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JP2006243514A - カラー画像形成装置 - Google Patents

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JP2006243514A
JP2006243514A JP2005061013A JP2005061013A JP2006243514A JP 2006243514 A JP2006243514 A JP 2006243514A JP 2005061013 A JP2005061013 A JP 2005061013A JP 2005061013 A JP2005061013 A JP 2005061013A JP 2006243514 A JP2006243514 A JP 2006243514A
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Atsushi Takehara
淳 竹原
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Abstract

【課題】 タンデム方式で、転写バイアス印加部に対して各色個別の供給電源を有する従来の画像形成装置よりも安く、かつ、最下流色で発生するトナーチリに対して対策設定を施すことができるカラー画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 各一次転写バイアス印加部材への供給電源系統が2つであり、4つの像担持体の最下流色(1BK)に対応する一次転写バイアス印加部材(14)に供給電源系統を1つ(42)、上流の3色(1Y,1M,1C)に対応する一次転写バイアス印加部材に共通の供給電源系統(41)を1つ備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、カラー画像形成装置に関する。
カラー画像形成の代表的方法として、複数の感光体上に形成される色の異なるトナー画像を中間転写体に重ねながら転写させ、しかる後に転写紙に一括して転写させる中間転写方式がある。複数の感光体を転写紙または中間転写体に対向させ並べて配置することから、タンデム方式と呼ばれ、感光体毎にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対して静電潜像の形成、現像などの電子写真プロセスを実行させ、直接転写方式では走行中の転写紙上に、中間転写方式においては走行中の中間転写体上に転写する。タンデム方式は1ドラム方式に比べて速いスピードでカラー複写を行なうことができる利点を有する。
一般的にタンデム方式は1ドラム方式に比べ、ユニットがコスト高になる。この原因の1つには、タンデム方式が各色毎に一次転写バイアス印加部材への供給電源を必要とすることにあった。
このことを解決するために、タンデム方式での一次転写バイアス印加部材、すなわち各色に対応する4つの転写装置への供給電源を1つにした技術がある(例えば、特許文献1参照)。このようにすることで、従来の4つの転写装置のそれぞれに供給電源を使用していた構成よりもコストの安いユニットにすることができ、1ドラム方式よりも速いスピードを確保しつつ、ユニットのコストを1ドラム方式に近づけることができた。
また、タンデム方式でありながら各色に対応する4つの転写ローラのうち、2つの転写ローラ(2色)に対して1つ、合計で2つの電圧調整回路を設ける技術がある(例えば、特許文献2参照)。
一方でタンデム方式では特に転写ベルトの進行方向での最下流色のトナーにチリが発生しやすいという最下流色特有の問題がある。これは上流のトナーが下流の転写ニップを通過する際に帯電量が高くなり、転写ベルトとトナーの付着力を確保できるのに対して、最下流色は転写した際の帯電量のみであるため、十分な帯電量を得ることができないためと考えられる。
また、最終色の転写ニップ直前の転写ベルト電位が高い程、最終色の転写ニップでのチリ(画像乱れ)も発生しやすいことも分かっており、最終色特有の異常画像を回避するには、最終色の転写ニップよりも上流側3色の転写バイアスをできるだけ低くして、最終色の転写ニップ直前の転写ベルト電位を低くし、さらに最終色の転写バイアスをできるだけ高くして、最終色転写ニップ直後のトナー帯電量を高くすることが最も有効である。各色それぞれに電流や電圧設定が可能な構成の場合、それぞれの設定可能最適値とすることができるが、4つの供給電源を用いるため、コスト高のユニットとなってしまう。
特許文献1のように、供給電源を1つにする方法もあるが、この場合は4色同時に同電圧を印加するのであり、前記のように特有の問題の発生する最下流色のみ転写バイアスを高い設定とする例ではない。
特許文献2では下流側2色の2つの転写ローラを1つの供給電源(転写電圧制御回路)で電圧設定するものであり、最下流色の転写ローラのみの転写電圧設定値とする例ではない。最下流色で異常放電を防ぐには、最下流色転写ニップ直前の転写ベルト上の帯電量(電位)を極力抑えることと、最下流色転写ニップ直後の転写ベルト上トナー帯電量を高くすることが求められているが、下流2色を同じ供給電源とした場合、バイアスを高く設定すれば最下流転写ニップ直前の転写ベルトの電位が上がり、バイアスを低く設定すれば最下流転写ニップ直後のトナー帯電量を高く設定することができない。
特開平6−289686号公報 特開平11−119562号公報
本発明は、タンデム方式で、転写バイアス印加部に対して各色個別の供給電源を有する従来の画像形成装置よりも安く、かつ、最下流色で発生するトナーチリに対して対策設定を施すことができるカラー画像形成装置を提供することを課題とする。
前記課題を達成するため請求項1にかかる発明は、転写ベルトと、4つの像担持体と、各像担持体に転写ベルトを介して対向配置された一次転写バイアス印加部材を有する画像形成装置において、各一次転写バイアス印加部材への供給電源系統が2つであり、4つの像担持体の最下流色に対応する一次転写バイアス印加部材に供給電源系統を1つ、上流の3色に対応する一次転写バイアス印加部材に共通の供給電源系統を1つ備えた。
ここで、一次転写バイアス印加部に対する2つの供給電源は、共に定電圧制御とすることができ(請求項2)、或いは、最下流色に対応する一次転写バイアス印加部材への供給電源は定電流制御、上流側の一次転写バイアス印加部材への供給電源は定電圧制御とすることができる(請求項3)。
また、上記カラー画像形成装置において、4つの像担持体の最下流色をブラック色とし(請求項4)、また、前記転写ベルトを4連タンデム構成の中間転写ベルトとすることができる(請求項5)。
さらに、上記カラー画像形成装置において、カラーモードと白黒モードを有し、転写への供給電源がブラック用の供給電源系統とカラー3色共通の供給電源系統の2つで構成することができる(請求項6)。また、前記像担持体に形成されたトナーによる像が前記転写ベルトに転写されるのであり、このトナーは、重合法で製造された重合トナーとし(請求項7)、さらに、前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあるものを使用することができる(請求項8)。
この発明では、供給電源を最下流色に対応するバイアス印加部材に対する1個を含む合計2個とすることでコストを低減し、かつ、異常画像に対しては最下流色のバイアス印加部材に対応させて設けた供給電源により回避可能となる。
以下に、この発明の実施の形態を説明する。
図1は中間転写体として中間転写ベルトを用いた、この発明の一実施の形態例を示すカラー画像形成装置である。符号1Y、1C、1M、1BKは像担持体としての円筒形の感光体ドラムを示し、矢印方向に周速150mm/secで回転している。感光体ドラム1Y、1C、1M、1BK の表面には帯電手段であるローラ形状の帯電器4が圧接されて、感光体ドラム1Y、1C、1M、1BK の回転により従動回転しており、図示しない高圧電源によりACおよびDCバイアスが印加されることで一様に表面電位−500Vに帯電されている。
感光体ドラム1Y、1C、1M、1BK は潜像形成手段である露光手段5により画像情報が露光され、静電潜像が形成される。この露光工程はレーザーダイオードを用いたレーザービームスキャナやLEDなどで行なわれる。感光体クリーニングユニット3は感光体ドラム1表面の転写残トナーのクリーニングを行なう。符号2は感光体クリーニングユニット3のブレードを示す。
本実施の形態において、現像手段は二成分現像剤を用いて行う非磁性接触現像であり、感光体ドラム1Yの潜像をイエロートナーで現像するイエロー現像器6、感光体ドラム1Cの潜像をシアントナーで現像するシアン現像器7、感光体ドラム1Mの潜像をマゼンタトナーで現像するマゼンタ現像器8、感光体ドラム1BKの潜像をブラックトナーで現像するブラック現像器9の4個の現像器から構成され、図示しない高圧電源から供給される所定の現像バイアスによって、前記感光体ドラムの静電潜像をトナー像として顕像化する。本実施の形態零に用いたトナーは重合法によって生成された重合トナーである。トナー形状については後述する。
前記感光体ドラム1Y、1C、1M、1BK は中間転写ベルト10の進行方向に沿って4個並べて配設され、フルカラー画像形成時はイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの順で可視像を形成し、各色の可視像が中間転写ベルト10に順次重ね転写されることでフルカラー画像が形成される。
中間転写ベルト10は、駆動ローラ21、一次転写バイアス印加部材の一態様である一次転写バイアスローラ11〜14、二次転写対向ローラ19、ベルトクリーニング対向ローラ20により張架されており,図示しない駆動モータによって図中の矢印方向に回転駆動されるようになっている。なお、一次転写バイアスローラ14は一次転写バイアスローラ保持部材15に保持され、接離カム16により感光体ドラム1BK方向に押圧されている。
通常状態において、接離カム16は一次転写バイアスローラ14を感光体ドラム1方向に押圧しており、感光体ドラム1または中間転写ベルト10の着脱時のみ接離カム16が回転し、支点15aを中心に一次転写バイアスローラ保持部材15が揺動しt一次転写バイアスローラ14を離間させるようにしている。図示しないが他の感光体ドラム1Y、1C、1Mについても同様である。一次転写バイアスローラ14については後述する。
ベルトクリーニングユニット24は、ブレード23により中間転写ベルト10上の転写残トナーを掻き取ることでクリーニングを行なう。なお、中間転写ベルト10を張架している各ローラは、図示しない中間転写ベルトユニット側板によって中間転写ベルト10の両側より支持されている。
中間転写ベルト10に用いる材質としては、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)等にカーボンブラック等の導電性材料を分散させ樹脂フィルム状のエンドレスベルトとしたものを用いることができる。
本実施の形態例で用いた中間転写ベルト10は、PI(ポリイミド)にカーボンブラックを添加した単層構造の構成とし、その厚みを100μmに調整したものを用いた。ところで、中間転写ベルト10の抵抗測定方法であるが、デジタル超高抵抗微小電流計(アドバンテスト社製:R8340A)にプローブ(内側電極直径50mm,リング電極内径60mm:JIS-K6911準拠)を接続し、中間転写ベルト10の表裏に1000V(表面抵抗率は500V)の電圧を印加してdischarge 5sec、charge 10secで測定を行ない、その測定時の環境は22°C,55%RHに固定して行なった。
ここで、中間転写ベルト10の体積抵抗率および表面抵抗率であるが、体積抵抗率が108〜1012Ωcm、かつ表面抵抗率が10〜1012Ω/□の範囲であることが望ましい。中間転写ベルト10の体積抵抗率および表面抵抗率が上述した範囲を超えると、転写ベルトが帯電するため、作像順の下流へ行くほど、設定電圧値を高く設定するなどの処置が必要となるため一次転写部(一次転写バイアスローラ)へ単独の供給電源を使用することが困難となる。これは転写工程、転写材剥離工程などで発生する放電によって中間転写ベルト10表面の帯電電位が高くなり、かつ自己放電が困難になるためであり、対策には中間転写ベルト10の除電手段を設ける必要が生じる。また、体積抵抗率および表面抵抗率が上記範囲を下回ると、帯電電位の減衰が早くなるため自己放電による除電には有利となるが、転写時の電流が面方向に流れるためトナー飛び散りが発生してしまう。したがって、本発明における中間転写ベルト10の体積抵抗率および表面抵抗率は上記範囲内でなければならない。
中間転写ベルト22の下側の張設部分に設けられた二次転写バイアスローラ22はSUS等の金属製芯金上に、導電性材料によって10〜1010Ωの抵抗値に調整されたウレタン等の弾性体を被覆することで構成されている。ここで、二次転写バイアスローラ22の抵抗値が上記範囲を超えると電流が流れ難くなるため、必要な転写性を得る為にはより高電圧を印加しなければならなくなり、電源コストの増大を招く。また、高電圧を印加する必要生じるため転写部ニップ前後の空隙にて放電が起こり、ハーフトーン画像上に放電による白ポチ抜けが発生する。これは低温低湿環境(例えば10°C,15%RH)で顕著である。逆に、二次転写バイアスローラ22の抵抗値が上記範囲を下回ると同一画像上に存在する複数色画像部(例えば3色重ね像)と単色画像部との転写性が両立できなくなる。これは、二次転写バイアスローラ22の抵抗値が低い為、比較的低電圧で単色画像部を転写するのに十分な電流が流れるが、複数色画像部を転写するには単色画像部に最適な電圧よりも高い電圧値が必要となるため、複数色画像部を転写できる電圧に設定すると単色画像では転写電流過剰となり転写効率の低減を招くからである。
なお、二次転写バイアスローラ22の抵抗値測定は、導電性の金属製板に二次転写バイアスローラ22を設置し、芯金両端部に片側4.9N(両側で合計9.8N)の荷重を掛けた状態にて、芯金と前記金属製板との間に1000Vの電圧を印加した時に流れる電流値から算出した。なお、二次転写バイアスローラ22の抵抗測定時も、環境を22°C,55%RHに固定して行った。本実施の形態例では二次転写バイアスローラ22の抵抗を前述の方法で測定したときに7.8LogΩとなるように調整した。
ここで、一次転写バイアスローラ11〜14も上述した二次転写バイアスローラと同様の構成である。これは中間転写ベルト10を挟んで感光体ドラム1に当接しているため、一次転写バイアスローラに適度な弾性層が無いと一次転写のニップが確保できないためである。ただし抵抗範囲に関しては、中間転写ベルト層の分二次転写バイアスローラほどシビアではないが、本実施の形態例では一次転写バイアスローラの抵抗を前述の方法で測定したときに7.0LogΩとなるように調整した。
シート状媒体などからなる転写材29はピックアップローラ28、給紙搬送ローラ27、レジストローラ26によって、中間転写ベルト10表面のトナー画像先端部が二次転写位置に到達するタイミングに合わせて給紙され、高圧電源100により所定の転写バイアスが印加されることで中間転写ベルト10上のトナー画像が転写材29に転移する。
転写材29は二次転写対向ローラ19の曲率と、分離手段30によって印加される所定の分離バイアスによって中間転写ベルト10から分離され、転写材29に転写されたトナー画像は定着手段25によって定着されたあと排紙される。
本実施の形態例ではイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれか1色の画像を形成する単色モード、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれか2色の画像を重ねて形成する2色モード、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれか3色の画像を重ねて形成する3色モード、前述のような4色重ね画像を形成するフルカラーモードを有し、これらのモードが操作部にて指定可能である。単色モードのうち、ブラック1色によるモードを白黒モードといい、これ以外はカラーモードである。
本実施の形態例では転写材29の種類によって定着時のプロセス速度を変更するようにした。具体的には連量110Kg紙以上の転写材を用いる場合にはプロセス速度を半速となるようにし、定着ローラ対によって構成される定着ニップを転写材が通常プロセス速度の2倍の時間を掛けて通過することで、トナー画像の定着性を確保できるようにした。
ここで前述した連量について説明をする。連量の連とは同一規定寸法に仕上げた紙1000枚を一括して表す単位であり、4/6判の紙の場合は4/6判を規定寸法とし、その1000枚の重量を『連量』と呼び、単位は<kg>で表示するものである。
一方、このとき中間転写ベルト10上のトナー像を転写材29に転移させる二次転写工程も同時に半速で行われることとなるため、二次転写バイアスローラ22に印加されるバイアス値は『厚紙モード』が適用される。本実施の形態例では、転写材29の種類を図示しない操作部にて指定可能であり、それぞれ『普通紙モード』(通常プロセス速度)、『厚紙モード』(半速)、『OHPモード』(半速)とした。
本実施の形態例に用いるトナーの形状係数SF−1は100〜180、形状係数SF−2は100〜180の範囲にあることが好ましい。図2、3は、形状係数SF−1、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを二次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4) ………式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
また、形状係数SF−2は、トナー形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを二次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−2={(PERI)/AREA}×(100/4π) ………式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
トナーの形状が球形に近くなると、トナーとトナーあるいはトナーと感光体との接触状態が点接触になるために、トナー同士の吸着力は弱くなり従って流動性が高くなり、また、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率は高くなる。形状係数SF−1、SF−2のいずれかが180を超えると、転写率が低下するため好ましくない。
以上説明したような4連の感光体ドラムシステム構成において、一次転写部の供給電源系統を図4に示す。図4は、図1に示したカラー画像形成装置の構成の要部を取り出して示したものである。
本実施の形態例では、各一次転写バイアス印加部材すなわち、中間転写ベルト10の矢印で示す移動方向での上流側に位置する一次転写バイアスローラ11〜13に対しては供給電源41から共通に転写バイアス電圧が印加され、最下流色ブラックに対応する一次転写バイアスローラ14に対しては供給電源42からの転写バイアス電圧が印加されるようになっている。
通常の4連タンデムのカラー画像形成装置では、各色のバイアス設定を個別に行うため像担持体に対応する一次転写バイアス印加部材への供給電源を4つ用いている。ただし、これではコストが高くなる。また、さらに低コストの構成として、像担持体に対応する一次転写バイアス印加部材への供給電源を1つとする方法もあるが、微妙な色毎の個別バイアス設定ができないため、異常画像を回避する手段が限られてしまう。
そこで、異常画像を引き起こすのが、4連タンデム機では最下流色に集中していることに着目し、本実施の形態では、上記したように、供給電源を全部で2個とし、個々に設ける場合の4個に対して半減した数にすることでコストの低減を図り、かつ、最下流色の一次転写バイアスローラ14に対しては供給電源42のみにより転写バイアス電圧を印加することで、タンデム方式では特に転写ベルトの進行方向での最下流色のトナーにチリが発生しやすいという最下流色特有の問題を解消した。トナーのチリは、上流のトナーが下流の転写ニップを通過する際に帯電量が高くなり、転写ベルトとトナーの付着力を確保できるのに対して、最下流色は転写した際の帯電量のみであるため、十分な帯電量を得ることができないためと考えられるので、個別に電圧を設定可能なように最下流色ブラックに対応する一次転写バイアスローラ14に対しては供給電源42のみからの転写バイアス電圧が印加されるようにしたのである。
前記特許文献1におけるように、各転写手段の抵抗値をベルト走行方向の下流側ものほど小さくすることで下流側の放電量を高くする手法では全ての色の転写手段の抵抗値を変えるので、厳しい転写ローラ抵抗値管理を要し、転写ローラ単価が高くなってしまうおそれがあるのに対して、本実施の形態では、このようなおそれはない。また、特許文献1に記載された極度のベルトチャージアップによる弊害に対しては、表面抵抗率1E+12Ω/□以下の転写ベルトを使用することでチャージアップを抑制できる。
なお、本実施の形態例では、最下流色をブラックにしているが、これに限定されるわけではない。ただ、最終色をブラックにした場合には、ブラックは、単色の白黒モードで使用する機会が多いため、ブラックのみで単独の供給電源(一次転写電源)を持たせることができるので、電源の効率的な使用が可能となる。
ここで、2つの供給電源41,42は、共に定電圧制御とした。定電圧制御方式を採用することで、定電流制御を要する電源を使用するよりも一層コストを低減することできる。また、変形例として、最下流色に対応する一次転写バイアス印加部材(一次転写バイアスローラ14)への供給電源14は定電流制御、上流側の一次転写バイアス印加部材(一次転写バイアスローラ11〜13)への供給電源は定電圧制御とする。これは、最終色の異常画像を回避するために極力、高電界を印加したいが、トナー層小の時に高電界を印加すると過剰電界となり、逆に異常画像となる。そこで、最終色のみ定電流制御とすることで、トナー層大(転写部抵抗大)の時には印加バイアスを高く、トナー層小(転写部抵抗小)の時には印加バイアスを低く設定できるようになり、画像パターンに応じた最適電界とすることが可能となる。
本実施の形態では、カラー画像形成装置が、転写部を転写ベルトに沿わせて4つ並べた4連タンデム構成であり、中間転写ベルトをもつ構成であるので、1次転写部を中間転写ベルト10の抵抗で管理できるため、中間転写をせずに転写材を搬送しながら該転写材に直接転写像を重ねていくカラー画像形成装置に比べて、転写ベルト表面抵抗率を1E+12Ω/□以下とすることで、中間転写ベルト上の帯電を極力抑えることができ、次作象工程でのステップアップ設定が不要となる。よって、より上流3色を1つの電源を用いて定電圧条件で使用することにより最適条件設定幅が広がる。
図4において、フルカラーモードでは、4つの感光体ドラムは中間転写ベルト10に接しており、また、一次転写バイアスローラ11〜14も中間転写ベルト10に接している。このカラー画像形成装置では、中間転写ベルト10の上側張設部分の内側であって、感光体ドラム1Mと感光体ドラム1BKとの間の位置に、固定のバックアップローラ43が設けられている。また、ベルトクリーニング対向ローラ20が、上下に変位可能となっており、ベルトクリーニング対向ローラ20が上に変位することで前記フルカラーモードにおける状態(4つの感光体ドラムが中間転写ベルト10に接している状態)になっている。
白黒モードになると、ベルトクリーニング対向ローラ20が僅かに下降し、これに伴い、固定のバックアップローラ43を回転支点に一次転写バイアスローラ11〜13も下降して、感光体ドラム1Y、1C、1Mから離間し、感光体ドラム1Bkについてだけ中間転写ベルト10を介して一次転写バイアスローラ14が接している。こうして、白黒モードでは、ブラック画像だけ転写すればよいので、供給電源42だけを機能させて画像転写することができ、電源の効率的な使用が可能となる。
本発明は、実施の形態におけるように中間転写ベルトを用いず、これに変えて転写材搬送ベルトを用い、該転写材搬送ベルトにより転写材を搬送しながら該転写材に感光体ドラムから直接転写像を転写する方式においても、適用することができる。
図6に、最終色の転写ニップ直前の中間転写ベルト上帯電電位と最終色の異常画像の関係を示す。この図からわかることは、最終色で異常画像が発生しやすいのは、最終色の転写ニップ前のベルト電位が高い場合であり、これを回避するためには上流3色の転写バイアス設定値を極力低く設定する必要がある。本発明はかかる必要条件を満たすことが可能である。
図7に、最終色の転写ニップ直後の中間転写ベルト上トナー帯電量と最終色の異常画像の関係を示す。この図からわかることは、最終色で異常画像を回避するためには、極力最終色の転写ニップ後の中間転写ベルト上のトナー帯電量を高くする必要がある。本発明はかかる必要条件を満たすことが可能である。ただし、このような設定とできるには、転写ニッププレ部の異常画像を回避しながらの設定条件となるため、無限に高く設定できるわけではない。
本発明にかかる画像形成装置の概略構成図である。 形状係数を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。 形状係数を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。 本発明にかかる画像形成装置の要部構成を説明した図である。 本発明にかかる画像形成装置の要部構成を説明した図である。 最終色の転写ニップ直前の中間転写ベルト上帯電電位と最終色の異常画像の関係を示した図である。 最終色の転写ニップ直後の中間転写ベルト上トナー帯電量と最終色の異常画像の関係を示した図である。
符号の説明
11〜14 一次転写バイアスローラ
41、42 供給電源

Claims (8)

  1. 転写ベルトと、4つの像担持体と、各像担持体に転写ベルトを介して対向配置された一次転写バイアス印加部材を有する画像形成装置において、
    各一次転写バイアス印加部材への供給電源系統が2つであり、4つの像担持体の最下流色に対応する一次転写バイアス印加部材に供給電源系統を1つ、上流の3色に対応する一次転写バイアス印加部材に共通の供給電源系統を1つ備えたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    一次転写バイアス印加部に対する2つの供給電源は、共に定電圧制御とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記最下流色に対応する一次転写バイアス印加部材への供給電源は定電流制御、上流側の一次転写バイアス印加部材への供給電源は定電圧制御とすることを特徴とするカラー画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のカラー画像形成装置において、
    4つの像担持体の最下流色をブラック色としたことを特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のカラー画像形成装置において、
    前記転写ベルトが4連タンデム構成の中間転写ベルトであることを特徴とするカラー画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載のカラー画像形成装置において、
    カラーモードと白黒モードを有し、転写への供給電源がブラック用の供給電源系統とカラー3色共通の供給電源系統の2つで構成されていることを特徴とするカラー画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載のカラー画像形成装置において、
    前記像担持体に形成されたトナーによる像が前記転写ベルトに転写されるのであり、このトナーは、重合法で製造された重合トナーであることを特徴とするカラー画像形成装置。
  8. 請求項7に記載のカラー画像形成装置において、
    前記トナーは、形状係数SF−1が100〜180の範囲にあり、形状係数SF−2が100〜180の範囲にあることを特徴とする請求項1〜8記載のカラー画像形成装置。
JP2005061013A 2005-03-04 2005-03-04 カラー画像形成装置 Pending JP2006243514A (ja)

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