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JP2009135395A - 光電変換装置及び光発電装置並びに光電変換モジュール - Google Patents

光電変換装置及び光発電装置並びに光電変換モジュール Download PDF

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JP2009135395A
JP2009135395A JP2008075701A JP2008075701A JP2009135395A JP 2009135395 A JP2009135395 A JP 2009135395A JP 2008075701 A JP2008075701 A JP 2008075701A JP 2008075701 A JP2008075701 A JP 2008075701A JP 2009135395 A JP2009135395 A JP 2009135395A
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Abstract

【課題】 非晶質シリコン光電変換体と色素増感型光電変換体とが積層されている積層型の光電変換装置において、両光電変換体の光利用効率、光電変換効率を向上させた光電変換装置を得ること。
【解決手段】 光電変換装置は、非晶質シリコン光電変換層30及び非晶質シリコン光電変換層30上に形成された透光性導電層(第2の透光性導電層)16を有する非晶質シリコン光電変換体31と、非晶質シリコン光電変換体31の第2の透光性導電層16側に積層された色素増感型光電変換体20と、を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、非晶質シリコン光電変換体と色素増感型光電変換体とが積層されている積層型(タンデム型)の光電変換装置及び光発電装置であって、高い光電変換効率等の良好な特性が得られる光電変換装置及び光発電装置並びに光電変換モジュールに関する。
シリコン結晶板を用いた通常のバルク型結晶系のシリコン太陽電池は、シリコン結晶板の厚みが300μm程度と厚いために、資源の有限性と材料コストの問題点がある上に、その結晶化のために1000℃以上の高温処理が必要であるというプロセスコストの問題点がある。その上、一つの発電セルを構成するシリコン結晶板のサイズ(約15cm角)には限界があるので、多数の発電セルを用いて大型(メートルオーダーのサイズ)のモジュールの作製に要するアセンブルコストがかかる。
それに対して、非晶質(アモルファス)シリコン薄膜を用いた薄膜型アモルファスシリコン系の太陽電池は、厚み約0.3μmと非常に薄い非晶質シリコン薄膜から成ること、低温プロセス(約300℃)によって形成できること、自由サイズの大きな基板を用いることができることにより、上記の問題点がほとんど解消できる。
また、色素増感型太陽電池はシリコンを使用せず、高い効率を得ることによって低コストの次世代太陽電池として注目を集めているが、その信頼性に課題を残している。このことから、特許文献1に示されるようなタンデム方式の構造が提案されている。
特開2005−158620号公報
従来、非晶質シリコン太陽電池と微結晶シリコン太陽電池を組み合わせてなるタンデム型太陽電池はよく知られている。この2つの太陽電池は物性的には類似点が多く、重層するに際して大きな問題点は少ない。しかしながら、非晶質シリコン太陽電池と色素増感型太陽電池をタンデム型に組み合わせるには、それらの屈折率等の物性の違いに起因するさまざまな問題点があり、それを克服することは太陽電池等の新エネルギー開発にとって大きな課題である。
とりわけ、非晶質シリコン太陽電池は、裏面で光が大きく反射され、非晶質シリコン太陽電池の下方に配置された色素増感型太陽電池に光が透過しにくくなるという問題点があり、特性向上の障害となっていた。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、非晶質シリコン光電変換体と色素増感型光電変換体とが積層されている積層型(タンデム型)の光電変換装置において、両光電変換体の光利用効率、光電変換効率を向上させた光電変換装置、及び光発電装置を得ることである。
本発明の光電変換装置は、非晶質シリコン光電変換層及び前記非晶質シリコン光電変換層上に形成された透光性導電層を有する非晶質シリコン光電変換体と、前記非晶質シリコン光電変換体の前記透光性導電層側に積層された色素増感型光電変換体と、を有しているものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記透光性導電層の厚みが0.07〜0.12μmであるものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記透光性導電層上に触媒層が形成されており、前記触媒層と電荷輸送層を介して対向するように前記色素増感型光電変換体が配置されているものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記色素増感型光電変換体は、色素増感された多孔質の半導体層を有するものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成るものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記非晶質シリコン光電変換体と前記色素増感型光電変換体とが透明樹脂を介して接合されているものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記非晶質シリコン光電変換層は、第1導電型非晶質シリコン半導体層と、前記第1導電型非晶質シリコン半導体層上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層と、前記真性型非晶質シリコン半導体層上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層とから成るものである。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、前記透光性導電層は、酸化インジウム層,酸化錫層及び酸化インジウム錫層のうちの少なくとも1層を含むものである。
本発明の光発電装置は、本発明の光電変換装置を発電手段として用い、前記発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成したものである。
本発明の光電変換モジュールは、本発明の光電変換装置の複数が横方向に並べられているとともにそれらが電気的に接続されているものである。
本発明の光電変換装置は、非晶質シリコン光電変換層及び非晶質シリコン光電変換層上に形成された透光性導電層を有する非晶質シリコン光電変換体と、非晶質シリコン光電変換体の前記透光性導電層側に積層された色素増感型光電変換体と、を有していることから、透光性導電層によって、非晶質シリコン光電変換体の発電に寄与しない長波長光(波長600〜900nm程度の光)を反射低減させずに色素増感型光電変換体に入射させることができる。その結果、短波長光(波長300〜600nm程度の光)を非晶質シリコン光電変換体によって効率的に吸収し光電変換するとともに、長波長光を色素増感型光電変換体によって効率的に吸収し光電変換することができ、光電変換効率が大幅に向上する。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、透光性導電層の厚みが0.07〜0.12μmであることから、非晶質シリコン光電変換体の発電に寄与しない長波長光(波長600〜900nm程度の光)を反射低減させずに色素増感型光電変換体に入射させることをより効果的に成し得る。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、透光性導電層上に触媒層が形成されており、触媒層と電荷輸送層を介して対向するように色素増感型光電変換体が配置されていることから、触媒層によって電荷輸送層と非晶質シリコン光電変換体との電荷のやり取りを容易にすることができ、過電圧(光電変換装置の駆動の初期に印加する電圧)を小さくすることができる。また、透光性導電層が導電性を有することから、色素増感光電変換体と同じセル内に非晶質シリコン光電変換体を組み込んでも、電荷輸送層(電解質層)内で余分な電界が発生して触媒層が剥離等を起こすことを抑制することができる。その結果、触媒層の信頼性を高くして、色素増感光電変換体と同じセル内に非晶質シリコン光電変換体を組み込むことができる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、色素増感型光電変換体は、色素増感された多孔質の半導体層を有することから、表面積が大きい多孔質の半導体層に色素(増感色素)をより多く担持(吸着)させることができるため、非晶質シリコン光電変換体を透過した長波長光を漏れなく吸収し光電変換することができる。従って、非晶質シリコン光電変換体が短波長(300〜600nm程度)感度に優れ、色素増感型光電変換体が長波長(600〜900nm程度)感度に優れる結果、広い波長範囲(300〜900nm程度)にわたってより効率的な光電変換が可能となる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることから、電荷輸送層(電解質層)と非晶質シリコン光電変換体との電荷のやり取りをより容易にすることができ、過電圧(光電変換装置の駆動の初期に印加する電圧)をより小さくすることができる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、非晶質シリコン光電変換体と色素増感型光電変換体とが透明樹脂を介して接合されていることから、作動電圧が互いに異なる非晶質シリコン光電変換体と色素増感型光電変換体とを、電気的及び機械的に分離して積層することができる。従って、同じセル内に色素増感光電変換体と非晶質シリコン光電変換体を組み込むことによって、電荷輸送層(電解質層)内で余分な電界が発生して触媒層が剥離等を起こすといった不具合を解消することができる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、非晶質シリコン光電変換層は、第1導電型非晶質シリコン半導体層と、第1導電型非晶質シリコン半導体層上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層と、真性型非晶質シリコン半導体層上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層とから成ることから、非晶質シリコン光電変換層のバンドギャップが1.8eVとなり、波長650nm以上の長波長光を吸収しないものとなるため、非晶質シリコン光電変換層が長波長光を損失なく透過させることができる。従って、色素増感型光電変換体との積層構造(タンデム構造)に好適なものとなる。
また、本発明の光電変換装置は好ましくは、透光性導電層は、酸化インジウム層,酸化錫層及び酸化インジウム錫層のうちの少なくとも1層を含むことから、透光性導電層は非晶質シリコン光電変換層とのオーミック性接触を確実にとることができるとともに光透過性も充分なものとなる。また、酸化インジウム層等に酸化チタン層、酸化銅層、有機導電膜等を積層することも可能であり、この場合光透過率のさらなる向上、色素増感型光電変換体及び電荷輸送層(電解質層)の信頼性の向上に好適なものとなる。
本発明の光発電装置は、本発明の光電変換装置を発電手段として用い、発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成したことから、光電変換特性が向上したものとなる。
本発明の光電変換モジュールは、本発明の光電変換装置の複数が横方向に並べられているとともにそれらが電気的に接続されていることから、光電変換効率の高い光電変換装置を複数電気的に接続しているために、光電流出力の大きい光電変換モジュールとなる。
以下、本実施の形態の光電変換装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1及び図2はそれぞれ、本発明の光電変換装置の実施の形態の例を示す断面図である。これらの図において、1は入射光、2はガラスやプラスチックから成る透光性基板、3はITO(スズドープインジウム酸化物:酸化インジウム錫)層、FTO(フッ素ドープスズ酸化物)層等から成る第1の透光性導電層、4は第1導電型(例えばp型)非晶質シリコン半導体層、5は真性型(i型)非晶質シリコン半導体層、6は第2導電型(例えばn型)非晶質シリコン半導体層、16は本実施の形態の「透光性導電層」としての第2の透光性導電層、7は触媒層、8は封止部材、9は電荷輸送層(電解質層)である。30は非晶質シリコン光電変換層、31は非晶質シリコン光電変換体である。
また、20は色素増感型光電変換体であり、色素増感型光電変換体20は、透光性基板10、透光性導電層11、色素(増感色素)14(図中黒点で表す)が表面に吸着した多孔質の半導体層13からなる。
また図2において、色素増感型光電変換体20は、透光性基板10、透光性導電層11、触媒層12、電荷輸送層9、多孔質の半導体層13、色素14から成る。
図1に示した本実施の形態の光電変換装置は、非晶質シリコン光電変換層30及び非晶質シリコン光電変換層30上に形成された透光性導電層(第2の透光性導電層)16を有する非晶質シリコン光電変換体31と、非晶質シリコン光電変換体31の第2の透光性導電層16側に積層された色素増感型光電変換体20と、を有している。
具体的には、光電変換装置は、一主面に第1の透光性導電層3が形成された透光性基板2と、第1の透光性導電層3上に形成された非晶質シリコン光電変換層30と、非晶質シリコン光電変換層30上に形成された第2の透光性導電層16とを有する非晶質シリコン光電変換体31と、非晶質シリコン光電変換体31に積層された色素増感型光電変換体20とを有していることが好適である。第2の透光性導電層16の厚みは0.07〜0.12μmであることが好ましい。
本実施の形態の光電変換装置において、透光性基板2はなくてもよく、その場合、非晶質シリコン光電変換体31自体が硬質の板状体から成るものであればよい。また、第1の透光性導電層3はなくてもよく、その場合、非晶質シリコン光電変換体31の端部に集電極等を設けてもよい。また、透光性基板2及び第1の透光性導電層3がある場合、透光性基板2は非晶質シリコン光電変換体31の支持体及び光透過体として機能し、透光性導電層3は透光性の大面積の電極として機能する点で好適である。
第2の透光性導電層16によって非晶質シリコン光電変換体31の発電に寄与しない長波長光(波長600〜900nm程度の光)が反射低減されること無く、色素増感型光電変換体20に入射する。その結果、短波長光(波長300〜600nm程度の光)を非晶質シリコン光電変換体31によって効率的に吸収し光電変換するとともに、長波長光を色素増感型光電変換体20によって効率的に吸収し光電変換することができ、光電変換効率が大幅に向上する。
即ち、第2の透光性導電層16が形成されることにより、非晶質シリコン光電変換体31の電荷輸送層9側の主面において、屈折率3.5のシリコンと屈折率1.3の電荷輸送層9との違いによる光の界面反射が、第2の透光性導電層16がない場合の35%から5%に低減する。従って、非晶質シリコン光電変換体31透過して電荷輸送層9に向かう光を多くすることができる。その結果、光電変換装置が高い電圧を保持でき、高い光電変換効率を実現できる。
また、図2に示す好適な光電変換装置は、非晶質シリコン光電変換体31と、色素増感型光電変換体20とが透明樹脂32を介して接合されている構成である。この構成により、作動電圧が互いに異なる非晶質シリコン光電変換体31と色素増感型光電変換体20とを、電気的及び機械的に分離して積層することができる。従って、同じセル内に色素増感光電変換体20と非晶質シリコン光電変換体31を組み込むことによって、電荷輸送層(電解質層)9内で余分な電界が発生して触媒層12が剥離等を起こすといった種々の不具合を解消することができる。
なお、図2において、2´は非晶質シリコン光電変換体31と色素増感型光電変換体20との間に設けられた中間透光性基板、3´は中間透光性基板2´の色素増感型光電変換体20側の主面に形成された中間透光性導電層である。
透明樹脂32は、塩化ビニルアセテート(EVA),ポリオレフィン樹脂,シリコーン樹脂,エポキシ樹脂,ポリイミド樹脂,ポリカーボネート樹脂等から成ることがよい。特に、長波長光(波長600〜900nm程度の光)に対して透光性の高いものがよく、その点で、塩化ビニルアセテート(EVA),ポリオレフィン樹脂,シリコーン樹脂等がよい。透明樹脂32の厚み(第2の透光性導電層16と中間透光性基板2´との間の間隔)は5〜1000μm程度がよい。この厚みの範囲内とすることにより、透明樹脂32中に塵埃が入り込むことを低減できるとともに、色素増感型光電変換体20に対して非晶質シリコン光電変換体31が傾斜してシールされることを抑制できる。また、透明樹脂32の厚みを厚くなりすぎないようにして、省資源に好適なものとなる。
また、透明樹脂32は、短波長光(波長300〜600nm程度の光)を吸収する吸収剤等を含むことが好ましい。その場合、色素増感型光電変換体20側に短波長光が入り込んで色素14が劣化するといった不具合の発生を抑制することができる。短波長光(波長300〜600nm程度の光)を吸収する吸収剤としては、青色、緑色のカラーフィルターに用いる染料、顔料等の有機色素、有機半導体等がある。
図5に、図1の光電変換装置をモジュール化した光電変換モジュールの断面図を示す。
本実施の形態の光電変換モジュールは、本実施の形態の光電変換装置の複数が横方向に並べられているとともにそれらが電気的に接続されている。この構成により、光電変換効率の高い光電変換装置を複数電気的に接続しているために、光電流出力の大きい光電変換モジュールとなる。
図5の光電変換モジュールは3個の光電変換装置を直列に接続した構成である。各光電変換装置の構成は図1で示したものと同じである。右端の光電変換装置の非晶質シリコン光電変換体31側の上部電極は、隣接する右から2番目の光電変換装置との間にある隔壁を貫通し、接続配線15によって2番目の光電変換装置の色素増感型光電変換体20側の下部電極と電気的に接続されている。2番目の光電変換装置と3番目の光電変換装置との電気的接続も同様である。なお、複数の光電変換装置は並列接続または直並列接続されていてもよい。
接続配線15は、金属ペーストを焼結したものでよい。金属ペーストは、Mo,Ag,Cu,Ni,WおよびSnのうちの少なくとも1種を含む金属(合金を含む)から成る金属粒子を含有するものである。金属ペーストを焼結する方法は、炉中で加熱する方法で良いが、200℃以上の高温にすると非晶質シリコンが変質するため、レーザ光によって接続配線15の部位を局所的に加熱し焼結することが好ましい。金属ペースト中にレーザ光によって溶融する低融点の金属から成る低融点金属粒子等を混入しておいてもよい。低融点金属粒子は、例えば、半田、インジウム合金等から成る粒子であることが好ましい。この場合、接続配線15中の金属粒子間の隙間に低溶融金属が埋め込まれて、接続配線15の抵抗を低減する効果がある。
上記のように、隣接する光電変換装置を直列に接続してモジュール化することによって、従来の結晶シリコン基板を用いた光電変換装置のように配線を半田によって電気的に接続する手間を省き、一括的に接続配線15を形成することができる。
<透光性基板>
透光性基板2は、PET(ポリエチレンテレフタレート),PEN(ポリエチレンナフタレート),ポリイミド,ポリカーボネート等の樹脂材料、または青板ガラス,ソーダガラス,硼珪酸ガラス,無アルカリガラス,透光性セラミックス等の無機材料、または導電性樹脂材料,有機無機ハイブリッド材料等がよい。厚みは0.1〜5mm程度である。
透光性基板2の材料としてガラス材料を用いる場合、強化ガラスを用いるとよく、その場合光電変換装置の機械的な強度が高まる。透光性基板2の非晶質シリコン光電変換層30が形成された主面と反対側の主面(図1では上面)には、屈折率や空孔率を制御した反射防止膜を設けてもよく、またはカラーフィルム等を貼って意匠性を高めるなどしてもよい。
第1の透光性導電層3は、ITO,酸化スズ等から成り、厚みは0.3〜2μm程度がよい。この厚みの範囲内とすることにより、シート抵抗を小さくして、光電変換装置のシリーズ抵抗を小さくしFF特性の劣化を抑えることができる。また、第1の透光性導電層3の表面の凹凸が第1導電型非晶質シリコン半導体層4の厚みよりも小さくなり、第1導電型非晶質シリコン半導体層4で第1の透光性導電層3の全面を安定にカバーすることができる。第1の透光性導電層3はCVD法、スパッタリング法、スプレー法等によって形成される。
なお、一般に非晶質シリコン半導体層4を用いた光電変換装置においては、表面に微細な凹凸構造(テクスチャー構造)を形成することによって表面反射を小さくした第1の透光性導電層3を用いることが多いが、本実施の形態においては、第1の透光性導電層3は表面が平坦面であることが好ましい。この場合、第1の透光性導電層3と第2の透光性導電層16に挟まれた非晶質シリコン光電変換層30が、第1の透光性導電層3との界面及び第2の透光性導電層16との界面で反射光を発生させて、光の干渉効果を発現させることによって、非晶質シリコン光電変換体31の発電に寄与しない長波長光(波長600〜900nm程度の光)を反射低減させずに色素増感型光電変換体20に入射させることができる。またこの場合、第1の透光性導電層3の表面の算術平均粗さは0.05μm以下であることが好ましい。
非晶質シリコン光電変換層30での光反射を低減するために、第1の透光性導電層3の中に中間層としてNbドープ酸化チタン層を挿入してもよい。この場合、屈折率が2.6程度のNbドープ酸化チタン層を有することによって、屈折率3.5のシリコンと屈折率が1.9程度のITO等から成る第2の透光性導電層16との間で発生する光の反射を抑制することができる。
<非晶質シリコン光電変換層>
非晶質シリコン光電変換層30は好適には、薄膜型非晶質シリコン半導体層等の薄膜光電変換体層であり、より具体的には、第1の透光性導電層3上に形成された第1導電型非晶質シリコン半導体層4と、第1導電型非晶質シリコン半導体層4上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層5と、真性型非晶質シリコン半導体層5上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層6とから成る。この場合、非晶質シリコン光電変換層30のバンドギャップが1.8eVとなり、非晶質シリコン光電変換層30が波長650nm以上の長波長光を吸収しないため、長波長光を透過させることができ、色素増感型光電変換体20との積層構造(タンデム構造)に適したものとなる。
真性型非晶質シリコン半導体層5が非晶質である場合、第1導電型非晶質シリコン半導体層4と第2導電型非晶質シリコン半導体層6の少なくとも一方が、微結晶を有するもの、または水素化アモルファスシリコン合金系の層であってもよい。例えば、光入射側の第1導電型非晶質シリコン半導体層4は、水素化アモルファスシリコンカーバイドから成るものが、透光性を高めることができ、光の損失が少ないため、より好ましい。
また、第1導電型非晶質シリコン半導体層4、真性型非晶質シリコン半導体層5、第2導電型非晶質シリコン半導体層6は、化学気相成長法によりそれぞれの製膜条件で連続堆積することができる。
例えば、第1導電型非晶質シリコン半導体層4がp型a−Si:H(Hドープアモルファスシリコン)層であり、成膜する場合、原料ガスとしてSiH4ガス,H2ガス,B26ガス(H2で500ppmに希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ最適
化する。また、p型a−Si:H層の厚みは50Å〜200Åの範囲がよく、より好適には80Å〜120Åがよい。50Å〜200Åの範囲内とすることにより、非晶質シリコン光電変換層30に内部電界を形成することができ、また、光損失の増加を抑えることができる。
また、例えば、真性型非晶質シリコン半導体層5がi型a−Si:H層であり、成膜する場合、原料ガスとしてSiH4ガス,H2ガスを用い、これらのガスの流量を最適化する。i型a−Si:H層の厚みは500Å〜10000Å(0.05μm〜1μm)の範囲がよく、より好適には2000Å〜8000Å(0.2μm〜0.8μm)がよい。500Å〜10000Åの範囲内とすることにより、充分な光電流が得られ、また、後側の色素増感型光電変換体20に光を透過させることが容易になる。
また、例えば、第2導電型非晶質シリコン半導体層6がn型a−Si:H層であり、成膜する場合、原料ガスとしてSiH4ガス,H2ガス,PH3ガス(H2で1000ppmに希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ最適化する。n型a−Si:H層の厚みは50Å〜200Åの範囲がよく、より好適には80Å〜120Åがよい。50Å〜200Åの範囲内とすることにより、非晶質シリコン光電変換層30に内部電界を形成でき、また、光損失の増加を抑えることができる。
第1導電型非晶質シリコン半導体層4、真性型非晶質シリコン半導体層5、第2導電型非晶質シリコン半導体層6を形成する際の透光性基板2の温度は、何れの層の場合にも150℃〜300℃の範囲がよく、より好適には180℃〜240℃がよい。150℃〜300℃の範囲内とすることにより、好適な特性の非晶質シリコン光電変換層30を得ることができる。
<第2の透光性導電層>
第2の透光性導電層16は、非晶質シリコン光電変換層30上に形成される。第2の透光性導電層16は、酸化インジウム層,酸化錫層及び酸化インジウム錫(ITO)層のうちの少なくとも1層を含むものがよく、より具体的にはITO層,酸化錫層等から成り、CVD法、スパッタリング法、スプレー法等によって形成される。また、ITO層,酸化錫層等の上に酸化チタン層,有機導電層等を積層したものであっても良い。
第2の透光性導電層16の厚みは0.07〜0.12μm程度がよい。0.07〜0.12μm程度の範囲内とすることにより、第2の透光性導電層16による光透過率向上のピークが非晶質シリコン光電変換層30で吸収される光の波長に近接することを抑えて、色素増感型光電変換体20側へ透過する700nm以上の長波長光の透過率を増大させることができる。また、第2の透光性導電層16による透過率向上のピークが、色素14で吸収される光の波長900nm程度を超えないようにして、色素増感型光電変換体20の発電に有効な波長域の光を増大させることができる。
第2の透光性導電層16の上記の厚みの範囲は、非晶質シリコン光電変換層30の屈折率が3.5程度、ITO等から成る第2の透光性導電層16の屈折率が1.9程度の場合に、特に有効である。
図3は、第2の透光性導電層16がない場合における光の波長と非晶質シリコン光電変換層30の透過率との関係を示すグラフであり、図4は、第2の透光性導電層16を形成した場合における光の波長と非晶質シリコン光電変換層30の透過率との関係を示すグラフである。図3のグラフに比べて図4のグラフでは、色素増感型光電変換体20の発電波長域である600〜1000nmの光の透過率(非晶質シリコン光電変換層30の透過率)が大きく向上している。なお、図3及び図4の例において、非晶質シリコン光電変換層30は厚み0.63μm、屈折率3.5であり、第2の透光性導電層16は厚み100nm、屈折率1.9のITO層から成る場合を示す。
<触媒層>
触媒層7は、第2の透光性導電層16上に複数の島状に形成されるが、その厚みは0.5〜20nm程度がよい。0.5〜20nm程度の範囲内とすることにより、島状の触媒層7同士の間の距離を近づけて、有効な触媒効果を得ることができる。また、透過光量の低下を抑えて、第2導電型非晶質シリコン半導体層6の全面がPt等から成る触媒層(金属層)7で被覆されないようにし、電荷輸送層9と第2導電型非晶質シリコン半導体層6との短絡を回避することができる。触媒層7は、スパッタリング法等によって形成されるが、複数の島状に形成するには、上記のように、極めて薄い厚みに形成するにとどめるという操作を行って実現することができる。
触媒層7は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成ることが好ましい。この場合、電荷輸送層(電解質層)9と非晶質シリコン光電変換体31との電荷のやり取りをより容易にすることができ、過電圧(光電変換装置の駆動の初期に印加する電圧)をより小さくすることができる。
図1に示すように、第2の透光性導電層16上に触媒層7が形成されており、触媒層7と電荷輸送層9を介して対向するように色素増感型光電変換体20が配置されていることが好ましい。この場合、触媒層7によって電荷輸送層9と非晶質シリコン光電変換体31との電荷のやり取りを容易にすることができ、過電圧(光電変換装置の駆動の初期に印加する電圧)を小さくすることができる。また、第2の透光性導電層16が導電性を有することから、色素増感光電変換体20と同じセル内に非晶質シリコン光電変換体31を組み込んでも、電荷輸送層(電解質層)9内で余分な電界が発生して触媒層7が剥離等を起こすことを抑制することができる。その結果、触媒層7の信頼性を高くして、色素増感光電変換体20と同じセル内に非晶質シリコン光電変換体31を組み込むことができる。
また、図2に示すように、色素増感型光電変換体20は、透光性基板10上に形成された透光性導電層11上に他の触媒層12を有していることがよい。この場合、色素増感型光電変換体20の出力を他の触媒層12を通じて透光性導電層11に効率的に取り出すことができる。
図2の構成において、透光性基板10は、透光性導電層11が表面に形成されたものである場合、ガラスまたはプラスチックから成る透光性基板10上に、ITO層,酸化錫層等から成る透光性導電層11を形成したものを用いることができる。透光性基板10の代わりに金属から成る導電性基板を用いてもよい。導電性基板が金属から成る場合、チタン,モリブデン,タングステン,ニッケル等から成るものを用いることができる。
<封止部材>
封止部材8は、厚み(高さ)が0.06〜1000μm程度であることがよい。0.06〜1000μm程度の範囲内とすることにより、封止部材8の厚みを非晶質シリコン光電変換層30の厚みよりも厚くして、色素増感型光電変換体20と共に電荷輸送層9を封止することを容易にすることができ、また、電荷輸送層9が厚くなりすぎて内部抵抗が増加することにより光電変換装置の光電変換効率が低下することを抑えることができる。
封止部材8は、ポリエチレン,ポリプロピレン,エポキシ樹脂,フッ素樹脂またはシリコーン樹脂等の樹脂接着剤、もしくはガラスフリット,セラミックス等の無機接着剤からなる。
封止部材8は、第1の透光性導電層3、第1導電型非晶質シリコン半導体層4、真性型非晶質シリコン半導体層5、第2導電型非晶質シリコン半導体層6、及び触媒層7が一主面上に形成された透光性基板2の前記一主面上に、樹脂等から成る封止部材8を非晶質シリコン光電変換層30を囲む枠状に設置し硬化する方法等によって形成できる。
封止部材8によって電荷輸送層9を封止することから、光電変換装置の光照射及び高温加熱に対する耐久性及び信頼性を有効に保持できる。即ち、電荷輸送層9が光照射及び高温加熱によって光電変換装置から漏出するのを有効に抑えることができる。
<電荷輸送層>
また、電荷輸送層9は液状電解質もしくはゲル状電解質であることがよい。電荷の輸送特性に優れる液状電解質もしくはゲル状電解質を用いることによって、光電変換効率が向上する。また、電荷輸送層9は、ポリマー電解質等の固体電解質、ポリチオフェン・ポリピロール,ポリフェニレンビニレン等の導電性ポリマー、またはフラーレン誘導体,ペンタセン誘導体,ペリレン誘導体,トリフェニルジアミン誘導体等の有機分子電子輸送剤から成るものであってもよい。
また、電荷輸送層9は、ヨウ素/ヨウ化物塩,臭素/臭化物塩,コバルト錯体及びフェロシアン化カリウム等を含む。なお、「ヨウ素/ヨウ化物塩」という表記は、電荷輸送層9中においてヨウ素とヨウ化物塩とに可逆的に変化するものであることを示す。
電荷輸送層9の厚みは0.01〜500μm程度がよい。0.01〜500μm程度の範囲内とすることにより、正極側(非晶質シリコン光電変換体31側)と対極側(色素増感型光電変換体20側)が接してショートすることを抑制し、また、抵抗成分である電荷輸送層9の増加による光電変換効率の低下を抑え、さらに、電荷輸送層9が液状電解質である場合、液体部分の増量による封止の不具合の発生を抑制できる。
<多孔質の半導体層>
また、色素増感型光電変換体20は、図1に示すように、色素増感された多孔質の半導体層13を有する色素増感型光電変換体20を有していることがよい。この場合、表面積が大きい多孔質の半導体層13に色素(増感色素)14をより多く担持(吸着)させることができるため、非晶質シリコン光電変換体31を透過した長波長光を漏れなく吸収し光電変換することができる。従って、非晶質シリコン光電変換体31が短波長(300〜600nm程度)感度に優れ、色素増感型光電変換体20が長波長(600〜900nm程度)感度に優れる結果、広い波長範囲(300〜900nm程度)にわたってより効率的な光電変換が可能となる。
即ち、図1の光電変換装置は、非晶質シリコン光電変換体31と色素増感型光電変換体20とが積層された積層型(タンデム型)光電変換装置である。
多孔質の半導体層13の材料や組成としては、酸化チタン(TiO2)が最適であり、
他の材料としては、チタン(Ti),亜鉛(Zn),スズ(Sn),ニオブ(Nb),インジウム(In),イットリウム(Y),ランタン(La),ジルコニウム(Zr),タンタル(Ta),ハフニウム(Hf),ストロンチウム(Sr),バリウム(Ba),カルシウム(Ca),バナジウム(V),タングステン(W)等の金属元素の少なくとも1種以上の金属酸化物半導体がよく、また窒素(N),炭素(C),弗素(F),硫黄(S),塩素(Cl),リン(P)等の非金属元素の1種以上を含有していてもよい。酸化チタン等はいずれも電子エネルギーバンドギャップが可視光のエネルギーより大きい2〜5eVの範囲にあり、好ましい。また、多孔質の半導体層13は、電子エネルギー準位においてその伝導帯が色素14の伝導帯よりも低いn型半導体がよい。
多孔質の半導体層13としては、二酸化チタン等からなるとともに内部に微細な空孔(空孔径が好ましくは10〜40nm程度のものであり、22nmのときに光電変換効率がピークを示す)を多数有する多孔質のn型酸化物半導体層等であるのがよい。
多孔質の半導体層10の空孔径が10nm以上であると、色素14の浸透及び吸着が促進され、十分な色素14の吸着量が得られ易く、また、電解質の拡散が進行し拡散抵抗が低減することから、光電変換効率が向上する。
多孔質の半導体層10の空孔径が40nm以下であると、多孔質の半導体層13の比表面積が増大するため、色素14の吸着量を確保するために厚みを厚くする必要がなくなり、厚みを厚くしすぎた場合の光の透過性の低下、及び色素14の光を吸収性の低下を抑制できる。また、多孔質の半導体層13に注入された電荷の移動距離を短くして、電荷の再結合によるロスを低減できる。さらに、電解質の拡散距離を短くして拡散抵抗が低減することから、光電変換効率が向上する。
多孔質の半導体層13は、粒状体、または針状体,チューブ状体,柱状体等の線状体、またはこれら種々の線状体が集合してなるものであって、多孔質体であることにより、色素14を吸着する表面積が増え、光電変換効率を高めることができる。多孔質の半導体層13は、空孔率が20〜80%、より好適には40〜60%である多孔質体であるのがよい。多孔質化により、緻密体である場合と比較して、光作用極層としての表面積を1000倍以上に高めることができ、光吸収と光電変換と電子伝導を効率よく行うことができる。
なお、多孔質の半導体層13の空孔率は、ガス吸着測定装置を用いて窒素ガス吸着法によって試料の等温吸着曲線を求め、BJH(Barrett-Joyner-Halenda)法,CI(Chemical Ionization)法,DH(Dollimore-Heal)法等によって空孔容積を求め、これと試料
の粒子密度から得ることができる。
多孔質の半導体層13の形状は、その表面積が大きくなりかつ電気抵抗が小さい形状がよく、例えば微細粒子もしくは微細線状体からなるのがよい。その平均粒径もしくは平均線径は5〜500nmであるのがよく、より好適には10〜200nmがよい。5〜500nmの範囲内とすることにより、材料の微細化を行うことができ、また、接合面積を大きくして光電流を大きくすることができる。
また、多孔質の半導体層13を多孔質体とすることにより、これに色素14を吸着させて成る色素増感型光電変換体20の表面が凹凸状となり、光閉じ込め効果をもたらして、光電変換効率をより高めることができる。
また、多孔質の半導体層13の厚みは0.1〜50μmがよく、より好適には1〜20μmがよい。0.1〜50μmの範囲内とすることにより、光電変換作用を大きく維持でき、また、光の透過性を保持して光の入射を容易にすることができる。
多孔質の半導体層13が酸化チタンからなる場合、以下のようにして形成される。まず、TiO2のアナターゼ粉末にアセチルアセトンを添加した後、脱イオン水とともに混練
し、界面活性剤で安定化させた酸化チタンのペーストを作製する。作製したペーストをドクターブレード法やバーコート法等によって、透光性基板10上の透光性導電層11上に一定速度で塗布し、大気中で300〜600℃、好適には400〜500℃で、10〜60分、好適には20〜40分加熱処理することにより、多孔質の半導体層13を形成する。この手法は簡便であり、好ましい。
多孔質の半導体層13の低温成長法としては、電析法、泳動電着法、水熱合成法等がよく、電子輸送特性を良くするための後処理としては、マイクロ波処理、CVD法によるプラズマ処理や熱触媒処理等、UV照射処理等がよい。低温成長法による多孔質の半導体層13としては、電析法による多孔質ZnO層、泳動電着法による多孔質TiO2層等から
なるものがよい。
また、多孔質の半導体層13の多孔質体の表面に、TiCl4処理、即ちTiCl4溶液に13時間浸漬し、水洗し、450℃で30分間焼成する処理を施すとよく、電子電導性がよくなって光電変換効率が高まる。
また、多孔質の半導体層13と透光性導電層11の間に、n型酸化物半導体から成る極薄(厚み5μm程度)の緻密層を挿入するとよく、逆電流が抑制できるので光電変換効率が高まる。
また、多孔質の半導体層13は、酸化物半導体微粒子の焼結体から成るとともに、酸化物半導体微粒子の平均粒径が透光性基板10側より厚み方向に漸次小さくなっていることが好ましく、例えば多孔質の半導体層13が酸化物半導体微粒子の平均粒径が異なる2層の積層体からなるものとするのがよい。具体的には、透光性基板10側に平均粒径が大きい酸化物半導体微粒子を用い、触媒層7側に平均粒径が小さい酸化物半導体微粒子(散乱粒子)を用いることによって、平均粒径が大きい多孔質の半導体層13によって光散乱と光反射による光閉じ込め効果が生じ、光電変換効率を高めることができる。
より具体的には、平均粒径が小さい酸化物半導体微粒子として、平均粒径が約20nmのものを100wt%(重量%)使用し、平均粒径が大きい酸化物半導体微粒子として、平均粒径が約20nmのものを70wt%及び平均粒径が約180nmのものを30wt%混合して使用すればよい。これらの重量比、平均粒径、それぞれの膜厚を変えることによって、最適な光閉じ込め効果が得られる。また、積層数を2層から3層以上の複数層に増やしたり、これらの境界が生じないように塗布形成したりすることにより、平均粒径を透光性基板10側から厚み方向に漸次小さくなるように形成することができる。
<色素>
色素14としては、例えば、ルテニウム−トリス,ルテニウム−ビス,オスミウム−トリス,オスミウム−ビス型の遷移金属錯体、多核錯体、またはルテニウム−シス−ジアクア−ビピリジル錯体、またはフタロシアニンやポルフィリン、多環芳香族化合物、ローダミンB等のキサンテン系色素であることが好ましい。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させるためには、色素14に少なくとも1個以上のカルボキシル基,スルホニル基,ヒドロキサム酸基,アルコキシ基,アリール基,ホスホリル基等を置換基として有することが有効である。ここで、置換基は色素14自体を多孔質の半導体層13に強固に化学吸着させることができ、励起状態の色素14から多孔質の半導体層13へ容易に電荷移動できるものであればよい。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させる方法としては、例えば透光性基板10上に形成された多孔質の半導体層13を、色素14を溶解した溶液に浸漬する方法がある。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させる際の色素14を溶解させる溶液の溶媒としては、エタノール等のアルコール類,アセトン等のケトン類,ジエチルエーテル等のエーテル類,アセトニトリル等の窒素化合物等を1種または2種以上混合したものが挙げられる。溶液中の色素14の濃度は5×10-5〜2×10-3mol/l(l(リットル):1000cm3)程度が好ましい。
多孔質の半導体層13に色素14を吸着させる際、溶液及び雰囲気の温度の条件は特に限定するものではなく、例えば、大気圧下もしくは真空中、室温もしくは加熱の条件が挙げられる。色素14の吸着にかける時間は色素14及び溶液の種類、溶液の濃度、色素14の溶液の循環量等により適宜調整することができる。これにより、色素14を多孔質の半導体層13に吸着させることができる。
本実施の形態の光発電装置は、上記本実施の形態の光電変換装置を発電手段として用い、発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成した構成である。具体的には、光発電装置は、光電変換装置、光電変換装置から出力された直流電流を交流電流に変換するインバータ装置、電気モーターや照明装置等の負荷等を有する構成であり、建築物の屋根や壁面に設置される太陽電池等として使用される。
以下、本実施の形態の光電変換装置の実施例について説明する。図1の構成の光電変換装置を以下のようにして作製した。
透光性基板2として、一主面に第1の透光性導電層3(ITO層、厚み350nm、シート抵抗10Ω/□)が形成されたガラス基板(サイズ1cm×2cm)を準備した。まずプラズマCVD装置を用いて、透光性基板2の第1の透光性導電層3上に、第1導電型非晶質シリコン半導体層4としてのp型a−Si:H層、真性型非晶質シリコン半導体層5としてのi型a−Si:H層、第2導電型非晶質シリコン半導体層6としてのn型a−Si:H層を、順次連続して真空中で堆積させた。
p型a−Si:H層を形成するための原料ガスとして、SiH4ガス,B26ガス(H2で希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ2.7sccm,9sccmとし、100Å(0.01μm)の厚みで堆積させた。
次に、i型a−Si:H層を形成するための原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガスを用い、これらのガスの流量をそれぞれ5sccm,20sccmとし、6000Å(0.6μm)の厚みで堆積させた。
次に、n型a−Si:H層を形成するための原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガス,PH3ガス(H2で希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ2.7sccm,37sccm,2.8sccmとして、200Å(0.02μm)の厚みで堆積させた。
なお、ガラス基板の温度は、p型a−Si:H層、i型a−Si:H層、n型a−Si:H層のいずれの形成の場合にも200℃とした。
以上より、厚み0.63μm、屈折率3.5である、p型a−Si:H層、i型a−Si:H層、n型a−Si:H層から成る非晶質シリコン光電変換層30を形成した。
次に、第2の透光性導電層16として、屈折率1.9のITO層を100nmの厚みで形成した。成膜前において、図3のグラフに示す透過率特性であったものが、第2の透光性導電層16を形成した後には、図4のグラフに示す透過率特性となり、波長600〜1200nmにおいて透過率が大幅に向上した。なお、透過率は日本分光製紫外可視近赤外分光光度計V−600によって測定した。
次に、スパッタリング装置を用いて、第2の透光性導電層16としてのITO層上に、触媒層7としてのPt層を厚み0.01μmとなるよう堆積した。このとき、Pt層は薄いため高抵抗となっており、別途ガラス基板上に同様にして形成したPt層のシート抵抗は測定できなかった。
次に、色素増感型光電変換体20側の透光性基板10として、一主面に透光性導電層11(SnO2:F(FTO層)、厚み800nm、シート抵抗10Ω/□)が形成された
ガラス基板(サイズ1cm×2cm)を準備した。このガラス基板の透光性導電層11上に、多孔質の半導体層13としての二酸化チタン層を形成した。電子輸送体である二酸化チタン層は以下のようにして形成した。まず、TiO2のアナターゼ粉末にアセチルアセ
トンを添加した後、脱イオン水とともに混練し、界面活性剤で安定化させた二酸化チタンのペーストを作製した。次に、作製したペーストをドクターブレード法によって、透光性導電層11上に一定の速度で塗布し、大気中において450℃で20分焼成し、多孔質の二酸化チタン層を形成した。
次に、色素14としてブラックダイ色素(ソラロニクス社製)を用い、色素14を溶解させるために用いる溶媒としてアセトニトリルとt−ブタノール(容積比で1:1)を用い、二酸化チタン層を形成したガラス基板を、色素14を溶解した溶液に浸漬して、色素14を二酸化チタン層に担持させた。浸漬した時間は24時間、そのときのガラス基板の温度は24℃であった。
次に、透光性基板2の非晶質シリコン光電変換体31が形成された一主面の外周部と、透光性基板10の色素増感型光電変換体20が形成された一主面の外周部とを、フィルム状の封止部材8である熱可塑性接着剤(デュポン社製、商品名「Bynel4164」)を介して、貼り合わせて気密に封止した。透光性基板2と透光性基板10の間の間隔(電荷輸送層9の厚みに相当する)は30μmであった。このとき、二酸化チタン層に下記の液体電解質を含有させた状態で透光性基板2と透光性基板10とを封止部材8を介して貼り合わせ、積層型の光電変換装置を作製した。電荷輸送層(電解質)9として、液体電解質である沃素(I2)と沃化リチウム(LiI)にアセトニトリル溶液とターシャルブチ
ルピリジン(TBP)を加えて調製したものを用いた。この積層型の光電変換装置について、光電変換効率等の特性を評価した。
得られた積層型の光電変換装置は、AM1.5下、100mW/cm2で比較的高い短
絡電流密度10.4mA/cm2、高い開放端電圧(1.50V)を示した。曲線因子(
FF:Fill Factor)は0.53、光電変換効率8.3%であった。
以上のように、実施例1においては、高い光電変換効率を実現することができた。
図2の構成の光電変換装置を以下のようにして作製した。
透光性基板2として、一主面に第1の透光性導電層3(ITO層、厚み350nm、シート抵抗10Ω/□)が形成されたガラス基板(サイズ1cm×2cm)を準備した。まずプラズマCVD装置を用いて、ガラス基板の第1の透光性導電層3上に、第1導電型非晶質シリコン半導体層4としてのp型a−Si:H層、真性型非晶質シリコン半導体層5としてのi型a−Si:H層、第2導電型非晶質シリコン半導体層6としてのn型a−Si:H層を、順次連続して真空中で堆積させた。
p型a−Si:H層を形成するための原料ガスとして、SiH4ガス,B26ガス(H2で希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ2.7sccm,18sccmとし、100Å(0.01μm)の厚みで堆積させた。
次に、i型a−Si:H層を形成するための原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガスを用い、これらのガスの流量をそれぞれ5sccm,20sccmとし、膜厚で6000Å(0.6μm)の厚みで堆積させた。
次に、n型a−Si:H層を形成するための原料ガスとして、SiH4ガス,H2ガス,PH3ガス(H2で希釈したもの)を用い、これらのガスの流量をそれぞれ3sccm,30sccm,6sccmとして、200Å(0.02μm)の厚みで堆積させた。
なお、ガラス基板の温度は、p型a−Si:H層、i型a−Si:H層、n型a−Si:H層のいずれの形成の場合にも200℃とした。
以上より、厚み0.63μm、屈折率3.5である、p型a−Si:H層、i型a−Si:H層、n型a−Si:H層から成る非晶質シリコン光電変換層30を形成した。
次に、非晶質シリコン光電変換層30上に第2の透光性導電層16としてITO層を100nmの厚みで形成した。
以上より、非晶質シリコン光電変換体31を作製した。
次に、中間透光性基板2´として、一主面に中間透光性導電層3´(SnO2:F(F
TO層)、厚み800nm、シート抵抗10Ω/□)が形成されたガラス基板(サイズ1cm×2cm)を準備した。このガラス基板の中間透光性導電層3´上に、多孔質の二酸化チタン層を形成した。電子輸送体である二酸化チタン層は以下のようにして形成した。まず、TiO2のアナターゼ粉末にアセチルアセトンを添加した後、脱イオン水とともに
混練し、界面活性剤で安定化させた二酸化チタンのペーストを作製した。作製したペーストをドクターブレード法によって、中間透光性導電層3´上に一定の速度で塗布し、大気中において450℃で20分焼成し、多孔質の二酸化チタン層を形成した。
次に、色素14としてブラックダイ色素(ソラロニクス社製)を用い、色素14を溶解させるために用いる溶媒としてエタノール溶液を用い、共吸着剤としてデオキシコール酸を添加した。二酸化チタン層を形成したガラス基板を、色素14を溶解した溶液に浸漬して、色素14を二酸化チタン層に担持させた。浸漬した時間は24時間、そのときのガラス基板の温度は24℃〜27℃であった。
次に、多孔質の半導体層13に対向する対向電極側構造体を以下のようにして作製した。一主面に透光性導電層11(FTO層、厚み800nm、シート抵抗10Ω/□)が形成された透光性基板10としてのガラス基板を準備し、スパッタリング装置を用いて、透光性導電層11上に触媒層12としてのPt層を厚み0.01μmとなるよう堆積した。
次に、色素14を担持させた多孔質の二酸化チタン層が形成された中間透光性基板2´と、対向電極側構造体の透光性基板10とを、フィルム状の封止部材8である熱可塑性接着剤(デュポン社製、商品名「Bynel4164」)を介して、貼り合わせて気密に封止した。中間透光性基板2´と透光性基板10の間の間隔(電荷輸送層9の厚みに相当する)は30μmであった。このとき、二酸化チタン層に下記の液体電解質を含有させた状態で中間透光性基板2´と透光性基板10とを封止部材8を介して貼り合わせ、色素増感型光電変換体20を作製した。電荷輸送層9(電解質層)として、液体電解質である沃素(I2)と沃化リチウム(LiI)とジメチルプロピルイミダゾリウムアイオダイド(D
MPII)にアセトニトリル溶液とターシャルブチルピリジン(TBP)を加えて調製したものを用いた。
次に、中間透光性基板2´の中間透光性導電層3´が形成された主面と反対側の主面に、塩化ビニルアセテート(EVA)から成る厚み100μmの透明樹脂32を介して非晶質シリコン光電変換体31を接合した。
以上より、積層型の光電変換装置を作製した。この積層型の光電変換装置について、光電変換効率等の特性を評価した。
得られた積層型の光電変換装置は、AM1.5下、100mW/cm2で高い開放端電
圧(1.51V)を示した。上部の非晶質シリコン光電変換体31の光電変換効率が4.8%、下部の色素増感型光電変換体20の光電変換効率が6.1%となり、両者を合成することによって10.9%を得ることができた。
以上のように、実施例2においては、高い光電変換効率を実現することができた。
本実施の形態の光電変換装置の1例を示す断面図である。 本実施の形態の光電変換装置の他例を示す断面図である。 従来の光電変換装置における光波長による透過率特性を示すグラフである。 本実施の形態の光電変換装置における光波長による透過率特性を示すグラフである。 本実施の形態の光電変換装置を用いた光電変換モジュールの断面図である。
符号の説明
1:入射光
2:透光性基板
2´:中間透光性基板
3:第1の透光性導電層
3´:中間透光性導電層
4:第1導電型(p型)非晶質シリコン半導体層
5:真性型(i型)非晶質シリコン層
6:第2導電型(n型)非晶質シリコン半導体層
7:触媒層
8:封止部材
9:電荷輸送層(電解質層)
10:透光性基板
11:透光性導電層
12:触媒層
13:多孔質の半導体層
14:色素
15:接続配線
16:第2の透光性導電層
20:色素増感型光電変換体
30:非晶質シリコン光電変換層
31:非晶質シリコン光電変換体

Claims (10)

  1. 非晶質シリコン光電変換層及び前記非晶質シリコン光電変換層上に形成された透光性導電層を有する非晶質シリコン光電変換体と、前記非晶質シリコン光電変換体の前記透光性導電層側に積層された色素増感型光電変換体と、を有している光電変換装置。
  2. 前記透光性導電層の厚みが0.07〜0.12μmである請求項1記載の光電変換装置。
  3. 前記透光性導電層上に触媒層が形成されており、前記触媒層と電荷輸送層を介して対向するように前記色素増感型光電変換体が配置されている請求項1または2記載の光電変換装置。
  4. 前記色素増感型光電変換体は、色素増感された多孔質の半導体層を有する請求項1乃至3のいずれか記載の光電変換装置。
  5. 前記触媒層は、白金,パラジウム,ロジウム,カーボンまたはポリチオフェンから成る請求項1乃至4のいずれか記載の光電変換装置。
  6. 前記非晶質シリコン光電変換体と前記色素増感型光電変換体とが透明樹脂を介して接合されている請求項1記載の光電変換装置。
  7. 前記非晶質シリコン光電変換層は、第1導電型非晶質シリコン半導体層と、前記第1導電型非晶質シリコン半導体層上に形成された真性型非晶質シリコン半導体層と、前記真性型非晶質シリコン半導体層上に形成された第2導電型非晶質シリコン半導体層とから成る請求項1乃至6のいずれか記載の光電変換装置。
  8. 前記透光性導電層は、酸化インジウム層,酸化錫層及び酸化インジウム錫層のうちの少なくとも1層を含む請求項1乃至7のいずれか記載の光電変換装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか記載の光電変換装置を発電手段として用い、前記発電手段の発電電力を負荷へ供給するように成した光発電装置。
  10. 請求項1乃至8のいずれかに記載の光電変換装置の複数が横方向に並べられているとともにそれらが電気的に接続されている光電変換モジュール。
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