JP2004312613A - 画像正規化装置、画像正規化プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な画像処理によって、一部に歪みが生じた画像についても正しい照合結果が得られるように正規化する。
【解決手段】CPU10は、画像照合プログラム(画像正規化プログラム)を実行することで、照合対象とする画像に対して正規化処理を施す。正規化処理では、画像を複数の部分画像に分割し、この分割により生成された各部分画像について重心位置を算出し、この算出された各部分画像の重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小することで正規化する。
【選択図】 図1
【解決手段】CPU10は、画像照合プログラム(画像正規化プログラム)を実行することで、照合対象とする画像に対して正規化処理を施す。正規化処理では、画像を複数の部分画像に分割し、この分割により生成された各部分画像について重心位置を算出し、この算出された各部分画像の重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小することで正規化する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置、画像正規化プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2つの画像の照合を行なう画像照合装置では、画像の照合(比較)をする場合に、比較の対象となる画像の大きさを合わせる正規化処理が行われている。
【0003】
正規化処理としては、例えば光学式文字読取装置(OCR)などにおいて、背景画像と対象画像(文字などの画像)とが明確に分離される画像データを扱う場合には、画像全体の上下左右の端部の位置が合うように(画像に外接する長方形)が同じ大きさになるように)拡大または縮小を施すことにより画像の大きさを合わせる。
【0004】
また、画像を入力した入力機器(スキャナなど)の解像度をもとにして、予め決められた解像度と一致するように拡大あるいは縮小する方法、あるいは画像から特徴的な部分を複数検出し、特徴間の距離を合わせる方法がある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された単語画像正規化装置では、文字の並びに垂直な方向の特性位置を算出し、その特性位置をもとに分割点を求めて単語画像を小領域に分割し、小領域毎に文字の並びの垂直方向に画像を正規化し、この正規化した小領域の画像を足し合わせて画像全体についての文字の並びの方向に正規化する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−344565号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では各種の方法によって画像の正規化が行われているが、照合対象として入力される画像が、例えばハンディスキャナにより読み取られた画像や手書き文字の画像のように、画像の一部に歪みが生じているの場合には対応することができない。
【0007】
例えば、画像全体の上下左右の端部の位置が合うように拡大/縮小した場合、一部に生じている画像の歪みのために画像全体の特徴が変化してしまい、良好な画像照合の結果が得られなくなってしまう。
【0008】
また、入力機器の特性(解像度)を利用した正規化の方法では、入力される画像に対応する入力機器の情報を予め取得しておかなければならず、またこの情報がなければ正規化を実施することができない。
【0009】
また、画像の特徴的な部分(特許文献1では特性位置)を用いる正規化の方法では、入力される画像の種類を把握する必要があったり、また特徴的な部分(特性位置)を検索するための特別なアルゴリズムを用いる必要があった。
【0010】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、簡単な画像処理によって、一部に歪みが生じた画像についても正しい照合結果が得られるように正規化することが可能な画像正規化装置、画像正規化プログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置において、画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段によって生成された各部分画像について重心位置を算出する重心位置算出手段と、前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
これにより、正規化される画像を複数の部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出する簡単な画像処理をもとに、各部分画像の重心位置を所定の位置、例えば照合対象とする画像から同様にして検出された各部分画像の重心位置となるように、各部分画像に対する拡大縮小処理によって画像全体の正規化が行われるため、画像の種類に応じた特別なアルゴリズムによる特徴(特性)の検出などを用いることなく、一部に歪みが生じた画像について正規化することができる。
【0013】
また、前記画像分割手段は、入力した画像を予め決められた比率で等分割することを特徴とする。
これにより、部分画像を求めるための処理が単純化されるために、画像処理をより簡単化することができる。
【0014】
また本発明は、画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置において、画像の重心位置を算出する重心位置算出手段と、前記重心位置算出手段によって算出された重心位置をもとに画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段によって生成された各部分画像の前記重心位置算出手段によって算出される重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】
これにより、正規化される画像をその重心位置をもとに複数の部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出する簡単な画像処理をもとに、各部分画像の重心位置を所定の位置、例えば照合対象とする画像から同様にして検出された各部分画像の重心位置となるように、各部分画像に対する拡大縮小処理によって画像全体の正規化が行われるため、画像の種類に応じた特別なアルゴリズムによる特徴(特性)の検出などを用いることなく、一部に歪みが生じた画像について正規化することができる。
【0016】
また、前記画像拡大縮小手段は、第1の画像から前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が、第2の画像から前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置となるように、前記第1の画像の各部分画像を拡大縮小することを特徴とする。
【0017】
これにより、第1の画像(例えば、照合対象として入力される画像)について、第2の画像(例えば、照合元として用意されている画像)から算出されている重心位置に合わせて拡大縮小が実行される。
【0018】
また、前記画像分割手段は、前記重心位置算出手段によって算出された重心位置を直行する2つの直線により画像を複数の部分画像に分割することを特徴とする。
【0019】
これにより、画像の横方向への歪みだけでなく、縦方向の歪みについても補正することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態(第1及び第2実施形態)における画像照合装置(画像正規化装置)を実現するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像照合装置は、CPU10がメモリ12、記録装置14、入力装置16、タブレット18、表示装置20、画像入力装置22、通信装置24と相互に接続されている。
【0021】
CPU10は、画像照合装置全体の制御を司るもので、メモリ12に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU10は、メモリ12に記録された画像照合プログラム12aを実行することにより画像照合を実現する。画像照合プログラム12aには、画像正規化プログラムが含まれており、画像照合のために画像に対して正規化を施す正規化処理を実現する。
【0022】
メモリ12は、CPU10によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録媒体14aから読み出されるなどして必要に応じて記録されるもので、本実施形態では例えば画像照合プログラム12a(画像正規化プログラム)などの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。画像照合プログラム12aの実行に伴って格納される各種データとしては、処理対象とする画像データや正規化処理によって算出される画像の重心位置を示すデータなどが含まれている。
【0023】
記録装置14は、記録媒体14aを有しており、記録媒体14aに対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体14aは磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置14に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体14aに記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。記録装置14は、記録媒体14aに対して各種アプリケーションによって使用される各種のデータ等も記録し、必要に応じて 読み出してメモリ12に記録させることができる。本実施形態では、画像照合プログラム(画像正規化プログラム)の他、画像照合に用いられる照合元の画像に関するデータなどが記録されるものとする。
【0024】
入力装置16は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
タブレット18は、ペンなどにより入力面上で指示された位置を検出するもので、例えば手書きによるサインの画像を生成する場合などに用いられる。
【0025】
表示装置20は、各種情報を表示するためのもので、メモリ12に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
【0026】
画像入力装置22は、画像を入力するもので、例えば、スキャナ、イメージセンサ、ビデオカメラ、デジタルカメラなどである。画像入力装置22から入力された画像を照合の対象として処理に供することができる。
通信装置24は、CPU10の制御のもとで通信回線を介した他の電子機器との通信を制御する。
【0027】
次に、第1実施形態における画像照合装置(画像正規化装置)における動作について説明する。
本実施形態では、例えばタブレット18においてユーザがペンを用いて手書きすることで入力されたサインの画像について照合を行なう場合について説明する。この場合、入力されるサインの画像(第1の画像)について照合を行なうために、照合元となるサインの画像(第2の画像)が予め画像照合装置に入力され、記録装置14(記録媒体14a)に記録されているものとする。
【0028】
CPU10は、画像照合処理の実行開始が入力装置16に対するユーザ操作により入力されると、画像照合プログラム12aを起動する。
【0029】
まず、画像照合処理では、ユーザに対して、タブレット18の入力面上でサインを手書きさせる。サインが手書きされることによりタブレット18は、入力面上でペンが指示する位置を示す時系列の位置データを入力する。CPU10は、タブレット18から入力される時系列の位置データをもとに、サインを表す画像を生成する。
【0030】
ここで、予め記憶されている照合元となる画像と入力された画像との照合の前に、図2のフローチャートに示す正規化処理を実行する。
【0031】
まず、CPU10は、タブレット18から入力された位置データをもとにした画像(第1の画像)に対して、サインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップA1)。この長方形の各辺は、XY座標系の軸方向に沿って設定されるものとする。
【0032】
次に、CPU10は、入力された画像に対して検出された長方形をY座標軸に平行な直線によって、予め決められた数(n)で等分割して、複数の部分画像を生成する(ステップA2)。すなわち、横書きされるサインの横方向への歪みを補正するために、入力された画像を横方向に配列される複数の部分画像に分割する。
【0033】
次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップA3)。なお、重心とは、画像の濃度(階調値)を重みとした時の全体のバランスの取れる位置を示す。例えば、デジタル画像では、サインの画像部分は点の集合として表現されるが、各点の濃度に対応した重さを各点が持っているとした時に、画像全体で重さのバランスが取れる位置を重心とする。
【0034】
一方、CPU10は、記録装置14(記録媒体14a)に記録されている照合元の画像(第2の画像)に対して、入力された画像に対する処理と同様にしてサインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップA4)。
【0035】
CPU10は、照合元の画像に対して検出された長方形をY座標軸に平行な直線によって、予め決められた数(n)で等分割して、複数の部分画像を生成する(ステップA5)。次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップA6)。
【0036】
こうして、入力された画像と照合元の画像について、それぞれ同数(n)の部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出すると、入力された画像と照合元の画像の対応する重心位置が同じ位置となるように、一方の画像の各部分画像に対して拡大処理あるいは縮小処理を施すことにより画像の大きさを変更する(ステップA7)。例えば、本実施形態では、入力された画像(第1の画像)の各部分画像に対して拡大/縮小処理を施して重心位置を一致させる。こうして、入力された画像に対する正規化を完了する。
【0037】
図3〜図6には、前述した第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示している。なお、図3〜図6に示す画像の例は、画像に対する補正が明瞭となるように、実際の手書き入力されたサインを表す画像ではなく、線分(直線)の組み合わせにより表現された画像を示している。
【0038】
図3(a)は照合元の画像(第2の画像)を示し、図3(b)は入力された画像(第1の画像)を示している。例えば、図3(a)に示す照合元の画像と同程度の横幅でサインが手書き入力されると、サインの形状が照合元の画像におけるサインと類似しやすくなるため良好な照合結果を期待できるが、サインが横書きされることから、手書き入力させるたびに横幅がばらついてしまい、図3(b)に示すようにサインの形状が部分的に変化(歪みが発生)してしまうことがある。
【0039】
ここでは、照合元の画像と入力された画像について、それぞれY軸に平行な直線(図中、破線で示す)によって3つの部分画像に分割するものとし、図3(a)に示す照合元の画像の部分画像を(a1)〜(a3)、図3(b)に示す入力された画像の部分画像を(b1)〜(b3)とする。
【0040】
この場合、図4(a)(b)に示すように、部分画像(a1)の重心位置(a1c)と部分画像(b1)の重心位置(b1c)とが対応し、同様にして、重心位置(a2c)と重心位置(b2c)、重心位置(a3c)と重心位置(b3c)とがそれぞれ対応する。
【0041】
従って、図4(b)に示す部分画像(b1)〜(b3)を、図5(b)に示すように、重心位置(b1c)(b2c)(b3c)が、それぞれに対応する部分画像を(a1)〜(a3)の重心位置(a1c)(a2c)(a3c)と横方向(X軸方向)で一致するように拡大縮小する。
【0042】
図6には、画像の拡大縮小の具体例を示している。
例えば、仮に照合元の画像(第2の画像)の横幅をXa、入力された画像(第1の画像)の横幅をXbとして3等分に分割して部分画像を生成し、照合元の画像の部分画像(a1)〜(a3)の重心(a1c)(a2c)(a3c)の画像左端からの距離をa1,a2,a3、同様にして部分画像(b1)〜(b3)の重心(b1c)(b2c)(b3c)の画像左端からの距離をb1,b2,b3とする。ここで、部分画像(a1)〜(a3)の重心位置が部分画像(b1)〜(b3)の重心位置と一致するように、部分画像(b1)〜(b3)の各点の位置を以下のようにして変更する。
【0043】
なお、入力された画像で位置合わせの対象として注目している点をbt、照合元の画像に大きさを合わせたときの位置をBtとする。
【0044】
(1) bt≦b1の時、
Bt=a1−((b1−bt)*a1/b1)
(2) bt>b1かつbt≦(Xb/3)の時、
Bt=(Xa/3)−(((Xb/3)−bt)*((Xa/3)−a1)/((Xb/3)−b1))
(3) bt>(Xb/3)かつbt<b2の時、
Bt=(Xa/3)+((bt−(Xb/3))*(a2−(Xa/3))/(b2−(Xb/3)))
(4) bt=b2の時、
Bt=a2
(5) bt>b2かつbt≦(2*Xb/3)の時、
Bt=(2*Xa/3)−(((2*Xb/3)−bt)*((2*Xa/3)−a2)/((2*Xb/3)−b2))
(6) bt>(2*Xb/3)かつbt<b3の時、
Bt=(2*Xa/3)+((bt−(2*Xb/3))*(a3−(2*Xa/3))/(b3−(2*Xb/3)))
(7) bt=b3の時、
Bt=a3
(8) bt>b3の時、
Bt=Xa−((Xb−bt)*(Xa−a3)/(Xb−b3))
こうして、画像中の各点btについて、各部分画像の重心位置との関係に応じて位置を変更することで、各部分画像が拡大あるいは縮小されてそれぞれの重心位置が一致するように大きさが変更される。
【0045】
こうして、入力された画像に対して正規化が施された後、この正規化済みの画像と照合元の画像との間で照合を行なう。入力された画像に対しては、一部に歪みがあったとしても正規化処理によって補正されているので、正しい照合結果を期待することができる。
【0046】
なお、前述した説明では、入力された画像(第1の画像)と照合元の画像(第2の画像)のそれぞれについて、外接する長方形を検出して等分割し、それぞれの部分画像について重心位置を算出しているが、照合元の画像については予め正規化処理が施されて記録装置14(記録媒体14a)に記憶されているものとしても良い。すなわち、照合元の画像については、予め重心位置が所定の位置となるように各部分画像に対して拡大/縮小処理が施されているものとする(ステップA4〜A6の処理が不要)。
【0047】
また、前述した説明では、画像(部分画像)に対して横方向に拡大/縮小処理を施すことで画像の正規化を行っているが、縦方向に拡大/縮小処理をすることで画像の正規化をするようにしても良い。この場合、画像を縦方向に配列される複数の部分画像に分割して、前述と同様にして各部分画像について拡大/縮小処理を施す。さらに、横方向と縦方向の両方に拡大/縮小処理を施して正規化するようにしても良い。
【0048】
このようにして、第1実施形態では、入力された画像を複数の部分画像に分割し、それぞれの部分画像の重心を算出し、その重心位置を照合元の画像における重心位置と合わせるように大きさを変更することにより、単に画像全体(外接する矩形)だけを合わせた場合に比べて、画像の部分的な歪みについても補正することができるので良好な照合結果を得ることができる。この方法によれば、画像の特徴抽出をするための特別なアルゴリズムを必要とせず、また入力系の特性(例えば解像度)などのその他のデータを必要とすることなく正規化を実現することができる。また、画像を複数の部分画像に分割する場合に、予め決められた比率で等分割することで高速に処理を行なうことができる。
【0049】
次に、第2実施形態について説明する。ここでは、第2実施形態に係わる正規化処理のみについて説明する。
【0050】
図7は、第2実施形態における正規化方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
第1実施形態では、予め決められた位置(例では、等分割位置)で画像を分割して複数の部分画像を生成しているが、第2実施形態では、画像を分割する際に重心位置を利用して実行することでより高性能に歪みを補正できるようにする。
【0052】
まず、CPU10は、タブレット18から入力された位置データをもとにした画像(第1の画像)に対して、サインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップB1)。この長方形の各辺は、XY座標系の軸方向に沿って設定されるものとする。
【0053】
次に、CPU10は、入力された画像に対して検出された長方形の画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録する(ステップB2)。そして、算出された重心位置を通過するY座標軸に平行な直線によって、入力された画像を分割して部分画像を生成する(ステップB3)。すなわち、横書きされるサインの横方向への歪みを補正するために、入力された画像を横方向に配列される2つの部分画像に分割する。
【0054】
次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップB4)。
【0055】
一方、CPU10は、記録装置14(記録媒体14a)に記録されている照合元の画像(第2の画像)に対して、入力された画像に対する処理と同様にしてサインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップB5)。
【0056】
次に、CPU10は、照合元の画像に対して検出された長方形の画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録する(ステップB6)。そして、算出された重心位置を通過するY座標軸に平行な直線によって、照合元の画像を分割して部分画像を生成する(ステップB7)。すなわち、横書きされるサインの横方向への歪みを補正するために、入力された画像を横方向に配列される2つの部分画像に分割する。
【0057】
次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップB8)。
【0058】
こうして、入力された画像と照合元の画像について、それぞれ2つの部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出すると、入力された画像と照合元の画像の対応する重心位置が同じ位置となるように、一方の画像の各部分画像に対して拡大処理あるいは縮小処理を施すことにより画像の大きさを変更する(ステップB9)。例えば、本実施形態では、入力された画像(第1の画像)の各部分画像に対して拡大/縮小処理を施して重心位置を一致させる。こうして、入力された画像に対する正規化を完了する。
【0059】
図8〜図11には、前述した第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示している。なお、図8〜図11に示す画像の例は、第1実施形態と同様、画像に対する補正が明瞭となるように、実際の手書き入力されたサインを表す画像ではなく、線分(直線)の組み合わせにより表現された画像を示している。
【0060】
図8(a)は照合元の画像(第2の画像)を示し、図8(b)は入力された画像(第1の画像)を示している。図8(a)に示す照合元の画像から算出される重心位置を(ac)、図8(b)に示す入力された画像から算出される重心位置を(bc)によって示している。
【0061】
図8(a)に示す画像については、図9(a)に示すように、重心位置(ac)を通過する直線(図中、破線で示す)によって2つの部分画像(a1)(a2)が生成されている。また、図8(b)に示す画像については、図9(b)に示すように、重心位置(bc)を通過する直線によって2つの部分画像(b1)(b2)が生成されている。
【0062】
この場合、図10(a)(b)に示すように、部分画像(a1)の重心位置(a1c)と部分画像(b1)の重心位置(b1c)とが対応し、同様にして、重心位置(a2c)と重心位置(b2c)とがそれぞれ対応する。
【0063】
従って、図10(b)に示す部分画像(b1)(b2)を、図11(b)に示すように、重心位置(b1c)(b2c)が、それぞれに対応する部分画像を(a1)(a2)の重心位置(a1c)(a2c)と横方向(X軸方向)で一致するように拡大縮小する。
なお、部分画像(b1)(b2)の各点の位置については、第1実施形態と同様にして変更するものとする。
【0064】
また、第2実施形態においても、照合元の画像については予め正規化処理が施されて記録装置14(記録媒体14a)に記憶されているものとしても良い。すなわち、照合元の画像については、予め重心位置が所定の位置となるように各部分画像に対して拡大/縮小処理が施されているものとする(ステップB5〜B8の処理が不要)。
【0065】
また、前述した説明では、画像(部分画像)に対して横方向に拡大/縮小処理を施すことで画像の正規化を行っているが、縦方向に拡大/縮小処理をすることで画像の正規化をするようにしても良い。この場合、画像を縦方向に配列される複数の部分画像に分割して、前述と同様にして各部分画像について拡大/縮小処理を施す。
【0066】
さらに、横方向と縦方向の両方に拡大/縮小処理を施して正規化するようにしても良い。この場合、図12(a)(b)に示すように、部分画像から求めた重心位置(ac)(bc)を通過する直交する2つの直線によって画像を分割する。図12(a)では、重心位置(ac)を通過する直交する直線によって部分画像(a1)(a2)(a3)(a4)の4つの部分画像に分割されている。同様にして、図12(b)では、部分画像(b1)(b2)(b3)(b4)の4つの部分画像に分割されている。この場合、各部分画像の重心位置を算出して、それぞれに対応する重心位置が一致するように各部分画像を拡大/縮小して大きさを変更する。これにより、より効率よく画像を分割することができ、画像の縦方向と横方向の歪みについて補正することができる。
【0067】
また、前述した説明では、画像全体の重心位置(ac)(bc)を通過する直線により画像を1回分割し、2つの部分画像を生成するものとして説明しているが、複数回の分割を多段階に実行するようにしても良い。すなわち、部分画像から求められる重心位置を通過する直線によって部分画像を分割することで、さらに細分化された部分画像を生成する。こうして、分割回数を2回以上に増やすことで、細分化された部分画像ごとに対応する重心位置が一致するように補正がされることになるので、歪み補正の精度を向上させることができる。
【0068】
このようにして、第2実施形態では、画像の重心位置を通過する直線によって画像を分割して部分画像を生成するので、分割により生成される複数の部分画像が平均化されることになる。従って、部分画像ごとに重心位置をもとにした補正をすることで、より効果的に画像全体の歪みを補正することができ、良好な照合結果を得ることができる。また、重心位置を通過する直線を画像の座標軸と平行としているので、分割された部分画像の重心計算を高速に行うことが可能となる。
【0069】
なお、前述した説明では、説明を簡単にするために手書きのサインの画像について照合を行なう場合を対象としているが、画像入力装置22から入力される各種の画像に対する正規化に用いることができる。
【0070】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0071】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる画像照合プログラム(画像正規化プログラム)として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。画像照合装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録された画像照合プログラムを読み込み、または通信媒体を介して画像照合プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像からの重心位置の算出と画像に対する拡大縮小の簡単な画像処理によって、一部に歪みが生じた画像についても正しい照合結果が得られるように正規化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像照合装置(画像正規化装置)を実現するコンピュータの概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態における正規化処理を説明するためのフローチャート。
【図3】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図4】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図5】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図6】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図7】第2実施形態における正規化方法を説明するためのフローチャート。
【図8】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図9】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図10】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図11】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図12】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【符号の説明】
10…CPU
12…メモリ
12a…画像照合プログラム(画像正規化プログラム)
14…記録装置
14a…記録媒体
16…入力装置
18…タブレット
20…表示装置
22…画像入力装置
24…通信装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置、画像正規化プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、2つの画像の照合を行なう画像照合装置では、画像の照合(比較)をする場合に、比較の対象となる画像の大きさを合わせる正規化処理が行われている。
【0003】
正規化処理としては、例えば光学式文字読取装置(OCR)などにおいて、背景画像と対象画像(文字などの画像)とが明確に分離される画像データを扱う場合には、画像全体の上下左右の端部の位置が合うように(画像に外接する長方形)が同じ大きさになるように)拡大または縮小を施すことにより画像の大きさを合わせる。
【0004】
また、画像を入力した入力機器(スキャナなど)の解像度をもとにして、予め決められた解像度と一致するように拡大あるいは縮小する方法、あるいは画像から特徴的な部分を複数検出し、特徴間の距離を合わせる方法がある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載された単語画像正規化装置では、文字の並びに垂直な方向の特性位置を算出し、その特性位置をもとに分割点を求めて単語画像を小領域に分割し、小領域毎に文字の並びの垂直方向に画像を正規化し、この正規化した小領域の画像を足し合わせて画像全体についての文字の並びの方向に正規化する。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−344565号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では各種の方法によって画像の正規化が行われているが、照合対象として入力される画像が、例えばハンディスキャナにより読み取られた画像や手書き文字の画像のように、画像の一部に歪みが生じているの場合には対応することができない。
【0007】
例えば、画像全体の上下左右の端部の位置が合うように拡大/縮小した場合、一部に生じている画像の歪みのために画像全体の特徴が変化してしまい、良好な画像照合の結果が得られなくなってしまう。
【0008】
また、入力機器の特性(解像度)を利用した正規化の方法では、入力される画像に対応する入力機器の情報を予め取得しておかなければならず、またこの情報がなければ正規化を実施することができない。
【0009】
また、画像の特徴的な部分(特許文献1では特性位置)を用いる正規化の方法では、入力される画像の種類を把握する必要があったり、また特徴的な部分(特性位置)を検索するための特別なアルゴリズムを用いる必要があった。
【0010】
本発明は、前記のような問題に鑑みなされたもので、簡単な画像処理によって、一部に歪みが生じた画像についても正しい照合結果が得られるように正規化することが可能な画像正規化装置、画像正規化プログラムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置において、画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段によって生成された各部分画像について重心位置を算出する重心位置算出手段と、前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
これにより、正規化される画像を複数の部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出する簡単な画像処理をもとに、各部分画像の重心位置を所定の位置、例えば照合対象とする画像から同様にして検出された各部分画像の重心位置となるように、各部分画像に対する拡大縮小処理によって画像全体の正規化が行われるため、画像の種類に応じた特別なアルゴリズムによる特徴(特性)の検出などを用いることなく、一部に歪みが生じた画像について正規化することができる。
【0013】
また、前記画像分割手段は、入力した画像を予め決められた比率で等分割することを特徴とする。
これにより、部分画像を求めるための処理が単純化されるために、画像処理をより簡単化することができる。
【0014】
また本発明は、画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置において、画像の重心位置を算出する重心位置算出手段と、前記重心位置算出手段によって算出された重心位置をもとに画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、前記画像分割手段によって生成された各部分画像の前記重心位置算出手段によって算出される重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段とを具備したことを特徴とする。
【0015】
これにより、正規化される画像をその重心位置をもとに複数の部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出する簡単な画像処理をもとに、各部分画像の重心位置を所定の位置、例えば照合対象とする画像から同様にして検出された各部分画像の重心位置となるように、各部分画像に対する拡大縮小処理によって画像全体の正規化が行われるため、画像の種類に応じた特別なアルゴリズムによる特徴(特性)の検出などを用いることなく、一部に歪みが生じた画像について正規化することができる。
【0016】
また、前記画像拡大縮小手段は、第1の画像から前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が、第2の画像から前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置となるように、前記第1の画像の各部分画像を拡大縮小することを特徴とする。
【0017】
これにより、第1の画像(例えば、照合対象として入力される画像)について、第2の画像(例えば、照合元として用意されている画像)から算出されている重心位置に合わせて拡大縮小が実行される。
【0018】
また、前記画像分割手段は、前記重心位置算出手段によって算出された重心位置を直行する2つの直線により画像を複数の部分画像に分割することを特徴とする。
【0019】
これにより、画像の横方向への歪みだけでなく、縦方向の歪みについても補正することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態(第1及び第2実施形態)における画像照合装置(画像正規化装置)を実現するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像照合装置は、CPU10がメモリ12、記録装置14、入力装置16、タブレット18、表示装置20、画像入力装置22、通信装置24と相互に接続されている。
【0021】
CPU10は、画像照合装置全体の制御を司るもので、メモリ12に記録されたプログラムを実行することにより各種の処理を実行する。CPU10は、メモリ12に記録された画像照合プログラム12aを実行することにより画像照合を実現する。画像照合プログラム12aには、画像正規化プログラムが含まれており、画像照合のために画像に対して正規化を施す正規化処理を実現する。
【0022】
メモリ12は、CPU10によってアクセスされるプログラムやデータの情報が記録媒体14aから読み出されるなどして必要に応じて記録されるもので、本実施形態では例えば画像照合プログラム12a(画像正規化プログラム)などの各種プログラムや、各プログラムを実行する際に用いられる各種データの他、作業用のデータを一時的に記録するためのワークエリアなどが設定される。画像照合プログラム12aの実行に伴って格納される各種データとしては、処理対象とする画像データや正規化処理によって算出される画像の重心位置を示すデータなどが含まれている。
【0023】
記録装置14は、記録媒体14aを有しており、記録媒体14aに対するプログラム、データ等の記録や読み出しを実行する。記録媒体14aは磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成され、記録装置14に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものである。また、記録媒体14aに記録されるプログラム、データ等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記録する構成にしても良く、さらに、通信回線等を介して接続された他の機器側に記録媒体を備えた記録装置を設け、この記録媒体に記録されているプログラムやデータを、通信回線を介して使用する構成にしても良い。記録装置14は、記録媒体14aに対して各種アプリケーションによって使用される各種のデータ等も記録し、必要に応じて 読み出してメモリ12に記録させることができる。本実施形態では、画像照合プログラム(画像正規化プログラム)の他、画像照合に用いられる照合元の画像に関するデータなどが記録されるものとする。
【0024】
入力装置16は、キーボードや、マウスなどポインティングデバイスにより構成され、データや各種の指示を入力するために用いられる。
タブレット18は、ペンなどにより入力面上で指示された位置を検出するもので、例えば手書きによるサインの画像を生成する場合などに用いられる。
【0025】
表示装置20は、各種情報を表示するためのもので、メモリ12に格納された各種プログラムの実行に伴う画面を表示する。
【0026】
画像入力装置22は、画像を入力するもので、例えば、スキャナ、イメージセンサ、ビデオカメラ、デジタルカメラなどである。画像入力装置22から入力された画像を照合の対象として処理に供することができる。
通信装置24は、CPU10の制御のもとで通信回線を介した他の電子機器との通信を制御する。
【0027】
次に、第1実施形態における画像照合装置(画像正規化装置)における動作について説明する。
本実施形態では、例えばタブレット18においてユーザがペンを用いて手書きすることで入力されたサインの画像について照合を行なう場合について説明する。この場合、入力されるサインの画像(第1の画像)について照合を行なうために、照合元となるサインの画像(第2の画像)が予め画像照合装置に入力され、記録装置14(記録媒体14a)に記録されているものとする。
【0028】
CPU10は、画像照合処理の実行開始が入力装置16に対するユーザ操作により入力されると、画像照合プログラム12aを起動する。
【0029】
まず、画像照合処理では、ユーザに対して、タブレット18の入力面上でサインを手書きさせる。サインが手書きされることによりタブレット18は、入力面上でペンが指示する位置を示す時系列の位置データを入力する。CPU10は、タブレット18から入力される時系列の位置データをもとに、サインを表す画像を生成する。
【0030】
ここで、予め記憶されている照合元となる画像と入力された画像との照合の前に、図2のフローチャートに示す正規化処理を実行する。
【0031】
まず、CPU10は、タブレット18から入力された位置データをもとにした画像(第1の画像)に対して、サインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップA1)。この長方形の各辺は、XY座標系の軸方向に沿って設定されるものとする。
【0032】
次に、CPU10は、入力された画像に対して検出された長方形をY座標軸に平行な直線によって、予め決められた数(n)で等分割して、複数の部分画像を生成する(ステップA2)。すなわち、横書きされるサインの横方向への歪みを補正するために、入力された画像を横方向に配列される複数の部分画像に分割する。
【0033】
次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップA3)。なお、重心とは、画像の濃度(階調値)を重みとした時の全体のバランスの取れる位置を示す。例えば、デジタル画像では、サインの画像部分は点の集合として表現されるが、各点の濃度に対応した重さを各点が持っているとした時に、画像全体で重さのバランスが取れる位置を重心とする。
【0034】
一方、CPU10は、記録装置14(記録媒体14a)に記録されている照合元の画像(第2の画像)に対して、入力された画像に対する処理と同様にしてサインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップA4)。
【0035】
CPU10は、照合元の画像に対して検出された長方形をY座標軸に平行な直線によって、予め決められた数(n)で等分割して、複数の部分画像を生成する(ステップA5)。次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップA6)。
【0036】
こうして、入力された画像と照合元の画像について、それぞれ同数(n)の部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出すると、入力された画像と照合元の画像の対応する重心位置が同じ位置となるように、一方の画像の各部分画像に対して拡大処理あるいは縮小処理を施すことにより画像の大きさを変更する(ステップA7)。例えば、本実施形態では、入力された画像(第1の画像)の各部分画像に対して拡大/縮小処理を施して重心位置を一致させる。こうして、入力された画像に対する正規化を完了する。
【0037】
図3〜図6には、前述した第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示している。なお、図3〜図6に示す画像の例は、画像に対する補正が明瞭となるように、実際の手書き入力されたサインを表す画像ではなく、線分(直線)の組み合わせにより表現された画像を示している。
【0038】
図3(a)は照合元の画像(第2の画像)を示し、図3(b)は入力された画像(第1の画像)を示している。例えば、図3(a)に示す照合元の画像と同程度の横幅でサインが手書き入力されると、サインの形状が照合元の画像におけるサインと類似しやすくなるため良好な照合結果を期待できるが、サインが横書きされることから、手書き入力させるたびに横幅がばらついてしまい、図3(b)に示すようにサインの形状が部分的に変化(歪みが発生)してしまうことがある。
【0039】
ここでは、照合元の画像と入力された画像について、それぞれY軸に平行な直線(図中、破線で示す)によって3つの部分画像に分割するものとし、図3(a)に示す照合元の画像の部分画像を(a1)〜(a3)、図3(b)に示す入力された画像の部分画像を(b1)〜(b3)とする。
【0040】
この場合、図4(a)(b)に示すように、部分画像(a1)の重心位置(a1c)と部分画像(b1)の重心位置(b1c)とが対応し、同様にして、重心位置(a2c)と重心位置(b2c)、重心位置(a3c)と重心位置(b3c)とがそれぞれ対応する。
【0041】
従って、図4(b)に示す部分画像(b1)〜(b3)を、図5(b)に示すように、重心位置(b1c)(b2c)(b3c)が、それぞれに対応する部分画像を(a1)〜(a3)の重心位置(a1c)(a2c)(a3c)と横方向(X軸方向)で一致するように拡大縮小する。
【0042】
図6には、画像の拡大縮小の具体例を示している。
例えば、仮に照合元の画像(第2の画像)の横幅をXa、入力された画像(第1の画像)の横幅をXbとして3等分に分割して部分画像を生成し、照合元の画像の部分画像(a1)〜(a3)の重心(a1c)(a2c)(a3c)の画像左端からの距離をa1,a2,a3、同様にして部分画像(b1)〜(b3)の重心(b1c)(b2c)(b3c)の画像左端からの距離をb1,b2,b3とする。ここで、部分画像(a1)〜(a3)の重心位置が部分画像(b1)〜(b3)の重心位置と一致するように、部分画像(b1)〜(b3)の各点の位置を以下のようにして変更する。
【0043】
なお、入力された画像で位置合わせの対象として注目している点をbt、照合元の画像に大きさを合わせたときの位置をBtとする。
【0044】
(1) bt≦b1の時、
Bt=a1−((b1−bt)*a1/b1)
(2) bt>b1かつbt≦(Xb/3)の時、
Bt=(Xa/3)−(((Xb/3)−bt)*((Xa/3)−a1)/((Xb/3)−b1))
(3) bt>(Xb/3)かつbt<b2の時、
Bt=(Xa/3)+((bt−(Xb/3))*(a2−(Xa/3))/(b2−(Xb/3)))
(4) bt=b2の時、
Bt=a2
(5) bt>b2かつbt≦(2*Xb/3)の時、
Bt=(2*Xa/3)−(((2*Xb/3)−bt)*((2*Xa/3)−a2)/((2*Xb/3)−b2))
(6) bt>(2*Xb/3)かつbt<b3の時、
Bt=(2*Xa/3)+((bt−(2*Xb/3))*(a3−(2*Xa/3))/(b3−(2*Xb/3)))
(7) bt=b3の時、
Bt=a3
(8) bt>b3の時、
Bt=Xa−((Xb−bt)*(Xa−a3)/(Xb−b3))
こうして、画像中の各点btについて、各部分画像の重心位置との関係に応じて位置を変更することで、各部分画像が拡大あるいは縮小されてそれぞれの重心位置が一致するように大きさが変更される。
【0045】
こうして、入力された画像に対して正規化が施された後、この正規化済みの画像と照合元の画像との間で照合を行なう。入力された画像に対しては、一部に歪みがあったとしても正規化処理によって補正されているので、正しい照合結果を期待することができる。
【0046】
なお、前述した説明では、入力された画像(第1の画像)と照合元の画像(第2の画像)のそれぞれについて、外接する長方形を検出して等分割し、それぞれの部分画像について重心位置を算出しているが、照合元の画像については予め正規化処理が施されて記録装置14(記録媒体14a)に記憶されているものとしても良い。すなわち、照合元の画像については、予め重心位置が所定の位置となるように各部分画像に対して拡大/縮小処理が施されているものとする(ステップA4〜A6の処理が不要)。
【0047】
また、前述した説明では、画像(部分画像)に対して横方向に拡大/縮小処理を施すことで画像の正規化を行っているが、縦方向に拡大/縮小処理をすることで画像の正規化をするようにしても良い。この場合、画像を縦方向に配列される複数の部分画像に分割して、前述と同様にして各部分画像について拡大/縮小処理を施す。さらに、横方向と縦方向の両方に拡大/縮小処理を施して正規化するようにしても良い。
【0048】
このようにして、第1実施形態では、入力された画像を複数の部分画像に分割し、それぞれの部分画像の重心を算出し、その重心位置を照合元の画像における重心位置と合わせるように大きさを変更することにより、単に画像全体(外接する矩形)だけを合わせた場合に比べて、画像の部分的な歪みについても補正することができるので良好な照合結果を得ることができる。この方法によれば、画像の特徴抽出をするための特別なアルゴリズムを必要とせず、また入力系の特性(例えば解像度)などのその他のデータを必要とすることなく正規化を実現することができる。また、画像を複数の部分画像に分割する場合に、予め決められた比率で等分割することで高速に処理を行なうことができる。
【0049】
次に、第2実施形態について説明する。ここでは、第2実施形態に係わる正規化処理のみについて説明する。
【0050】
図7は、第2実施形態における正規化方法を説明するためのフローチャートである。
【0051】
第1実施形態では、予め決められた位置(例では、等分割位置)で画像を分割して複数の部分画像を生成しているが、第2実施形態では、画像を分割する際に重心位置を利用して実行することでより高性能に歪みを補正できるようにする。
【0052】
まず、CPU10は、タブレット18から入力された位置データをもとにした画像(第1の画像)に対して、サインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップB1)。この長方形の各辺は、XY座標系の軸方向に沿って設定されるものとする。
【0053】
次に、CPU10は、入力された画像に対して検出された長方形の画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録する(ステップB2)。そして、算出された重心位置を通過するY座標軸に平行な直線によって、入力された画像を分割して部分画像を生成する(ステップB3)。すなわち、横書きされるサインの横方向への歪みを補正するために、入力された画像を横方向に配列される2つの部分画像に分割する。
【0054】
次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップB4)。
【0055】
一方、CPU10は、記録装置14(記録媒体14a)に記録されている照合元の画像(第2の画像)に対して、入力された画像に対する処理と同様にしてサインに該当する画像部分に外接する矩形(長方形)を検出する(ステップB5)。
【0056】
次に、CPU10は、照合元の画像に対して検出された長方形の画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録する(ステップB6)。そして、算出された重心位置を通過するY座標軸に平行な直線によって、照合元の画像を分割して部分画像を生成する(ステップB7)。すなわち、横書きされるサインの横方向への歪みを補正するために、入力された画像を横方向に配列される2つの部分画像に分割する。
【0057】
次に、CPU10は、分割により生成された各部分画像について、重心位置を算出してメモリ12に記録しておく(ステップB8)。
【0058】
こうして、入力された画像と照合元の画像について、それぞれ2つの部分画像に分割し、各部分画像について重心位置を算出すると、入力された画像と照合元の画像の対応する重心位置が同じ位置となるように、一方の画像の各部分画像に対して拡大処理あるいは縮小処理を施すことにより画像の大きさを変更する(ステップB9)。例えば、本実施形態では、入力された画像(第1の画像)の各部分画像に対して拡大/縮小処理を施して重心位置を一致させる。こうして、入力された画像に対する正規化を完了する。
【0059】
図8〜図11には、前述した第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示している。なお、図8〜図11に示す画像の例は、第1実施形態と同様、画像に対する補正が明瞭となるように、実際の手書き入力されたサインを表す画像ではなく、線分(直線)の組み合わせにより表現された画像を示している。
【0060】
図8(a)は照合元の画像(第2の画像)を示し、図8(b)は入力された画像(第1の画像)を示している。図8(a)に示す照合元の画像から算出される重心位置を(ac)、図8(b)に示す入力された画像から算出される重心位置を(bc)によって示している。
【0061】
図8(a)に示す画像については、図9(a)に示すように、重心位置(ac)を通過する直線(図中、破線で示す)によって2つの部分画像(a1)(a2)が生成されている。また、図8(b)に示す画像については、図9(b)に示すように、重心位置(bc)を通過する直線によって2つの部分画像(b1)(b2)が生成されている。
【0062】
この場合、図10(a)(b)に示すように、部分画像(a1)の重心位置(a1c)と部分画像(b1)の重心位置(b1c)とが対応し、同様にして、重心位置(a2c)と重心位置(b2c)とがそれぞれ対応する。
【0063】
従って、図10(b)に示す部分画像(b1)(b2)を、図11(b)に示すように、重心位置(b1c)(b2c)が、それぞれに対応する部分画像を(a1)(a2)の重心位置(a1c)(a2c)と横方向(X軸方向)で一致するように拡大縮小する。
なお、部分画像(b1)(b2)の各点の位置については、第1実施形態と同様にして変更するものとする。
【0064】
また、第2実施形態においても、照合元の画像については予め正規化処理が施されて記録装置14(記録媒体14a)に記憶されているものとしても良い。すなわち、照合元の画像については、予め重心位置が所定の位置となるように各部分画像に対して拡大/縮小処理が施されているものとする(ステップB5〜B8の処理が不要)。
【0065】
また、前述した説明では、画像(部分画像)に対して横方向に拡大/縮小処理を施すことで画像の正規化を行っているが、縦方向に拡大/縮小処理をすることで画像の正規化をするようにしても良い。この場合、画像を縦方向に配列される複数の部分画像に分割して、前述と同様にして各部分画像について拡大/縮小処理を施す。
【0066】
さらに、横方向と縦方向の両方に拡大/縮小処理を施して正規化するようにしても良い。この場合、図12(a)(b)に示すように、部分画像から求めた重心位置(ac)(bc)を通過する直交する2つの直線によって画像を分割する。図12(a)では、重心位置(ac)を通過する直交する直線によって部分画像(a1)(a2)(a3)(a4)の4つの部分画像に分割されている。同様にして、図12(b)では、部分画像(b1)(b2)(b3)(b4)の4つの部分画像に分割されている。この場合、各部分画像の重心位置を算出して、それぞれに対応する重心位置が一致するように各部分画像を拡大/縮小して大きさを変更する。これにより、より効率よく画像を分割することができ、画像の縦方向と横方向の歪みについて補正することができる。
【0067】
また、前述した説明では、画像全体の重心位置(ac)(bc)を通過する直線により画像を1回分割し、2つの部分画像を生成するものとして説明しているが、複数回の分割を多段階に実行するようにしても良い。すなわち、部分画像から求められる重心位置を通過する直線によって部分画像を分割することで、さらに細分化された部分画像を生成する。こうして、分割回数を2回以上に増やすことで、細分化された部分画像ごとに対応する重心位置が一致するように補正がされることになるので、歪み補正の精度を向上させることができる。
【0068】
このようにして、第2実施形態では、画像の重心位置を通過する直線によって画像を分割して部分画像を生成するので、分割により生成される複数の部分画像が平均化されることになる。従って、部分画像ごとに重心位置をもとにした補正をすることで、より効果的に画像全体の歪みを補正することができ、良好な照合結果を得ることができる。また、重心位置を通過する直線を画像の座標軸と平行としているので、分割された部分画像の重心計算を高速に行うことが可能となる。
【0069】
なお、前述した説明では、説明を簡単にするために手書きのサインの画像について照合を行なう場合を対象としているが、画像入力装置22から入力される各種の画像に対する正規化に用いることができる。
【0070】
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、前述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られるので有れば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0071】
また、前述した各実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる画像照合プログラム(画像正規化プログラム)として、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。画像照合装置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録された画像照合プログラムを読み込み、または通信媒体を介して画像照合プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0072】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、画像からの重心位置の算出と画像に対する拡大縮小の簡単な画像処理によって、一部に歪みが生じた画像についても正しい照合結果が得られるように正規化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における画像照合装置(画像正規化装置)を実現するコンピュータの概略構成を示すブロック図。
【図2】第1実施形態における正規化処理を説明するためのフローチャート。
【図3】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図4】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図5】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図6】第1実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図7】第2実施形態における正規化方法を説明するためのフローチャート。
【図8】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図9】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図10】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図11】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【図12】第2実施形態における正規化処理を説明するための画像例を示す図。
【符号の説明】
10…CPU
12…メモリ
12a…画像照合プログラム(画像正規化プログラム)
14…記録装置
14a…記録媒体
16…入力装置
18…タブレット
20…表示装置
22…画像入力装置
24…通信装置
Claims (7)
- 画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置において、
画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、
前記画像分割手段によって生成された各部分画像について重心位置を算出する重心位置算出手段と、
前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段と
を具備したことを特徴とする画像正規化装置。 - 前記画像分割手段は、入力した画像を予め決められた比率で等分割することを特徴とする請求項1記載の画像正規化装置。
- 画像照合のために画像に対して正規化を施す画像正規化装置において、
画像の重心位置を算出する重心位置算出手段と、
前記重心位置算出手段によって算出された重心位置をもとに画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、
前記画像分割手段によって生成された各部分画像の前記重心位置算出手段によって算出される重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段と
を具備したことを特徴とする画像正規化装置。 - 前記画像拡大縮小手段は、第1の画像から前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が、第2の画像から前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置となるように、前記第1の画像の各部分画像を拡大縮小することを特徴とする請求項1または請求項3記載の画像正規化装置。
- 前記画像分割手段は、前記重心位置算出手段によって算出された重心位置を直行する2つの直線により画像を複数の部分画像に分割することを特徴とする請求項3記載の画像正規化装置。
- 画像照合のために画像に対して正規化を施すコンピュータを、
画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、
前記画像分割手段によって生成された各部分画像について重心位置を算出する重心位置算出手段と、
前記重心位置算出手段によって算出された各部分画像の重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段とに機能させるための画像正規化プログラム。 - 画像照合のために画像に対して正規化を施すコンピュータを、
画像の重心位置を算出する重心位置算出手段と、
前記重心位置算出手段によって算出された重心位置をもとに画像を複数の部分画像に分割する画像分割手段と、
前記画像分割手段によって生成された各部分画像の前記重心位置算出手段によって算出される重心位置が所定の位置となるように各部分画像を拡大縮小する画像拡大縮小手段とに機能させるための画像正規化プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003106576A JP2004312613A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 画像正規化装置、画像正規化プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003106576A JP2004312613A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 画像正規化装置、画像正規化プログラム |
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---|---|
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Family
ID=33468727
Family Applications (1)
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JP2003106576A Abandoned JP2004312613A (ja) | 2003-04-10 | 2003-04-10 | 画像正規化装置、画像正規化プログラム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004312613A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007322404A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Topcon Corp | 画像処理装置及びその処理方法 |
JP2007322403A (ja) * | 2006-06-05 | 2007-12-13 | Topcon Corp | 画像処理装置及びその処理方法 |
-
2003
- 2003-04-10 JP JP2003106576A patent/JP2004312613A/ja not_active Abandoned
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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