JP2009245817A - ディスプレイパネル、およびディスプレイパネルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造が容易で、かつ良好な表示特性を有するディスプレイパネル、およびディスプレイパネルの製造方法を提供すること。
【解決手段】蛍光体層127は、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向に沿って連続形成される。また、蛍光体層127は、両方の端部が表示領域101を挟んで第1方向に位置する非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層127の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部127Aを有している。
【選択図】図2
【解決手段】蛍光体層127は、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向に沿って連続形成される。また、蛍光体層127は、両方の端部が表示領域101を挟んで第1方向に位置する非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層127の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部127Aを有している。
【選択図】図2
Description
本発明は、ディスプレイパネル、およびディスプレイパネルの製造方法に関する。
従来、プラズマディスプレイパネル(PDP)は、一対の平面基板同士を放電空間を介して互いに対向配置し、一方の基板内面上に井桁状もしくはストライプ状の隔壁を設けることによって前記放電空間を複数個の放電セルに区画し、これらの区画に例えば赤色、青色、緑色の蛍光層をそれぞれ設け、放電セル内に選択的に放電発光させることにより画像表示を行う装置である。このようなPDPにおける蛍光層の形成方法として、例えばノズルから蛍光体材料を隔壁間に噴射するインクジェット方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、取り付け台上に、隔壁を予め加工して取り付けた基板を固定し、噴射ヘッドを走査機構上で移動させる。そして、噴射ヘッドを、画素位置に対応する位置で一時停止させてノズルを通して蛍光体液を滴下または噴射して蛍光層を形成する構成が採られている。
ところで、上記特許文献1のように、走査機構上で噴射ヘッドを移動させて、所定の画素位置で一時停止させて蛍光体を滴下または噴射する構成では、画素位置で噴射ヘッドを停止させるための制御プログラムが必要となるだけでなく、蛍光体を塗布する工程時間が長くなるという問題があり、さらに、画素位置から噴射ヘッドがずれてしまった場合、適切に蛍光体を塗布することができないという問題がある。
これに対して、隔壁に沿って噴射ヘッドを移動させながら、噴射ヘッドから一定の圧力で蛍光体を噴射して塗布する蛍光層の形成方法がある。しかしながら、この構成では、ノズルの噴射ヘッドから加圧によって蛍光体を射出するため、加圧初期から圧力が安定するまでの時間で塗布量が不安定になるおそれがある。
この場合、表示領域外でダミー塗布を行うことで噴射の圧力が安定してから表示領域内を塗布する方法が考えられるが、表示領域と外周フリットまでの距離が狭い場合ダミー塗布をすることができず、圧力が安定しないままに表示領域内を塗布せざるを得ない。すなわち、表示領域内の塗布量が安定しない。
このように蛍光体の塗布量が不安定であると、塗布開始端の近い部分における蛍光体膜厚が不均一となり、放電特性が悪化するおそれがある。
この場合、表示領域外でダミー塗布を行うことで噴射の圧力が安定してから表示領域内を塗布する方法が考えられるが、表示領域と外周フリットまでの距離が狭い場合ダミー塗布をすることができず、圧力が安定しないままに表示領域内を塗布せざるを得ない。すなわち、表示領域内の塗布量が安定しない。
このように蛍光体の塗布量が不安定であると、塗布開始端の近い部分における蛍光体膜厚が不均一となり、放電特性が悪化するおそれがある。
本発明は、上記のような問題に鑑みて、製造が容易で、かつ良好な画質を実現するディスプレイパネル、およびディスプレイパネルの製造方法を提供することを1つの目的とする。
請求項1に記載の本発明は、対向配置された一対の基板と、蛍光体層を備えた表示セルが複数配列された表示領域と、前記表示領域の外側に位置する非表示領域と、を具備したディスプレイパネルであって、前記蛍光体層は、前記表示領域内で第1方向に連続し、かつ第1方向に交差する方向に所定の間隔をもって並設して形成されるとともに、前記非表示領域内で前記蛍光体層の少なくとも一方の端部が第1方向と交差する第2方向に沿って表示領域内の蛍光体層に連続して形成されていることを特徴としたディスプレイパネルである。
請求項8に記載の発明は、対向配置された一対の基板と、蛍光体層を備えた表示セルが複数配列された表示領域と、前記表示領域の外側に位置する非表示領域と、を具備したディスプレイパネルの製造方法であって、前記表示領域を挟んで第1方向の両端側に設けられる非表示領域のうち、一方の非表示領域に対応する位置からノズルによる蛍光体ペーストの塗布を開始し、他方の非表示領域に対応する位置で蛍光体ペーストの塗布を終了する蛍光体層形成工程を含み、前記蛍光体層形成工程は、前記一方の非表示領域では、前記ノズルを前記第1方向に交差する第2方向に沿って相対的に移動させた後、前記第1方向に沿って前記表示領域内でノズルを相対的に移動させることを特徴とするディスプレイパネルの製造方法である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
〔PDPの構成〕
図1は、第1実施形態であるプラズマディスプレイパネルの基板の斜視図である。図2は、前記実施形態における背面基板の平面図である。
[第1実施形態]
〔PDPの構成〕
図1は、第1実施形態であるプラズマディスプレイパネルの基板の斜視図である。図2は、前記実施形態における背面基板の平面図である。
図1において、100は、ディスプレイパネルとしてのプラズマディスプレイパネルである。このPDP100には、放電により発光して所定の画像を表示する表示領域101が設けられ、表示領域101の周囲には、画像が表示されない非表示領域102が設けられている。
このPDP100は、図1に示すように、放電空間103を介して前面基板110と背面基板120とが対向配置されている。
このPDP100は、図1に示すように、放電空間103を介して前面基板110と背面基板120とが対向配置されている。
前面基板110の内面側には、複数の表示電極111、複数のブラックストライプ112、誘電体層113、および保護層114がそれぞれ設けられている。
具体的には、表示電極111は、放電ギャップGを介して対向する複数対の透明電極111A、111Bと、これら透明電極111A、111Bの一端部に積層する一対の図示しない直線状のバス電極とを備えて構成されている。透明電極111A,111Bは、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜により形成されており、所定の表示セルとしての放電セルに対応して一対ずつ設けられている。
バス電極は、例えばAg(銀)などにて行方向に直線状に形成され、一対の透明電極111A、111Bにおける放電ギャップGに対して反対側の端部に、それぞれ積層して設けられている。これら一対のバス電極のそれぞれの一端には図示しないバス電極引出部が形成され、このバス電極引出部を介して各透明電極111A、111Bに図示しない行電極駆動部からの電圧パルスが印加されるようになっている。
バス電極は、例えばAg(銀)などにて行方向に直線状に形成され、一対の透明電極111A、111Bにおける放電ギャップGに対して反対側の端部に、それぞれ積層して設けられている。これら一対のバス電極のそれぞれの一端には図示しないバス電極引出部が形成され、このバス電極引出部を介して各透明電極111A、111Bに図示しない行電極駆動部からの電圧パルスが印加されるようになっている。
ブラックストライプ112は、対をなす表示電極間に、例えば黒色無機顔料などにて行方向に直線状に形成されている。このブラックストライプ112にて、前面基板110の外方から照射された可視光が吸収されるようになっている。
誘電体層113は、例えば誘電体ペーストなどにて形成され、背面基板120のアドレス電極誘電体層122と対向して設けられている。この誘電体層113は、パネル駆動時において、表示電極対を保護するとともに、駆動に必要な電荷を蓄積する。
保護層114は、例えば、蒸着法やスパッタリング法などにて形成されたMgO(酸化マグネシウム)などの透明層であり、誘電体層113の内周面の全面を被覆する状態に設けられている。このような保護層114は、誘電体層113が放電によりスパッタリングされることを防ぐと共に、低電圧で放電を発生させるための二次電子の放出層として機能する。
背面基板120は、ガラス板であり、対をなす表示電極との各交差部にて表示セルを形成するアドレス電極121と、アドレス電極121を覆うアドレス電極保護層122と、隔壁層123と、蛍光体層127などが形成されている。前面基板110と背面基板120との間の周端部には、両者を封着する外周フリット128が設けられている。
アドレス電極121は、背面基板120上に列方向に延び行方向に並設された複数の帯状電極パターンである。このアドレス電極121は、例えばアルミニウム(Al)薄膜等からなり、フォトリソグラフィ法等によって形成される。また、このアドレス電極121の端部には、アドレス電極保護層122の端縁から外方に引き出されて、アドレス電極121に所定の信号を誘導する図示しない引出電極が設けられている。
アドレス電極保護層122は、アドレス電極121を保護する層であり、例えばガラスペーストからなる。このアドレス電極保護層122は、アドレス電極121を覆うように背面基板120の内面上に形成される。
隔壁層123は、アドレス電極保護層122上に放電空間を表示セルごとに区画するように形成されている。この隔壁層123は、図1および図2に示すように、PDP100の第1方向(列方向)に沿って設けられる第1隔壁(縦壁部)124と、前記第1方向と略直交する第2方向(行方向)に沿って設けられる第2隔壁(横壁部)125とを備えており、表示セルAが、第1隔壁124により第2方向(行方向)に区画され、第2隔壁125により第1方向(列方向)に区画されている。
また、第1隔壁124間を架橋する第2隔壁125の一部には、図示しないが、アドレス電極保護層122の表面からの高さ寸法が、第1隔壁124におけるアドレス電極保護層122の表面からの高さ寸法よりも小さく(低く)設定されている低壁部を設けるようにしても良い。なお、この低壁部は、第1隔壁124間における一部に設けられていてもよく、第1隔壁124間に亘って設けられていてもよい。
蛍光体層127は、図2に示すように、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向(列方向)に沿って連続形成される。
蛍光体層127は、両方の端部が表示領域101を挟んで位置する第1方向(列方向)側の非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層127の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部127Aを有している。また、蛍光体層127の他方の端部127Cは、表示領域101を挟んで位置する第2非表示領域102Bに位置している。
蛍光体層127は、両方の端部が表示領域101を挟んで位置する第1方向(列方向)側の非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層127の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部127Aを有している。また、蛍光体層127の他方の端部127Cは、表示領域101を挟んで位置する第2非表示領域102Bに位置している。
また、蛍光体層127は、赤色蛍光体層127Rと、緑色蛍光体層127Gと、青色蛍光体層127Bと、を備えている。そして、これらの各色蛍光体層127R、127G、127Bは、赤色蛍光体層127R,緑色蛍光体層127G、青色蛍光体層127Bの順に、第1方向に直交する第2方向に並設させるように複数配列され、第1方向(列方向)に沿って連続形成されている。なお、図2には、赤色蛍光体層127R,緑色蛍光体層127G、青色蛍光体層127Bを一巡分の配列しか図示していないが、複数配列されるものである。
外周フリット128は、例えば、低融点ガラス粉末にアクリルなどの樹脂とターピネオールなどの溶剤で混練したペーストを焼成凝固したものである。この外周フリット128は、図1および図2に示すように、非表示領域102の外周側を囲む状態、すなわち、背面基板120の周縁側および前面基板110の周縁側を連結する略長方形枠状に設けられ、背面基板120および前面基板110を封着する。これにより、外周フリット128で囲まれた内部に気密な放電空間103が形成されている。この放電空間103の内部においては、例えば、内部圧力が6.7×104Pa(500Torr)程度の負圧状態で、He−Xe(ヘリウム−キセノン)系やNe−Xe(ネオン−キセノン)系の不活性ガスが充填されている。
〔PDPの製造方法〕
次に、上記のようなPDP100の製造方法について説明する。
本実施形態のPDP100は、前面基板110を製造する前面基板作成工程、背面基板120を製造する背面基板生成工程、および前面基板110と背面基板120とを重ね合わせてPDP100を製造する重ね合わせ工程を備える。
次に、上記のようなPDP100の製造方法について説明する。
本実施形態のPDP100は、前面基板110を製造する前面基板作成工程、背面基板120を製造する背面基板生成工程、および前面基板110と背面基板120とを重ね合わせてPDP100を製造する重ね合わせ工程を備える。
前面基板作成工程は、前面基板110の内面に表示セルごとに透明電極材料層をパターン形成して、透明電極111A、111Bを形成する。そして、これら対を成す透明電極111A、111Bの放電ギャップGとは反対側の端部上に黒色銀ペースト、白色銀ペーストを積層し、パターン形成し、これらのパターンを焼成してバス電極を形成する。この後、これらバス電極間に例えば黒色無機顔料のペーストを塗布して、これを焼成して複数のブラックストライプ112を形成する。この後、前面基板110の電極形成面上に誘電体ペーストを層状に形成し、焼成して誘電体層113を形成する。さらに誘電体層113の上に蒸着法やスパッタリング法などにより保護層114を成膜形成する。
次に、背面基板生成工程を実施する。背面基板生成工程は、アドレス電極形成工程、誘電体層形成工程、隔壁形成工程、蛍光体層形成工程を備えている。
アドレス電極形成工程は、背面基板120上にアドレス電極121を形成する。誘電体層形成工程は、アドレス電極121を覆う状態に、アドレス電極誘電体層122を形成する。
隔壁形成工程は、アドレス電極保護層122上に隔壁材料層を一様に塗布する。そして、隔壁材料層上に、例えばフィルム状の成形型を配置し、転写ローラにより隔壁材料層を塑性変形させて、隔壁層123を形成する。この時、成形型は、第1隔壁124、第2隔壁125に対応した所定寸法の凹凸を有している。そして、転写ローラにより隔壁材料層を塑性変形させることで、第1方向(列方向)に伸びる第1隔壁124、第2方向(行方向)に伸びる第2隔壁125を有する隔壁層123が形成される。
蛍光体層形成工程は、蛍光体ペーストを塗布して蛍光体層127を形成する。この蛍光体ペーストの塗布には、蛍光体ペーストを射出可能なノズルを用いる。このノズルは、例えば、走査機構により、第1方向(列方向)および第1方向と交差する第2方向(行方向)に移動可能に設けられる。
このノズルは、塗布開始時において、第1非表示領域102Aに位置する。また、蛍光体ペーストを塗布する対象となる1ラインを目標ラインとすると、第1非表示領域102Aにおいて、この目標ラインから第2方向に沿って所定の距離を有する位置が塗布開始位置Sとなる。所定の距離とは特に限定されず、ノズルの加圧開始から圧力が安定するまでに必要な距離を有していればよい。例えば、5mm以上の距離であればノズルの圧力が安定する。
そして、塗布開始位置Sから蛍光体ペーストの射出を開始するとともに、ノズルを第2方向に沿って目標ライン(蛍光体層127の折曲位置P)まで第1非表示領域102Aを移動させる。ノズルが目標ライン(蛍光体層127の折曲位置P)に到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、一定の圧力で蛍光体ペーストを射出しながら、第1方向に沿って隣り合う第1隔壁124の間を一定速度で移動する。これにより、目標ライン上の凹部123Aに安定して蛍光体ペーストを塗布することが可能となる。
そして、ノズルが表示領域101を挟んで配置される第2非表示領域102Bに到達すると、蛍光体ペーストの射出を停止させる。
そして、塗布開始位置Sから蛍光体ペーストの射出を開始するとともに、ノズルを第2方向に沿って目標ライン(蛍光体層127の折曲位置P)まで第1非表示領域102Aを移動させる。ノズルが目標ライン(蛍光体層127の折曲位置P)に到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、一定の圧力で蛍光体ペーストを射出しながら、第1方向に沿って隣り合う第1隔壁124の間を一定速度で移動する。これにより、目標ライン上の凹部123Aに安定して蛍光体ペーストを塗布することが可能となる。
そして、ノズルが表示領域101を挟んで配置される第2非表示領域102Bに到達すると、蛍光体ペーストの射出を停止させる。
上記のような操作を、背面基板120の全面に、第2方向(行方向)に沿って赤色蛍光体ペースト,緑色蛍光体ペースト、青色蛍光体ペーストの順に配列されるように、蛍光体ペーストを塗布する。なお、ノズルは、1つのノズルのみを使用してもよいし、複数のノズルを同時に第1隔壁124に沿って相対移動させ、同一の蛍光体ペーストを複数ラインに塗布する構成としてもよい。
この後、塗布した蛍光体ペーストを熱処理する熱処理工程を実施して、蛍光体層127を焼成形成する。
そして、重ね合わせ工程を実施して、前面基板110と、背面基板120とを重ね合わせ、PDP100を製造する。
そして、重ね合わせ工程を実施して、前面基板110と、背面基板120とを重ね合わせ、PDP100を製造する。
〔PDPの作用効果〕
以上の構成の第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)第1実施形態のPDP100では、第1方向に沿って形成された蛍光体層127の一方の端部が、第1非表示領域102Aにおいて折曲位置Pを基点として第2方向に折り曲げられた折曲端部127Aを有している。
このため、蛍光体塗布工程の蛍光体ペーストの塗布開始時において、ノズルの射出開始段階から蛍光体層127の折曲位置Pに到達するまでにノズルの圧力が安定し、蛍光ペーストの塗布量が一定となる。すなわち、ノズルの圧力が安定するまでのダミー加圧距離を十分に確保することができる。
そして、塗布量が一定となった状態で表示領域101内を移動しながら塗布することができるので、隣り合う第1隔壁124間に沿って、表示セルA内に一定量の蛍光体ペーストを塗布することができる。すなわち、安定した蛍光体層127を形成することができる。したがって、PDP100の表示領域101における蛍光体膜厚を均一にすることができ、放電特性のばらつきを防止することができ、良好な画像を表示させることができる。
以上の構成の第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)第1実施形態のPDP100では、第1方向に沿って形成された蛍光体層127の一方の端部が、第1非表示領域102Aにおいて折曲位置Pを基点として第2方向に折り曲げられた折曲端部127Aを有している。
このため、蛍光体塗布工程の蛍光体ペーストの塗布開始時において、ノズルの射出開始段階から蛍光体層127の折曲位置Pに到達するまでにノズルの圧力が安定し、蛍光ペーストの塗布量が一定となる。すなわち、ノズルの圧力が安定するまでのダミー加圧距離を十分に確保することができる。
そして、塗布量が一定となった状態で表示領域101内を移動しながら塗布することができるので、隣り合う第1隔壁124間に沿って、表示セルA内に一定量の蛍光体ペーストを塗布することができる。すなわち、安定した蛍光体層127を形成することができる。したがって、PDP100の表示領域101における蛍光体膜厚を均一にすることができ、放電特性のばらつきを防止することができ、良好な画像を表示させることができる。
(2)また、第1非表示領域102Aにおいて蛍光体層127を第1方向から第2方向に折り曲げて形成した。すなわち、蛍光体層127は、第1非表示領域102Aで、90度の角度に折り曲げ形成されている。
このため、第1非表示領域102Aにおいて、最外周の第2隔壁125と外周フリット128との距離が小さく狭い場合であっても、蛍光ペーストの塗布量が安定するまでダミー塗布をすることが可能である。したがって、蛍光ペーストの塗布量が安定してから、表示領域101を塗布することができるので、表示領域101に安定した蛍光体層127を形成することができる。したがって、PDP100の表示領域101における蛍光体膜厚を均一にすることができ、放電特性のばらつきを防止することができ、良好な画像を表示させることができる。
このため、第1非表示領域102Aにおいて、最外周の第2隔壁125と外周フリット128との距離が小さく狭い場合であっても、蛍光ペーストの塗布量が安定するまでダミー塗布をすることが可能である。したがって、蛍光ペーストの塗布量が安定してから、表示領域101を塗布することができるので、表示領域101に安定した蛍光体層127を形成することができる。したがって、PDP100の表示領域101における蛍光体膜厚を均一にすることができ、放電特性のばらつきを防止することができ、良好な画像を表示させることができる。
(3)第1隔壁124間を架橋する第2隔壁125の一部に、高さ寸法が第1隔壁124の高さ寸法よりも小さい低壁部が設けられている。
このため、第1隔壁124に沿って、隣り合う第1隔壁124間に蛍光体ペーストを連続して射出したとしても、第2隔壁125の頂部に射出された蛍光体ペーストは低壁部から蛍光体ペーストを塗布しているラインの表示セルAに流れ込む。したがって、蛍光体ペーストを塗布しているラインと隣り合う他のラインへの蛍光体ペーストの流れ込みを防止でき、蛍光体ペーストの蛍光色のにじみなどを防止することができる。よって、良好な画質を表示できるPDP100を提供することができる。
このため、第1隔壁124に沿って、隣り合う第1隔壁124間に蛍光体ペーストを連続して射出したとしても、第2隔壁125の頂部に射出された蛍光体ペーストは低壁部から蛍光体ペーストを塗布しているラインの表示セルAに流れ込む。したがって、蛍光体ペーストを塗布しているラインと隣り合う他のラインへの蛍光体ペーストの流れ込みを防止でき、蛍光体ペーストの蛍光色のにじみなどを防止することができる。よって、良好な画質を表示できるPDP100を提供することができる。
(4)蛍光体形成工程において、塗布開始時、ノズルは第1非表示領域102Aの目標ラインから第2方向に沿って所定距離を有した位置(塗布開始位置S)にある。そして、ノズルは、この塗布開始位置Sから第2方向に沿って目標ラインまで移動し、折曲位置Pで移動方向を90度回転した後、表示領域101内へ移動し、隣り合う第1隔壁124間を一定速度で移動しながら蛍光体ペーストを射出する。
このため、ノズルが塗布開始位置Sから折曲位置Pに移動するまでの間にノズルの圧力が安定し、一定の圧力で蛍光ペーストを射出することが可能となる。そして、ノズルは一定の圧力を維持したまま表示領域101内へ移動するので、第1隔壁124間に均一に蛍光体ペーストを塗布することができ、表示領域101に対向配置される各表示セルAに、安定した蛍光体層127を形成することができる。
このため、ノズルが塗布開始位置Sから折曲位置Pに移動するまでの間にノズルの圧力が安定し、一定の圧力で蛍光ペーストを射出することが可能となる。そして、ノズルは一定の圧力を維持したまま表示領域101内へ移動するので、第1隔壁124間に均一に蛍光体ペーストを塗布することができ、表示領域101に対向配置される各表示セルAに、安定した蛍光体層127を形成することができる。
(5)蛍光体形成工程は、第2方向(行方向)に沿って赤色蛍光体層127R、緑色蛍光体層127G、青色蛍光体層127Bが順に配列されるように、第1隔壁124間の各ラインに、赤色蛍光体ペースト、緑色蛍光体ペースト、青色蛍光体ペーストを塗布する。このとき、上記したように、蛍光体ペーストを第1隔壁124間のラインに沿って塗布するため、隣接する他のラインに蛍光体ペーストが流れ出ない。したがって、塗布された赤色蛍光体ペースト、緑色蛍光体ペースト、青色蛍光体ペーストを同時に、乾燥又は焼成することができ、蛍光体層形成工程における作業効率の向上が図れる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態を図3に基づいて説明する。第2実施形態はプラズマディスプレイパネル100の背面基板120の蛍光体層の形状が第1実施形態とは異なるものであり、他のプラズマディスプレイパネル100の構造や製造方法は第1実施形態と同じである。ここで、第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第2実施形態を図3に基づいて説明する。第2実施形態はプラズマディスプレイパネル100の背面基板120の蛍光体層の形状が第1実施形態とは異なるものであり、他のプラズマディスプレイパネル100の構造や製造方法は第1実施形態と同じである。ここで、第2実施形態において、第1実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
図3において、背面基板120は、第一蛍光体層131および第二蛍光体層132を有するものであり、その内部構造は図2に示すものと同じである。
第一蛍光体層131および第二蛍光体層132は、表示領域101内において、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向(列方向)に沿って連続形成される。
また、第一蛍光体層131は、両方の端部が表示領域101を挟んで位置する第1方向側の非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層131の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部131Aを有している。また、蛍光体層131の他方の端部131Cは、表示領域101を挟んで位置する第2非表示領域102Bに位置している。
第一蛍光体層131および第二蛍光体層132は、表示領域101内において、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向(列方向)に沿って連続形成される。
また、第一蛍光体層131は、両方の端部が表示領域101を挟んで位置する第1方向側の非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層131の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部131Aを有している。また、蛍光体層131の他方の端部131Cは、表示領域101を挟んで位置する第2非表示領域102Bに位置している。
第二蛍光体層132は、両方の端部が表示領域101を挟んで位置する非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部132Aは、第1非表示領域102Aに位置している。また、蛍光体層132の他方の端部は、第1方向に沿って形成された蛍光体層132の折曲位置Qを基点として第2方向に連続的に折曲形成された折曲端部132Cを有している。なお、折曲端部132Cは、折曲位置Qから第一蛍光体層131の折曲端部131Aとは反対の方向に延びて形成されている。
そして、第一蛍光体層131および第二蛍光体層132は、第2隔壁125の長手方向に沿って配列されている。
そして、第一蛍光体層131および第二蛍光体層132は、第2隔壁125の長手方向に沿って配列されている。
また、蛍光体層には赤色蛍光体層、緑色蛍光体層および青色蛍光体層があり、この順に第2方向(行方向)に沿って複数配列されるとともに、第一蛍光体層131および第二蛍光体層132が、この順に第2方向(行方向)に沿って複数配列される。具体的には、蛍光体層131は、赤色蛍光体層131Rと、緑色蛍光体層132Gと、青色蛍光体層131Bと、を備えている。なお、図3には図示していないが、さらに赤色蛍光体層132Rと、緑色蛍光体層131Gと、青色蛍光体層132Bの順で配列される。
第2実施形態におけるPDP100の製造方法は、蛍光体層形成工程が異なる以外は第1実施形態と同じである。ここでは、蛍光体層形成工程についてのみ説明する。
蛍光体層形成工程は、第1方向(列方向)および第1方向と交差する第2方向(行方向)に沿って移動可能に設けられた図示しないノズルにより、蛍光体ペーストを塗布して第一蛍光体層131および第二蛍光体層132を形成する。
第一蛍光体層131の形成は、第1実施形態形成した蛍光体層127と同様にして形成することができる。
蛍光体層形成工程は、第1方向(列方向)および第1方向と交差する第2方向(行方向)に沿って移動可能に設けられた図示しないノズルにより、蛍光体ペーストを塗布して第一蛍光体層131および第二蛍光体層132を形成する。
第一蛍光体層131の形成は、第1実施形態形成した蛍光体層127と同様にして形成することができる。
第二蛍光体層132は、第一蛍光体層131を180度回転させた形状で背面基板120に形成されるため、第一蛍光体層131の形成とは逆の方向から形成する。具体的には、塗布開始時において、ノズルを第1非表示領域102Bに配置する。また、ノズルは第1非表示領域102Bにおいて、目標ラインから第2方向に沿って所定の距離を有する位置(塗布開始位置T)に配置される。所定の距離とは特に限定されず、ノズルの加圧開始から圧力が安定するまでに必要な距離を有していればよい。
そして、塗布開始位置Tから蛍光体ペーストの射出を開始するとともに、ノズルを第2方向に沿って目標ライン(蛍光体層132の折曲位置Q)まで第1非表示領域102Bを移動させる。ノズルが目標ラインに到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、一定の圧力で蛍光体ペーストを射出しながら、第1方向に沿って隣り合う第1隔壁124の間を一定速度で移動する。これにより、目標ライン上の表示セルAに安定して蛍光体ペーストを塗布することが可能となる。そして、ノズルが表示領域101を挟んで配置される第1非表示領域102Aに到達すると、蛍光体ペーストの射出を停止させる。
そして、塗布開始位置Tから蛍光体ペーストの射出を開始するとともに、ノズルを第2方向に沿って目標ライン(蛍光体層132の折曲位置Q)まで第1非表示領域102Bを移動させる。ノズルが目標ラインに到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、一定の圧力で蛍光体ペーストを射出しながら、第1方向に沿って隣り合う第1隔壁124の間を一定速度で移動する。これにより、目標ライン上の表示セルAに安定して蛍光体ペーストを塗布することが可能となる。そして、ノズルが表示領域101を挟んで配置される第1非表示領域102Aに到達すると、蛍光体ペーストの射出を停止させる。
上記のような操作を、背面基板120の全面に、第2方向(行方向)に沿って赤色蛍光体ペースト,緑色蛍光体ペースト、青色蛍光体ペーストの順に配列されるように、蛍光体ペーストを塗布する。なお、ノズルは、1つのノズルのみを使用してもよいし、複数のノズルを同時に第1隔壁124に沿って相対移動させ、同一色の蛍光体ペーストを同時に複数ラインに塗布する構成としてもよい。
したがって、第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる他、次の作用効果を奏することができる。
つまり、第一蛍光体層131と第二蛍光体層132とが交互に配列されるので、それぞれの折曲端部131Aおよび132Cは別々の非表示領域に形成される。すなわち、射出された蛍光体ペーストが、片方の非表示領域(102Aまたは102B)に偏らないので、非表示領域のダミー塗布部が重ならないため、蛍光体塗布装置の設計自由度が増える。
つまり、第一蛍光体層131と第二蛍光体層132とが交互に配列されるので、それぞれの折曲端部131Aおよび132Cは別々の非表示領域に形成される。すなわち、射出された蛍光体ペーストが、片方の非表示領域(102Aまたは102B)に偏らないので、非表示領域のダミー塗布部が重ならないため、蛍光体塗布装置の設計自由度が増える。
〔第3実施形態〕
本発明の第3実施形態を図4に基づいて説明する。第3実施形態はPDP100の背面基板120の蛍光体層の形状が第1実施形態とは異なるものであり、他のPDP100の構造や製造方法は第1実施形態と同じである。ここで、第3実施形態において、第1実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第3実施形態を図4に基づいて説明する。第3実施形態はPDP100の背面基板120の蛍光体層の形状が第1実施形態とは異なるものであり、他のPDP100の構造や製造方法は第1実施形態と同じである。ここで、第3実施形態において、第1実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
図4において、背面基板120は、蛍光体層133を有するものであり、その内部構造は図2に示すものと同じである。
蛍光体層133は、表示領域101において、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向(列方向)に沿って連続形成される。
なお、図4では蛍光体層133を1ラインしか図示していないが、同様の形状の蛍光体層が隣り合う第1隔壁124間に複数配列されるものである。また、蛍光体層133には赤色蛍光体層、緑色蛍光体層および青色蛍光体層があり、この順に第2方向(行方向)に沿って複数配列される。
蛍光体層133は、表示領域101において、隣り合う第1隔壁124間に、第1方向(列方向)に沿って連続形成される。
なお、図4では蛍光体層133を1ラインしか図示していないが、同様の形状の蛍光体層が隣り合う第1隔壁124間に複数配列されるものである。また、蛍光体層133には赤色蛍光体層、緑色蛍光体層および青色蛍光体層があり、この順に第2方向(行方向)に沿って複数配列される。
蛍光体層133は、両方の端部が表示領域101を挟んで位置する第1方向(列方向)の非表示領域102にそれぞれ位置している。これらの端部のうち一方の端部は第1非表示領域102Aに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層133の折曲位置Pを基点として第2方向に連続的に折曲形成された第1折曲端部133Aを有している。また、蛍光体層133の他方の端部は第2非表示領域102Bに位置し、第1方向に沿って形成された蛍光体層133の折曲位置Qを基点として第2方向に連続的に折曲形成された第2折曲端部133Bを有している。なお、第1折曲端部133Aおよび第2折曲端部133Bは、蛍光体層133の目標ラインから第2方向に沿って互いに逆向きに形成されている。
第3実施形態におけるPDP100の製造方法は、蛍光体層の形成方法が異なる以外は第1実施形態と同じである。ここでは、蛍光体層形成工程についてのみ説明する。
蛍光体層形成工程は、第1方向(列方向)および第1方向と交差する第2方向(行方向)に沿って移動可能に設けられた図示しないノズルにより、蛍光体ペーストを塗布して蛍光体層133を形成する。
ノズルは、第1実施形態と同様に、塗布開始時において、第1非表示領域102Aの目標ラインから第2方向に沿って所定の距離を有する位置(塗布開始位置S)から蛍光体ペーストの射出を開始する。そして、ノズルを第2方向に沿って目標ライン(蛍光体層133の折曲位置P)まで第1非表示領域102Aを移動させる。ノズルが目標ラインに到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、一定の圧力で蛍光体ペーストを射出しながら、第1方向に沿って隣り合う第1隔壁124の間を一定速度で移動する。そして、ノズルが表示領域101を挟んで配置される第2非表示領域102Bに到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、第2方向に沿って所定の距離を移動した後、蛍光体ペーストの射出を停止させる。
蛍光体層形成工程は、第1方向(列方向)および第1方向と交差する第2方向(行方向)に沿って移動可能に設けられた図示しないノズルにより、蛍光体ペーストを塗布して蛍光体層133を形成する。
ノズルは、第1実施形態と同様に、塗布開始時において、第1非表示領域102Aの目標ラインから第2方向に沿って所定の距離を有する位置(塗布開始位置S)から蛍光体ペーストの射出を開始する。そして、ノズルを第2方向に沿って目標ライン(蛍光体層133の折曲位置P)まで第1非表示領域102Aを移動させる。ノズルが目標ラインに到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、一定の圧力で蛍光体ペーストを射出しながら、第1方向に沿って隣り合う第1隔壁124の間を一定速度で移動する。そして、ノズルが表示領域101を挟んで配置される第2非表示領域102Bに到達すると、ノズルの移動方向を90度回転させ、第2方向に沿って所定の距離を移動した後、蛍光体ペーストの射出を停止させる。
上記のような操作を、背面基板120の全面に、第2方向(行方向)に沿って赤色蛍光体ペースト,緑色蛍光体ペースト、青色蛍光体ペーストの順に配列されるように、蛍光体ペーストを塗布する。なお、ノズルは、1つのノズルのみを使用してもよいし、複数のノズルを同時に第1隔壁124に沿って相対移動させ、同一色の蛍光体ペーストを同時に塗布する構成としてもよい。
したがって、第3実施形態によれば、第1実施形態の作用効果を奏することができる他、次の作用効果を奏することができる。
つまり、蛍光体層133の塗布終了となる他方の端部にも第2折曲端部133Bを形成したので、塗布終了時の急なノズル圧力の遮断による不安定期間のダミー塗布を非表示領域102内で行うことができる。塗布開始時と塗布終了時の両方でダミー塗布を行うことにより、表示領域101の全体において蛍光体ペーストの射出をより一定の圧力で行うことができる。したがって、表示領域101においてより安定した蛍光体層133を形成することができ、良好な表示特性のPDP100を提供することができる。
つまり、蛍光体層133の塗布終了となる他方の端部にも第2折曲端部133Bを形成したので、塗布終了時の急なノズル圧力の遮断による不安定期間のダミー塗布を非表示領域102内で行うことができる。塗布開始時と塗布終了時の両方でダミー塗布を行うことにより、表示領域101の全体において蛍光体ペーストの射出をより一定の圧力で行うことができる。したがって、表示領域101においてより安定した蛍光体層133を形成することができ、良好な表示特性のPDP100を提供することができる。
〔第4実施形態〕
本発明の第4実施形態を図5に基づいて説明する。第4実施形態はPDP100の背面基板120の蛍光体層の折曲端部の角度が第1実施形態とは異なるものであり、他のPDP100の構造や製造方法は第1実施形態と同様である。ここで、第4実施形態において、第1実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
本発明の第4実施形態を図5に基づいて説明する。第4実施形態はPDP100の背面基板120の蛍光体層の折曲端部の角度が第1実施形態とは異なるものであり、他のPDP100の構造や製造方法は第1実施形態と同様である。ここで、第4実施形態において、第1実施形態と同じ構成は同一符号を付して説明を省略する。
図5において、背面基板120は、蛍光体層134を有するものであり、その内部構造は図2に示すものと同様である。
蛍光体層134は、折曲位置Pを基点として、第2方向に沿って折曲形成された折曲端部134Aを有している。なお、第4実施形態における第2方向は、第1方向に対して、折曲端部134Aが非表示領域102内に収まる程度の角度であれば特に限定されない。
蛍光体層134は、折曲位置Pを基点として、第2方向に沿って折曲形成された折曲端部134Aを有している。なお、第4実施形態における第2方向は、第1方向に対して、折曲端部134Aが非表示領域102内に収まる程度の角度であれば特に限定されない。
第4実施形態におけるPDP100の製造方法は、折曲端部134Aの角度を変えて、第1実施形態と同様に行えばよい。
したがって、第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる他、次の作用効果を奏することができる。
つまり、蛍光体層134の折曲端部134Aを第1方向から直交しない方向(第2方向)に折曲形成したので、蛍光体層134の形成時において、折曲位置Pにおけるノズルの方向転換をよりスムーズに行うことができる。したがって、より安定した蛍光体層134を形成することができる。
つまり、蛍光体層134の折曲端部134Aを第1方向から直交しない方向(第2方向)に折曲形成したので、蛍光体層134の形成時において、折曲位置Pにおけるノズルの方向転換をよりスムーズに行うことができる。したがって、より安定した蛍光体層134を形成することができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前述の実施形態では、背面基板120に互いに直交する第1隔壁124および第2隔壁125により井桁状の隔壁を形成する場合について説明したが、これに限らず、本発明は第1隔壁124のみのストライプ状の隔壁を形成する場合にも用いることができる。
また、前述の実施形態では、隔壁層123の最外周端部と外周フリット128との間の領域を非表示領域102としたが、非表示領域にダミー隔壁層を設けた構成にも適用できる。この場合、蛍光体層の塗布開始端および塗布終了端(屈曲端部)が、ダミー隔壁層と外周フリット128との間の非表示領域に位置することになる。尚、ダミー隔壁層が形成された非表示領域内に蛍光体層の塗布開始端および塗布終了端(屈曲端部)を配置するようにしても良い。
〔実施形態の作用効果〕
前述の実施形態のプラズマディスプレイパネル100では、背面基板120の蛍光体層の少なくとも一方の端部が折曲形成されている。
このため、第2隔壁125と外周フリット128との間の非表示領域102の幅が小さい場合であっても、塗布開始時におけるダミー塗布の距離を十分に確保することができる。したがって、非表示領域102でこのダミー塗布を行う間に、ノズルの圧力が安定して一定の塗布量を維持することが可能となる。そして、この状態で表示領域101をノズルが移動して蛍光体ペーストを塗布するので、一定量の蛍光体ペーストを表示セルA内に塗布することができ、安定した蛍光体層を形成することができる。その結果、プラズマディスプレイパネル100の表示領域101における表示特性を安定させることができ、良好な画像を表示させることができる。
前述の実施形態のプラズマディスプレイパネル100では、背面基板120の蛍光体層の少なくとも一方の端部が折曲形成されている。
このため、第2隔壁125と外周フリット128との間の非表示領域102の幅が小さい場合であっても、塗布開始時におけるダミー塗布の距離を十分に確保することができる。したがって、非表示領域102でこのダミー塗布を行う間に、ノズルの圧力が安定して一定の塗布量を維持することが可能となる。そして、この状態で表示領域101をノズルが移動して蛍光体ペーストを塗布するので、一定量の蛍光体ペーストを表示セルA内に塗布することができ、安定した蛍光体層を形成することができる。その結果、プラズマディスプレイパネル100の表示領域101における表示特性を安定させることができ、良好な画像を表示させることができる。
100 …ディスプレイパネルとしてのPDP(プラズマディスプレイパネル)
120 …背面基板
123 …隔壁層
124 …第1隔壁
125 …第2隔壁
127 …蛍光体層
128 …外周フリット
120 …背面基板
123 …隔壁層
124 …第1隔壁
125 …第2隔壁
127 …蛍光体層
128 …外周フリット
Claims (11)
- 対向配置された一対の基板と、蛍光体層を備えた表示セルが複数配列された表示領域と、前記表示領域の外側に位置する非表示領域と、を具備したディスプレイパネルであって、
前記蛍光体層は、前記表示領域内で第1方向に連続し、かつ第1方向に交差する方向に所定の間隔をもって並設して形成されるとともに、前記非表示領域内で前記蛍光体層の少なくとも一方の端部が第1方向と交差する第2方向に沿って表示領域内の蛍光体層に連続して形成されている
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 請求項1に記載のディスプレイパネルにおいて、
前記非表示領域内で、前記蛍光体層の両方の端部が第1方向と交差する第2方向に沿って形成されている
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 請求項1に記載のディスプレイパネルにおいて、
前記蛍光体層は、第1方向に交差する方向に並設された互いに異なる色の複数の蛍光体層で構成されている
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 請求項3に記載のディスプレイパネルにおいて、
前記異なる色の複数の蛍光体層のうち1の色の前記蛍光体層の非表示領域における第2方向に形成された端部の向きが他の色の前記蛍光体層の非表示領域における第2方向に形成された端部の向きと逆になっている
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 請求項1に記載のディスプレイパネルにおいて、
前記蛍光体層の非表示領域における第2方向に形成された端部が、第1方向に交差する方向に所定の間隔をもって並設して形成されている1の蛍光体層と他の蛍光体層とで逆向きとなっている
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 請求項1に記載のディスプレイパネルにおいて、
前記表示領域を前記表示セル毎に区画する隔壁が設けられ、
前記隔壁は、前記表示領域を前記第2方向に区画する第1隔壁と、前記表示領域を前記第1方向に区画する第2隔壁と、で構成され、
前記蛍光体層が前記第1隔壁間に前記第1方向に沿って連続的に形成されている
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 請求項6に記載のディスプレイパネルにおいて、
前記第2隔壁は、隣り合う前記第1隔壁の間で、この第1隔壁よりも前記基板からの高さが低い低隔壁部を備える
ことを特徴とするディスプレイパネル。 - 対向配置された一対の基板と、蛍光体層を備えた表示セルが複数配列された表示領域と、前記表示領域の外側に位置する非表示領域と、を具備したディスプレイパネルの製造方法であって、
前記表示領域を挟んで第1方向の両端側に設けられる非表示領域のうち、一方の非表示領域に対応する位置からノズルによる蛍光体ペーストの塗布を開始し、他方の非表示領域に対応する位置で蛍光体ペーストの塗布を終了する蛍光体層形成工程を含み、
前記蛍光体層形成工程は、
前記一方の非表示領域では、前記ノズルを前記第1方向に交差する第2方向に沿って相対的に移動させた後、前記第1方向に沿って前記表示領域内でノズルを相対的に移動させる
ことを特徴とするディスプレイパネルの製造方法。 - 請求項8に記載のディスプレイパネルの製造方法において、
前記蛍光体層形成工程は、複数のノズルにより同一色の蛍光体ペーストを同時に塗布する
ことを特徴とするディスプレイパネルの製造方法。 - 請求項8に記載のディスプレイパネルの製造方法において、
第1方向に交差する方向に所定の間隔をもって並設して形成されている1の蛍光体層を形成するノズルの移動方向と、前記1の蛍光体層と隣接する他の蛍光体層を形成するノズルの移動方向とは逆向きである
ことを特徴とするディスプレイパネルの製造方法。 - 請求項8から請求項10のいずれかに記載のディスプレイパネルの製造方法において、
前記蛍光体形成工程の後、塗布された前記蛍光体ペーストを熱処理する熱処理工程を備えた
ことを特徴とするディスプレイパネルの製造方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP2315012A2 (en) | 2009-10-26 | 2011-04-27 | Arkray, Inc. | Sensor cartridge and measuring device |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008092388A patent/JP2009245817A/ja active Pending
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