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JP2003293710A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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Publication number
JP2003293710A
JP2003293710A JP2002103150A JP2002103150A JP2003293710A JP 2003293710 A JP2003293710 A JP 2003293710A JP 2002103150 A JP2002103150 A JP 2002103150A JP 2002103150 A JP2002103150 A JP 2002103150A JP 2003293710 A JP2003293710 A JP 2003293710A
Authority
JP
Japan
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guide
rotating body
radial
control device
internal combustion
Prior art date
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Application number
JP2002103150A
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English (en)
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Inventor
Shigeaki Yamamuro
重明 山室
Junji Yamanaka
淳史 山中
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付角操作機構を部品点数の少ない簡素な構
成とすることによって製造コストの低減を図る。 【解決手段】 組付角操作機構4を、駆動プレート3に
設けられた径方向溝10と、渦巻き溝15を有する中間
回転体5と、径方向溝10及び渦巻き溝15に対向する
ように従動軸部材9に一体回転可能に結合され、回転軸
線を中心とする円に対して径方向に傾斜するガイド孔1
2を有する変換ガイド11と、このガイド孔12に案内
係合された状態で径方向溝10と渦巻き溝15に変位可
能に係合する球16と、を備えた構成とした。中間回転
体5に回動操作力が入力されると、渦巻き溝15の案内
作用によって球16が径方向に変位し、このとき球16
とガイド孔12によるカム作用でもって駆動プレート3
と従動軸部材9を相対回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、内燃機関
の吸気側または排気側の機関弁の開閉タイミングを運転
状態に応じて可変制御する内燃機関のバルブタイミング
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブタイミング制御装置とし
て、特開2001-41013号公報に記載されるよう
なものが案出されている。
【0003】このバルブタイミング制御装置は、クラン
クシャフトによって回転駆動されるハウジング(駆動回
転体)と、カムシャフトに一体結合された従動軸部材
(従動回転体)が組付角操作機構を介して連結され、こ
の組付角操作機構が操作力付与手段によって回動操作さ
れることにより、クランクシャフトとカムシャフトの回
転位相を変更するようになっている。
【0004】前記組付角操作機構は、ハウジングに形成
された径方向ガイドと、この径方向ガイドに摺動自在に
係合された可動操作部材と、従動軸部材に結合されたレ
バーと、このレバーと前記可動操作部材を揺動可能に連
結するリンクと、ハウジングと従動軸部材に対して相対
回動可能に設けられ、前記可動操作部材が摺動自在に案
内係合される渦巻き状ガイドを有する中間回転体と、を
備えた構成とされている。この組付角操作機構は、中間
回転体が前記操作力付与手段によって回動操作される
と、渦巻き状ガイドに係合されている可動操作部材が径
方向ガイドに沿って径方向に変位し、それによってリン
クとレバーが可動操作部材の変位に応じてハウジングと
従動軸部材の組付角を変更する。
【0005】尚、この公報に記載のものの場合、操作力
付与手段は中間回転体を進み側に回転付勢するゼンマイ
ばねと同回転体を遅れ側に回転付勢する電磁ブレーキと
によって構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来バル
ブタイミング制御装置においては、可動操作部材の径方
向変位をリンクの作用によってハウジングと従動軸部材
の相対回動に変換する構成となっているため、従動軸部
材に結合したレバーの他にリンクや枢支連結のためのピ
ンを設けなければならず、部品点数が多くなることが問
題となっている。
【0007】特に、組付角操作機構に可動操作部材やリ
ンクを複数並設する場合には、複数の可動案内部材を中
間回転体の一条の渦巻き状ガイドに同時に係合させるべ
く各リンクの長さを変えなければならず、そのことが製
造コストの高騰を招く大きな原因となる。
【0008】そこでこの出願の発明は、組付角操作機構
を部品点数の少ない簡素な構成とすることによって製造
コストの低減を図ることのできる内燃機関のバルブタイ
ミング制御装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、この出願の発明は、組付角操作機構
を、駆動回転体と従動回転体の一方に設けられた径方向
ガイドと、渦巻き状ガイドを有する中間回転体と、径方
向ガイド及び渦巻き状ガイドに対向するように駆動回転
体と従動回転体の他方に一体回転可能に設けられ、回転
軸線を中心とする円に対して径方向に傾斜するガイド孔
を有する変換ガイドと、この変換ガイドのガイド孔に案
内係合された状態で径方向ガイドと渦巻き状ガイドに変
位可能に係合する可動子と、を備えた構成とした。
【0010】この発明の場合、中間回転体が操作力付与
手段によって回動操作されると、中間回転体の渦巻き状
ガイドの回転に伴なって可動子が同ガイドと径方向ガイ
ドに案内されて径方向に変位する。これにより、可動子
が変換ガイドのガイド孔内を変位しつつ同変換ガイドを
回転させるため、このとき駆動回転体と従動回転体は可
動子の径方向の変位に応じた組付角に変更される。この
発明によれば、変換ガイドに任意の傾斜を持つガイド孔
を形成して、そのガイド孔に案内係合された可動子を径
方向ガイドと渦巻き状ガイドに変位可能に係合させるだ
けで、リンクを用いたのと同様に中間回転体の回動を駆
動回転体と従動回転体の相対回動に変換することができ
るため、部品点数の削減による製造コストの低減を図る
ことができる。
【0011】また、径方向ガイドとガイド孔は夫々円周
方向に複数設け、これらの各径方向ガイドとガイド孔の
対に夫々可動子を係合させることが望ましい。この場
合、部品点数の大幅な増加を来すことなく、各可動子と
相手摺動部材の間の面圧を下げることが可能となる。
【0012】さらに、ガイド孔は渦巻きの弧形状に形成
することが望ましい。この場合、中間回転体の回動操作
に対する駆動回転体と従動回転体の組付角の変化量を略
比例的にすることができるため、操作力付与手段の制御
が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、この出願の発明の一実施形
態を図1〜図7に基づいて説明する。尚、この実施形態
は、この出願の発明にかかるバルブタイミング制御装置
を内燃機関の吸気側の動力伝達系に適用したものである
が、内燃機関の排気側の動力伝達系に同様に適用するこ
とも可能である。
【0014】このバルブタイミング制御装置は、図1に
示すように内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に回
転自在に支持されたカムシャフト1と、このカムシャフ
ト1の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み
付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャ
フト(図示せず)に連繋されるタイミングスプロケット
2を外周に有する駆動プレート3(駆動回転体)と、こ
の駆動プレート3とカムシャフト1の前方側(図1中左
側)に配置されて両者3,1を適宜回動操作する組付角
操作機構4と、この組付角操作機構4の後述する中間回
転体5に回動操作力を付与する操作力付与手段6と、駆
動プレート3に一体に取付けられ操作力付与手段6の周
域を囲繞する円筒状のハウジング7と、内燃機関の図外
のシリンダヘッドとロッカカバーの前面に跨って取り付
けられて、操作力付与手段6とハウジング7の前面を覆
う非回転部材であるVTCカバー8と、を備えている。
【0015】駆動プレート3は、挿通孔を備えた円板状
に形成され、カムシャフト1の前端部に一体に結合され
た従動軸部材9(従動回転体)が挿通孔部分に回転可能
に組み付けられている。そして、駆動プレート3の前面
(カムシャフト1と逆側の面)には、図2に示すよう
に、3つの径方向溝10(径方向ガイド)が同プレート
3の半径方向に沿うように形成されている。
【0016】また、従動軸部材9の外周には円板状の変
換ガイド11が結合され、その変換ガイド11の外周縁
部の裏面が駆動プレート3の前面に所定隙間をもって対
峙している。変換ガイド11には、図4に示すような長
孔状の3つのガイド孔12が円周方向に離間して形成さ
れている。これらのガイド孔12は回転軸線oを中心と
する任意の円pに対して径方向に傾斜するように渦巻き
の弧形状に形成されている。
【0017】また、従動軸部材9の変換ガイド11より
も前方側位置には中間回転体5が軸受14を介して回転
可能に支持されている。この中間回転体5の後部面には
断面半円状の渦巻き溝15(渦巻き状ガイド)が形成さ
れ、その後部面が変換ガイド11の前面に所定隙間をも
って対峙している。そして、変換ガイド11の各ガイド
孔12には可動子としての球16が転動自在に収容さ
れ、その各球16が径方向溝10と渦巻き溝15に跨っ
て夫々に転動可能に係合されている。
【0018】変換ガイド11は各ガイド孔12内に収容
された球16を介して駆動プレート3の径方向溝10に
係合されているため、各球16が外力を受けて径方向溝
10に沿って変位すると、駆動プレート3と従動軸部材
9はガイド孔12によるカム作用でもって球16の変位
に応じた方向及び角度だけ相対回動する。尚、変換ガイ
ド11の3つのガイド孔12は、渦巻き溝15上の離間
した3点に係合する球16を夫々案内支持するため、中
間回転体5の回動操作時に、3点の球16が同期作動し
得るように各ガイド孔12の傾斜(形状)は夫々異なら
せて造形されている。
【0019】また、前記渦巻き溝15の渦巻きは、図3
及び図5〜図7に示すように機関回転方向Rに沿って次
第に縮径するように形成されている。したがって、可動
子である球16が、ガイド孔12と、径方向溝10及び
渦巻き溝15に跨って係合した状態で中間回転体5が駆
動プレート3に対して遅れ方向(減速方向)に相対回転
すると、このとき球16は渦巻き溝15の渦巻き形状に
ガイドされて半径方向内側に変位し、逆に、中間回転体
5が進み方向(増速方向)に相対回転すると、球16は
渦巻き形状にガイドされて径方向外側に変位する。尚、
渦巻き溝15は上記のように機関回転方向Rに沿って縮
径するように形成されているが、その溝15の径方向内
側の端部だけは若干径方向外側に切れ上がって造形さ
れ、球16の転動に対して制動力が作用するようになっ
ている。
【0020】この実施形態の場合、組付角操作機構4は
以上説明した駆動プレート3の径方向溝10、ガイド孔
12を有する変換ガイド11、渦巻き溝15を有する中
間回転体5、前記ガイド孔12内に収容された状態で径
方向溝10と渦巻き溝15に係合する球16等によって
構成されている。
【0021】一方、操作力付与手段6は、駆動プレート
3に一体化されたハウジング7の内周面に結合された円
筒状の永久磁石ブロック17と、中間回転体5の外周部
に一体回転可能に結合された同じく円筒状のヨークブロ
ック19と、VTCカバー8内にゴム弾性体20を介し
て固定設置された電磁コイルブロック21と、を備えて
成り、この電磁コイルブロック21の備える一対の電磁
コイル22a,22bは、励磁回路やパルス分配回路等
を含む駆動回路(図示せず)に接続され、この駆動回路
がコントローラ(図示せず)によって制御されるように
なっている。尚、コントローラは、クランク角、カム
角、機関回転数、機関負荷等の各種の入力信号を受け、
随時機関の運転状態に応じた制御信号を駆動回路に出力
する。
【0022】永久磁石ブロック17は、軸方向に延出す
る磁極が、異磁極が円周方向に沿って交互になるように
複数着磁された構成とされている。
【0023】また、ヨークブロック19は、透磁率の高
い金属から成る円環状の第1,第2,第3ヨーク23
a,23b,23cを有し、この各ヨーク23a,23
b,23cには軸方向に延出する複数の極歯(符号省
略)が形成されている。ヨーク23a,23b間、及
び、23b,23c間には絶縁性の樹脂材料が充填さ
れ、その樹脂材料を介してヨークブロック19の全体が
円筒形状に造形されている。そして、各ヨーク23a,
23b,23cの極歯は前記永久磁石ブロック17の磁
極面に所定のエアギャップを介して対峙している。
【0024】電磁コイルブロック21は、厚肉円筒状の
コイルヨーク24の端面がVTCカバー8の内面に固定
設置される一方で、同コイルヨーク24の内周面が軸受
25を介して従動軸部材9に相対回転可能に支持されて
いる。そして、コイルヨーク24の外周面には軸方向に
離間して一対の電磁コイル22a,22bが配置され、
その電磁コイル22a,22bの発生磁界によるヨーク
ブロック19上の磁気入出部26a,26b,26cが
前記各ヨーク23a,23b,23cの円筒状の基部に
エアギャップを介して対峙するようになっている。
【0025】この操作力付与手段6は、電磁コイルブロ
ック21の各電磁コイル22a,22bの励磁を所定パ
ターンで切換えることにより、ヨークブロック19の各
極歯に生じる磁極を連続的に変化させ、それによってヨ
ークブロック19と永久磁石ブロック17を所定方向に
相対回動させることができる。そして、このときヨーク
ブロック19は中間回転体5に一体回転可能に結合さ
れ、永久磁石ブロック17はハウジング7を介して駆動
プレート3と一体化されているため、中間回転体5は電
磁コイル22a,22bの通電制御により駆動プレート
3に対して任意に相対回動させることができる。
【0026】このバルブタイミング制御装置は以上のよ
うな構成であるため、内燃機関の始動時やアイドル運転
時には、図5に示すように、駆動プレート3と従動軸部
材9の組付角を予め最遅角側に維持しておくことによ
り、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相(機
関弁の開閉タイミング)を最遅角側にし、機関回転の安
定化と燃費の向上を図ることができる。
【0027】そして、この状態から機関の運転が通常運
転に移行し、前記回転位相を最進角側に変更すべく指令
が図外のコントローラから電磁コイル22a,22bの
駆動回路に発されると、電磁コイル22a,22bはそ
の指令に従って発生磁界を所定パターンで変化させ、ヨ
ークブロック19を中間回転体5と共に遅れ側に最大に
相対回動させる。これにより、図6,図7に順次示すよ
うに、球16が渦巻き溝15内を転動しつつ径方向溝1
0に沿って内側に最大に変位し、このとき球16が変換
ガイド11のガイド孔12内を移動することによって変
換ガイド11にカム作用が働き、それによって駆動プレ
ート3と従動軸部材9の組付角が最進角側に変更され
る。この結果、クランクシャフトとカムシャフト1の回
転位相が最進角側に変更され、それによって機関の高出
力化が図られることとなる。
【0028】また、この状態から前記回転位相を最遅角
側に変更すべく指令がコントローラから発されると、電
磁コイル22a,22bが発生磁界を逆パターンで変化
させることによって中間回転体5を進み側に最大に相対
回動させる。これにより、球16が渦巻き溝15内を逆
に転動して径方向外側に最大に変位し、このとき球16
とガイド孔12によるカム作用が変換ガイド11に働く
ことによって駆動プレート3と従動軸部材9の組付角が
最遅角側に変更される。この結果、クランクシャフトと
カムシャフト1の回転位相は最遅角側に変更されること
となる。
【0029】尚、クランクシャフトとカムシャフト1の
回転位相の変更は上記の最遅角位置と最進角位置に限ら
ず、コントローラによる制御によって任意の位置に変更
することができる。
【0030】このバルブタイミング制御装置は以上のよ
うに作動するが、この装置の組付角操作機構4は、従動
軸部材9に円板状の変換ガイド11を結合し、その変換
ガイド11に径方向に傾斜した長孔状のガイド孔12を
形成して、渦巻き溝15と径方向溝10に係合する球1
6をそのガイド孔12に収容した構造としたため、リン
ク機構を用いた従来のものに対し、同様の機能を部品点
数の少ない簡素な構造によって実現することができる。
即ち、リンク機構を用いた従来のものは、従動回転体側
に突設したレバーにリンクの基部をピンによって枢支連
結し、さらにそのリンクの先端に可動操作部材をピンに
よって枢支連結していたが、この装置の組付角操作機構
4はリンク等を必要とせず、変換ガイド11のガイド孔
12に球16を収容するだけで良いため、リンクや枢支
ピンを必要としない分部品点数を削減することができ
る。
【0031】とりわけ、この実施形態のように駆動プレ
ート3の径方向溝10と変換ガイド11のガイド孔12
を円周方向に複数配置し、これらの溝10と孔12の対
に夫々球16を係合させる場合には、複数のリンクを用
いた従来のものに比較して部品点数の削減が顕著とな
る。そして、このように径方向溝10とガイド孔12を
円周方向に複数設けるようにした場合には、可動子であ
る球16と相手係合部材(変換ガイド11、駆動プレー
ト3、中間回転体5)の間の面圧を下げることができ、
耐久性を高めるうえでより有利となる。
【0032】さらに、この実施形態においては、変換ガ
イド11のガイド孔12を渦巻き溝15と同様の渦巻き
の弧形状に形成したため、中間回転体5の回動操作に対
する駆動プレート3と従動軸部材9の組付角の変化量を
略比例的にすることができる。したがって、操作力付与
手段6によって駆動プレート3と従動軸部材9の組付角
を変更するにあたり、操作力付与手段6の制御が容易に
なるという利点がある。
【0033】尚、この出願の発明の実施形態は以上で説
明したものに限るものでなく、例えば、組付角操作機構
4の可動子は、図8に示すように、球16に代えて両端
部が球面となったピン30を用いるようにしても良い。
この場合、変換ガイド11のガイド孔12に対してはピ
ン30の円筒面で接触することとなるため、可動子とガ
イド孔12の間の面圧をより下げることができる。ま
た、このときピン30を、図9に示すように軸方向にニ
分割した構造として、両ピン部品31a,31b間に両
者を相反方向に付勢する付勢手段であるばね32を介装
するようにしても良い。この場合、各ピン部品31a,
31bの先端部がばね32の力によって径方向溝10と
渦巻き溝15の底部に押し付けられることとなるため、
これらの係合部でのガタつきを確実に防止することがで
きる。
【0034】また、可動子は図10に示すような構造を
採用することも可能である。この可動子は、ガイド孔1
2に挿入係合されその底部側が径方向溝10内に案内係
合される有底円筒状のハウジング35と、渦巻き溝15
に転動自在に係合される球36と、ハウジング35内に
摺動自在に収容され球36の背部を支持するリテーナ3
7と、ハウジング35内に収容されてリテーナ37を渦
巻き溝15方向に付勢する付勢手段としてのばね38
と、を備えた構成とされている。この可動子の場合、渦
巻き溝15に対しては転動可能な球36によって係合
し、また、ガイド孔12と径方向溝10に対しては接触
面積の広いハウジング35部分で係合するため、ガイド
孔12に係合するハウジング35を安定姿勢に維持した
まま、渦巻き溝15による円滑なガイド作動を得ること
ができる。さらに、この可動子の場合も、球36とハウ
ジング35がばね38によって相反方向に付勢されてい
るため、径方向溝10と渦巻き溝15に対する可動子の
ガタつきを確実に防止することができる。
【0035】さらに、この実施形態の可動子にあって
は、リテーナ37にハウジングの底面に対峙する突部3
9が設けられ、この突部39によってリテーナ37と球
36の後退ストロークを規制するようになっている。し
たがって、この可動子にあってはリテーナ37の突部3
9によるストッパ機能によって、球36が渦巻き溝15
から外れる不具合を未然に防止することができる。
【0036】尚、この実施形態においては、ハウジング
35を有底円筒状に一体に形成したが、図11に示すよ
うにハウジング35を円筒状の本体部品40aと円板状
の蓋部品40bによって構成するようにしても良い。こ
の場合、可動子は図10に示す実施形態のものとほぼ同
様に機能するが、ハウジング35の製造が容易になると
いうさらなる利点がある。
【0037】次に、上記の各実施形態から考えられる、
より好ましい形態について以下に記載する。
【0038】(イ)前記可動子を転動自在な部材によっ
て構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0039】この場合、可動子の変位時における相手部
材との抵抗を大幅に低減することができる。
【0040】(ロ)可動子を球によって構成したことを
特徴とする前記イに記載の内燃機関のバルブタイミング
制御装置。
【0041】この場合、可動部材である球はいずれの方
向にも自由に転動することができるため、可動子の変位
に伴なう抵抗をより効率良く低減することができる。
【0042】(ハ)可動子をピンによって構成したこと
を特徴とする前記イに記載の内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置。
【0043】この場合、ガイド孔に対しピンの円筒面で
接触することとなるため、可動子とガイド孔の間の面圧
を下げることが可能となる。
【0044】(ニ)可動子を、ガイド孔内に転動可能に
配置される円筒壁を有するハウジングと、このハウジン
グに支持され渦巻き状ガイドまたは径方向ガイドに転動
可能に係合する少なくとも一つの球と、この球を付勢す
る付勢手段と、を備えた構成としたことを特徴とする前
記イに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0045】この場合、球が付勢手段に付勢されて渦巻
き状ガイドと径方向ガイドの少なくとも一方に押し付け
られるため、渦巻き状ガイドと径方向ガイドに対する可
動部材のガタつきを確実に防止することができる。ま
た、ガイド孔に対してはハウジングの円筒面で接触する
ため、可動子の姿勢を常時安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】同実施形態を示す図1のA矢視方向から見た正
面図。
【図3】同実施形態を示す図1のB矢視方向から見た正
面図。
【図4】同実施形態を示す図1のC矢視方向から見た正
面図。
【図5】同実施形態を示すもので、径方向溝と渦巻溝を
併せて描いた図1のC矢視方向から見た正面図。
【図6】同実施形態の作動状態を示す図5に対応の正面
図。
【図7】同実施形態の作動状態を示す図5に対応の正面
図。
【図8】この出願の発明の他の実施形態を示す図1のD
部に対応の断面図。
【図9】この出願の発明のさらに他の実施形態を示す図
1のD部に対応の断面図。
【図10】この出願の発明の別の実施形態を示す図1の
D部に対応の断面図。
【図11】この出願の発明のさらに別の実施形態を示す
図1のD部に対応の断面図。
【符号の説明】
1…カムシャフト 3…駆動プレート(駆動回転体) 4…組付角操作機構 5…中間回転体 6…操作力付与手段 9…従動軸部材(従動回転体) 10…径方向溝(径方向ガイド) 11…変換ガイド 12…ガイド孔 15…渦巻き溝(渦巻き状ガイド) 16…球(可動子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G018 AB02 BA09 BA10 BA32 CA12 DA18 DA20 DA34 DA70 DA71 FA01 FA07 GA02 GA14 GA17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトによって回
    転駆動する駆動回転体と、カムシャフト若しくは同シャ
    フトに結合された別体部材から成る従動回転体と、前記
    駆動回転体と従動回転体に対して相対回動可能な中間回
    転体を有し、その中間回転体が駆動回転体と従動回転体
    に対する相対的な回動操作力を受けることによって駆
    動、従動両回転体の組付角を変更する組付角操作機構
    と、前記中間回転体に回動操作力を付与する操作力付与
    手段と、を備えた内燃機関のバルブタイミング制御装置
    において、 前記組付角操作機構を、 駆動回転体と従動回転体の一方に設けられた径方向ガイ
    ドと、渦巻き状ガイドを有する前記中間回転体と、前記
    径方向ガイド及び渦巻き状ガイドに対向するように駆動
    回転体と従動回転体の他方に一体回転可能に設けられ、
    回転軸線を中心とする円に対して径方向に傾斜するガイ
    ド孔を有する変換ガイドと、この変換ガイドのガイド孔
    に案内係合された状態で前記径方向ガイドと渦巻き状ガ
    イドに変位可能に係合する可動子と、を備えた構成とし
    たことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記径方向ガイドとガイド孔を夫々円周
    方向に複数設け、これらの各径方向ガイドとガイド孔の
    対に夫々可動子を係合させたことを特徴とする請求項1
    に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ガイド孔を渦巻きの弧形状に形成し
    たことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関
    のバルブタイミング制御装置。
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