JP2009044328A - 会議システム、サーバ、画像表示方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存のハード資源を活用して、ネットワークで接続された端末が扱う画像を、1つの分割表示画面に表示することができる会議システム、表示画面の切り替えを円滑に行える会議システムの提供。ネットワークを用いた会議システムにおいて、画面表示操作者の負担を軽減する。
【解決手段】
会議システム10は、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とがネットワークにより接続されて構成される。司会者コンピュータPCmは、コンピュータPC1〜PC5から画像データを受け取り、これらの合成画像データを生成し、プロジェクタPR1に送信して、合成画像を表示させる。司会者コンピュータPCmは、プロジェクタPR1に表示させる画像を、合成画像から、コンピュータPC1〜PC5または司会者コンピュータPCmが扱う画像に切り替えることができる。
【選択図】図9
【解決手段】
会議システム10は、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とがネットワークにより接続されて構成される。司会者コンピュータPCmは、コンピュータPC1〜PC5から画像データを受け取り、これらの合成画像データを生成し、プロジェクタPR1に送信して、合成画像を表示させる。司会者コンピュータPCmは、プロジェクタPR1に表示させる画像を、合成画像から、コンピュータPC1〜PC5または司会者コンピュータPCmが扱う画像に切り替えることができる。
【選択図】図9
Description
本発明は、端末とサーバと画像表示装置とが所定の通信路を介して接続された会議システムに関する。
近年、複数台のパーソナルコンピュータとプロジェクタとを接続した会議システムが開発されている。このような会議システムは、複数台のパーソナルコンピュータの表示画面を分割表示により同時投写することが可能であり、会議や授業において、複数台のパーソナルコンピュータに保存された資料を見比べて議論を行いたい場合などに便利である。このような会議システムとして、例えば、下記特許文献1の技術が知られている。
上記特許文献1は、ネットワークで接続された複数の端末の画面のキャプチャ画像をプロジェクタが合成して、1つの分割表示画面として投写する技術を開示している。
しかし、かかる構成のプロジェクタを用いた会議システムには、専用のプロジェクタが必要となるため、既に汎用のプロジェクタを保有しているユーザであっても、当該会議システムを導入しようとすれば、新たに専用プロジェクタを購入しなければならず、ユーザにとって不経済であった。また、ユーザがプロジェクタを操作して、投写する分割表示画面を変更する場合、例えば、分割表示画面を構成している端末の画面の一つを、表示していない他の端末の画面に変更する場合には、プロジェクタが合成画像を作成して投写するまでに待ち時間が生じていた。さらに、ユーザがプロジェクタを操作しながら、自らも所定の画像を提供して、プロジェクタで表示させたい場合には、プロジェクタと端末の2台の装置を操作する必要があり、ユーザの操作負担が大きかった。かかる問題は、プロジェクタを用いた会議システムに限らず、種々のディスプレイに端末の表示画面を表示させる会議システムに共通の問題となっていた。
上述の問題を踏まえ、本発明が解決しようとする課題は、既存のハード資源を活用して、所定の通信路で接続された端末が扱う画像を、1つの分割表示画面に表示することができる会議システムを提供することである。また、表示画面の切り替えを円滑に行える会議システムを提供することである。また、所定の通信路を用いた会議システムにおいて、画面表示操作者の負担を軽減することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]端末とサーバと画像表示装置とが所定の通信路を介して接続された会議システムであって、前記端末は、該端末が扱う画像を表す端末画像データを、前記所定の通信路を介して前記サーバに送信する第1の送信手段を備え、前記サーバは、前記端末が送信した前記端末画像データを受信する受信手段と、該受信した端末画像データが表す画像に他の画像を合成した合成画像を表示するための合成画像データを生成する画像合成手段と、
該生成した合成画像データを、表示用データとして、前記所定の通信路を介して前記画像表示装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記画像表示装置は、前記表示用データを受信して、画像として表示する表示手段を備えた会議システム。
該生成した合成画像データを、表示用データとして、前記所定の通信路を介して前記画像表示装置に送信する第2の送信手段とを備え、前記画像表示装置は、前記表示用データを受信して、画像として表示する表示手段を備えた会議システム。
かかる構成の会議システムは、サーバが端末から受け取った端末画像データが表す画像に他の画像を合成した合成画像として表示する合成画像データを生成して、画像表示装置に送信する。したがって、画像処理装置は、合成画像データを受信して表示するだけで合成画像を表示することができるので、分割画面表示のための特別の機能を有しない既存の画像表示装置を活用して、所定の通信路で接続された端末の扱う画像を、1つの分割表示画面に表示することができる。なお、本願において、所定の通信路とは、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク、インターネットなどの各種ネットワークをはじめ、ネットワークを介さずに装置間を直接ローカル接続する通信手段など、種々の通信手段を広く含む概念である。
[適用例2]適用例1記載の会議システムであって、端末は複数台で構成され、受信手段は、複数台の端末のうち、少なくとも2台から端末画像データをそれぞれ受信し、他の画像は、受信した少なくとも2台分の端末画像データのうち、少なくとも一つの画像データが表す画像を含む会議システム。
かかる構成の会議システムは、端末が複数台で構成され、受信手段が、複数台の端末のうち、少なくとも2台から端末画像データをそれぞれ受信するので、複数の端末が扱う画像を1つの分割表示画面に表示することができる。
[適用例3]他の画像は、サーバが扱う画像を含む適用例1または適用例2記載の会議システム。
かかる構成の会議システムは、端末が扱う画像とサーバが扱う画像とを1つの分割表示画面に表示できる。したがって、サーバのユーザは、別途端末を操作しなくとも、サーバを操作しながら簡単に、自らも所定の画像を提供して表示させることができる。
[適用例4]適用例1ないし適用例3のいずれか記載の会議システムであって、第2の送信手段は、送信する表示用データを、合成画像データから、受信手段が受信した端末画像データ、またはサーバが扱う画像を表すサーバ画像データに切り替える切替手段を備えた会議システム。
かかる構成の会議システムは、第2の送信手段が、送信する表示用データを、合成画像データから、端末画像データまたはサーバ画像データに切り替える切替手段を備えているので、ユーザは、合成画像と端末画像とサーバ画像のいずれかを表示させて、状況に応じた会議を行うことができる。
[適用例5]適用例4記載の会議システムであって、サーバは、更に、表示用データを切り替える指示を受け付ける第1の受付手段を備え、第2の送信手段は、第1の受付手段が受け付けた指示に基づいて、表示用データを切り替える会議システム。
かかる構成の会議システムは、サーバが、表示用データを切り替える指示を受け付けて、その指示に基づいて、表示用データを切り替える。したがって、ユーザは、会議の状況に応じて表示画像を切り替えることができ、自由度の高い円滑な会議進行を行える。
[適用例6]適用例4または適用例5記載の会議システムであって、画像合成手段は、第2の送信手段が、表示用データを合成画像データから端末画像データまたはサーバ画像データに切り替えた際に、新たな合成画像データを生成する会議システム。
かかる構成の会議システムは、表示用データを合成画像データから端末画像データまたはサーバ画像データに切り替えた際に、新たな合成画像データを生成する。したがって、画像表示装置が端末画像またはサーバ画像を表示している間に、新たな合成画像データを生成し、その生成が完了した後に、表示用データを新たな合成画像データに切り替えて、当該新たな合成画像を表示させれば、表示画像の切り替えを行う際に、合成画像データを生成・表示するための無駄な待ち時間が生じない。
[適用例7]適用例1ないし適用例6のいずれか記載の会議システムであって、サーバは、更に、表示用データを画像表示装置に送信する指示を受け付ける第2の受付手段を備え、第2の送信手段は、第2の受付手段が受け付けた指示に基づいて、表示用データを送信する会議システム。
かかる構成の会議システムは、サーバが、表示用データを画像表示装置に送信する指示を受け付けて、その指示に基づいて、表示用データを送信する。したがって、所定の合成画像データが表示用データとして画像表示装置に送信され、画像表示装置が合成画像を表示している間に、新たな合成画像データを生成させ、その生成が完了した後に、当該新たな合成画像データを表示用データとして画像表示装置に送信する指示を行えば、所定の合成画像から新たな合成画像に表示画像を切り替える際に、合成画像データを生成・表示するための無駄な待ち時間が生じない。
[適用例8]請求項4ないし適用例7のいずれか記載の会議システムであって、サーバは、更に、合成手段が合成画像データの生成を完了したことを、サーバのユーザに通知する手段を備えた会議システム。
かかる構成の会議システムは、合成画像データの生成完了をサーバのユーザに通知するので、サーバのユーザは、合成画像データの生成完了を確認してから、表示画像を切り替えることができる。したがって、表示画像の切り替えを行う際に、合成画像データを生成・表示するための無駄な待ち時間が生じないタイミングを確実に見計らって、切り替えを行うことができる。
[適用例9]適用例1ないし適用例8のいずれか記載の会議システムであって、サーバは、更に、合成画像を構成すべき画像を指定する指示を受け付ける第3の受付手段を備え、画像合成手段は、第3の受付手段が受け付けた指示に基づいて、合成画像データを生成する会議システム。
かかる構成の会議システムは、サーバが、合成画像を構成すべき画像を指定する指示を受け付けて、その指示に基づいて、合成画像データを生成する。したがって、ユーザは、会議の状況に応じて所望の画像を選択して、合成画像を生成、表示させることができ、自由度の高い円滑な会議進行を行える。
[適用例10]端末が扱う画像は、端末が備える表示画面に表示された画像である適用例1ないし適用例9のいずれか記載の会議システム。
かかる構成の会議システムは、端末が備える表示画面に表示された画像を表示させることができるので、端末のユーザは、端末の表示画面を確認しながら、画像表示装置の表示内容について説明することができる。
なお、本発明は、上述した会議システムとしての構成のほか、画像処理装置に画像を表示させるサーバ、コンピュータが画像を表示させる画像表示方法、画像を表示させるためのコンピュータプログラムとしても構成することができる。かかるコンピュータプログラムは、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録されていてもよい。記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクやCD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、メモリカード、ハードディスク等の種々の媒体を利用することができる。
本発明の実施例について説明する。
A.会議システム10の構成:
A−1.システムの概略構成:
本実施例の会議システム10の構成を図1に示す。会議システム10は、複数台の端末の表示画面をプロジェクタにより同時に表示することができる画像表示システムであり、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とが所定の通信路により接続されて構成される。本実施例においては、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とは、ローカルエリアネットワークLANにより接続されている。なお、図示は省略しているが、ローカルエリアネットワークLAN上には、司会者コンピュータPCm及びプロジェクタPR1に相当する機器が他にも設置されている。
A.会議システム10の構成:
A−1.システムの概略構成:
本実施例の会議システム10の構成を図1に示す。会議システム10は、複数台の端末の表示画面をプロジェクタにより同時に表示することができる画像表示システムであり、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とが所定の通信路により接続されて構成される。本実施例においては、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とは、ローカルエリアネットワークLANにより接続されている。なお、図示は省略しているが、ローカルエリアネットワークLAN上には、司会者コンピュータPCm及びプロジェクタPR1に相当する機器が他にも設置されている。
なお、コンピュータPC1〜PC5、司会者コンピュータPCm及びプロジェクタPR1の接続方法は、上述の形態に限られるものではなく、使用環境や求められる通信速度等に応じて、種々の接続方法が設定可能である。例えば、司会者コンピュータPCmとプロジェクタPR1とは、D−subケーブルやUSBケーブルなどでローカル接続してもよい。また、これらの接続は、有線方式に限らず、無線方式の接続であってもよい。もとより、インターネットを介して接続してもよい。
また、詳細については後述するが、プロジェクタPR1は、スクリーンSC1に投写して、司会者コンピュータPCmが4つの異なる画像を1画面の画像に合成した合成画像を表示することが可能である。以降、スクリーンSC1の4分割表示に対応する領域を、図示するように、分割画面構成領域SC11〜SC14と呼ぶこととする。
A−2.コンピュータPC1〜PC5の概略構成:
会議システム10を構成するコンピュータPC1は、所定のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータであり、生徒Aの利用に供される。コンピュータPC1の概略構成を図2に示す。なお、生徒B〜Eの利用に供されるコンピュータPC2〜PC5は、コンピュータPC1と同様の構成であるため、説明を省略する。図示するように、コンピュータPC1は、CPU20、ハードディスクドライブ30、ROM36、RAM38、ネットワークインタフェース41、入力機構51、VRAM61、グラフィックコントローラ63、ディスプレイ65を備えており、それぞれがバスで接続されている。
会議システム10を構成するコンピュータPC1は、所定のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータであり、生徒Aの利用に供される。コンピュータPC1の概略構成を図2に示す。なお、生徒B〜Eの利用に供されるコンピュータPC2〜PC5は、コンピュータPC1と同様の構成であるため、説明を省略する。図示するように、コンピュータPC1は、CPU20、ハードディスクドライブ30、ROM36、RAM38、ネットワークインタフェース41、入力機構51、VRAM61、グラフィックコントローラ63、ディスプレイ65を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU20は、ハードディスクドライブ30やROM36に記憶されたファームウェアやOSをRAM38に展開して実行することで、コンピュータPC1の制御を司る。また、CPU20は、ハードディスクドライブ30に記憶されたプログラムを実行することで、データ送信部21、通信部22として機能する。この機能部の詳細については、後述する。
ハードディスクドライブ30には、コンピュータPC1のIPアドレスが記憶されているほか、アドレス・サーバ名管理テーブル31、サーバ名プロファイル32、時間別プロファイル33を記憶するための記憶領域が確保されている。これらの詳細については、後述する。なお、これらの記憶領域は、ハードディスクドライブ80に限らず、書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROMなどで確保してもよい。
ネットワークインタフェース41は、ローカルエリアネットワークLANに接続するためのインタフェースであり、コンピュータPC1は、ネットワークインタフェース41を介してローカルエリアネットワークLANに接続されている。
入力機構51は、キーボードとポインティングデバイス(ここではマウス)からなる。グラフィックコントローラ63は、VRAM61をバッファとして使用して、ディスプレイ65に表示すべき画像を表示する。
A−3.司会者コンピュータPCmの概略構成:
会議システム10を構成する司会者コンピュータPCmは、所定のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータであり、先生Mの利用に供される。この司会者コンピュータPCmは、本実施例においては、請求項のサーバに該当するものである。司会者コンピュータPCmの概略構成を図3に示す。図示するように、司会者コンピュータPCmは、CPU70、ハードディスクドライブ80、ROM86、RAM88、ネットワークインタフェース91、USBインタフェース93、入力機構101、VRAM111、グラフィックコントローラ113、ディスプレイ115を備えており、それぞれがバスで接続されている。
会議システム10を構成する司会者コンピュータPCmは、所定のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータであり、先生Mの利用に供される。この司会者コンピュータPCmは、本実施例においては、請求項のサーバに該当するものである。司会者コンピュータPCmの概略構成を図3に示す。図示するように、司会者コンピュータPCmは、CPU70、ハードディスクドライブ80、ROM86、RAM88、ネットワークインタフェース91、USBインタフェース93、入力機構101、VRAM111、グラフィックコントローラ113、ディスプレイ115を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU70は、ハードディスクドライブ80に記憶されたプログラムを実行することで、データ通信制御部71、画像合成部72、合成画像受付部73、画像切替受付部74、GUI制御部75、通信部76、送信指示受付部77、合成完了通知部78として機能する。これらの機能部の詳細については、後述する。なお、送信指示受付部77及び合成完了通知部78については、後述する変形例における機能部である。
ハードディスクドライブ80には、司会者コンピュータPCmのIPアドレスが記憶されているほか、アドレス・クライアント名管理テーブル81、クライアント名プロファイル82、時間別プロファイル83、クラス構成プロファイル84を記憶するための記憶領域が確保されている。また、後述する複数のGUIプログラムが記憶されている。これらの詳細については、後述する。なお、これらの記憶領域は、ハードディスクドライブ80に限らず、書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROMなどで確保してもよい。
USBインタフェース93は、プロジェクタPR1に接続するためのUSB形式のインタフェースであり、司会者コンピュータPCmは、USBケーブルを介してプロジェクタPR1に接続することも可能である。
ROM86、RAM88、ネットワークインタフェース91、入力機構101、VRAM111、グラフィックコントローラ113、ディスプレイ115については、コンピュータPC1〜PC5と同様の構成であり、説明を省略する。
A−4.プロジェクタPR1の概略構成:
会議システム10を構成するプロジェクタPR1は、分割画面表示のための特別の機能を有しない汎用のプロジェクタであり、その概略構成を図4に示す。図示するように、プロジェクタPR1は、CPU120、ROM136、RAM138、ネットワークインタフェース141、USBインタフェース143、VRAM151、グラフィックコントローラ153、投写部155を備えており、それぞれがバスで接続されている。
会議システム10を構成するプロジェクタPR1は、分割画面表示のための特別の機能を有しない汎用のプロジェクタであり、その概略構成を図4に示す。図示するように、プロジェクタPR1は、CPU120、ROM136、RAM138、ネットワークインタフェース141、USBインタフェース143、VRAM151、グラフィックコントローラ153、投写部155を備えており、それぞれがバスで接続されている。
CPU120は、ROM136に記憶されたプログラムをRAM138に展開して実行することで、データ受信部121として機能する。この機能部の詳細については、後述する。
ネットワークインタフェース141は、ローカルエリアネットワークLANに接続するためのインタフェースであり、プロジェクタPR1は、ネットワークインタフェース141を介してローカルエリアネットワークLANに接続されている。なお、USBインタフェース143は、司会者コンピュータPCmに接続するためのUSB形式のインタフェースであり、プロジェクタPR1は、USBケーブルを介して司会者コンピュータPCmに接続することも可能である。
グラフィックコントローラ153は、VRAM151をバッファとして使用して、投写部155に画像を投写させる。投写部155は、液晶式の投写機構であり、RGBの各色用の液晶パネルを透過した光を投写することで、スクリーンSC1上に、画像を表示する。本実施例においては液晶式を用いたが、本方式に限らず、CRT方式、DLP方式、LCOS方式、GLV方式など、種々の方式を用いることができる。
B.会議システム10の使用方法:
会議システム10の使用方法について、会議システム10を学校の授業に適用する場合を想定して、具体的に説明する。以下の例は、授業の進行役である先生Mが、司会者コンピュータPCmを操作することで、プロジェクタPR1を介して、スクリーンSC1上に、生徒A〜Eが使用するコンピュータPC1〜PC5のディスプレイ65に表示された表示画面画像PCT1〜PCT5及び司会者コンピュータPCmのディスプレイ115に表示された表示画面画像PCTmのいずれかを全体画面表示させたり、表示画面画像PCT1〜PCT5,PCTmのうち、選択された表示画面画像を分割画面表示させたりして、授業を行うケースを想定している。表示画面画像PCT1〜PCT5及びPCTmは、生徒A〜E及び先生Mがそれぞれ作成した資料を表示する画像であり、生徒A〜E及び先生Mは、授業の状況に応じて、各自が作成した資料について説明する機会がある。
会議システム10の使用方法について、会議システム10を学校の授業に適用する場合を想定して、具体的に説明する。以下の例は、授業の進行役である先生Mが、司会者コンピュータPCmを操作することで、プロジェクタPR1を介して、スクリーンSC1上に、生徒A〜Eが使用するコンピュータPC1〜PC5のディスプレイ65に表示された表示画面画像PCT1〜PCT5及び司会者コンピュータPCmのディスプレイ115に表示された表示画面画像PCTmのいずれかを全体画面表示させたり、表示画面画像PCT1〜PCT5,PCTmのうち、選択された表示画面画像を分割画面表示させたりして、授業を行うケースを想定している。表示画面画像PCT1〜PCT5及びPCTmは、生徒A〜E及び先生Mがそれぞれ作成した資料を表示する画像であり、生徒A〜E及び先生Mは、授業の状況に応じて、各自が作成した資料について説明する機会がある。
B−1.使用のための初期設定:
会議システム10を使用するための初期設定について説明する。ここでの初期設定は、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとが通信を行うための初期設定である。この初期設定処理は、まず、先生Mが司会者コンピュータPCmで所定のソフトウェアを立ち上げ、次いで、生徒A〜EがコンピュータPC1〜PC5で各々所定のソフトウェアを立ち上げることで開始される。
会議システム10を使用するための初期設定について説明する。ここでの初期設定は、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとが通信を行うための初期設定である。この初期設定処理は、まず、先生Mが司会者コンピュータPCmで所定のソフトウェアを立ち上げ、次いで、生徒A〜EがコンピュータPC1〜PC5で各々所定のソフトウェアを立ち上げることで開始される。
コンピュータPC1〜PC5のCPU20は、上述のソフトウェアが立ち上がると、検索用コマンドを発行し、ローカルエリアネットワークLAN内に一斉同報する。一方、検索用コマンドを受信した司会者コンピュータPCmのCPU70は、コンピュータPC1〜PC5に、司会者コンピュータPCmのコンピュータ名(先生名)とIPアドレスとを返信する。コンピュータPC1〜PC5のCPU20は、このコンピュータ名とIPアドレスとを受信して、アドレス・サーバ名管理テーブル31に登録する。
また、コンピュータPC1〜PC5のCPU20は、コンピュータPC1〜PC5のコンピュータ名(生徒名)とIPアドレスとを司会者コンピュータPCmに各々送信する。司会者コンピュータPCmのCPU70は、このコンピュータ名とIPアドレスとを受信して、アドレス・クライアント名管理テーブル81に登録する。
以降、コンピュータPC1〜PC5は、先生名が登録されたサーバ名プロファイル32と上述のアドレス・サーバ名管理テーブル31とを参照することで司会者コンピュータPCmのIPアドレスを特定して、通信を行うこととなる。同様に、司会者コンピュータPCmも、クライアント名プロファイル82とアドレス・クライアント名管理テーブル81とを参照することで、コンピュータPC1〜PC5のIPアドレスを特定して、通信を行うこととなる。本実施例においては、このような初期設定は、新たな生徒が追加される場合や、IPアドレスが変更される場合などに対応するために、上述のソフトウェアを立ち上げるたびに行うこととしたが、所定期間に亘って、登録内容に変更がないような場合には、この初期設定の更新を省略することも可能である。また、上述の初期設定は、先生Mや生徒A〜Eが入力機構51や入力機構101を用いて入力する構成としてもよい。
なお、本実施例においては、コンピュータPC1〜PC5,司会者コンピュータPCmの自身のIPアドレスは、生徒A〜E,先生Mの事前設定により、ハードディスクドライブ30,80にそれぞれ記憶されていることを前提としたが、このような態様に限られるものではない。例えば、上述の初期設定の前に、ローカルエリアネットワークLAN上のDHCPサーバが、コンピュータPC1〜PC5,司会者コンピュータPCmが一斉同報するIPアドレスの要求を受けて、各々にIPアドレスを割り当てることとしてもよい。
B−2.接続処理
コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとの接続処理の流れについて、図5及び図6に示す。図5は、コンピュータPC1〜PC5側の処理であり、CPU20が通信部22の処理として行う。図6は、司会者コンピュータPCm側の処理であり、CPU70が通信部76の処理として行う。なお、以下の説明は、生徒A〜Eが、自分専用のコンピュータPC1〜PC5を割り当てられていることを前提としている。これらの処理は、上述のソフトウェアが立ち上がり、初期設定が完了することにより開始される。
コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとの接続処理の流れについて、図5及び図6に示す。図5は、コンピュータPC1〜PC5側の処理であり、CPU20が通信部22の処理として行う。図6は、司会者コンピュータPCm側の処理であり、CPU70が通信部76の処理として行う。なお、以下の説明は、生徒A〜Eが、自分専用のコンピュータPC1〜PC5を割り当てられていることを前提としている。これらの処理は、上述のソフトウェアが立ち上がり、初期設定が完了することにより開始される。
この接続処理が開始されると、まず、コンピュータPC1〜PC5のCPU20は、図5に示すように、ハードディスクドライブ30に記憶された時間別プロファイル33を読み込む(ステップS200)。
この時間別プロファイル33の具体例を図7に示す。時間別プロファイル33は、時間別に接続先が設定されたプロファイルであり、ここでは、月曜日〜金曜日の1時限〜4時限の各授業枠と、当該授業枠で受講する授業の先生名が対応付けられている。すなわち、時間別プロファイル33は、生徒A〜Eの授業の時間割であり、例えば、月曜日の1時限目は先生M、火曜日の3時限目は先生Nの授業というように定められている。なお、この時間別プロファイル33は、生徒A〜Eが、予め入力機構51等を用いて入力し、ハードディスクドライブ30に記憶されているものである。
そして、時間別プロファイル33を読み込むと、CPU20は、現在時刻と、時間別プロファイル33とを比較し、現在時刻に該当するプロファイルデータがあるか否かを判断する(ステップS201)。
その結果、該当するプロファイルデータがあれば(ステップS202:YES)、当該時間に授業の受講が予定されているということであり、CPU20は、当該時間に該当する先生(本実施例では先生M)のコンピュータ(本実施例では司会者コンピュータPCm)に接続要求する(ステップS202)。なお、図1では示していないが、図7に示した先生N〜Qは、先生Mと同様に、ローカルエリアネットワークLANに接続された司会者コンピュータを個別に所有しており、他の授業が予定されている時間であれば、先生N〜Qのコンピュータに接続要求を行うこととなる。一方、該当するプロファイルデータがなければ(ステップS201:NO)、当該時間に授業の予定が予定されていないということであり、処理を完了する。
一方、司会者コンピュータPCmにおいては、接続処理が開始されると、まず、CPU70は、図6に示すように、ハードディスクドライブ80に記憶された時間別プロファイル83及びクラス構成プロファイル84を読み込む(ステップS221)。
この時間別プロファイル83の具体例を図8(a)に示す。時間別プロファイル83は、時間別に接続先が設定されたプロファイルであり、ここでは、月曜日〜金曜日の1時限〜4時限の各授業枠と、当該授業枠で授業を行うクラス名が対応付けられている。すなわち、時間別プロファイル83は、先生Mの授業実施の時間割であり、例えば、月曜日の1時限目はクラス1の授業、月曜日の2時限目はクラス2の授業というように定められている。
また、クラス構成プロファイル84の具体例を図8(b)に示す。クラス構成プロファイル84は、授業の受講単位であるクラスの構成が設定されたプロファイルであり、ここでは、クラス1〜クラス7のそれぞれについて、当該クラスを構成する生徒名が対応付けられている。
なお、この時間別プロファイル83及びクラス構成プロファイル84は、先生Mが、予め入力機構101等を用いて入力し、ハードディスクドライブ80に記憶されているものである。
そして、時間別プロファイル83及びクラス構成プロファイル84を読み込むと、CPU70は、生徒A〜E、すなわち、コンピュータPC1〜PC5からの接続要求があったか否かを継続的に判断する(ステップS222)。
その結果、接続要求がなければ(ステップS222:NO)、接続要求があるまで待機する。一方、接続要求があったと判断すれば(ステップS222:YESS)、CPU20は、時間別プロファイル83及びクラス構成プロファイル84を参照して、接続要求を行った生徒が、時間別プロファイル83に定められた、現在の時刻に対応するクラスに属する生徒であるか否かを判断する(ステップS223)。
その結果、クラスに属する生徒であれば(ステップS223:YES)、CPU20は、生徒からの接続要求に対して、接続を許可し、接続関係を成立させる(ステップS224)。一方、クラスに属する生徒でなければ、当該生徒は、この時間の授業を受ける権限がないので、CPU70は、生徒からの接続要求に対して接続を拒否し(ステップS225)、処理を上記ステップS222に戻して、別の生徒からの新たな接続要求を待機する。以上のようにして、ローカルエリアネットワークLANを介して、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとの接続関係が成立する。
なお、本実施例においては、生徒A〜Eが、自分専用のコンピュータPC1〜PC5を割り当てられていることを前提としたが、複数の生徒間でひとつのコンピュータを兼用する場合には、上記ステップS200の前に、CPU20が、生徒に生徒名を入力させ、上記ステップS202で、接続要求と共に生徒名を司会者コンピュータPCmに送信する構成とすればよい。
また、本実施例では、端末としてのコンピュータPC1〜PC5と、サーバとしての司会者コンピュータPCmの両方が、それぞれ時間的な条件と接続先とを対応付けたプロファイルを記憶している構成としたが、いずれか一方のみが記憶している構成としてもよい。なお、司会者コンピュータPCmのみがプロファイルを記憶している場合であっても、コンピュータPC1〜PC5が、ローカルエリアネットワークLAN上に接続要求を自動的に一斉同報する構成とすれば、司会者コンピュータPCmは、時間別プロファイル83及びクラス構成プロファイル84を参照して、これらのプロファイルに適合するコンピュータPC1〜PC5にのみ接続許可を行うので、コンピュータPC1〜PC5と司会者コンピュータPCmとが自動的に接続関係を成立させることは可能である。
また、司会者コンピュータPCmは、上記ステップS225において接続を拒否する場合には、接続を拒否したコンピュータPC1〜PC5に、接続を拒否した旨を通知する構成としてもよい。こうすれば、生徒A〜Eは、自分が授業を受ける権限を有していないことを速やかに気付くことができる。
B−3.分割表示画面切り替え処理:
図9及び図10は、本実施例の会議システム10を用いて、コンピュータPC1〜PC5の表示画面の分割表示画像をスクリーンSC1上に投写し、その表示画像を切り替える分割表示画面切り替え処理の流れの一例を示す説明図である。図9及び図10の右欄は、先生Mが、司会者コンピュータPCmを用いて、スクリーンSC1上に投写する表示画面を指定する操作を示している。図9及び図10の中欄は、右欄の先生Mの操作を受けた司会者コンピュータPCmの処理と、司会者コンピュータPCmの処理を受けたコンピュータPC1〜PC5及びプロジェクタPR1の処理を示している。図9及び図10の左欄は、中欄の各段階においてスクリーンSC1に投写される画像を示している。
図9及び図10は、本実施例の会議システム10を用いて、コンピュータPC1〜PC5の表示画面の分割表示画像をスクリーンSC1上に投写し、その表示画像を切り替える分割表示画面切り替え処理の流れの一例を示す説明図である。図9及び図10の右欄は、先生Mが、司会者コンピュータPCmを用いて、スクリーンSC1上に投写する表示画面を指定する操作を示している。図9及び図10の中欄は、右欄の先生Mの操作を受けた司会者コンピュータPCmの処理と、司会者コンピュータPCmの処理を受けたコンピュータPC1〜PC5及びプロジェクタPR1の処理を示している。図9及び図10の左欄は、中欄の各段階においてスクリーンSC1に投写される画像を示している。
この処理は、先生Mが、司会者コンピュータPCmに投写画像の指示操作を行うことで開始される。本実施例では、コンピュータPC1〜PC4の表示画面画像PCT1〜PCT4が4分割表示された画像をプロジェクタPR1に投写させる指示操作とする(操作O360)。
上記操作O360の指示は、司会者コンピュータPCmの入力機構101と、ディスプレイ115に表示されたGUI(グラフィカルユーザインタフェース)を用いて行われる。以下、このGUIについて具体的を示して説明する。司会者コンピュータPCmでは、上述のソフトウェアが立ち上がると、CPU70が、グラフィックコントローラ113を用いて、ディスプレイ115に、プロジェクタの選択と画面表示の設定を行うためのウィンドウを表示させる。このウィンドウの一例としてのプロジェクタ選択ウィンドウW400を図11に示す。プロジェクタ選択ウィンドウW400は、プロジェクタ選択サブウィンドウW410と、画面表示設定サブウィンドウW420とを備えている。
プロジェクタ選択サブウィンドウW410には、司会者コンピュータPCmに接続されたプロジェクタが一覧表示される。ここで表示されるプロジェクタは、プラグアンドプレイにより司会者コンピュータPCmとの接続が自動認識されたプロジェクタである。図11では、接続されたプロジェクタPR1とPR2のうち、プロジェクタPR1が、使用するプロジェクタとして選択された様子を示している。なお、このプロジェクタPR2は、図1には図示していないが、ローカルエリアネットワークLAN上に、プロジェクタPR1と同様の構成により接続されたプロジェクタがある場合についての例示である。このプロジェクタ選択サブウィンドウW410には、プロジェクタがローカルエリアネットワークLAN上にある場合には、上述のプロジェクタの一覧には、上述したソフトウェアの立ち上げ時にCPU70がプロジェクタを検索し、その結果が表示されるが、検索ボタンB412をクリックすることで、接続されたプロジェクタを再検索することも可能である。
画面表示設定サブウィンドウW420には、プロジェクタPR1がスクリーンSC1に投写すべき画像の表示方法の選択肢が表示される。図11の例では、選択肢として、全画面表示、2画面表示、4画面表示が示され、その中で4画面表示が選択された様子を示している。この2画面表示または4画面表示は、異なる画像を同時に分割表示する表示方法である。これらの表示方法を選択した場合、分割表示と全画面表示とを簡単に切り替えることができるが、その詳細については後述する。なお、分割画面表示の選択肢は、例示した2画面表示及び4画面表示に限らず、3画面表示や、5画面以上の表示であってもよいことは言うまでもない。また、2画面表示の際に、横に2画面を並べて表示するのか、あるいは、縦に2画面を並べて表示するのかといった分割画面の配置や、各分割画面のサイズなど、分割画面の種々の形態についても併せて選択できる構成としてもよい。
このように、プロジェクタPR1及び4画面表示を選択して、OKボタンB422がクリックされると、CPU70は、GUI制御部75の処理として、ハードディスクドライブ80に記憶された複数種類のGUIプログラムの中から、選択された4画面表示に対応するGUIプログラムを読み込んで、グラフィックコントローラ113を用いて、ディスプレイ115に、プロジェクタ投写操作ウィンドウを表示させる。このウィンドウの一例としてのプロジェクタ投写操作ウィンドウW500を図12に示す。プロジェクタ投写操作ウィンドウW500は、司会者表示サブウィンドウW510、参加者表示サブウィンドウW520、投写操作サブウィンドウW600、プレビューサブウィンドウW700を備えている。
司会者表示サブウィンドウW510には、予め設定された司会者コンピュータPCmの使用者の名前が、司会者名として表示される。司会者コンピュータPCmを複数の使用者間で兼用する場合には、ソフトウェアが立ち上がった際に、司会者名を入力させてもよい。
また、参加者表示サブウィンドウW520には、プロジェクタPR1により投写が可能なコンピュータの一覧が、そのステータスと共に表示される。投写可能なコンピュータとは、司会者コンピュータPCmと、上記ステップS224において司会者コンピュータPCmとの接続関係が成立されたコンピュータであり、ここでは、識別性の便から、コンピュータの一覧を当該コンピュータの使用者名で示している。また、ここでのステータスとは、投写中であるか否かの情報である。図12では、W510に司会者名「先生M」が表示され、参加者表示サブウィンドウW520に「先生M」及びコンピュータPC1〜PC5の「生徒A〜E」が表示された様子を例示している。なお、司会者表示サブウィンドウW510及び参加者表示サブウィンドウW520の表示は、司会者または参加者を一意に特定できるものであればよく、コンピュータ名、機種名等で表示することであってもよい。
投写操作サブウィンドウW600は、左上画面用サブウィンドウW610、右上画面用サブウィンドウW620、右下画面用サブウィンドウW630、左下画面用サブウィンドウW640を備えている。このように4つの画面用サブウィンドウを備えているのは、上述の画面表示設定サブウィンドウW420において、「4画面表示」を選択したためであり、仮に「2画面表示」を選択していれば、画面用サブウィンドウの数は2つ、「全画面表示」を選択していれば、画面用サブウィンドウの数は1つとなる。すなわち、投写操作サブウィンドウW600が備える画面用サブウィンドウの数及び配置は、スクリーンSC1に表示される分割表示画面と対応させているのである。なお、本実施例においては、画面用サブウィンドウは、分割表示画面の分割数及び配置と対応させたが、これに限るものではなく、分割表示画面の種々の表示の形態と対応させてもよい。例えば、分割表示画面を構成する分割画面構成領域の各々に異なる色の画面枠を設けて表示するような場合には、画面用サブウィンドウの色を、画面枠の色に対応させてもよいし、分割画面構成領域の各々の形や大きさが互いに異なるような場合には、画面用サブウィンドウの形や大きさを、割画面構成領域の形や大きさに対応させてもよい。
左上画面用サブウィンドウW610は、投写ユーザ表示部D611と、投写ボタンB613、停止ボタンB614、全画面表示ボタンB615とを備えている。投写ユーザ表示部D611は、左上の分割画面領域(分割画面構成領域SC11)に表示する画像に対応するコンピュータのユーザを表示するための領域である。投写ボタンB613及び停止ボタンB614は、左上の分割画面領域に、他の分割画面領域とは独立した状態で、所定の画像を投写し、あるいはその投写を停止するための指示を行う操作ボタンである。例えば、図12に示すように、参加者表示サブウィンドウW520で「生徒A」を選択した上で、左上画面用サブウィンドウW610で投写ボタンB613をクリックすると、投写ユーザ表示部D611に「生徒A」が表示されると共に、スクリーンSC1の左上画面である分割画面構成領域SC11に、生徒Aが使用しているコンピュータPC1の表示画面画像PCT1を表示できる。更に、停止ボタンB614をクリックすると、投写ユーザ表示部D611から「生徒A」の表示が消えると共に、分割画面構成領域SC11から表示画面画像PCT1が消える。なお、上述の参加者表示サブウィンドウW520で「生徒A」を選択して、投写操作サブウィンドウW600で分割画面構成領域SC11に表示画面画像PCT1を割り当てる操作は、投写ボタンB613をクリックする代わりに、参加者表示サブウィンドウW520の「生徒A」をW610内にドラッグアンドドロップする構成としてもよい。
全画面表示ボタンB615は、4分割表示画面と全画面表示とを切り替えるためのボタンである。例えば、スクリーンSC1に4分割表示画面が表示されている場合に、全画面表示ボタンB615をクリックすると、左上の分割画面領域に表示していた画像を全画面表示に切り替えることができる。そして、再度、全画面表示ボタンB615をクリックすると、全画面表示から元の4分割表示画面に切り替えることができる。右上画面用サブウィンドウW620〜W640については、左上画面用サブウィンドウW610と同様の構成であるため、説明を省略する。
また、投写操作サブウィンドウW600は、プロジェクタPR1の投写を操作するためのPLAYボタンB601、STOPボタンB602、PAUSEボタンB603を備えている。これらのボタンは、司会者コンピュータPCmがプロジェクタPR1に送信する画像を一括操作するためのボタンであり、スクリーンSC1の表示が分割表示であるか、あるいは全画面表示であるかに係わらず、プロジェクタPR1による画像の投写、中止、画像の一時停止を一括操作することができる。
プレビューサブウィンドウW700は、参加者表示サブウィンドウW520に表示された生徒A〜Eを選択した際に、プロジェクタPR1の投写画像とは無関係に、選択した生徒に対応する表示画面画像PCT1〜PCT5のプレビューを行う領域であり、拡大ボタンB701及び縮小ボタンB702を用いて、表示を拡大または縮小表示させることも可能である。なお、ここでのプレビューには、例えば、参加者表示サブウィンドウW520で生徒A〜Eが選択された際に、司会者コンピュータPCmがPC1〜PC5にデータ送信要求を行うことで、コンピュータPC1〜PC5から受け取った、データサイズが縮小化された画像データが用いられる。
また、これらのサブウィンドウを備えたプロジェクタ投写操作ウィンドウW500は、プロジェクタ選択ボタンB501、環境設定ボタンB502を備えている。プロジェクタ選択ボタンB501は、プロジェクタの選択と画面表示の設定を再度行うためのボタンであり、このボタンをクリックすると、上述のプロジェクタ選択ウィンドウW400が表示される。したがって、先生Mは、会議システム10の使用の途中であっても、プロジェクタ選択ボタンB501をクリックしてプロジェクタ選択ウィンドウW400を表示させ、プロジェクタの選択や、画面表示の設定を変更することが可能である。環境設定ボタンB502は、プロジェクタPR1への入力履歴の使用の有無等の設定を行うためのボタンである。
上述のように、プロジェクタ選択ボタンB501をクリックして、プロジェクタ選択ウィンドウW400を表示させ、画面表示の設定を変更すると、その後に表示されるプロジェクタ投写操作ウィンドウW500は、その変更に追随して変更されることとなる。例えば、プロジェクタ選択ウィンドウW400において、4画面表示から2画面表示に変更する操作を行うと、CPU70は、GUI制御部75の処理として、ハードディスクドライブ80に記憶された複数のGUIプログラムの中から、2画面表示に対応するGUIプログラムを読み込み、2つの画面用サブウィンドウで構成される投写操作サブウィンドウW600を備えたプロジェクタ投写操作ウィンドウW500を表示させる。なお、上述のように、画面用サブウィンドウと、分割表示画面の色や形、大きさといった表示形態とを対応させている場合には、その表示形態の変化に追随して、投写操作サブウィンドウW600を変化させてもよい。
また、投写操作サブウィンドウW600を構成する画面用サブウィンドウW610〜W640は、RAM88に記憶された、対応する分割画面構成領域で表示する画像データを基にCPU70が作成したサムネイルを表示する構成としてもよい。例えば、画面用サブウィンドウW610〜W640に、サムネイルを表示するための表示部を各種ボタン等の邪魔にならない位置に設けてもよいし、輝度信号を減少して作成した半透明のサムネイルを各種ボタン等に重畳表示してもよい。こうすれば、分割画面構成領域と画面用サブウィンドウW610〜W640との対応関係が分かりやすく、操作を簡単に行うことができる。
ここで説明を操作O360に戻す。先生Mは、上述のGUIを用いて、参加者表示サブウィンドウW520で「生徒A」を選択し、プレビューサブウィンドウW700に表示される表示画面画像PCT1の内容を確認した後、左上画面用サブウィンドウW610の投写ボタンB613をクリックする。同様に、生徒B〜Dを選択して、プレビューサブウィンドウW700に表示される表示画面画像PCT2〜4の内容を確認した後、それぞれ右上画面用サブウィンドウW620〜W640の投写ボタンB623〜B643をクリックする。このような操作が、コンピュータPC1〜PC4の表示画面画像PCT1〜PCT4が4分割表示された画像をプロジェクタPR1に投写させる指示操作となる。これらの指示は、CPU70に、合成画像受付部73の処理として受け付けられる。
分割表示の指示を受け付けると、司会者コンピュータPCmのCPU70は、コンピュータPC1〜PC4に、順次、データ送信要求を行う(ステップS300)。
一方、コンピュータPC1〜PC4のCPU20は、司会者コンピュータPCmが送信したデータ送信要求を受信すると(ステップS320)、データ送信部21の処理として、各々のディスプレイ65に表示された表示画面画像PCT1〜PCT4の画像データを司会者コンピュータPCmに送信する(ステップS321)。この表示画面画像PCT1〜PCT4の画像データは、データ送信要求を受信した際にコンピュータPC1〜PC4のVRAM61に記録されている画像データ(ここではRGB画像データ)であり、当該画像データを画像として表示するために必要なグラフィックコントローラ63の設定情報と共に送信される。なお、コンピュータPC1〜PC4のグラフィックコントローラ63、司会者コンピュータPCmのグラフィックコントローラ113及びプロジェクタPR1のグラフィックコントローラ153が統一的な設定を持っている場合などには、グラフィックコントローラ63の設定情報は送信しなくてもよい。
一方、司会者コンピュータPCmのCPU70は、コンピュータPC1〜PC4の送信を受けて、データ通信制御部71の処理として、コンピュータPC1〜PC4がそれぞれ送信した表示画面画像PCT1〜PCT4の画像データを受信し、コンピュータ名と対応付けてRAM85に記憶する(ステップS301)。そして、CPU70は、画像合成部72の処理として、表示画面画像PCT1〜PCT4の合成画像を表す合成画像データをRAM85に生成する(ステップS302)。
そして、合成画像データを生成すると、CPU70は、データ通信制御部71の処理として、表示画面画像PCT1〜PCT4の合成画像データをプロジェクタPR1に送信する(ステップS304)。
一方、プロジェクタPR1では、CPU120が、データ受信部121の処理として、司会者コンピュータPCmの送信した表示画面画像PCT1〜PCT4の合成画像データを受信して、VRAM151に記録する。そして、グラフィックコントローラ153がVRAM151の画像データを読み込んで、投写部155を用いて、スクリーンSC1上に画像を投写する(ステップS340)。これにより、スクリーンSC1上には、図9の左欄に示すように、分割画面構成領域SC11〜SC14に、それぞれ表示画面画像PCT1〜PCT4が表示された4分割画面が表示される。
なお、この時、上述のプロジェクタ投写操作ウィンドウW500は、図13に示すような状態となっている。図示するように、参加者表示サブウィンドウW520においては、生徒A〜Dのステータスが「投写中」と表示される。投写操作サブウィンドウW600においては、投写ユーザ表示部D611〜D641に、ぞれぞれ「生徒A〜D」が表示される。また、プレビューサブウィンドウW700には、参加者表示サブウィンドウW520で最後に選択された生徒Dに対応する表示画面画像PCT4が表示されている。
なお、上記ステップS302及びステップS304においては、CPU70は、コンピュータPC1〜PC4の全てから画像データを受け取って合成画像データを生成した後に、合成画像データを送信することとしたが、所定のタイミング毎に、合成画像データを生成し、送信することとしてもよい。前者の場合は、スクリーンSC1上に突然4分割表示の画像が表示されるが、後者の場合は、4分割表示画面が生成される過程の画像についても順次表示されることとなる。
次に、先生Mは、表示画面画像PCT1について、生徒Aに詳細な説明をさせるために、入力機構101を操作して、スクリーンSC1上に投写される画像を、表示画面画像PCT1〜PCT4の4分割画面からコンピュータPC1の表示画面画像PCT1の全画面表示に切り替えるように指示する(操作O361)。具体的には、先生Mは、司会者コンピュータPCmのディスプレイ115に表示されたプロジェクタ投写操作ウィンドウW500において、左上画面用サブウィンドウW610の全画面表示ボタンB615をクリックする。
この指示を受けて、司会者コンピュータPCmでは、CPU70が画像切替受付部74の処理としてその指示を受け付け、データ通信制御部71の処理として、RAM85にコンピュータPC1の名と対応付けて記録された表示画面画像PCT1の画像データをプロジェクタPR1に送信する(ステップS305)。
一方、プロジェクタPR1では、CPU120が、データ受信部121の処理として、司会者コンピュータPCmの送信した表示画面画像PCT1の画像データを受信して、上記ステップS340と同様に、スクリーンSC1上に画像を投写する(ステップS341)。これにより、スクリーンSC1上には、図9の左欄に示すように、表示画面画像PCT1がスクリーンSC1の画面全体に表示される。こうすることで、例えば、コンピュータPC1を使用する生徒Aは、スクリーンSC1に大きく表示された表示画面画像PCT1を他の生徒に見せると同時に、コンピュータPC1のディスプレイ65でその内容を確認しながら、表示画面画像PCT1についての詳細な説明を行うことができる。
次に、先生Mは、スクリーンSC1上に表示画面画像PCT1が全画面表示で投写され、生徒Aが表示画面画像PCT1について説明を行っている間に、入力機構101を操作して、表示画面画像PCT1〜PCT4の合成画像データのうち、表示画面画像PCT2と表示画面画像PCT5とを入れ替えた合成画像データを作成するように指示する(操作O362)。具体的には、先生Mは、司会者コンピュータPCmのディスプレイ115に表示されたプロジェクタ投写操作ウィンドウW500において、表示画面画像PCT2の分割表示領域に対応する右上画面用サブウィンドウW620の停止ボタンB624をクリックした後、参加者表示サブウィンドウW520で「生徒E」を選択し、右上画面用サブウィンドウW620の投写ボタンB823をクリックする。なお、この操作は、表示画面画像PCT1の説明が完了した後に、表示画面画像PCT1,5,3,4を分割表示するための準備である。
この指示を受けて、司会者コンピュータPCmでは、CPU70が合成画像受付部73の処理としてその指示を受け付け、クライアント名プロファイル82及び時間別プロファイル83を参照して、相手のIPアドレスを特定して、コンピュータPC5に、データ送信要求を行う(ステップS306)。
一方、コンピュータPC5のCPU20は、司会者コンピュータPCmが送信したデータ送信要求を受信すると(ステップS322)、データ送信部21の処理として、ディスプレイ65に表示された表示画面画像PCT5の画像データを司会者コンピュータPCmに送信する(ステップS323)。なお、このステップS323や上記ステップS321における画像データの送信は、ローカルエリアネットワークLANの通信負荷を考慮して、JPEGなど圧縮画像形式で送信することとしてもよい。
一方、司会者コンピュータPCmのCPU70は、コンピュータPC5の送信を受けて、データ通信制御部71の処理として、コンピュータPC5が送信した表示画面画像PCT5の画像データを受信し、コンピュータ名と対応付けてRAM85に記憶する(ステップS307)。そして、CPU70は、画像合成部72の処理として、RAM85に記憶された表示画面画像PCT1,5,3,4の画像データから、表示画面画像PCT1,5,3,4の合成画像を表す合成画像データをRAM85に生成する(ステップS308)。
そして、生徒Aによる表示画面画像PCT1の説明が終了すると、先生Mは、入力機構101を操作して、スクリーンSC1上に投写される画像を、表示画面画像PCT1の全体画面表示から、分割画面に切り替えるように指示する(操作O363)。具体的には、先生Mは、司会者コンピュータPCmのディスプレイ115に表示されたプロジェクタ投写操作ウィンドウW500において、左上画面用サブウィンドウW610の全画面表示ボタンB615をクリックする。
この指示を受けて、司会者コンピュータPCmでは、CPU70が画像切替受付部74の処理としてその指示を受け付け、データ通信制御部71の処理として、RAM85に記録された表示画面画像PCT1,5,3,4の合成画像データをプロジェクタPR1に送信する(ステップS310)。
一方、プロジェクタPR1では、CPU120が、データ受信部121の処理として、司会者コンピュータPCmの送信した表示画面画像PCT1,5,3,4の合成画像データを受信して、上記ステップS340及びS341と同様に、スクリーンSC1上に画像を投写する(ステップS342)。これにより、スクリーンSC1上には、図10の左欄に示すように、分割画面構成領域SC11〜SC14に、それぞれ表示画面画像PCT1,5,3,4が表示された4分割画面が表示される。こうして、本実施例の画面切り替え処理は完了となる。
なお、本実施例においては、コンピュータPC1〜PC5は、司会者コンピュータPCmからのデータ送信要求に対応して、当該送信要求を受けた際のVRAM61に記録されている画像データを司会者コンピュータPCmに送信するものとしたが、このような構成に限られるものではない。例えば、コンピュータPC1〜PC5は、VRAM61に記録されている画像データを定期的なタイミングで司会者コンピュータPCmに送信するものとしてもよい。あるいは、VRAM61のデータが書き換えられる度に司会者コンピュータPCmに送信するものとしてもよい。このような構成とすれば、司会者コンピュータPCmが画像データを受け取る度に、実施例で示した方法でスクリーンSC1に表示する画像を最新の画像に更新することで、コンピュータPC1〜PC5の表示画面画像PCT1〜PCT5に変更が生じた場合や、表示画面画像PCT1〜PCT5が動画である場合であっても、表示画面画像PCT1〜PCT5の変化に追随して、スクリーンSC1上に表示画面画像PCT1〜PCT5を表示することができる。このような構成とする場合には、コンピュータPC1〜PC5は、書き換えられたデータ部分のみを送信することとすれば、ローカルエリアネットワークLANの通信負荷を低減できる。
また、本実施例においては、表示画面画像PCT1〜PCT5をスクリーンSC1上に投写する例を示したが、プロジェクタ投写操作ウィンドウW500の参加者表示サブウィンドウW520において、先生Mを選択すれば、司会者コンピュータPCmの表示画面画像PCTmを投写することも可能である。この場合には、先生Mは、所望の画像データをディスプレイ115に表示させた上で、プロジェクタ投写操作ウィンドウW500を最小化すればよい。
また、本実施例においては、スクリーンSC1上に投写する画像は、コンピュータPC1〜PC5の表示画面画像PCT1〜PCT5としたが、このような態様に限られるものではなく、コンピュータPC1〜PC5が扱う画像であればよい。例えば、コンピュータPC1〜PC5がWEBカメラを搭載している場合には、その撮影画像を投写することとしてもよい。あるいは、コンピュータPC1〜PC5において、各々が記憶しているイメージデータのうち、指定されたものを、コンピュータPC1〜PC5のディスプレイ65に表示させることなく、投射することとしてもよい。
また、本実施例では、会議システム10を構成する画像表示装置としてプロジェクタを用いた場合を示したが、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなど種々の表示装置を用いることができる。また、会議システム10を構成する端末として、コンピュータPC1〜PC5を例示したが、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)など、種々の通信端末で構成することができる。
また、本実施例においては、司会者コンピュータPCmが、コンピュータPC1〜PC5から画像データを受け取り、合成画像を生成するなどして、プロジェクタPR1に送信するサーバの機能を果たしたが、先生Mが操作する司会者コンピュータPCmと、サーバとを個別に設置してもよい。こうすれば、司会者コンピュータPCmの負荷が低減し、司会者コンピュータPCmの使用性能を高めることができる。また、このような場合には、コンピュータPC1〜PC5のハードディスクドライブ30に記憶された時間別プロファイル33、司会者コンピュータPCmのハードディスクドライブ80に記憶された時間別プロファイル83及びクラス構成プロファイル84をサーバで管理してもよい。こうすれば、先生Mや生徒A〜Eの時間割や、各クラスの構成などを一括管理することができ、管理が行いやすくなる。
かかる構成の会議システム10は、司会者コンピュータPCmがコンピュータPC1〜PC5から受信したコンピュータPC1〜PC5が扱う画像の画像データ及び司会者コンピュータPCmが扱う画像の画像データから、合成画像データを生成し、プロジェクタPR1に送信する。したがって、プロジェクタPR1は、合成画像データを受信して表示するだけで、合成画像を表示することができる。すなわち、分割画面表示のための特別の機能を有しない既存のプロジェクタPR1を活用して、ローカルエリアネットワークLANに接続されたコンピュータPC1〜PC5及び司会者コンピュータPCmの扱う画像を、1つの分割表示画面に表示することができる。また、司会者コンピュータPCmの操作者は、別途端末を操作しなくとも、司会者コンピュータPCmを操作しながら簡単に、自らも所定の画像を提供して表示させることができる。
また、かかる構成の会議システム10は、司会者コンピュータPCmのデータ通信制御部71が、プロジェクタPR1に送信する画像データを、合成画像データから、コンピュータPC1〜PC5または司会者コンピュータPCmが扱う画像データに切り替えることができる。したがって、ユーザは、合成画像、コンピュータPC1〜PC5の扱う画像、司会者コンピュータPCmの扱う画像のいずれかを表示させて、状況に応じた会議を行うことができる。
また、かかる構成の会議システム10は、表示画面画像PCT1〜PCT5,PCTmのいずれかをスクリーンSC1に全画面表示している間に、司会者コンピュータPCmを操作して所望の合成画像データを生成し、その生成が完了した後に、スクリーンSC1の表示を全画面表示から分割画面表示に切り替えて、生成した合成画像データの画像を表示できるので、画面切り替えの際に、合成画像データを生成・表示するための無駄な待ち時間が生じて、議論が止まることがない。したがって、円滑な会議進行を行える。
C.変形例:
本発明の変形例について説明する。実施例との違いは、司会者コンピュータPCmが、画像データをプロジェクタPR1に送信する指示を受け付ける手段と、合成画像の生成を完了したことを司会者コンピュータPCmの使用者に通知する手段とを備えている点である。以下、この相違点について、具体的に説明する。
本発明の変形例について説明する。実施例との違いは、司会者コンピュータPCmが、画像データをプロジェクタPR1に送信する指示を受け付ける手段と、合成画像の生成を完了したことを司会者コンピュータPCmの使用者に通知する手段とを備えている点である。以下、この相違点について、具体的に説明する。
図14及び図15は、本変形例としての分割表示画面切り替え処理の流れの一例を示す説明図である。なお、図14及び図15においては、実施例と同じ処理内容には、実施例と同一の符号を付しており、詳細な説明を省略する。この処理は、先生Mが、司会者コンピュータPCmに対して、コンピュータPC1〜PC4の表示画面画像PCT1〜PCT4が4分割表示された画像を表す合成画像データを生成する指示を行うことにより開始される(操作O380)。なお、実施例の操作O360は、合成画像データの生成及び送信を指示する操作であるが、本操作は、合成画像データの生成のみを指示する操作である点で、操作O360と異なる。
また、上述の操作O380は、実施例の操作O360と同様の方法により行われる。ただし、本変形例で用いられるGUIは、実施例と若干の相違点を有している。本変形例で用いられるプロジェクタ投写操作ウィンドウW500の具体例を図16に示す。実施例との相違点は、プロジェクタ投写操作ウィンドウW500を構成する投写操作サブウィンドウW600が、送信ボタンB605と画像合成完了表示部D607とを備えている点である。これらの詳細については後述する。
合成画像データの生成指示を受け付けると、CPU70は、コンピュータPC1〜PC4から画像データを受け取り、表示画面画像PCT1〜PCT4の合成画像データを生成する(ステップS300〜S302,S320,321)。そして、合成画像データの生成が完了すると、CPU70は、合成完了通知部78の処置として、合成画像データの生成が完了した旨を、司会者コンピュータPCmの使用者、すなわち先生Mに通知する(ステップS303)。具体的には、例えば、画像合成完了表示部D607に「画像合成が完了しました」という表示を表示させる。
上記ステップS303により、合成画像データの生成が完了したことを確認すると、先生Mは、入力機構101を用いて送信ボタンB605をクリックし、生成した合成画像データをプロジェクタPR1に送信するように指示する(O381)。
司会者コンピュータPCmのCPU70は、送信指示受付部77の処理として、この送信指示を受け付けると、生成した合成画像データをプロジェクタPR1に送信して表示画面画像PCT1〜PCT4の4分割画面を表示させる(ステップS304,S340)。
これらの処理は、換言すれば、CPU70は、送信指示受付部77の処理として画像データの送信指示を受け付けるまでは、画像データをプロジェクタPR1に送信しないということであり、この点は実施例と大きく異なる。
次に、先生Mは、司会者コンピュータPCmに対して、表示画面画像PCT1〜PCT4の合成画像データのうち、表示画面画像PCT2と表示画面画像PCT5とを入れ替えた合成画像データを作成するように指示する(操作O382)。この指示を受けて、司会者コンピュータPCmのCPU70は、コンピュータPC5から表示画面画像PCT5の画像データを受け取り、表示画面画像PCT1,5,3,4の合成画像を表す合成画像データを生成する(ステップS306〜S308,S322,S323)。
そして、合成画像データの生成が完了すると、CPU70は、合成完了通知部78の処置として、合成画像データの生成が完了した旨を、司会者コンピュータPCmの使用者、すなわち先生Mに通知する(ステップS309)。具体的な通知方法には、上記ステップS303と同様に、画像合成完了表示部D607が用いられる。
上記ステップS309により、合成画像データの生成が完了したことを確認すると、先生Mは、入力機構101を用いて送信ボタンB605をクリックし、生成した合成画像データをプロジェクタPR1に送信するように指示する(O383)。
司会者コンピュータPCmのCPU70は、送信指示受付部77の処理として、この送信指示を受け付けると、生成した合成画像データをプロジェクタPR1に送信して表示画面画像PCT1,5,3,4の4分割画面を表示させる(ステップS310,S342)。
なお、本実施例においては、CPU70が合成画像データの生成を完了したことを先生Mに通知する手段として、投写操作サブウィンドウW600の画像合成完了表示部D607を用いたが、このような態様に限られるものではない。例えば、CPU70は、RAM88を参照して、合成画像データの生成状況をプレビューサブウィンドウW700に表示させることとしてもよい。このような態様であっても、先生Mは、合成画像データの生成完了のタイミングを知ることができる。
かかる構成の会議システム10は、司会者コンピュータPCmが、画像データをプロジェクタPR1に送信する指示を受け付けて初めて、表示用データを送信する。したがって、プロジェクタPR1が、所定の分割表示画面(例えば、表示画面画像PCT1〜PCT4)を表示している間であっても、その表示とは別の処理として、新たな分割表示画面(例えば、表示画面画像PCT1,5,3,4)を表す合成画像データを生成することができる。そして、その生成が完了した後に、当該合成画像データをプロジェクタPR1に送信指示を受け付ければ、所定の分割表示画面から新たな分割表示画面に切り替える際に、合成画像データを生成・表示するための無駄な待ち時間が生じない。このような効果は、新たな分割画面の画面分割数が多い場合、表示する画像データのサイズが大きく、合成画像データの生成に時間を要する場合、ローカルエリアネットワークLANのトラフィック状況等に起因して、司会者コンピュータPCmとコンピュータPC1〜PC5との通信速度が低速であるような場合に、特に大きなものとなる。
また、かかる構成の会議システム10は、司会者コンピュータPCmが、合成画像データの生成完了を司会者コンピュータPCmの使用者に通知するので、司会者コンピュータPCmの使用者は、合成画像データの生成完了を確認してから、表示画像を切り替えることができる。したがって、表示画像の切り替えを行う際に、合成画像データを生成・表示するための無駄な待ち時間が生じないタイミングを確実に見計らって、切り替えを行うことができる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこうした実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を脱しない範囲において、種々なる態様で実施できることは勿論である。例えば、実施例で示した会議システムとしての構成の他に、サーバ、画像表示方法、コンピュータプログラム、記録媒体等の形態でも実現することができる。
10…会議システム
20…CPU
21…データ送信部
22…通信部
30…ハードディスクドライブ
31…アドレス・サーバ名管理テーブル
32…サーバ名プロファイル
33…時間別プロファイル
36…ROM
38…RAM
41…ネットワークインタフェース
51…入力機構
61…VRAM
63…グラフィックコントローラ
65…ディスプレイ
70…CPU
71…データ通信制御部
72…画像合成部
73…合成画像受付部
74…画像切替受付部
75…GUI制御部
76…通信部
77…送信指示受付部
78…合成完了通知部
80…ハードディスクドライブ
81…アドレス・クライアント名管理テーブル
82…クライアント名プロファイル
83…時間別プロファイル
84…クラス構成プロファイル
86…ROM
88…RAM
91…ネットワークインタフェース
93…USBインタフェース
101…入力機構
111…VRAM
113…グラフィックコントローラ
115…ディスプレイ
120…CPU
121…データ受信部
136…ROM
138…RAM
141…ネットワークインタフェース
143…USBインタフェース
151…VRAM
153…グラフィックコントローラ
155…投写部
PC1〜PC5…コンピュータ
PCm…司会者コンピュータ
PR1…プロジェクタ
SC1…スクリーン
SC11〜SC14…分割画面構成領域
LAN…ローカルエリアネットワーク
PCT1〜PCT5,PCTm…表示画面画像
W400…プロジェクタ選択ウィンドウ
W410…プロジェクタ選択サブウィンドウ
W420…画面表示設定サブウィンドウ
W500…プロジェクタ投写操作ウィンドウ
W510…司会者表示サブウィンドウ
W520…参加者表示サブウィンドウ
W600…投写操作サブウィンドウ
W610…左上画面用サブウィンドウ
W620…右上画面用サブウィンドウ
W630…右下画面用サブウィンドウ
W640…左下画面用サブウィンドウ
W700…プレビューサブウィンドウ
20…CPU
21…データ送信部
22…通信部
30…ハードディスクドライブ
31…アドレス・サーバ名管理テーブル
32…サーバ名プロファイル
33…時間別プロファイル
36…ROM
38…RAM
41…ネットワークインタフェース
51…入力機構
61…VRAM
63…グラフィックコントローラ
65…ディスプレイ
70…CPU
71…データ通信制御部
72…画像合成部
73…合成画像受付部
74…画像切替受付部
75…GUI制御部
76…通信部
77…送信指示受付部
78…合成完了通知部
80…ハードディスクドライブ
81…アドレス・クライアント名管理テーブル
82…クライアント名プロファイル
83…時間別プロファイル
84…クラス構成プロファイル
86…ROM
88…RAM
91…ネットワークインタフェース
93…USBインタフェース
101…入力機構
111…VRAM
113…グラフィックコントローラ
115…ディスプレイ
120…CPU
121…データ受信部
136…ROM
138…RAM
141…ネットワークインタフェース
143…USBインタフェース
151…VRAM
153…グラフィックコントローラ
155…投写部
PC1〜PC5…コンピュータ
PCm…司会者コンピュータ
PR1…プロジェクタ
SC1…スクリーン
SC11〜SC14…分割画面構成領域
LAN…ローカルエリアネットワーク
PCT1〜PCT5,PCTm…表示画面画像
W400…プロジェクタ選択ウィンドウ
W410…プロジェクタ選択サブウィンドウ
W420…画面表示設定サブウィンドウ
W500…プロジェクタ投写操作ウィンドウ
W510…司会者表示サブウィンドウ
W520…参加者表示サブウィンドウ
W600…投写操作サブウィンドウ
W610…左上画面用サブウィンドウ
W620…右上画面用サブウィンドウ
W630…右下画面用サブウィンドウ
W640…左下画面用サブウィンドウ
W700…プレビューサブウィンドウ
Claims (14)
- 端末とサーバと画像表示装置とが所定の通信路を介して接続された会議システムであって、
前記端末は、該端末が扱う画像を表す端末画像データを、前記所定の通信路を介して前記サーバに送信する第1の送信手段を備え、
前記サーバは、
前記端末が送信した前記端末画像データを受信する受信手段と、
該受信した端末画像データが表す画像に他の画像を合成した合成画像を表示するための合成画像データを生成する画像合成手段と、
該生成した合成画像データを、表示用データとして、前記所定の通信路を介して前記画像表示装置に送信する第2の送信手段と
を備え、
前記画像表示装置は、前記表示用データを受信して、画像として表示する表示手段を備えた
会議システム。 - 請求項1記載の会議システムであって、
前記端末は複数台で構成され、
前記受信手段は、前記複数台の端末のうち、少なくとも2台から前記端末画像データをそれぞれ受信し、
前記他の画像は、前記受信した少なくとも2台分の端末画像データのうち、少なくとも一つの画像データが表す画像を含む
会議システム。 - 前記他の画像は、前記サーバが扱う画像を含む請求項1または請求項2記載の会議システム。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか記載の会議システムであって、
前記第2の送信手段は、前記送信する表示用データを、前記合成画像データから、前記受信手段が受信した前記端末画像データ、または前記サーバが扱う画像を表すサーバ画像データに切り替える切替手段を備えた
会議システム。 - 請求項4記載の会議システムであって、
前記サーバは、更に、前記表示用データを切り替える指示を受け付ける第1の受付手段を備え、
前記第2の送信手段は、該第1の受付手段が受け付けた指示に基づいて、前記表示用データを切り替える
会議システム。 - 請求項4または請求項5記載の会議システムであって、
前記画像合成手段は、前記第2の送信手段が、前記表示用データを前記合成画像データから前記端末画像データまたは前記サーバ画像データに切り替えた際に、新たな合成画像データを生成する
会議システム。 - 請求項1ないし請求項6のいずれか記載の会議システムであって、
前記サーバは、更に、前記表示用データを前記画像表示装置に送信する指示を受け付ける第2の受付手段を備え、
前記第2の送信手段は、該第2の受付手段が受け付けた指示に基づいて、前記表示用データを送信する
会議システム。 - 請求項4ないし請求項7のいずれか記載の会議システムであって、
前記サーバは、更に、前記合成手段が前記合成画像データの生成を完了したことを、前記サーバのユーザに通知する手段を備えた
会議システム。 - 請求項1ないし請求項8のいずれか記載の会議システムであって、
前記サーバは、更に、前記合成画像を構成すべき画像を指定する指示を受け付ける第3の受付手段を備え、
前記画像合成手段は、該第3の受付手段が受け付けた指示に基づいて、前記合成画像データを生成する
会議システム。 - 前記端末が扱う画像は、前記端末が備える表示画面に表示された画像である請求項1ないし請求項9のいずれか記載の会議システム。
- 所定の通信路を介して、端末が扱う画像を画像表示装置に表示させるサーバであって、
前記端末が扱う画像を表す端末画像データを、前記端末から前記所定の通信路を介して受信する受信手段と、
該受信した端末画像データが表す画像に他の画像を合成した合成画像を表示するための合成画像データを生成する画像合成手段と、
該生成した合成画像データを、前記所定の通信路を介して前記画像表示装置に送信する送信手段と
を備えたサーバ。 - 所定の通信路を介して、端末が扱う画像を画像表示装置に表示させるため画像表示方法であって、
前記端末が扱う画像を表す端末画像データを、前記端末から前記所定の通信路を介して受信し、
該受信した端末画像データが表す画像に他の画像を合成した合成画像を表示するための合成画像データを生成し、
該生成した合成画像データを、前記所定の通信路を介して前記画像表示装置に送信し、該画像表示装置に、前記サーバが送信した合成画像データを画像として表示させる
画像表示方法。 - 所定の通信路を介して、端末が扱う画像を画像表示装置に表示させるためのコンピュータプログラムであって、
前記端末が扱う画像を表す端末画像データを、前記端末から前記所定の通信路を介して受信する受信機能と、
該受信した端末画像データが表す画像に他の画像を合成した合成画像を表示するための合成画像データを生成する画像合成機能と、
該生成した合成画像データを、前記所定の通信路を介して前記画像表示装置に送信する送信機能と
をコンピュータに実現させるプログラム。 - 請求項13記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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