[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2005217498A - ヒステリシスコンパレータ回路 - Google Patents

ヒステリシスコンパレータ回路 Download PDF

Info

Publication number
JP2005217498A
JP2005217498A JP2004018393A JP2004018393A JP2005217498A JP 2005217498 A JP2005217498 A JP 2005217498A JP 2004018393 A JP2004018393 A JP 2004018393A JP 2004018393 A JP2004018393 A JP 2004018393A JP 2005217498 A JP2005217498 A JP 2005217498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
constant current
comparator
voltage
transistor
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004018393A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4211616B2 (ja
Inventor
Toshishige Kamei
俊滋 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004018393A priority Critical patent/JP4211616B2/ja
Priority to US11/043,233 priority patent/US7170330B2/en
Publication of JP2005217498A publication Critical patent/JP2005217498A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4211616B2 publication Critical patent/JP4211616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass
    • H03K5/01Shaping pulses
    • H03K5/08Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding
    • H03K5/082Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding with an adaptive threshold
    • H03K5/086Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding with an adaptive threshold generated by feedback
    • H03K5/088Shaping pulses by limiting; by thresholding; by slicing, i.e. combined limiting and thresholding with an adaptive threshold generated by feedback modified by switching, e.g. by a periodic signal or by a signal in synchronism with the transitions of the output signal
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
    • H03K3/02Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
    • H03K3/023Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use of differential amplifiers or comparators, with internal or external positive feedback
    • H03K3/0233Bistable circuits
    • H03K3/02337Bistables with hysteresis, e.g. Schmitt trigger

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Measurement Of Current Or Voltage (AREA)

Abstract

【課題】ヒステリシスコンパレータ回路の出力を反転させる入力電圧のしきい値及びヒステリシス幅を独立して容易に設定できるようにする。
【解決手段】入力電圧(Vin)はヒステリシスを有しないコンパレータ(Q4)の反転入力端子に印加する。第1の定電圧(Vd)を抵抗分割して基準電圧(Vref)を生成し、該基準電圧を抵抗(R13)を介してコンパレータの非反転入力端子に印加する。コンパレータの出力電圧が低レベルの間のみ所定の定電流(Ia)を前記基準電圧の供給点(7)に供給すると同時に同じ大きさの定電流(Ia)をコンパレータの非反転入力端子から吸引する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヒステリシスを有するコンパレータ回路に関し、特にその出力を反転させる入力電圧のしきい値電圧、及びヒステリシス幅を独立して容易に設定できるようにした回路に関する。
コンパレータ回路は、一方の入力端子に印加された入力電圧を他方の入力端子に印加された基準電圧と比較し、比較結果に応じた信号を出力する回路である。このコンパレータ回路では、入力電圧にノイズが混入していると入力電圧が基準電圧に近くなったときにそのノイズのため出力が頻繁に変化してしまう。このような不具合を避けるために、通常のコンパレータ回路では入出力特性にヒステリシス特性を持たせることが多い。
図13は、ヒステリシスを有しないコンパレータQ1に抵抗R1、R2、R3、トランジスタTr1を追加してヒステリシス特性を持たせたコンパレータ回路(以下、本明細書においてヒステリシスコンパレータ回路という。)の例である。このヒステリシスコンパレータ回路1において、入力電圧Vinを基準電位GNDに等しい0Vから上昇させた場合を考えると、入力電圧Vinの値が定電圧Vdを抵抗R1、R2で分圧した基準電圧Vrefより低い間は、出力電圧Voutは “ Low" レベル(例えば、0V)のままである。その間、トランジスタTr1はOFF状態でありコンパレータQ1の反転入力端子の入力電圧は基準電圧Vrefに等しく、その値はVd・R2/(R1+R2)となっている。
入力電圧Vinの値が上昇して上記基準電圧Vrefを超えると、出力電圧Voutは“High" レベル(例えば、5V)に反転する(以下、このように入力電圧Vinを上昇させていった時にコンパレータの出力が反転する時の入力電圧の値をH側しきい値VthHと呼ぶ。)。ヒステリシスコンパレータ回路1のH側しきい値VthHの値は、Vd・R2/(R1+R2)である。
トランジスタTr1がON状態となると基準電圧Vrefの値は、トランジスタTr1のON抵抗が低いと仮定してVd・R2・R3/(R1・R2+R2・R3+R3・R1)となる。反対に入力電圧Vinの値を十分に高い値から下降させた場合には、このトランジスタTr1がON状態における基準電圧Vrefより小さい値となった時にコンパレータQ1の出力電圧Voutは“ Low" レベルに反転する(以下、このように入力電圧Vinを十分に高い電圧から下降させていった時にコンパレータの出力が反転する時の入力電圧の値をL側しきい値VthLと呼ぶ。)。ヒステリシスコンパレータ回路1のL側しきい値VthLの値は、上述したトランジスタTr1がON状態における基準電圧Vrefに等しく、その値はH側しきい値VthHより小さい。以上のことから、ヒステリシスコンパレータ回路1の入出力特性は図15に示すようになる。出力が反転する時の2つの入力電圧の差(VthH−VthL)がヒステリシス幅である。
図13に示したヒステリシスコンパレータ回路1は上述のような動作をすることから、定電圧Vdの値が予め決まっている場合には抵抗R1、R2、R3の値を調整することでH側しきい値VthHとL側しきい値VthL、その差であるヒステリシス幅を希望する値に設定することができる。
ところで、ヒステリシスコンパレータ回路1は、入力電圧Vinを基準電圧Vrefと比較して2値化したい場合に使用される回路であるが、入力電圧Vinを値の異なる2つ以上の基準電圧Vref2、Vref3、−−と比較してその大きさを判別したい場合がある。そのような場合には図13に示したヒステリシスコンパレータ回路1を必要な数だけ独立して設け、各回路の基準電圧をVref2、Vref3、−−になるように調整して判別することも可能である。しかし、そうした場合には抵抗R1、R2からなる分圧回路を回路の数だけ必要とすることから、定電圧Vdを供給する電圧源の負荷電流が増大する不具合が生じる。それを防ぐため抵抗R1、R2の抵抗値を大きくすることも考えられるが、そのようにすると今度はIC化した場合にパターン面積が増加する問題が生じ、更に各抵抗値の精度が悪化するという不都合も加わる。
別の対策として、例えば3値化する場合には図14に示すように3個の抵抗R4、R5、R6からなる一つの分圧回路で2つの基準電圧Vref2、Vref3を生成し、これらを基準電圧とする2つのヒステリシスコンパレータ回路2、3を設けて判別することも考えられる。このような構成とすれば、基準電圧の数が更に多く必要とされる場合にも分圧回路は一つで済むために、定電圧Vdを供給する電圧源の負荷電流を増やさなくて済む。
しかし、この図14に示した2つのヒステリシスコンパレータ回路の場合、入力電圧Vinが0Vから上昇してヒステリシスコンパレータ回路2のH側しきい値VthHである基準電圧Vref2を超えると、トランジスタTr2がON状態となって抵抗R7に電流が流れる。そうすると基準電圧Vref3の値が、抵抗R4、R5、R6による分圧比で決まる値から変化してしまう。このことは、ヒステリシスコンパレータ回路3のH側しきい値VthHの値を希望値に設定する場合には、抵抗R4、R5、R6の値を考慮するだけでは不十分で、更に並列に接続したヒステリシスコンパレータ回路2に使用されている抵抗R7の値も考慮しなければならないことを意味する。同様のことは、ヒステリシスコンパレータ回路3のL側しきい値VthLの設定、ヒステリシスコンパレータ回路2のL側しきい値VthLの設定についてもいえる。
このように、H側しきい値VthH、L側しきい値VthLの値を設定する場合に、共通の分圧回路に接続されている他のヒステリシスコンパレータ回路中の抵抗の値も考慮しなければならないとすると、分圧抵抗の値の調整が非常に複雑となる。その複雑さは、共通の分圧回路に接続するヒステリシスコンパレータ回路の数が増すにつれ著しく増大する。また、一度分圧回路の抵抗値を決定した後に、何れか一つのヒステリシスコンパレータ回路のしきい値電圧を変更する必要が生じた場合には、全ての分圧抵抗の抵抗値を再調整しなければならなくなるという問題も抱える。
特開2003−179468号公報 特開2003−008408号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その課題は、入力電圧を多値化するために複数のヒステリシスコンパレータ回路が必要とされる場合においても、一つの分圧回路でそれら複数のヒステリシスコンパレータ回路に必要な複数の基準電圧を生成させることができ、各ヒステリシスコンパレータ回路のH側しきい値VthH、L側しきい値VthL、及びその差であるヒステリシス幅を独立して容易に設定することができるヒステリシスコンパレータ回路を提供することにある。
前記課題を達成するための請求項1に記載の発明は、非反転入力端子に印加された電圧が反転入力端子に印加された電圧より大きい時にHレベルの電圧を、小さい時にLレベルの電圧を出力するコンパレータ(Q4)と、
電位基準線(5)と該電位基準線の電位を基準として第1の定電圧(Vd)を供給する第1の電源線(6)との間に該第1の電源線側から順に直列に接続した第1、第2の抵抗(R11、R12)と、
該第1、第2の抵抗の相互接続点(7)と前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子との間に接続した第3の抵抗(R13)と、
前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がLレベルの間のみ前記相互接続点(7)に所定の定電流を供給する第1の定電流源回路(9)と、
前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がLレベルの間のみ該コンパレータの非反転入力端子より前記第1の定電流源回路(9)が供給する定電流(Ia)と等しい定電流を吸引する第2の定電流源回路(10)と、
を備えて構成され、前記コンパレータ(Q4)の反転入力端子に前記電位基準線(5)の電位を基準とする入力電圧(Vin)を印加して該コンパレータの出力電圧(Vout)を出力信号とすることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路である。
このような構成の回路によれば、第1、第2の抵抗(R11、12)の相互接続点(7)からコンパレータ(Q4)側を見た入力インピーダンスが無限大となる。このため、第1の定電圧(Vd)の値が予め決まっている場合には第1、第2の抵抗の抵抗値以外の回路定数を考慮することなく、第1、第2の抵抗の抵抗値の調整のみによりH側しきい値VthHの値を希望する値に設定することができる。また、ヒステリシス幅は第1、第2の抵抗の抵抗値を考慮することなく、第3の抵抗(R13)の抵抗値と第1、第2の定電流源回路(9、10)の電流値を調整するのみで希望する値に設定することができる。このようにH側しきい値VthHとヒステリシス幅、従ってL側しきい値VthLの値をも独立して容易に設定できる効果を奏する。
なお、ここでH側しきい値VthHとは、入力電圧(Vin)を低い電圧から上昇させていった時にコンパレータの出力が反転する時の入力電圧の値を、L側しきい値VthLとは、入力電圧(Vin)を十分に高い電圧から下降させていった時にコンパレータの出力が反転する時の入力電圧の値をいう(以下、本明細書において同じ。)。
また、コンパレータの出力電圧がHレベルとは、コンパレータに供給される高い側の電源電圧に近い高い電圧が出力されている状態をいい、Lレベルとは、電位基準線(5)の電位に近い低い電圧が出力されている状態をいう(以下、本明細書において同じ。)。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第3の抵抗(R13)の一端を前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子から反転入力端子に接続変更し、前記第1の定電流源回路(9)は前記コンパレータ(Q4)の反転入力端子に定電流(Ia)を供給するように接続変更し、前記第2の定電流源回路(10)は前記第1、第2の抵抗の相互接続点(7)から定電流(Ia)を吸引するように接続変更し、前記入力電圧(Vin)は前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子に入力するように接続変更したことを特徴とする。
このような構成の回路によれば、第1、第2の抵抗(R11、12)の相互接続点(7)からコンパレータ(Q4)側を見た入力インピーダンスが無限大となる。このため、第1の定電圧(Vd)の値が予め決まっている場合には第1、第2の抵抗の抵抗値以外の回路定数を考慮することなく、第1、第2の抵抗の抵抗値の調整のみによりL側しきい値VthLの値を希望する値に設定することができる。また、ヒステリシス幅は第1、第2の抵抗の抵抗値を考慮することなく、第3の抵抗(R13)の抵抗値と第1、第2の定電流源回路(9、10)の電流値(Ia)を調整するのみで希望する値に設定することができる。このようにL側しきい値VthLとヒステリシス幅、従ってH側しきい値VthHの値をも独立して容易に設定できる効果を奏する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第1の定電流源回路(9)は、カソードを前記第1、第2の抵抗の相互接続点(7)に接続したダイオード(D1)と、該ダイオードのアノードに常時所定の定電流(Ia)を供給する第1の定電流源(CS3)と、前記ダイオード(D1)のアノードと前記電位基準線(5)との間に接続され前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ導通するようにされた第1のNPNトランジスタ(Tr4)と、により構成されており、
前記第2の定電流源回路(10)は、前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子と前記電位基準線(5)との間に接続された第2のNPNトランジスタ(Tr5)と、ベースとコレクタが該第2のNPNトランジスタのベースに接続されエミッタが前記電位基準線(5)に接続された第3のNPNトランジスタ(Tr6)と、該第3のNPNトランジスタのコレクタに前記第1の定電流源(CS3)の出力する定電流(Ia)と同じ大きさの定電流を常時供給する第2の定電流源(CS4)と、前記第3のNPNトランジスタ(Tr6)のコレクタと前記電位基準線(5)との間に接続され前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ導通するようにされた第4のNPNトランジスタ(Tr7)と、により構成されていることを特徴とする。
このような構成の回路は、請求項1に記載のヒステリシスコンパレータ回路と同様の動作を行なう。従って、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記ダイオード(D1)のカソードを前記コンパレータ(Q4)の反転入力端子に接続変更し、前記第2のNPNトランジスタ(Tr5)は前記第1、第2の抵抗の相互接続点(7)と前記電位基準線(5)との間に接続変更し、前記入力電圧(Vin)は前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子に入力するように接続変更したことを特徴とする。
このような構成の回路は、請求項2に記載のヒステリシスコンパレータ回路と同様の動作を行なう。従って、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第1と第2の定電流源(CS3、CS4)は、同一電気特性を有する第1、第2のPNPトランジスタ(Tr8、Tr9)と第3のPNPトランジスタ(Tr10)と第4の抵抗(R16)とを用いたカレントミラー構成の定電流源回路(12)として構成され、前記第1、第2、第3のPNPトランジスタ(Tr8、Tr9、Tr10)のエミッタは共に前記電位基準線(5)の電位を基準として第2の定電圧(Vdd)を供給する第2の電源線(8)に接続され、ベースは共通に接続した上で第3のPNPトランジスタ(Tr10)のコレクタに接続され、第1のPNPトランジスタ(Tr8)のコレクタは前記ダイオード(D1)のアノードに接続され、第2のPNPトランジスタ(Tr9)のコレクタは前記第3のNPNトランジスタ(Tr6)のコレクタに接続され、前記第4の抵抗(R16)は第3のPNPトランジスタ(Tr10)のコレクタと前記電位基準線(5)との間に接続されていることを特徴とする。
このような構成の回路は、対応する請求項3又は請求項4に記載のヒステリシスコンパレータ回路と同様の動作を行なう。この場合、ヒステリシス幅は第3、第4の抵抗(R13、R16)の抵抗値の調整のみで希望する値に設定することができる。従って、対応する請求項に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第4の抵抗(R16)に代えて、前記第3のPNPトランジスタ(Tr10)のコレクタと前記電位基準線(5)との間に第5のNPNトランジスタ(Tr11)と第5の抵抗(R17)とを該第5の抵抗を電位基準線(5)側にして直列に接続すると共に、該第5のNPNトランジスタ(Tr11)のベースと前記第2の電源線(8)との間に第6の抵抗(R18)を、同じベースと前記電位基準線(5)との間に第4のPNPトランジスタ(Tr12)を接続し、該第4のPNPトランジスタのベースに第3の定電圧(E)を印加することを特徴とする。
このような構成の回路は、請求項5に記載のヒステリシスコンパレータ回路と同様の動作を行なう。この場合、ヒステリシス幅は第3、第5の抵抗(R13、R17)の抵抗値と第3の定電圧(E)の調整のみで希望する値に設定することができる。従って、請求項5に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項7に記載の発明は、非反転入力端子に印加された電圧が反転入力端子に印加された電圧より大きい時にHレベルの電圧を、小さい時にLレベルの電圧を出力するコンパレータ(Q5)と、
前記電位基準線(5)と前記第1の電源線(6)との間に該第1の電源線側から順に直列に接続した第7、第8の抵抗(R21、R22)と、
該第7、第8の抵抗の相互接続点(17)と前記コンパレータ(Q5)の非反転入力端子との間に接続した第9の抵抗(R23)と、
前記コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ前記非反転入力端子に所定の定電流を供給する第3の定電流源回路(15)と、
前記コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ前記第7、第8の抵抗の相互接続点(17)より前記第3の定電流源回路(15)が供給する定電流(Ia)と等しい定電流を吸引する第4の定電流源回路(16)と、
を備えて構成され、前記コンパレータ(Q5)の反転入力端子に前記電位基準線(5)の電位を基準とする入力電圧(Vin)を印加して該コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)を出力信号とすることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路である。
このような構成の回路によれば、第7、第8の抵抗(R21、22)の相互接続点(17)からコンパレータ(Q5)側を見た入力インピーダンスが無限大となる。このため、第1の定電圧(Vd)の値が予め決まっている場合には第7、第8の抵抗の抵抗値以外の回路定数を考慮することなく、第7、第8の抵抗の抵抗値の調整のみによりL側しきい値VthLの値を希望する値に設定することができる。また、ヒステリシス幅は第7、第8の抵抗の抵抗値を考慮することなく、第9の抵抗(R23)の抵抗値と第3、第4の定電流源回路(15、16)の電流値を調整するのみで希望する値に設定することができる。このようにL側しきい値VthLとヒステリシス幅、従ってH側しきい値VthHの値をも独立して容易に設定できる効果を奏する。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第9の抵抗(R23)の一端を前記コンパレータ(Q5)の非反転入力端子から反転入力端子に接続変更し、前記第3の定電流源回路(15)は前記第7、第8の抵抗の相互接続点(17)に定電流(Ia)を供給するように接続変更し、前記第4の定電流源回路(16)は前記反転入力端子から定電流(Ia)を吸引するように接続変更し、前記入力電圧(Vin)は前記コンパレータ(Q5)の非反転入力端子に入力するように接続変更したことを特徴とする。
このような構成の回路によれば、第7、第8の抵抗(R21、22)の相互接続点(17)からコンパレータ(Q5)側を見た入力インピーダンスが無限大となる。このため、第1の定電圧(Vd)の値が予め決まっている場合には第7、第8の抵抗の抵抗値以外の回路定数を考慮することなく、第7、第8の抵抗の抵抗値の調整のみによりH側しきい値VthHの値を希望する値に設定することができる。また、ヒステリシス幅は第7、第8の抵抗の抵抗値を考慮することなく、第9の抵抗(R23)の抵抗値と第1、第2の定電流源回路(15、16)の電流値(Ia)を調整するのみで希望する値に設定することができる。このようにH側しきい値VthHとヒステリシス幅、従ってL側しきい値VthLの値をも独立して容易に設定できる効果を奏する。
また、請求項9に記載の発明は、請求項7又は8に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第3の定電流源回路(15)は、エミッタが共に前記第2の電源線(8)に接続され、ベースが共通接続された第5、第6のPNPトランジスタ(Tr13、Tr14)より成り、第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタ電流に比例する電流を第6のPNPトランジスタ(Tr14)のコレクタから出力するようにされたカレントミラー構成の定電流源回路(15a)であり、
前記第4の定電流源回路(16)は、前記第6のPNPトランジスタ(Tr14)と同一電気特性を有する第7のPNPトランジスタ(Tr15)と前記第5のPNPトランジスタ(Tr13)とをエミッタ共通、ベース共通に接続して該第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタ電流に比例する電流を該第7のPNPトランジスタ(Tr15)のコレクタから出力するように構成されたカレントミラー回路と、同一電気特性を有する第6、第7のNPNトランジスタ(Tr16、Tr17)により成り、エミッタは共に前記電位基準線(5)に接続され、ベースは共に第7のNPNトランジスタ(Tr17)のコレクタに接続され、第6のNPNトランジスタ(Tr16)のコレクタは前記第7、第8の抵抗の相互接続点(17)に接続され、第7のNPNトランジスタ(Tr17)のコレクタは前記第7のPNPトランジスタ(Tr15)のコレクタに接続されて第7のNPNトランジスタ(Tr17)のコレクタに流入する電流と等しい電流を第6のNPNトランジスタ(Tr16)に流すように構成されたカレントミラー回路と、により構成されて、前記第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタ電流に比例する電流を前記第6のNPNトランジスタ(Tr16)より吸引するように構成された定電流源回路(16a)であり、
前記第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタと前記電位基準線(5)との間には、コレクタ側から順に第10の抵抗(R24)と第8のNPNトランジスタ(Tr18)とが直列に接続されて、該第8のNPNトランジスタ(Tr18)は前記コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ導通するように構成されていることを特徴とする。
このような構成の回路は、対応する請求項7又は請求項8に記載のヒステリシスコンパレータ回路と同様の動作を行なう。この場合、ヒステリシス幅は第9、第10の抵抗(R23、R24)の抵抗値の調整のみにより希望する値に設定することができる。従って、対応する請求項に記載の発明と同様の効果を奏する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第1の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4は、コンパレータQ4と、抵抗(第1の抵抗)R11、抵抗(第2の抵抗)R12、抵抗(第3の抵抗)R13、と、第1の定電流源回路9と、第2の定電流源回路10により構成される。
抵抗R11とR12は、基準電位GNDに接続された電位基準線5と外部からの第1の定電圧Vdを供給する第1の電源線6との間に、抵抗R11を第1の電源線6側にして直列に接続されている。抵抗R13は、抵抗R11とR12の相互接続点7とコンパレータQ4の非反転入力端子(+記号入力端子)との間に接続されている。コンパレータQ4の反転入力端子(−記号入力端子)には、入力電圧Vinが印加される。
コンパレータQ4は、非反転入力端子に印加された電圧が反転入力端子に印加された電圧より大きい時にHレベルの電圧(例えば、5V)を出力し、小さい時にLレベルの電圧(例えば、0V)を出力する。ヒステリシスは有しておらず、入力インピーダンスの非常に高いコンパレータである。以下の説明では、入力インピーダンスは無限大として扱う。
第1の定電流源回路9は、相互接続点7と第2の定電圧Vddを供給する第2の電源線8との間に接続されている。第1の定電流源回路9は定電流源CS1とアナログスイッチSW1との直列回路で構成されており、アナログスイッチSW1はコンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルの間のみ導通して、定電流源CS1が出力する定電流Iaを相互接続点7に供給する。
第2の定電流源回路10は、コンパレータQ4の非反転入力端子と電位基準線5との間に接続されている。第2の定電流源回路10は定電流源CS2とアナログスイッチSW2との直列回路で構成されており、アナログスイッチSW2はコンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルの間のみ導通して、定電流源CS2により非反転入力端子から定電流Iaを吸引する。定電流源CS1と定電流源CS2が供給する定電流は等しい値Iaである。
次に、このように構成された図1のヒステリシスコンパレータ回路4の動作について説明する。最初に入力電圧Vinの値を基準電位GNDに等しい0Vから上昇させていった場合を説明する。入力電圧Vinが十分に低い時は、コンパレータQ4の出力電圧VoutはHレベルとなる。このときアナログスイッチSW1、SW2は共にOFF状態となるため、相互接続点7への電流供給は行なわれず、非反転入力端子からの電流吸引も行なわれない。抵抗R13に流れる電流はゼロであり、相互接続点7よりコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスは無限大となっている。
この状態では、コンパレータQ4の非反転入力端子への入力電圧は相互接続点7の電圧に等しい。その電圧値は、第1の定電圧Vdを抵抗R11、R12で分圧した値、Vd・R12/(R11+R12)で計算される一定値である。この電圧値を基準電圧Vrefと呼ぶことにする。以上のような動作状態は、入力電圧Vinの値が上昇して基準電圧Vrefに到達する直前まで継続する。
入力電圧Vinの値が上昇して基準電圧Vrefを僅かでも超えると、コンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルに反転する。するとアナログスイッチSW1、SW2が共にON状態となる。相互接続点7には第1の定電流源回路9より定電流Iaが供給され、コンパレータQ4の非反転入力端子からは第2の定電流源回路10により定電流Iaが吸引されるようになる。抵抗R13には非反転入力端子側に向けて定電流Iaが流れる。
この状態では第1の定電流源回路9から供給された定電流Iaは、全て抵抗R13を通り全て第2の定電流源回路10に吸引されてしまうため、抵抗R11、R12を流れる電流には変化が生じない。従って、相互接続点7の電圧に変化は生じず、その電圧は前記基準電圧Vrefのままである。相互接続点7からコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスは無限大のままである。
コンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベル状態にある間は、非反転入力端子への印加電圧は(Vref−R13・Ia)の一定値である。従って、入力電圧Vinの値が基準電圧Vrefを一度超えた以降は、入力電圧Vinの値がこの一定値(Vref−R13・Ia)を僅かでも超えている限り出力電圧VoutはLレベルのままとなる。
次に、入力電圧Vinを高い電圧から下降させた場合の動作について説明する。入力電圧Vinが十分に高い時には、出力電圧VoutはLレベルとなりアナログスイッチSW1、SW2はON状態となり非反転入力端子への入力電圧は(Vref−R13・Ia)となっている。入力電圧Vinが下降して(Vref−R13・Ia)より僅かでも小さくなると、出力電圧VoutはHレベルに反転する。すると、アナログスイッチSW1、SW2がOFF状態となり非反転入力端子への入力電圧は基準電圧Vrefに戻る。それ以降は入力電圧Vinがこの基準電圧Vrefを僅かでも下回っている限り出力電圧VoutはHレベルのままとなる。
以上のような動作をまとめると、図1に示したヒステリシスコンパレータ回路4の入力電圧Vinと出力電圧Voutとの関係は図15に示すようになり、ヒステリシスを持つコンパレータとして動作していることが分かる。相互接続点7の電圧は、コンパレータQ4の出力電圧VoutがHレベルであるかLレベルであるかに関わらず基準電圧Vrefのままである。相互接続点7からコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスは、出力電圧Voutのレベルに無関係に常に無限大となっている。H側しきい値VthHの値は基準電圧VrefであるVd・R12/(R11+R12)に等しく、L側しきい値VthLの値は(Vref−R13・Ia)である。ヒステリシス幅は、R13・Iaである。
H側しきい値VthHが基準電圧Vrefとなることから、第1の定電圧Vdの値が予め決まっている場合には抵抗R11、R12以外の回路定数を考慮することなく、抵抗R11、R12の抵抗値の調整のみによりH側しきい値VthHの値を希望する値に設定することができる。ヒステリシス幅はR13・Iaで計算されることから、抵抗R11、R12の抵抗値を考慮することなく、抵抗R13の抵抗値と第1、第2の定電流源回路9、10の電流値Iaの調整のみで希望する値に設定することができる。このように本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4は、H側しきい値VthHとヒステリシス幅、従ってL側しきい値VthLの値をも独立して容易に設定できる効果を奏する。
更に、相互接続点7からコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスが常に無限大となるため、「背景技術」の項で説明した図14のような複数のコンパレータを使用する回路の構成が容易となる。即ち、図14の基準電圧Vref2 、Vref3 を与える相互接続点よりコンパレータ側寄りの回路部分に、図1の相互接続点7よりコンパレータQ4側寄りの回路を使用すれば、基準電圧Vref2 、Vref3 の値、即ち、各ヒステリシスコンパレータ回路2、3のH側しきい値VthHを抵抗R4、R5、R6の調整のみによって希望する値に容易に設定することができる。また、各ヒステリシス幅も、抵抗R4、R5、R6の値を考慮することなく設定できる利点がある。
(第2の実施形態)
図2に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第2の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4aは、図16に示したような入出力特性を有するヒステリシスコンパレータ回路を実現するものである。なお、本実施形態は第1の実施形態と類似点が多いため、図2中、図1と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
図2の回路構成が図1の回路構成と異なる点は次の4点である。1点目として、抵抗(第3の抵抗)R13の一端はコンパレータQ4の非反転入力端子から反転入力端子に接続変更されている。2点目として、入力電圧VinはコンパレータQ4の反転入力端子でなく非反転入力端子に入力される。3点目として、第1の定電流源回路9の供給する定電流Iaは、相互接続点7ではなくコンパレータQ4の反転入力端子に供給される。4点目として、第2の定電流源回路10は、相互接続点7から定電流Iaを吸引するように接続変更されている。定電流源CS1と定電流源CS2が出力する定電流の値は等しく、アナログスイッチSW1、SW2は共にコンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルの時にON状態となる点は図1の場合と同じである。
このような構成の下で入力電圧Vinの値を基準電位GNDに等しい0Vから上昇させていった場合を説明する。入力電圧Vinが十分に低い時は、コンパレータQ4の出力電圧VoutはLレベルとなりアナログスイッチSW1、SW2は共にON状態となる。この状態では、第1の定電流源回路9から供給される定電流Iaは、抵抗R13を流れた後第2の定電流源回路10に吸引される。この時のコンパレータQ4の反転入力端子への入力電圧は(Vref+R13・Ia)となっている。また、相互接続点7からコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスは無限大となっている。
入力電圧Vinが(Vref+R13・Ia)より低い間は、出力電圧VoutはLレベルのままである。入力電圧Vinが(Vref+R13・Ia)を僅かでも超えると、出力電圧VoutがHレベルに反転する。するとアナログスイッチSW1、SW2はOFF状態となり反転入力端子への入力電圧は基準電圧Vrefに低下する。それ以降は入力電圧Vinが基準電圧Vrefを僅かでも超えている限り、出力電圧VoutはHレベルのままである。この状態のときも相互接続点7からコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスは無限大となっている。
出力電圧VoutがHレベルに維持されている状態から入力電圧Vinを低下させた場合には、入力電圧Vinが基準電圧Vrefを僅かに下回った時点で出力電圧VoutはLレベルに反転する。アナログスイッチSW1、SW2はON状態に変わり反転入力端子への入力電圧は(Vref+R13・Ia)に上昇する。
以上のような動作をまとめると、本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4aの入出力特性は図16に示すようになる。相互接続点7の電圧は、コンパレータQ4の出力電圧VoutがHレベルであるかLレベルであるかに関わらず基準電圧Vrefのままである。相互接続点7からコンパレータQ4側を見た入力インピーダンスは、出力電圧Voutのレベルに無関係に常に無限大となっている。H側しきい値VthHの値は(Vref+R13・Ia)に等しく、L側しきい値VthLの値は基準電圧Vrefに等しい。ヒステリシス幅は、図1の場合と同じくR13・Iaとなる。
このように本実施形態の場合には、L側しきい値VthLが抵抗R11、R12、電圧Vdによってのみ決定され、ヒステリシス幅は抵抗R13と定電流Iaのみによって決定される。従って、それらの値の設定を第1の実施形態の場合と同様に独立して容易に行なうことができる。また、第1の実施形態の回路構成の場合と同様に、「背景技術」の項で説明した図14のような複数のコンパレータを使用する回路の構成が容易となる効果も奏する。
(第3の実施形態)
図3に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第3の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4bは、第1の実施形態の回路構成である図1中の第1の定電流源回路9及び第2の定電流源回路10をそれぞれ図3中に示した定電流源回路9a、10aに置き換えた回路である。図3中、図1と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
定電流源回路9aは、第1の定電流源CS3とダイオードD1とトランジスタ(第1のNPNトランジスタ)Tr4により構成される。第1の定電流源CS3とダイオードD1は、第2の電源線8と相互接続点7との間に第1の定電流源CS3を第2の電源線8側に、ダイオードD1のカソードを相互接続点7側にして直列に接続されている。トランジスタTr4は、ダイオードD1のアノードと電位基準線5との間に接続されている。
トランジスタTr4のベースとコンパレータQ4の出力端子との間には、抵抗R15が接続されている。コンパレータQ4の出力電圧VoutがHレベルの間は、抵抗R15を通る電流によってトランジスタTr4はON状態とされ、第1の定電流源CS3の出力する定電流Iaは全てトランジスタTr4を通って電位基準線5に流れる。従って、相互接続点7には電流は供給されない。
コンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルになると、トランジスタTr4はOFF状態となるため、第1の定電流源CS3の出力する定電流IaはダイオードD1を通って相互接続点7に供給される。即ち、相互接続点7には、コンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルの間のみ第1の定電流源CS3により定電流Iaが供給される。このようにして定電流源回路9aは図1における第1の定電流源回路9と同じ動作を行なう。
他方の定電流源回路10aは、第2の定電流源CS4とトランジスタ(第2のNPNトランジスタ)Tr5、トランジスタ(第3のNPNトランジスタ)Tr6、トランジスタ(第4のNPNトランジスタ)Tr7により構成される。第2の定電流源CS4とトランジスタTr6は、第2の電源線8と電位基準線5との間に第2の定電流源CS4を第2の電源線8側にして直列に接続されている。トランジスタTr5は、コンパレータQ4の非反転入力端子と電位基準線5との間に接続されている。
トランジスタTr5、Tr6のベースは共にトランジスタTr6のコレクタに接続されてカレントミラー回路を構成している。トランジスタTr5、Tr6の電気特性は同一で、電流増幅率が大きな値となるように形成されている。従って、そのコレクタには等しい電流が流れる。トランジスタTr7はトランジスタTr6に並列に接続され、そのベースとコンパレータQ4の出力端子との間には抵抗R14が接続されている。
コンパレータQ4の出力電圧VoutがHレベルの間は、抵抗R14を通る電流によってトランジスタTr7はON状態にされる。このとき第2の定電流源CS4の出力する定電流Iaは全てトランジスタTr7を通って電位基準線5に流れる。トランジスタTr6には電流が流れないためトランジスタTr5のコレクタ電流もゼロとなり、コンパレータQ4の非反転入力端子から電流が吸引されることはない。
コンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルに変わると、トランジスタTr7はOFF状態となるため、第2の定電流源CS4の出力する定電流IaはトランジスタTr6を通って電位基準線5に流れる。このときトランジスタTr5にはカレントミラー作用によりトランジスタTr6のコレクタ電流と等しい定電流Iaが流れ、コンパレータQ4の非反転入力端子から定電流Iaが吸引される。即ち、コンパレータQ4の非反転入力端子からはコンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルの間のみ、第2の定電流源CS4によって定電流Iaが吸引される。このようにして定電流源回路10aは図1における第2の定電流源回路10と同じ動作を行なう。
以上、説明したように図3中の定電流源回路9a、10aは、それぞれ図1中の第1の定電流源回路9、第2の定電流源回路10と同じ動作を行なう。従って、図3に示したヒステリシスコンパレータ回路4bの動作は図1のヒステリシスコンパレータ回路4の動作と全く同じとなる。その入出力特性は図15に示したようになり、第1の実施形態について説明した効果と同じ効果を奏する。
(第4の実施形態)
図4に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第4の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4cは、第2の実施形態である図2中の第1の定電流源回路9及び第2の定電流源回路10をそれぞれ第3の実施形態の中で説明した図3中の定電流源回路9a、10aと同じ回路に置き換えた実施形態である。図4中、図3と同一又は相当部分には同一符号付してその説明を繰り返さない。
コンパレータQ4の出力電圧VoutがHレベルの時にはトランジスタTr4、Tr7がON状態となり、第1、第2の定電流源CS3、CS4が出力する定電流Iaは何れも電位基準線5に流れる。コンパレータQ4の反転入力端子には電流が供給されず、また相互接続点7から電流が吸引されることもない。
コンパレータQ4の出力電圧VoutがLレベルに変ると、トランジスタTr4、Tr7は共にOFF状態となる。第1の定電流源CS3が出力する定電流IaはダイオードD1を通ってコンパレータQ4の反転入力端子に供給される。一方、第2の定電流源CS4が出力する定電流IaはトランジスタTr6を通って電位基準線5に流れる。このときトランジスタTr5はカレントミラー作用により同じ電流Iaを相互接続点7から吸引する。
以上のように動作することから図4に示したヒステリシスコンパレータ回路4cの動作は、図2に示したヒステリシスコンパレータ回路4aの動作と同じになる。その入出力特性は図16に示したようになり、第2の実施形態で述べた効果と同じ効果を奏する。
(第5の実施形態)
図5に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第5の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4dは、第3の実施形態である図3中の第1、第2の定電流源CS3、CS4を実現する具体的な回路例を組み込んだ実施形態である。なお図5中、図3と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
第1、第2の定電流源CS3、CS4は、図中に示したカレントミラー回路12に置き換えられている。カレントミラー回路12は、トランジスタ(第1のPNPトランジスタ)Tr8、トランジスタ(第2のPNPトランジスタ)Tr9、トランジスタ(第3のPNPトランジスタ)Tr10と抵抗(第4の抵抗)R14とにより構成される。
トランジスタTr8、Tr9、Tr10のエミッタは何れも第2の電源線8に接続され、ベースは共通接続してトランジスタTr10のコレクタに接続されている。トランジスタTr8のコレクタはダイオードD1のアノードに、トランジスタTr9のコレクタはトランジスタTr6のコレクタに、トランジスタTr10のコレクタは抵抗R16を介して電位基準線5に接続されている。
このカレントミラー回路12において、トランジスタTr8、Tr9、Tr10の電気特性は同一で電流増幅率が大きな値になるように形成されている。従って、各トランジスタのコレクタにはカレントミラー作用により同じ大きさの電流が流れる。トランジスタTr10のコレクタ電流は、第2の定電圧VddからトランジスタTr10のエミッタ−ベース間電圧を差し引いた値を抵抗R16の抵抗値で割った一定値Iaとなる。従って、トランジスタTr8、Tr9のコレクタ電流も定電流Iaとなる。
このようにダイオードD1のアノード、トランジスタTr6のコレクタには定電流Iaが常時供給される。従って、本実施形態の図5に示したヒステリシスコンパレータ回路4dの動作は、第3の実施形態の図3のヒステリシスコンパレータ回路3dと同じとなる。入出力特性は第3の実施形態と同じく図15に示したようになり、効果も同じとなる。
なお、本実施形態においてはトランジスタTr8、Tr9、Tr10の電気特性は同一として説明したが、トランジスタTr8とTr9の電気特性が同じであればトランジスタTr10はそれらのトランジスタとセル面積が異なってもよい。その場合には、各トランジスタのコレクタ電流の比率はセル面積の比率と同じになる。
(第6の実施形態)
図6に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第6の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4eは、第4の実施形態である図4中の第1、第2の定電流源CS3、CS4を第5の実施形態の図5中に示したカレントミラー回路12と同じカレントミラー回路12に置き換えた回路である。なお、図6中、図5と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
第5の実施形態の中で説明したように、トランジスタTr8、Tr9のコレクタからは、抵抗R16に流れる電流と同じ定電流Iaが常時出力される。従って、ダイオードD1のアノード、トランジスタTr6のコレクタには定電流Iaが常時供給される。このことから、本実施形態の図6に示したヒステリシスコンパレータ回路4eの動作は、第4の実施形態の図4のヒステリシスコンパレータ回路4cと同じとなって同じ入出力特性を示し、同じ効果を奏する。
(第7の実施形態)
図7に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第7の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4fは、第5の実施形態である図5中の抵抗(第4の抵抗)R16を図7中に示す定電流源回路13に置き換えた回路である。なお、図7中、図5と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
定電流源回路13は、トランジスタ(第5のNPNトランジスタ)Tr11、トランジスタ(第4のPNPトランジスタ)Tr12、抵抗(第5の抵抗)R17、抵抗(第6の抵抗)R18により構成される。トランジスタTr12のベースには、図示しない定電圧源より第3の定電圧Eが印加される。
トランジスタTr11と抵抗R17とは、トランジスタTr10のコレクタと電位基準線5との間に抵抗R17を電位基準線5側にして直列に接続されている。抵抗R18は第2の電源線8とトランジスタTr12のベースとの間に、トランジスタTr12はトランジスタTr12のベースと電位基準線5との間に接続されている。
抵抗R18を通った電流は、トランジスタTr11のベース電流とトランジスタTr12のエミッタ電流を与える。トランジスタTr11とトランジスタTr12のベース−エミッタ間電圧とがほぼ等しくなるようにトランジスタを形成してあると、トランジスタTr11のエミッタ電圧は、トランジスタTr12のベースに印加された第3の定電圧Eに等しくなる。
従って、抵抗R17に流れる電流は、第3の定電圧Eを抵抗R17の抵抗値で割った定電流Ie(=E/R17)となる。トランジスタTr11の電流増幅率が十分に高いとするとそのコレクタにも同じ定電流Ieが流れる。即ち、トランジスタTr10のコレクタとベースの相互接続点からはE/R17の定電流Ieが吸引される。トランジスタTr8、Tr9、Tr10の電流増幅率が十分に高い場合には、それらトランジスタのコレクタ電流Iaの値は定電流Ie(=E/R17)に等しくなる。
このようにトランジスタTr8、Tr9、Tr10のコレクタ電流が一定となることから、本実施形態の図7に示したヒステリシスコンパレータ回路4fの動作は、第5の実施形態の図5のヒステリシスコンパレータ回路4dと同じとなって同じ入出力特性を示し、同じ効果を奏する。
更に本実施形態の回路構成の場合には次に説明するような利点も得られる。本実施形態のヒステリシス幅は、トランジスタTr11、Tr12のベース−エミッタ間電圧の絶対値をそれぞれV11be、V12beとすると次のように表わされる。
ヒステリシス幅=Ia・R13
=(E+V12be−V11be)・R13/R17 (1)式
この式は、トランジスタTr11、Tr12のベース−エミッタ間電圧の温度係数が等しく、抵抗R13とR17の温度係数も等しければ、ヒステリシス幅は温度によって変化しない一定値となることを意味している。
トランジスタTr11はNPNトランジスタ、トランジスタTr12はPNPトランジスタと型式が異なるが、それらのベース−エミッタ間電圧の温度係数を殆ど同じに形成することは難しいことではない。また、抵抗R13、R17も同じIC上に同じプロセスで形成することで同じ温度係数を持たせることができる。加えてこの場合には、形成された抵抗値の誤差比率も殆ど同じとなる。従って、R13/R17の値は、抵抗値の温度変化にも製作誤差にも影響を受けにくい一定値とすることができる。このような理由から、図7のヒステリシスコンパレータ回路4dを同じIC上に形成した場合には、上記(1)式で計算されるヒステリシス幅を一定の値に正確に維持することが容易となる。
同様のことは、相互接続点7の基準電圧Vrefについても言える。即ち、基準電圧Vrefの値も抵抗R11とR12の比率で決まる。従って、抵抗R11とR12を同じIC上に同じプロセスで形成することにより、基準電圧Vrefの値を抵抗R11、R12の抵抗値の温度変化にも製作誤差にも影響を受けにくい一定の値に正確に維持することが可能となる。
このようにして本実施形態の図7に示したヒステリシスコンパレータ回路4fの場合には、H側しきい値VthH、L側しきい値VthLの値、及びそのヒステリシス幅が温度変化の影響を殆ど受けなくなる上、抵抗の製作誤差の影響も殆ど受けないという効果を奏する。
(第8の実施形態)
図8に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第8の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4gは、第6の実施形態である図6中の抵抗(第4の抵抗)R14を、第7の実施形態の場合と同じように図8中に示す定電流源回路13に置き換えた回路である。なお、図8中、図7と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
定電流源回路13の動作については第7の実施形態の説明の中で述べた。従って、本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4gは、第6の実施形態に係る図6に示したヒステリシスコンパレータ回路4eと同じ動作を行なう。その入出力特性と効果は、第7の実施形態の場合と同じである。
(第9の実施形態)
図9に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第9の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4hは、コンパレータQ5、第3の定電流源回路15、第4の定電流源回路16、抵抗(第7の抵抗)R21、抵抗(第8の抵抗)R22、抵抗(第9の抵抗)R23により構成される。
コンパレータQ5は非反転入力端子(+記号入力端子)と反転入力端子(−記号入力端子)とを有し、非反転入力端子に印加された電圧が反転入力端子に印加された電圧より大きい時にHレベルの電圧(例えば、5V)を、小さい時にLレベルの電圧(例えば、0V)を出力する。ヒステリシスを有しておらず、入力インピーダンスの非常に高いコンパレータである。以下の説明では、入力インピーダンスは無限大として扱う。
抵抗R21とR22とは、第1の定電圧Vdを供給する第1の電源線6と電位基準線5との間に抵抗R21を第1の電源線6側にして直列に接続されている。抵抗R23は、抵抗R21とR22の相互接続点17とコンパレータQ5の非反転入力端子との間に接続されている。入力電圧VinはコンパレータQ5の反転入力端子に印加される。
第3の定電流源回路15は、第2の定電圧Vddを供給する第2の電源線8とコンパレータQ5の非反転入力端子との間に接続されている。この第3の定電流源回路15は、定電流源CS5とアナログスイッチSW3との直列回路で構成され、アナログスイッチSW3はコンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルの間のみ導通して、定電流源CS5が出力する定電流IaをコンパレータQ5の非反転入力端子に供給する。
第4の定電流源回路16は、相互接続点17と電位基準線5との間に接続されている。この第4の定電流源回路16は、定電流源CS6とアナログスイッチSW4との直列回路で構成され、アナログスイッチSW4はコンパレータQ6の出力電圧VoutがHレベルの間のみ導通して定電流源CS6により相互接続点17から定電流Iaを吸引する。定電流源CS5と定電流源CS6が流す定電流の値は等しい値Iaである。
このような回路構成の下で入力電圧Vinの値を0Vから上昇させていった場合、入力電圧Vinが十分に低い間はコンパレータQ5の出力電圧VoutはHレベルとなり、アナログスイッチSW3、SW4は共にON状態となる。この状態では、コンパレータQ5の非反転入力端子に定電流Iaが供給され、相互接続点17より同じ定電流Iaが吸引される。抵抗R23には相互接続点17に向かって定電流Iaが流れるが、その電流は全て第4の定電流源回路16によって吸引されるため、相互接続点17より抵抗R23側に向かっての電流の出入りは生じない。即ち、相互接続点17より抵抗R23側を見た入力インピーダンスは無限大となっている。
このときの相互接続点17の電圧は、Vd・R22/(R21+R22)となる。この電圧を基準電圧Vref1と呼ぶこととする。コンパレータQ5の非反転入力端子への印加電圧は、(Vref1+Ia・R23)となっている。このような状態は入力電圧Vinの値が(Vref1+Ia・R13)に達する直前まで継続する。
入力電圧Vinの値が上昇して(Vref1+Ia・R23)を僅かでも超えると、コンパレータQ5の出力電圧VoutがLレベルに反転する。するとアナログスイッチSW3、SW4が共にOFF状態となり、コンパレータQ5の非反転入力端子への電流供給と相互接続点17からの電流吸引が停止する。コンパレータQ5の非反転入力端子への印加電圧は基準電圧Vref1に低下する。このような状態は、入力電圧Vinの値が基準電圧Vrefを超えている限り継続する。
入力電圧Vinが高い値から下降する場合には、基準電圧Vref1を僅かでも下回った時にコンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルに反転する。このような動作により本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4hの入出力特性は図15に示すようになる。L側しきい値VthLは基準電圧Vref1であるVd・R22/(R21+R22)に等しく、H側しきい値VthHは(Vref1+Ia・R23)となり、ヒステリシス幅はIa・R23となる。
このようにL側しきい値VthLは、定電流Iaと抵抗R23に無関係に第1の定電圧Vdと抵抗R21、R22の抵抗値のみによって決まる。また、ヒステリシス幅も第1の定電圧Vd、抵抗R21、R22に無関係に定電流Iaの値と抵抗R23の値のみによって決まる。従って、第1の実施形態の場合と同様に、H側しきい値VthHの値及びヒステリシス幅、従ってL側しきい値VthLの設定を、「背景技術」の項で説明した図13のような従来回路と比べて容易に行なえる効果を奏する。
更に、相互接続点17からコンパレータQ5側を見た入力インピーダンスが第1の実施形態の場合と同様に常に無限大となっているため、「背景技術」の項で説明した図14のような複数のコンパレータを使用する回路の構成も容易となる。
(第10の実施形態)
図10に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第10の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4iは、図16に示したような入出力特性を有するヒステリシスコンパレータ回路を実現するものである。なお、本実施形態は第9の実施形態と類似点が多いため、図10中、図9と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
図10の回路構成が図9の回路構成と異なる点は次の4点である。1点目として、抵抗(第9の抵抗)R23の一端はコンパレータQ5の非反転入力端子から反転入力端子に接続変更されている。2点目として、入力電圧VinはコンパレータQ5の反転入力端子でなく非反転入力端子に入力される。3点目として、第3の定電流源回路15の出力電流は、コンパレータQ5の非反転入力端子ではなく相互接続点17に供給される。4点目として、第4の定電流源回路16は、コンパレータQ5の反転入力端子から定電流Iaを吸引するように接続変更されている。定電流源CS5と定電流源CS6が出力する定電流の値は等しく、アナログスイッチSW3、SW4は共にコンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルの時にON状態となる点は図9の場合と同じである。
このような構成の下で入力電圧Vinの値を0Vから上昇させていった場合、入力電圧Vinが十分に低い間はコンパレータQ5の出力電圧VoutはLレベルとなりアナログスイッチSW3、SW4は共にOFF状態となる。コンパレータQ5の反転入力端子の電圧は
第9の実施形態の中で述べた基準電圧Vref1となっている。
入力電圧Vinが基準電圧Vref1を僅かでも超えると、出力電圧VoutはHレベルに反転する。アナログスイッチSW3、SW4はON状態となり第3の定電流源回路15から供給された定電流Iaは、抵抗R23を流れて第4の定電流源回路16に吸引される。これによりコンパレータQ5の反転入力端子への入力電圧は、(Vref1−R23・Ia)に低下する。相互接続点17から抵抗R23側を見た入力インピーダンスは無限大のままである。入力電圧Vinが(Vref−R23・Ia)を超えている間は、出力電圧VoutはHレベルに維持される。
入力電圧Vinが高い電圧から下降して(Vref1−R23・Ia)を僅かでも下回ると、出力電圧VoutはLレベルに反転する。アナログスイッチSW3、SW4はOFF状態となり反転入力端子への入力電圧は基準電圧Vref1に上昇する。
このような動作により、本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4iの入出力特性は図16に示すようになる。H側しきい値VthHの値は基準電圧Vref1、L側しきい値VthLの値は(Vref1−R23・Ia)に等しくなる。ヒステリシス幅は、図9の場合と同じくR23・Iaとなる。
このように本実施形態の場合には、H側しきい値VthLが抵抗R21、R22、電圧Vdのみに依存して決定される。ヒステリシス幅は抵抗R23と定電流Iaのみによって決定される。従って、第9の実施形態の場合と同様、H側しきい値VthHの値及びヒステリシス幅、従ってL側しきい値VthLの設定を、「背景技術」の項で説明した図13のような従来回路と比べて容易に行なうことができる効果を奏する。また、相互接続点17からコンパレータQ5側を見た入力インピーダンスが常に無限大となっているため、第9の実施形態と同様に、「背景技術」の項で説明した図14のような複数のコンパレータを使用する回路の構成が容易となる効果を奏する。
(第11の実施形態)
図11に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第11の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4jは、第9の実施形態である図9中の第3の定電流源回路15及び第4の定電流源回路16を実現する具体的な回路例を組み込んだ実施形態である。なお、図11中、図9と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
図9中の第3の定電流源回路15は、本実施形態の図11に示した回路ではトランジスタ(第5のPNPトランジスタ)Tr13とトランジスタ(第6のPNPトランジスタ)Tr14とにより構成されるカレントミラー回路構成の定電流源回路15aで置き換えられている。トランジスタTr13とトランジスタTr14のエミッタは共通接続して第2の電源線8に、ベースも共通接続してトランジスタTr13のコレクタに接続されている。トランジスタTr14のコレクタは、コンパレータQ5の非反転入力端子に接続されている。
トランジスタTr13とトランジスタTr14とは電気特性が同一で、電流増幅率の値が大きくなるように形成されている。従って、トランジスタTr14のコレクタからはカレントミラー作用によりトランジスタTr13のコレクタ電流に等しい電流が流出する。
図9中の第4の定電流源回路16は、本実施形態の図11に示した回路ではトランジスタ(第5のPNPトランジスタ)Tr13、トランジスタ(第7のPNPトランジスタ)Tr15、トランジスタ(第6のNPNトランジスタ)Tr16、トランジスタ(第7のNPNトランジスタ)Tr17とにより構成される定電流源回路16aで置き換えられている。
トランジスタTr15はトランジスタTr13とカレントミラー回路を構成している。トランジスタTr15とトランジスタTr13のエミッタは共通接続して第2の電源線8に、ベースも共通接続してトランジスタTr13のコレクタに接続されている。トランジスタTr15のコレクタは、トランジスタTr17のコレクタに接続されている。トランジスタTr15とトランジスタTr13とは電気特性が同一で、電流増幅率の値が大きくなるように形成されている。従って、トランジスタTr15のコレクタからはカレントミラー作用によりトランジスタTr13のコレクタ電流に等しい電流が流出する。
また、トランジスタTr16とトランジスタTr17もカレントミラー回路を構成している。トランジスタTr16とトランジスタTr17のエミッタは共通接続して電位基準線5に、ベースも共通接続してトランジスタTr17のコレクタに接続されている。トランジスタTr16のコレクタは相互接続点17に接続され、トランジスタTr17のコレクタはトランジスタTr15のコレクタに接続されている。トランジスタTr16とトランジスタTr17とは電気特性が同一で、電流増幅率が大きな値になるように形成されている。従ってトランジスタTr16のコレクタからはカレントミラー作用によりトランジスタTr17のコレクタ電流と等しい電流が流出する。
トランジスタTr17のコレクタに流入する電流はトランジスタTr15のコレクタ電流に等しく、その電流はトランジスタTr13のコレクタ電流に等しい。このことから、トランジスタTr16のコレクタ電流はトランジスタTr13のコレクタ電流に等しくなる。
これらのことから、トランジスタTr14のコレクタからコンパレータQ5の非反転入力端子に供給される電流と、相互接続点17からトランジスタTr16のコレクタによって吸引される電流とは共にトランジスタTr13のコレクタ電流Iaに等しい値となる。
トランジスタTr13のコレクタ電流Iaの値は、トランジスタTr13のコレクタと電位基準線5との間に直列に接続された抵抗(第10の抵抗)R24とトランジスタ(第8のNPNトランジスタ)Tr18により制御される。トランジスタTr18のエミッタは電位基準線5に接続され、ベースとコンパレータQ5の出力端子との間には抵抗R25が接続されている。
コンパレータQ5の出力電圧VoutがLレベルの時にはトランジスタTr18はOFF状態となって、トランジスタTr13のコレクタ電流はゼロとなる。このときトランジスタTr14、Tr16のコレクタ電流もゼロとなり、コンパレータQ5の非反転入力端子には電流が供給されず、相互接続点17から電流が吸引されることもない。この状態は、第9の実施形態の図9においてコンパレータQ5の出力電圧VoutがLレベルである状態と一致する。
コンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルになるとトランジスタTr18はON状態となってトランジスタTr13にコレクタ電流Iaが流れる。コレクタ電流Iaの値は、第2の定電圧Vddの値からトランジスタTr13のベース−エミッタ間電圧を引いた値を抵抗R24の抵抗値で割った一定値Iaとなる。このときトランジスタTr14、Tr16のコレクタ電流も同じ定電流Iaとなり、コンパレータQ5の非反転入力端子には電流Iaが供給され、相互接続点17からは電流Iaが吸引される。この状態は、第9の実施形態の図9において、コンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルである状態と一致する。
このように動作することから図11に示したヒステリシスコンパレータ回路4jの動作は、図9に示したヒステリシスコンパレータ回路4hの動作と同じとなる。その入出力特性は図15に示したようになり、第9の実施形態に述べた効果と同じ効果を奏する。
なお、本実施形態においてはトランジスタTr13、Tr14、Tr15の電気特性は同一として説明したが、トランジスタTr14とTr15とが同一電気特性であればトランジスタTr13はトランジスタTr14、Tr15とはセル面積が異なってもよい。その場合には、各トランジスタのコレクタ電流の比率はセル面積の比率と同じになる。
(第12の実施形態)
図12に、本発明に係るヒステリシスコンパレータ回路の第12の実施形態の回路構成を示す。本実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4kは、第10の実施形態である図10中の第3の定電流源回路15と第4の定電流源回路16を、それぞれ第11の実施形態の図11で採用した定電流源回路15aと定電流源回路16aと同じ回路に置き換えた実施形態である。なお、図12中、図11と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を繰り返さない。
コンパレータQ5の出力電圧VoutがLレベルの時にはトランジスタTr18はOFF状態となって、トランジスタTr13のコレクタ電流はゼロとなる。このときトランジスタTr14、Tr16のコレクタ電流もゼロとなり、相互接続点17には電流が供給されず、コンパレータQ5の非反転入力端子から電流が吸引されることもない。この状態は、第10の実施形態の図10において、コンパレータQ5の出力電圧VoutがLレベルである状態と一致する。
コンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルとなるとトランジスタTr18はON状態となってトランジスタTr13にコレクタ電流Iaが流れる。コレクタ電流Iaの値は、第2の定電圧Vddの値からトランジスタTr13のベース−エミッタ間電圧を引いた値を抵抗R24の抵抗値で割った一定値Iaとなる。このときトランジスタTr14、Tr16のコレクタ電流も同じ一定値Iaとなり、相互接続点17には電流Iaが供給され、コンパレータQ5の非反転入力端子からは電流Iaが吸引される。この状態は、第10の実施形態の図10において、コンパレータQ5の出力電圧VoutがHレベルである状態と一致する。
このように動作することから図12に示したヒステリシスコンパレータ回路4kの動作は、図10に示したヒステリシスコンパレータ回路4jの動作と同じとなる。その入出力特性は図16に示したようになり、第10の実施形態のヒステリシスコンパレータ回路4jと同じ効果を奏する。
第1の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第2の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第3の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第4の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第5の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第6の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第7の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第8の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第9の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第10の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第11の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 第12の実施形態に係るヒステリシスコンパレータ回路である。 従来技術に係るヒステリシスコンパレータ回路の例である。 従来技術に係るヒステリシスコンパレータ回路の他の例である。 ヒステリシスコンパレータ回路の入出力特性図である。 ヒステリシスコンパレータ回路の他の入出力特性図である。
符号の説明
図面中、4、4a〜4kはヒステリシスコンパレータ回路、5は電位基準線、6は第1の電源線、7は相互接続点、8は第2の電源線、9は第1の定電流源回路、10は第2の定電流源回路、12は定電流源回路、15は第3の定電流源回路、15aは定電流源回路、16は第4の定電流源回路、16aは定電流源回路、17は相互接続点、CS1、CS2、CS5、CS6は定電流源、CS3は第1の定電流源、CS4は第2の定電流源、D1はダイオード、Eは第3の定電圧、Iaは定電流、Q4、Q5はコンパレータ、R11は第1の抵抗、R12は第2の抵抗、R13は第3の抵抗、R16は第4の抵抗、R17は第5の抵抗、R18は第6の抵抗、R21は第7の抵抗、R22は第8の抵抗、R23は第9の抵抗、R24は第10の抵抗、Tr4は第1のNPNトランジスタ、Tr5は第2のNPNトランジスタ、Tr6は第3のNPNトランジスタ、Tr7は第4のNPNトランジスタ、Tr8は第1のPNPトランジスタ、Tr9は第2のPNPトランジスタ、Tr10は第3のPNPトランジスタ、Tr11は第5のNPNトランジスタ、Tr12は第4のPNPトランジスタ、Tr13は第5のPNPトランジスタ、Tr14は第6のPNPトランジスタ、Tr15は第7のPNPトランジスタ、Tr18は第8のNPNトランジスタ、Vdは第1の定電圧、Vddは第2の定電圧、Vinは入力電圧を示す。

Claims (9)

  1. 非反転入力端子に印加された電圧が反転入力端子に印加された電圧より大きい時にHレベルの電圧を、小さい時にLレベルの電圧を出力するコンパレータ(Q4)と、
    電位基準線(5)と該電位基準線の電位を基準として第1の定電圧(Vd)を供給する第1の電源線(6)との間に該第1の電源線側から順に直列に接続した第1、第2の抵抗(R11、R12)と、
    該第1、第2の抵抗の相互接続点(7)と前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子との間に接続した第3の抵抗(R13)と、
    前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がLレベルの間のみ前記相互接続点(7)に所定の定電流を供給する第1の定電流源回路(9)と、
    前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がLレベルの間のみ該コンパレータの非反転入力端子より前記第1の定電流源回路(9)が供給する定電流(Ia)と等しい定電流を吸引する第2の定電流源回路(10)と、
    を備えて構成され、前記コンパレータ(Q4)の反転入力端子に前記電位基準線(5)の電位を基準とする入力電圧(Vin)を印加して該コンパレータの出力電圧(Vout)を出力信号とすることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  2. 請求項1に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第3の抵抗(R13)の一端を前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子から反転入力端子に接続変更し、前記第1の定電流源回路(9)は前記コンパレータ(Q4)の反転入力端子に定電流(Ia)を供給するように接続変更し、前記第2の定電流源回路(10)は前記第1、第2の抵抗の相互接続点(7)から定電流(Ia)を吸引するように接続変更し、前記入力電圧(Vin)は前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子に入力するように接続変更したことを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  3. 請求項1に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第1の定電流源回路(9)は、カソードを前記第1、第2の抵抗の相互接続点(7)に接続したダイオード(D1)と、該ダイオードのアノードに常時所定の定電流(Ia)を供給する第1の定電流源(CS3)と、前記ダイオード(D1)のアノードと前記電位基準線(5)との間に接続され前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ導通するようにされた第1のNPNトランジスタ(Tr4)と、により構成されており、
    前記第2の定電流源回路(10)は、前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子と前記電位基準線(5)との間に接続された第2のNPNトランジスタ(Tr5)と、ベースとコレクタが該第2のNPNトランジスタのベースに接続されエミッタが前記電位基準線(5)に接続された第3のNPNトランジスタ(Tr6)と、該第3のNPNトランジスタのコレクタに前記第1の定電流源(CS3)の出力する定電流(Ia)と同じ大きさの定電流を常時供給する第2の定電流源(CS4)と、前記第3のNPNトランジスタ(Tr6)のコレクタと前記電位基準線(5)との間に接続され前記コンパレータ(Q4)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ導通するようにされた第4のNPNトランジスタ(Tr7)と、により構成されていることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  4. 請求項3に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記ダイオード(D1)のカソードを前記コンパレータ(Q4)の反転入力端子に接続変更し、前記第2のNPNトランジスタ(Tr5)は前記第1、第2の抵抗の相互接続点(7)と前記電位基準線(5)との間に接続変更し、前記入力電圧(Vin)は前記コンパレータ(Q4)の非反転入力端子に入力するように接続変更したことを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  5. 請求項3又は4に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第1と第2の定電流源(CS3、CS4)は、同一電気特性を有する第1、第2のPNPトランジスタ(Tr8、Tr9)と第3のPNPトランジスタ(Tr10)と第4の抵抗(R16)とを用いたカレントミラー構成の定電流源回路(12)として構成され、前記第1、第2、第3のPNPトランジスタ(Tr8、Tr9、Tr10)のエミッタは共に前記電位基準線(5)の電位を基準として第2の定電圧(Vdd)を供給する第2の電源線(8)に接続され、ベースは共通に接続した上で第3のPNPトランジスタ(Tr10)のコレクタに接続され、第1のPNPトランジスタ(Tr8)のコレクタは前記ダイオード(D1)のアノードに接続され、第2のPNPトランジスタ(Tr9)のコレクタは前記第3のNPNトランジスタ(Tr6)のコレクタに接続され、前記第4の抵抗(R16)は第3のPNPトランジスタ(Tr10)のコレクタと前記電位基準線(5)との間に接続されていることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  6. 請求項5に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第4の抵抗(R16)に代えて、前記第3のPNPトランジスタ(Tr10)のコレクタと前記電位基準線(5)との間に第5のNPNトランジスタ(Tr11)と第5の抵抗(R17)とを該第5の抵抗を電位基準線(5)側にして直列に接続すると共に、該第5のNPNトランジスタ(Tr11)のベースと前記第2の電源線(8)との間に第6の抵抗(R18)を、同じベースと前記電位基準線(5)との間に第4のPNPトランジスタ(Tr12)を接続し、該第4のPNPトランジスタのベースに第3の定電圧(E)を印加することを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  7. 非反転入力端子に印加された電圧が反転入力端子に印加された電圧より大きい時にHレベルの電圧を、小さい時にLレベルの電圧を出力するコンパレータ(Q5)と、
    前記電位基準線(5)と前記第1の電源線(6)との間に該第1の電源線側から順に直列に接続した第7、第8の抵抗(R21、R22)と、
    該第7、第8の抵抗の相互接続点(17)と前記コンパレータ(Q5)の非反転入力端子との間に接続した第9の抵抗(R23)と、
    前記コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ前記非反転入力端子に所定の定電流を供給する第3の定電流源回路(15)と、
    前記コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ前記第7、第8の抵抗の相互接続点(17)より前記第3の定電流源回路(15)が供給する定電流(Ia)と等しい定電流を吸引する第4の定電流源回路(16)と、
    を備えて構成され、前記コンパレータ(Q5)の反転入力端子に前記電位基準線(5)の電位を基準とする入力電圧(Vin)を印加して該コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)を出力信号とすることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  8. 請求項7に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第9の抵抗(R23)の一端を前記コンパレータ(Q5)の非反転入力端子から反転入力端子に接続変更し、前記第3の定電流源回路(15)は前記第7、第8の抵抗の相互接続点(17)に定電流(Ia)を供給するように接続変更し、前記第4の定電流源回路(16)は前記反転入力端子から定電流(Ia)を吸引するように接続変更し、前記入力電圧(Vin)は前記コンパレータ(Q5)の非反転入力端子に入力するように接続変更したことを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。
  9. 請求項7又は8に記載のヒステリシスコンパレータ回路において、前記第3の定電流源回路(15)は、エミッタが共に前記第2の電源線(8)に接続され、ベースが共通接続された第5、第6のPNPトランジスタ(Tr13、Tr14)より成り、第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタ電流に比例する電流を第6のPNPトランジスタ(Tr14)のコレクタから出力するようにされたカレントミラー構成の定電流源回路(15a)であり、
    前記第4の定電流源回路(16)は、前記第6のPNPトランジスタ(Tr14)と同一電気特性を有する第7のPNPトランジスタ(Tr15)と前記第5のPNPトランジスタ(Tr13)とをエミッタ共通、ベース共通に接続して該第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタ電流に比例する電流を該第7のPNPトランジスタ(Tr15)のコレクタから出力するように構成されたカレントミラー回路と、同一電気特性を有する第6、第7のNPNトランジスタ(Tr16、Tr17)により成り、エミッタは共に前記電位基準線(5)に接続され、ベースは共に第7のNPNトランジスタ(Tr17)のコレクタに接続され、第6のNPNトランジスタ(Tr16)のコレクタは前記第7、第8の抵抗の相互接続点(17)に接続され、第7のNPNトランジスタ(Tr17)のコレクタは前記第7のPNPトランジスタ(Tr15)のコレクタに接続されて第7のNPNトランジスタ(Tr17)のコレクタに流入する電流と等しい電流を第6のNPNトランジスタ(Tr16)に流すように構成されたカレントミラー回路と、により構成されて、前記第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタ電流に比例する電流を前記第6のNPNトランジスタ(Tr16)より吸引するように構成された定電流源回路(16a)であり、
    前記第5のPNPトランジスタ(Tr13)のコレクタと前記電位基準線(5)との間には、コレクタ側から順に第10の抵抗(R24)と第8のNPNトランジスタ(Tr18)とが直列に接続されて、該第8のNPNトランジスタ(Tr18)は前記コンパレータ(Q5)の出力電圧(Vout)がHレベルの間のみ導通するように構成されていることを特徴とするヒステリシスコンパレータ回路。

JP2004018393A 2004-01-27 2004-01-27 ヒステリシスコンパレータ回路 Expired - Fee Related JP4211616B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004018393A JP4211616B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 ヒステリシスコンパレータ回路
US11/043,233 US7170330B2 (en) 2004-01-27 2005-01-27 Hysteresis comparator circuit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004018393A JP4211616B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 ヒステリシスコンパレータ回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005217498A true JP2005217498A (ja) 2005-08-11
JP4211616B2 JP4211616B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=34792537

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004018393A Expired - Fee Related JP4211616B2 (ja) 2004-01-27 2004-01-27 ヒステリシスコンパレータ回路

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7170330B2 (ja)
JP (1) JP4211616B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088748A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sony Corp 波形整形回路及びそれを備えた半導体集積回路
JP2008103995A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Denso Corp ヒステリシス付きコンパレータ回路
JP2008125176A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Fuji Electric Device Technology Co Ltd ヒステリシスコンパレータ回路および電源切り替え回路
JP2009281825A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Sony Corp 電圧検出回路及び電圧検出方法
JP2010258950A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Seiko Epson Corp 比較回路、集積回路装置及び電子機器

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4181587B2 (ja) * 2005-08-02 2008-11-19 三星電機株式会社 ヒステリシス特性を有する電圧比較回路
JP2008041884A (ja) * 2006-08-04 2008-02-21 Rohm Co Ltd 半導体集積回路およびそれを備えた電子機器
US20080048746A1 (en) * 2006-08-25 2008-02-28 Microchip Technology Incorporated Hysteresis Comparator with Programmable Hysteresis Width
AU2009298992B2 (en) * 2008-10-02 2014-11-20 Hochiki Corporation Transmission input circuit
WO2010038480A1 (ja) * 2008-10-02 2010-04-08 ホーチキ株式会社 伝送入力回路
TWI381634B (zh) * 2009-03-26 2013-01-01 Green Solution Tech Co Ltd 控制器及電壓偵測啟動器
US8203370B2 (en) * 2009-06-30 2012-06-19 Silicon Laboratories Inc. Schmitt trigger with gated transition level control
IT1397775B1 (it) * 2009-12-22 2013-01-24 St Microelectronics Rousset Comparatore a soglia con isteresi e metodo per effettuare una comparazione a soglia con isteresi.
US8494468B1 (en) * 2012-01-27 2013-07-23 Research In Motion Limited Mobile wireless communications device including sensing transistor and hysteretic comparator and related methods
JP6206228B2 (ja) 2013-07-16 2017-10-04 株式会社デンソー 回転センサ
JP6588229B2 (ja) * 2015-05-11 2019-10-09 ローム株式会社 過熱保護回路並びにこれを用いた半導体集積回路装置及び車両
US10859608B1 (en) * 2019-06-21 2020-12-08 Rockwell Automation Asia Pacific Business Centre Pte. Ltd. Active input voltage sensing for low voltage analog signal detection
CN110729989B (zh) * 2019-12-17 2020-05-05 峰岹科技(深圳)有限公司 迟滞比较器电路
TWI729835B (zh) * 2020-06-03 2021-06-01 亞源科技股份有限公司 遲滯電壓偵測電路

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4922132A (en) * 1989-03-01 1990-05-01 Raytheon Company Radio frequency energy detection circuitry
JP3195555B2 (ja) * 1997-02-10 2001-08-06 セイコーインスツルメンツ株式会社 充放電制御回路
US6094075A (en) * 1997-08-29 2000-07-25 Rambus Incorporated Current control technique
US6870419B1 (en) * 1997-08-29 2005-03-22 Rambus Inc. Memory system including a memory device having a controlled output driver characteristic
JP2003008408A (ja) 2001-06-20 2003-01-10 Olympus Optical Co Ltd ヒステリシスコンパレータ回路
US7038522B2 (en) * 2001-11-13 2006-05-02 International Business Machines Corporation System and method for redundant power supply connection
JP2003179468A (ja) 2001-12-13 2003-06-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd Cmosヒステリシスコンパレータ
US6979984B2 (en) * 2003-04-14 2005-12-27 Semiconductor Components Industries, L.L.C. Method of forming a low quiescent current voltage regulator and structure therefor

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088748A (ja) * 2005-09-21 2007-04-05 Sony Corp 波形整形回路及びそれを備えた半導体集積回路
JP2008103995A (ja) * 2006-10-19 2008-05-01 Denso Corp ヒステリシス付きコンパレータ回路
JP2008125176A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Fuji Electric Device Technology Co Ltd ヒステリシスコンパレータ回路および電源切り替え回路
JP4720722B2 (ja) * 2006-11-09 2011-07-13 富士電機システムズ株式会社 ヒステリシスコンパレータ回路および電源切り替え回路
JP2009281825A (ja) * 2008-05-21 2009-12-03 Sony Corp 電圧検出回路及び電圧検出方法
JP2010258950A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Seiko Epson Corp 比較回路、集積回路装置及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4211616B2 (ja) 2009-01-21
US7170330B2 (en) 2007-01-30
US20050162207A1 (en) 2005-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4211616B2 (ja) ヒステリシスコンパレータ回路
CN112306131B (zh) 基准电压电路
KR900008752B1 (ko) 전류미러회로
KR940011052B1 (ko) 대수증폭회로
JP2020190792A (ja) 電源制御用半導体装置および出力電圧可変電源装置並びに設計方法
WO1993017494A1 (en) Differential current amplifier circuit
JP2007219901A (ja) 基準電流源回路
JP4655154B2 (ja) ウィンドウコンパレータ回路
JP4896419B2 (ja) コンパレータ
JP4325360B2 (ja) 演算増幅回路
JP4692084B2 (ja) アナログ入力の過電圧保護回路
CN112904923B (zh) 电流产生电路
JP2009200978A (ja) 比較回路装置、シリアルインタフェース回路装置および電子機器
JP2599304B2 (ja) 定電流回路
JPS6240814A (ja) 遅延回路
JP4206553B2 (ja) 電圧・電流変換回路
JP4623936B2 (ja) 遠隔にある複数負荷への定電流供給回路
JP3713424B2 (ja) 定電圧回路
TW202435555A (zh) 偏置電壓產生電路、訊號產生電路及功率放大器
WO2024112222A1 (ru) Устройство управления электронно-управляемым резистором
JPH0422214A (ja) コンパレータ回路
KR900005303B1 (ko) 전원전압 추종형 바이아스회로
JPH1063361A (ja) 基準電圧源回路
JP2011049797A (ja) 演算増幅器
JPH01125107A (ja) 増幅回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060316

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080821

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081020

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4211616

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees