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JP2004346056A - パラコート、ジクワット粉粒剤 - Google Patents

パラコート、ジクワット粉粒剤 Download PDF

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JP2004346056A JP2003181854A JP2003181854A JP2004346056A JP 2004346056 A JP2004346056 A JP 2004346056A JP 2003181854 A JP2003181854 A JP 2003181854A JP 2003181854 A JP2003181854 A JP 2003181854A JP 2004346056 A JP2004346056 A JP 2004346056A
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Maruwa Biochemical Co Ltd
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Abstract

【課題】パラコート及び/又はジクワット除草剤の使用安全性と簡便性の確保。
【解決手段】パラコート及び/又はジクワット除草剤を水溶性高沸点有機物質と共に鉱物に付着又は含浸させることによって使用安全性と簡便性を確保した微粒剤を提供する。

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生活環境に生育する不必要で有害な雑草類を効率的に防除する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
農耕地、非農耕地を問わず雑草類の繁茂は、農業生産性の低下や生活環境の悪化をもたらし、その対策として除草剤が広く利用されている。中でもパラコート及び/又はジクワット剤(以下パラコート類と称する)は、安価でかつ殆どの植物に殺草活性を有し、散布後、光が照射されれば速やかに植物を枯死させる。また土壌に落下したパラコート類は土壌に強く吸着されて薬剤散布直後から作物を植栽できる特徴から広く使用されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
パラコート類は除草剤としてすぐれた特徴を有しているにもかかわらず、毒性が高く、パラコートは毒物、ジクワットは劇物に指定され一定の使用制限がなされている。加えて土壌吸着性が強く、茎葉からの吸収によってのみ効果を発現する性質により、液剤以外の剤型が流通することはなかった。同時に、液剤であることが接触事故や自殺に用いられる危険性を増加する原因になっていた。従って使用時の有効成分量を1/10以下に減少させ、希釈しないで散布できる粒剤が処方できれば、安全で容易な取り扱いが可能になると考えられる。しかし、茎葉処理でのみ効果を現すパラコート類をましてや液剤に比べ茎葉への付着効率が低下する粒剤にして使用することはなかった。
【0004】
パラコート類と同様に茎葉からの吸収によってのみ効果を現すグルホシネートをアタパルジャイト等に添加し、微粒剤として用いる方法が特公平6−78204に示されている。また、特願平7−530184には陰イオン界面活性剤、及びキレート剤を含有させることによってパラコート類の除草効果が増強されることが示されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
希釈無しで直接散布する粒剤は製剤中の有効成分量を大きく減少させることができる。従って、毒劇物取締法によって使用が制限されているパラコート類であっても、安全且つ簡便に取り扱うことを可能にする。本発明者らはパラコート類の粒剤化について検討を重ね、0.1〜0.3mmの微粒な鉱物に水溶性高沸点有機物質を併用して、付着させるもしくは、給油能の高い鉱物に吸収させることによって安定に効果を発現させうることを見出した。鉱物へパラコート類を担持させるためには、水溶性高沸点有機物質とパラコート類を混合し、攪拌している鉱物担体中に滴下する、もしくは噴霧させることによって容易に製造できる。本発明方法によって、従来の液剤、例えばジクワット30%液剤、ジクワット7%及びパラコート5%の混合液剤を有効成分含有量0.1〜3%の粒剤にすることが可能である。
【0006】
使用担体は、アタパルジャイト、ゼオライト、セピオライト、モンモリロナイト、焼成珪藻土等の給油能を有する鉱物があげられる。これらの鉱物は有効成分担持能力も高く、各種の機能を付与することができる。特にゼオライトは、入手が容易であり、100g当たり80ml程度の給油能力、比較的高い硬度、PHが殆ど中性である等の優れた物理化学的特性を有している。従って、アルカリ性で分解しやすいパラコート類やその他農薬原体の経時安定性を確保するために有利である。担持量が低い場合は、珪石、石灰石等を用いることができる。吸油能力が高い鉱物に比較して、これらの鉱物は嵩比重が大きく、風雨による葉面からの脱落を減ずるのみならず、粒子から葉面へ有効成分の付着を早くする性質が付与できる。粒剤の粒径は微細なほど葉面への付着効率を高めることができるが、風が強い場合、微細な粒子は飛散して周辺の作物に薬害を起こす場合がある。一方、粗い場合は葉面への付着が低下して十分な効果を得ることが難しい。従って、我が国において微粒剤に分類される0.1〜0.3mmの粒径が好ましい。
【0007】
有効成分を鉱物担体に付着させるためには水溶性高沸点有機物質を用いることが重要である。脂溶性有機物質はパラコート類を溶解せず不適である。低沸点有機溶剤類、水等を単独で用いた場合、これらの溶剤類は担体から揮散し、農薬原体の脱落を生じて好ましくない。しかし、乾燥によって容易に取り除くことができるこれらの溶剤類を、製造過程における高粘度有機物質の粘度低下目的や他の農薬原体を溶解して担体に均一に付着させる目的で使用することは可能である。水溶性高沸点有機物質としては、エチレングリコール、ジメチルスルホキシド、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メチルピロリドン等の溶剤類。カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン等の糊料、及び各種界面活性剤が使用できる。特に界面活性剤は、高粘度によるパラコート類の担体鉱物への付着を助けるのみならず散布された有効成分の植物体への速やかな浸透を促し、効果を安定させる機能も併せ持つために好ましい。
【0008】
多くの界面活性剤があるが、例えば、陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ジアルキルリン酸塩、脂肪酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリカルボン酸塩、モノアルキルリン酸塩、リグニンスルホン酸塩等があげられる。陽イオン界面活性剤としては、アルキルジメチルベンザルコニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキル−N−メチルピリジニウムブロマイド、脂肪酸ジエチルアミノエチルアミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、トリポリオキシエチレンアルキルアンモニウムクロライド等があげられる。また、非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等があげられる。両性イオン界面活性剤としては、アルキルアミドベタイン、アルキルベタイン等があげられる。これらの界面活性剤の中で、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、もしくはこれら二者を混合したものはパラコート類の鉱物への吸着を抑制し植物への浸透を助長するため特に好ましいものである。界面活性剤を含む水溶性高沸点有機物質は単独もしくは混合して用いられ、その使用量は、製剤品全重量に対して0.1〜10重量%である。
【0009】
高粘度の有機物質を用いることによって粒剤が固結しやすくなる場合は、多孔質珪酸等の微粉を0.5〜5重量%添加することによって防止することができる。
【0010】
さらに、気象条件によって葉面への付着が制限され除草効果が低下する場合や後次に発生する雑草を防除するため土壌処理効果を有する除草剤を混合して製剤することも可能である。また茎葉からのみ吸収され、パラコート類に比較して植物体内の移行が容易な茎葉処理剤の併用は効果の安定に有効である。
【0011】
例えば、土壌処理剤としてはイソウロン、ジウロン、ターバシル、テブチウロン、ブロマシル、メトリブジン、レナシル等の光合成阻害剤。チフェンスルフロンメチル、フラザスルフロンメチル、メトスルフロンメチル等のスルホニルウレア系除草剤。オキサジアルギル、ペントキサゾン、ビフェノックス等のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤。プロジアミン、ベスロジン、ペンディメタリン等のジニトロアニリン系除草剤。アラクロール、ジメテナミド、テニルクロール、プレチラクロール等のアミド系除草剤等の他、カフェンストロール、ジチオピル、シンメスリン、トリアジフラム、DBN等があげられる。茎葉処理剤としてはグリホサート、ビアラホス等、比較的遅効的で移行性に優れる薬剤が好ましい。これら機能の異なる除草剤を混合して用いることによって一般に使用される薬量以下での使用を可能にする。その含有量は薬剤によって異なるが0.005〜5重量%である。
【0012】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を製剤例に基づき説明する。
【0013】
(製剤例1) 水溶性有機溶剤含有ジクワット1%微粒剤の調製
メカノミル(造粒コーティング機 岡田精工株式会社製品)の攪拌槽に微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品)458gを350rpmで回転させながらジクワット30%液剤(レグロックス液剤、シンジェンタジャパン株式会社商品)17gとポリエチレングリコール15gを混合させたものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸(カープレックスXR、塩野義製薬株式会社商品)10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤488gを得た。
【0014】
(製剤例2) 陰イオン界面活性剤含有ジクワット1%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト440gを350rpmで回転させながらジクワット30%液剤17gとプロピレングリコール10g、及び65%ジオクチルスルホサクシネート(ジェラポンDOS/PC−65 ローディア日華株式会社商品)23gを混合させたものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤489gを得た。
【0015】
(製剤例3) 陽イオン界面活性剤含有ジクワット1%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト443gを仕込み、300rpmで回転させながらジクワット30%液剤17gとドデシルトリメチルアンモニウムクロライド(東京化成工業株式会社商品)15g及びプロピレングリコール15gを混合させたものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤488gを得た。
【0016】
(製剤例4) 非イオン界面活性剤含有ジクワット1.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト444gを仕込み、300rpmで攪拌しながらジクワット30%液剤17gと78%ポリオキシエチレンラウリルエーテル(サーファクタントWK 花王株式会社商品)19g及びプロピレングリコール10gを混合させたものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤486gを得た。
【0017】
(製剤例5) ジクワット0.35%、パラコート0.25%混合微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト440gを仕込み、300rpmで回転させながらジクワット7%及びパラコート5%混合液剤(プリグロックス液剤、シンジェンタジャパン株式会社商品)25gにドデシルトリメチルアンモニウムクロライド10g、及び78%ポリオキシエチレンラウリルエーテル15gを混合させたものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤487gを得た。
【0018】
(製剤例6) ジクワット0.5%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の炭酸カルシウム(K重炭 三共精粉株式会社商品)476.5gを仕込み、400rpmで回転させながらポリオキシエチレンラウリルアミン(和光純薬工業株式会社商品)10gとジクワット30%液剤8.5gを混合したものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤486gを得た。
【0019】
(製剤例7) ジクワット0.5%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石(珪砂V7号 三河珪石株式会社商品)476.5gを仕込み、400rpmで回転させながら78%ポリオキシエチレンラウリルエーテル10gを添加後、ジクワット30%液剤8.5gをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤485gを得た。
【0020】
(製剤例8) ジクワット0.4%、ブロマシル1%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト456.5gとブロマシル80%水和剤(ハイバーX水和剤、デュポン株式会社商品)6.5gを仕込み、300rpmで1分間回転させて混合した。続いて攪拌しながらジクワット30%液剤7gと78%ポリオキシエチレンラウリルエーテル13g及びドデシルトリメチルアンモニウムクロライド7gを混合させたものをゆっくり添加した。ついで多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤486gを得た。
【0021】
(製剤例9) ジクワット0.5%、メトスルフロンメチル0.01%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石469.5gを仕込み、300rpmで回転させながら粉砕したメトスルフロンメチル60%ドライフロアブル剤(サーベルDF剤、デュポン株式会社商品)を20倍量のポリエチレングリコール中に分散させたもの2gと50%ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(アプローチBI、花王株式会社商品)5gを混合したものをゆっくり添加した。続いてジクワット30%液剤8.5gとポリエチレングリコールステアリルアミン(東京化成工業株式会社商品)5gを混合させたものを添加した。ついで多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除き求める微粒剤484gを得た。
【0022】
(製剤例10) ジクワット0.4%、ジウロン2%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト441.5gとジウロン78.5%水和剤(カーメックスD水和剤、ナガセグリフィン株式会社商品)6.5gを仕込み、350rpmで1分間回転させて混合した。続いてジクワット30%液剤7g及びドデシルトリメチルアンモニウムクロライド10g、及び78%ポリオキシエチレンラウリルエーテル15gをプロピレングリコール10gに混合させたものをゆっくり添加した。ついで多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤488gを得た。
【0023】
(製剤例11) ジクワット0.3%、オキサジアルギル0.5%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト452.5gとオキサジアルギル34.5%水和剤(フェナックスフロアブル剤、バイエルクロップサイエンス株式会社商品)7.5gを仕込み、300rpmで1分間回転させて混合した。続いて攪拌しながらジクワット30%液剤5gとポリオキシエチレンソルビタンモノステアリン酸エステル(東京化成工業株式会社商品)10g及びドデシルトリメチルアンモニウムクロライド5g、ポリエチレングリコール10gを混合させたものをゆっくり添加した。ついで多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤485gを得た。
【0024】
(製剤例12) ジクワット0.4%、ターバシル2.1%、ジウロン2.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト422gとターバシル40%、ジウロン39%混合水和剤(ゾーバー水和剤、デュポン株式会社商品)26gを仕込み、350rpmで1分間回転させて混合した。続いてジクワット30%液剤7g、ポリエチレングリコールステアリルアミン10g、36%ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル(アドミックス 日産化学工業株式会社商品)25gを混合したものをゆっくり添加した。ついで多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤484gを得た。
【0025】
(製剤例13) ジクワット0.4%、ターバシル1.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石471.5gとターバシル80%水和剤(シンバー水和剤、デュポン株式会社商品)6.5gを仕込み、350rpmで1分間回転させて混合した。続いてポリビニールピロリドン(東京化成工業株式会社商品)50%水溶液5g、ジクワット30%液剤7g及びドデシルトリメチルアンモニウムクロライド5gを混合したものをゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤483gを得た。
【0026】
(製剤例14) ジクワット1.0%、グリホサート2.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト433gを350rpmで回転させながらグリホサート41%液剤(ラウンドアップハイロード液剤、日産化学工業株式会社商品)25g及びジクワット30%液剤17gとドデシルトリメチルアンモニウムクロライド5g、及び78%ポリオキシエチレンラウリルエーテル10gを混合させたものをゆっくり添加した。ついで多孔質珪酸10gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mm前後の粒子を除いて求める微粒剤487gを得た。
【0027】
【実施例】
上記製剤例1〜14と液剤の植物に対する除草効果をポット試験と圃場で比較検討した。
【0028】
(除草効果試験例1) ポット試験
200cmのプラスチック容器で栽培した株径13〜17cmのナズナ、株径10〜13cmのスズメノカタビラに、上記製剤例によって調製した微粒剤を、1平方メートル当たり15g相当量を散布した。対照として市販されているジクワット30%液剤は、0.3mlを水で500倍に希釈して1平方メートル当たり150ml相当量を散布した。初期一週間は底面給水、その後は葉上から散水し、加温フレームハウス内で管理した。試験は各植物2反復で実施した。その結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
Figure 2004346056
【0030】
(除草効果試験例2) 屋外試験
茨城県つくば市下別府地区の圃場内に生育する株径5〜13cmのヨモギ、株径10〜17cmのスズメノカタビラを200cmの枠で区切り、各区に対して微粒剤は1平方メートル当たり15g相当量、対照のジクワット液剤は0.3mlを水で希釈して1平方メートル当たり200ml相当量を均一に散布した。試験は各植物3反復で2003年4月11日に実施した。その結果の平均値を表2に示す。
【0031】
【表2】
Figure 2004346056
【0032】
以上の試験例で明らかなように、パラコート類を水溶性高沸点有機物質と共に微粒な鉱物に付着もしくは含浸させることによって除草用微粒剤としての使用を可能にした。
【0033】
【発明の効果】
微粒剤化によってパラコート類除草剤の使用安全性と簡便性を向上させることができる。

Claims (6)

  1. 3.0重量%以下のパラコート及び/又はジクワットを粒径0.1〜0.3mmの鉱物に水溶性高沸点有機物質と共に担持させた除草剤組成物。
  2. 土壌処理効果を有する除草剤を混合した請求項1記載の除草剤組成物。
  3. 茎葉処理効果を有する除草剤を混合した請求項1記載の除草剤組成物。
  4. 担持させる鉱物がゼオライトである請求項1〜請求項3記載の除草剤組成物。
  5. 担持させる鉱物が珪石又は炭酸カルシウムである請求項1〜請求項3記載の除草剤組成物。
  6. 水溶性高沸点有機物質が陽イオン界面活性剤及び/又は非イオン界面活性剤である請求項2〜請求項5記載の除草剤組成物。
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