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JP2004086560A - 情報配信システム及び方法、並びに、情報配信制御装置、方法及びプログラム - Google Patents

情報配信システム及び方法、並びに、情報配信制御装置、方法及びプログラム Download PDF

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JP2004086560A
JP2004086560A JP2002246624A JP2002246624A JP2004086560A JP 2004086560 A JP2004086560 A JP 2004086560A JP 2002246624 A JP2002246624 A JP 2002246624A JP 2002246624 A JP2002246624 A JP 2002246624A JP 2004086560 A JP2004086560 A JP 2004086560A
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Hideaki Masuguchi
樽口 秀昭
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Yamaha Corp
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Yamaha Corp
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Abstract

【課題】WANを通じて配信される情報が複数の所在地で利用される場合に情報の配信効率を向上させる情報配信方法、プログラム及び装置を提供する。
【解決手段】配信情報を記憶している第一記憶手段45と、互いに分散配置されたLAN内に設けられ第一記憶手段45とWANを通じて接続されている複数の第二記憶手段46とを備え、携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視手段31と、行動監視手段31において蓄積した所在情報に基づいて携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測手段32と、予測情報で特定される携帯情報端末の移動先において予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の第二記憶手段46に、選択情報に基づいて選択した第一記憶手段45の配信情報を、WANを通じて配信する配信手段34と、を備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報配信システム及び方法、並びに、情報配信制御装置、方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像、音声、それらの複合情報等様々な情報がWAN(Wide Area Network)を通じて配信されている。インターネットの普及とこれらの配信情報(コンテンツ)の増大に伴って、配信サーバの負荷分散、通信回線の混雑緩和等が課題になっている。これらの課題を解決する方法として、ネットワーク上に分散配置されたキャッシュサーバに利用が見込まれるコンテンツを予め配信しておき、ユーザにはキャッシュサーバに配信されたコンテンツを利用させることにより、特定のサーバへのアクセス集中を緩和する方法が知られている。
ユーザが複数の場所を移動しながらコンテンツにアクセスする場合、ユーザの出力端末の近くに設置されたキャッシュサーバにその場所で利用が見込まれるコンテンツを配信することが必要になる。特開2002−49766号公報には、ユーザが予約した場所に設置されたキャッシュサーバに、ユーザが予約したコンテンツを予め配信するコンテンツ提供方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開2002−49766号公報に開示されたコンテンツ提供方法によると、移動先と利用するコンテンツとを予め予約する必要があるためユーザにとって煩雑である一方、ユーザが予約をしなければ配信サーバの負荷の分散や通信回線の混雑の緩和といった効果を得ることができない。またこの公報に開示された方法では、コンテンツの最終的な配信先が携帯情報端末に限定されるため、コンテンツのデータサイズや種類が携帯情報端末で利用可能なものに限られる。
【0004】
本発明は、これらの問題を解決するために創作されたものであって、WANを通じて配信される情報が複数の所在地で利用される場合に情報の配信効率を向上させる情報配信方法、プログラム及び装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報配信システムは、配信情報を記憶している第一記憶手段と、互いに分散配置されたLAN(Local Area Network)内に設けられ前記第一記憶手段とWANを通じて接続されている複数の第二記憶手段と、携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視手段と、前記行動監視手段において蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測手段と、前記予測情報で特定される前記携帯情報端末の移動先における前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の前記第二記憶手段に、選択情報に基づいて選択した前記第一記憶手段の配信情報を、WANを通じて配信する配信手段と、を備えることを特徴とする。尚、本明細書において携帯情報端末の所在情報とは、特定時における携帯情報端末の所在地を示す情報をいうものとし、より具体的には例えばGPS(Global Positioning System)、携帯情報端末の中継基地局情報等を利用して取得する位置情報、或いは特定の位置に設けられたキャッシュサーバのアドレス等と、それらの位置情報やアドレスに関連付けられた時間情報とで構成されるものである。
【0006】
本発明に係る情報配信システムによると、携帯情報端末の所在情報を蓄積し、蓄積した所在情報に基づいて携帯情報端末の移動を予測することにより、配信情報が移動先において利用されるまでにWANを通じて当該移動先に配信情報を配信することができる。したがって例えば、個々のユーザが複数の場所で配信情報を利用する場合であっても、多数のユーザによる特定の配信情報へのアクセス集中を緩和したり、特定の時間帯での通信回線の混雑を緩和したり、通信料金の安価な時間帯を選択して配信したりすることが可能になるため、情報の配信効率が向上する。また、予測した移動先に設けられたLAN内の記憶手段に配信情報を配信することにより、携帯情報端末のユーザは、複数の移動先に設けられたLANに接続された種々の端末を用いて配信情報を利用することができる。
【0007】
本発明に係る情報配信制御装置は、分散配置された複数の記憶装置に配信サーバからWANを通じて配信情報が配信される情報配信システムの一部を構成し、前記配信サーバによる配信を制御するための情報配信制御装置であって、携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視手段と、前記行動監視手段において蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測手段と、前記予測情報及び選択情報を前記配信サーバに送信するとともに、前記予測情報で特定される移動先における前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の記憶装置に、前記選択情報に基づいて選択される配信情報を、配信するように前記配信サーバに要求する配信要求手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る情報配信制御装置によると、携帯情報端末の所在情報を蓄積し、蓄積した所在情報に基づいて携帯情報端末の移動を予測することにより、配信情報が移動先において利用されるまでにWANを通じて当該移動先へ配信情報を配信するように配信サーバに依頼することができる。したがって例えば、個々のユーザが複数の場所で配信情報を利用する場合であっても、多数のユーザによる特定の配信情報へのアクセス集中を緩和したり、特定の時間帯での通信回線の混雑を緩和したり、通信料金の安価な時間帯を選択して配信したりすることが可能になるため、情報の配信効率が向上する。また、予測した移動先に設けられたLAN内の記憶装置に配信情報を配信することにより、携帯情報端末のユーザは、移動先に設けられたLANに接続された種々の端末を用いて配信情報を利用することができる。
【0009】
さらに本発明に係る情報配信制御装置は、前記選択情報の入力を受け付ける選択情報入力手段をさらに備えることを特徴とする。携帯情報端末のユーザに選択情報を入力させることにより、ユーザの利用が見込まれる配信情報を配信サーバに精度よく選択させることができる。
【0010】
さらに本発明に係る情報配信制御装置は、前記携帯情報端末の所在地に設けられたLANを通じて出力された配信情報からキーワードを抽出し、抽出したキーワードに基づいて前記選択情報を作成する利用監視手段をさらに備えることを特徴とする。特定の場所に設けられたLAN内で過去に利用された配信情報に基づいて、そのLAN内の記憶手段に配信される配信情報を配信サーバが選択できるようになるため、ユーザが選択情報を入力する手間を減らすことができる。
【0011】
さらに本発明に係る情報配信制御装置は、前記行動予測手段で予測された移動先において過去に出力された配信情報の出力環境に基づいて前記選択情報を作成する利用監視手段をさらに備えることを特徴とする。例えば音声データが過去にモノラル出力されたかステレオ出力されたかといった過去の出力環境が選択情報に反映されるため、移動先に設けられたLANの出力環境に好適な配信情報が配信サーバで選択され、移動先のLANの記憶装置に配信される。
【0012】
また本発明は、装置の発明として特定できるだけでなく、方法の発明としても、プログラムの発明としても特定することができる。尚、本発明に係る情報配信システム及び情報配信制御装置に備わる複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定されるハードウェア資源とプログラムにより機能が特定されるハードウェア資源との任意の組み合わせにより実現される。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに限定されない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第一実施例)
【0014】
図2は本発明の一実施例による情報配信システム1を示す模式図である。情報配信システム1は、ユーザが所有する携帯情報端末2、複数のGPS衛星3、配信サーバ5及び複数のキャッシュサーバ6で構成される。情報配信システム1は互いに分散配置された複数のLAN(Local Area Network)7をWAN8で接続したネットワーク上に構築され、各LAN7内には1台のキャッシュサーバ6と、キャッシュサーバ6に配信された配信情報(コンテンツ)を利用するための1台以上の出力端末9が接続される。LAN7及びWAN8は有線通信回線若しくは有線通信回線及び無線通信回線の組み合わせによって構成される。
【0015】
ここでLANとは、WANの中の局所的、部分的なネットワークであって、WANに比べてネットワーク上の距離が近いネットワークをいうものとする。ネットワーク上の距離とはデータの要求から取得までの即時性の尺度であり、一般にWANは途中で経由するルータの数が多こと、LANに比べて通信速度が低いことなどによりネットワーク上の距離が遠くなる。より具体的には例えば、LANとは、同一フロア内、同一ビル内ないしは同一市内など地理的に限定された地域内にあるコンピュータ同士を有線通信回線、あるいは有線通信回線と無線通信回線とで接続したネットワークのことをいう。また、WANとは、遠隔地にあるLAN同士を接続したネットワークのことをいう。WANに用いる通信回線は有線通信回線であっても無線通信回線であってもよい。またLAN及びWANに用いる通信方式は通信が可能であれば任意の方式であってよく、例えば同期通信であっても非同期通信であってもよい。
【0016】
情報配信システム1では、ユーザは移動するとき常に携帯情報端末2を携帯し、ユーザが互いに離れた場所に設置されたLAN7に接続されているいずれかの出力端末9又は携帯情報端末2で配信情報を利用することを想定している。
【0017】
以下、情報配信システム1を構成する各装置について説明する。
図3は、携帯情報端末2の一部であって情報配信制御装置に相当する部分を示すブロック図である。携帯情報端末2は携帯電話器、携帯型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants )等として構成され、CPU21、ROM22、RAM23、不揮発性RAM29、操作器24、通信部25、表示制御部26、表示装置27及び位置情報取得部28を有する情報配信制御装置を備え、その他、図示しない例えばスピーカ、マイク、電源部、ハードディスク装置等を備える。
【0018】
CPU21は、ROM22に格納されたプログラムを実行して携帯情報端末2の各部を制御する。ROM22はCPU21が動作するために最低限必要な制御プログラムやデータ等を予め格納しているメモリであり、RAM23及び不揮発性RAM29はプログラムや各種のデータ等を一時的に格納するメモリである。これらのプログラムや各種のデータは、所定のサーバから通信部25を介してダウンロードして携帯情報端末2に入力してもよいし、図示しないコンパクトディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して携帯情報端末2に入力してもよい。
【0019】
操作器24は、ダイヤルボタン、キーボード、ポインティングデバイス等で構成され、携帯情報端末2のユーザが種々の指示やテキスト入力を行うためのものである。
【0020】
表示制御部26は、LCD等で構成される表示装置27の駆動回路及びフレームバッファを備え、後述する選択情報入力プロセスが出力するキーワード入力画面や画像コンテンツをCPU21の制御の下で表示装置27に出力する。
【0021】
位置情報取得部28は、GPSアンテナ、信号処理回路、プロセッサ等で構成され、複数のGPS衛星3が発信する電波の位相を計算し、三角測量法に準じたアルゴリズムで携帯情報端末2の現在地の緯度及び経度を算出する。尚、位置情報取得部28は、通信部25を介した基地局30(図2参照)との通信により現在地を特定する情報を取得するようにしてもよい。
【0022】
通信部25は、基地局30と無線通信するための送受信アンテナ、送信回路、受信回路等とキャッシュサーバ6と近距離無線通信するための送受信アンテナ、送信回路、受信回路等とを備え、WAN8、LAN7又は近距離無線通信プロトコルを介して基地局30に接続された配信サーバ5、キャッシュサーバ6、出力端末9等との間でデータを送受信する。
【0023】
以上、携帯情報端末2のハードウェア構成を説明した。
図4は、配信サーバ5及びキャッシュサーバ6を示すブロック図である。配信サーバ5及びキャッシュサーバ6は例えばパーソナルコンピュータ(PC)であり、図示するようにCPU41、ROM42、RAM43、通信部44及び外部記憶装置45を備える。
【0024】
CPU41は、ROM42に格納されたプログラムを実行して配信サーバ5及びキャッシュサーバ6の各部を制御する。ROM42はCPU41が動作するために最低限必要な制御プログラムやデータ等を予め格納しているメモリであり、RAM43はプログラムや各種のデータ等を一時的に格納するメモリである。これらのプログラムや各種のデータは、所定のサーバから通信部44を介してダウンロードして配信サーバ5及びキャッシュサーバ6に入力してもよいし、図示しないコンパクトディスク等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から読み出して配信サーバ5及びキャッシュサーバ6に入力してもよい。
【0025】
通信部44は、所謂ネットワークインタフェースカードやモデム等であり、WAN8に接続された配信サーバ5、キャッシュサーバ6、携帯情報端末2、出力端末9等との間でデータを送受信する。
【0026】
配信サーバ5の外部記憶装置45は第一記憶手段に相当し、キャッシュサーバ6の外部記憶装置46は第二記憶手段に相当し、それぞれハードディスク等で構成されている。配信サーバ5の外部記憶装置45は、テキスト、画像、音声、それらの複合情報、制御情報等のコンテンツを記憶する。キャッシュサーバ6の外部記憶装置46は、配信サーバ5から配信されたコンテンツを記憶する。
【0027】
以上、配信サーバ5及びキャッシュサーバ6のハードウェア構成を説明した。出力端末9は例えばPCとディスプレイ、スピーカ等とで構成されたマルチメディア再生システム、ハードディスク内蔵ビデオ再生装置とテレビジョン受像器とで構成されたビデオ再生システム、通信カラオケ端末、自動調理機能を有する電子レンジ、空調装置などである。また携帯情報端末2と出力端末9を兼用することもできる。全ての出力端末9はいずれかのLAN7に接続されており、ユーザに指定された情報を配信サーバ5又はキャッシュサーバ6から受信して出力するよう構成されている。出力端末9はまずキャッシュサーバ6に格納されたコンテンツの中からユーザが希望するコンテンツを選択させ、キャッシュサーバ6に希望するコンテンツが格納されていないときには配信サーバ5にユーザが希望するコンテンツの配信を要求する。
【0028】
図1は、情報配信システム1のデータフロー図である。図5は、情報配信システム1の各プロセスが情報配信システム1のどこで生成されるかを示す模式図である。図示するように本実施例では選択情報入力プロセス36、行動監視プロセス31、行動予測プロセス32及び配信要求プロセス33は携帯情報端末2で生成し、配信プロセス34は配信サーバ5で生成し、利用監視プロセス35はキャッシュサーバ6で生成する。以下、図1に基づいて各プロセスについて説明する。
【0029】
行動監視プロセス31は、携帯情報端末2の所在情報を後述する行動履歴テーブルに蓄積するプロセスである。行動監視プロセス31は位置情報取得部28から5分などの所定の周期で位置情報を取得し、滞在時間が所定時間(例えば1時間)以上になった場合には、滞在した位置を特定する情報を滞在開始時、滞在期間等と共に行動履歴テーブルSに格納する。行動履歴テーブルSに格納される位置、滞在開始時及び滞在期間は所在情報に相当する。
【0030】
図6は、行動履歴テーブルSの一例を示す概念図である。行動履歴テーブルSは所在情報を蓄積するためのテーブルであり、図示するように「位置」、「月」、「日」、「曜日」、「時刻」、「滞在期間」、「キーワード」の7フィールドで構成される。「位置」は位置情報としての緯度/経度を格納するフィールドであり、位置情報取得部28により所定時間以上の滞在を検出したとき、位置情報取得部28から取得した緯度/経度が格納される。位置情報としては緯度/経度に限らず、基地局30との通信により取得した現在地を特定する情報であってもよい。「月」、「日」、「曜日」、「時刻」は、位置情報取得部28によって所定時間以上の滞在を検出したとき、滞在開始時を示す月、日、曜日及び時刻が格納されるフィールドである。尚、滞在開始時は「月」、「日」、「曜日」、「時刻」に分割して格納されるため、以後の説明では「月」、「日」、「曜日」、「時刻」の4フィールドを総称して「滞在開始時」というものとする。「滞在期間」は、位置情報取得部28によって所定時間以上の滞在を検出したとき、滞在期間を示す時間が格納されるフィールドである。「キーワード」は、位置情報取得部28により所定時間以上の滞在を検出し、滞在位置でコンテンツの利用を検出したとき、そのコンテンツから抽出したキーワードを格納するフィールドであり、詳しくは後述する。
【0031】
行動履歴テーブルSには、これらの情報の他、出力環境情報を記録してもよい。出力環境を表す情報(出力環境情報)とは、例えばディスプレイの画素数、スピーカがステレオ出力かモノラル出力か、など出力端末9に備わる各種の出力装置の仕様を表す情報である。後に詳述するように、例えばマルチメディア再生システムとして構成された出力端末9からステレオ出力という出力環境情報がキャッシュサーバ6に送信されると、次回、コンテンツとしてステレオ録音された音声データが配信サーバ5からキャッシュサーバ6に配信される。
【0032】
行動監視プロセス31は5分などの所定の周期で位置情報、時間情報、キーワード等を取得してメモリに記録する。図7に5分毎に取得する位置情報、時間情報及びキーワードの履歴を例示する。行動監視プロセス31は位置情報を取得するたびに、その位置が前回取得した位置から変化したか否かを判定する。変化したと判定した場合は前回位置が変化したときから経過した時間が所定の時間(例えば1時間)を越えているか否かを判定する。越えていると判定した場合は前回位置が変化したときに取得した位置情報及び時間情報と、経過時間とをそれぞれ行動履歴テーブルSの「位置」、「滞在開始時」、「滞在期間」に追加する。また、前回位置が変化してから今回位置が変化するまでの期間に利用監視プロセス35によって取得されたキーワード及び出力環境情報を行動履歴テーブルSの「キーワード」に追加する。
【0033】
利用監視プロセス35は出力端末9からコンテンツを要求されたとき、コンテンツを出力端末9に送信するとともに、要求されたコンテンツからキーワードを抽出して出力環境情報と共に行動監視プロセス31に出力する。キーワードは、例えばコンテンツ中の出現頻度が高いキーワード、コンテンツのタイトル、コンテンツのファイル名等である。出力環境情報は出力端末9からコンテンツが要求されるときに出力端末9から取得する。従って行動履歴テーブルSには携帯情報端末2の所在地のみでなく所在地においてどのようなコンテンツが利用され、どのような環境の下で出力されるかまで履歴として記録されることになる。
【0034】
キーワードの抽出は例えば次のように行われる。コンテンツがHTMLファイルであるとすると、HTMLファイルには通常多くの単語が記述されている。利用監視プロセス35は当該コンテンツに含まれる単語毎にその出現回数を集計し、出現回数が所定の回数を超える単語をキーワードとして抽出する。
【0035】
尚、キーワードの抽出は上記の方法に限られるものではなく、例えば次のように抽出してもよい。ユーザは始めにキーワードを格納するための所定のキーワードテーブルを作成し、そのテーブルにキーワードを登録しておく。利用監視プロセス35は、受信したコンテンツにユーザが登録したキーワードが含まれるとき、当該コンテンツにおいて出現頻度の高い単語をキーワードの候補として抽出する。以降、当該単語と当該キーワードとが共に出現(共起)するコンテンツを出力端末9に送信するたびに当該単語についての共起回数に1を加算し、共起回数が所定の回数になったときキーワードとして抽出する。新たに追加されるキーワードは最初に登録されたキーワードと共に出現する可能性が高いため、逆にいえば新たに追加されたキーワードがコンテンツに含まれるとき、そのコンテンツはユーザにとって興味ある内容である可能性が高いといえる。従ってこの抽出方法によると精度の高いコンテンツを選択できるキーワードをユーザの手を煩わすことなく追加することができる。
【0036】
行動予測プロセス32は、行動履歴テーブルSに基づいて携帯情報端末2の移動予定を特定するための予測情報及び利用が見込まれる情報を特定するための選択情報を作成する処理を行うプロセスである。図8は、行動予測プロセス32の詳細を示すデータフロー図である。行動予測プロセス32は、所在分析プロセス32A及び利用分析プロセス32Bによって構成される。
【0037】
所在分析プロセス32Aは、行動履歴テーブルSを分析することにより特定の時刻に高い確率で滞在している位置を発掘し、発掘した位置と滞在時刻とを所在傾向テーブルTに格納するプロセスである。図9は、所在傾向テーブルTを示す概念図である。所在傾向テーブルTは携帯情報端末2の移動先を特定するための予測情報を格納するテーブルであり、図示するように「位置」、「月」、「日」、「曜日」、「滞在開始時刻」、「滞在期間」の6フィールドで構成される。所在分析プロセス32Aは行動履歴テーブルSを分析することにより日付、時刻等と位置との相関性の高い組み合わせを発掘し、発掘した日付、時刻等と位置との組み合わせを所在傾向テーブルTに格納する。具体的には例えば曜日毎に行動履歴テーブルSを分析すると、特定曜日の特定時刻において高い確率で滞在している位置を発掘することができる。この分析により例えば毎週月曜日の午前9時には勤務先の緯度/経度に高い確率で滞在していること、毎週金曜日の午後9時には特定のカラオケボックスの緯度/経度に高い確率で滞在していること等を発掘できる。また例えば年毎に行動履歴を分析すると特定の月日の特定時刻において高い確率で滞在している位置を特定することができる。この分析により例えば毎年12月31日の午前9時には実家の緯度/経度に高い確率で滞在していることを発掘できる。
【0038】
次に、利用分析プロセス32Bについて説明する。利用分析プロセス32Bは、特定の時刻に高い確率で滞在している位置でどのような特徴のコンテンツが利用されているかを、所在傾向テーブルT及び行動履歴テーブルSに基づいて分析し、その結果を所在別利用傾向テーブルUに格納するプロセスである。図10は、所在別利用傾向テーブルUを示す概念図である。所在別利用傾向テーブルUは、図示するように「位置」、「滞在時間合計」、「キャッシュサーバ」、「キーワード等のフィールドで構成される。「キャッシュサーバ」には、所在傾向テーブルTに記録された「位置」毎に、当該「位置」に設けられているLAN7に接続されているキャッシュサーバ6のIPアドレス、ドメイン名等のアドレス情報をユーザによって登録させる。緯度/経度などの位置情報とキャッシュサーバ6のアドレス情報とを関連付けることにより、特定場所に設置されたキャッシュサーバ6にコンテンツを配信することが可能になる。利用分析プロセス32Bは、所在傾向テーブルTに記録された全ての「位置」を重複なく抽出して所在別利用傾向テーブルUに格納し、行動履歴テーブルSから各位置について記録された「キーワード」を抽出し、当該位置に関連付けて所在別利用傾向テーブルUに格納する。このとき「キーワード」とともに「出力環境情報」を抽出し、所在別利用傾向テーブルUに格納してもよい。
【0039】
次に、配信要求プロセス33について説明する。配信要求プロセス33は、「キャッシュサーバ」及び「滞在開始時」を予測情報として配信サーバ5に送信し、「キーワード」及び「出力環境情報」を選択情報として配信サーバ5に送信することにより、選択情報に基づいて選択されるコンテンツを「キャッシュサーバ」で特定されるキャッシュサーバ6に配信することを要求するプロセスである。予測情報は、所在傾向テーブルTから抽出される。選択情報は、所在傾向テーブルTから抽出された「位置」に基づいて所在別利用傾向テーブルUから抽出される。
【0040】
配信要求プロセス33がこれらの情報を配信サーバ5に送信する時期は、毎日の所定時刻、毎週の所定曜日の所定時刻、数時間毎など適宜設定することができる。また、これらの情報を配信サーバ5に送信する時期や間隔に応じ、どの期間について「キャッシュサーバ」及び「滞在開始時」を予測情報として送信するかを適宜設定する。例えば、6時間毎に予測情報及び選択情報を配信サーバ5に送信する場合、「滞在開始時」が送信時からその6時間後までになっているレコードの「位置」及び「滞在開始時」を所在傾向テーブルTから抽出する。次に、そのレコードと「位置」が同じレコードの「キャッシュサーバ」、「キーワード」及び「出力環境情報」を所在別利用傾向テーブルUから抽出する。次に、抽出した「キャッシュサーバ」及び「滞在開始時」を予測情報として配信サーバ5に送信し、「キーワード」及び「出力環境情報」を選択情報として配信サーバ5に送信する。所在別利用傾向テーブルUから選択情報を抽出するために用いた「位置」とそれによって抽出した選択情報との関連付けは、配信サーバ5に送信されるときに維持するようにする。
【0041】
尚、所在傾向テーブルTに互いに矛盾するレコードが記録される場合がある。例えば毎週金曜日の午後5時には勤務先に滞在しているというレコードと、12月31日の午後5時には実家に滞在しているというレコードとが記録されており、12月31日が金曜日であるときには、2つのレコードが矛盾する。この場合、レコードの信頼性を判定していずれかのレコードのみに基づいてコンテンツ及び予測情報を配信サーバ5に送信してもよいし、矛盾する複数のレコードを全て送信してもよい。
【0042】
また、行動履歴テーブルSに基づいて直前の滞在位置で利用されたコンテンツのキーワードを検出し、そのキーワードは無条件に選択情報に含めるようにしてもよい。特定歌手の音楽コンテンツを利用した直後の移動先がカラオケボックスである場合、そのカラオケボックスでその歌手のカラオケコンテンツが利用される可能性が高いからである。
【0043】
配信プロセス34は、携帯情報端末2の移動先において予測情報の「滞在開始時」で特定されるコンテンツの利用開始時までに、予測情報の「キャッシュサーバ」で特定されるキャッシュサーバ6に、選択情報に基づいて選択されるコンテンツを配信するプロセスである。
【0044】
はじめに、配信プロセス34は選択情報に基づいてコンテンツを選択する。具体的には、例えば選択情報に含まれるキーワード”サッカー”及び”スキー”を検索文字列として外部記憶装置45に格納されているコンテンツを検索し、検索したコンテンツのうち例えばキーワードの出現回数が多い上位から所定数の情報、あるいは上位から所定のデータ量に達するまでの情報をコンテンツとして選択する。ここで、配信プロセス34は出力環境情報で特定される出力端末9の仕様では出力不能なコンテンツを除外してもよい。また配信プロセス34は、同一内容について出力端末9の仕様に応じた複数のコンテンツが存在する場合には、出力環境情報で特定される出力端末9の仕様に最適なコンテンツを選択してもよい。
【0045】
次に、配信プロセス34は、予測情報に基づいて、「滞在開始時」で特定されるコンテンツの利用開始時までに、予測情報の「キャッシュサーバ」で特定されるキャッシュサーバ6に、選択したコンテンツを配信する。コンテンツの利用開始時は「滞在開始時」より後であることが予想されるため、配信時期は「滞在開始時」より前であればいつでもよく、例えば深夜や早朝といった配信サーバ5へのアクセスが比較的少ない時間帯に配信することができる。
【0046】
選択情報入力プロセス36は、携帯情報端末2のユーザによる所在別利用傾向テーブルUのキーワードの更新処理を受け付けるプロセスである。選択情報入力プロセス36は所在別利用傾向テーブルUの情報を表示装置27に一覧で出力し、ユーザは画面を見ながら操作器24を操作して新たなキーワードとしてキーワードやタイトルを入力するか、または既存のキーワードを変更あるいは削除する。ユーザは、移動先で利用する予定のコンテンツを特定する情報をキーワードとして入力できるため、配信サーバ5はユーザの利用が見込まれるコンテンツを精度よく選択することができる。尚、選択情報を専らユーザによって入力させることにより、利用監視プロセス35を実行しなくともよい。
【0047】
以上、情報配信システム1が実行するプロセスについて説明した。
図11は、情報配信システム1の処理の流れを表すシーケンス図である。
携帯情報端末2は、配信要求プロセス33により、最新の所在傾向テーブルT及び所在別利用傾向テーブルUに基づいて、携帯情報端末2の移動先を特定するための予測情報及びそこで利用が予測されるコンテンツを特定するための選択情報を配信サーバ5に送信する(S100)。
【0048】
配信サーバ5は、予測情報と選択情報とを受信すると、配信プロセス34により選択情報に基づいてコンテンツを選択し(S110)、選択したコンテンツを、予測情報で特定されるキャッシュサーバ6に、予測情報で特定される利用開始時までに、例えば午前3時に、WAN8を通じて配信する(S120)。
【0049】
ユーザは互いに離れた場所に設けられたLAN7に携帯情報端末2を接続した状態で出力端末9を用いてコンテンツを利用する。まずキャッシュサーバ6に格納されているコンテンツの一覧を出力端末9から要求し、受信した一覧の中から利用するコンテンツを指定してキャッシュサーバ6に送信を要求する。このとき出力端末9の出力環境情報をキャッシュサーバ6に送信する(S130)。キャッシュサーバ6は、出力端末9からコンテンツの送信を要求されると、利用監視プロセス35により、要求されたコンテンツからキーワードを抽出する処理を行った後(S140)、当該コンテンツを出力端末9に送信する(S150)。出力端末9にコンテンツを送信した後、キャッシュサーバ6は、キーワード及び出力環境情報を携帯情報端末2に送信する(S170)。
【0050】
コンテンツを受信した出力端末9は、受信したコンテンツを出力する(S160)。
携帯情報端末2は、行動監視プロセス31により、5分間隔で位置情報、時間情報を取得し、所定時間以上滞在した位置の緯度/経度と、滞在開始時と、滞在期間と、滞在期間中にキャッシュサーバ6から送信されたキーワード及び出力環境情報とを行動履歴テーブルSに登録し、行動履歴テーブルSを更新する(S180)。
【0051】
行動履歴テーブルSが更新されると、携帯情報端末2は利用分析プロセス32B及び所在分析プロセス32Aにより、所在傾向テーブルT及び所在別利用傾向テーブルUを更新する(S190)。所在別利用傾向テーブルUは選択情報入力プロセス36によっても適時更新される。
【0052】
第一実施例の情報配信システム1によると、携帯情報端末2の所在情報を蓄積し、蓄積した所在情報に基づいて携帯情報端末2の移動を予測することにより、コンテンツが移動先において利用されるまでにWAN8を通じて当該移動先にコンテンツを配信することができる。したがって例えば、個々のユーザが複数の場所でコンテンツを利用する場合であっても、多数のユーザによって特定のコンテンツにアクセスが集中する時間帯を避けて情報を配信したり、通信料金の安価な時間帯を選択して配信したりすることが可能になるため、情報の配信効率が向上する。また、配信サーバ5へのアクセス時間や通信時間を分散させることができるため、配信サーバ5の負荷集中を緩和したり、限られた通信帯域を有効に利用したりすることができる。また、携帯情報端末2のユーザにとってはWAN8に比べて一般に通信速度が高いLAN7で接続されたキャッシュサーバ6のコンテンツを移動先毎に利用することができるため、短時間に多量のコンテンツを効率よく利用することができる。また、予測した移動先に設けられたLAN7内のキャッシュサーバ6の外部記憶装置46にコンテンツを配信することにより、ユーザは、複数の移動先に設けられたLAN7に接続された各種の出力端末9を用いてコンテンツを利用することができる。
【0053】
尚、第一実施例ではキャッシュサーバ6は出力端末9からコンテンツを要求されたとき、要求されたコンテンツを無条件に出力端末9に送信しているが、キャッシュサーバ6は配信されたコンテンツにアクセスするための暗号を出力端末9に送信させ、受信した暗号と配信されたコンテンツに関連付けて記憶している暗号とが一致するときのみコンテンツを送信するようにしてもよい。具体的には例えば、配信サーバ5はコンテンツを暗号化し、暗号化したコンテンツを復号するための復号鍵を携帯情報端末2に配信する。携帯情報端末2のユーザは出力端末9でコンテンツを受信し、携帯情報端末2に配信された復号鍵でコンテンツを復号する。これによりキャッシュサーバ6に配信されたコンテンツは当該携帯情報端末2のユーザ以外は利用できなくなり、重要な情報が含まれるコンテンツが漏洩する危険性を低減できるなど、情報配信システム1のセキュリティを向上させることができる。
【0054】
また、第一実施例の配信サーバ5は配信サーバ5へのアクセスが少ない時間帯にコンテンツを配信することができるが、配信サーバ5にキャッシュサーバ6、LAN7又はWAN8の負荷を検出する手段を備え、配信サーバ5はその手段によりキャッシュサーバ6、LAN7又はWAN8の負荷が少ない状態を検出してコンテンツを配信するようにしてもよい。
【0055】
また、第一実施例では配信サーバ5と出力端末9との間にキャッシュサーバ6が1台だけ介在しているが、キャッシュサーバを更に介在させ、多段階のキャッシュを行うようにしてもよい。
【0056】
(第二実施例)
本発明の第二実施例は、自宅に設置したPCを情報配信制御装置及び出力端末として用い、勤務先に設置したPCを出力端末及びキャッシュサーバとして用いる情報配信システムである。第二実施例では、第一実施例の各プロセスが第一実施例と異なる装置で生成されるが、各プロセスの機能は実質的に同一であるため説明を省略する。図12は、第二実施例による情報配信システムの処理の流れを表すシーケンス図である。
【0057】
自宅のPCは、最新の所在傾向テーブルT及び所在別利用傾向テーブルUに基づいて、携帯情報端末2の移動先を特定するための予測情報及びそこで利用が予測されるコンテンツを特定するための選択情報を配信サーバ5に送信する(S200)。
【0058】
配信サーバ5は、予測情報と選択情報とを受信すると、選択情報に基づいてコンテンツを選択し(S210)、選択したコンテンツを、予測情報で特定される例えば勤務先のPCに、予測情報で特定される利用開始時までに、WAN8を通じて配信する(S220)。
【0059】
携帯情報端末2は、5分間隔で位置情報、時間情報を取得し、滞在時間が所定時間(例えば1時間)以上になった場合には、滞在した位置を特定する情報を滞在開始時、滞在期間等と共に自宅PCに送信する(S230)。自宅PCは携帯情報端末2から受信したこれらの所在情報に基づいて行動履歴テーブルS及び所在傾向テーブルTを更新する(S240)。
【0060】
ユーザが勤務先PCを用いてコンテンツを出力すると(S250)、勤務先PCは、利用監視プロセス35により出力したコンテンツからキーワードを抽出し(S260)、抽出したキーワード及び出力環境情報を自宅PCに送信する(S270)。自宅PCは、勤務先PCから受信したキーワード及び出力環境情報に基づいて行動履歴テーブルS及び所在別利用傾向テーブルUを更新する(S280)。
【0061】
(第三実施例)
本発明の第三実施例は、配信サーバ5を情報配信制御装置と兼用し、出力端末9をキャッシュサーバ6と兼用する情報配信システムである。第三実施例では、第一実施例の各プロセスが第一実施例と異なる装置で生成されるが、各プロセスの機能は実質的に同一であるため説明を省略する。図13は、第三実施例による情報配信システムの処理の流れを示すシーケンス図である。
【0062】
配信サーバ5は、最新の所在傾向テーブルT及び所在別利用傾向テーブルUから選択情報及び予測情報を抽出し、抽出した選択情報に基づいてコンテンツを選択し(S310)、選択したコンテンツを、抽出した予測情報で特定される出力端末9に、抽出した予測情報で特定される利用開始時までに、WAN8を通じて配信する(S320)。
【0063】
携帯情報端末2は、5分間隔で位置情報、時間情報を取得し、滞在時間が所定時間(例えば1時間)以上になった場合には、滞在した位置を特定する情報を滞在開始時、滞在期間等と共に配信サーバ5に送信する(S330)。
【0064】
配信サーバ5は携帯情報端末2から受信したこれらの所在情報に基づいて行動履歴テーブルS及び所在傾向テーブルTを更新する(S340)。
ユーザが出力端末9を用いてコンテンツを出力すると(S350)、出力端末9は、利用監視プロセス35により出力したコンテンツからキーワードを抽出し(S360)、抽出したキーワード及び出力環境情報を配信サーバ5に送信する(S370)。配信サーバ5は、出力端末9から受信したキーワード及び出力環境情報に基づいて行動履歴テーブルS及び所在別利用傾向テーブルUを更新する(S380)。
【0065】
尚、以上説明した実施例で示した装置の組み合わせの他、キャッシュサーバ6のうちの1台が情報配信制御装置を兼用してもよいし、例えば独立したパーソナルコンピュータを情報配信制御装置としてもよい。また、携帯情報端末2は出力装置として用いてもよい。
【0066】
また、本実施例では選択情報入力プロセス36は携帯情報端末2で実行されるが、配信サーバ5、キャッシュサーバ6又は出力端末9で実行してもよいし、LAN7に接続された別のパーソナルコンピュータなどで実行するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である情報配信システムのデータフロー図である。
【図2】本発明の一実施例である情報配信システムを示す模式図である。
【図3】本発明の一実施例である情報配信システムの携帯情報端末のハードウェア構成を示すブロック図である
【図4】本発明の一実施例である情報配信制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施例である情報配信システムの各プロセスが情報配信システムのどこで生成されるかを示す模式図である。
【図6】本発明の一実施例である情報配信システムが所在情報を蓄積するテーブルを示す概念図である。
【図7】本発明の一実施例である情報配信制御装置のメモリに蓄積された位置情報等の一例を示す概念図である。
【図8】図1に示す行動予測プロセスの詳細を示すデータフロー図である。
【図9】本発明の一実施例である情報配信システムが行動予測に用いるテーブルを示す概念図である。
【図10】本発明の一実施例である情報配信制御装置が選択情報を格納するテーブルを示す概念図である。
【図11】第一実施例の情報配信システムの処理の流れを表すシーケンス図である。
【図12】第二実施例の情報配信システムの処理の流れを表すシーケンス図である。
【図13】第三実施例の情報配信システムの処理の流れを表すシーケンス図である。
【符号の説明】
1 情報配信システム
2 携帯情報端末
3 GPS衛星(行動監視手段)
4 情報配信制御装置
5 配信サーバ
6 キャッシュサーバ
9 出力端末
24 操作器(選択情報入力手段)
25 通信部(配信要求手段)
26 表示制御部(選択情報入力手段)
27 表示装置(選択情報入力手段)
28 位置情報取得部(行動監視手段)
30 基地局(行動監視手段)
31 行動監視プロセス(行動監視手段)
32 行動予測プロセス(行動予測手段)
33 配信要求プロセス(配信要求手段)
34 配信プロセス(配信手段)
35 選択情報作成プロセス(利用監視手段)
36 選択情報入力プロセス(選択情報入力手段)
44 通信部(配信手段、利用監視手段)
45 外部記憶装置(第一記憶手段、行動監視手段、行動予測手段)
46 外部記憶装置(第二記憶手段)

Claims (8)

  1. 配信情報を記憶している第一記憶手段と、
    互いに分散配置されたLAN内に設けられ前記第一記憶手段とWANを通じて接続されている複数の第二記憶手段と、
    携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視手段と、
    前記行動監視手段において蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測手段と、
    前記予測情報で特定される前記携帯情報端末の移動先において前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の前記第二記憶手段に、選択情報に基づいて選択した前記第一記憶手段の配信情報を、WANを通じて配信する配信手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信システム。
  2. 携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視段階と、
    前記行動監視段階において蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測段階と、
    前記予測情報で特定される前記携帯情報端末の移動先において前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の第二記憶手段に、選択情報に基づいて選択した第一記憶手段の配信情報を、WANを通じて配信する配信段階と、
    を含むことを特徴とする情報配信方法。
  3. 分散配置された複数の記憶装置に配信サーバからWANを通じて配信情報が配信される情報配信システムの一部を構成し、前記配信サーバによる配信を制御するための情報配信制御装置であって、
    携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視手段と、
    前記行動監視手段において蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測手段と、
    前記予測情報及び選択情報を前記配信サーバに送信するとともに、前記予測情報で特定される移動先において前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の記憶装置に、前記選択情報に基づいて選択される配信情報を、配信するように前記配信サーバに要求する配信要求手段と、
    を備えることを特徴とする情報配信制御装置。
  4. 前記選択情報の入力を受け付ける選択情報入力手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報配信制御装置。
  5. 前記携帯情報端末の所在地に設けられたLANを通じて出力された配信情報からキーワードを抽出し、抽出したキーワードに基づいて前記選択情報を作成する利用監視手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報配信制御装置。
  6. 前記行動予測手段で予測された移動先において過去に出力された配信情報の出力環境に基づいて前記選択情報を作成する利用監視手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の情報配信制御装置。
  7. 分散配置された複数の記憶装置にWANを通じて配信サーバから配信情報が配信される情報配信システムにおいて、前記配信サーバによる配信を制御するための情報配信制御方法であって、
    携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視段階と、
    前記行動監視段階において蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測段階と、
    前記予測情報及び選択情報を前記配信サーバに送信するとともに、前記予測情報で特定される移動先において前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の記憶装置に、前記選択情報に基づいて選択される配信情報を、配信するように前記配信サーバに要求する配信要求段階と、
    を含むことを特徴とする情報配信制御方法。
  8. 分散配置された複数の記憶装置にWANを通じて配信サーバから配信情報が配信される情報配信システムにおいて、コンピュータを前記配信サーバによる配信を制御するための情報配信制御装置として機能させるためのプログラムであって、
    携帯情報端末の所在情報を蓄積する行動監視手段、
    前記行動監視手段により蓄積した所在情報に基づいて前記携帯情報端末の移動予定を特定するための予測情報を作成する行動予測手段、
    前記予測情報及び選択情報を前記配信サーバに送信するとともに、前記予測情報で特定される移動先において前記予測情報で特定される配信情報の利用開始時までに、当該移動先に設けられたLAN内の記憶装置に、前記選択情報に基づいて選択される配信情報を、配信するように前記配信サーバに要求する配信要求手段、
    としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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