JP2004170459A - 学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びに前記学習効果確認方法を実行するためのコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】入出力端末に出力される問題に対して解答するだけで、学習の効果確認を行うことができると共に、効率的に見直しを行うことができる学習効果確認システムを提供する。
【解決手段】記憶手段30に設けられた解答履歴データファイル34に、出題データファィル33内に記憶された問題に対する閲覧の有無、閲覧済みである場合には、積極的な解答の有無、積極的な解答がされている場合には解答の正誤等が各会員毎の解答履歴として記憶されており、対応する会員からの出題要求に応じて前記対応する会員の解答履歴を参照し、未閲覧の問題、積極的解答がされていない問題、誤解答の問題、正解している問題の優先順位にて該会員の使用する入出力端末50に対して問題の出力を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】記憶手段30に設けられた解答履歴データファイル34に、出題データファィル33内に記憶された問題に対する閲覧の有無、閲覧済みである場合には、積極的な解答の有無、積極的な解答がされている場合には解答の正誤等が各会員毎の解答履歴として記憶されており、対応する会員からの出題要求に応じて前記対応する会員の解答履歴を参照し、未閲覧の問題、積極的解答がされていない問題、誤解答の問題、正解している問題の優先順位にて該会員の使用する入出力端末50に対して問題の出力を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムによる学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びにコンピュータシステムに前記学習効果確認方法を実行させるためのプログラムに関し、より詳細には、コンピュータシステムにより選択され、出力された練習問題等を利用者が解答することにより、学習の結果得られた知識の効果確認を行うことができると共に、不得意ないしは理解不十分な問題に重点を置いた効率的な学習を行うことのできる学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びにコンピュータシステムに前記学習効果確認方法を実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種資格試験、入学試験、その他の受験勉強等において、所定の知識が習得されたか否かの効果を測定する方法として、実際の試験における出題傾向に合致した練習問題を解き、前述の各種試験に対応して行ってきた学習に対する効果の確認を行うことが一般的に行われており、このように練習問題を解くことにより、不正解であった問題や理解不十分のまま解答した問題を把握することにより、自己の不得意乃至は理解不十分な科目や教科を把握し、このような問題、及びこの問題に関連する出題範囲を復習する等、練習問題に対する解答結果より、以後の学習に対する指針等を得ることができる。
【0003】
このような練習問題を解く作業は、紙に印刷された問題集等を使用して行われるのが一般的であり、このようにして問題集に記載されている問題を解答した後、この解答を正解と照らし合わせて採点等することにより学習に対する効果の測定が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来の学習方法において、問題に対する解答の正誤を判定するためには、通常、問題とは別冊又は別頁に記載されている解答集等を開き、両者を見比べてその正誤を判定する必要があり、この作業が極めて煩雑である。
【0005】
また、正解と照らし合わせた結果、誤っていることが判明した場合において、このような誤った解答がされた問題を後に見直す場合には、問題集中の該当する箇所に例えばこれを区別するための目印を付けておき、正誤の判定が終了した後に再度問題集等の該当頁を開いて確認する必要がある等の煩雑さを伴う。
【0006】
さらに、かりに解答が正解していた場合であっても、正誤式の問題や、多肢選択式の問題等の場合にはこの中には理解不十分なまま、いわば勘で正解したものもあり、確たる理解の下に正解した問題と、理解不十分なまま、勘で解答して正解した問題との整理、分類をする作業が煩雑である。そのため、偶然に正解していた問題等は、その後の復習等に際して見直しに漏れが生じる場合も多い。
【0007】
このように理解不十分なまま解答した問題を他の問題と区別するためには、例えば問題集中にこれを区別するための目印等を記入しながら解答を行う必要があるが、このような作業を行えば、解答のための時間が削られるだけでなく、解答に集中できないものとなる。
【0008】
また、自己の不得意分野や理解不十分な分野につき復習を行った後に、この復習の効果を確認等するために再度同一の練習問題を解答する場合には、前述のように理解不十分なまま解答した問題や、不正解であった問題を重点的に見直すことが効果的であり、そのため、例えばこのような問題の出題順序を他の問題に優先することも考えられる。
【0009】
しかし、前述のような問題集等の紙に印刷された問題にあっては問題の順番を入れ替えることが難しく、また、このようにして問題の順序を入れ替える場合には、解答集における解答・解説の順序との整合性がとれなくなり、採点や見直しが困難となる。
【0010】
加えて、解答が終了した段階において、このようにして解答し、解答の正誤を判定した結果に基づき、解答した問題数や解答率、正解した問題数や正解率、誤解答した問題数や誤解答率、理解不十分なまま解答した問題数や解答率、及びこれらの解答箇所等を確認するためには、問題集等を再度開き直してそれぞれの場合に従って集計等する必要があり煩雑であると共に、このような学習の進歩や理解の状態を把握する際の基礎とすることのできる資料を即時に取得し難いものとなっている。
【0011】
しかし、このような資料を容易に入手することができれば学習の際の目安となり、また、自己の不得意分野等を容易に確認、把握することができ、以後の学習の際の指針とすることができると共に、例えば問題を解答する者に対して学習の指導をしている教師、職場の上司等、学習を行う者の学習の進展状態等を把握し、指導、管理する立場にある者(本明細書において「管理者」という。)がある場合にあっては、この管理者にとっても学習の進展状況等を把握し易く、指導、管理に際して便利である。
【0012】
なお、前述のような紙に印刷された問題集による効果測定等を行う場合には常に印刷された問題集等を持ち歩くことが必要で煩雑であると共に、正誤の判定等に際して問題集と解答集の複数の頁を開く等の複雑な作業を必要とするため、例えば通勤、通学時等の移動時間、その他の空き時間を利用して学習することが困難である。
【0013】
そこで本発明の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、誤った理解がされている問題や、理解不十分であった問題の復習や見直しを極めて簡単に、かつ、効果的に行うことができると共に、携帯電話機やPDA、その他の携帯情報端末やパーソナルコンピュータ等、インターネット等の通信ネットワークに接続可能な入出力端末を使用することにより、これらの入出力端末が使用可能な場所であれば、何時、如何なる場所においても行うことのできる学習効果判定方法、学習効果判定システム及び前記方法をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の学習効果確認方法は、インターネット等の通信ネットワーク60に接続されたサーバ10と、
前記サーバ10により管理され、出題される複数の問題を記憶する記憶領域(出題データファイル33)、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域(解答データファイル35)、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データ(例えばID)と共に記憶した記憶領域(会員データファイル31)、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域(解答履歴データファイル34)を備えた記憶手段30を設け、
前記通信ネットワーク60を介して前記サーバ10に接続された前記利用者の入出力端末50(51,52a,52b)に対し、該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認処理と、
前記記憶手段30に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末50(51,52a,52b)においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる問題選択出力処理と、
前記入出力端末50(51,52a,52b)において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段30に記録する解答履歴記録処理と、
前記選択された解答と共に、該問題の正解を前記記憶手段より読み出して前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答表示処理から成り、
前記問題出力処理は、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段30に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力することを特徴とする(請求項1)。
【0015】
出題される問題が正誤問題である場合のように、解答欄に表示される選択肢が定型である場合には、各問題毎に解答の選択肢を記憶する必要はないが、出題される問題が多肢選択式の問題である場合のように、各問題に対して解答の選択肢をそれぞれ準備する必要がある場合には、前記記憶手段30が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択表示処理において前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答の選択肢として、この記憶手段30に記憶された解答の選択肢が表示される(請求項2)。
【0016】
また、前記記憶手段30には、前記問題に対する註釈を記憶させることができ、前記解答表示処理において前記正解及び/又は正誤の判定と共にこの註釈を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる処理を含むものとしても良い(請求項3)。
【0017】
さらに、前記解答履歴記録処理に、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録する処理を含め、
前記問題選択出力処理を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うこととすることもできる(請求項4)。
【0018】
また、前記問題選択出力処理において前記入出力端末50(51,,52a,52b)に表示させる解答の選択肢が、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する消極的解答(図示の例において「わからない」)の選択肢を設け、
前記解答履歴記録処理に、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録する処理を含め、
前記問題選択出力処理を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うこととしても良い(請求項5)。
【0019】
さらに、前記入出力端末50がパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類から成り、
前記解答履歴記録処理は、前記サーバ10に接続が確立された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して行われた解答履歴を前記記憶手段30に設けられた共通の記憶領域(解答履歴データファイル34)に記憶すると共に、
前記問題選択出力処理において、接続された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行うよう構成することもできる(請求項6)。
【0020】
さらに、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して利用者の識別データと共に入力された要求に従い、前記記憶手段30に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記要求のあった入出力端末50(51,52a,52b)に出力する成績表示処理を含むこともできる(請求項7)。
【0021】
また、前記記憶手段30は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域(管理者データファイル32)を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)を介して、前記管理者の識別データと共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する、管理者用成績表示処理を含むものとすめることもできる。
【0022】
また、本発明の学習効果確認システム1は、インターネットなどの通信ネットワーク60に接続されたサーバ10と、
前記サーバ10に管理され、出題される複数の問題を記憶する記憶領域(出題データファイル33)、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域(解答データファィル35)、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域(会員データファイル31)、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域(解答履歴データファイル34)を備えた記憶手段30を備え、
前記サーバ10は、
前記通信ネットワーク60を介して前記サーバ10に接続された前記利用者の入出力端末50(51,52a,52b)に対して該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認手段12と、
前記記憶手段30に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末50(51,52a,52b)においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる問題選択出力手段13と、
前記入出力端末50(51,52a,52b)において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段30に記録する解答履歴記録手段15と、
前記選択された解答と共に該問題の正解を前記記憶手段30より読み出して前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段30に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答表示手段14とを備えると共に、
前記問題選択出力手段13を、前記利用者確認手段12の要求に応じて入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段30に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力するよう構成したことを特徴とする(請求項9)。
【0023】
前述の構成の学習効果判定システム1において、前記記憶手段30が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択表示手段13は、前記問題と共に前記記憶手段30に記憶された解答の選択肢を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させるよう構成することができる(請求項10)。
【0024】
また、前記記憶手段30が、前記問題に対する註釈を記憶しており、前記解答表示手段14が、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させるよう構成しても良い(請求項11)。
【0025】
さらに、前記解答履歴記録手段15は、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録すると共に、
前記問題選択出力手段13を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うよう構成しても良い(請求項12)。
【0026】
加えて、前記問題選択出力手段13によって前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示される解答の選択肢が、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する消極的解答(図示の例では「わからない」)の選択肢を含み、
前記解答履歴記録手段15は、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定を行うと共に、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録し、
前記問題選択出力手段13を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うよう構成することもできる(請求項13)。
【0027】
さらに、前記入出力端末50がパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類から成る場合、
前記解答履歴記録手段15は、前記サーバ10に接続が確立された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末を介して行われた解答履歴を前記記憶手段30に設けられた共通の記憶領域(解答履歴データファイル34)に記憶すると共に、
前記問題選択出力手段13は、接続された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行うよう構成することもできる(請求項14)。
【0028】
なお、前記サーバ10は、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して利用者を特定する識別データと共に入力された指令に従い、前記記憶手段30に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する成績表示手段16を含むものとすることができる(請求項15)。
【0029】
さらに、前記記憶手段30は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域(管理者データファイル32)を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記サーバ10は、前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)を介して、前記管理者の識別データの入力と共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する、管理者用成績表示手段17を含むものとしても良い(請求項16)。
【0030】
さらに、前述の学習効果確認方法をサーバ10等のコンピュータシステムに実行させるための本発明のプログラムは、
出題される複数の問題を記憶する記憶領域(出題データファイル33)、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域(解答データファイル35)、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域(会員データファイル31)、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域(解答履歴データファイル34)を備えた記憶手段30を管理する、インターネット等の通信ネットワーク60に接続されたサーバ10に、
前記通信ネットワーク60を介して前記サーバ10に接続された前記利用者の入出力端末50(51,52a,52b)に対して該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認処理と、
前記記憶手段30に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末50(51,52a,52b)においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる問題選択出力処理と、
前記入出力端末50(51,52a,52b)において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段30に記録する解答履歴記録処理と、
前記選択された解答と共に該問題の正解を前記記憶手段30より読み出して前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段30に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答表示処理を行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記利用者確認処理に応じて入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力する処理を行わせることを特徴とする(請求項17)。
【0031】
前記記憶手段30が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶している場合において、前記プログラムは前記問題選択表示処理において、前記問題と共に前記記憶手段30に記憶された選択肢式の解答を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる処理を前記サーバに行わせるものとすることもできる(請求項18)。
【0032】
さらに、前記記憶手段30が、前記問題に対する註釈を記憶している場合において、前記プログラムは、前記解答表示処理において、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる処理を前記サーバに行わせるものとすることができる(請求項19)。
【0033】
さらに前述のプログラムは、前記解答履歴記録処理において、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録する処理を前記サーバ10に行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で前記サーバ10に行わせるものとすることかできる(請求項20)。
【0034】
また、前記プログラムは、前記問題選択出力処理において前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示する解答の選択肢に、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する選択肢(図示の例では「わからない」)を含める処理と、
前記解答履歴記録処理において、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録する処理とを前記サーバ10に行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で前記サーバに行わせるものとしても良い(請求項21)。
【0035】
さらに、前記入出力端末50がパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類から成るとき、前述のプログラムは、
前記解答履歴記録処理において前記サーバに接続が確立された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して行われた解答履歴を前記記憶手段30に設けられた共通の記憶領域(解答履歴データファイル34)に記憶させると共に、
前記問題選択出力処理において、接続された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を前記サーバ10に行わせるものとして構成しても良い(請求項22)。
【0036】
さらに、本発明のプログラムは、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して利用者を特定する識別データと共に入力された指令に従い、前記記憶手段30に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる成績表示処理を前記サーバに行わせるものとすることもできる(請求項23)。
【0037】
また、前記記憶手段30は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域(管理者データファイル32)を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前述のプログラムが、前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)を介して、前記管理者の識別データと共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の該解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる管理者用成績表示処理を前記サーバ10に行わせるものとすることもできる(請求項24)。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
【0039】
図1は、本発明の1実施形態を示す学習効果確認システム1であり、図1に示す実施形態において、この学習効果確認システム1は、このシステム1の各手段を実現するサーバ10と、このサーバ10により管理される記憶手段30を備えており、前記サーバ10は、通信ネットワーク60を介して本システム1を利用する利用者の入出力端末50、例えばパーソナルコンピュータ51、携帯情報端末52である携帯電話機52a、PDA52b等に接続可能に構成されている。
【0040】
このうちの記憶手段30は、本システム1を利用して学習の効果確認を行う登録された利用者(以下、本明細書においてこのような登録された利用者を「会員」という)、の識別データ、例えばID、氏名、住所、連絡先、その他、会員に関するデータが記憶されている記憶領域である会員データファイル31、この会員に対して学習の指導をしている教師、職場の上司等、会員の学習の進展状態等を把握し、指導、管理する立場にある「管理者」のID、氏名、住所、連絡先、その他のデータを、前述の会員データファイル31に記憶された会員中、この管理者の管理下にある会員の会員データと相互に関連付けて記憶する記憶領域である管理者データファイル32、出題される問題が記憶されている記憶領域である出題データファイル33、各会員が前記出題データファイル33に記憶された問題中のいずれの問題について既に解答済みであるか、及び、この解答済みの問題に対する正誤等の結果を記憶する記憶領域である解答履歴データファイル34、前記出題データファイル33に記憶された問題に対する解答、及び各問題に対する註釈等を記憶した記憶領域である解答データファイル35、及び本システム1の各動作を制御するプログラム、その他の各種プログラムを記憶する記憶領域であるプログラムファイル36等を備えている。
【0041】
また、図1に示すサーバ10は、前述のように通信ネットワーク60を介して接続された会員の入出力端末50を介して入力された要求を受け、このサーバ10の中央処理部11が前述のプログラムファイル36の記憶された対応するプログラムを実行することにより本システムの各動作を実行するための各手段を実現するものであり、本システム1との間で接続が確立された入出力端末50に対して、この入出力端末50が登録された会員及び管理者の使用するものであるか否かを確認するためにIDとパスワードの入力を要求する利用者確認手段12、入出力端末50からの出題要求に対し、前記出題データファイル33に記憶された複数の多肢選択式の問題を、前記解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴を参照して所定の基準で選択して出力する問題選択出力手段13、この出力された問題に対し、前述の入出力端末50を介して解答がされた問題の正解を、この問題に対する註釈と共に前記入出力端末50に出力する解答表示手段14と、前記問題に対する入出力端末50からの解答の入力を条件として、入力された解答の正誤と該問題を閲覧済みであることを前記解答履歴データファイル34に、対応する会員の解答履歴として記録する解答履歴記録手段15、会員による入出力端末50からの要求に応じて、前記解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴のうち、該会員の解答履歴を数値、グラフ、又は表、又はこれらの組み合わせにより表示した「成績」として前記入出力端末50に表示させる成績表示手段16、管理者による入出力端末50からの要求に応じて、前記解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴のうち、該管理者の管理する会員の解答履歴を数値、グラフ又は表、又はこれらの組み合わせにより表示した「成績」として前記管理者の入出力端末50に表示させる管理者用成績表示手段17が、このサーバ10により実現されている。
【0042】
なお、後述するように本発明の学習効果確認システム1をパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類の入出力端末50を介して利用可能とする場合には、サーバ10は、各入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力されたデータを、前記記憶手段30に設けられた共通の解答履歴データファイル34に記録可能とするための演算処理を行うと共に、解答履歴データファイル34より読み出されたデータを、入出力端末50(51,52a,52b)の種類に応じた記述形式とするために、それぞれパーソナルコンピュータ用演算処理部18a、携帯電話機用演算処理部18b、PDA用演算処理部18cを備えている。
【0043】
前述のサーバ10は、例えばWWWサーバであり、このサーバ10は必要に応じてサーバ本体に接続された入出力端末、ディスプレイ装置、電子メール用のインターフェース、その他の必要な機器を含む。
【0044】
なお、図1において各手段は単一のサーバ10により実現されるものとして説明しているが、例えば解答履歴データファィル34を管理するデータベースサーバを別途設け、通信ネットワークを介してデータの送受信と、データベースの管理とを別個のサーバにより行わせる構成としても良い。
【0045】
また、図示の例ではサーバ10と記憶手段30とを別のものとして示しているが、記憶手段30中のデータの一部又は全部はサーバ10に設けられているRAM,ROM,ハードディスク等の記憶手段に記憶して、記憶手段30の全部又は一部が、サーバ10の一部として構成されているものであっても良い。
【0046】
さらに、図示の例では解答履歴データファイル34を他のデータファイルと一体的に表示しているが、記憶手段30は多数の記録媒体の集合であっても良く、例えば前述の各ファイルは、それぞれ異なる記録媒体に設けられたものであっても良い。
【0047】
なお、システムとしては、1台のマシンで運用し、理論的には、「html処理」「プログラムロジック」及び「データストア」と既知の3階層となる。
【0048】
また、プログラムレベルでは、簡単に、PC用、携帯電話用、PDA用の3つのhtmlをシステムが自動的に振り分けし作成される。さらに、プログラムロジックとデータストア(データベースの接続)等のやりとりや、携帯のブラウザで入力させた場合、前画面での入力情報の引継ぎ(ID等)については、従来技術では、工数が大幅に必要となるが比較的簡単に対応可能となった。
【0049】
以上のように構成された学習効果確認システム1は、入出力端末50、例えば携帯電話機52aやPDA52b等の情報携帯端末52やパーソナルコンピュータ51等に、通信ネットワーク60を介して接続され、入出力端末50からの要求に従って前述の問題の送信を行うと共に、この問題に対する答え及び解説、その他の各種の情報の授受が可能に構成されている。
【0050】
この本発明の学習効果確認システム1と入出力端末50との接続を可能と成す前述の通信ネットワーク60は、本実施形態にあっては「インターネット」であり、利用者が使用する入出力端末50と本システムを構成するサーバ10間を接続業者の設備及び/又は通信業者の設備により、一般公衆回線、専用回線、CATVその他の回線網を介して接続可能とするものである。
【0051】
なお、例えば学校内部又は会社内部等の単位において本システム1を利用する場合にはこの通信ネットワークはイントラネット等であっても良い。
【0052】
利用者が使用する入出力端末50は、html表示機能を持つものであり、WWWによる情報にアクセスするための機能を備え、キーボード、操作キー等の操作によりURLを指定することにより、前述のサーバ10が管理する記憶手段(例えばハードディスク)内に設定されたWWW上のサイトに接続可能に構成されたもので、WWWによる情報にアクセスするための機能を備えるものであれば如何なる形態のものであっても良い。
【0053】
例えば、携帯電話機やPDA等の携帯情報端末52についてはc−htmlやWAP(Wireless Application Protocol)等の方式によりインターネットをブラウズできるものがこれに該当し、また、パーソナルコンピュータ51にあっては、Webブラウザを稼働可能なパーソナルコンピュータ、例えばMicrosoft社製のWindows(登録商標)が動作し、Internet Exprolerが稼働する作業環境を備えるもの等がこれに該当する。
【0054】
なお、入出力端末50として使用するパーソナルコンピュータ51とは、本体となる装置の他、キーボードやマウス等の入力装置、CRTや液晶画面等の表示装置、必要に応じてプリンタ等の出力装置、その他の付属機器等を含む。
【0055】
以上のように構成された学習効果確認システム1において、入出力端末50からの入力に従ってサーバ10の中央処理部11がプログラムファイル35に記憶されたプログラムを起動し、前述の利用者確認手段12、問題選択出力手段13、解答表示手段14、解答履歴記録手段15、成績表示手段16、管理者用成績表示手段17等の各手段が実現される。
【0056】
以上のように構成された本発明の学習効果確認システム1の使用状態を説明しつつ、サーバ10により実現された各手段の作用等について添付図面を参照して説明すれば以下の通りである。
【0057】
なお、以下に示す実施形態、特に図示の実施形態にあっては、本発明の学習効果確認システム1をMR(医療情報担当者)認定試験対策用の学習支援システムとして構築した例を示しているが、本発明の学習効果確認システム1は、図示の実施形態に示すMR認定試験対策用としての利用に限定されるものではなく、その他の各種資格試験や小学校、中学校、高等学校、大学等の各種学校の入学試験、その他の学力試験、入社試験その他の試験において出題される一般教養試験等、その他各種の試験を受験する際の学習の効果確認を行うものとして利用することができる他、前述の試験対策用の学習の他、例えばクイズ形式で所謂「雑学」等と称される問題を出題して、その他の一般的に知識の習得のために使用することができる等、各種学習を支援して効果確認等に利用することができるものである。
〔事前準備〕
本学習効果確認システム1は、前述の記憶手段30に設けられた会員データファイル31及び管理者データファイル32に登録された「会員」及び「管理者」にその利用が限定されており、本システム1を利用するにあたっては、利用者、及びこの利用者に管理者を設定する場合にはこの管理者を所定の手続に従って登録しておく必要がある。
【0058】
この登録のために、会員データファイル31及び管理者データファイル32に所定のデータを入力する作業は、例えば必要事項が記入された入会申込用紙等に記入された内容を、オペレータがサーバ10に接続されたキーボードやマウス、その他の入力装置を介して入力することにより行うものとしても良く、通信ネットワーク60を介して本システム1に接続された入出力端末50を介して会員登録を希望する者が直接入出力端末50からのデータ入力により登録を行うものとしても良い。
【0059】
会員登録につきその一例を説明すれば、本実施形態においてこの登録作業は、利用者の選択によって、記入した入会申込用紙を郵送又はFAX等により送付することによる入会申込みと、入出力端末50を介して所定の事項を入力することにより行う入会申込の2つの方法が選択可能となっており、入会申込みを行う者の便宜を考慮して入会申込書の送付による入会申込みの場合にあっては、必要な入会申込用紙の入手をインターネットを介して入会希望者の入出力端末50でプリントアウトすることにより取得することができるように構成されている。
【0060】
このような会員登録のための手続きの流れの一例を図2に基づいて説明すると、先ず、本システム1によるサービスの提供を希望する者は、例えば自宅や職場のパーソナルコンピュータ51等から成る入出力端末50のキーボード等の操作によりURLを指定する等して、自己の使用する入出力端末50を通信ネットワーク60を介して本システム1を構成するサーバ10に接続する。
【0061】
この接続により、サーバ10は本システム1の案内が表示されたメニュー画面を、入会希望者の入出力端末50に表示させる(STEP2−1)。
【0062】
入出力端末50に表示されたメニュー画面の案内に従い、例えば画面上に表示された「入会申込み」の表示を選択すると、この選択に従いサーバ10は会員登録のためのプログラムを起動する。
【0063】
このプログラムの起動により、サーバ10は入出力端末50に本システム1の利用規約や注意事項、その他申込みにあたって利用者に通知すべき事項を表示し(STEP2−2)、表示された利用規約等に入会希望者が同意するか否かの確認を表示する。
【0064】
そして、入会希望者が利用規約等に対して「同意する」旨の入力を行うと(STEP2−3)この利用規約等に対する同意が行われたことを確認したサーバは、この入会希望者の入出力端末50に対して入会申込画面を表示させる。
【0065】
この入会申込画面には、FAXや郵送による入会申込みと、Webによる申込みのいずれかを選択可能と成すための表示がされており、入会希望者は、例えばマウスによりポインタをいずれかの表示上に移動させると共に、これをクリックすることにより、入会申込の方法を選択可能としている。
【0066】
入会希望者によって、Webによる入会申込みを希望する選択がされた場合には(STEP2−4)、サーバ10は一例として図3に示す入力画面を入出力端末50に表示させる(STEP2−5)。
【0067】
入会希望者は、この画面上に表示された案内に従ってブランク上に必要なデータをキーボードやマウス、操作キー等を使用して入力する(STEP2−6)。
【0068】
入力する情報としては、一例として該入会申込み書を記入した日である「記入日」、入会申込み者の「氏名」及び「氏名カナ」、「連絡先種別」として「会社」又は「自宅」の選択、「郵便番号」、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」、「携帯メールアドレス」、「PCメールアドレス」、「会社名」、「申込科目」、「支払い方法」として「郵便振替」又は「銀行振替」の選択、領収書発行の要否及び領収書の宛名選択等である。
【0069】
このように必要事項の入力後、入力されたデータの送信を要求する表示、本実施形態にあっては図3に示す入力画面の最下欄に表示された『私は、上記の通り、「MR認定試験対策システム」を申込みます』の表示をクリックすると、入力画面においてブランク中に入力されたデータがサーバ10に対して送信される。
【0070】
入出力端末50より送信されたデータを受信したサーバ11は、受信したデータ中に要求したデータの全てが含まれているかを判断し(STEP2−7)、要求するデータの全てが入力されていると判断する場合には、この入会希望者に対して、該個人を識別するための識別データとして、例えば文字、数字、記号又はこれらの組み合わせからなる会員IDを付与し(STEP2−8)、このIDと共に、入力された会員に関するデータを会員データファイル31に登録する(STEP2−9)。
【0071】
入力画面において入力された情報に漏れがあると判断された場合には(STEP2−7)、入出力端末50に表示された入力画面に、入力漏れの警告を表示させ、入力漏れのデータを入会希望者に入力することを要求する(STEP2−10)。そして、この入力漏れのデータの入力後、再度サーバに対して入力したデータを送信すると、再度要求するデータの全てが入力されているか否かの判断が行われ(STEP2−7)、前述の動作が繰り返される。
【0072】
入会申込に際して付与されたIDは、該会員の使用する入出力端末に対して出力して表示させるか、この表示に代え、又は表示と共に、必要に応じて後日、入会申込の際に入力された住所宛に、印刷された郵便物として郵送され、又は、入力されたメールアドレス宛に電子メールで送信する等して会員に通知する。
【0073】
入会希望者による選択が、入会の申込みを必要事項が記入された入会申込み用紙をFAXや郵送等にて送付することにより行うものである場合(STEP2−4)、サーバ10はこの要求がされた入出力端末50に対して入会申込み用紙を所定形式の文書データ又はイメージデータとして出力する(STEP2−11)。
【0074】
入会希望者は、この受信した入会申込み用紙を入出力端末50に付属するプリンタによって印刷することにより入会申込用紙を入手することができ(STEP2−12)、この入会申込み用紙に必要な事項を記入した上でこれをFAX乃至は郵送により送付することで、入会申込の手続が行われる。
【0075】
このようにして送付された入会申込用紙に記載された内容は、例えば本システムを構成するサーバ10を操作等するオペレータにより、一例としてこのサーバ10に接続された表示装置等に図3に示す入力画面を表示させて、図2中STEP2−5〜STEP2−11と同様の手順により会員データファイル31に記録される。
【0076】
このようにして、会員登録が終了することにより、この登録された会員は、以後、本システム1の利用が可能となる。
【0077】
また、この会員登録の手続において、該会員に対して学習の指導をしている教師、職場の上司等、会員の学習の進展状態等を把握し、指導、管理する立場にある「管理者」(単数又は複数)が存在する場合には、前述の会員登録に併せてこの管理者を登録しておくことにより、この管理者による後述する管理者用の成績表示を行うことができる。
【0078】
この管理者の登録手順は、前述の会員登録と略同様であるが、この管理者の登録を行う場合には、該管理者と、該管理者により管理される会員とを相互に関連付けて記憶し、管理者が特定されると、この管理者の管理下にある会員についても特定が可能となるように構成されている。
【0079】
例えば、管理者とこの管理者の管理下にある会員とにそれぞれ共通の識別番号、その他の識別子を付与して会員データファイル31中の対応する会員データと、管理者データファイル32中の対応する管理者データとを相互に関連付けて記憶することにより、管理者の特定により、この管理者の管理下にある会員を会員データファイル31中より検索可能に構成されている。
【0080】
より、詳細には、本発明システムでは、3階層もしくは、3種類の対応となっており、「直属の上司」「管理者」「人事担当部長」のように1人の受講者に対して、3階層以上もしくは、3種類以上のユーザーが閲覧できるようにという形で作成される。
【0081】
なお、図1に示す実施形態にあっては、会員データファイル31と管理者データファイル32とをそれぞれ異なるファイルとして構成する例について説明しているが、例えば会員と管理者のIDに両者を識別する識別子等を付与することにより両者を識別可能として両者を共通の記憶領域に記憶しても良く、記憶手段30内の領域分けは、図示の例に限定されない。
【0082】
このようにして、会員及び管理者の登録が終了すると、登録された会員及び管理者は、その後、本システム1を利用可能となる。
〔会員による本システムの利用〕
〔利用者確認処理〕
以上のようにして会員として登録された者は、自ら使用する入出力端末50により、本システム1を構成するサーバ10にアクセスすることにより本システム1の利用が可能となる。
【0083】
この登録された会員により利用が可能な入出力端末50としては、パーソナルコンピュータ51の他、携帯電話機52aやPDA52b等の携帯情報端末52であって、html表示機能を持ち、WWWによる情報にアクセスする機能を備えた入出力端末50であればそのいずれを使用した場合であっても本システム1を利用することができる。
【0084】
会員による本システム1の利用に先立って、サーバ10は本システムの利用を要求する者を特定するための識別データの入力を要求すると共に、この者が登録された会員であるか否かを確認するための利用者確認処理を行う。この利用者確認処理の流れを一例として図4を参照して説明すると、会員が一例としてパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用し、本システム1を利用する場合、通信ネットワークを介してサーバ10に接続された入出力端末50から、パーソナルコンピュータによる本システムへのログインが要求されると(STEP4−1)、この要求を受けたサーバ10は所定のプログラムの実行によりその中央処理部11において利用者確認手段12を実現し、この要求を出力したパーソナルコンピュータ51が登録された会員が利用するものであるか否かを確認する。
【0085】
前述の利用者確認手段12の実現により、サーバ10は前述のパーソナルコンピュータ51に対し、会員のIDとパスワードの入力を要求するために一例として図5に示す認証要求画面を表示させ(STEP4−2)、この認証要求画面の案内に従って会員がIDとパスワードをパーソナルコンピュータ51上において入力すると共に、同画面上に表示された「ログイン」の表示をクリックすると(STEP4−3)、サーバ10に対して本システム1に対するログインの要求と共に入力されたIDとパスワードが出力される。
【0086】
ID及びパスワードと共に、ログインの要求を受信したサーバ10は、入力されたIDに対応する会員データファイル31内の会員データを検索し(STEP4−4)、該当するIDの会員がある場合には、入力されたパスワードと該会員データに記録されているパスワードを照合する(STEP4−5)。
【0087】
パスワードの一致が確認されると、このパーソナルコンピュータ51を介してログイン要求をした者が会員本人であると判断して本システムへのログインが認められる(STEP4−6)。
【0088】
入力されたIDに該当する会員が、会員データファイル31内に存在しない場合、及び入力されたIDに対応する会員は会員データファイル31内に記憶されているが、入力されたパスワードが記録されているパスワードと一致していない場合には、利用者確認手段12は認証要求画面上にエラーの警告を表示し(STEP4−7)、再度IDとパスワードの入力を要求し、前述の作業を繰り返す。
【0089】
このようにしてログインが認められると、認証要求画面上には図6に示すように「前回解答の続き」「科目選択」「パスワード変更」及び「閉じる」の選択メニューが出現し(STEP4−8)、このようにして表示されたメニューのいずれかを選択することにより、この選択に従って次の処理へと移行する。
【0090】
前述のパーソナルコンピュータ51に代え、携帯情報端末52、一例として携帯電話機52aを使用して本システム1を構成するサーバ10にアクセスした場合の手順についても、前述のパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用した場合と略同様であり、一例としてこのときの携帯電話機の画面表示を図7に示す。
【0091】
図7は、パーソナルコンピュータ51の表示画面における図5の表示に対応した、携帯電話機52aにおける認証要求画面である。この認証要求画面において、画面上に表示されたブランク中に該会員に対して付与されたIDとパスワードを入力する。
【0092】
なお、携帯電話機52aにおける認証要求画面にあっては、認証要求画面上に当初より「科目選択」「前回解答の続き」「閉じる」等の、パーソナルコンピュータ51における表示にあってはログイン後に表示されるメニュー表示を行い、ID及びパスワードの入力に続き、これらのメニュー表示のいずれかを選択することにより、パーソナルコンピュータ51の場合における図6の画面表示を行う工程を省略して、次のステップに移行できるよう構成して、工程の簡略化を図っている。
【0093】
なお、パーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用する場合であっても、携帯電話機52aを入出力端末50として使用した場合と同様に認証要求画面において当初より「前回解答の続き」「科目選択」「パスワード変更」「閉じる」等のメニュー表示を行っておき、IDとパスワードの入力後にこのメニュー表示のいずれかを選択することにより直接次のステップに移行するよう構成しても良い。
【0094】
このように本発明の学習効果確認システム1にあっては、該学習効果確認システムの利用可否をIDとパスワードによる照会により行うものとしていることから、本システムの利用者は、自宅のパーソナルコンピュータ、勤務先のパーソナルコンピュータ、携帯電話機等、このサーバにより管理されるホームページ上にアセス可能な入出力端末50を使用するものであれば、入出力端末50の設置場所、種類を問わず本システムを利用することが可能となる。
〔成績表示処理〕
表示されたメニュー中、「科目選択」の表示を選択すると、サーバ10の中央処理部11において成績表示手段16が実現され、成績表示手段16は認証要求画面において入力されたIDに対応する会員の解答履歴を解答履歴データファイル34より呼び出し、この解答履歴を数値、グラフ又は表、又はこれらの組み合わせにより成績として表示する。
【0095】
本実施形態において出題される問題は、科目及びこの科目を更に細分した分野に分類されており、前述のログイン後の認証要求画面において「科目選択」の表示を選択することにより入出力端末50の画面上には、一例として入出力端末50がパーソナルコンピュータ51である場合、図8に示すように各科目毎に全問題数、閲覧数及びそのパーセンテージ、解答数及びそのパーセンテージ、正解率及びそのパーセンテージを、数値とグラフで表示した、現時点における「成績」が表示される。
【0096】
このようにして画面上に表示された成績表中、さらに分野毎の成績を表示させたい科目上に、例えばマウスの操作によりポインタを移動させてクリックする等してこれを選択すると、図9に示すように各分野毎に同様の成績が表示される。因みに、図示の例では分野毎の成績を表示させる科目として「薬理学」を選択した例である。
【0097】
この成績表示は、携帯情報端末52を入出力端末50として使用した場合においても表示させることができ、一例として携帯電話機52aの画面表示を例として説明すると、図7における携帯電話機52aにおける認証要求画面においてIDとパスワードの入力後、メニュー表示中の「科目選択」を選択すると、携帯電話機52aの画面上には図10に示すように科目毎の成績が数値によって表示される。一例として薬理学の成績として表示されている数値(195/63/37)は、それぞれ195が全問題数、63が解答数、37が正解数である。
【0098】
なお、携帯電話機52aの画面上においても各科目を細分化した教科毎の成績を表示することができるようにしても良く、この場合には前述のパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用した場合と同様の操作であるためその説明及び図示を省略する。
【0099】
なお、前述のように解答履歴データファイル34は、パーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a及びこPDA52bのいずれに対しても共通のものとして構成されている一方、図示のように、パーソナルコンピュータ51と携帯電話機52aとでは表示可能な情報量等において相違することから、解答履歴データファイル34より出力されたデータは、パーソナルコンピュータ51に対して出力されるデータにあってはパーソナルコンピュータ用の演算処理部15aに、携帯電話機52aに出力されるデータにあっては携帯電話機用演算処理部に、PDA52bに出力されるデータにあってはPDA用演算処理部15cにおいて、それぞれの入出力端末50の種類に応じた記述形式に変更されて出力される。
〔問題選定出力処理〕
本実施形態において、入出力端末50からの問題の出力要求は、入出力端末50としてパーソナルコンピュータ51を使用する場合には、図6におけるログイン後の認証要求画面において「前回の解答の続き」を選択することにより、又は、図8における科目別成績表示画面において表示されている科目をクリックして反転表示させ、又は図9に示す分野別成績表示画面上に表示されている分野をクリックして反転表示させた状態で、同画面中にメニューとして表示されている「前回の解答の続き」を選択することにより行うことができ、また、入出力端末50として携帯電話機51aを使用する場合には、図7における認証要求画面においてID及びパスワードの入力後、「前回解答の続き」を選択することにより、又は図10に示す成績表示画面において、表示されている科目を選択することにより行うことができ、これらの操作を行うことにより所定のプログラムが実行されてサーバ10の中央処理部11において問題選択出力手段13が実現され、この問題選択出力手段13により選択された問題が入出力端末50の画面上に表示される。
【0100】
この問題選択出力手段13は、前述の出題データファイル33に記憶された問題を、後述する解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴を参照し、予め決定された優先順位に従って問題を選択すると共に入出力端末50に出力する。
【0101】
この、問題選択出力手段13による問題の選択及び出力に際しては、出題される問題の範囲を科目及び分野による絞りをかけることもでき、パーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用する場合を例として説明すると、一例として前述の図8に示す科目別の成績表示画面又は図9に示す分野別の成績表示画面中に表示されている科目又は分野を選択して反転表示させた状態で、メニュー表示中の「前回の解答の続き」を選択すると、この反転表示された科目又は分野に絞った出題範囲内において問題選択出力手段13は解答履歴データファイル34中の解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行う。
【0102】
この問題選択出力手段13による問題の選択から出力迄の流れを、図11に従って説明すると、本実施形態において、問題の出力要求は、前述のように図6に示すログイン後の認証要求画面上において表示されたメニュー中から「前回解答の続き」を選択することにより行う場合(科目及び分野の絞りなし)、図8に示す科目別成績表示画面上に表示されている科目の1つを選択し、反転表示させた状態において同画面上に表示されているメニュー中「前回解答の続き」を選択する場合(科目のみの絞り)、又は図9に示す教科別の成績表示画面上に表示されている教科の1つを選択し、反転表示させた状態において同画面上に表示されているメニュー中「前回解答の続き」を選択する場合(科目及び教科の絞り)の3種類の方法による問題の出力要求が可能である。
【0103】
このようにして問題の出力要求がされると(STEP11−1)、サーバ10の中央処理部11において問題選択出力手段13が実現し、この問題選択出力手段13は、入力された絞りに従い、所定の条件において絞りのかけられた範囲内において問題を選択して出力する。
【0104】
問題の出力要求の受信により実現された問題選択出力手段13は、まず、この出力要求に科目の指定があるか否かを判断し(STEP11−2)、科目の指定がある場合にはこの指定された科目に出題範囲の絞りをかける(STEP11−3)。
【0105】
科目の指定がある場合、問題選択出力手段13はさらに問題の出力要求に教科の指定が掛けられているか否かを判断し(STEP11−4)、この指定がされている場合には、さらに前記科目による絞りに教科による絞りをかけて出題範囲を特定する(STEP11−5)。
【0106】
このようにして、出題範囲の絞り込みが終了すると、問題選択出力手段13は、この特定された出題範囲内において出題する問題を選択する。この選択は、記憶手段30の解答履歴データファイル34に記憶された、対応する会員の解答履歴を参照して行われ、出題範囲の問題中に未閲覧の問題があるか否か判断し(STEP11−6)、未閲覧の問題がある場合にはこれを選択・表示し(STEP11−7)、問題が全て閲覧済みである場合にはさらに問題中に消極的解答がされた問題があるか否かを判断し(STEP11−8)、消極的解答がされた問題がある場合にはこれを選択・表示し、問題の全てが積極的解答済みである場合にはさらに問題中に誤答された問題があるか否かを判断し(STEP11−9)、誤答された問題がある場合にはこれを選択・表示し、問題の全てが正解済みである場合には、正解に至るまでのプロセス中に消極的解答がされているか否か(STEP11−10)、誤答がされているか否か(STEP11−11)を判断して出力される問題が決定される。
【0107】
なお、一実施形態における本発明システムは、特定の範囲(本発明では分野と呼称)内において、すべての問題が「正答」となった場合、「過去に誤答が存在したか/消極的解答を経て正答になったか」は判別せず、最も遠い過去に正答したものを優先して出題することができる。いわば「消極的な正答」という当てずっぽうで、正答したものについては、もう一度答えると間違えるかもしれないが、もし間違えたとすると、本発明システムからいって、正答しない時にはすぐにまた出題されるので、この方が妥当である場合もあるとの意図に基づく。
【0108】
なお、同一優先順位の問題が複数ある場合には、同様に最終的な解答に至る迄の解答の経緯が考慮されて問題選択出力手段13による選択、出力が行われる。従って、数回にわたり解答することにより最終的に正解することができた問題については、この正解に至る迄の経過において消極的な解答がされた数及び誤答の数が所定の重み付けを以てカウントされ、正解に至る迄の道程が遠いもの程優先して選択される。
【0109】
例えば、初回に解答した際に正解した問題に対し、消極的解答、誤答を経て正解した問題は優先して選択、出力される。
【0110】
また、未閲覧の問題が複数存在する場合のように、同一優先順位の問題が複数存在する場合には、この同一優先順位の問題間における優先順位は、予め決定されている順位による。
【0111】
ここで、消極的な解答とは、出題された問題に対する解答が不明である場合に選択する解答であり、後述の出題画面中に表示されている選択肢のうち「わからない」を選択した場合がこれに該当する。
【0112】
以上のようにして、問題選択出力手段による問題の選択が終了すると、この選択された問題が入出力端末に対して出力される。
【0113】
この問題の出力により入出力端末に表示される出題画面の一例を、入出力端末50としてパーソナルコンピュータ51を使用する場合を図12に、携帯電話機52aを使用する場合を図13に示す。
【0114】
図12及び図13に示すように、出題画面上には解答すべき問題(設問)と、この問題に対する解答の選択肢が表示され、この表示された選択肢中のいずれかをマウスによりクリックし、又はキーボード、操作キーによりスクロールさせて反転させる等して選択することにより、解答欄に表示された解答中の一つを選択することにより解答できるように構成されている。
【0115】
本実施形態にあっては、出題する問題として、その内容の正誤を問う問題と成し、前述の問題選択出力手段13は解答の選択肢として、出題の内容が正しいときに選択する「正」の選択肢、誤っているときに選択する「誤」の選択肢、及び会員が正誤の判別がつかない(解答が判らない)ときに、積極的な解答を回避するときに選択する「わからない」の選択肢の3つの選択肢を表示している。
【0116】
本実施形態において出題される問題は前述のように正又は誤の二者択一で解答可能であるため、本来、解答欄に「わからない」という消極的解答は不要であるが、解答欄として「正」又は「誤」のみを設ける場合、解答者は解答が正誤のいずれとも判別がつかない場合であっても勘によって「正」又は「誤」のいずれかを解答してしまう。この場合において、偶然にも選択した解答が正しい場合には、後述の正誤判定手段は利用者の選択した解答が正しいという判定を行うこととなり、後に問題を見直す場合にこの問題に対して正しい判断が成されたものとして、復習ないしは見直しが漏れてしまうおそれがある。
【0117】
しかし、前述のように「わからない」という消極的解答の選択肢を設けることにより、この問題に対して解答者が正誤の判断が不明であることを解答することにより、後に見直す際にこの問題に対する理解が不十分であったことを容易に認識することができると共に後述する効果確認結果の判定手段において、効果確認の判定を行う際においても、この問題に対する理解が不十分であることを判断することができるものとなっている。
【0118】
なお、本システムにおいて出題される問題は、前述の正誤問題のみならず、解答欄の選択肢をさらに増やした多肢選択式の問題であっても良く、この場合においても解答欄に前述の「わからない」のような消極的解答を成すための選択肢を設けることが好ましい。
【0119】
図示の実施形態のように、正誤のみを問う問題にあっては、解答欄は前述のような定型的な解答欄となるが、多肢選択式の問題を出力する場合にあっては、必要に応じてこの解答欄に表示すべき選択肢についても予め記憶手段30の所定の領域に記憶しておく。
〔解答履歴の記録処理〕
このようにして、解答欄に表示された選択肢より解答を選択すると、この解答欄の選択肢の選択を条件として記憶手段30の解答履歴データファイル34にこの問題の閲覧が行われたことが記録されると共に、選択された選択肢が正又は誤の積極的な解答である場合には、この選択された解答を解答データファイル35中に記憶された正解と比較して、その正誤が判定され、その結果が前述の解答履歴データファイル34のうち、対応する会員の解答履歴として記録される。
【0120】
また、選択された解答が「わからない」という消極的解答である場合には、このような消極的な解答がされたことが前述の解答履歴データファイル34中の当該会員の解答履歴に記録される。
【0121】
解答履歴データファイル34に記録される解答履歴は、会員が入出力端末としてパーソナルコンピュータ51を使用する場合、及び携帯情報端末52を使用する場合のいずれにおいても共通の記憶領域内に記憶され、このようにして記憶されたいずれの入出力端末に対しても共通の解答履歴データファイルを設けることにより、入出力端末としてパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52bのいずれを使用した場合であっても、この入出力端末50との接続によりサーバ10の中央処理部11に実現した前述の問題選択出力手段13、成績表示手段16及び、後述する管理者用成績表示手段17のいずれもが、会員の解答履歴としてこの共通の解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴を参照することにより、入出力端末50として複数種類の機種を使用する場合であっても共通の解答履歴を参照した動作を行わせることが可能となる。
【0122】
なお、このように異なる種類の入出力端末50(51,52a,52b)を使用する場合には、各入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された解答を共通の解答履歴データファイル34に記録するための演算処理を行うと共に、解答履歴データファイル34より読み出されたデータを、入出力端末50(51,52a,52b)の種類に応じた記述形式とするために、それぞれパーソナルコンピュータ用演算処理部18a、携帯電話機用演算処理部18b、PDA用演算処理部18cを設けている。
【0123】
従って、例えばある会員がパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用して解答を行い、この解答履歴が解答履歴データファイル34に記録されることにより、その後、例えば携帯電話機52aを入出力端末50として使用して本発明の学習効果確認システム1に出題を要求すると、問題選択出力手段13は解答履歴データファイル34に記録された解答履歴を参照して、前述のパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用して行われた経過との継続性を維持した問題の選択、出力が行われる。また、成績を表示する場合にあっても、パーソナルコンピュータ51と携帯電話機52a、PDA52b等を使用して表示させた場合のいずれであっても、常に同一の成績を表示させることができる。
〔解答表示処理〕
このようにして、出題画面上において解答が選択が行われると、入出力端末50の画面上にはこの問題に対する解答が表示される。
【0124】
この解答が表示された解答画面の一例を、パーソナルコンピュータ51を入出力端末とした場合の一例を図14に、携帯電話機52aを入出力端末50として使用した場合の一例を図15(A)及び図15(B)に示すと、この解答画面は、パーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用する場合には、前述の図12に示す出題画面上に、会員が選択した選択肢と、この選択の正誤、正解の解答、本問題に対するコメント、参照するテキストのページ等を表示して、これを解答画面としている。
【0125】
また、入出力端末50として携帯電話機52aを使用する場合には、画面上に表示された問題に続いて会員が選択した解答が表示されると共に、この解答の正誤を示す○又は×、正解、及びテキストの参照ページ等が表示され、これを以て解答画面としている。
【0126】
このような解答画面の表示により、自ら選択した解答の正誤を確認した利用者は、図示の例にあっては「次の問題」の表示をマウスによるポインタの移動により、又はキーボード操作や操作キーの操作によるスクロールにより選択することにより、この表示の選択を検知したサーバ11は、再度問題選択出力処理により選択された次順位の問題を入出力端末50に対して出力し、以下同様の作業が繰り返される。
【0127】
なお、この学習効果確認システムによる学習を終了する場合には、利用者は画面上に表示されている「終了」の表示を選択することにより、本システムによる学習を終了することができる。
【0128】
以上のようにして会員により本学習システムが一旦利用されると、会員が閲覧した問題に対する解答の正誤、問題に対する閲覧の履歴がIDと共にいずれも記憶手段30内の解答履歴データファイル34に当該会員を特定するデータと共に記憶されるので、この会員が次回、本システムを使用して問題の出力を要求する場合には、問題出力手段はこの解答履歴データファイル中に記憶されている解答履歴を参照して、問題データファイルに記憶された問題中、未閲覧の問題を入出力端末に出力する。
【0129】
また、解答履歴データファイルに記憶された解答履歴は、前述した成績表示手段による成績表示の際にもこれが参照され、会員が本システムの利用によるり学習の効果確認や進展状況を把握等する際においても有効に利用可能である。
〔管理者による本システムの利用〕
前述のように、本システムを利用して問題を実際に解答して学習の効果確認を行う会員に対し、学習を指導する立場にある者、例えば教師や講師、職場における上司等、会員に対して管理者的な立場にある者が前述の記憶手段30の管理者データファイル32に記憶され、登録されている場合には、これらの管理者が会員の学習に対する指導等を行う際の資料等とすることができるよう、この管理者が使用する入出力端末に対しても本システムを利用した会員の学習の進展状況等を把握するための成績表示処理を行わせることができるよう構成されている。
【0130】
この管理者用の成績表示処理の流れについて説明すると、この管理者用の成績表示を受けようとする管理者の使用する入出力端末50が通信ネットワーク60を介して本システムを構成するサーバ11に接続されると共に、サーバ11が該入出力端末50からの接続要求を受信すると、この要求を受けたサーバ11は、その中央処理部において利用者確認手段12が実現され、この利用者確認手段により要求を行った入出力端末50に対し、一例として図16に示す認証要求画面を出力して、IDとパスワードの入力とを要求する。
【0131】
この認証要求画面16において、画面中のブランク内に該管理者に対して付与されたIDと、該管理者により選択され、登録されているパスワードの入力を行うと共に、同画面上に表示されている「ログイン」のメニューを選択すると、入力されたID及びパスワードと共に、本システムに対する接続処理が開始される。
【0132】
利用者確認手段は、記憶手段中の管理者データファイル内に、入力されたIDに対応する管理者の記録を検索し、入力されたIDに対応する管理者が存在する場合には、入力されたIDと、この管理者のパスワードとが一致するか否かを確認し、一致する場合には該入出力端末50によるログインを認める。
【0133】
入力されたIDに対応する会員データが会員データファイル31内に存在しない場合、又は会員の存在は確認されるが、入力されたパスワードが該会員のものとして登録されているパスワードと一致しない場合には、認証要求画面上に警告を表示すると共に、再度ID及びパスワードの入力を要求する利用者確認処理が行われる点については、図4を参照して説明した、会員に対する利用者確認処理と同様である。
【0134】
以上のようにして行われたログインの完了により、前述の認証要求画面上には、一例として図17に示すように「受講者一覧」「パスワードの変更」「閉じる」等のメニューが表示され、表示されたメニューのいずれかを選択することにより、この選択に対応した処理がされる。
【0135】
図17の画面上に表示されたメニューのうち、管理者が「受講者一覧」を選択すると、この要求を受信したサーバ10の中央処理部11において管理者用成績表示手段17が実現される。そして、この管理者用成績表示手段17は、前述の利用者確認処理において入力されたIDに従い、該IDの管理者の管理下にある会員として、該管理者と関連付けて記憶されている会員の会員データと、該会員の解答履歴とをそれぞれ会員データファイル31及び解答履歴データファイル34より読み出し、このデータに基づき所定の書式にて該管理者の管理下にある会員の一覧が出力される。この会員の一覧は、管理者用の入出力端末50上に一例として図18に示すような一覧として表示される。
【0136】
本実施形態にあっては、この一覧表示画面において会員の氏名が表示される他、該会員に付与された所属コード、管理者がこの会員に対して職場の上司にあたる場合には所属部署や営業所名が、管理者が会員の属する学校の教師、塾の講師等である場合には、学年やクラス、学校名等、各会員の所属、各会員の成績の概要が数値とグラフにより表示される。
【0137】
なお、本実施形態にあっては図18に示すようにこの一覧表示画面上において、メニュー表示として「所属コード」「所属名」「社員コード」「社員名」が設けられており、各メニューを選択することにより所属コード、所属名、社員コード、社員名(例えば50音順)順に一覧上に表示される会員を並べ替えて表示することができるよう構成し、管理者が利用する際の便宜を図っている。
【0138】
このように該当する会員の一覧が表示された状態において、管理者が表示された会員のいずれかを選択する。本実施形態にあってはマウスの操作等により表示された会員名上にポインタを移動させてこれをクリックすることにより、該選択された会員のより詳細な成績の表示が要求され、選択された会員の成績が一例として図19に示す様式により表示される。
【0139】
図示の例において表示される成績表は、選択された会員の各科目毎の閲覧数とそのパーセンテージ、解答数とそのパーセンテージ、正解数とそのパーセンテージ及び閲覧数、解答数、正解数のパーセンテージを表したグラフから成るものとしているが、会員による成績表示の場合と同様に、例えば図9に示すような各科目に属する教科毎の成績を表示することができるよう構成しても良い。
【0140】
このように、実際に練習問題を解き学習の効果確認を行う会員に対して管理者的な立場にある者を管理者として登録し、この管理者の使用する入出力端末に対して該管理者の管理に服する会員の解答履歴を成績として表示することにより、該管理者は、各会員の学習の進展状況を把握したり、苦手・不得意分野を把握することができ、今後の学習を指導等する際の指針とすることかできる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明した本発明の構成により、本発明の学習効果確認方法、学習効果確認システム及びコンピュータシステムに前記方法を実行させるためのプログラムは、以下に示す顕著な効果を有する。
【0142】
会員が行った問題に対する閲覧の履歴を解答履歴として記憶手段に記憶し、入出力端末からの出題要求に対してこの解答履歴を参照して未閲覧の問題を優先して出題するよう構成したことにより、効率的な出題が可能となる。
【0143】
また、選択された解答に対する正誤を判定し、この結果を前述の閲覧履歴と共に記憶手段に記憶すると共に、問題選択出力処理に際して未閲覧の問題、誤解答した問題、正解した問題の優先順位で問題を選択して出力することにより、準備された問題を一巡して再度解答する場合には、見直しの必要な誤解答した問題が優先して出題され、効果的な学習を行うことが可能となる。
【0144】
さらに、解答の選択肢中に「わからない」等の消極的解答の選択肢を設け、この消極的解答の選択肢が選択された場合についても、これを解答履歴として記憶すると共に、問題の選択・出力に際して未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、誤解答した問題、正解した問題の優先順位で問題を選択し、出力することにより、消極的な解答、すなわち正誤不明な解答をさらに誤解答された問題に優先して出力することにより、さらに効率的な学習を行うことが可能である。
【0145】
なお、前述のように解答履歴を記憶手段内に記録し、出題に際してこの解答履歴を参照して出力するよう構成した構成により、或る会員が入出力端末としてパーソナルコンピュータと携帯電話機との双方を使用する場合であっても、例えば、携帯電話機を使用して解答を行い、一旦本システムの使用を終了した場合であっても、次にパーソナルコンピュータを使用して出題の要求をした場合には、携帯電話機を使用して解答が行われた問題の次順位の問題からの出題を受けることができ、利用する入出力端末の種類を問わない。
【0146】
さらに、前述のようにして記憶手段に記憶された解答履歴に基づき、各会員の成績表を数値や表、グラフ及びこれらの組み合わせから成る成績を表示する成績表示処理を行うことにより、この表示された成績を参照して学習の進展状況や不得意部分の把握等を行うことができると共に、各会員に対して管理者を設定し、この管理者においてもこの成績を閲覧可能とすることにより、該管理者が、その管理下にある会員に対して学習を指導等する際においてもこの成績を参照することができ、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の学習効果確認システムの概略説明図。
【図2】会員登録の流れを示すフロー。
【図3】入会申込に際して入出力端末に表示される入力画面の一例。
【図4】利用者確認処理の流れを示すフロー。
【図5】パーソナルコンピュータに表示される認証要求画面の一例(ログイン前)。
【図6】パーソナルコンピュータに表示される認証要求画面の一例(ログイン後)。
【図7】携帯電話機に表示される認証要求画面の一例(ログイン前)。
【図8】パーソナルコンピュータに表示される成績表示画面(科目別)の一例。
【図9】パーソナルコンピュータに表示される成績表示画面(分野別)の一例。
【図10】携帯電話機に表示される成績表示画面(科目別)の一例。
【図11】問題選択出力処理の流れを示すフロー。
【図12】パーソナルコンピュータの画面に表示される出題画面の一例。
【図13】携帯電話機に表示される主題画面の一例。
【図14】パーソナルコンピュータの画面に表示される解答表示画面の一例。
【図15】携帯電話機に表示される解答表示画面の一例であり、(A)、(B)はそれぞれスクロール前後の状態を示す。
【図16】パーソナルコンピュータの画面上に表示される認証要求画面(管理者用)の一例(ログイン前)。
【図17】パーソナルコンピュータの画面上に表示される認証要求画面(管理者用)の一例(ログイン後)。
【図18】管理者の入出力端末に出力される会員一覧画面の一例。
【図19】管理者の入出力端末に出力される成績表示画面の一例(分野別)。
【符号の説明】
1 学習効果確認システム
10 サーバ
11 中央処理部
12 利用者確認手段
13 問題選択出力手段
14 解答表示手段
15 解答履歴記録手段
16 成績表示手段
17 管理者用成績表示手段
18a パーソナルコンピュータ用演算処理部
18b 携帯電話機用演算処理部
18c PDA用演算処理部
30 記憶手段
31 会員データファイル
32 管理者データファィル
33 出願データファイル
34 解答履歴データファイル
35 解答データファイル
36 プログラムファイル
50 入出力端末
51 パーソナルコンピュータ
52 携帯情報端末
52a 携帯電話機
52b PDA
60 通信ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータシステムによる学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びにコンピュータシステムに前記学習効果確認方法を実行させるためのプログラムに関し、より詳細には、コンピュータシステムにより選択され、出力された練習問題等を利用者が解答することにより、学習の結果得られた知識の効果確認を行うことができると共に、不得意ないしは理解不十分な問題に重点を置いた効率的な学習を行うことのできる学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びにコンピュータシステムに前記学習効果確認方法を実行させるためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種資格試験、入学試験、その他の受験勉強等において、所定の知識が習得されたか否かの効果を測定する方法として、実際の試験における出題傾向に合致した練習問題を解き、前述の各種試験に対応して行ってきた学習に対する効果の確認を行うことが一般的に行われており、このように練習問題を解くことにより、不正解であった問題や理解不十分のまま解答した問題を把握することにより、自己の不得意乃至は理解不十分な科目や教科を把握し、このような問題、及びこの問題に関連する出題範囲を復習する等、練習問題に対する解答結果より、以後の学習に対する指針等を得ることができる。
【0003】
このような練習問題を解く作業は、紙に印刷された問題集等を使用して行われるのが一般的であり、このようにして問題集に記載されている問題を解答した後、この解答を正解と照らし合わせて採点等することにより学習に対する効果の測定が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上の従来の学習方法において、問題に対する解答の正誤を判定するためには、通常、問題とは別冊又は別頁に記載されている解答集等を開き、両者を見比べてその正誤を判定する必要があり、この作業が極めて煩雑である。
【0005】
また、正解と照らし合わせた結果、誤っていることが判明した場合において、このような誤った解答がされた問題を後に見直す場合には、問題集中の該当する箇所に例えばこれを区別するための目印を付けておき、正誤の判定が終了した後に再度問題集等の該当頁を開いて確認する必要がある等の煩雑さを伴う。
【0006】
さらに、かりに解答が正解していた場合であっても、正誤式の問題や、多肢選択式の問題等の場合にはこの中には理解不十分なまま、いわば勘で正解したものもあり、確たる理解の下に正解した問題と、理解不十分なまま、勘で解答して正解した問題との整理、分類をする作業が煩雑である。そのため、偶然に正解していた問題等は、その後の復習等に際して見直しに漏れが生じる場合も多い。
【0007】
このように理解不十分なまま解答した問題を他の問題と区別するためには、例えば問題集中にこれを区別するための目印等を記入しながら解答を行う必要があるが、このような作業を行えば、解答のための時間が削られるだけでなく、解答に集中できないものとなる。
【0008】
また、自己の不得意分野や理解不十分な分野につき復習を行った後に、この復習の効果を確認等するために再度同一の練習問題を解答する場合には、前述のように理解不十分なまま解答した問題や、不正解であった問題を重点的に見直すことが効果的であり、そのため、例えばこのような問題の出題順序を他の問題に優先することも考えられる。
【0009】
しかし、前述のような問題集等の紙に印刷された問題にあっては問題の順番を入れ替えることが難しく、また、このようにして問題の順序を入れ替える場合には、解答集における解答・解説の順序との整合性がとれなくなり、採点や見直しが困難となる。
【0010】
加えて、解答が終了した段階において、このようにして解答し、解答の正誤を判定した結果に基づき、解答した問題数や解答率、正解した問題数や正解率、誤解答した問題数や誤解答率、理解不十分なまま解答した問題数や解答率、及びこれらの解答箇所等を確認するためには、問題集等を再度開き直してそれぞれの場合に従って集計等する必要があり煩雑であると共に、このような学習の進歩や理解の状態を把握する際の基礎とすることのできる資料を即時に取得し難いものとなっている。
【0011】
しかし、このような資料を容易に入手することができれば学習の際の目安となり、また、自己の不得意分野等を容易に確認、把握することができ、以後の学習の際の指針とすることができると共に、例えば問題を解答する者に対して学習の指導をしている教師、職場の上司等、学習を行う者の学習の進展状態等を把握し、指導、管理する立場にある者(本明細書において「管理者」という。)がある場合にあっては、この管理者にとっても学習の進展状況等を把握し易く、指導、管理に際して便利である。
【0012】
なお、前述のような紙に印刷された問題集による効果測定等を行う場合には常に印刷された問題集等を持ち歩くことが必要で煩雑であると共に、正誤の判定等に際して問題集と解答集の複数の頁を開く等の複雑な作業を必要とするため、例えば通勤、通学時等の移動時間、その他の空き時間を利用して学習することが困難である。
【0013】
そこで本発明の目的は、上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり、誤った理解がされている問題や、理解不十分であった問題の復習や見直しを極めて簡単に、かつ、効果的に行うことができると共に、携帯電話機やPDA、その他の携帯情報端末やパーソナルコンピュータ等、インターネット等の通信ネットワークに接続可能な入出力端末を使用することにより、これらの入出力端末が使用可能な場所であれば、何時、如何なる場所においても行うことのできる学習効果判定方法、学習効果判定システム及び前記方法をコンピュータシステムに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の学習効果確認方法は、インターネット等の通信ネットワーク60に接続されたサーバ10と、
前記サーバ10により管理され、出題される複数の問題を記憶する記憶領域(出題データファイル33)、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域(解答データファイル35)、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データ(例えばID)と共に記憶した記憶領域(会員データファイル31)、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域(解答履歴データファイル34)を備えた記憶手段30を設け、
前記通信ネットワーク60を介して前記サーバ10に接続された前記利用者の入出力端末50(51,52a,52b)に対し、該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認処理と、
前記記憶手段30に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末50(51,52a,52b)においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる問題選択出力処理と、
前記入出力端末50(51,52a,52b)において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段30に記録する解答履歴記録処理と、
前記選択された解答と共に、該問題の正解を前記記憶手段より読み出して前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答表示処理から成り、
前記問題出力処理は、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段30に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力することを特徴とする(請求項1)。
【0015】
出題される問題が正誤問題である場合のように、解答欄に表示される選択肢が定型である場合には、各問題毎に解答の選択肢を記憶する必要はないが、出題される問題が多肢選択式の問題である場合のように、各問題に対して解答の選択肢をそれぞれ準備する必要がある場合には、前記記憶手段30が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択表示処理において前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答の選択肢として、この記憶手段30に記憶された解答の選択肢が表示される(請求項2)。
【0016】
また、前記記憶手段30には、前記問題に対する註釈を記憶させることができ、前記解答表示処理において前記正解及び/又は正誤の判定と共にこの註釈を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる処理を含むものとしても良い(請求項3)。
【0017】
さらに、前記解答履歴記録処理に、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録する処理を含め、
前記問題選択出力処理を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うこととすることもできる(請求項4)。
【0018】
また、前記問題選択出力処理において前記入出力端末50(51,,52a,52b)に表示させる解答の選択肢が、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する消極的解答(図示の例において「わからない」)の選択肢を設け、
前記解答履歴記録処理に、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録する処理を含め、
前記問題選択出力処理を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うこととしても良い(請求項5)。
【0019】
さらに、前記入出力端末50がパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類から成り、
前記解答履歴記録処理は、前記サーバ10に接続が確立された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して行われた解答履歴を前記記憶手段30に設けられた共通の記憶領域(解答履歴データファイル34)に記憶すると共に、
前記問題選択出力処理において、接続された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行うよう構成することもできる(請求項6)。
【0020】
さらに、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して利用者の識別データと共に入力された要求に従い、前記記憶手段30に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記要求のあった入出力端末50(51,52a,52b)に出力する成績表示処理を含むこともできる(請求項7)。
【0021】
また、前記記憶手段30は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域(管理者データファイル32)を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)を介して、前記管理者の識別データと共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する、管理者用成績表示処理を含むものとすめることもできる。
【0022】
また、本発明の学習効果確認システム1は、インターネットなどの通信ネットワーク60に接続されたサーバ10と、
前記サーバ10に管理され、出題される複数の問題を記憶する記憶領域(出題データファイル33)、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域(解答データファィル35)、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域(会員データファイル31)、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域(解答履歴データファイル34)を備えた記憶手段30を備え、
前記サーバ10は、
前記通信ネットワーク60を介して前記サーバ10に接続された前記利用者の入出力端末50(51,52a,52b)に対して該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認手段12と、
前記記憶手段30に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末50(51,52a,52b)においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる問題選択出力手段13と、
前記入出力端末50(51,52a,52b)において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段30に記録する解答履歴記録手段15と、
前記選択された解答と共に該問題の正解を前記記憶手段30より読み出して前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段30に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答表示手段14とを備えると共に、
前記問題選択出力手段13を、前記利用者確認手段12の要求に応じて入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段30に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力するよう構成したことを特徴とする(請求項9)。
【0023】
前述の構成の学習効果判定システム1において、前記記憶手段30が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択表示手段13は、前記問題と共に前記記憶手段30に記憶された解答の選択肢を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させるよう構成することができる(請求項10)。
【0024】
また、前記記憶手段30が、前記問題に対する註釈を記憶しており、前記解答表示手段14が、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させるよう構成しても良い(請求項11)。
【0025】
さらに、前記解答履歴記録手段15は、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録すると共に、
前記問題選択出力手段13を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うよう構成しても良い(請求項12)。
【0026】
加えて、前記問題選択出力手段13によって前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示される解答の選択肢が、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する消極的解答(図示の例では「わからない」)の選択肢を含み、
前記解答履歴記録手段15は、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定を行うと共に、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録し、
前記問題選択出力手段13を、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うよう構成することもできる(請求項13)。
【0027】
さらに、前記入出力端末50がパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類から成る場合、
前記解答履歴記録手段15は、前記サーバ10に接続が確立された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末を介して行われた解答履歴を前記記憶手段30に設けられた共通の記憶領域(解答履歴データファイル34)に記憶すると共に、
前記問題選択出力手段13は、接続された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行うよう構成することもできる(請求項14)。
【0028】
なお、前記サーバ10は、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して利用者を特定する識別データと共に入力された指令に従い、前記記憶手段30に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する成績表示手段16を含むものとすることができる(請求項15)。
【0029】
さらに、前記記憶手段30は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域(管理者データファイル32)を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記サーバ10は、前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)を介して、前記管理者の識別データの入力と共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する、管理者用成績表示手段17を含むものとしても良い(請求項16)。
【0030】
さらに、前述の学習効果確認方法をサーバ10等のコンピュータシステムに実行させるための本発明のプログラムは、
出題される複数の問題を記憶する記憶領域(出題データファイル33)、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域(解答データファイル35)、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域(会員データファイル31)、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域(解答履歴データファイル34)を備えた記憶手段30を管理する、インターネット等の通信ネットワーク60に接続されたサーバ10に、
前記通信ネットワーク60を介して前記サーバ10に接続された前記利用者の入出力端末50(51,52a,52b)に対して該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認処理と、
前記記憶手段30に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末50(51,52a,52b)においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる問題選択出力処理と、
前記入出力端末50(51,52a,52b)において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段30に記録する解答履歴記録処理と、
前記選択された解答と共に該問題の正解を前記記憶手段30より読み出して前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段30に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる解答表示処理を行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記利用者確認処理に応じて入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力する処理を行わせることを特徴とする(請求項17)。
【0031】
前記記憶手段30が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶している場合において、前記プログラムは前記問題選択表示処理において、前記問題と共に前記記憶手段30に記憶された選択肢式の解答を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる処理を前記サーバに行わせるものとすることもできる(請求項18)。
【0032】
さらに、前記記憶手段30が、前記問題に対する註釈を記憶している場合において、前記プログラムは、前記解答表示処理において、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる処理を前記サーバに行わせるものとすることができる(請求項19)。
【0033】
さらに前述のプログラムは、前記解答履歴記録処理において、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録する処理を前記サーバ10に行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で前記サーバ10に行わせるものとすることかできる(請求項20)。
【0034】
また、前記プログラムは、前記問題選択出力処理において前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示する解答の選択肢に、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する選択肢(図示の例では「わからない」)を含める処理と、
前記解答履歴記録処理において、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段30に記録する処理とを前記サーバ10に行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記記憶手段30に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で前記サーバに行わせるものとしても良い(請求項21)。
【0035】
さらに、前記入出力端末50がパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類から成るとき、前述のプログラムは、
前記解答履歴記録処理において前記サーバに接続が確立された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末50(51,52a,52b)を介して行われた解答履歴を前記記憶手段30に設けられた共通の記憶領域(解答履歴データファイル34)に記憶させると共に、
前記問題選択出力処理において、接続された入出力端末50(51,52a,52b)の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を前記サーバ10に行わせるものとして構成しても良い(請求項22)。
【0036】
さらに、本発明のプログラムは、前記入出力端末50(51,52a,52b)を介して利用者を特定する識別データと共に入力された指令に従い、前記記憶手段30に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる成績表示処理を前記サーバに行わせるものとすることもできる(請求項23)。
【0037】
また、前記記憶手段30は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域(管理者データファイル32)を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前述のプログラムが、前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)を介して、前記管理者の識別データと共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の該解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記管理者の使用する入出力端末50(51,52a,52b)に表示させる管理者用成績表示処理を前記サーバ10に行わせるものとすることもできる(請求項24)。
【0038】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
【0039】
図1は、本発明の1実施形態を示す学習効果確認システム1であり、図1に示す実施形態において、この学習効果確認システム1は、このシステム1の各手段を実現するサーバ10と、このサーバ10により管理される記憶手段30を備えており、前記サーバ10は、通信ネットワーク60を介して本システム1を利用する利用者の入出力端末50、例えばパーソナルコンピュータ51、携帯情報端末52である携帯電話機52a、PDA52b等に接続可能に構成されている。
【0040】
このうちの記憶手段30は、本システム1を利用して学習の効果確認を行う登録された利用者(以下、本明細書においてこのような登録された利用者を「会員」という)、の識別データ、例えばID、氏名、住所、連絡先、その他、会員に関するデータが記憶されている記憶領域である会員データファイル31、この会員に対して学習の指導をしている教師、職場の上司等、会員の学習の進展状態等を把握し、指導、管理する立場にある「管理者」のID、氏名、住所、連絡先、その他のデータを、前述の会員データファイル31に記憶された会員中、この管理者の管理下にある会員の会員データと相互に関連付けて記憶する記憶領域である管理者データファイル32、出題される問題が記憶されている記憶領域である出題データファイル33、各会員が前記出題データファイル33に記憶された問題中のいずれの問題について既に解答済みであるか、及び、この解答済みの問題に対する正誤等の結果を記憶する記憶領域である解答履歴データファイル34、前記出題データファイル33に記憶された問題に対する解答、及び各問題に対する註釈等を記憶した記憶領域である解答データファイル35、及び本システム1の各動作を制御するプログラム、その他の各種プログラムを記憶する記憶領域であるプログラムファイル36等を備えている。
【0041】
また、図1に示すサーバ10は、前述のように通信ネットワーク60を介して接続された会員の入出力端末50を介して入力された要求を受け、このサーバ10の中央処理部11が前述のプログラムファイル36の記憶された対応するプログラムを実行することにより本システムの各動作を実行するための各手段を実現するものであり、本システム1との間で接続が確立された入出力端末50に対して、この入出力端末50が登録された会員及び管理者の使用するものであるか否かを確認するためにIDとパスワードの入力を要求する利用者確認手段12、入出力端末50からの出題要求に対し、前記出題データファイル33に記憶された複数の多肢選択式の問題を、前記解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴を参照して所定の基準で選択して出力する問題選択出力手段13、この出力された問題に対し、前述の入出力端末50を介して解答がされた問題の正解を、この問題に対する註釈と共に前記入出力端末50に出力する解答表示手段14と、前記問題に対する入出力端末50からの解答の入力を条件として、入力された解答の正誤と該問題を閲覧済みであることを前記解答履歴データファイル34に、対応する会員の解答履歴として記録する解答履歴記録手段15、会員による入出力端末50からの要求に応じて、前記解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴のうち、該会員の解答履歴を数値、グラフ、又は表、又はこれらの組み合わせにより表示した「成績」として前記入出力端末50に表示させる成績表示手段16、管理者による入出力端末50からの要求に応じて、前記解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴のうち、該管理者の管理する会員の解答履歴を数値、グラフ又は表、又はこれらの組み合わせにより表示した「成績」として前記管理者の入出力端末50に表示させる管理者用成績表示手段17が、このサーバ10により実現されている。
【0042】
なお、後述するように本発明の学習効果確認システム1をパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52b等の複数種類の入出力端末50を介して利用可能とする場合には、サーバ10は、各入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力されたデータを、前記記憶手段30に設けられた共通の解答履歴データファイル34に記録可能とするための演算処理を行うと共に、解答履歴データファイル34より読み出されたデータを、入出力端末50(51,52a,52b)の種類に応じた記述形式とするために、それぞれパーソナルコンピュータ用演算処理部18a、携帯電話機用演算処理部18b、PDA用演算処理部18cを備えている。
【0043】
前述のサーバ10は、例えばWWWサーバであり、このサーバ10は必要に応じてサーバ本体に接続された入出力端末、ディスプレイ装置、電子メール用のインターフェース、その他の必要な機器を含む。
【0044】
なお、図1において各手段は単一のサーバ10により実現されるものとして説明しているが、例えば解答履歴データファィル34を管理するデータベースサーバを別途設け、通信ネットワークを介してデータの送受信と、データベースの管理とを別個のサーバにより行わせる構成としても良い。
【0045】
また、図示の例ではサーバ10と記憶手段30とを別のものとして示しているが、記憶手段30中のデータの一部又は全部はサーバ10に設けられているRAM,ROM,ハードディスク等の記憶手段に記憶して、記憶手段30の全部又は一部が、サーバ10の一部として構成されているものであっても良い。
【0046】
さらに、図示の例では解答履歴データファイル34を他のデータファイルと一体的に表示しているが、記憶手段30は多数の記録媒体の集合であっても良く、例えば前述の各ファイルは、それぞれ異なる記録媒体に設けられたものであっても良い。
【0047】
なお、システムとしては、1台のマシンで運用し、理論的には、「html処理」「プログラムロジック」及び「データストア」と既知の3階層となる。
【0048】
また、プログラムレベルでは、簡単に、PC用、携帯電話用、PDA用の3つのhtmlをシステムが自動的に振り分けし作成される。さらに、プログラムロジックとデータストア(データベースの接続)等のやりとりや、携帯のブラウザで入力させた場合、前画面での入力情報の引継ぎ(ID等)については、従来技術では、工数が大幅に必要となるが比較的簡単に対応可能となった。
【0049】
以上のように構成された学習効果確認システム1は、入出力端末50、例えば携帯電話機52aやPDA52b等の情報携帯端末52やパーソナルコンピュータ51等に、通信ネットワーク60を介して接続され、入出力端末50からの要求に従って前述の問題の送信を行うと共に、この問題に対する答え及び解説、その他の各種の情報の授受が可能に構成されている。
【0050】
この本発明の学習効果確認システム1と入出力端末50との接続を可能と成す前述の通信ネットワーク60は、本実施形態にあっては「インターネット」であり、利用者が使用する入出力端末50と本システムを構成するサーバ10間を接続業者の設備及び/又は通信業者の設備により、一般公衆回線、専用回線、CATVその他の回線網を介して接続可能とするものである。
【0051】
なお、例えば学校内部又は会社内部等の単位において本システム1を利用する場合にはこの通信ネットワークはイントラネット等であっても良い。
【0052】
利用者が使用する入出力端末50は、html表示機能を持つものであり、WWWによる情報にアクセスするための機能を備え、キーボード、操作キー等の操作によりURLを指定することにより、前述のサーバ10が管理する記憶手段(例えばハードディスク)内に設定されたWWW上のサイトに接続可能に構成されたもので、WWWによる情報にアクセスするための機能を備えるものであれば如何なる形態のものであっても良い。
【0053】
例えば、携帯電話機やPDA等の携帯情報端末52についてはc−htmlやWAP(Wireless Application Protocol)等の方式によりインターネットをブラウズできるものがこれに該当し、また、パーソナルコンピュータ51にあっては、Webブラウザを稼働可能なパーソナルコンピュータ、例えばMicrosoft社製のWindows(登録商標)が動作し、Internet Exprolerが稼働する作業環境を備えるもの等がこれに該当する。
【0054】
なお、入出力端末50として使用するパーソナルコンピュータ51とは、本体となる装置の他、キーボードやマウス等の入力装置、CRTや液晶画面等の表示装置、必要に応じてプリンタ等の出力装置、その他の付属機器等を含む。
【0055】
以上のように構成された学習効果確認システム1において、入出力端末50からの入力に従ってサーバ10の中央処理部11がプログラムファイル35に記憶されたプログラムを起動し、前述の利用者確認手段12、問題選択出力手段13、解答表示手段14、解答履歴記録手段15、成績表示手段16、管理者用成績表示手段17等の各手段が実現される。
【0056】
以上のように構成された本発明の学習効果確認システム1の使用状態を説明しつつ、サーバ10により実現された各手段の作用等について添付図面を参照して説明すれば以下の通りである。
【0057】
なお、以下に示す実施形態、特に図示の実施形態にあっては、本発明の学習効果確認システム1をMR(医療情報担当者)認定試験対策用の学習支援システムとして構築した例を示しているが、本発明の学習効果確認システム1は、図示の実施形態に示すMR認定試験対策用としての利用に限定されるものではなく、その他の各種資格試験や小学校、中学校、高等学校、大学等の各種学校の入学試験、その他の学力試験、入社試験その他の試験において出題される一般教養試験等、その他各種の試験を受験する際の学習の効果確認を行うものとして利用することができる他、前述の試験対策用の学習の他、例えばクイズ形式で所謂「雑学」等と称される問題を出題して、その他の一般的に知識の習得のために使用することができる等、各種学習を支援して効果確認等に利用することができるものである。
〔事前準備〕
本学習効果確認システム1は、前述の記憶手段30に設けられた会員データファイル31及び管理者データファイル32に登録された「会員」及び「管理者」にその利用が限定されており、本システム1を利用するにあたっては、利用者、及びこの利用者に管理者を設定する場合にはこの管理者を所定の手続に従って登録しておく必要がある。
【0058】
この登録のために、会員データファイル31及び管理者データファイル32に所定のデータを入力する作業は、例えば必要事項が記入された入会申込用紙等に記入された内容を、オペレータがサーバ10に接続されたキーボードやマウス、その他の入力装置を介して入力することにより行うものとしても良く、通信ネットワーク60を介して本システム1に接続された入出力端末50を介して会員登録を希望する者が直接入出力端末50からのデータ入力により登録を行うものとしても良い。
【0059】
会員登録につきその一例を説明すれば、本実施形態においてこの登録作業は、利用者の選択によって、記入した入会申込用紙を郵送又はFAX等により送付することによる入会申込みと、入出力端末50を介して所定の事項を入力することにより行う入会申込の2つの方法が選択可能となっており、入会申込みを行う者の便宜を考慮して入会申込書の送付による入会申込みの場合にあっては、必要な入会申込用紙の入手をインターネットを介して入会希望者の入出力端末50でプリントアウトすることにより取得することができるように構成されている。
【0060】
このような会員登録のための手続きの流れの一例を図2に基づいて説明すると、先ず、本システム1によるサービスの提供を希望する者は、例えば自宅や職場のパーソナルコンピュータ51等から成る入出力端末50のキーボード等の操作によりURLを指定する等して、自己の使用する入出力端末50を通信ネットワーク60を介して本システム1を構成するサーバ10に接続する。
【0061】
この接続により、サーバ10は本システム1の案内が表示されたメニュー画面を、入会希望者の入出力端末50に表示させる(STEP2−1)。
【0062】
入出力端末50に表示されたメニュー画面の案内に従い、例えば画面上に表示された「入会申込み」の表示を選択すると、この選択に従いサーバ10は会員登録のためのプログラムを起動する。
【0063】
このプログラムの起動により、サーバ10は入出力端末50に本システム1の利用規約や注意事項、その他申込みにあたって利用者に通知すべき事項を表示し(STEP2−2)、表示された利用規約等に入会希望者が同意するか否かの確認を表示する。
【0064】
そして、入会希望者が利用規約等に対して「同意する」旨の入力を行うと(STEP2−3)この利用規約等に対する同意が行われたことを確認したサーバは、この入会希望者の入出力端末50に対して入会申込画面を表示させる。
【0065】
この入会申込画面には、FAXや郵送による入会申込みと、Webによる申込みのいずれかを選択可能と成すための表示がされており、入会希望者は、例えばマウスによりポインタをいずれかの表示上に移動させると共に、これをクリックすることにより、入会申込の方法を選択可能としている。
【0066】
入会希望者によって、Webによる入会申込みを希望する選択がされた場合には(STEP2−4)、サーバ10は一例として図3に示す入力画面を入出力端末50に表示させる(STEP2−5)。
【0067】
入会希望者は、この画面上に表示された案内に従ってブランク上に必要なデータをキーボードやマウス、操作キー等を使用して入力する(STEP2−6)。
【0068】
入力する情報としては、一例として該入会申込み書を記入した日である「記入日」、入会申込み者の「氏名」及び「氏名カナ」、「連絡先種別」として「会社」又は「自宅」の選択、「郵便番号」、「住所」、「電話番号」、「FAX番号」、「携帯メールアドレス」、「PCメールアドレス」、「会社名」、「申込科目」、「支払い方法」として「郵便振替」又は「銀行振替」の選択、領収書発行の要否及び領収書の宛名選択等である。
【0069】
このように必要事項の入力後、入力されたデータの送信を要求する表示、本実施形態にあっては図3に示す入力画面の最下欄に表示された『私は、上記の通り、「MR認定試験対策システム」を申込みます』の表示をクリックすると、入力画面においてブランク中に入力されたデータがサーバ10に対して送信される。
【0070】
入出力端末50より送信されたデータを受信したサーバ11は、受信したデータ中に要求したデータの全てが含まれているかを判断し(STEP2−7)、要求するデータの全てが入力されていると判断する場合には、この入会希望者に対して、該個人を識別するための識別データとして、例えば文字、数字、記号又はこれらの組み合わせからなる会員IDを付与し(STEP2−8)、このIDと共に、入力された会員に関するデータを会員データファイル31に登録する(STEP2−9)。
【0071】
入力画面において入力された情報に漏れがあると判断された場合には(STEP2−7)、入出力端末50に表示された入力画面に、入力漏れの警告を表示させ、入力漏れのデータを入会希望者に入力することを要求する(STEP2−10)。そして、この入力漏れのデータの入力後、再度サーバに対して入力したデータを送信すると、再度要求するデータの全てが入力されているか否かの判断が行われ(STEP2−7)、前述の動作が繰り返される。
【0072】
入会申込に際して付与されたIDは、該会員の使用する入出力端末に対して出力して表示させるか、この表示に代え、又は表示と共に、必要に応じて後日、入会申込の際に入力された住所宛に、印刷された郵便物として郵送され、又は、入力されたメールアドレス宛に電子メールで送信する等して会員に通知する。
【0073】
入会希望者による選択が、入会の申込みを必要事項が記入された入会申込み用紙をFAXや郵送等にて送付することにより行うものである場合(STEP2−4)、サーバ10はこの要求がされた入出力端末50に対して入会申込み用紙を所定形式の文書データ又はイメージデータとして出力する(STEP2−11)。
【0074】
入会希望者は、この受信した入会申込み用紙を入出力端末50に付属するプリンタによって印刷することにより入会申込用紙を入手することができ(STEP2−12)、この入会申込み用紙に必要な事項を記入した上でこれをFAX乃至は郵送により送付することで、入会申込の手続が行われる。
【0075】
このようにして送付された入会申込用紙に記載された内容は、例えば本システムを構成するサーバ10を操作等するオペレータにより、一例としてこのサーバ10に接続された表示装置等に図3に示す入力画面を表示させて、図2中STEP2−5〜STEP2−11と同様の手順により会員データファイル31に記録される。
【0076】
このようにして、会員登録が終了することにより、この登録された会員は、以後、本システム1の利用が可能となる。
【0077】
また、この会員登録の手続において、該会員に対して学習の指導をしている教師、職場の上司等、会員の学習の進展状態等を把握し、指導、管理する立場にある「管理者」(単数又は複数)が存在する場合には、前述の会員登録に併せてこの管理者を登録しておくことにより、この管理者による後述する管理者用の成績表示を行うことができる。
【0078】
この管理者の登録手順は、前述の会員登録と略同様であるが、この管理者の登録を行う場合には、該管理者と、該管理者により管理される会員とを相互に関連付けて記憶し、管理者が特定されると、この管理者の管理下にある会員についても特定が可能となるように構成されている。
【0079】
例えば、管理者とこの管理者の管理下にある会員とにそれぞれ共通の識別番号、その他の識別子を付与して会員データファイル31中の対応する会員データと、管理者データファイル32中の対応する管理者データとを相互に関連付けて記憶することにより、管理者の特定により、この管理者の管理下にある会員を会員データファイル31中より検索可能に構成されている。
【0080】
より、詳細には、本発明システムでは、3階層もしくは、3種類の対応となっており、「直属の上司」「管理者」「人事担当部長」のように1人の受講者に対して、3階層以上もしくは、3種類以上のユーザーが閲覧できるようにという形で作成される。
【0081】
なお、図1に示す実施形態にあっては、会員データファイル31と管理者データファイル32とをそれぞれ異なるファイルとして構成する例について説明しているが、例えば会員と管理者のIDに両者を識別する識別子等を付与することにより両者を識別可能として両者を共通の記憶領域に記憶しても良く、記憶手段30内の領域分けは、図示の例に限定されない。
【0082】
このようにして、会員及び管理者の登録が終了すると、登録された会員及び管理者は、その後、本システム1を利用可能となる。
〔会員による本システムの利用〕
〔利用者確認処理〕
以上のようにして会員として登録された者は、自ら使用する入出力端末50により、本システム1を構成するサーバ10にアクセスすることにより本システム1の利用が可能となる。
【0083】
この登録された会員により利用が可能な入出力端末50としては、パーソナルコンピュータ51の他、携帯電話機52aやPDA52b等の携帯情報端末52であって、html表示機能を持ち、WWWによる情報にアクセスする機能を備えた入出力端末50であればそのいずれを使用した場合であっても本システム1を利用することができる。
【0084】
会員による本システム1の利用に先立って、サーバ10は本システムの利用を要求する者を特定するための識別データの入力を要求すると共に、この者が登録された会員であるか否かを確認するための利用者確認処理を行う。この利用者確認処理の流れを一例として図4を参照して説明すると、会員が一例としてパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用し、本システム1を利用する場合、通信ネットワークを介してサーバ10に接続された入出力端末50から、パーソナルコンピュータによる本システムへのログインが要求されると(STEP4−1)、この要求を受けたサーバ10は所定のプログラムの実行によりその中央処理部11において利用者確認手段12を実現し、この要求を出力したパーソナルコンピュータ51が登録された会員が利用するものであるか否かを確認する。
【0085】
前述の利用者確認手段12の実現により、サーバ10は前述のパーソナルコンピュータ51に対し、会員のIDとパスワードの入力を要求するために一例として図5に示す認証要求画面を表示させ(STEP4−2)、この認証要求画面の案内に従って会員がIDとパスワードをパーソナルコンピュータ51上において入力すると共に、同画面上に表示された「ログイン」の表示をクリックすると(STEP4−3)、サーバ10に対して本システム1に対するログインの要求と共に入力されたIDとパスワードが出力される。
【0086】
ID及びパスワードと共に、ログインの要求を受信したサーバ10は、入力されたIDに対応する会員データファイル31内の会員データを検索し(STEP4−4)、該当するIDの会員がある場合には、入力されたパスワードと該会員データに記録されているパスワードを照合する(STEP4−5)。
【0087】
パスワードの一致が確認されると、このパーソナルコンピュータ51を介してログイン要求をした者が会員本人であると判断して本システムへのログインが認められる(STEP4−6)。
【0088】
入力されたIDに該当する会員が、会員データファイル31内に存在しない場合、及び入力されたIDに対応する会員は会員データファイル31内に記憶されているが、入力されたパスワードが記録されているパスワードと一致していない場合には、利用者確認手段12は認証要求画面上にエラーの警告を表示し(STEP4−7)、再度IDとパスワードの入力を要求し、前述の作業を繰り返す。
【0089】
このようにしてログインが認められると、認証要求画面上には図6に示すように「前回解答の続き」「科目選択」「パスワード変更」及び「閉じる」の選択メニューが出現し(STEP4−8)、このようにして表示されたメニューのいずれかを選択することにより、この選択に従って次の処理へと移行する。
【0090】
前述のパーソナルコンピュータ51に代え、携帯情報端末52、一例として携帯電話機52aを使用して本システム1を構成するサーバ10にアクセスした場合の手順についても、前述のパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用した場合と略同様であり、一例としてこのときの携帯電話機の画面表示を図7に示す。
【0091】
図7は、パーソナルコンピュータ51の表示画面における図5の表示に対応した、携帯電話機52aにおける認証要求画面である。この認証要求画面において、画面上に表示されたブランク中に該会員に対して付与されたIDとパスワードを入力する。
【0092】
なお、携帯電話機52aにおける認証要求画面にあっては、認証要求画面上に当初より「科目選択」「前回解答の続き」「閉じる」等の、パーソナルコンピュータ51における表示にあってはログイン後に表示されるメニュー表示を行い、ID及びパスワードの入力に続き、これらのメニュー表示のいずれかを選択することにより、パーソナルコンピュータ51の場合における図6の画面表示を行う工程を省略して、次のステップに移行できるよう構成して、工程の簡略化を図っている。
【0093】
なお、パーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用する場合であっても、携帯電話機52aを入出力端末50として使用した場合と同様に認証要求画面において当初より「前回解答の続き」「科目選択」「パスワード変更」「閉じる」等のメニュー表示を行っておき、IDとパスワードの入力後にこのメニュー表示のいずれかを選択することにより直接次のステップに移行するよう構成しても良い。
【0094】
このように本発明の学習効果確認システム1にあっては、該学習効果確認システムの利用可否をIDとパスワードによる照会により行うものとしていることから、本システムの利用者は、自宅のパーソナルコンピュータ、勤務先のパーソナルコンピュータ、携帯電話機等、このサーバにより管理されるホームページ上にアセス可能な入出力端末50を使用するものであれば、入出力端末50の設置場所、種類を問わず本システムを利用することが可能となる。
〔成績表示処理〕
表示されたメニュー中、「科目選択」の表示を選択すると、サーバ10の中央処理部11において成績表示手段16が実現され、成績表示手段16は認証要求画面において入力されたIDに対応する会員の解答履歴を解答履歴データファイル34より呼び出し、この解答履歴を数値、グラフ又は表、又はこれらの組み合わせにより成績として表示する。
【0095】
本実施形態において出題される問題は、科目及びこの科目を更に細分した分野に分類されており、前述のログイン後の認証要求画面において「科目選択」の表示を選択することにより入出力端末50の画面上には、一例として入出力端末50がパーソナルコンピュータ51である場合、図8に示すように各科目毎に全問題数、閲覧数及びそのパーセンテージ、解答数及びそのパーセンテージ、正解率及びそのパーセンテージを、数値とグラフで表示した、現時点における「成績」が表示される。
【0096】
このようにして画面上に表示された成績表中、さらに分野毎の成績を表示させたい科目上に、例えばマウスの操作によりポインタを移動させてクリックする等してこれを選択すると、図9に示すように各分野毎に同様の成績が表示される。因みに、図示の例では分野毎の成績を表示させる科目として「薬理学」を選択した例である。
【0097】
この成績表示は、携帯情報端末52を入出力端末50として使用した場合においても表示させることができ、一例として携帯電話機52aの画面表示を例として説明すると、図7における携帯電話機52aにおける認証要求画面においてIDとパスワードの入力後、メニュー表示中の「科目選択」を選択すると、携帯電話機52aの画面上には図10に示すように科目毎の成績が数値によって表示される。一例として薬理学の成績として表示されている数値(195/63/37)は、それぞれ195が全問題数、63が解答数、37が正解数である。
【0098】
なお、携帯電話機52aの画面上においても各科目を細分化した教科毎の成績を表示することができるようにしても良く、この場合には前述のパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用した場合と同様の操作であるためその説明及び図示を省略する。
【0099】
なお、前述のように解答履歴データファイル34は、パーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a及びこPDA52bのいずれに対しても共通のものとして構成されている一方、図示のように、パーソナルコンピュータ51と携帯電話機52aとでは表示可能な情報量等において相違することから、解答履歴データファイル34より出力されたデータは、パーソナルコンピュータ51に対して出力されるデータにあってはパーソナルコンピュータ用の演算処理部15aに、携帯電話機52aに出力されるデータにあっては携帯電話機用演算処理部に、PDA52bに出力されるデータにあってはPDA用演算処理部15cにおいて、それぞれの入出力端末50の種類に応じた記述形式に変更されて出力される。
〔問題選定出力処理〕
本実施形態において、入出力端末50からの問題の出力要求は、入出力端末50としてパーソナルコンピュータ51を使用する場合には、図6におけるログイン後の認証要求画面において「前回の解答の続き」を選択することにより、又は、図8における科目別成績表示画面において表示されている科目をクリックして反転表示させ、又は図9に示す分野別成績表示画面上に表示されている分野をクリックして反転表示させた状態で、同画面中にメニューとして表示されている「前回の解答の続き」を選択することにより行うことができ、また、入出力端末50として携帯電話機51aを使用する場合には、図7における認証要求画面においてID及びパスワードの入力後、「前回解答の続き」を選択することにより、又は図10に示す成績表示画面において、表示されている科目を選択することにより行うことができ、これらの操作を行うことにより所定のプログラムが実行されてサーバ10の中央処理部11において問題選択出力手段13が実現され、この問題選択出力手段13により選択された問題が入出力端末50の画面上に表示される。
【0100】
この問題選択出力手段13は、前述の出題データファイル33に記憶された問題を、後述する解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴を参照し、予め決定された優先順位に従って問題を選択すると共に入出力端末50に出力する。
【0101】
この、問題選択出力手段13による問題の選択及び出力に際しては、出題される問題の範囲を科目及び分野による絞りをかけることもでき、パーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用する場合を例として説明すると、一例として前述の図8に示す科目別の成績表示画面又は図9に示す分野別の成績表示画面中に表示されている科目又は分野を選択して反転表示させた状態で、メニュー表示中の「前回の解答の続き」を選択すると、この反転表示された科目又は分野に絞った出題範囲内において問題選択出力手段13は解答履歴データファイル34中の解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行う。
【0102】
この問題選択出力手段13による問題の選択から出力迄の流れを、図11に従って説明すると、本実施形態において、問題の出力要求は、前述のように図6に示すログイン後の認証要求画面上において表示されたメニュー中から「前回解答の続き」を選択することにより行う場合(科目及び分野の絞りなし)、図8に示す科目別成績表示画面上に表示されている科目の1つを選択し、反転表示させた状態において同画面上に表示されているメニュー中「前回解答の続き」を選択する場合(科目のみの絞り)、又は図9に示す教科別の成績表示画面上に表示されている教科の1つを選択し、反転表示させた状態において同画面上に表示されているメニュー中「前回解答の続き」を選択する場合(科目及び教科の絞り)の3種類の方法による問題の出力要求が可能である。
【0103】
このようにして問題の出力要求がされると(STEP11−1)、サーバ10の中央処理部11において問題選択出力手段13が実現し、この問題選択出力手段13は、入力された絞りに従い、所定の条件において絞りのかけられた範囲内において問題を選択して出力する。
【0104】
問題の出力要求の受信により実現された問題選択出力手段13は、まず、この出力要求に科目の指定があるか否かを判断し(STEP11−2)、科目の指定がある場合にはこの指定された科目に出題範囲の絞りをかける(STEP11−3)。
【0105】
科目の指定がある場合、問題選択出力手段13はさらに問題の出力要求に教科の指定が掛けられているか否かを判断し(STEP11−4)、この指定がされている場合には、さらに前記科目による絞りに教科による絞りをかけて出題範囲を特定する(STEP11−5)。
【0106】
このようにして、出題範囲の絞り込みが終了すると、問題選択出力手段13は、この特定された出題範囲内において出題する問題を選択する。この選択は、記憶手段30の解答履歴データファイル34に記憶された、対応する会員の解答履歴を参照して行われ、出題範囲の問題中に未閲覧の問題があるか否か判断し(STEP11−6)、未閲覧の問題がある場合にはこれを選択・表示し(STEP11−7)、問題が全て閲覧済みである場合にはさらに問題中に消極的解答がされた問題があるか否かを判断し(STEP11−8)、消極的解答がされた問題がある場合にはこれを選択・表示し、問題の全てが積極的解答済みである場合にはさらに問題中に誤答された問題があるか否かを判断し(STEP11−9)、誤答された問題がある場合にはこれを選択・表示し、問題の全てが正解済みである場合には、正解に至るまでのプロセス中に消極的解答がされているか否か(STEP11−10)、誤答がされているか否か(STEP11−11)を判断して出力される問題が決定される。
【0107】
なお、一実施形態における本発明システムは、特定の範囲(本発明では分野と呼称)内において、すべての問題が「正答」となった場合、「過去に誤答が存在したか/消極的解答を経て正答になったか」は判別せず、最も遠い過去に正答したものを優先して出題することができる。いわば「消極的な正答」という当てずっぽうで、正答したものについては、もう一度答えると間違えるかもしれないが、もし間違えたとすると、本発明システムからいって、正答しない時にはすぐにまた出題されるので、この方が妥当である場合もあるとの意図に基づく。
【0108】
なお、同一優先順位の問題が複数ある場合には、同様に最終的な解答に至る迄の解答の経緯が考慮されて問題選択出力手段13による選択、出力が行われる。従って、数回にわたり解答することにより最終的に正解することができた問題については、この正解に至る迄の経過において消極的な解答がされた数及び誤答の数が所定の重み付けを以てカウントされ、正解に至る迄の道程が遠いもの程優先して選択される。
【0109】
例えば、初回に解答した際に正解した問題に対し、消極的解答、誤答を経て正解した問題は優先して選択、出力される。
【0110】
また、未閲覧の問題が複数存在する場合のように、同一優先順位の問題が複数存在する場合には、この同一優先順位の問題間における優先順位は、予め決定されている順位による。
【0111】
ここで、消極的な解答とは、出題された問題に対する解答が不明である場合に選択する解答であり、後述の出題画面中に表示されている選択肢のうち「わからない」を選択した場合がこれに該当する。
【0112】
以上のようにして、問題選択出力手段による問題の選択が終了すると、この選択された問題が入出力端末に対して出力される。
【0113】
この問題の出力により入出力端末に表示される出題画面の一例を、入出力端末50としてパーソナルコンピュータ51を使用する場合を図12に、携帯電話機52aを使用する場合を図13に示す。
【0114】
図12及び図13に示すように、出題画面上には解答すべき問題(設問)と、この問題に対する解答の選択肢が表示され、この表示された選択肢中のいずれかをマウスによりクリックし、又はキーボード、操作キーによりスクロールさせて反転させる等して選択することにより、解答欄に表示された解答中の一つを選択することにより解答できるように構成されている。
【0115】
本実施形態にあっては、出題する問題として、その内容の正誤を問う問題と成し、前述の問題選択出力手段13は解答の選択肢として、出題の内容が正しいときに選択する「正」の選択肢、誤っているときに選択する「誤」の選択肢、及び会員が正誤の判別がつかない(解答が判らない)ときに、積極的な解答を回避するときに選択する「わからない」の選択肢の3つの選択肢を表示している。
【0116】
本実施形態において出題される問題は前述のように正又は誤の二者択一で解答可能であるため、本来、解答欄に「わからない」という消極的解答は不要であるが、解答欄として「正」又は「誤」のみを設ける場合、解答者は解答が正誤のいずれとも判別がつかない場合であっても勘によって「正」又は「誤」のいずれかを解答してしまう。この場合において、偶然にも選択した解答が正しい場合には、後述の正誤判定手段は利用者の選択した解答が正しいという判定を行うこととなり、後に問題を見直す場合にこの問題に対して正しい判断が成されたものとして、復習ないしは見直しが漏れてしまうおそれがある。
【0117】
しかし、前述のように「わからない」という消極的解答の選択肢を設けることにより、この問題に対して解答者が正誤の判断が不明であることを解答することにより、後に見直す際にこの問題に対する理解が不十分であったことを容易に認識することができると共に後述する効果確認結果の判定手段において、効果確認の判定を行う際においても、この問題に対する理解が不十分であることを判断することができるものとなっている。
【0118】
なお、本システムにおいて出題される問題は、前述の正誤問題のみならず、解答欄の選択肢をさらに増やした多肢選択式の問題であっても良く、この場合においても解答欄に前述の「わからない」のような消極的解答を成すための選択肢を設けることが好ましい。
【0119】
図示の実施形態のように、正誤のみを問う問題にあっては、解答欄は前述のような定型的な解答欄となるが、多肢選択式の問題を出力する場合にあっては、必要に応じてこの解答欄に表示すべき選択肢についても予め記憶手段30の所定の領域に記憶しておく。
〔解答履歴の記録処理〕
このようにして、解答欄に表示された選択肢より解答を選択すると、この解答欄の選択肢の選択を条件として記憶手段30の解答履歴データファイル34にこの問題の閲覧が行われたことが記録されると共に、選択された選択肢が正又は誤の積極的な解答である場合には、この選択された解答を解答データファイル35中に記憶された正解と比較して、その正誤が判定され、その結果が前述の解答履歴データファイル34のうち、対応する会員の解答履歴として記録される。
【0120】
また、選択された解答が「わからない」という消極的解答である場合には、このような消極的な解答がされたことが前述の解答履歴データファイル34中の当該会員の解答履歴に記録される。
【0121】
解答履歴データファイル34に記録される解答履歴は、会員が入出力端末としてパーソナルコンピュータ51を使用する場合、及び携帯情報端末52を使用する場合のいずれにおいても共通の記憶領域内に記憶され、このようにして記憶されたいずれの入出力端末に対しても共通の解答履歴データファイルを設けることにより、入出力端末としてパーソナルコンピュータ51、携帯電話機52a、PDA52bのいずれを使用した場合であっても、この入出力端末50との接続によりサーバ10の中央処理部11に実現した前述の問題選択出力手段13、成績表示手段16及び、後述する管理者用成績表示手段17のいずれもが、会員の解答履歴としてこの共通の解答履歴データファイル34に記憶された解答履歴を参照することにより、入出力端末50として複数種類の機種を使用する場合であっても共通の解答履歴を参照した動作を行わせることが可能となる。
【0122】
なお、このように異なる種類の入出力端末50(51,52a,52b)を使用する場合には、各入出力端末50(51,52a,52b)を介して入力された解答を共通の解答履歴データファイル34に記録するための演算処理を行うと共に、解答履歴データファイル34より読み出されたデータを、入出力端末50(51,52a,52b)の種類に応じた記述形式とするために、それぞれパーソナルコンピュータ用演算処理部18a、携帯電話機用演算処理部18b、PDA用演算処理部18cを設けている。
【0123】
従って、例えばある会員がパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用して解答を行い、この解答履歴が解答履歴データファイル34に記録されることにより、その後、例えば携帯電話機52aを入出力端末50として使用して本発明の学習効果確認システム1に出題を要求すると、問題選択出力手段13は解答履歴データファイル34に記録された解答履歴を参照して、前述のパーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用して行われた経過との継続性を維持した問題の選択、出力が行われる。また、成績を表示する場合にあっても、パーソナルコンピュータ51と携帯電話機52a、PDA52b等を使用して表示させた場合のいずれであっても、常に同一の成績を表示させることができる。
〔解答表示処理〕
このようにして、出題画面上において解答が選択が行われると、入出力端末50の画面上にはこの問題に対する解答が表示される。
【0124】
この解答が表示された解答画面の一例を、パーソナルコンピュータ51を入出力端末とした場合の一例を図14に、携帯電話機52aを入出力端末50として使用した場合の一例を図15(A)及び図15(B)に示すと、この解答画面は、パーソナルコンピュータ51を入出力端末50として使用する場合には、前述の図12に示す出題画面上に、会員が選択した選択肢と、この選択の正誤、正解の解答、本問題に対するコメント、参照するテキストのページ等を表示して、これを解答画面としている。
【0125】
また、入出力端末50として携帯電話機52aを使用する場合には、画面上に表示された問題に続いて会員が選択した解答が表示されると共に、この解答の正誤を示す○又は×、正解、及びテキストの参照ページ等が表示され、これを以て解答画面としている。
【0126】
このような解答画面の表示により、自ら選択した解答の正誤を確認した利用者は、図示の例にあっては「次の問題」の表示をマウスによるポインタの移動により、又はキーボード操作や操作キーの操作によるスクロールにより選択することにより、この表示の選択を検知したサーバ11は、再度問題選択出力処理により選択された次順位の問題を入出力端末50に対して出力し、以下同様の作業が繰り返される。
【0127】
なお、この学習効果確認システムによる学習を終了する場合には、利用者は画面上に表示されている「終了」の表示を選択することにより、本システムによる学習を終了することができる。
【0128】
以上のようにして会員により本学習システムが一旦利用されると、会員が閲覧した問題に対する解答の正誤、問題に対する閲覧の履歴がIDと共にいずれも記憶手段30内の解答履歴データファイル34に当該会員を特定するデータと共に記憶されるので、この会員が次回、本システムを使用して問題の出力を要求する場合には、問題出力手段はこの解答履歴データファイル中に記憶されている解答履歴を参照して、問題データファイルに記憶された問題中、未閲覧の問題を入出力端末に出力する。
【0129】
また、解答履歴データファイルに記憶された解答履歴は、前述した成績表示手段による成績表示の際にもこれが参照され、会員が本システムの利用によるり学習の効果確認や進展状況を把握等する際においても有効に利用可能である。
〔管理者による本システムの利用〕
前述のように、本システムを利用して問題を実際に解答して学習の効果確認を行う会員に対し、学習を指導する立場にある者、例えば教師や講師、職場における上司等、会員に対して管理者的な立場にある者が前述の記憶手段30の管理者データファイル32に記憶され、登録されている場合には、これらの管理者が会員の学習に対する指導等を行う際の資料等とすることができるよう、この管理者が使用する入出力端末に対しても本システムを利用した会員の学習の進展状況等を把握するための成績表示処理を行わせることができるよう構成されている。
【0130】
この管理者用の成績表示処理の流れについて説明すると、この管理者用の成績表示を受けようとする管理者の使用する入出力端末50が通信ネットワーク60を介して本システムを構成するサーバ11に接続されると共に、サーバ11が該入出力端末50からの接続要求を受信すると、この要求を受けたサーバ11は、その中央処理部において利用者確認手段12が実現され、この利用者確認手段により要求を行った入出力端末50に対し、一例として図16に示す認証要求画面を出力して、IDとパスワードの入力とを要求する。
【0131】
この認証要求画面16において、画面中のブランク内に該管理者に対して付与されたIDと、該管理者により選択され、登録されているパスワードの入力を行うと共に、同画面上に表示されている「ログイン」のメニューを選択すると、入力されたID及びパスワードと共に、本システムに対する接続処理が開始される。
【0132】
利用者確認手段は、記憶手段中の管理者データファイル内に、入力されたIDに対応する管理者の記録を検索し、入力されたIDに対応する管理者が存在する場合には、入力されたIDと、この管理者のパスワードとが一致するか否かを確認し、一致する場合には該入出力端末50によるログインを認める。
【0133】
入力されたIDに対応する会員データが会員データファイル31内に存在しない場合、又は会員の存在は確認されるが、入力されたパスワードが該会員のものとして登録されているパスワードと一致しない場合には、認証要求画面上に警告を表示すると共に、再度ID及びパスワードの入力を要求する利用者確認処理が行われる点については、図4を参照して説明した、会員に対する利用者確認処理と同様である。
【0134】
以上のようにして行われたログインの完了により、前述の認証要求画面上には、一例として図17に示すように「受講者一覧」「パスワードの変更」「閉じる」等のメニューが表示され、表示されたメニューのいずれかを選択することにより、この選択に対応した処理がされる。
【0135】
図17の画面上に表示されたメニューのうち、管理者が「受講者一覧」を選択すると、この要求を受信したサーバ10の中央処理部11において管理者用成績表示手段17が実現される。そして、この管理者用成績表示手段17は、前述の利用者確認処理において入力されたIDに従い、該IDの管理者の管理下にある会員として、該管理者と関連付けて記憶されている会員の会員データと、該会員の解答履歴とをそれぞれ会員データファイル31及び解答履歴データファイル34より読み出し、このデータに基づき所定の書式にて該管理者の管理下にある会員の一覧が出力される。この会員の一覧は、管理者用の入出力端末50上に一例として図18に示すような一覧として表示される。
【0136】
本実施形態にあっては、この一覧表示画面において会員の氏名が表示される他、該会員に付与された所属コード、管理者がこの会員に対して職場の上司にあたる場合には所属部署や営業所名が、管理者が会員の属する学校の教師、塾の講師等である場合には、学年やクラス、学校名等、各会員の所属、各会員の成績の概要が数値とグラフにより表示される。
【0137】
なお、本実施形態にあっては図18に示すようにこの一覧表示画面上において、メニュー表示として「所属コード」「所属名」「社員コード」「社員名」が設けられており、各メニューを選択することにより所属コード、所属名、社員コード、社員名(例えば50音順)順に一覧上に表示される会員を並べ替えて表示することができるよう構成し、管理者が利用する際の便宜を図っている。
【0138】
このように該当する会員の一覧が表示された状態において、管理者が表示された会員のいずれかを選択する。本実施形態にあってはマウスの操作等により表示された会員名上にポインタを移動させてこれをクリックすることにより、該選択された会員のより詳細な成績の表示が要求され、選択された会員の成績が一例として図19に示す様式により表示される。
【0139】
図示の例において表示される成績表は、選択された会員の各科目毎の閲覧数とそのパーセンテージ、解答数とそのパーセンテージ、正解数とそのパーセンテージ及び閲覧数、解答数、正解数のパーセンテージを表したグラフから成るものとしているが、会員による成績表示の場合と同様に、例えば図9に示すような各科目に属する教科毎の成績を表示することができるよう構成しても良い。
【0140】
このように、実際に練習問題を解き学習の効果確認を行う会員に対して管理者的な立場にある者を管理者として登録し、この管理者の使用する入出力端末に対して該管理者の管理に服する会員の解答履歴を成績として表示することにより、該管理者は、各会員の学習の進展状況を把握したり、苦手・不得意分野を把握することができ、今後の学習を指導等する際の指針とすることかできる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明した本発明の構成により、本発明の学習効果確認方法、学習効果確認システム及びコンピュータシステムに前記方法を実行させるためのプログラムは、以下に示す顕著な効果を有する。
【0142】
会員が行った問題に対する閲覧の履歴を解答履歴として記憶手段に記憶し、入出力端末からの出題要求に対してこの解答履歴を参照して未閲覧の問題を優先して出題するよう構成したことにより、効率的な出題が可能となる。
【0143】
また、選択された解答に対する正誤を判定し、この結果を前述の閲覧履歴と共に記憶手段に記憶すると共に、問題選択出力処理に際して未閲覧の問題、誤解答した問題、正解した問題の優先順位で問題を選択して出力することにより、準備された問題を一巡して再度解答する場合には、見直しの必要な誤解答した問題が優先して出題され、効果的な学習を行うことが可能となる。
【0144】
さらに、解答の選択肢中に「わからない」等の消極的解答の選択肢を設け、この消極的解答の選択肢が選択された場合についても、これを解答履歴として記憶すると共に、問題の選択・出力に際して未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、誤解答した問題、正解した問題の優先順位で問題を選択し、出力することにより、消極的な解答、すなわち正誤不明な解答をさらに誤解答された問題に優先して出力することにより、さらに効率的な学習を行うことが可能である。
【0145】
なお、前述のように解答履歴を記憶手段内に記録し、出題に際してこの解答履歴を参照して出力するよう構成した構成により、或る会員が入出力端末としてパーソナルコンピュータと携帯電話機との双方を使用する場合であっても、例えば、携帯電話機を使用して解答を行い、一旦本システムの使用を終了した場合であっても、次にパーソナルコンピュータを使用して出題の要求をした場合には、携帯電話機を使用して解答が行われた問題の次順位の問題からの出題を受けることができ、利用する入出力端末の種類を問わない。
【0146】
さらに、前述のようにして記憶手段に記憶された解答履歴に基づき、各会員の成績表を数値や表、グラフ及びこれらの組み合わせから成る成績を表示する成績表示処理を行うことにより、この表示された成績を参照して学習の進展状況や不得意部分の把握等を行うことができると共に、各会員に対して管理者を設定し、この管理者においてもこの成績を閲覧可能とすることにより、該管理者が、その管理下にある会員に対して学習を指導等する際においてもこの成績を参照することができ、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の学習効果確認システムの概略説明図。
【図2】会員登録の流れを示すフロー。
【図3】入会申込に際して入出力端末に表示される入力画面の一例。
【図4】利用者確認処理の流れを示すフロー。
【図5】パーソナルコンピュータに表示される認証要求画面の一例(ログイン前)。
【図6】パーソナルコンピュータに表示される認証要求画面の一例(ログイン後)。
【図7】携帯電話機に表示される認証要求画面の一例(ログイン前)。
【図8】パーソナルコンピュータに表示される成績表示画面(科目別)の一例。
【図9】パーソナルコンピュータに表示される成績表示画面(分野別)の一例。
【図10】携帯電話機に表示される成績表示画面(科目別)の一例。
【図11】問題選択出力処理の流れを示すフロー。
【図12】パーソナルコンピュータの画面に表示される出題画面の一例。
【図13】携帯電話機に表示される主題画面の一例。
【図14】パーソナルコンピュータの画面に表示される解答表示画面の一例。
【図15】携帯電話機に表示される解答表示画面の一例であり、(A)、(B)はそれぞれスクロール前後の状態を示す。
【図16】パーソナルコンピュータの画面上に表示される認証要求画面(管理者用)の一例(ログイン前)。
【図17】パーソナルコンピュータの画面上に表示される認証要求画面(管理者用)の一例(ログイン後)。
【図18】管理者の入出力端末に出力される会員一覧画面の一例。
【図19】管理者の入出力端末に出力される成績表示画面の一例(分野別)。
【符号の説明】
1 学習効果確認システム
10 サーバ
11 中央処理部
12 利用者確認手段
13 問題選択出力手段
14 解答表示手段
15 解答履歴記録手段
16 成績表示手段
17 管理者用成績表示手段
18a パーソナルコンピュータ用演算処理部
18b 携帯電話機用演算処理部
18c PDA用演算処理部
30 記憶手段
31 会員データファイル
32 管理者データファィル
33 出願データファイル
34 解答履歴データファイル
35 解答データファイル
36 プログラムファイル
50 入出力端末
51 パーソナルコンピュータ
52 携帯情報端末
52a 携帯電話機
52b PDA
60 通信ネットワーク
Claims (24)
- 通信ネットワークに接続されたサーバと、
前記サーバにより管理され、出題される複数の問題を記憶する記憶領域、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域を備えた記憶手段を設け、
前記通信ネットワークを介して前記サーバに接続された前記利用者の入出力端末に対し、該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認処理と、
前記記憶手段に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末に表示させる問題選択出力処理と、
前記入出力端末において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段に記録する解答履歴記録処理と、
前記選択された解答と共に、該問題の正解を前記記憶手段より読み出して前記入出力端末に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末に表示させる解答表示処理から成り、
前記問題出力処理は、前記入出力端末を介して入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力することを特徴とする学習効果確認方法。 - 前記記憶手段が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択表示処理において前記入出力端末に表示させる解答の選択肢が、前記記憶手段に記憶された解答の選択肢であることを特徴とする請求項1記載の学習効果確認方法。
- 前記記憶手段が前記問題に対する註釈を記憶しており、前記解答表示処理が、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末に表示させる処理を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の学習効果確認方法。
- 前記解答履歴記録処理が、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録する処理を含み、
前記問題選択出力処理を、前記記憶手段に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うことを特徴とする請求項3記載の学習効果確認方法。 - 前記問題選択出力処理において前記入出力端末に表示させる解答の選択肢が、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する消極的解答の選択肢を含み、
前記解答履歴記録処理が、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録する処理を含み、
前記問題選択出力処理を、前記記憶手段に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うことを特徴とする請求項3記載の学習効果確認方法。 - 前記入出力端末がパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA等の複数種類から成り、
前記解答履歴記録処理は、前記サーバに接続が確立された入出力端末の種類に拘わらず、該入出力端末を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末を介して行われた解答履歴を前記記憶手段に設けられた共通の記憶領域に記憶すると共に、
前記問題選択出力処理において、接続された入出力端末の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行うことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載の学習効果確認方法。 - 前記入出力端末を介して利用者の識別データと共に入力された要求に従い、前記記憶手段に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記要求のあった入出力端末に出力する成績表示処理を含むことを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の学習効果確認方法。
- 前記記憶手段は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記管理者の使用する入出力端末を介して、前記管理者の識別データと共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する、管理者用成績表示処理を含むことを特徴とする請求項1〜7いずれか1項記載の学習効果確認方法。 - 通信ネットワークに接続されたサーバと、
前記サーバに管理され、出題される複数の問題を記憶する記憶領域、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域を備えた記憶手段を備え、
前記サーバは、
前記通信ネットワークを介して前記サーバに接続された前記利用者の入出力端末に対して該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認手段と、
前記記憶手段に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末に表示させる問題選択出力手段と、
前記入出力端末において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段に記録する解答履歴記録手段と、
前記選択された解答と共に該問題の正解を前記記憶手段より読み出して前記入出力端末に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末に表示させる解答表示手段とを備えると共に、
前記問題選択出力手段を、前記利用者確認手段の要求に応じて入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力するよう構成したことを特徴とする学習効果確認システム。 - 前記記憶手段が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択出力手段は、前記問題と共に前記記憶手段に記憶された解答の選択肢を前記入出力端末に表示させるよう構成されていることを特徴とする請求項9記載の学習効果確認システム。
- 前記記憶手段が、前記問題に対する註釈を記憶しており、前記解答表示手段が、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末に表示させるよう構成されていることを特徴とする請求項9又は10記載の学習効果確認システム。
- 前記解答履歴記録手段が、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段への記録を行うと共に、
前記問題選択出力手段を、前記記憶手段に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うよう構成したことを特徴とする請求項11記載の学習効果確認システム。 - 前記問題選択出力手段によって前記入出力端末に表示される解答の選択肢が、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する消極的解答の選択肢を含み、
前記解答履歴記録手段は、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は前記消極的解答が行われたか否かの判定を行うと共に、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録し、
前記問題選択出力手段が、前記記憶手段に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で行うよう構成したことを特徴とする請求項11記載の学習効果確認システム。 - 前記入出力端末がパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA等の複数種類から成り、
前記解答履歴記録手段は、前記サーバに接続が確立された入出力端末の種類に拘わらず、該入出力端末を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末を介して行われた解答履歴を前記記憶手段に設けられた共通の記憶領域に記憶すると共に、
前記問題選択出力手段は、接続された入出力端末の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を行うよう構成されていることを特徴とする請求項9〜13いずれか1項記載の学習効果確認システム。 - 前記サーバは、前記入出力端末を介して利用者の識別データと共に入力された指令に従い、前記記憶手段に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する成績表示手段を含むことを特徴とする請求項9〜14いずれか1項記載の学習効果確認システム。
- 前記記憶手段は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記サーバは、前記管理者の使用する入出力端末を介して、前記管理者を特定する識別データの入力と共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として表示する、管理者用成績表示手段を含むことを特徴とする請求項9〜15いずれか1項記載の学習効果確認システム。 - 出題される複数の問題を記憶する記憶領域、前記出題される問題のそれぞれに対する解答を記憶した記憶領域、登録された利用者の属性等を該利用者を特定するための識別データと共に記憶した記憶領域、及び、前記利用者の識別データと共に該利用者による解答履歴を記憶する記憶領域を備えた記憶手段を管理する、通信ネットワークに接続されたサーバに、
前記通信ネットワークを介して前記サーバに接続された前記利用者の入出力端末に対して該利用者を特定するための識別データの入力を要求する利用者確認処理と、
前記記憶手段に記憶された問題を所定の優先順位に従い選択すると共に、前記入出力端末においていずれかを選択可能な解答の選択肢と共に前記選択された問題を前記入出力端末に表示させる問題選択出力処理と、
前記入出力端末において前記選択肢中のいずれかが選択されたとき、前記出力された問題に対して閲覧がされたことを、該利用者の解答履歴として前記記憶手段に記録する解答履歴記録処理と、
前記選択された解答と共に該問題の正解を前記記憶手段より読み出して前記入出力端末に表示させ、及び/又は選択された解答の正誤を前記記憶手段に記憶された正解との比較において判定してこの判定結果を前記入出力端末に表示させる解答表示処理を行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記利用者確認処理に応じて入力された前記利用者の識別データに従い、前記記憶手段に記憶された該利用者の前記解答履歴を参照し、選択の対象となる問題のうち未閲覧の問題を閲覧済みの問題に優先して選択すると共に出力する処理を行わせることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記記憶手段が前記問題と共に該問題に対する解答の選択肢を記憶しており、前記問題選択表示処理において、前記問題と共に前記記憶手段に記憶された選択肢式の解答を前記入出力端末に表示させる処理を前記サーバに行わせることを特徴とする請求項17記載のコンピュータプログラム。
- 前記記憶手段が、前記問題に対する註釈を記憶しており、前記解答表示処理において、前記正解及び/又は正誤の判定と共に前記註釈を前記入出力端末に表示させる処理を前記サーバに行わせることを特徴とする請求項17又は18記載のプログラム。
- 前記解答履歴記録処理において、前記選択肢の選択によりされた解答の正誤の判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録する処理を前記サーバに行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記記憶手段に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で前記サーバに行わせることを特徴とする請求項19記載のコンピュータプログラム。 - 前記問題選択出力処理において前記入出力端末に表示させる解答の選択肢に、該問題に対する積極的な解答を回避する際に選択する選択肢を含める処理と、
前記解答履歴記録処理において、いずれかの選択肢の選択によりされた解答の正誤、又は消極的解答が行われたか否かの判定と、この判定結果を前記解答履歴として前記記憶手段に記録する処理とを前記サーバに行わせると共に、
前記問題選択出力処理において、前記記憶手段に記憶された前記解答履歴を参照して、出力する問題の選択を未閲覧の問題、消極的な解答がされた問題、不正解であった問題、正解した問題の優先順位で前記サーバに行わせることを特徴とする請求項19記載のコンピュータプログラム。 - 前記入出力端末がパーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA等の複数種類から成り、
前記解答履歴記録処理において前記サーバに接続が確立された入出力端末の種類に拘わらず、該入出力端末を介して入力された利用者の識別データに応じて、該入出力端末を介して行われた解答履歴を前記記憶手段に設けられた共通の記憶領域に記憶させると共に、
前記問題選択出力処理において、接続された入出力端末の種類に拘わらず、入力された前記利用者の識別データに応じて、前記入力された識別データに対応する解答履歴を参照して問題の選択及び出力を前記サーバに行わせることを特徴とする請求項17〜21いずれか1項記載のプログラム。 - 前記入出力端末を介して利用者の識別データと共に入力された指令に従い、前記記憶手段に記憶された解答履歴のうち、該利用者の解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記入出力端末に表示させる成績表示処理を前記サーバに行わせることを特徴とする請求項17〜22いずれか1項記載のコンピュータプログラム。
- 前記記憶手段は、前記利用者に対して選定された管理者の属性等を該管理者の識別データと共に記憶する記憶領域を備え、かつ、前記利用者と該利用者の管理者とを相互に関連付けて記憶しており、
前記管理者の使用する入出力端末を介して、前記管理者の識別データと共に入力された要求に従い、該管理者の管理する前記利用者の一覧、及び該利用者の該解答履歴を数値、グラフ、表のいずれか又はこれらの組み合わせよりなる成績として前記管理者の使用する入出力端末に表示させる管理者用成績表示処理を前記サーバに行わせることを特徴とする請求項17〜23いずれか1項記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002332823A JP2004170459A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びに前記学習効果確認方法を実行するためのコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002332823A JP2004170459A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びに前記学習効果確認方法を実行するためのコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=32697735
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002332823A Pending JP2004170459A (ja) | 2002-11-15 | 2002-11-15 | 学習効果確認方法及び学習効果確認システム、並びに前記学習効果確認方法を実行するためのコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004170459A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007086475A1 (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | プラント監視制御装置 |
JP2009086203A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Adc Technology Kk | 学習システム |
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-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002332823A patent/JP2004170459A/ja active Pending
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