JP2004085762A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者が立位姿勢、あるいは座位姿勢のままでも、容易に画像読取部上面での操作、作業を行うことのできる画像形成装置システムを提供することを目的とする。
【解決手段】原稿画像を読み取る画像読取り部200上に原稿を搬送する自動原稿搬送部100を設け、画像読取り部200の下部に画像形成部300を配置した構成の画像形成装置において、本装置を操作する操作部10の設置位置あるいは角度を可変に構成し、前記設置位置、角度に応じて画像形成部300の高さ、位置を操作者に最適な状態に変更可能とした。
【選択図】 図5
【解決手段】原稿画像を読み取る画像読取り部200上に原稿を搬送する自動原稿搬送部100を設け、画像読取り部200の下部に画像形成部300を配置した構成の画像形成装置において、本装置を操作する操作部10の設置位置あるいは角度を可変に構成し、前記設置位置、角度に応じて画像形成部300の高さ、位置を操作者に最適な状態に変更可能とした。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、通常の床面に立った状態で操作する以外に、車椅子等に着座した状態でも容易に操作可能とした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、上記電子写真複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、通常、操作者が床面に立った状態で各操作を行う前提で装置が成り立っている。
【0003】
そのため、車椅子を利用されるような座った状態で、電子写真複写機等の画像形成装置を操作する場合、原稿の載置や取り出しといった画像形成装置を用いた操作がやり難いという問題点があった。
【0004】
また、かかる問題点を解決し得る技術としては、例えば、特開平6−148964号公報や特開平6−19006号公報等に開示されているものが、既に提案されている。上記公報に係る画像形成装置は、操作パネルに設けられた操作手段の操作に応じて、原稿を載置する原稿載置台、あるいは自動原稿搬送装置の原稿積載トレイの配置を移動するように構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、操作部、あるいは専用操作部の操作スイッチにより画像形成装置の高さ、位置を変更するため、スイッチの操作性が十分確保できるように操作部の大型化や、高さ、位置の調整のため操作の複雑化が発生せざるを得なかった。
【0006】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成でしかも簡単な操作によって、床面上に立った状態で操作する通常のユーザーは勿論のこと、車椅子に座った状態で操作せざるを得ないユーザーにとっても、操作が容易な画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置においては、原稿載置部に載置された原稿を搬送する自動原稿搬送部と、前記自動原稿搬送部で搬送される原稿の画像を読取る画像読取り部と、前記画像読取り部で読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部を有し、前記画像読取り部の上部に前記自動原稿搬送部を配置し、前記画像読取り部の下部に前記画像形成部を配置した画像形成装置において、該画像形成装置を操作する操作部と、前記操作部の設置位置又は設置角度を可変とする可変手段と、前記操作部の設定位置又は設定角度を検知する検知手段とを有し、前記検知手段の検知情報に応じて画像形成装置の設定を変更可能としたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の画像形成装置においては、前記画像読取り部の高さあるいは前記画像読取り部を傾斜可能とし、前記画像形成装置の設定は、前記検知手段の検知情報に応じて、前記該設定高さあるいは傾斜角度を変更可能としたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の画像形成装置においては、前記画像読取り部を駆動手段により水平方向に移動可能とし、前記画像形成装置の設定は、前記画像読取り部を前記画像形成部よりも水平方向に沿って突出させたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の画像形成装置においては、前記画像読取り部における原稿照明ランプの光量を変更可能とし、前記画像形成装置の設定は、該原稿照明ランプの光量を変更することを特徴とする。
請求項5記載の画像形成装置においては、前記自動原稿搬送部による排出原稿を手前側に移動させて該排出原稿の取り出し方向を設定可能とする原稿移動手段を有し、前記画像形成装置の設定は、前記原稿移動手段により排出原稿を手前側に移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の画像形成装置においては、前記操作部は、操作条件を表示する表示手段と、画像形成装置を操作する操作手段とを有することを特徴とする。
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0012】
図2はこの発明の実施の一形態に係る電子写真装置としての複写機/ファクシミリ/プリンタの機能を兼ね備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示すものであり、この画像形成装置は、床面上に設置した状態で使用されるように構成されている。
【0013】
図2において、画像形成装置は画像読取り部200、画像形成部300、及び画像形成装置の動作モードを設定する操作部10から構成され、画像読取り部200の上には原稿搬送装置100が装着されている。
【0014】
画像形成装置は、操作部10で設定されたモードに応じて動作を開始する。原稿搬送装置100は画像読取り部200の上面に設けられた原稿載置面をなすプラテンガラス205に対して開閉可能に取り付けられ、その開閉状態を開閉検知センサ209によって、読取り部200上に閉じられた状態か否かが確認される。閉じ状態で、原稿トレイ105上にセットされた複数枚の原稿を先頭頁から順に一枚ずつ給紙し、プラテンガラス205上へ搬送停止した後に、スキャナユニット206を左から右へ移動させることにより、原稿の読取りを行う。その後、排紙トレイ106へ排出する。
【0015】
レンズ207を介してイメージセンサ208により読取られた原稿の画像は、画像処理されてハードディスク413(図3参照)に格納されるとともに、画像形成制御部301を介して露光制御部305に送られる。露光制御部305は、画像信号に応じたレーザー光を出力する。このレーザー光は、感光ドラム306に照射され、感光ドラム306上に静電潜像が形成される。感光ドラム306上に形成された静電潜像は、現像器307により現像され、感光ドラム306上の現像像はカセット308、309、手差し給紙部310、両面搬送パス311のいずれかから給送されたシートに転写部312で転写される。
【0016】
現像像が転写されたシートは、定着部313で現像剤の加熱・加圧による定着処理が施される。定着部313を通過したシートは、図示しないフラッパにより、一旦、パス315からパス314に導き、シートの後端がパス315を抜けた後に、シートをスイッチバックさせて、パス316から排出ローラ317へ導く。これにより、現像剤が転写された面を下向きの状態(フェイスダウン)で排出ローラ317により画像形成部300から排出される。
【0017】
図1は操作者と操作部10の位置関係を示すものである。図1(a)、(b)に示す実施の形態は、操作部10が取り付け部材10aに対して操作部10のみの角度を可変とした構成で、図1(a)は立位の操作者が画像形成装置の動作モードを設定するために操作部10を水平方向に傾けて操作する様子を示している。それに対して、座位の操作者は図1(b)に示すように操作部10を略垂直に設定して操作する様子を示している。この傾き角度を操作部位置検知部11(図3参照)にて検出することができる。
この操作部10は、操作条件を表示する液晶パネル等の表示手段と、画像形成装置を操作する各種の操作ボタン等から構成される操作手段を有している。
【0018】
また、図1(c)、(d)に示す他の実施の形態では、操作部10を支持している取り付け部材10aの高さを可変とした構成であり、図1(c)は立位の操作者が画像形成装置の動作モードを設定するために操作部10を高い位置に設定して操作する。それに対して、座位の操作者は図1(d)に示すように取り付け部材10aを下げて操作部10を低い位置に設定して操作する。この操作部10の高さを、同様に操作部位置検知部11(図3参照)にて検出することができる。
【0019】
ここでは操作部10を独立した形状のもので示したが、画像読取り部200の前面、あるいは画像形成部300の前面に配置され、角度等が可変となる構成でも問題ない。また、操作部位置検知部11は、図示しない光学式センサを複数個配置した構成等により、角度、位置を多値に検出が可能である。
【0020】
図3(a)に上述の装置を制御するブロック図を示す。
CPU回路部400は、CPU401を有し、ROM402に格納されているプログラムに基づき、操作部10の設定に従って、原稿搬送装置制御部101、画像読取り制御部201、画像信号制御部405、画像形成制御部301、外部I/F406を制御する。また、操作位置・姿勢制御部12は操作部位置検知部からの情報に基づいて制御される。
それぞれ、原稿搬送装置制御部101は原稿搬送装置100を、画像読取り制御部201は画像読取り部200を、画像形成制御部301は画像形成部300を制御する。
RAM403は制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F406はコンピュータ407からのインターフェイスであり、プリントデータを画像に展開して画像信号制御部405へ出力する。
画像読取り制御部201から画像信号制御部405へは、イメージセンサ208で読取られた画像が出力され、画像信号制御部405から画像形成制御部301へ出力された画像は露光制御部305へ入力される。
【0021】
図3(b)は画像信号制御部405の構成を示している。画像処理部410では、画像の補正処理や操作部での設定に応じた編集処理を行う。ラインメモリでは、主走査方向を入れ替える鏡像処理等を行う。ラインメモリ411の画像は、ページメモリ412を介して、プリンタ制御部301へ出力される。ハードディスク413はページ順を入れ替えるときなどに必要に応じて用いられる。
【0022】
図4は本発明を複写機に適用した場合の第2の実施の形態を示すものである。図4(a)において、複写機は画像読取り部200と画像形成部300とに分割構成され、画像形成部300上に画像読取り部200が載置されている。画像読取り部200と画像形成部300との平面形状は略同一であり、画像読取り部200は画像形成部300上で前面57から後面方向に沿って水平移動自在に構成してある。
【0023】
図4(b)はその水平移動機構を示す。画像形成部300の内部には、図3(a)に示す操作位置・姿勢制御部12によって制御され、低速度によって正・逆回転切り替え自在な駆動モータ(ステッピングモータ等)53を設けてあり、駆動モータ53の駆動ギヤ54はピニオン55と噛み合っている。画像形成部300の上面には窓56を開口してあり、窓56からピニオン55が上方へと露出している。
【0024】
画像形成部300内であってピニオン55よりも前面57寄りの位置には、ローラ58を設けてある。画像形成部300には窓59を設けてあり、窓59からピニオン55と同一外径のローラ58が露出している。なお、図においてはピニオン55、ローラ58は前面57側から見て右側に設けてあるが、左側にも同様の機構を略平行に設けてある。
【0025】
一方、画像読取り部200の下面には、ピニオン55,ローラ58に対応する位置に、後面から前面57に向けてラック60,平坦なレール61を設けてある。このラック60,レール61は画像読取り部200下面の左側にもこれと平行して設けてある。
【0026】
上記構成において、図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は画像形成部300の前面57と向き合い、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、駆動モータ53が駆動して所定角度回転し、ピニオン55が図4(b)中反時計方向に回転する。この時、ローラ58は画像読取り部200を支えつつ転動する。その結果、画像読取部200、及び画像読取部200上の原稿搬送装置100は、破線で示す通常の位置から前面57側へと水平移動し、実線の位置で停止する。
【0027】
すると、画像読取り部200の前面が画像形成部300の前面57よりも所定量突出し、操作者の胸元へ近づく一方、画像読取り部200の下方空間に該操作者の足65が位置することとなる。このため、座位姿勢のままで操作者の手が画像読取り部200の上面に届き、原稿搬送装置100の開閉,原稿のセット等の作業を容易に行うことができる。
【0028】
また、立位で操作をする際には、操作部10の位置が図1(a)、(c)で示されるように略水平、あるいは高い位置に設定されることによって駆動モータ53を逆回転して画像読取り部200を後面側へ移動し、画像形成部300の後面と一致させて停止する。
【0029】
図5は本発明を複写機に適用した場合の第3の実施の形態を示すものである。図5(a)において、画像形成部300は上下方向に2分割される構成になっており、画像形成を行う下部に対して、上部が垂直方向移動自在に構成され、高さが可変となっている。
【0030】
図5(b)はその移動機構を示す。画像形成部300の内部には、操作位置・姿勢制御部12によって制御され、低速度によって正・逆回転切り替え自在な駆動モータ(ステッピングモータ等)80を設けてあり、駆動モータ80からの駆動力は図示しないラック機構に伝達される。画像形成部300の上部は、下部に対してレール81によって保持されており、前記駆動力によって、レール81に沿って上下方向に移動する。
【0031】
上記構成において、図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は画像形成部300の前面57と向き合い、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部10の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、該角度、あるいは高さに応じた最適量だけ駆動モータ80が駆動して所定角度回転し、読取り部200を支えつつ、画像読取部200、及び原稿搬送装置100は破線の位置から移動し、実線の位置で停止する。すると、操作者の手が読取り部200の上面に届き、原稿搬送装置100の開閉,原稿のセット等の作業を容易に行うことができる位置に設定される。
【0032】
尚、本説明では、座位状態での操作を例に説明したが、立位であっても操作者の身長に応じて、操作部の角度、高さは異なった位置に設定されるため、高さを最適に設定することが可能となる。
【0033】
図6は本発明を複写機に適用した場合の第4の実施の形態を示すものである。図6(a)、(b)において、画像読取り部200、及び画像読取り部200上の原稿搬送装置100は前方向に傾斜可能な構成になっており、画像形成部300と接触しないように画像形成部300の上方に空間を有する構成である。なお、本実施の形態において、画像読取り部200は、画像形成部300の背面に設けられ、上方に延びる支持板部300aの上部に設けられた載置部300bに固定されている。そして、この載置部300bは支持板部300aに片持ち支持され、支持板部300aの上端部に設けた不図示のヒンジ部材を介して載置部300bが支持板部300aに回動可能に支持されている。
【0034】
図6(c)はその移動機構を示す。画像読取り部200の背面側には上記ヒンジ部材の近傍に、操作位置・姿勢制御部12によって制御され、低速度によって正・逆回転切り換え自在な駆動モータ(ステッピングモータ等)70を設けてあり、駆動モータ70の駆動ギヤはピニオン71と噛み合っている。画像読取り部200の下部である前記載置部300bには上記ピニオン71と噛み合う不図示のラックを有し、ピニオン71の回転に応じてこのラックが移動して載置部300bが回動し、画像読取り部200の傾斜角度が変化する。
【0035】
上記構成において図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、該角度、あるいは高さに応じた最適量だけ駆動モータ70が駆動して所定角度回転し、画像読取り部200を支えつつ、画像読取部200、及び画像読取り部200上の原稿搬送装置100を図6(a)の位置から図6(b)の位置に移動する。すると、操作者の手が画像読取り部200の上面に届き、原稿搬送装置100の開閉,原稿のセット等の作業を容易に行うことができる位置に設定される。
【0036】
尚、本実施の形態でも同様に、立位であっても操作者の身長に応じて、操作部の角度、高さは異なった位置に設定されるため、読取り部200、及び原稿搬送装置100の傾斜角を最適に設定することが可能となる。
【0037】
次に第5の実施の形態について説明する。
図2による画像読取り部200において、原稿を走査するための走査光量は、最適な画像データが得られるように一定の値になるように制御されている。光源用電源202は、画像読取り制御部201による点灯信号と、光量制御信号に応じて光源204を点灯、消灯させる。制御部201は、操作部位置検知部11によって、操作部10の角度、位置が座位者等によって操作されていると検出した場合は、前記一定の値となるように制御されていた光量制御信号を可変可能に制御する。例えば上記判断がされた状態で、原稿搬送装置開閉検知センサ209によって原稿搬送装置100が開いた状態を検知した場合は、光量制御信号を通常状態と比較して光量を小さくするように制御し、原稿搬送装置100が閉じた状態を検知した場合は、立位者が操作していると判断したときと同等の光量が出力されるように光量制御信号を制御するように設定されている。原稿サイズを検出するシーケンスにおいても光量を小さく設定しても問題はない。
【0038】
一般的には、立位者が操作するときの光量出力と比較して、可変される光量出力は小さくなるように設定されており、漏れ光による影響を最小限となるように制御されている。
【0039】
図7は本発明を複写機に適用した場合の第6の実施の形態を示すものである。原稿搬送装置100の原稿載置トレイに載置された後、画像読取り部200によって読取りが完了した原稿は、再度原稿載置トレイに排出される。座位者がこの排出された原稿をとりやすくするために原稿を手前に移動させる機構を示している。排出された原稿は給紙口近辺に積載されているが、原稿奥側に接する第1の原稿移動部材90によって、原稿が装置右方向に移動されるとともに、同時に原稿右端部に接する第2の原稿移動部材91によって、手前方向に付勢される。
【0040】
上記構成において図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、座位者等による操作と判断された場合は、上記動作によって、原稿は斜めになりながら手前方向に移動され、手が届きやすい位置で停止し、原稿取出しを容易なものとしている。
【0041】
以上の例に限らず、操作部10の設定角度、位置によって車イス等の座位者による操作と判断された場合は、プラテンガラス上の原稿基準位置を手前側基準に変更する等も考えられる。
【0042】
以上のような構成によって、この実施の形態に係る画像形成装置では、簡単な操作によって、車椅子に座った状態で操作せざるを得ない座位者等のユーザーにとっても、原稿等を操作する操作位置が見やすく且つ操作が容易となっている。
【0043】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明によれば、簡単な操作によって、車椅子に座った状態で操作せざるを得ない座位者等のユーザーは勿論のこと、床面上に立った状態で操作する通常のユーザーにとっても、その操作位置にあわせて、操作が容易な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の操作部の操作位置を示した図
【図2】本発明に係る画像形成装置の構成を示した図
【図3】本発明に係る画像形成装置の各部の回路構成を示したブロック図、および画像信号制御部のブロック図
【図4】本発明に係る画像形成装置の第1の実施例である読取り部の前後スライド構成を示した図
【図5】本発明に係る画像形成装置の第2の実施例である読取り部の上下スライド構成を示した図
【図6】本発明に係る画像形成装置の第3の実施例である読取り部の傾斜機構を示した図
【図7】本発明に係る画像形成装置の第5の実施例である原稿搬送装置における原稿手前取出し機構を示した図
【符号の説明】
10:操作部
11:操作部位置検知部
12:操作位置・姿勢制御部
53、70,80:駆動モータ
54:駆動ギヤ
55,71:ピニオン
57:装置前面
58:ローラ
61:ラックレール
81:レール
90、91:原稿移動部材
100:原稿搬送装置
101:原稿搬送装置制御部
200:読取り部
201:読取り制御部
202:光源用電源
300:画像形成部
301:画像形成制御部
400:CPU回路部
405:画像信号制御部
406:外部I/F
407:外部コンピュータ
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、通常の床面に立った状態で操作する以外に、車椅子等に着座した状態でも容易に操作可能とした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、上記電子写真複写機やプリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置は、通常、操作者が床面に立った状態で各操作を行う前提で装置が成り立っている。
【0003】
そのため、車椅子を利用されるような座った状態で、電子写真複写機等の画像形成装置を操作する場合、原稿の載置や取り出しといった画像形成装置を用いた操作がやり難いという問題点があった。
【0004】
また、かかる問題点を解決し得る技術としては、例えば、特開平6−148964号公報や特開平6−19006号公報等に開示されているものが、既に提案されている。上記公報に係る画像形成装置は、操作パネルに設けられた操作手段の操作に応じて、原稿を載置する原稿載置台、あるいは自動原稿搬送装置の原稿積載トレイの配置を移動するように構成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、操作部、あるいは専用操作部の操作スイッチにより画像形成装置の高さ、位置を変更するため、スイッチの操作性が十分確保できるように操作部の大型化や、高さ、位置の調整のため操作の複雑化が発生せざるを得なかった。
【0006】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成でしかも簡単な操作によって、床面上に立った状態で操作する通常のユーザーは勿論のこと、車椅子に座った状態で操作せざるを得ないユーザーにとっても、操作が容易な画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、請求項1記載の画像形成装置においては、原稿載置部に載置された原稿を搬送する自動原稿搬送部と、前記自動原稿搬送部で搬送される原稿の画像を読取る画像読取り部と、前記画像読取り部で読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部を有し、前記画像読取り部の上部に前記自動原稿搬送部を配置し、前記画像読取り部の下部に前記画像形成部を配置した画像形成装置において、該画像形成装置を操作する操作部と、前記操作部の設置位置又は設置角度を可変とする可変手段と、前記操作部の設定位置又は設定角度を検知する検知手段とを有し、前記検知手段の検知情報に応じて画像形成装置の設定を変更可能としたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の画像形成装置においては、前記画像読取り部の高さあるいは前記画像読取り部を傾斜可能とし、前記画像形成装置の設定は、前記検知手段の検知情報に応じて、前記該設定高さあるいは傾斜角度を変更可能としたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の画像形成装置においては、前記画像読取り部を駆動手段により水平方向に移動可能とし、前記画像形成装置の設定は、前記画像読取り部を前記画像形成部よりも水平方向に沿って突出させたことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の画像形成装置においては、前記画像読取り部における原稿照明ランプの光量を変更可能とし、前記画像形成装置の設定は、該原稿照明ランプの光量を変更することを特徴とする。
請求項5記載の画像形成装置においては、前記自動原稿搬送部による排出原稿を手前側に移動させて該排出原稿の取り出し方向を設定可能とする原稿移動手段を有し、前記画像形成装置の設定は、前記原稿移動手段により排出原稿を手前側に移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の画像形成装置においては、前記操作部は、操作条件を表示する表示手段と、画像形成装置を操作する操作手段とを有することを特徴とする。
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0012】
図2はこの発明の実施の一形態に係る電子写真装置としての複写機/ファクシミリ/プリンタの機能を兼ね備えた画像形成装置の第1の実施の形態を示すものであり、この画像形成装置は、床面上に設置した状態で使用されるように構成されている。
【0013】
図2において、画像形成装置は画像読取り部200、画像形成部300、及び画像形成装置の動作モードを設定する操作部10から構成され、画像読取り部200の上には原稿搬送装置100が装着されている。
【0014】
画像形成装置は、操作部10で設定されたモードに応じて動作を開始する。原稿搬送装置100は画像読取り部200の上面に設けられた原稿載置面をなすプラテンガラス205に対して開閉可能に取り付けられ、その開閉状態を開閉検知センサ209によって、読取り部200上に閉じられた状態か否かが確認される。閉じ状態で、原稿トレイ105上にセットされた複数枚の原稿を先頭頁から順に一枚ずつ給紙し、プラテンガラス205上へ搬送停止した後に、スキャナユニット206を左から右へ移動させることにより、原稿の読取りを行う。その後、排紙トレイ106へ排出する。
【0015】
レンズ207を介してイメージセンサ208により読取られた原稿の画像は、画像処理されてハードディスク413(図3参照)に格納されるとともに、画像形成制御部301を介して露光制御部305に送られる。露光制御部305は、画像信号に応じたレーザー光を出力する。このレーザー光は、感光ドラム306に照射され、感光ドラム306上に静電潜像が形成される。感光ドラム306上に形成された静電潜像は、現像器307により現像され、感光ドラム306上の現像像はカセット308、309、手差し給紙部310、両面搬送パス311のいずれかから給送されたシートに転写部312で転写される。
【0016】
現像像が転写されたシートは、定着部313で現像剤の加熱・加圧による定着処理が施される。定着部313を通過したシートは、図示しないフラッパにより、一旦、パス315からパス314に導き、シートの後端がパス315を抜けた後に、シートをスイッチバックさせて、パス316から排出ローラ317へ導く。これにより、現像剤が転写された面を下向きの状態(フェイスダウン)で排出ローラ317により画像形成部300から排出される。
【0017】
図1は操作者と操作部10の位置関係を示すものである。図1(a)、(b)に示す実施の形態は、操作部10が取り付け部材10aに対して操作部10のみの角度を可変とした構成で、図1(a)は立位の操作者が画像形成装置の動作モードを設定するために操作部10を水平方向に傾けて操作する様子を示している。それに対して、座位の操作者は図1(b)に示すように操作部10を略垂直に設定して操作する様子を示している。この傾き角度を操作部位置検知部11(図3参照)にて検出することができる。
この操作部10は、操作条件を表示する液晶パネル等の表示手段と、画像形成装置を操作する各種の操作ボタン等から構成される操作手段を有している。
【0018】
また、図1(c)、(d)に示す他の実施の形態では、操作部10を支持している取り付け部材10aの高さを可変とした構成であり、図1(c)は立位の操作者が画像形成装置の動作モードを設定するために操作部10を高い位置に設定して操作する。それに対して、座位の操作者は図1(d)に示すように取り付け部材10aを下げて操作部10を低い位置に設定して操作する。この操作部10の高さを、同様に操作部位置検知部11(図3参照)にて検出することができる。
【0019】
ここでは操作部10を独立した形状のもので示したが、画像読取り部200の前面、あるいは画像形成部300の前面に配置され、角度等が可変となる構成でも問題ない。また、操作部位置検知部11は、図示しない光学式センサを複数個配置した構成等により、角度、位置を多値に検出が可能である。
【0020】
図3(a)に上述の装置を制御するブロック図を示す。
CPU回路部400は、CPU401を有し、ROM402に格納されているプログラムに基づき、操作部10の設定に従って、原稿搬送装置制御部101、画像読取り制御部201、画像信号制御部405、画像形成制御部301、外部I/F406を制御する。また、操作位置・姿勢制御部12は操作部位置検知部からの情報に基づいて制御される。
それぞれ、原稿搬送装置制御部101は原稿搬送装置100を、画像読取り制御部201は画像読取り部200を、画像形成制御部301は画像形成部300を制御する。
RAM403は制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられる。外部I/F406はコンピュータ407からのインターフェイスであり、プリントデータを画像に展開して画像信号制御部405へ出力する。
画像読取り制御部201から画像信号制御部405へは、イメージセンサ208で読取られた画像が出力され、画像信号制御部405から画像形成制御部301へ出力された画像は露光制御部305へ入力される。
【0021】
図3(b)は画像信号制御部405の構成を示している。画像処理部410では、画像の補正処理や操作部での設定に応じた編集処理を行う。ラインメモリでは、主走査方向を入れ替える鏡像処理等を行う。ラインメモリ411の画像は、ページメモリ412を介して、プリンタ制御部301へ出力される。ハードディスク413はページ順を入れ替えるときなどに必要に応じて用いられる。
【0022】
図4は本発明を複写機に適用した場合の第2の実施の形態を示すものである。図4(a)において、複写機は画像読取り部200と画像形成部300とに分割構成され、画像形成部300上に画像読取り部200が載置されている。画像読取り部200と画像形成部300との平面形状は略同一であり、画像読取り部200は画像形成部300上で前面57から後面方向に沿って水平移動自在に構成してある。
【0023】
図4(b)はその水平移動機構を示す。画像形成部300の内部には、図3(a)に示す操作位置・姿勢制御部12によって制御され、低速度によって正・逆回転切り替え自在な駆動モータ(ステッピングモータ等)53を設けてあり、駆動モータ53の駆動ギヤ54はピニオン55と噛み合っている。画像形成部300の上面には窓56を開口してあり、窓56からピニオン55が上方へと露出している。
【0024】
画像形成部300内であってピニオン55よりも前面57寄りの位置には、ローラ58を設けてある。画像形成部300には窓59を設けてあり、窓59からピニオン55と同一外径のローラ58が露出している。なお、図においてはピニオン55、ローラ58は前面57側から見て右側に設けてあるが、左側にも同様の機構を略平行に設けてある。
【0025】
一方、画像読取り部200の下面には、ピニオン55,ローラ58に対応する位置に、後面から前面57に向けてラック60,平坦なレール61を設けてある。このラック60,レール61は画像読取り部200下面の左側にもこれと平行して設けてある。
【0026】
上記構成において、図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は画像形成部300の前面57と向き合い、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、駆動モータ53が駆動して所定角度回転し、ピニオン55が図4(b)中反時計方向に回転する。この時、ローラ58は画像読取り部200を支えつつ転動する。その結果、画像読取部200、及び画像読取部200上の原稿搬送装置100は、破線で示す通常の位置から前面57側へと水平移動し、実線の位置で停止する。
【0027】
すると、画像読取り部200の前面が画像形成部300の前面57よりも所定量突出し、操作者の胸元へ近づく一方、画像読取り部200の下方空間に該操作者の足65が位置することとなる。このため、座位姿勢のままで操作者の手が画像読取り部200の上面に届き、原稿搬送装置100の開閉,原稿のセット等の作業を容易に行うことができる。
【0028】
また、立位で操作をする際には、操作部10の位置が図1(a)、(c)で示されるように略水平、あるいは高い位置に設定されることによって駆動モータ53を逆回転して画像読取り部200を後面側へ移動し、画像形成部300の後面と一致させて停止する。
【0029】
図5は本発明を複写機に適用した場合の第3の実施の形態を示すものである。図5(a)において、画像形成部300は上下方向に2分割される構成になっており、画像形成を行う下部に対して、上部が垂直方向移動自在に構成され、高さが可変となっている。
【0030】
図5(b)はその移動機構を示す。画像形成部300の内部には、操作位置・姿勢制御部12によって制御され、低速度によって正・逆回転切り替え自在な駆動モータ(ステッピングモータ等)80を設けてあり、駆動モータ80からの駆動力は図示しないラック機構に伝達される。画像形成部300の上部は、下部に対してレール81によって保持されており、前記駆動力によって、レール81に沿って上下方向に移動する。
【0031】
上記構成において、図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は画像形成部300の前面57と向き合い、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部10の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、該角度、あるいは高さに応じた最適量だけ駆動モータ80が駆動して所定角度回転し、読取り部200を支えつつ、画像読取部200、及び原稿搬送装置100は破線の位置から移動し、実線の位置で停止する。すると、操作者の手が読取り部200の上面に届き、原稿搬送装置100の開閉,原稿のセット等の作業を容易に行うことができる位置に設定される。
【0032】
尚、本説明では、座位状態での操作を例に説明したが、立位であっても操作者の身長に応じて、操作部の角度、高さは異なった位置に設定されるため、高さを最適に設定することが可能となる。
【0033】
図6は本発明を複写機に適用した場合の第4の実施の形態を示すものである。図6(a)、(b)において、画像読取り部200、及び画像読取り部200上の原稿搬送装置100は前方向に傾斜可能な構成になっており、画像形成部300と接触しないように画像形成部300の上方に空間を有する構成である。なお、本実施の形態において、画像読取り部200は、画像形成部300の背面に設けられ、上方に延びる支持板部300aの上部に設けられた載置部300bに固定されている。そして、この載置部300bは支持板部300aに片持ち支持され、支持板部300aの上端部に設けた不図示のヒンジ部材を介して載置部300bが支持板部300aに回動可能に支持されている。
【0034】
図6(c)はその移動機構を示す。画像読取り部200の背面側には上記ヒンジ部材の近傍に、操作位置・姿勢制御部12によって制御され、低速度によって正・逆回転切り換え自在な駆動モータ(ステッピングモータ等)70を設けてあり、駆動モータ70の駆動ギヤはピニオン71と噛み合っている。画像読取り部200の下部である前記載置部300bには上記ピニオン71と噛み合う不図示のラックを有し、ピニオン71の回転に応じてこのラックが移動して載置部300bが回動し、画像読取り部200の傾斜角度が変化する。
【0035】
上記構成において図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、該角度、あるいは高さに応じた最適量だけ駆動モータ70が駆動して所定角度回転し、画像読取り部200を支えつつ、画像読取部200、及び画像読取り部200上の原稿搬送装置100を図6(a)の位置から図6(b)の位置に移動する。すると、操作者の手が画像読取り部200の上面に届き、原稿搬送装置100の開閉,原稿のセット等の作業を容易に行うことができる位置に設定される。
【0036】
尚、本実施の形態でも同様に、立位であっても操作者の身長に応じて、操作部の角度、高さは異なった位置に設定されるため、読取り部200、及び原稿搬送装置100の傾斜角を最適に設定することが可能となる。
【0037】
次に第5の実施の形態について説明する。
図2による画像読取り部200において、原稿を走査するための走査光量は、最適な画像データが得られるように一定の値になるように制御されている。光源用電源202は、画像読取り制御部201による点灯信号と、光量制御信号に応じて光源204を点灯、消灯させる。制御部201は、操作部位置検知部11によって、操作部10の角度、位置が座位者等によって操作されていると検出した場合は、前記一定の値となるように制御されていた光量制御信号を可変可能に制御する。例えば上記判断がされた状態で、原稿搬送装置開閉検知センサ209によって原稿搬送装置100が開いた状態を検知した場合は、光量制御信号を通常状態と比較して光量を小さくするように制御し、原稿搬送装置100が閉じた状態を検知した場合は、立位者が操作していると判断したときと同等の光量が出力されるように光量制御信号を制御するように設定されている。原稿サイズを検出するシーケンスにおいても光量を小さく設定しても問題はない。
【0038】
一般的には、立位者が操作するときの光量出力と比較して、可変される光量出力は小さくなるように設定されており、漏れ光による影響を最小限となるように制御されている。
【0039】
図7は本発明を複写機に適用した場合の第6の実施の形態を示すものである。原稿搬送装置100の原稿載置トレイに載置された後、画像読取り部200によって読取りが完了した原稿は、再度原稿載置トレイに排出される。座位者がこの排出された原稿をとりやすくするために原稿を手前に移動させる機構を示している。排出された原稿は給紙口近辺に積載されているが、原稿奥側に接する第1の原稿移動部材90によって、原稿が装置右方向に移動されるとともに、同時に原稿右端部に接する第2の原稿移動部材91によって、手前方向に付勢される。
【0040】
上記構成において図1(b)、あるいは(d)のように車イスに座った操作者は、操作部10を操作しやすい状態に設定する。設定された操作部の角度、あるいは高さは操作部位置検知部11によって判断され、座位者等による操作と判断された場合は、上記動作によって、原稿は斜めになりながら手前方向に移動され、手が届きやすい位置で停止し、原稿取出しを容易なものとしている。
【0041】
以上の例に限らず、操作部10の設定角度、位置によって車イス等の座位者による操作と判断された場合は、プラテンガラス上の原稿基準位置を手前側基準に変更する等も考えられる。
【0042】
以上のような構成によって、この実施の形態に係る画像形成装置では、簡単な操作によって、車椅子に座った状態で操作せざるを得ない座位者等のユーザーにとっても、原稿等を操作する操作位置が見やすく且つ操作が容易となっている。
【0043】
【発明の効果】
以上のとおり、この発明によれば、簡単な操作によって、車椅子に座った状態で操作せざるを得ない座位者等のユーザーは勿論のこと、床面上に立った状態で操作する通常のユーザーにとっても、その操作位置にあわせて、操作が容易な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の操作部の操作位置を示した図
【図2】本発明に係る画像形成装置の構成を示した図
【図3】本発明に係る画像形成装置の各部の回路構成を示したブロック図、および画像信号制御部のブロック図
【図4】本発明に係る画像形成装置の第1の実施例である読取り部の前後スライド構成を示した図
【図5】本発明に係る画像形成装置の第2の実施例である読取り部の上下スライド構成を示した図
【図6】本発明に係る画像形成装置の第3の実施例である読取り部の傾斜機構を示した図
【図7】本発明に係る画像形成装置の第5の実施例である原稿搬送装置における原稿手前取出し機構を示した図
【符号の説明】
10:操作部
11:操作部位置検知部
12:操作位置・姿勢制御部
53、70,80:駆動モータ
54:駆動ギヤ
55,71:ピニオン
57:装置前面
58:ローラ
61:ラックレール
81:レール
90、91:原稿移動部材
100:原稿搬送装置
101:原稿搬送装置制御部
200:読取り部
201:読取り制御部
202:光源用電源
300:画像形成部
301:画像形成制御部
400:CPU回路部
405:画像信号制御部
406:外部I/F
407:外部コンピュータ
Claims (6)
- 原稿載置部に載置された原稿を搬送する自動原稿搬送部と、前記自動原稿搬送部で搬送される原稿の画像を読取る画像読取り部と、前記画像読取り部で読み取った画像情報に基づいて画像を形成する画像形成部を有し、前記画像読取り部の上部に前記自動原稿搬送部を配置し、前記画像読取り部の下部に前記画像形成部を配置した画像形成装置において、
該画像形成装置を操作する操作部と、前記操作部の設置位置又は設置角度を可変とする可変手段と、前記操作部の設定位置又は設定角度を検知する検知手段とを有し、前記検知手段の検知情報に応じて画像形成装置の設定を変更可能としたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像読取り部の高さあるいは前記画像読取り部を傾斜可能とし、前記画像形成装置の設定は、前記検知手段の検知情報に応じて、前記該設定高さあるいは傾斜角度を変更可能としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像読取り部を駆動手段により水平方向に移動可能とし、前記画像形成装置の設定は、前記画像読取り部を前記画像形成部よりも水平方向に沿って突出させたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像読取り部における原稿照明ランプの光量を変更可能とし、前記画像形成装置の設定は、該原稿照明ランプの光量を変更することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記自動原稿搬送部による排出原稿を手前側に移動させて該排出原稿の取り出し方向を設定可能とする原稿移動手段を有し、前記画像形成装置の設定は、前記原稿移動手段により排出原稿を手前側に移動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記操作部は、操作条件を表示する表示手段と、画像形成装置を操作する操作手段とを有することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
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-
2002
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