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JP2004027216A - シーリング剤組成物 - Google Patents

シーリング剤組成物 Download PDF

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JP2004027216A
JP2004027216A JP2003130653A JP2003130653A JP2004027216A JP 2004027216 A JP2004027216 A JP 2004027216A JP 2003130653 A JP2003130653 A JP 2003130653A JP 2003130653 A JP2003130653 A JP 2003130653A JP 2004027216 A JP2004027216 A JP 2004027216A
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JP
Japan
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sealing agent
layered silicate
weight
composition according
parts
Prior art date
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Application number
JP2003130653A
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English (en)
Inventor
Masaya Kobayashi
小林 正也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2003130653A priority Critical patent/JP2004027216A/ja
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  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、耐候性に優れ、特に伸び保持性に優れており、長期間紫外線にさらされても表面が劣化しクラック等が発生しにくいシーリング剤組成物を提供する。
【解決手段】シーリング剤、ヒンダードアミン系安定剤及び層状珪酸塩よりなり、JIS B 7751に準拠して測定した、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより500時間紫外線を照射後の、2号ダンベルによる厚み1mmのシートの伸び保持率が70%以上であるシーリング剤組成物(但し、紫外線は、連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である)
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐候性に優れたシーリング剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年では、一般住宅の外壁に外壁の色に調整したシーリング目地を打つ場合が増えてきており、そのシーリング剤の高耐久化の要求が高まっている。特に、伸びの保持性は、永年にわたる目地切れ防止の為に特に重要な点である。
【0003】
目地切れは、紫外線等により、シーリング剤表面が劣化しクラック等が発生することが原因と考えられるが、そのクラックの発生を抑制したシーリング剤が各種成案されている。
【0004】
例えば、特開平5−287186号公報には、ウレタン結合を含有する変成シリコーンポリマーにベンズトリアゾール系紫外線吸収剤とヒンダードフェノール系光安定剤とを配合したシーリング剤が提案されているが、住宅メーカーの要求を十分に満たすことができなった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記シーリング剤の欠点に鑑み、耐候性に優れ、特に伸び保持性に優れており、長期間紫外線にさらされても表面が劣化しクラック等が発生しにくいシーリング剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のシーリング剤組成物は、シーリング剤、ヒンダードアミン系安定剤及び層状珪酸塩よりなり、JIS B 7751に準拠して測定した、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより500時間紫外線を照射後の、2号ダンベルによる厚み1mmのシートの伸び保持率が70%以上であることを特徴とする(但し、紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である)。
【0007】
請求項2に記載のシーリング剤組成物は、シーリング剤、ヒンダードアミン系安定剤及び層状珪酸塩よりなり、JIS B 7751に準拠して測定した、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより1000時間紫外線を照射後の、2号ダンベルによる厚み1mmのシートの伸び保持率が70%以上であることを特徴とし(但し、紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である)、より耐候性が優れている。
【0008】
請求項3に記載のシーリング剤組成物は、紫外線吸収剤が添加されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシーリング剤組成物であり、更に耐候性が優れている。
【0009】
本発明で使用されるシーリング剤は、従来からシーリングに使用されている樹脂であれば特に限定されず、例えば、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、イソブチレン系樹脂、変成チオール系樹脂、シラン変性樹脂等があげられ、架橋可能な加水分解性シリル基を分子中に有する重合体が好ましい。
【0010】
上記架橋可能な加水分解性シリル基を分子中に有する重合体としては、主鎖が本質的にポリアルキレンオキサイドであり、架橋可能な加水分解性シリル基を少なくとも1個有する重合体が好ましい。
【0011】
上記ポリアルキレンオキサイドとしては、例えば、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリブチレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイドが挙げられ、現在は、ポリプロピレンオキサイドであるものが一般に市販されている。
【0012】
上記架橋可能な加水分解性シリル基としては、加水分解性を有するシリル基であれば、特に限定されないが、例えば、メトキシシリル基、エトキシシリル基等のアルコキシシリル基が、反応後有害な副生成物を生成しないので好ましい。
【0013】
上記架橋可能な加水分解性シリル基を分子中に有する重合体の数平均分子量は、特に限定されないが、2,000〜100,000が好ましい。数平均分子量が2,000未満では、伸びが不足し目地の動きに追従できなくなり、剥離等の不具合が生じる場合があり、数平均分子量が100,000を越える場合は、硬化前の粘度が高すぎて作業性が低下する場合があるからである。
【0014】
上記重合体の市販品としては、例えば、鐘淵化学社製、商品名「MSポリマー」として「S−203」、「S−303」等;鐘淵化学社製、商品名「サイリルポリマー」として、「サイリMSX−447」、「SAT−200」、「SAT−350」、「SAT−400」等;旭硝子社製、商品名「エクセスター」として、「ESS−3620」、「ESS−3620」、「ESS−3430」、「ESS−2420」等があげられる。これらは単独で用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0015】
本発明で用いられるヒンダードアミン系安定剤としては、特に限定されず、例えば、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物、ポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}]等があげられ、これらは単独で用いられてもよいし、2種以上併用されてもよい。
【0016】
なかでも、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート及びポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}]等が好適に使用される。
【0017】
上記ヒンダードアミン系安定剤の添加量は、特に限定されないが、シーリング剤100重量部に対して0.1〜10重量部が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量部である。
【0018】
添加量が0.1重量部未満では、十分な安定効果が得られないことがあり、10重量部を越えると、添加量を増やしても安定効果の向上が得られ難いことがある。
【0019】
本発明で用いられる層状珪酸塩とは、層間に交換性陽イオンを有する珪酸塩鉱物を意味する。
【0020】
上記層状珪酸塩としては、例えば、モンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バイデライト、スティブンサイト、ノントロナイト等のスメクタイト系粘土鉱物、バーミキュライト、ハロイサイト、膨潤性マイカ等があげられ、これらは単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0021】
上記層状珪酸塩のなかでは、モンモリロナイト及び膨潤性マイカが好適に使用される。尚、上記層状珪酸塩は天然物又は合成物のいずれであってもよい。
【0022】
上記層状珪酸塩は、炭素数6以上の、アルキル鎖又はポリオキシアルキレン鎖を有するアルキルアンモニウムイオンを含有するものであると、シーリング剤中への層状珪酸塩の分散を比較的容易に行うことができるので、更に好ましい。
【0023】
上記層状珪酸塩の層間に存在する交換性陽イオンとは、結晶表面上のナトリウム、カルシウム等のイオンであり、これらのイオンは、カチオン性物質とイオン交換性を有するので、カチオン性を有する種々の物質を上記層状珪酸塩の層間に捕捉することができる。
【0024】
上記層状珪酸塩の陽イオン交換容量は、特に限定されるものではないが、50〜200ミリ等量/100gであることが好ましい。50ミリ等量/100g未満であると、イオン交換により結晶層間に捕捉できるカチオン性界面活性剤の量が少なくなるので、層間が充分に非極性化されないことがある。一方、200ミリ等量/100gを超えると、層状珪酸塩の層間の結合力が強固となり、結晶薄片が剥離し難くなることがある。
【0025】
上記層状珪酸塩は、広角X線回折測定法により測定される(001)面の平均層間距離が3nm以上であり、5層以下で存在しているものを含んで分散しているものが好ましい。平均層間距離が3nm以上であり、5層以下で存在していると、耐候性向上に有利となる。
【0026】
尚、本発明において、層状珪酸塩の平均層間距離とは、微細薄片状結晶を層とした場合の平均の層間距離であり、X線回折ピーク及び透過型電子顕微鏡撮影により、即ち、広角X線回折測定法により算出されるものである。
【0027】
上記3nm以上に層間が開裂し、5層以下で存在しているものを含んで分散している状態は、層状珪酸塩の積層体の一部又は全てが分散していることを意味しており、層間の相互作用が弱まっていることによると推定され、耐候性向上の効果が大きくなる。
【0028】
更に、層状珪酸塩の平均層間距離が6nm以上になると、層状珪酸塩の結晶薄片層が層毎に分離し、層状珪酸塩の相互作用がほとんど無視できるほどに弱まるので、層状珪酸塩を構成する結晶薄片のシーリング剤組成物中での分散状態が離砕安定化の方向に進行し、より耐候性向上の効果が大きくなる。
【0029】
層状珪酸塩の分散状態としては、シーリング剤組成物中で層状珪酸塩の10%以上が5層以下で存在している状態で分散していることが好ましく、層状珪酸塩の20%以上が5層以下の状態で存在していることがより好ましい。積層数は、5層以下であれば耐候性向上効果が有効に得られるが、3層以下であればより好ましく、単層状に分散していることが更に好ましい。
【0030】
上記層状珪酸塩のよい分散状態を得るための方法としては、例えば、各種攪拌機を用いることができるが、分散しにくい場合には3本ロール等の高剪断が可能な装置を用いて分散を行うと所望の分散状態を得やすい場合がある。
【0031】
上記層状珪酸塩の添加量は、シーリング剤100重量部に対して1〜100重量部が好ましく、より好ましくは1〜10重量部である。添加量が1重量部未満では、十分な効果が得られないことがあり、100重量部を越えると、粘度が高くなり過ぎて作業性が悪くなることがある。
【0032】
請求項1のシーリング剤組成物は、2号ダンベルによる厚み1mmのシートを作製し、JIS B 7751に準拠して伸びを測定した際に、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより500時間紫外線を照射後の、伸び保持率が70%以上であることを特徴とする。但し、紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である。
【0033】
シーリング剤組成物は目地に柔軟にフィットするのが好ましく、初期の伸び率は、一般に700〜800%である。
【0034】
又、長期にわたって使用した際に、伸び保持率{(サンシャインウエザロメーター照射後の伸び率×100)/初期の伸び率}が低くなると、シーリング剤組成物にひび割れやクラック等発生するようになるので、70%以上であることが必要である。
【0035】
尚、上記2号ダンベルによる厚み1mmのシートとは、シーリング剤組成物を平滑なポリエチレン板上に厚み1mmのシート状に塗布し、23℃・60%RH環境下で7日間養生した後、JIS K 6251 に規定されたダンベル状2号形のダンベル打ち抜き機を用いて打ち抜いたダンベル試験片を意味する。
【0036】
又、請求項2のシーリング剤組成物は、2号ダンベルによる厚み1mmのシートを作製し、JIS B 7751に準拠して伸びを測定した際に、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより1000時間紫外線を照射後の、伸び保持率が70%以上であることを特徴とする。但し、紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である。
従って、請求項2のシーリング剤組成物は、請求項1のシーリング剤組成物より更に伸び保持率が優れている。
【0037】
請求項3のシーリング剤組成物は、更に紫外線吸収剤が添加されるが、紫外線吸収剤としては、従来よりシーリング剤組成物に一般に使用されている紫外線吸収剤であれば特に限定されず、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2,4−ジ−tert−ブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール等のベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤;2−(4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等のトリアジン系紫外線吸収剤;オクタベンゾン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤等があげられ、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤が好適に使用される。これらの紫外線吸収剤は単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
【0038】
上記紫外線吸収剤の添加量は、少量では紫外線吸収効果が発現せず、多くなるとコストアップになるだけで、紫外線吸収効果は向上しなくなるので、シーリング剤100重量部に対し、0.1〜10重量部が好ましい。
【0039】
シーリング剤として上記架橋可能な加水分解性シリル基を分子中に有する重合体を使用する場合はシラノール縮合触媒が添加されるのが好ましい。
【0040】
上記シラノール縮合触媒としては、例えば、ジブチル錫ビストリエトキシシリケート、ジブチル錫ビスメトキシシリケート等のシリケート系有機錫;ステアリン酸錫、オクチル酸錫、スタナスオクトエート等の有機カルボン酸錫;ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫フタレート、ビス(ジブチル錫ラウリン酸)オキサイド、ジブチル錫ビスアセチルアセトナート、ジブチル錫ビス(モノエステルマレート)、ジブチル錫オクトエート、ジオクチル錫オキサイド等の錫化合物;テトラ−n−ブトキシチタネート、テトライソプロポキシチタネート等のチタネート系化合物;ジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等のアミン塩;その他の酸性触媒及び塩基性触媒等があげられ、これらは単独または2種以上を併用して使用することができる。
【0041】
上記シラノール縮合触媒の添加量は、少量では硬化促進効果が低くなり、多く添加しても硬化促進効果は向上しないのでシーリング剤100重量部に対し0.5〜5重量部が好ましい。
【0042】
本発明のシーリング剤組成物には、必要に応じて、可塑剤、接着付与剤、脱水剤、無機充填剤、タレ防止剤、酸化防止剤、老化防止剤、顔料、溶剤、香料等が添加されてもよい。
【0043】
上記可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸イソデシル、セバシン酸ジブチルなどの脂肪族二塩基酸エステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステルなどのグリコールエステル類、オレイン酸ブチル、アセチルリシノール酸メチルなどの脂肪族エステル類、リン酸トリオクチル、リン酸オクチルジフェニルなどのリン酸エステル類;エポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油などのエポキシ可塑剤類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のグリコール類;塩素化パラフィン、ポリブタジエン、イソパラフィンなどの可塑剤があげられ、単独又は2種以上の混合物の形で任意に使用できるが、好ましくは、数平均分子量500〜30000のポリプロピレングリコールである。
【0044】
上記可塑剤の添加量は、シーリング剤100重量部に対して、80重量部以下が望ましい。添加量が80重量部を越えると、塗装性に問題を生じることがある。
【0045】
上記接着付与剤としては、接着性向上効果に優れる点で、1分子中にアミノ基及びアルコキシシリル基を有する化合物が好ましく、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノメチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]エチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−[3−(トリメトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス−[3−(トリエトキシシリル)プロピル]アミン、N,N−ビス−[3−(メチルジメトキシシリル)プロピル]アミン等があげられ、これらは単独または2種以上を併用して使用することができる。
【0046】
上記脱水剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメチルシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のシラン化合物類;オルトギ酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オルト酢酸エチル等の加水分解性エステル化合物類が等があげられ、これらは単独または2種以上を併用して使用することができる。
【0047】
上記無機充填剤としては、例えば、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、含水ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、シリカ、二酸化チタン、クレー、タルク、ポルトランドセメント、カーボンブラック、ガラスバルーン等があげられ、これらは単独または2種以上を併用して使用することができる。
【0048】
上記タレ防止剤としては、例えば、水添ひまし油、脂肪酸ビスアマイド、ヒュームドシリカ等があげられ、これらは単独または2種以上を併用して使用することができる。
【0049】
(作用)
本発明のシーリング剤組成物は、シーリング剤、ヒンダードアミン系安定剤及び層状珪酸塩よりなり、JIS B 7751に準拠して測定した、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより500時間又は1000時間紫外線を照射後の、2号ダンベルによる厚み1mmのシートの伸び保持率が70%以上であることを特徴とするものであり、ヒンダートアミン系安定剤と層状珪酸塩との相互作用によりヒンダードアミン系安定剤のブリードアウトが適度に抑制され、伸び保持率が長期間にわたって高水準に保持される。
【0050】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
【0051】
実施例1〜3、比較例1
表1に示した組成の配合物を、外部から湿気が入らないように密封された混合攪拌機に供給し、60分間窒素環境下で混練後、脱泡してシーリング剤組成物を得、カートリッジ容器に密封充填した。
【0052】
尚、使用した配合物は以下の通りである。
(1)シーリング剤 架橋可能な加水分解性シリル基を分子中に有する重合体、数平均分子量20000、鐘淵工業化学社製、商品名「MSポリマーS−203」
【0053】
(2)ヒンダードアミン系安定剤 ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート(三共社製、商品名「サノールLS770」)
(3)層状珪酸塩 ポリオキシエチレンジエチル4級アンモニウムイオンを含有する膨潤性マイカ(コープケミカル社製、商品名「ソマシフMEE−100」)
【0054】
(4)紫外線吸収剤 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤(チバスペシャリティーケミカルズ社製、商品名「チヌビン327」)
(5)シラノール縮合触媒 ジブチル錫ビストリエトキシシリケート
【0055】
(6)可塑剤 ポリプロピレングリコール、数平均分子量3000(三井化学社製、商品名「ジオール3000」)
(7)接着付与剤 N−(2−アミノメチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン(信越化学工業社製、商品名「KBM602」)
【0056】
(8)脱水剤 ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業社製、商品名「KBM1003」)
(9)無機充填剤a 表面脂肪酸処理軽質炭酸カルシウム(白石工業社製、商品名「白艶華CCR」)
【0057】
(10)無機充填剤b 表面処理二酸化チタン(石原産業社製、商品名「酸化チタンCR90」)
(11)無機充填剤c ポルトランドセメント
【0058】
尚、上記層状珪酸塩、無機充填剤a、無機充填剤b及び無機充填剤cは予め110℃で加熱減圧脱水処理したものを使用した。
【0059】
〔層状珪酸塩の平均距離の測定〕
得られた硬化性組成物における層状珪酸塩の平均距離を以下のようにして測定し、表1に示した。
【0060】
X先回折測定装置(リガク社製、RINT1100)により、層状珪酸塩の積層面の回折により得られる回折ピークの2θを測定し、下記のブラックの回折式を用いて層状珪酸塩の(001)面間隔を算出した。以下のdを平均層間距離とし、平均層間距離が3nm以上の場合を○と判断した。
λ=2dsinθ
【0061】
なお、式中において、λ(nm)=0.154、d(nm)=層状珪酸塩の面間隔、θ(degree)=回折角である。
【0062】
透過型電子顕微鏡(TEM 日本電子社製「JEM−1200EXII」)写真により、硬化物中の層状珪酸塩の分散状態を観察して、5層以下で存在しているものを○と判定した。
【0063】
〔耐候性評価〕
得られたシーリング剤組成物を用いて、下記の通りの耐候性試験を行い、その結果を表1に示した。
【0064】
得られたシーリング剤組成物を、平滑なポリエチレン板上に厚み1mmのシート状に塗布し、23℃・60%RH環境下で7日間養生したのち、JIS K 6251 に規定されたダンベル状2号形のダンベル打ち抜き機を用いてダンベル試験片を作成した。
【0065】
作成されたダンベル試験片をカーボンアーク式サンシャインウエザオメーターに供給し、JIS B 7751に準拠して、下記条件で紫外線を照射した。
照射条件:ブラックパネル温度=63℃
紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、
【0066】
紫外線照射前、500時間紫外線照射後及び1000時間紫外線照射後のダンベル試験片を、引張試験機(島津製作所社製オートグラフ)を用いて200mm/minのスピードで引張試験を行った。紫外線照射前の伸び率を100とした場合の、500時間紫外線照射後及び1000時間紫外線照射後の伸び率を伸び保持率として表1に示した。
【0067】
比較例2
シーリング剤組成物として、積水化学工業社製商品名「セキスイ変成シリコーンシーラントLM」を使用したこと以外は実施例1と同様にして評価を行い、その結果を表1に示した。
【0068】
【表1】
Figure 2004027216
【0069】
【発明の効果】
請求項1記載のシーリング剤組成物の構成は上述の通りであるから、耐候性に優れ、特に伸び保持性に優れており、長期間紫外線にさらされても表面が劣化しクラック等が発生しにくく、目地切れがおさえられる。
【0070】
請求項2記載のシーリング剤組成物の構成は上述の通りであり、請求項1記載のシーリング剤組成物よりも紫外線に対する耐候性が優れており、より長期間紫外線にさらされても表面が劣化しクラック等が発生しにくく、目地切れがおさえられる。
【0071】
請求項3記載のシーリング剤組成物は、更に紫外線吸収剤が添加されているので、更に、紫外線に対する耐候性が優れており、より長期間紫外線にさらされても表面が劣化しクラック等が発生しにくく、目地切れがおさえられる。

Claims (11)

  1. シーリング剤、ヒンダードアミン系安定剤及び層状珪酸塩よりなり、JIS B 7751に準拠して測定した、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより500時間紫外線を照射後の、2号ダンベルによる厚み1mmのシートの伸び保持率が70%以上であることを特徴とするシーリング剤組成物(但し、紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である)。
  2. シーリング剤、ヒンダードアミン系安定剤及び層状珪酸塩よりなり、JIS B 7751に準拠して測定した、カーボンアーク式サンシャインウエザロメーターにより1000時間紫外線を照射後の、2号ダンベルによる厚み1mmのシートの伸び保持率が70%以上であることを特徴とするシーリング剤組成物(但し、紫外線は連続照射、シャワーは60分中15分間のサイクル、ブラックパネル温度は63℃である)。
  3. 更に、紫外線吸収剤が添加されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシーリング剤組成物。
  4. 紫外線吸収剤がベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤であることを特徴とする請求項3記載のシーリング剤組成物。
  5. シーリング剤が、架橋可能な加水分解性シリル基を分子中に有する重合体であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項記載のシーリング剤組成物。
  6. ヒンダードアミン系安定剤が、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)セバケート又はポリ[{6−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジン)イミノ}]であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載のシーリング剤組成物。
  7. 層状珪酸塩が、モンモリロナイト又は膨潤性マイカであることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の剤組成物。
  8. 層状珪酸塩が、炭素数6以上の、アルキル鎖又はポリオキシアルキレン鎖を有するアルキルアンモニウムイオンを含有するものであることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項記載のシーリング剤組成物。
  9. 層状珪酸塩が、広角X線回折測定法により測定される(001)面の平均層間距離が3nm以上であって、5層以下で存在しているものを含んで分散しているものであることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項記載のシーリング剤組成物。
  10. シーリング剤100重量部に対して、ヒンダードアミン系安定剤が0.1〜10重量部であり、層状珪酸塩が1〜100重量部であることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項記載のシーリング剤組成物。
  11. シーリング材100重量部に対して、ヒンダードアミン系安定剤が0.5〜5重量部であり、層状珪酸塩が1〜10重量部であることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項記載のシーリング剤組成物。
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JP2012062673A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Sharp Kagaku Kogyo Kk 木製まくらぎの補修方法

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