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JP2004507483A - 不揮発性炭化水素ベース油と不活性微粒子相とを含むつや消し化粧品組成物 - Google Patents

不揮発性炭化水素ベース油と不活性微粒子相とを含むつや消し化粧品組成物 Download PDF

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JP2004507483A JP2002522835A JP2002522835A JP2004507483A JP 2004507483 A JP2004507483 A JP 2004507483A JP 2002522835 A JP2002522835 A JP 2002522835A JP 2002522835 A JP2002522835 A JP 2002522835A JP 2004507483 A JP2004507483 A JP 2004507483A
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Abstract

不揮発性炭化水素ベース油と、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相とを含む、特に化粧品分野に用いられる組成物に関する。特に、顔や身体の両方の皮膚、唇、まぶたの上下または睫毛のような表面成長体、眉毛、および髪のためのつや消しケアおよび/またはメイクアップ組成物に関する。本発明の組成物は、5から99%の、230から280g/molの範囲の分子量を有する不揮発性炭化水素ベース油、少なくとも一つの着色物質、および、組成物の全重量の3から30%の、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相を含むことを特徴とする。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、不揮発性炭化水素ベース油と、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相とを含む、特に化粧品分野に用いられる組成物に関する。特に、本発明は、顔や身体の両方の皮膚、唇、まぶたの上下または睫毛のような表面成長体、眉毛、および髪のためのつや消しケアおよび/またはメイクアップ組成物に関する。
【0002】
この組成物は、特に、スティックまたはディッシュのような成形製品の形態、例えば、リップスティックまたはリップバーム、成形ファンデーション、コンシーラー製品、アイシャドウまたはブラッシャー、あるいは、多かれ少なかれ流動性のペーストまたはクリームの形態、例えば、流動性ファンデーションまたはリップスティック、アイライナー、マスカラ、皮膚用の着色組成物または人工的日焼け組成物、または身体または髪のメイクアップ組成物として提供される。
【0003】
【従来の技術】
ヒトの皮膚または唇用のメイクアップ製品、例えばファンデーションやリップスティックは、一般的に、脂肪相、例えばロウや油、顔料および/またはフィラー、および任意に化粧または皮膚化学的活性剤のような添加剤を含む。また、柔らかい稠性の、いわゆる“ペースト状”製品を含んでもよく、これは、ブラシで適用される有色または無色のペーストを得ることを可能にする。
【0004】
これらの組成物を顔の皮膚または唇に適用する場合、これらは移動する、すなわち唇や目の周りの皮膚の皺や細かい線の内側に広がるという欠点を有しており、非審美的影響を与えてしまう。さらに、特に色の点で経時的に弱い維持力を示す。この弱い維持力は、一般に、皮膚の皮脂および/または汗と相互作用し、かつ、唇の場合には唾液と相互作用した後に、色の変化(色の変化、薄色化)によって特徴付けられる。経時的に維持されない組成物は、頻繁にメイクアップを適用することを使用者に強いることになる。しかしながら、これまで、使用者は、可能な限り短い時間を費やしながらも、顔や身体を美しくすることを望んできた。
【0005】
リップスティックやファンデーションの維持力を増大させるために、資生堂は、特許出願公開第61−65809号公報において、シロキシシリカート樹脂(三次元ネットワークを有する)、環状シリコーン鎖を有する揮発性シリコーン油、および微粉状フィラーを含むメイクアップ組成物を企図した。これらの組成物は、改善された維持特性を備えてはいるものの、シリコーン油が蒸発した後に、経時的に非常に急速に不快になる被膜を皮膚や唇に残すという欠点(乾燥、張り、および不快な感触)を備え、多くの女性がこの種のメイクアップ製品に嫌悪感を示している。
【0006】
しかしながら、消費者は、一日中快適で、移動せず、唇または目の周りの皮膚の皺に殆ど移動せず、かつ経時的に良好な維持を示す製品を求めている。
【0007】
さらに、つや消し効果は、混合肌(combination skin)または脂性肌を有する使用者、および高温多湿の気候において、大変望まれている。ファンデーションの一つの目的は、脂っぽい、てかりのある、かつ光沢のある外観を与えることなく、良好な外観を皮膚に与えることである。このため、一般につや消しフィラーと呼ばれるフィラーが用いられ、これらは大抵は吸収性フィラー、例えばタルク、シリカ、カオリン、または“ソフトフォーカス(soft focus)”効果として知られている光分散光学特性を備えたフィラーである。つや消し特性を備えたファンデーションは、特に、Procter & Gamble社のUS−A−5288481に記載されている。
【0008】
フィラーの量が多くなればなるほど、つや消し効果が高くなる。不運にも、フィラーは組成物に粗い感触を与え、適用中に“ブレーク(brake)”の感触を与え、これは不均一なメイクアップの適用を引き起こし、特にメイクアップが適用される表面が広い場合、すなわちヒトの顔や身体の場合に望ましくない。
【0009】
このようなフィラーが豊富な組成物に、一般には組成物の全重量の20%よりも高い量の大量の揮発性シリコーンを添加することは、皮膚または唇への適用を容易にし、かつ、滑り感を増大させる。しかしながら、張りや不快感が現れてしまう。
【0010】
それゆえ、上記欠点を示さず、かつ、使用者の希望に適したつや消し効果を付着物に付与しながらも、滑り、維持、および非移動性に特に優れた特性を有し、乾燥しきることなく、適用時および経時的に、適用される皮膚または唇に張りを引き起こさない組成物が依然として要求されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
出願人は、驚くべきことに、生理学的に許容できる、特に化粧品組成物において、いわゆるつや消しフィラーと組み合わせて、低分子量の不揮発性炭化水素ベース油を使用することにより、適用時および一日中快適でありながらも、良好な維持を備え、移動しないつや消しの付着物を得ることを可能にした。この付着物は柔軟かつなめらかである。さらに、得られた組成物は適用が容易であり、滑りがよく、かつ“ブレーク”の感触がない。結局、つや消し効果は、非常に良好な維持を示し、つや消しが使用の間および数時間にわたって維持される。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
本発明の主題は、質量(mass)当たりの量で5から99%の、230から280g/molの範囲の分子量を有する不揮発性炭化水素ベース油、および、組成物の全重量の3から30%の、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相を含む、ケラチン物質のケアまたはメイクアップ組成物である。
【0013】
有利には、本発明の組成物は、組成物の全重量に対して15重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満の揮発性シリコーン、より一般的には揮発性溶剤を含む。
【0014】
表現“油”は、室温(25℃)および大気圧(760mmHg)で液体であるあらゆる非水性媒体を意味すると解する。
【0015】
表現“不揮発性”は、皮膚または唇に少なくとも数時間残ることができる媒体を意味すると解する。不揮発性媒体は、特に、室温かつ大気圧で0.02mmHg(2.66Pa)未満のゼロでない蒸気圧を有する。
【0016】
表現“揮発性”とは、1時間未満で皮膚または唇から蒸発することができる媒体を意味すると解する。揮発性媒体は、特に室温かつ大気圧で、0.02mmHgから300mmHg(2.66Paから40000Pa)の範囲、そして特に0.1から90mmHg(13Paから12000Pa)の範囲の蒸気圧を有する媒体から選択される。さらに、揮発性シリコーンは、一般に、室温かつ大気圧で、5cSt未満の粘度を有する。
【0017】
表現不活性“微粒子相”は、室温かつ大気圧で固形であり、単独または組み合わせて用いられ、組成物の揮発性成分と化学的に反応せず、かつ、これらの成分を室温以上に熱してもこれらの成分に溶けない、あらゆるフィラーを意味すると解する。
【0018】
かくして、この組成物は、低分子量の一以上の不揮発性炭化水素ベース油を含む。
【0019】
この組成物は、特に化粧または皮膚化学的組成物である。それゆえ、皮膚、唇、ケラチン繊維、および爪のようなケラチン物質に適合する成分を含む。これは、無水ゲル、エマルションまたは水中油型(O/W)または油中水型(W/O)分散物、または多相エマルションの形態で提供することができる。さらに、多かれ少なかれ流動的な形態、ペーストまたは変形しないまたは硬い固体の形態、任意にスティックやディッシュのような成形形態として提供することができる。好ましくは、流動的形態、特にエマルションの形態で提供される。表現“流動的”は、固形とは相対して、その自重で流れる組成物を意味すると解する。
【0020】
本発明にかかる低分子量の不揮発性炭化水素ベース油は、不揮発性溶媒の役割を果たす。これらは、特に、酸と、CからC15アルコール、CからCポリオール、およびこれらの混合物とのエステル化から得られたエステルの形態で提供される。好ましくは、酸は、ネオペンタン酸の様な分枝状の酸である。かくして、不揮発性炭化水素ベース油は、特に、飽和および分枝状の炭化水素ベース鎖を含む。
【0021】
有利に、不揮発性炭化水素ベース油は、イソデシルネオペンタノアート(242.4g/Mol)、イソトリデシルネオペンタノアート(270g/Mol)およびこれらの混合物から選択される。しかしながら、オクチルイソノナノアート(270.44g/Mol)、イソプロピルミリスタート(270.46g/Mol)、2−エチルヘキシル−2−エチルヘキサノアート(256.43g/Mol)、およびこれらの混合物を用いることもできる。
【0022】
好ましくは、この組成物は、さらに、少なくとも一つの不揮発性シリコーンベース化合物を含む。従って、本発明にかかる組成物は、有利に、一以上の生理学的に許容できる不揮発性シリコーンベース化合物を含む。
【0023】
本発明によれば、不揮発性シリコーンベース化合物および不揮発性炭化水素ベース油は、互いに適合するものである。かくして、不揮発性油は、不揮発性シリコーンベース化合物を可溶化または分散する。皮膚上に得られた付着物は、均質で、つや消しの、快適かつ柔軟なものである。これは、特に唇および目の周りの細かい線に移動しない。
【0024】
有利に、この組成物は、化粧および皮膚化学的活性剤およびこれらの混合物から選択された少なくとも一つの成分を含む。微粒子相および不揮発性炭化水素ベース油により、化合物、特に活性剤および/または着色物質の移動を制限、または消失させることさえでき、それゆえ、快適さとつや消しを維持しながらも、前記組成物の経時的維持を増大させることができる。炭化水素ベース油が低分子量であることが、皮膚および唇への浸透を容易にする。
【0025】
本発明の別の主題は、ヒトの皮膚および/または唇に付着した組成物被膜のつや消し効果を保護するための、230から280g/molの範囲の分子量を有する少なくとも一つの不揮発性炭化水素ベース油、および、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相の組合せの、化粧品組成物におけるまたは局所的適用のための組成物の製造のための使用である。
【0026】
また本発明の主題は、皮膚、唇または表面成長体のケアまたはこれらに対するメイクアップの適用のための化粧的方法であり、これらは、皮膚、唇または表面成長体に、上記化粧品組成物を適用することからなる。
【0027】
また本発明の主題は、着色物質、化粧的または皮膚科学的活性剤、およびこれらの混合物から選択される少なくとも一つの成分を含む、皮膚または唇用のメイクアップまたはケア組成物のつや消し効果を保護する方法であって、230から280g/molの範囲の分子量を有する少なくとも一つの不揮発性炭化水素ベース油、および、少なくとも一つの上記不活性微粒子相の組合せを組成物中に添加することからなる方法でもある。
【0028】
さらに、本発明にかかる組成物が、皮膚および唇における延びおよび付着性、並びに滑らかさと快適感において特に優れた性質を示すことが観察された。この組成物は、さらに、特に通常のメイクアップ除去乳液を用いて、メイクアップとして容易に除去されるという利点も有する。長期維持を示すと考えられる従来の組成物が、メイクアップとして除去するのが非常に困難であり、使用者にさらなる拘束を強いることから、このことは極めて注目すべきことである。
【0029】
本発明の不揮発性シリコーンベース化合物は、低分子量の不揮発性炭化水素ベース油、特に不揮発性エステルに可溶性または分散性であるべきである。これらは、好ましくは室温で液状である化合物から選択され、さらに好ましくは25℃で5から1000000cSt、さらに好ましくは10から500000cSt、さらに好ましくは10から5000cStの範囲の粘度を有する。
【0030】
シリコーンベース化合物の例としては、ポリジメチルシロキサン、フェニルトリメチコーン、ポリアルキルメチルシロキサン、シリコーン樹脂、例えば特許出願公開第62−61911号公報、第61−65809号公報、および欧州特許公開第602905号公報に記載されているもの、フッ素化シリコーン、およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0031】
特に、これらのシリコーンベース化合物は、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS);シリコーン鎖のペンダント位または末端に、2から24の炭素原子を有するアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリカート;シリコーン鎖のペンダント位または末端にフッ素化された基を有するフッ素化シリコーンであって、1から12の炭素原子を有し、その全てまたは一部の水素原子がフッ素原子で置換されているもの;シリコーン樹脂;シリコーンガム;ジメチコノール;およびこれらの混合物から選択される。
【0032】
最終的な組成物における不揮発性シリコーンベース化合物の質量による量は、例えば、0.5から90%、好ましくは5から60%、さらに好ましくは10から50%の範囲である。
【0033】
低分子量の不揮発性炭化水素ベース油および微粒子相の量は、組成物に、維持特性、非移動性、快適さ、滑り、およびつや消しといった特性を付与する量である。
【0034】
実際、本発明にかかる不揮発性炭化水素ベース油は、特に、5から99%、好ましくは10から70%、さらに好ましくは20から50%の質量による量で存在する。
【0035】
この組成物は、さらに、前記不揮発性シリコーンベース化合物および前記不揮発性炭化水素ベース油以外に、ロウ、ガム、室温でペースト状の脂肪物質、油、およびこれらの混合物から選択される少なくとも一つのさらなる脂肪物質をさらに含むことができ、これらの脂肪性物質は、鉱物、動物、植物または合成由来とすることができる。
【0036】
この組成物のさらなる油脂性物質は、化粧または皮膚化学的に許容できるもの、一般的には、生理学的に許容できる油とすることができ、特に鉱物、動物、植物、または合成由来の揮発性または不揮発性油から選択される油とすることができる。
【0037】
本発明にかかる組成物に用いることができるさらなる油としては、特に、
−ペルヒドロスクアレンのような動物由来の炭化水素ベース油;
−4から24炭素原子の脂肪酸の液状トリグリセリドのような炭化水素ベース植物油、例えば、ヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、またはヒマワリ、トウモロコシ、ダイズ、ヒョウタン、グレープシード、ゴマ、菜種、ヘーゼルナッツ、アプリコット、マカダミア、ヒマシおよびアボカド油、カプリル/カプリン酸トリグリセリド、例えば、Stearineries Dubois社から市販されているものまたはDynamit Nobel社からMiglyol 810、812および818の商品名で市販されているもの、ホホバ油、シアバター;
−無機または合成由来の直鎖状または分枝鎖状の炭化水素、例えば、パラフィン油およびその誘導体、ペトロレアムジェリー、ポリデセン、水素化ポリイソブテン、例えばパーラーム(parleam);
−特に脂肪酸の合成エステルおよびエーテル、例えば式RCOORの油であって、式中Rは1から40の炭素原子を有する高級脂肪酸の残基を示し、かつRは1から40の炭素原子を有する炭化水素鎖を示し、ここでR3+R4≧17であり、例えば、パーセリン油、イソノニルイソノナノアート、2−エチルヘキシルパルミタート、2−オクチルドデシルステアラート、2−オクチルドデシルエルカート、イソステアリルイソステアラート;ヒドロキシル化されたエステル、例えばイソステアリルラクタート、オクチルヒドロキシステアラート、オクチルドデシルヒドロキシステアラート、トリイソセチルシトラート、ヘプタノアート、オクタノアート、脂肪アルコールのデカノアート;ポリオールエステル、例えばプロピレングリコールジオクタノアート、ネオペンチルグリコールジヘプタノアート、ジエチレングリコールジイソノナノアート;およびペンタエリトリトールエステル、例えばペンタエリトリチルテトライソステアラート;
−12から26の炭素原子を有する脂肪アルコール、例えばオクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール;
−部分的に炭化水素ベースおよび/またはシリコーンベースの任意に揮発性のフッ化油、例えばメトキシ−ノナフルオロブタン;
−揮発性シリコーンベース油、例えば2から7のケイ素原子を有する直鎖または環式揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、これらのシリコーンは任意にシリコーンベース鎖のペンダント位または末端に1から10の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ基を有し、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヘキサデカメチルシクロヘキサシロキサン、ヘプタメチルヘキシルトリシロキサン、ヘプタメチルオクチルトリシロキサン、およびこれらの混合物;
−これらの混合物
を挙げることができる。
【0038】
当該組成物のさらなる不揮発性油は、組成物の全重量の0.1%から90%、好ましくは5から60%を占めることができる。
【0039】
当該組成物は、さらに、少なくとも一つの不活性フィラー、吸収剤またはその他、すなわち一以上の不活性フィラーであって、特に吸収油および/またはつや消し剤を含む不活性微粒子相を含む。好ましくは、これらのフィラーは、0.01から150μm、さらに好ましくは0.5から150μmの範囲の見かけの直径を有する。見かけの直径は、基本粒子が最も小さい寸法で内接される円の直径に相当する(葉片の厚み)。
【0040】
フィラーは、無機または有機の、葉状、球状または楕円状とすることができる。フィラーは、皮膚から分泌される汗および/または皮脂を吸収するために、一般的には多孔質であって、例えば、シリカ、ポリエチレン粉末、ナイロン(登録商標)、カオリン、デンプン誘導体、多孔質アクリルコポリマー、例えばPolytrap(登録商標)、および多孔質ポリアルキルメタクリラート、例えばPolypore E 200(登録商標)またはPolypore L 200(登録商標)である。
【0041】
微粒子フィラーは、組成物の全重量の3から30%、好ましくは5から25%、さらに好ましくは10から20%を有利に占める。
【0042】
本発明の組成物は、一般に少なくとも一つの着色物質を含む。この着色物質は、有利に、少なくとも(一以上の)粉末状着色化合物、および/または一以上の脂溶性または水溶性着色剤を、例えば組成物の全重量の0.01から70%、特に0.05から70%の量で含む。粉末状着色化合物は、化粧または皮膚科学組成物において通常用いられる顔料およびパール剤、およびこれらの混合物から選択される。有利に、粉末状着色化合物は、組成物の全重量の50%まで、特に0.1から50%、さらに好ましくは1から40%を占める。
【0043】
顔料は白色または有色の、無機および/または有機の、干渉性またはそれ以外の、液状脂肪相に不溶性の、組成物を着色および/または不透明化するためのものであってもよい。無機顔料の中では、二酸化チタン、任意に表面処理されたジルコニウムまたは酸化セリウム、および酸化亜鉛、鉄またはクロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物、およびフェリックブルーを挙げることができる。有機顔料の中では、カーボンブラック、D&C型の顔料、およびカルミン、バリウム、ストロンチウム、カルシウム、アルミニウムをベースとするラッカーを挙げることができる。
【0044】
パール顔料は、白色パール顔料、例えばビスマスオキシクロリドまたはチタニウムで被覆されたマイカ、または、有色のパール顔料、例えば酸化鉄を有するマイカチタン、特にフェリックブルーまたは酸化クロムを有するマイカチタン、上記タイプの有機顔料を有するマイカチタン、およびビスマスオキシクロリドをベースとするパール顔料から選択することができる。
【0045】
脂溶性着色剤は、例えば、スーダンレッド、DCレッド17、DCグリーン6、β−カロテン、大豆油、スーダンブラウン、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、キノリンイエローである。これらは、組成物の全重量の0から20%、特に0.01から20%、さらに好ましくは0.1から6%を占めることができる。水溶性着色剤は、例えば、ビート液、メチレンブルーであり、組成物の全重量の6%までを占めることができる。
【0046】
本発明の組成物は、さらに、通常用いられるような、一以上の化粧または皮膚化学的活性剤を含むことができる。
【0047】
本発明の組成物に用いることができる化粧または皮膚化学的活性剤としては、ポリオールのような保湿剤、ビタミン、必須脂肪酸、スフィンゴ脂質、サンスクリーン剤を挙げることができる。これらの活性剤は、当業者に慣用される量で、特に、組成物の全重量の0から20%、特に0.001から20%の濃度で用いられる。
【0048】
本発明にかかる組成物は、さらに、企図される適用のタイプに従って、考慮下の分野で通常用いられる成分を、所望のガレノス形態(galenic form)に適した量で含むことができる。
【0049】
本発明にかかる組成物に存在することができる、室温で固形のロウの中では、炭化水素ベースロウ、例えば任意に変性したミツロウ、カルナウバ、キャンデリラ、オーリクリー、またはモクロウ、コルク繊維またはトウキビロウ、パラフィンまたは褐炭ロウ、マイクロクリスタリンロウ、ラノリンロウ、モンタンロウ、オゾケライト、ポリエチレンロウ、フィッシャートロプシュ合成により得られたロウ、およびC20−C60脂肪アルコールを挙げることができる。また、シリコーンロウも用いることができ、この中では、アルキル−および/またはアルコキシポリメチルシロキサン、および/またはポリメチルシロキサンエステル、およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0050】
ロウは、組成物の全重量の0−50%(例えば0.01から50%)、さらに好ましくは5から20%の量で存在することができる。
【0051】
ペースト状の脂肪物質として、25から45℃の範囲の融点、および/または40℃、60Hzで、MS−r3またはMS−r4ローター回転を備えたContraves TV装置を用いて測定して0.1から40Pa.sの範囲の粘度を有する脂肪物質を挙げることができる。ペースト状脂肪物質の例として、8から24の炭素原子を有するアルキルまたはアルコキシ型のペンダント鎖を有するPDMS、例えばステアリルジメチコーン;脂肪アルコールまたは脂肪酸のエステル、例えばコレステロールエステル、ポリビニルラウラート、アラキジルプロピオナート;PVP/Eicoseneコポリマー;ラノリンおよびその誘導体、例えばアセチル化ラノリンまたはオキシプロピレン化ラノリン;およびこれらの混合物を挙げることができる。
【0052】
ロウ、ペースト状脂肪物質、およびガムの性質および量は、所望の質感および機械特性に依存する。
【0053】
本発明の特定の実施態様では、本発明にかかる組成物は、当業者により通常の方法で調製することができる。これらは、直接接触させることにより、またはスポンジで、またはボイリングパン(boiling pan)において用いることができる、コンパクト(成形)製品の形態で、例えば、スティックまたはディッシュの形態で提供することができる。特に、これらは、コンパクトファンデーション、コンパクトブラッシャーまたはアイシャドウ、リップスティック、唇用のケアベースまたはバーム、およびコンシーラー製品として適用を見いだすことができる。また、柔軟なペースト、またはゲル、または多かれ少なかれ流動性のクリームの形態で提供することもできる。また、ファンデーションまたはリップグロス、抗日焼け製品または皮膚着色製品を構成することもできる。
【0054】
本発明の組成物は、有利に水相を含む。次いで、これらは、特に、油性または水性連続相を有する単純または多相エマルションの形態、イオン性および/または非イオン性脂質を含むベシクルによる水相中の油性分散物、または、イオン性および/または非イオン性脂質を含む小胞分散物の形態で提供される。また、油性ゲル、油性の液体、ペースト、またはスティックの形態で提供されてもよい。これらのガレノス形態は、考慮下の技術分野で慣用されている方法に従って調製される。
【0055】
好ましくは、本発明にかかる組成物は、特に皮膚用のメイクアップ組成物、特にファンデーションを構成する。このファンデーションは、脂っぽい肌または混合肌および高温多湿の気候に完全に適している。
【0056】
好ましくは、この組成物は、エマルションの形態、すなわち、水相と液体脂質相とを含み、二つの相のうちの一方が乳化剤を用いてまたは用いずに他方の相に分散されており、その全体が肉眼で均質に見える組成物で提供される。
【0057】
水相は、上記炭化水素ベースおよびシリコーンベース油と不混和性の相であり、一以上の水相増粘剤またはゲル化剤で任意に増粘またはゲル化された水を含み、そして任意に、水混和性化合物、例えばCからCの低級アルコール、少なくとも二つのヒドロキシル基と2から10の炭素原子を有するポリオール、例えばグリセロール、プロピレングリコール、D−パンテノール、ポリエチレングリコールを含む。水相は、特に、組成物の全重量の0.1から90%、好ましくは5から80%、さらに好ましくは15から70%を占める。
【0058】
本発明にかかるエマルションは、HLB(親水性/親油性バランス)がエマルションの方向に調節されている乳化剤または乳化剤の混合物を用いて得られる。
【0059】
W/Oエマルションを得るのに適した本発明で用いることができる乳化剤として、7未満のHLBを有するもの、特に、ポリオールの脂肪酸エステル、例えばソルビトールまたはグリセロールのモノ−、ジ−、トリ−またはセスキ−オレアートまたは−ステアラート、グリセロールまたはポリエチレングリコールのラウラート;例えば6から22の炭素原子を有するシリコーンベース骨格のペンダント位または末端にアルキルまたはアルコキシ鎖を有するアルキルまたはアルコキシジメチコーンコポリオールを挙げることができる。O/Wエマルションを得るのに適した本発明で用いることができる乳化剤としては、7より大きいHLBを有するもの、例えばポリエチレングリコールの脂肪酸エステル(ポリエチレングリコールのモノステアラートまたはモノラウラート);ポリオキシエチレン化されているソルビトールの脂肪酸(ステアラート、オレアート)のエステル;ポリオキシエチレン化アルキル(ラウリル、セチル、ステアリル、オクチル)エーテル、およびジメチコーンコポリオールを挙げることができる。一般的に、当業者に周知の、あらゆる両性イオン(カチオン性またはアニオン性)乳化剤、またはあらゆる非イオン性乳化剤を用いることができる。
【0060】
本発明の組成物は、さらに、考慮下の分野で慣用されるあらゆる添加剤を含むことができる。これらは特に、界面活性剤、油増粘剤、酸化防止剤、精油、防腐剤、香料、電解質(カチオンまたはポリカチオン)、フィラー、ロウ、室温でペースト状の産物、中和剤、脂溶性または媒体に分散可能なポリマー、化粧または皮膚化学的活性剤、例えば保湿剤、皮膚軟化剤、保湿剤、ビタミン、必須脂肪酸、サンスクリーン剤、ポリ(12−ヒドロキシステアリン)酸のような分散剤、およびこれらの混合物から選択される。これらの添加剤は、組成物の全重量の0から20%(特に0.01から20%)、さらに好ましくは0.01から10%の量で組成物中に存在してもよい。有利に、組成物は、少なくとも一つの化粧または皮膚化学的活性剤を含む。もちろん、当業者であれば、これらの任意添加化合物および/またはその量を、本発明にかかる組成物の有利な特性が企図される添加により(実質的に)損なわれないように慎重に選択するであろう。
【0061】
局所的適用のためのこれらの組成物は、特に、顔、首、手、または身体の化粧または皮膚化学的保護、処理、またはケア組成物(例えばケアクリーム、抗日焼けオイル、ボディジェル)、メイクアップ組成物(例えば、メイクアップジェル、クリーム、スティック)、または人工日焼け組成物または皮膚保護組成物を構成することができる。
【0062】
本発明を、以下の実施例においてより詳細に例示する。パーセントは、重量パーセントである。
【0063】
【実施例】
実施例1: O/W型流動ファンデーション
・イソデシルネオペンタノアート              13.50%
・被覆黄色酸化鉄                      1.4%
・被覆褐色酸化鉄                      0.5%
・被覆黒色酸化鉄                      0.2%
・被覆酸化チタンアナターゼ                 3.9%
・ブチルp−ヒドロキシベンゾアート              0.15%
・メチルp−ヒドロキシベンゾアート              0.4%
・硫酸マグネシウム                     1.0%
・ナイロン12粉末                     6.0%
・ポリエチレン粉末                     4.0%
・架橋ポリオキシエチレン化PDMSおよび6cStのPDMSの混合物 12.5%
・フェニルトリメチルシロキシトリシロキサン(20cSt)  9.0%
・アルファ−オメガヒドロキシル基を有するPDMSとPDMS 5cStの混合物 3.0%
・ポリメチルセチルジメチルシロキサン            6.0%
(MW:900 − 粘度:15−25cSt)
・プロピレングリコール                   3.0%
・ヘキサグリセロール                    2.0%
・ポリエチレングリコール(20EO)**           1.7%
・ポリエチレングリコール(8EO)**            3.0%
・脱塩水                 全体を100%とする量
MWは、数平均分子量を意味する。
**EOは、エチレンオキシドを意味する。
【0064】
実施例2: O/W型流動ファンデーション
・イソデシルネオペンタノアート              14.0%
・ポリエチレングリコール(32EO)**           9.3%
・ポリエチレン粉末                     9.3%
・プロピレングリコール                   6.5%
・二酸化チタン                       5.6%
・ステアリン酸                       1.9%
・黄色、褐色、および黒色酸化鉄の混合物           1.4%
・マグネシウムおよびアルミニウムシリカート         1.1%
・トリエタノールアミン                   0.9%
・ポリエチレングリコールステアラート            0.6%
・グリセロールステアラート                 0.3%
・ナトリウムラウロイルサルコシナート            0.2%
・メチルp−ヒドロキシベンゾアート              0.1%
・ブチルp−ヒドロキシベンゾアート              0.1%
・エチルp−ヒドロキシベンゾアート              0.6%
・グリセリン                        0.02%
・プロピルp−ヒドロキシベンゾアート             0.02%
・脱塩水                 全体を100%とする量
**EOは、エチレンオキシドを意味する。
【0065】
実施例1および2のファンデーションは、つや消しの、快適な、適用が容易な、滑りがよく、かつ、脂っぽくないメイクアップを与える。メイクアップの色は、経時的によく維持される。目の周りの皺への移動も少ない。
【0066】
実施例3: O/W型流動ファンデーション
実施例2のファンデーションのイソデシルネオペンタノアートを、イソトリデシルネオペンタノアートで置換した。これら二つのファンデーションのつや消し、快適感、維持、および適用の特性は同一であった。
【0067】
比較例1: O/Wファンデーション
実施例2のファンデーションを、イソデシルネオペンタノアートの代わりにシクロペンタジメチルシロキサン(6cSt)を含有する従来技術のファンデーションと、専門家によって比較した。これら二つのファンデーションは、顔の皮膚に同じつや消しの外観を付与すると判断されたが、本発明にかかるファンデーションは、従来技術のものと比べて二倍高い滑り感および快適さを有し、かつ、高度の経時的な色の維持を有していると判断された。
【0068】
比較例2: O/Wファンデーション
実施例2のファンデーションを、イソデシルネオペンタノアートをイソノニルイソノナノアートに置換したファンデーションと比較した。維持およびつや消しの特性は、専門家により、比較例2と比べて実施例2のファンデーションの方が優れていると判断された。

Claims (34)

  1. 5から99%の、230から280g/molの範囲の分子量を有する不揮発性炭化水素ベース油、少なくとも一つの着色物質、および、組成物の全重量の3から30%の、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相を含む、ケラチン物質のケアまたはメイクアップ組成物。
  2. 不揮発性炭化水素ベース油がエステルである、請求項1記載の組成物。
  3. 不揮発性炭化水素ベース油が飽和または分枝状の炭化水素鎖を含む、請求項1または2記載の組成物。
  4. 不揮発性炭化水素ベース油が分枝状ネオペンタン酸エステルである、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. 不揮発性炭化水素ベース油がCからC15アルコールエステル、CからCのポリオールエステル、およびこれらの混合物から選択される、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 不揮発性炭化水素ベース油が、イソデシルネオペンタノアート、イソトリデシルネオペンタノアート、オクチルイソノナノアート、イソプロピルミリスタート、2−エチルヘキシル−2−エチルヘキサノアート、およびこれらの混合物から選択される、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 不揮発性炭化水素ベース油が、イソデシルネオペンタノアート、イソトリデシルネオペンタノアート、およびこれらの混合物から選択される、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. 不揮発性炭化水素ベース油が10から70%、好ましくは20から50%の量で存在する、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. 不活性フィラーが、球状、層状、楕円状フィラー、およびこれらの混合物から選択される、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. フィラーが、0.01から150μm、さらに好ましくは0.5から150μmの範囲の見かけの直径を有する、請求項9記載の組成物。
  11. フィラーが、シリカ、ポリエチレンパウダー、ナイロン(登録商標)、カオリン、デンプン誘導体、多孔質アクリルコポリマー、および多孔質ポリアルキルメタクリラートから選択される、請求項9または10記載の組成物。
  12. 微粒子相が、組成物の全重量の5から25%、さらに好ましくは10から20%を示す、請求項1ないし11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. 組成物の全重量に対して、15重量%未満、さらに好ましくは10重量%未満の揮発性油を含む、請求項1ないし12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 少なくとも一つの不揮発性シリコーンベース化合物をさらに含む、請求項1ないし13のいずれか一項に記載の組成物。
  15. 不揮発性シリコーンベース化合物が、室温で液状の化合物から選択される、請求項14記載の組成物。
  16. 不揮発性シリコーンベース化合物が、5から1000000cSt、好ましくは10から500000cStの範囲から選択される粘度を有する、請求項14または15記載の組成物。
  17. 不揮発性シリコーンベース化合物が、不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS);シリコーン鎖から張り出してまたはその末端に、2から24の炭素原子を有するアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリカート;シリコーン鎖から張り出してまたはその末端にフッ素化された基を有するフッ素化シリコーンであって、1から12の炭素原子を有し、その全てまたは一部の水素原子がフッ素原子で置換されているもの;シリコーン樹脂;シリコーンガム;ジメチコノール;およびこれらの混合物から選択される、請求項14ないし16のいずれか一項に記載の組成物。
  18. 不揮発性シリコーンベース化合物が、0.5から90%、好ましくは5から60%、さらに好ましくは10から50%の量を占める、請求項14ないし17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 化粧的活性剤、皮膚科学的活性剤、およびこれらの混合物から選択された少なくとも一つの成分を含む、請求項1ないし18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 前記不揮発性シリコーンベース化合物および前記不揮発性炭化水素ベース油以外に、ロウ、ガム、室温でペースト状の脂肪物質、油、乳化剤、およびこれらの混合物から選択される少なくとも一つのさらなる脂肪物質をさらに含む、請求項14ないし19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 少なくとも一つの着色物質を含む、請求項1ないし20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 着色物質が、顔料、パール剤、およびこれらの混合物から選択される少なくとも一つの微粉状着色化合物を含む、請求項21記載の組成物。
  23. 微粉状着色化合物が、組成物の全重量の50%までを占める、請求項22記載の組成物。
  24. スティック形態、ソフトペースト形態、ディッシュ形態の、油性ゲル、油性液体、イオン性および/または非イオン性脂質を含む小胞分散物、油中水型または水中油型エマルション、または多相エマルションで提供される、請求項1ないし23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 少なくとも一つの水相を含む、請求項1ないし24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. エマルションの形態で提供される、請求項25記載の組成物。
  27. 水相が、組成物の全重量の0.1から90%、好ましくは5から80%、さらに好ましくは15から70%を占める、請求項25または26記載の組成物。
  28. メイクアップ組成物の形態で提供される、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の組成物。
  29. ファンデーション、ブラッシャーまたはアイシャドウ、リップスティック、唇用のケアベースまたはバーム、コンシーラー製品、アイライナー、マスカラの形態で提供される、請求項1ないし28のいずれか一項に記載の組成物。
  30. 請求項1ないし29のいずれか一項に記載のファンデーション組成物。
  31. 唇または皮膚の化粧的ケアまたは唇または皮膚へのメイクアップ適用の方法であって、唇または皮膚それぞれに請求項1ないし30のいずれか一項記載の化粧品組成物を適用することからなる方法。
  32. ヒトの皮膚および/または唇に付着した組成物被膜のつや消し効果を保護するための、230から280g/molの範囲の分子量を有する少なくとも一つの不揮発性炭化水素ベース油、および、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相の組合せの、化粧品組成物におけるまたは局所的適用のための使用。
  33. 組成物が少なくとも一つの不揮発性シリコーンベース化合物を含むことを特徴とする、請求項32記載の使用。
  34. 化粧的または皮膚科学的活性剤、着色物質、およびこれらの混合物から選択される少なくとも一つの成分を含む、皮膚または唇用のメイクアップまたはケア組成物のつや消し効果を保護する方法であって、230から280g/molの範囲の分子量を有する少なくとも一つの不揮発性炭化水素ベース油、および、少なくとも一つの多孔質不活性フィラーを含む不活性微粒子相の組合せを組成物中に添加することからなる方法。
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