JP2005118354A - 家屋内清掃システム及びその稼動方法 - Google Patents

Abstract

【課題】遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる家屋内清掃システムを提供すること。
【解決手段】携帯電話網１２及びインターネット１３を介した遠隔操作によって家屋内を清掃する家屋内清掃システムであって、通信機能を有し、稼動指示に応じて家屋１６内を清掃する掃除機ロボット１５と、携帯電話網１２、インターネット１３及び無線ＬＡＮ基地局１４を介して、掃除機ロボット１５に稼動指示を与える携帯電話機１１とを備える。
【選択図】 図１

Description

本発明は、通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃する家屋内清掃システム及びその稼動方法に関する。

従来、携帯電話を使用して、遠隔地にある電気製品を稼動させる技術としては、図３に示すものが知られている（例えば、特許文献１参照）。同図に示す従来の住宅設備機器遠隔管理システムは、管理者側端末と、家屋内のエアコンや照明、ビデオ、風呂、テレビ、冷蔵庫、インターホン、シャッター等とで構成されており、各機器から情報を集め、各機器の制御を行なうものである。

しかしながら、上記従来のシステムは、エアコンや照明など、電源を入れるだけで稼動し、使用に際して人が常に操作する必要のない機器を対象に制御していたため、一般に人が操作する（動かす）必要がある掃除機については遠隔操作することができなかった。

特開２００２―３００６６８号公報

本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる家屋内清掃システム及びその稼動方法を提供することを目的とする。

本発明の家屋内清掃システムは、通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃する家屋内清掃システムであって、通信機能を有し、稼動指示に応じて家屋内を清掃する掃除機と、前記通信網を介して、前記掃除機に前記稼動指示を与える通信端末とを備える。この構成により、通信端末からの稼動指示に応じて掃除機が稼動するため、遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる。

また、本発明の家屋内清掃システムは、前記掃除機が、自身の稼動状態に関する情報を記憶する状態記憶手段を有し、前記情報を前記通信端末に送信するものである。掃除機から稼動状態に関する情報が送信されることにより、通信端末の使用者は、掃除機の稼動状態を知ることができる。

また、本発明の家屋内清掃システムは、前記通信端末が、前記掃除機から送信された情報を表示する表示手段を有するものである。この構成により、表示手段に掃除機の稼動情報が表示されるため、通信端末の使用者は、掃除機の稼動状態を知ることができる。

また、本発明の家屋内清掃システムは、前記通信端末と前記掃除機とが、インターネットと通信端末網とを介して、所定のプロトコルにしたがって情報を送受信するものである。この構成により、所定のプロトコルにしたがって、通信端末からの稼動指示に応じて掃除機が稼動するため、遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる。

また、本発明の掃除機は、請求項１ないし４のいずれか一項記載の家屋内清掃システムにおける掃除機である。また、本発明の通信端末は、請求項１ないし４のいずれか一項記載の家屋内清掃システムにおける通信端末である。

また、本発明の家屋内清掃システム稼動方法は、通信機能を有する掃除機と、前記掃除機に稼動指示を与える通信端末とを備え、通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃する家屋内清掃システムを稼動する家屋内清掃システム稼動方法であって、前記通信網を介して、前記掃除機に稼動指示を与える稼動指示ステップと、前記稼動指示に応じて家屋内を清掃する掃除ステップとを有する。この構成により、通信端末からの稼動指示に応じて掃除機が稼動するため、遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる。

また、本発明の家屋内清掃システム稼動方法は、前記掃除ステップ開始後、前記掃除機の稼動状況に関する情報を前記通信端末に送信する情報送信ステップを有する。この構成により、通信端末の使用者は、例えば、正常に稼動している、清掃が終了した、といった掃除機の稼動状況を知ることができる。

本発明によれば、遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる。

図１は、本発明の一実施形態を説明するための家屋内清掃システムの概略構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の家屋内清掃システムは、通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃するものであり、通信機能を有し、稼動指示に応じて家屋１６内を清掃する掃除機ロボット１５と、通信網を介して、掃除機ロボット１５に稼動指示を与える携帯電話機１１と、携帯電話機１１が接続される携帯電話網１２と、携帯電話機１１を介してアクセス可能なインターネット１３と、インターネット１３に接続される無線ＬＡＮ基地局１４とを備える。無線ＬＡＮ基地局１４及び掃除機ロボット１５は、ユーザの住居である家屋１６内に設けられる。

掃除機ロボット１５は、稼動指示に応じて家屋１６内を自動的に清掃するバッテリ駆動型の掃除機であり、内部に無線ＬＡＮユニット（図示せず）を有する。この無線ＬＡＮユニットは、ＩＰ(Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ)アドレスとＵＲＬ(Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ)とが付与されているものであり、ＨＴＴＰ(Ｈｙｐｅｒ Ｔｅｘｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ)を解釈し情報を提供するウェブサーバの機能と、ＳＮＭＰ(Ｓｉｍｐｌｅ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ)のポーリング（問い合わせ）に対して返答するエージェントの機能と、ＳＭＴＰ(Ｓｉｍｐｌｅ Ｍａｉｌ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ)にしたがって携帯電話機１１に電子メールを送信する機能とをあわせ持つものである。また、掃除機ロボット１５は、待機中（非稼動状態）である、正常に稼動している、転倒している、バッテリーの残量がいくらか等といった自身の稼動状態に関する情報を機器情報として記憶する機能を有する。掃除機ロボット１５は、この機器情報を携帯電話機１１に送信する。なお、無線ＬＡＮユニットに付与されるＩＰアドレスは、従来のＩＰｖ４のルールにのっとったものとは限らず、今後普及すると考えられるＩＰｖ６のルールにのっとったものであってもかまわない。

携帯電話機１１は、ユーザに携帯される電話機であり、通話機能、及び、インターネット１３にアクセスしてメールを送受信したりウェブサイトを参照できる機能を有するものである。また、携帯電話機１１は、ＳＮＭＰのポーリングや掃除機ロボット１５に対する稼動命令を発行する機能を有する。さらに、携帯電話機１１は、掃除機ロボット１５から送信された情報を表示する表示部を有する。

携帯電話網１２は、携帯電話の基地局やそれらを結ぶ局線により構成されるものであり、携帯電話機１１と他の携帯電話機との間や、携帯電話機１１とインターネット１３との間を結ぶ。

インターネット１３は、世界中のコンピュータを結ぶネットワークシステムであり、携帯電話網１２と家屋１６内の無線ＬＡＮ基地局１４とを接続する。無線ＬＡＮ基地局１４は、掃除機ロボット１５と携帯電話機１１とが無線通信を行なうためのものであり、インターネット１３に接続される。

以上のように構成された家屋内清掃システムについて、図２を用いてその動作を説明する。図２は、図１に示す家屋内清掃システムの動作の流れを説明する図である。

初期状態においては、掃除機ロボット１５は待機中（非稼動状態）である。ユーザが掃除機ロボット１５の状態を知りたい場合、ユーザの操作により携帯電話機１１は、ウェブ参照機能により掃除機ロボット１５のＵＲＬにアクセスし、掃除機ロボット１５に対してＳＮＭＰのポーリングを発行（問い合わせ）する(ステップＳ２１)。

掃除機ロボット１５は、ステップＳ２３でＳＮＭＰのポーリングを受けたと判断した場合、ＳＮＭＰを用いて、自身の現在の状態、例えば待機中であること、バッテリーの残量、などの情報を機器情報から取り出し、ＨＴＴＰを用いて携帯電話機１１に返す(ステップＳ２５)。なお、掃除機ロボット１５がステップＳ２３でＳＮＭＰのポーリングを受理していないと判断した場合は、ステップＳ３１へ進む。

ステップＳ２５で掃除機ロボット１５が自身の状態を返答すると、携帯電話機１１は、ＨＴＴＰで返されてきた掃除機ロボット１５の状態を表示部に表示する(ステップＳ２７)。これにより、ユーザは掃除機ロボット１５の状態を確認することができる。

次に、ユーザが外出先で部屋の掃除をしたいと所望した場合、ユーザの操作により携帯電話機１１は、ウェブ参照機能により掃除機ロボット１５のＵＲＬにアクセスし、掃除機ロボット１５に対して稼動命令を発行する(ステップＳ２９)。掃除機ロボット１５は、ステップＳ３１で稼動命令を受理したと判断した場合、部屋の清掃を開始する(ステップＳ３３)。

掃除機ロボット１５が正しく動作しているかどうか、すなわち清掃を実施しているかどうかを確認する場合、ユーザの操作により携帯電話機１１は、ウェブ参照機能を用いて掃除機ロボット１５に対してＳＮＭＰのポーリングをかける(ステップＳ３５)。

掃除機ロボット１５は、ステップＳ３７でポーリングを受けたと判断した場合、ＳＮＭＰを用いて現在の状態、例えば正しく動いているか、転倒しているか、バッテリーの残量がいくらか（バッテリー切れ寸前であるか）などの情報を機器情報から取り出し、ＨＴＴＰを用いて携帯電話機１１に対して返答する(ステップＳ３９)。なお、掃除機ロボット１５がステップＳ３７でＳＮＭＰのポーリングを受理していないと判断した場合は、ステップＳ４３へ進む。

ステップＳ３９で掃除機ロボット１５が状態を返答すると、携帯電話機１１は、ＨＴＴＰで返されてきた掃除機ロボット１５の状態を表示部に表示する(ステップＳ４１)。これにより、ユーザは掃除機ロボット１５の状態を確認することができる。

また、掃除機ロボット１５は、異常が発生したか否かを判断する（ステップＳ４３）。清掃中に何らかの異常が発生したと判断した場合、例えば転倒して清掃の続行が不可能な状態に陥ったときや、バッテリーの残量が残り少ないときなどの場合には、掃除機ロボット１５は、異常発生を通知するための電子メールを携帯電話機１１のアドレスに送信する(ステップＳ４５)。なお、掃除機ロボット１５は、ステップＳ４３で異常が発生していないと判断した場合、ステップＳ４９へ進む。

ステップＳ４５で異常発生通知電子メールが送信された場合、携帯電話機１１は、異常発生通知電子メールを受信し、掃除機ロボット１５に不具合が生じたことをユーザに通知する(ステップＳ４７)。

また、掃除機ロボット１５は、ステップＳ４９で家屋１６の清掃を無事に終了したと判断すると、清掃が終了したことを通知する電子メールを携帯電話機１１に送信する(ステップＳ５１)。なお、掃除機ロボット１５は、ステップＳ４９で家屋１６の清掃を終了していないと判断した場合、ステップＳ３７に戻る。

ステップＳ５１で清掃終了通知電子メールが送信された場合、携帯電話機１１は、清掃終了通知電子メールを受信する(ステップＳ５３)。これにより、ユーザは清掃が終了したことを知ることができる。

以上説明したように、本実施の形態の家屋内清掃システムによれば、ユーザは、携帯電話機１１を用いて、外出先から任意の時間に掃除機ロボット１５に稼動指示を与え、家屋１６内を清掃できる。また、掃除機ロボット１５の稼動状態を把握したり清掃終了を知ることができる。

以上、掃除機ロボット１５に稼動指示を与えるユーザインタフェースとして携帯電話機を用いて説明したが、他の携帯型通信端末や、インターネットに接続されているコンピュータを用いても、同様に実施可能である。

また、家屋内のネットワーク機器として無線ＬＡＮ基地局を用いて説明したが、ＢｌｕｅＴｏｏｔｈ基地局、ＡＷＡ基地局など他の短距離無線アクセスシステムの基地局を用いても同様に実施可能である。

本発明の家屋内清掃システムは、遠隔地からであっても家屋内を掃除することができる効果を有し、通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃するシステム等に有用である。

本発明の一実施形態を説明するための家屋内清掃システムの概略構成を示す図 図１に示す家屋内清掃システムの動作の流れを説明する図 従来の住宅設備機器遠隔管理システムの構成を示すブロック図

符号の説明

１１ 携帯電話機
１２ 携帯電話網
１３ インターネット
１４ 無線ＬＡＮ基地局
１５ 掃除機ロボット
１６ 家屋

Claims (8)

1. 通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃する家屋内清掃システムであって、
   通信機能を有し、稼動指示に応じて家屋内を清掃する掃除機と、
   前記通信網を介して、前記掃除機に前記稼動指示を与える通信端末とを備える家屋内清掃システム。
2. 請求項１記載の家屋内清掃システムであって、
   前記掃除機は、自身の稼動状態に関する情報を記憶する状態記憶手段を有し、前記情報を前記通信端末に送信する家屋内清掃システム。
3. 請求項２記載の家屋内清掃システムであって、
   前記通信端末は、前記掃除機から送信された情報を表示する表示手段を有する家屋内清掃システム。
4. 請求項１ないし３のいずれか一項記載の家屋内清掃システムであって、
   前記通信端末と前記掃除機とは、インターネットと通信端末網とを介して、所定のプロトコルにしたがって情報を送受信する家屋内清掃システム。
5. 請求項１ないし４のいずれか一項記載の家屋内清掃システムにおける掃除機。
6. 請求項１ないし４のいずれか一項記載の家屋内清掃システムにおける通信端末。
7. 通信機能を有する掃除機と、前記掃除機に稼動指示を与える通信端末とを備え、通信網を介した遠隔操作によって家屋内を清掃する家屋内清掃システムを稼動する家屋内清掃システム稼動方法であって、
   前記通信網を介して、前記掃除機に稼動指示を与える稼動指示ステップと、
   前記稼動指示に応じて家屋内を清掃する掃除ステップとを有する家屋内清掃システム稼動方法。
8. 請求項７記載の家屋内清掃システム稼動方法であって、
   前記掃除ステップ開始後、前記掃除機の稼動状況に関する情報を前記通信端末に送信する情報送信ステップを有する家屋内清掃システム稼動方法。

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