JP2004278099A - 排水管路の排水構造および排水継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】胴体部分の径を小さくしても横枝管から流入口を介して胴体部分に勢いよく流れ込んだ排水が対面する位置に設けられた他の流入口に流れ込むことがない排水管路の排水構造およびこの排水構造に用いる排水継手を提供することを目的としている。
【解決手段】少なくとも2つの横枝管が、排水継手の大径の胴体部分に対面して設けられた継手内への排水の流入口を備えた横枝管接続部に接続され、この対面する流入口に接続された2つの横枝管のうち少なくとも一方の横枝管が排水の水勢が強い衛生機器に接続されている排水管路の排水構造において、流入口から胴体部分内に横枝管から排水継手内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、排水継手内に設けられていることを特徴としている。
【選択図】 図1
【解決手段】少なくとも2つの横枝管が、排水継手の大径の胴体部分に対面して設けられた継手内への排水の流入口を備えた横枝管接続部に接続され、この対面する流入口に接続された2つの横枝管のうち少なくとも一方の横枝管が排水の水勢が強い衛生機器に接続されている排水管路の排水構造において、流入口から胴体部分内に横枝管から排水継手内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、排水継手内に設けられていることを特徴としている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水管路の排水構造および排水継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
単管式排水システム等の排水縦管で用いられる多方向からの排水が流入可能な排水継手(特殊排水継手等)においては、上層階から流れてきた排水と、各階の排水設備から横枝管を通って流れてきた排水とが合流する際に、排水縦管内に形成された空気の通り芯(空気芯)が合流部にて阻害(閉塞)されないように、継手部の胴体部分を上下の縦管の径より大きくしたり、縦管内を流下する排水を旋回流にする工夫がなされている(特許文献1)。
また、この胴体部分の径は、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を考慮して極力小さくすることが望まれている。
【0003】
ところで、図6および図7に示すように、上記排水継手100においては、胴体部分110の側面に、横枝管の排水の流入口121を備えた複数の横枝管接続部120が流入口121を略水平方向に対面させた状態で設けられている場合がある。
このような場合、図6に示すように、横枝管200に水洗便器300のように一度に多量の排水を排水するような機器が接続されている横枝管200と、図7に示すように、流入口121から胴体部分110に流入する排水の水勢が強いため、胴体部分110の径を小さくしすぎると、対面する流入口121からこの流入口121が設けられた横枝管接続部120に接続された横枝管200に排水が逆流する恐れがある。すなわち、逆流によって対面する他の横枝管200に接続された他の住居または他の排水機器に接続された横枝管に逆流し、器具トラップの封水が破れたり、最悪の場合、居室に汚水があふれたりする恐れがある。
【0004】
したがって、上述のトラブルを避けるために、排水継手の胴体部分の径を十分に小さくできなかったり、対面方向での接続がある排水管路が設計できないのが現状である。
【0005】
【特許文献1】特開平9−158276号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みて、胴体部分の径を小さくしても横枝管から流入口を介して胴体部分に勢いよく流れ込んだ排水が対面する位置に設けられた他の流入口に流れ込むことがない排水管路の排水構造およびこの排水構造に用いる排水継手を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる排水管路の排水構造は、少なくとも2つの横枝管が、排水継手の大径の胴体部分に対面して設けられた継手内への排水の流入口を備えた横枝管接続部に接続され、この対面する流入口に接続された2つの横枝管のうち少なくとも一方の横枝管が排水の水勢が強い衛生機器に接続されている排水管路の排水構造において、流入口から胴体部分内に横枝管から排水継手内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、排水継手内に設けられていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明にかかる排水継手は、胴体部分が大径になった部分に接続された横枝管からの排水の流入口を有する2つの横枝管接続部を備え、これら2つの横枝管接続部の流入口が略水平方向に対面して設けられている排水継手において、流入口から胴体部分内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、内部に設けられていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第1の実施の形態をあらわしている。
【0010】
すなわち、この排水構造は、排水継手Aがその大径になった胴体部分1の側面に胴体部分1への排水の流入口21を有する2つの横枝管接続部2a,2bがその流入口21、22を水平方向に対面させるように設けられている。また、胴体部分1の内側には、4分の1球状をしたガイド3aが一方の流入口21の上側半分を前方で覆うように一体に設けられている。
そして、この流入口21の前方にガイド3aが設けられた横枝管接続部2aに水洗便器等の一時に多量の排水が排水される機器(図示せず)に接続された横枝管4aが接続され、他方の横枝管接続部2bに一時に多量の排水が流れない機器に接続された横枝管4bが接続されている。
【0011】
この排水構造は、以上のようになっており、水洗便器等から排水された水勢の強い排水は、図1に矢印で示すように、流入口21から胴体部分1に流入しようとするとき、流入口21の前方に設けられたガイド3aによって図で矢印でしましたように流入口22からすれるように下方にガイドされ、対面する流入口22に流れ込むことがない。
したがって、胴体部分1の径を十分に小さくして、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
【0012】
また、上記排水継手Aは、予め上記ガイド3aを一体に備えているので、横枝管を通常のように接続するだけで上記排水構造とすることができる。
【0013】
図2は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第2の実施の形態をあらわしている。
図2に示すように、この排水構造は、排水継手Bに設けられたガイド3bが半円錐の側面形状をしている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0014】
図3は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第3の実施の形態をあらわしている。
図3に示すように、この排水構造は、排水継手Cが、上記第1の実施の形態と同様になっている。ガイド3aが前方に設けられた流入口23の下端部23aが切り欠かれている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0015】
すなわち、この排水構造によれば、流入口23の下端部23aが切り欠かれているので、よりスムーズに排水が下方にガイドされるようになる。
【0016】
図4は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第4の実施の形態をあらわしている。
図4に示すように、この排水構造は、排水継手Dが、胴体部分1の側面に4つの横枝管接続部2c〜2fを備えている。そして、横枝管接続部2cと横枝管接続部2dとがその流入口24,25を水平方向に対面させるとともに、横枝管接続部2eと横枝管接続部2fとが、その流入口26a,26bを水平方向に対面させるように設けられている。また、胴体部分1の内側には、ガイド3dが1つの流入口24の一方の側壁部分の前方で覆うように一体に設けられている。
【0017】
そして、この流入口24の前方にガイド3dが設けられた横枝管接続部2cに水洗便器等の一時に多量の排水が排水される機器(図示せず)に接続された横枝管4aが接続され、その他の横枝管接続部2d〜2fに一時に多量の排水が流れない機器に接続された横枝管4bが接続されている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0018】
すなわち、この排水構造は、以上のようになっており、水洗便器等から排水された水勢の強い排水は、図4に矢印で示すように、流入口24から胴体部分1に流入しようとするとき、流入口24の前方に設けられたガイド3dで胴体部分1の流入口25と流入口26aとの間の流入口25からずれた位置である胴体部分1の内壁面11に当たるようにガイドされ、対面する流入口25に流れ込むことがない。
したがって、胴体部分1の径を十分に小さくして、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
【0019】
図5は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第5の実施の形態をあらわしている。
図5に示すように、この排水構造は、排水継手Eが、胴体部分1の側面に4つの横枝管接続部2g〜2jを備えている。そして、横枝管接続部2gと横枝管接続部2hとがその流入口27,28を水平方向に対面させるとともに、横枝管接続部2iと横枝管接続部2jとが、その流入口29a,29bを水平方向に対面させるように設けられている。また、流入口27の底面には、排水を左右に分岐して流す三角柱や三角錐状をしたガイド3eが一体に設けられている。
【0020】
そして、この流入口27の底面にガイド3eが設けられた横枝管接続部2gに水洗便器等の一時に多量の排水が排水される機器(図示せず)に接続された横枝管4aが接続され、その他の横枝管接続部2h〜2jに一時に多量の排水が流れない機器に接続された横枝管4bが接続されている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0021】
すなわち、この排水構造は、以上のようになっており、水洗便器等から排水された水勢の強い排水は、図5に矢印で示すように、ガイド3eによって左右に分岐され、流入口27からずれた位置である流入口28と流入口29aとの間のる胴体部分1の内壁面12および流入口28と流入口29bとの間の胴体部分1の内壁面13に当たるようにガイドされ、対面する流入口28に流れ込むことがない。
したがって、胴体部分1の径を十分に小さくして、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
【0022】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の排水構造はいずれもガイドが予め排水継手に一体に設けられていたが、既存の構造の排水継手に施工現場でガイドとなるアタッチメントを取り付けるようにしても構わない。また、上記の実施の形態では、ガイドが1つしか設けられていなかったが、各流入口にガイドを設けるようにしても構わない。
【0023】
【発明の効果】
本発明にかかる排水管路の排水構造は、以上のように構成されているので、胴体部分の径を小さくしても横枝管から流入口を介して胴体部分に勢いよく流れ込んだ排水が対面する位置に設けられた他の流入口に流れ込むことがない。したがって、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
また、本発明にかかる排水継手は、予め上記ガイド3aを一体に備えているので、横枝管を通常のように接続するだけで本発明排水構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第1の実施の形態をあらわす排水継手部分の縦断面図である。
【図2】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第2の実施の形態をあらわす排水継手部分の縦断面図である。
【図3】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第3の実施の形態をあらわす排水継手部分の縦断面図である。
【図4】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第4の実施の形態をあらわす排水継手部分の横縦断面図である。
【図5】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第1の実施の形態をあらわす排水継手部分の横断面図である。
【図6】排水管路の説明図である。
【図7】従来の排水継手の縦断面図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E 排水継手
1 胴体部分
2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j 横枝管接続部
3a,3c,3d,3d,3e ガイド
4a、4b 横枝管
21,22,23,24,25 流入口
26a,26b,27,28,29a,29b
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水管路の排水構造および排水継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
単管式排水システム等の排水縦管で用いられる多方向からの排水が流入可能な排水継手(特殊排水継手等)においては、上層階から流れてきた排水と、各階の排水設備から横枝管を通って流れてきた排水とが合流する際に、排水縦管内に形成された空気の通り芯(空気芯)が合流部にて阻害(閉塞)されないように、継手部の胴体部分を上下の縦管の径より大きくしたり、縦管内を流下する排水を旋回流にする工夫がなされている(特許文献1)。
また、この胴体部分の径は、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を考慮して極力小さくすることが望まれている。
【0003】
ところで、図6および図7に示すように、上記排水継手100においては、胴体部分110の側面に、横枝管の排水の流入口121を備えた複数の横枝管接続部120が流入口121を略水平方向に対面させた状態で設けられている場合がある。
このような場合、図6に示すように、横枝管200に水洗便器300のように一度に多量の排水を排水するような機器が接続されている横枝管200と、図7に示すように、流入口121から胴体部分110に流入する排水の水勢が強いため、胴体部分110の径を小さくしすぎると、対面する流入口121からこの流入口121が設けられた横枝管接続部120に接続された横枝管200に排水が逆流する恐れがある。すなわち、逆流によって対面する他の横枝管200に接続された他の住居または他の排水機器に接続された横枝管に逆流し、器具トラップの封水が破れたり、最悪の場合、居室に汚水があふれたりする恐れがある。
【0004】
したがって、上述のトラブルを避けるために、排水継手の胴体部分の径を十分に小さくできなかったり、対面方向での接続がある排水管路が設計できないのが現状である。
【0005】
【特許文献1】特開平9−158276号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みて、胴体部分の径を小さくしても横枝管から流入口を介して胴体部分に勢いよく流れ込んだ排水が対面する位置に設けられた他の流入口に流れ込むことがない排水管路の排水構造およびこの排水構造に用いる排水継手を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる排水管路の排水構造は、少なくとも2つの横枝管が、排水継手の大径の胴体部分に対面して設けられた継手内への排水の流入口を備えた横枝管接続部に接続され、この対面する流入口に接続された2つの横枝管のうち少なくとも一方の横枝管が排水の水勢が強い衛生機器に接続されている排水管路の排水構造において、流入口から胴体部分内に横枝管から排水継手内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、排水継手内に設けられていることを特徴としている。
【0008】
また、本発明にかかる排水継手は、胴体部分が大径になった部分に接続された横枝管からの排水の流入口を有する2つの横枝管接続部を備え、これら2つの横枝管接続部の流入口が略水平方向に対面して設けられている排水継手において、流入口から胴体部分内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、内部に設けられていることを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第1の実施の形態をあらわしている。
【0010】
すなわち、この排水構造は、排水継手Aがその大径になった胴体部分1の側面に胴体部分1への排水の流入口21を有する2つの横枝管接続部2a,2bがその流入口21、22を水平方向に対面させるように設けられている。また、胴体部分1の内側には、4分の1球状をしたガイド3aが一方の流入口21の上側半分を前方で覆うように一体に設けられている。
そして、この流入口21の前方にガイド3aが設けられた横枝管接続部2aに水洗便器等の一時に多量の排水が排水される機器(図示せず)に接続された横枝管4aが接続され、他方の横枝管接続部2bに一時に多量の排水が流れない機器に接続された横枝管4bが接続されている。
【0011】
この排水構造は、以上のようになっており、水洗便器等から排水された水勢の強い排水は、図1に矢印で示すように、流入口21から胴体部分1に流入しようとするとき、流入口21の前方に設けられたガイド3aによって図で矢印でしましたように流入口22からすれるように下方にガイドされ、対面する流入口22に流れ込むことがない。
したがって、胴体部分1の径を十分に小さくして、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
【0012】
また、上記排水継手Aは、予め上記ガイド3aを一体に備えているので、横枝管を通常のように接続するだけで上記排水構造とすることができる。
【0013】
図2は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第2の実施の形態をあらわしている。
図2に示すように、この排水構造は、排水継手Bに設けられたガイド3bが半円錐の側面形状をしている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0014】
図3は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第3の実施の形態をあらわしている。
図3に示すように、この排水構造は、排水継手Cが、上記第1の実施の形態と同様になっている。ガイド3aが前方に設けられた流入口23の下端部23aが切り欠かれている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0015】
すなわち、この排水構造によれば、流入口23の下端部23aが切り欠かれているので、よりスムーズに排水が下方にガイドされるようになる。
【0016】
図4は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第4の実施の形態をあらわしている。
図4に示すように、この排水構造は、排水継手Dが、胴体部分1の側面に4つの横枝管接続部2c〜2fを備えている。そして、横枝管接続部2cと横枝管接続部2dとがその流入口24,25を水平方向に対面させるとともに、横枝管接続部2eと横枝管接続部2fとが、その流入口26a,26bを水平方向に対面させるように設けられている。また、胴体部分1の内側には、ガイド3dが1つの流入口24の一方の側壁部分の前方で覆うように一体に設けられている。
【0017】
そして、この流入口24の前方にガイド3dが設けられた横枝管接続部2cに水洗便器等の一時に多量の排水が排水される機器(図示せず)に接続された横枝管4aが接続され、その他の横枝管接続部2d〜2fに一時に多量の排水が流れない機器に接続された横枝管4bが接続されている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0018】
すなわち、この排水構造は、以上のようになっており、水洗便器等から排水された水勢の強い排水は、図4に矢印で示すように、流入口24から胴体部分1に流入しようとするとき、流入口24の前方に設けられたガイド3dで胴体部分1の流入口25と流入口26aとの間の流入口25からずれた位置である胴体部分1の内壁面11に当たるようにガイドされ、対面する流入口25に流れ込むことがない。
したがって、胴体部分1の径を十分に小さくして、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
【0019】
図5は本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第5の実施の形態をあらわしている。
図5に示すように、この排水構造は、排水継手Eが、胴体部分1の側面に4つの横枝管接続部2g〜2jを備えている。そして、横枝管接続部2gと横枝管接続部2hとがその流入口27,28を水平方向に対面させるとともに、横枝管接続部2iと横枝管接続部2jとが、その流入口29a,29bを水平方向に対面させるように設けられている。また、流入口27の底面には、排水を左右に分岐して流す三角柱や三角錐状をしたガイド3eが一体に設けられている。
【0020】
そして、この流入口27の底面にガイド3eが設けられた横枝管接続部2gに水洗便器等の一時に多量の排水が排水される機器(図示せず)に接続された横枝管4aが接続され、その他の横枝管接続部2h〜2jに一時に多量の排水が流れない機器に接続された横枝管4bが接続されている以外は、上記第1の実施の形態と同様になっている。
【0021】
すなわち、この排水構造は、以上のようになっており、水洗便器等から排水された水勢の強い排水は、図5に矢印で示すように、ガイド3eによって左右に分岐され、流入口27からずれた位置である流入口28と流入口29aとの間のる胴体部分1の内壁面12および流入口28と流入口29bとの間の胴体部分1の内壁面13に当たるようにガイドされ、対面する流入口28に流れ込むことがない。
したがって、胴体部分1の径を十分に小さくして、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
【0022】
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。たとえば、上記の排水構造はいずれもガイドが予め排水継手に一体に設けられていたが、既存の構造の排水継手に施工現場でガイドとなるアタッチメントを取り付けるようにしても構わない。また、上記の実施の形態では、ガイドが1つしか設けられていなかったが、各流入口にガイドを設けるようにしても構わない。
【0023】
【発明の効果】
本発明にかかる排水管路の排水構造は、以上のように構成されているので、胴体部分の径を小さくしても横枝管から流入口を介して胴体部分に勢いよく流れ込んだ排水が対面する位置に設けられた他の流入口に流れ込むことがない。したがって、実際の共同住宅等での配管の納まり(PSへの納まり)を良好なものとすることができる。
また、本発明にかかる排水継手は、予め上記ガイド3aを一体に備えているので、横枝管を通常のように接続するだけで本発明排水構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第1の実施の形態をあらわす排水継手部分の縦断面図である。
【図2】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第2の実施の形態をあらわす排水継手部分の縦断面図である。
【図3】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第3の実施の形態をあらわす排水継手部分の縦断面図である。
【図4】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第4の実施の形態をあらわす排水継手部分の横縦断面図である。
【図5】本発明にかかる排水管路の排水構造および排水継手の第1の実施の形態をあらわす排水継手部分の横断面図である。
【図6】排水管路の説明図である。
【図7】従来の排水継手の縦断面図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E 排水継手
1 胴体部分
2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j 横枝管接続部
3a,3c,3d,3d,3e ガイド
4a、4b 横枝管
21,22,23,24,25 流入口
26a,26b,27,28,29a,29b
Claims (2)
- 少なくとも2つの横枝管が、排水継手の大径の胴体部分に対面して設けられた継手内への排水の流入口を備えた横枝管接続部に接続され、この対面する流入口に接続された2つの横枝管のうち少なくとも一方の横枝管が排水の水勢が強い衛生機器に接続されている排水管路の排水構造において、
流入口から胴体部分内に横枝管から排水継手内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、排水継手内に設けられていることを特徴とする排水管路の排水構造。 - 胴体部分が大径になった部分に接続された横枝管からの排水の流入口を有する2つの横枝管接続部を備え、これら2つの横枝管接続部の流入口が略水平方向に対面して設けられている排水継手において、流入口から胴体部分内に流入する排水を、対面する流入口からずれた位置に導くガイドが、内部に設けられていることを特徴とする排水継手。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003070370A JP2004278099A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 排水管路の排水構造および排水継手 |
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JP2003070370A JP2004278099A (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 排水管路の排水構造および排水継手 |
Publications (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013083404A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Toyota Motor Corp | 電極シートの乾燥装置 |
JP2020026633A (ja) * | 2018-08-09 | 2020-02-20 | 株式会社ブリヂストン | 配管構造、及び配管構造の製造方法 |
JP7187724B1 (ja) | 2022-04-18 | 2022-12-12 | 株式会社クボタケミックス | 樹脂製継手および排水配管構造 |
JP7563932B2 (ja) | 2020-10-06 | 2024-10-08 | 株式会社クボタケミックス | 排水配管継手 |
-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003070370A patent/JP2004278099A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
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