JP2007061010A - 野菜収穫機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機体下部に配設するクローラ走行装置2と、機体最前部に配設される掻き込み部3と、該掻き込み部3の後方に連設される野菜搬送部4と、野菜搬送部の前方下部に連設されるデバイダ210と、前記クローラ走行装置2の後部上方に配設されるコンテナ搬送部7と、操作部とを備えて、前記クローラ走行装置2を駆動して機体を進行させながら野菜を収穫する自走式の野菜収穫機であって、前記デバイダ210の下部にプレート状の下部部材213を上下方向に高さ調節可能に取り付けた。
【選択図】図6
Description
このような野菜収穫機は、圃場に植生した野菜を畝から引き抜いて、不要や葉部や根部を搬送途中で切断して、必要な葉部や根部を搬送装置後部で調製して、その後方または側方に載置したコンテナに収容するようにしていた。(例えば、特許文献1・2参照)
また、特許文献2における野菜収穫機は、野菜を掘り起こして後方へ搬送し、搬送装置の後部で選別後に荷台上のコンテナに収納するように構成している。
しかし、従来技術における野菜収穫機においては、高さ調節装置により、掻きこみ装置の高さを調節することが可能となっていたが、実際の畝は両端が風雨などにさらされることにより、崩落している場合が多く、搬送装置に付設しているデバイダが土に埋まってしまう場合や、逆に宙に浮いてしまう場合があった。
そこで、本発明は、以上の問題に鑑み、畝の高低にかかわらず、また畝の両端が崩落していようとも野菜を機体左右方向に逃さないようにした野菜収穫機を提供するものである。
請求項1においては、畝上面の高さが中央と左右両側で高さが異なる場合であっても、デバイダに設けた接地部材を上下に高さ調節して、畝上面とデバイダとの間にできる隙間を埋めることができ、野菜を中央側に寄せて確実に収穫できるようになる。
また、畝の高さが高い場合には、デバイダの位置を下げることにより、隙間を埋めることが可能となる。一方畝の高さが低い場合には、デバイダの位置を上げることにより、土に沈み込むことなく接地することが可能となる。また畝が崩れ落ちて、畝溝に土がたまっているような場合でも、デバイダの位置を調節することが可能となり、車体左右方向に逃すことなく玉葱を拾い上げることが可能となる。
尚、以下の説明においては、機体の進行方向を前後方向とし、また、平面視で機体進行方向に対し直行する方向を左右方向とし、また、側面視で機体進行方向に対し垂直に直行する方向を上下方向とする。
野菜収穫機1において、掻き込み部3が機体最前部に配設され、該掻き込み部3の下方に野菜搬送部4の前部が配置される。そして、該野菜搬送部4は、前低後高に形設され収穫物を斜め後方へ搬送する。その最後部の下方に選別部6が配設される。選別部6の下方には、コンテナ搬送部7が配設される。
この構成において、野菜として玉葱を収穫する実施例により説明するが、掘り起こされたじゃがいもや人参等の野菜を収穫することもできる。玉葱(収穫物)は、掻き込み部3により掻き込まれて野菜搬送部4に受け渡され、該野菜搬送部4にて後方へ搬送される。野菜搬送部4の終端まで搬送された玉葱は、選別部6に移送され、該選別部6での選別後、コンテナ搬送部7のコンテナ搬送台71上にセットされるコンテナ80中へ収納される。
デバイダ210は、野菜搬送部に固定する支持部材211と、上部部材212と、下部部材213とからなる。支持部材211は搬送装置40の駆動ケース49の前端にボルトで固定されているが、支持部材211には上下方向に長い長孔で構成したボルト孔が開口され、ボルトを緩めることで駆動ケース49に対して上下方向へ移動し、固定することで高さ調節可能となっている。また上部部材212は支持部材211と溶接等により連結固定している。下部部材213は上部部材212にボルトで固定されているが、下部部材213には上下方向に長い長孔によりボルト孔が開口されており、ボルトを緩めることで支持部材211に対して上下方向へ移動し、固定することで高さ調節可能となっている。
従って、畝の高さが左右で異なる場合や、左右中央部が高く、左右両側が低い場合などでは、両側の下部部材213を下げることで、畝面に接地させることが可能となり、更に両側が低い場合には支持部材211を更に下げて接地させることもできる。こうして左右両側の玉葱を中央側に寄せて確実に拾い上げることが可能となる。
畝の高さが高い場合には、図6のように搬送装置40の地面に対する角度は小さくなり、従来のデバイダでは、畝の左右方向両端で隙間ができていたが、本発明に係るデバイダ210では、支持部材211の位置を下げることにより、地面との隙間を埋めることが可能となる。また、支持部材211の位置を下げるだけでは、地面との隙間が埋まらない場合は、下部部材213の位置を下げることにより、隙間を埋めることも可能となる。一方畝の高さが低い場合には、図7のように搬送装置40の地面に対する角度は大きくなり、従来のデバイダでは、畝の左右方向両端で土に沈み込んでいたが、本発明に係るデバイダ210では、支持部材211の位置を上げることにより、土に沈み込むことなく接地することが可能となる。また畝が風雨により崩れ落ちて、畝溝に土がたまっているような場合でも、支持部材211の位置を調節することが可能となる。
このように構成することにより、玉葱を車体左右方向に逃すことなく拾い上げることが可能となる。
これら搬送棒44・45の左右両端は、駆動ケース49(図15参照)に内装される無端体で構成した搬送チェーン43・43に取り付けられており、この搬送チェーン43・43を図示せぬ駆動装置にて駆動することにより、搬送棒44・45を下方から上方に向かって移動させるようにしている。
また、この載置スペース47の搬送方向の幅や、深さは、第1・第2搬送棒44・45の配列間隔、及び、凹部45bの窪みにより決定されるものであるから、穫される玉葱のサイズに合わせて、適宜、前記配列間隔・窪みを変更することにより、載置スペース47の搬送方向の幅や、深さを変更することができる。
また、凸部45a・45aにより、玉葱の左右方向への移動が規制されるため、玉葱が搬送チェーン43・43と接触して損傷することを防止できる。また、各搬送棒の間には、隙間が形成されるため、該隙間を通じて玉葱に付着した土砂を地面へ効率よくふるい落とすことができる。
また、搬送ガイド48・48を取り外し可能に構成するとともに、野菜の種別に応じて、形状の異なる別の搬送ガイドに適宜交換することによれば、収穫する野菜の種別に応じた最適な集束幅を実現することができ、収穫する野菜の種類・大きさが変わっても、コンテナ80の中に確実に収集することができる。
前記エアーパイプ121の一端は閉じられて、他端にはホース等を介して図示しないコンプレッサまたは送風機等からなる空気圧送手段の吐出口と接続されている。該空気圧送手段の吸入口がエンジン近傍に配置され、または、ホースがエンジン近傍を通過するように配設されて、圧送する空気を温めるようにしている。該空気圧送手段の吸入口がエンジン近傍に配置することにより、熱風を吸入することができ、この熱風を野菜搬送面46に吹きつけることにより、土上にあって湿気を含んだ搬送される野菜は乾燥され、腐敗等を防ぎ日持ちが良くなるとともに、付着した土等も除去されて、選別や清掃の手間を軽減することができる。特に、エンジンの冷却ファンの排出口に空気圧送手段の吸入口を配置することにより、エンジンの冷却効率を高めるとともに、野菜の乾燥も促進することができる。
また、右側の支持アーム31に並設される駆動ケース31aには、前記駆動軸35の動力伝達機構が内装され、該動力伝達機構から動力を受けて駆動軸35が回転される。
また、左右の回転輪24・25には、それぞれアーム24a・25aが放射状に半径方向に4方向に突設されており、左右のアーム24a・25aの先端間には支持軸26が軸架されている。該支持軸26には、軸方向に幅のある取付部26a(図16参照)が突設され、該取付部26aに掻込体34が固定されている。この掻込体34は、左右方向を長手とする長方形の形状とされ、左右方向の複数箇所において、上下方向の切目(図1参照)が適宜設けられている。
そして、該回転輪27のアーム27aの先端に設けた回転軸27bには、連動アーム28の一端が枢支され、また、該連動アーム28の他端が、前記支持軸26に固定されている。
尚、該掻込体34は樹脂(例えば、ゴムやビニール)等の弾性部材で形成されており、玉葱を掻きこむ際に、玉葱を傷つけないようにしている。また、掻込体34を肉厚に形成して、一枚の掻込体34で複数の玉葱を同時に掻き込むことを容易としている。また、該掻込体34に別途補強板を設けることにより、玉葱側から受ける反力によって容易に撓まないように構成することもできる。
このコンテナ搬送台71は、図3に示すごとく、クローラ走行装置2・2の上方に左右方向に配置されて、図17に示すように、前端が機体フレーム5の後部に枢支され、上方へ回動して収納できるようにしている。また、コンテナ搬送台71の左側上方には、操作部90が配置される。また、コンテナ搬送台71の右側には、空のコンテナ80を載置するコンテナ台75が配置される。
野菜収穫機1は、コンテナ台75に載置されているコンテナ80が機体側にずれて倒れることを防止するための側方転倒防止杆300と、前方にずれて倒れることを防止するためのもの前方転倒防止杆304が設けられている。
1段目と2段目のコンテナ80の内部と、3段目と4段目のコンテナ80の内部には、それぞれ別のコンテナ80が収納されているため、1段目と2段目のコンテナ80の間や3段目と4段目のコンテナ80の間で、コンテナ80がずれて倒れることはない。したがって、側方転倒防止杆300および前方転倒防止杆304を、2段目と3段目のコンテナ80に当接する位置に配設することで、コンテナ80がずれて倒れないように防止する。
図9に示す如く、側方転倒防止杆300は、側面視略門型に形成されたパイプの前側の垂直部分を中途部で後斜め下方に折り曲げ、さらに、後側の垂直部と前側の垂直部の間を略水平に配置した連結杆301により連結されて補強されている。側方転倒防止杆300は、前後方向の長さはコンテナ80の4列の前後方向の長さと略一致し、上下方向の高さはコンテナ台75から3段目のコンテナ80の中途部に位置するように構成されている。
側方転倒防止杆300の後端は、第1取付部材302により機体フレーム5側の支柱8に固定され、側方転倒防止杆300の前端は、第2取付部材303により機体フレーム5に取り付けられ、機体にボルト等により固定されている。
図8に示す如く、前方転倒防止杆304は、中途部でパイプが略90度に折り曲げられて上下方向部分304aと横方向部分304bを形成し、横方向部分304bは中途部で斜め上方に正面視へ字状に折り曲げられて斜め方向部分304cが形成されて構成されている。前方転倒防止杆304は、左右方向の長さはコンテナ80の左右方向の長さの半分より長く、上下方向の高さはコンテナ台75から3段目のコンテナ80の中途部に位置するように構成されている。
前方転倒防止杆304は、中途部(上下方向部分304aと横方向部分304bの折り曲げ部近傍)が操作杆305の前端に上下両側を挟む第1プレート306と第2プレート307等を介して取り付けられている。
操作杆305の前端には、上側に第1プレート306、下側に第2プレート307が上下平行に固設され、ボルト等により操作杆305に固定されている。また、第1プレート306の上面には、側面視略L型の第3プレート309が固設されて、該第3プレート309の後面に前方転倒防止杆304が上下方向に取り付けられて、前方転倒防止杆304と操作杆305を第1プレート306と第2プレート307と第3プレート309を介して連結固定している。さらに、第1プレート306と第2プレート307の前端には、正面視略台形の第4プレート319が略垂直に固設され、第4プレート319の前端面が前部の側方転倒防止杆300の後面に当接するようにして、ストッパーの役目を果たすようにしている。
図24に示す如く、前方転倒防止杆304は、横方向部分304bが第3プレート309の垂直部分に当接することにより、前方転倒防止杆304の前方への回動が規制されている。そして、前方転倒防止杆304の上下方向部分304aの上部が連結杆301に当接可能とし、下端が機体フレーム5に当接可能として、前方転倒防止杆304の機体内方への回動が規制されている。また、前方転倒防止杆304は、デテント機構により、コンテナ80が前方にずれて倒れることを防止する状態や、後方へ回動して収納する状態を保持し、一定以上の力で操作することにより回動されるように構成されている。このため、発進・停止や振動等により、前方転倒防止杆304が回動されることがない。なお、図25に示す如く、第1プレート306の上方であって、上下方向部分304aの上部にステー323を固設し、コンテナ80が前方にずれて倒れることを防止する状態で、ステー323にピン孔と第1プレート306に第1のピン孔を開口する。また、後方へ回動して収納する状態で、第1プレート306の上面に第2のピン孔を開口する。コンテナ80が前方にずれて倒れることを防止する状態で、該ピン孔と第1のピン孔を一致させて、ピン324を挿入して固定する。そして、ピン324を引き抜き、後方へ回動して収納する状態で、該ピン孔と第2のピン孔を一致させて、ピン324を挿入して固定するように構成することも可能である。
また、前方転倒防止杆304は、左右方向の長さが、コンテナ80の左右方向の長さの半分より長く、前方転倒防止杆304の左右方向の長さの範囲内にコンテナ80の重心が位置するように構成されているため、コンテナ80が前方転倒防止杆304と接触した箇所を支点として回転して、倒れることがない。また、上下方向の高さがコンテナ台75から3段目のコンテナ80の中途部に位置するように構成されているため、2段目と3段目のコンテナ80の間でずれて倒れることを防止することができる。
従来、作業者等は後方から順番に4列目、3列目のコンテナ80を使用すると、収穫作業を一旦停止して2列目、1列目のコンテナ80を後方まで運ぶ必要があったが、操作杆305により、収穫作業を一旦停止することなく前方転倒防止杆304を操作して、前方のコンテナ80を後方に容易に移動させることができる。なお、コンテナ台75の底面の内側は、パイプにより構成されており、コンテナ80とコンテナ台75の接地面積が小さいため、コンテナ80はコンテナ台75上を滑らかに移動することができる。
このように構成することで、作業者等はレバー310を握り、トーションバネ322の付勢力に抗して操作杆305を後方に引いてピン321をピン孔から抜き、レバー310を後面視反時計方向に回動して、後方へ引っ張ることによりコンテナ80を後方へ引き寄せることができる。そして、レバー310を放すと、自動的に操作杆305と前方転倒防止杆304が前方の元の位置に戻るように構成されている。このため、後方に引いた前方転倒防止杆304を前方に戻す操作も不要である。
そして、該コンテナ搬送台71は、搬送台71Lと搬送台71Rに左右に分割されており、左側の操作部90に近い側の搬送台71Lは収穫物でいっぱいになったコンテナ80を圃場面に降ろすためのものとし、右側の搬送台71Rは落下シュート85を介して投入するコンテナ80の台としている。なお、該左搬送台71Lの上方には落下シュート85が覆うように配置されて直接収穫物が入らないようにしている。
こうして前記右側の搬送台71Rの左端上には後述する係止部材311が設けられて、コンテナ台75上の空のコンテナ80を右搬送台71R上に移動させると係止部材311に止められる。この状態で搬送装置40から搬送される収穫物は落下シュート85を介してコンテナ80内に収容される。そして、右搬送台71R上のコンテナ80が収穫物でいっぱいになると、そのコンテナ80を手で操作部90側へ引き寄せて右搬送台71R上を転がせながら係止部材311を回動させて左搬送台71L上に移動させ、左搬送台71Lが後下方へ回動することでコンテナ80を圃場上へ降ろすようにしている。
このような構成において、収穫物でいっぱいとなった右搬送台71R上のコンテナ80を左搬送台71L上へ移動させると、収穫物を収納したコンテナ80の重心は支点軸72よりも後方に位置するので、コンテナ80と収穫物の自重で後台71cの後部が下方へ回動し、コンテナ80も後方へ傾斜して後台71c上を滑り自動的に圃場面に降ろすことができる。後台71c上にコンテナ80がなくなると、バネ73の付勢力により後台71cは上昇回動して元の位置に戻るのである。なお、前記重心はコンテナ80内に均一に収穫物が収納された状態であって前後左右上下略中央に位置すると仮定している。
このような構成において、収穫物でいっぱいとなったコンテナ80を右搬送台71Rより左搬送台71L上に移動させると、収穫物を収納したコンテナ80の重心は支点軸72よりも前方に位置するので、コンテナ80は前台71b上に載り一時的に保持されて、コンテナの横方向への移動時に後台71cが下降回動してコンテナ80がひっくり返るようなことがなく、この水平の状態からコンテナ80の後側を手で押し下げることで、コンテナ80は後方へ傾斜し、重心は支点軸72よりも後方に移動して後台71c上を自重で滑り落ちるようになり圃場面に降ろすことができる。
また、左搬送台71Lは前後に分割しない一体構成として、シリンダ等のアクチュエータ79で下降回動する構成とすることもできる。即ち、左搬送台71Lと機体フレーム5の間にシリンダ等のアクチュエータを介装して、スイッチやレバー等の操作で左搬送台71Lを下降または上昇回動させるようにすることも可能である。この場合、昇降スイッチを操作部90に配置して、オペレーターのスイッチ操作で昇降させる。または、コンテナの有無を検知する接触または光センサーまたは重量センサー等よりなるセンサー21を左搬送台71L上に配置し、左搬送台71L上にコンテナ80が位置すると下降し、左搬送台71L上からなくなると上昇するように構成することもできる。この場合、図3に示すように、コンテナ検知センサー21は左搬送台71Lの後左端部に配置し、アクチュエータ79は左搬送台71Lの左側面に配置し、コンテナ検知センサー21とアクチュエータ79はコントローラ23と接続される。
係止部材311は、図13および図14に示す如く、平面視略へ字状、側面視略コ字状のパイプ部材であって、係止部材311の両端は、上下方向に配置したロッド313の上部と中途部に固定されている。該ロッド313の下部は機体フレーム5の後部に設けられた中空の円筒部材312の内部に回動可能に支持され、コンテナ80が右搬送台71Rから左搬送台71Lへ移動する方向に対して、略直交するように配置されている。
ロッド313の下面には、平面視略三角形のプレート314がボルト315により固定されている。また、プレート314には、下側に突起する第1突起部316が設けられ、第1突起部316と機体フレーム5の第2突起部317の間にはバネ318が介装されている。
但し、コンテナ台75に空のコンテナ80がないと、左搬送台71L上へコンテナ80を移動すると収穫物を収容することができなくなるので、右搬送台71Rの右側方のコンテナ台75に空コンテナ検知センサー29を配置し、該空コンテナ検知センサー29をコントローラ23と接続し、該コントローラ23には主クラッチの操作アクチュエータ81またはエンジンを停止させるためのアクチュエータと接続する。
こうして、前記重量センサー22がコンテナ80の重量が設定重量であることを検知すると、空コンテナ検知センサー29により空のコンテナ80がコンテナ台75上にあるかどうかを検知し、あればアクチュエータ78を作動させて係止部材311を下降してコンテナ80を左搬送台71Lへ移動させ、同時に空のコンテナ80もコンテナ台75から右搬送台71R上に移動する。空のコンテナ80がコンテナ台75上にない場合には、アクチュエータ81を作動させて、走行及び搬送を停止、または、エンジンを停止させて、空のコンテナを補給するようにする。
このように構成することにより、搬送装置40により搬送された玉葱は搬送ガイド48・48にガイドされながら左右中央に寄せられ、搬送装置40後端より落下して、落下シュート85にガイドされて、右搬送台71R上に載置したコンテナ80内に収容されることになるのである。
そして、コンテナ台75は作業時に、機体より進行方向右側方に突出して配設され、圃場端で右旋回して、次の条の収穫作業を行うときには、コンテナ台75は前の条側にコンテナ台75が突出するが、前の条の畝上に降ろしたコンテナ80にコンテナ台75が衝突しないようにしている。つまり、図22に示すように、コンテナ台75のヒンジ部76はクローラ2の上方に配置され、クローラ2の外側端からコンテナ台75の先端までの長さ(突出長さ)Bは、クローラ2の内側端から左搬送台71Lの右端までの距離(コンテナ80までの距離)Aよりも短くなるように構成している(A>B)。
このように構成することにより、畝間にクローラ2を位置させて走行しながら作業を行い、圃場端で旋回して、次の条を収穫する時に、コンテナ台75が前の条側に突出しても、コンテナ台75の先端は前の条の作業で降ろしたコンテナ80に当接することがなく、コンテナ80やコンテナ台75等を傷めることがないのである。
クラッチレバー91のシフトガイドは低速側(作業時使用)と高速側(移動時使用)を有するU字状に構成されている。
クラッチレバー91を低速側(作業時使用)に入れると、作業部(搬送装置40、掻き込み装置30)に駆動を入力するためのクラッチと、走行部(クローラ走行装置2)に駆動を入力するためのクラッチの両方が接続される。これにより、作業可能な状態となる。
また、前記アクセルレバー94をニュートラルの位置として、前記クラッチレバー91が低速側に入れられると、作業部(搬送装置40、掻き込み装置30)に駆動を入力するためのクラッチが接続されて、停止状態において、作業部を駆動させることができる。
また、前記エンジンスイッチ95は、例えば、押しボタン式に構成され、当該スイッチが操作されると、エンジンが停止されて、作業部・走行部の駆動が停止される。この構成により、作業時において、コンテナ80の交換等の必要が生じた際には、前記エンジンスイッチ95の一つの操作により、作業部・走行部の駆動を迅速に停止させることができ、作業性の向上が図られる。
また、前記作業部(搬送装置40、掻き込み装置30)の駆動系と、走行部(クローラ走行装置2)の駆動系は、互いに独立した駆動系としているので、例えば、搬送装置40、掻き込み装置30の駆動速度を一定としつつ、アクセルレバー94の操作にて走行速度のみを遅くし、玉葱を確実に掻き込むようにするといったことが可能となる。
2 クローラ走行装置
3 掻き込み部
4 野菜搬送部
5 機体フレーム
7 コンテナ搬送部
40 搬送装置
71 コンテナ搬送台
71L・71R 搬送台
75 コンテナ台
80 コンテナ
85 落下シュート
90 操作部
200 葱分別機構
210 デバイダ
300 側方転倒防止杆
304 前方転倒防止杆
305 操作杆
311 係止部材
318 バネ
Claims (1)
- 機体下部に配設するクローラ走行装置と、機体最前部に配設される掻き込み部と、該掻き込み部の後方に連設される野菜搬送部と、野菜搬送部の前方下部に連設されるデバイダと、前記クローラ走行装置の後部上方に配設されるコンテナ搬送部と、操作部とを備えて、前記クローラ走行装置を駆動して機体を進行させながら野菜を収穫する自走式の野菜収穫機であって、前記デバイダの下部にプレート状の接地部材を上下方向に高さ調節可能に取り付けたことを特徴とする野菜搬送機。
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