JP2006199421A - エレベータ群管理制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 全体のサービスを大幅に悪化させること無く、見知らぬ人問と走行中のエレベータかご内に長時間居合わせるケースを無くすエレベータ群管理制御装置を提供することである。
【解決手段】 複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置11は、ホール呼び追加登録判定手段13により、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定し、また、フリー号機選定手段14により、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定する。そして、号機割当て手段15により、ホール呼び追加登録判定手段13で追加登録と判定されたホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうち最適な号機に割り当てる。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置11は、ホール呼び追加登録判定手段13により、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定し、また、フリー号機選定手段14により、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定する。そして、号機割当て手段15により、ホール呼び追加登録判定手段13で追加登録と判定されたホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうち最適な号機に割り当てる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、エレベータを群管理によって運転制御するエレベータ群管理制御装置に関する。
一般的に、エレベータを運行させる場合に、方向性乗合全自動運転方式(以降、セレコレ運転と記す)が採用されている。セレコレ運転は、乗り場で発生したホール呼びに対して、複数のエレベータを評価演算により最適なエレベータを割当て応答させる群管理制御方式の場合においても同様に採用されている。すなわち、群管理制御方式においてはホール呼び割当てこそ評価演算により行われているが、割当てられたホール呼びに対しては各エレベータがセレコレ運転を行っている。
しかし、セレコレ運転を行うと途中階で見知らぬ人間と乗り合わせる可能性がある。そこで、建物の用途が集合住宅の場合は、利用者の少ない夜間に見知らぬ人間と長時間密室(走行中のエレベータかご内)に居合わせることがないように、目的階に到着するまでの全階床で一旦戸開応答させる運転(以降、各停運転と記す)を行っている場合がある。この各停運転を行うと、エレベータの乗車時間が長くなり利用者へのサービスは低下する。
特に、高層化された大規模集合住宅の場合には、複数台のエレベータが設置されて群管理制御で運行されているケースが多いので、このような場合に各階で一旦停車し戸開する各停運転を行うと、住人は高層階であればあるほど、エレベータ乗車時間が非常に長くなってしまう。また、一回のサービス時間が長くなるので全体のサービスも大幅に悪化してしまう。
さらに、多階床集合住宅の基準階に設置した集合通話装置によって、基準階と各住宅の通話連絡を可能とし、居住宅に設けた操作スイッチの操作された該当階床の呼びを登録するとともに、該当階床以外の階床への乗りかごの就役を阻止するようにしたものがある(特許文献1参照)。
特公平7−20805号公報
しかし、各停運転を行うものでは、各停運転を行うことで見知らぬ人間と走行中のエレベータかご内に居合わせる時間を極力短くすることが可能となるが、各停運転を行っているからといって利用者の安全が確保されているとは一概に言い切れない。一般的な群管理制御の場合は、乗り込むエレベータを意図的に選択することができないため、本来なら途中階で待ち受けている暴漢を通過できたにも関わらず、各停運転を行っているがために途中階から暴漢が乗り込んでしまうケースが想定される。この場合は群管理制御の利点が生かされていない。
また、特許文献1のものでは、途中階で待ち受けている暴漢を通過でき安全を確保できるが、居住宅に設けた操作スイッチの操作された該当階床の呼びにのみ応答することになるので、全体のサービスが大幅に悪化してしまう。
本発明の目的は、全体のサービスを大幅に悪化させること無く、見知らぬ人問と走行中のエレベータかご内に長時間居合わせるケースを無くすエレベータ群管理制御装置を提供することである。
請求項1の発明に係わるエレベータ群管理制御装置は、複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置において、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段と、前記ホール呼び追加登録判定手段で追加登録と判定されたホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうち最適な号機に割り当てる号機割当て手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係わるエレベータ群管理制御装置は、複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置において、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在しない場合はホール呼びの追加登録を禁止し、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在する場合はホール呼びの追加登録を許可するホール呼び登録許可判定手段と、前記ホール呼び登録許可判定手段で追加登録が許可されたホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうちの最適な号機に割り当てる号機割当て手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明に係わるエレベータ群管理制御装置は、複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置において、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在しない場合は一旦ホール呼び割当てを保留しホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が発生した時点でホール呼びが登録された順番に追加登録を設定するホール呼び登録順序設定手段と、前記ホール呼び登録順序設定手段で追加登録された順序でホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうちの最適な号機に割り当てる号機割当て手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明に係わるエレベータ群管理制御装置は、請求項1、2または3の発明において、予め定めた運転条件が成立したことを判定する運転条件判定手段を設け、前記号機割当て手段は、前記運転条件判定手段により予め定めた運転条件が成立したと判定されたときのみ、前記ホール呼び追加登録判定手段で追加登録と判定されたホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうち最適な号機に割り当てることを特徴とする。
請求項5の発明に係わるエレベータ群管理制御装置は、請求項5の発明において、前記運転条件判定手段で判定する予め定めた運転条件は、予め設定された時間帯、学習機能により学習され記憶されたエレベータ号機の交通需要、予め設定された個数以上のホール呼びの登録に基づいて定められることを特徴とする。
本発明によれば、全体のサービスを大幅に悪化させることなく、見知らぬ人間と走行中のエレベータかご内に長時間居合わせるケースを無くすエレベータ群管理制御を実施することができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。エレベータ群管理制御装置11は、複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるものであり、号機割当て信号は各々のエレベータを個別に制御する号機制御装置12a〜12nに出力される。
図1は、本発明の第1の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。エレベータ群管理制御装置11は、複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるものであり、号機割当て信号は各々のエレベータを個別に制御する号機制御装置12a〜12nに出力される。
エレベータ群管理制御装置11は、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段13と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段14と、ホール呼び追加登録判定手段13で追加登録と判定されたホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうち最適な号機に割り当てる号機割当て手段15とを備えている。
すなわち、フリー号機選定手段14は、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機(フリー号機)を選定し、図示省略の割当て可能号機テーブルにフリー号機をセットする。そして、ホール呼び追加登録判定手段13は、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定し、追加のホール呼びが登録されたときは、号機割当て手段15は、そのホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうち最適な号機に割り当て、該当の号機制御装置12に号機割当て信号を出力する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ群管理制御装置11の割当て動作の処理内容を示すフローチャートである。まず、ホール呼びの追加登録を確認し(S11)、ホール呼びの追加登録がない場合は処理を終了し、ホール呼びの追加登録がある場合は割当て可能号機の選定を行い(S12)、選定された号機の中から最適号機を選択し(S13)、該当号機に割当てを行う(S14)。
図3は、図2におけるステップS12での割当て可能号機の選定の処理内容を示すフローチャートである。まず、割当て可能号機テーブルを一旦クリアして(S21)、エレベータ台数分のループ処理を開始する(S22)。まず、1台目の号機から順次各号機について、ホール呼び割当てが無いかどうかを判定し(S23)、ホール呼びが無いときはかご呼び登録がないかどうかを判定し(S24)、ホール呼び割当てが無く、かご呼び登録も無い号機を割当て可能号機テーブルにセットする(S25)。そして、エレベータ台数分の処理を行った場合にはエレベータ台数分のループ処理を抜ける(S26)。
第1の実施の形態によれば、ホール呼び割当てとかご呼び登録とが無い号機(フリー号機)に新たに発生したホール呼びを割り当てるので、利用者が乗り込んでかご呼びが登録されたエレベータに対しては、途中階で追加ホール呼び割当てが発生しない。従って、エレベータに乗り込んだ利用者は最短時間で目的階に移動でき、さらに見知らぬ人間と途中階で乗り合わせる可能性を回避できる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、ホール呼び登録許可判定手段16を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図4は、本発明の第2の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第2の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、ホール呼び登録許可判定手段16を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図4において、ホール呼び登録許可判定手段16は、ホール呼び追加登録判定手段13からホール呼びの追加登録が有ったか否かを入力するとともに、フリー号機選定手段14からフリー号機があるか否かを入力する。そして、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在しない場合は、ホール呼びの追加登録を禁止する。また、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在する場合は、ホール呼びの追加登録を許可する。号機割当て手段15は、ホール呼び登録許可判定手段16で追加登録が許可されたホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうちの最適な号機に割り当て、該当の号機制御装置12に号機割当て信号を出力する。
図5は本発明の第の2実施の形態におけるエレベータ群管理制御装置11の割当て動作の処理内容を示すフローチャートである。まず、割当て可能号機の選定を行う(S31)。この処理は、図3に示した処理内容と同一の処理である。割当て可能号機の選定の結果に基づいて、割当て可能号機があるか否かの判定を行う(S32)。割当て可能号機が存在しなかった場合は、ホール呼びの追加登録を禁止して処理を抜ける(S33)。このホール呼びの追加登録禁止は、ホールに通知される。この場合の通知は、単にホール呼びボタンを押してもランプが点灯しない状態とするようにしてもよいが、一般的な表示手段により、例えば「使用中」の表示を行ってもよい。
ステップS32の判定で割当て可能号機が存在する場合は、ホール呼びの追加登録を許可する(S34)。そして、ホール呼びの追加登録が有ったか否かを判定し(S35)、ホール呼びの追加登録がない場合は処理を抜ける。ホール呼びの追加登録がある場合は、ステップS31での割当て可能号機選定処理により選定された号機の中から最適号機を選択し(S36)、該当号機にホール呼びの割当てを行う(S37)。
第2の実施の形態によれば、フリー号機が存在しない場合にはホール呼びの追加登録を禁止するので、利用者は今すぐ利用できるエレベータが存在しないことを知ることが可能となり利便性が向上する。
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、ホール呼び登録順序設定手段17を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図6は、本発明の第3の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第3の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、ホール呼び登録順序設定手段17を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図6において、ホール呼び登録順序設定手段17は、ホール呼び追加登録判定手段13からホール呼びの追加登録が有ったか否かを入力するとともに、フリー号機選定手段14からフリー号機があるか否かを入力する。そして、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在しない場合は、一旦ホール呼び割当てを保留し、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が発生した時点でホール呼びが登録された順番に追加登録を設定する。号機割当て手段15は、ホール呼び登録順序設定手段17で追加登録された順序で、ホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうちの最適な号機に割り当てる。
図7は本発明の第3の実施の形態のエレベータ群管理制御装置11の割当て動作の処理内容を示すフローチャートである。まず、ホール呼びの追加登録があるか否かを判定し(S41)、ホール呼びの追加登録がある場合は、ホール呼び情報を一旦FIFO(First−In First−out)バッファに記録する(S42)。このFIFOバッファは格納された順にデータを取り出すバッファである。
次に、割当て可能号機の選定を行う(S43)。この処理は、図3に示した処理内容と同一の処理である。割当て可能号機の選定の結果に基づいて、割当て可能号機があるか否かの判定を行う(S44)。割当て可能号機が存在しなかった場合は処理を抜ける。割当て可能号機が存在する場合には、FIFOバッファ内にホール呼び情報があるか否かを判定し(S45)。FIFOバッファ内にホール呼び情報が無い場合は処理を抜ける。FIFOバッファ内にホール呼び情報がある場合は、FIFOバッファ内のホール呼び情報を取り出す(S46)。ステップS43での割当て可能号機選定処理により選定された号機の中から最適号機を選択し(S47)、該当号機にホール呼びの割当てを行う(S48)。
第3の実施の形態によれば、フリー号機が存在しない場合にホール呼び割当てを一旦保留して、フリー号機が発生した時点で割当てを行うので、利用者は現在のフリー号機の有無を気にすることなく呼びを登録することができ、ホール呼びが登録された順番にフリー号機が配車されるため利便性が向上する。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の第4の実施の形態のエレベータ群管理制御装置11のブロック構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19及び切替手段20を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図8は、本発明の第4の実施の形態のエレベータ群管理制御装置11のブロック構成図である。この第4の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19及び切替手段20を追加して設けたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図8において、切替手段20はホール呼び追加登録判定手段13からの信号とフリー号機選定手段14からの信号とを切り替えて号機割当て手段15に出力するものであり、運転条件判定手段19は、時間設定手段18に設定された時間になったとき、切替手段20に指令を出力して、ホール呼び追加登録判定手段13からの信号とフリー号機選定手段14からの信号とを切り替える。
例えば、時間設定手段18で設定された時間帯のみフリー号機選定手段14で選定された信号を切替手段20で選択し、それ以外の時間帯はホール呼び追加登録判定手段13からの信号を切替手段20で選択する。これにより、号機割当て手段15は、運転条件判定手段19の時間設定手段18により設定された時間となったときのみ、ホール呼び追加登録判定手段13で追加登録と判定されたホール呼びをフリー号機選定手段14で選定された号機のうち最適な号機に割り当てることになり、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータに対しては追加のホール呼び割当てを行わない割当て制限条件による号機の割当てとなる。
図9は本発明の第4の実施の形態のエレベータ群管理制御装置11の割当て動作の処理内容を示すフローチャートである。まず、現在時刻と時間設定手段18に設定された設定時間の比較を行い(S51)、現在時刻が設定時間外であれば一般的な群管理割当て制御の処理を行う(S52)。ここで一般的な群管理割当て制御とは、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータであってもホール呼び割当てを行う群管理割当て制御であり、フリー号機選定手段14での処理内容を必要としない群管理割当て制御である。
ステップS51の判定で、現在時刻が設定時間内の場合は、割当て制限条件適用処理を実行する(S53)。ここでいう割当て制限条件適用とは、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータに対しては追加のホール呼び割当てを行わない割当て制限条件の適用であり、フリー号機選定手段14での処理内容を必要とする群管理割当て制御である。ここで、時間設定手段18での設定時間は、単に時刻だけの比較でも良いが、例えば日付、曜日、休日、祝日等の条件を組み合わせたものも含まれる。
以上の説明は、第1の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19を適用した場合について説明したが、第2の実施の形態または第3の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19を適用するようにしてもよい。
第4の実施の形態によれば、号機の割当て処理を切り替えることにより、昼間のような比較的利用者の多い時間帯は一般的な群管理制御で全体のサービス向上に重点を置き、夜間のような利用者の少ない時間帯は割当て制限条件により防犯効果を高めることに重点を置くことが可能となる。
(第5の実施の形態)
図10は、本発明の第5の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第5の実施の形態は、図8に示した第4の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19に代えて、学習手段21を有した運転条件判定手段19を設けたものである。図8と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図10は、本発明の第5の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第5の実施の形態は、図8に示した第4の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19に代えて、学習手段21を有した運転条件判定手段19を設けたものである。図8と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図10において、運転条件判定手段19は、学習手段21で学習した結果に基づいて、切替手段20に指令を出力して、ホール呼び追加登録判定手段13からの信号とフリー号機選定手段14からの信号とを切り替える。例えば、学習手段21の学習結果に基づいてエレベータの需要が少ない時間帯であるときは、割当て制限条件を適用した処理を実行し、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータに対しては追加のホール呼び割当てを行わないようにする。
図11は本発明の第5の実施の形態のエレベータ群管理制御装置11の割当て動作の処理内容を示すフローチャートである。まず、エレベータ運転中は学習機能により常に交通需要を測定し記録しておく(S61)。ここでいう学習機能は、エレベータの交通需要の測定を行うものである。
次に、学習機能の測定結果から需要が少ない時間帯か否かの需要判定を行い(S62)、需要の少ない時間帯ではないと判定されたときは、一般的な群管理割当て制御の処理を行う(S63)。ここでいう一般的な群管理割当て制御とは、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータであってもホール呼び割当てを行う群管理割当て制御であり、フリー号機選定手段14での処理内容を必要としない群管理割当て制御である。
ステップS62の判定で、重要の少ない時間帯であると判定されたときは、割当て制限条件適用処理を実行する(S64)。ここでいう割当て制限条件適用とは、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータに対しては追加のホール呼び割当てを行わない割当て制限条件の適用であり、フリー号機選定手段14での処理内容を必要とする群管理割当て制御である。ここで、需要の判定方法は、例えば1時間あたりのホール呼び発生個数が10個以下の場合は低需要とする等の条件でも良い。
第5の実施の形態によれば、学習手段21の学習機能の測定結果により割当て制限条件の有効無効を切り替えることが可能となり、各建物の交通需要にあった運転切替を行うことができる。従って、交通需要にあったサービス向上と防犯効果向上を最適なタイミングで提供することができる。
(第6の実施の形態)
図12は、本発明の第6の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第6の実施の形態は、図8に示した第4の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19に代えて、ホール呼び個数計測手段22を有した運転条件判定手段19を設けたものである。図8と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図12は、本発明の第6の実施の形態のエレベータ群管理制御装置のブロック構成図である。この第6の実施の形態は、図8に示した第4の実施の形態に対し、時間設定手段18を有した運転条件判定手段19に代えて、ホール呼び個数計測手段22を有した運転条件判定手段19を設けたものである。図8と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図12において、予め設定された個数以上のホール呼びの登録に基づいて切替手段20に指令を出力して、ホール呼び追加登録判定手段13からの信号とフリー号機選定手段14からの信号とを切り替える。例えば、ホール呼び個数計測手段22の計測したホール呼び個数が設定値未満であるときは、割当て制限条件を適用した処理を実行し、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータに対しては追加のホール呼び割当てを行わないようにする。
図13は本発明の第6の実施の形態のエレベータ群管理制御装置11の割当て動作の処理内容を示すフローチャートである。まず、現状の既登録ホール呼びの個数が設定値未満であるか否かを判定し(S71)、設定値未満でない場合(設定値以上である場合)は一般的な群管理割当て制御の処理を行う(S72)。ここでいう一般的な群管理割当て制御とは、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータであってもホール呼び割当てを行う群管理割当て制御であり、フリー号機選定手段14での処理内容を必要としない群管理割当て制御である。
設定値未満である場合は、割当て制限条件適用処理を実行する(S73)。ここでいう割当て制限条件適用とは、既にホール呼び割当て又はかご呼び登録があるエレベータに対しては追加のホール呼び割当てを行わない割当て制限条件の適用であり、フリー号機選定手段14での処理内容を必要とする群管理割当て制御である。ここで、ホール呼び個数判定の設定値は、単に固定値でも良いが、建物のエレベータ台数、スピード、階床数等により切り替えられる数値でも良い。
第6の実施の形態によれば、予め設定された個数以上のホール呼びが登録された場合に割当て制限条件を一時的に無効にして、一般的な群管理運転に切り替えることが可能となるので、急激な需要増加に対してサービスの極端な悪化を回避することができる。
11…エレベータ群管理制御装置、12…号機制御装置、13…ホール呼び追加登録判定手段、14…フリー号機選定手段、15…号機割当て手段、16…ホール呼び登録許可判定手段、17…ホール呼び登録順序設定手段、18…時間設定手段、19…運転条件判定手段、20…切替手段、21…学習手段、22…ホール呼び個数計測手段
Claims (5)
- 複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置において、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段と、前記ホール呼び追加登録判定手段で追加登録と判定されたホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうち最適な号機に割り当てる号機割当て手段とを備えたことを特徴とするエレベータ群管理制御装置。
- 複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置において、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在しない場合はホール呼びの追加登録を禁止し、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在する場合はホール呼びの追加登録を許可するホール呼び登録許可判定手段と、前記ホール呼び登録許可判定手段で追加登録が許可されたホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうちの最適な号機に割り当てる号機割当て手段とを備えたことを特徴とするエレベータ群管理制御装置。
- 複数階床を運行する複数台のエレベータ号機を制御対象として乗り場にて発生したホール呼びに対して評価演算により最適な号機にホール呼びを割当て応答させるエレベータ群管理制御装置において、追加のホール呼びが登録されたか否かを判定するホール呼び追加登録判定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機を選定するフリー号機選定手段と、ホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が存在しない場合は一旦ホール呼び割当てを保留しホール呼び割当て及びかご呼び登録の双方とも無い号機が発生した時点でホール呼びが登録された順番に追加登録を設定するホール呼び登録順序設定手段と、前記ホール呼び登録順序設定手段で追加登録された順序でホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうちの最適な号機に割り当てる号機割当て手段とを備えたことを特徴とするエレベータ群管理制御装置。
- 予め定めた運転条件が成立したことを判定する運転条件判定手段を設け、前記号機割当て手段は、前記運転条件判定手段により予め定めた運転条件が成立したと判定されたときのみ、前記ホール呼び追加登録判定手段で追加登録と判定されたホール呼びを前記フリー号機選定手段で選定された号機のうち最適な号機に割り当てることを特徴とする請求項1、2または3記載のエレベータ群管理制御装置。
- 前記運転条件判定手段で判定する予め定めた運転条件は、予め設定された時間帯、学習機能により学習され記憶されたエレベータ号機の交通需要、予め設定された個数以上のホール呼びの登録に基づいて定められることを特徴とする請求項4記載のエレベータ群管理制御装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-01-20 JP JP2005012387A patent/JP2006199421A/ja active Pending
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