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JP2002266697A - 摺動部材およびその製造方法 - Google Patents

摺動部材およびその製造方法

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Publication number
JP2002266697A
JP2002266697A JP2001064998A JP2001064998A JP2002266697A JP 2002266697 A JP2002266697 A JP 2002266697A JP 2001064998 A JP2001064998 A JP 2001064998A JP 2001064998 A JP2001064998 A JP 2001064998A JP 2002266697 A JP2002266697 A JP 2002266697A
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JP
Japan
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sliding member
coating
metal
phase
nitride
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Pending
Application number
JP2001064998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisashi Watanabe
久 渡邊
Saburo Otani
大谷三郎
Akiro Ando
彰朗 安藤
Tomotsugu Nie
朝胤 聶
Shinya Iwamoto
岩本信也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ion Engineering Research Institute Corp
Original Assignee
Ion Engineering Research Institute Corp
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Publication date
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車等エンジンの排気ガス中のCO2、NOx
減及び燃費向上のための燃料直接噴射やEGR(排ガス再
循環)等が適用されたときの過酷な条件でも十分な耐久
性が望める、耐摩耗性に優れた摺動部材およびその製造
方法を提供する。 【解決手段】 金属の窒化物または金属の炭化物または
金属の炭窒化物よりなる結晶相および非晶質相の混合組
織よりなる被膜を基材上に被覆してなる摺動部材。摺動
部材はPVD法により金属蒸気、反応ガスと基材を接触
させることにより製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種産業機械、輸
送機器等のエンジン、自動車エンジンの摺動部材、特に
カム・シムのシム(カムフォロア)、ピストンリングを
対象とする。
【0002】
【従来の技術】往復動内燃機関に使用されるピストンリ
ングには高度な耐摩耗特性が要求される。それ故、ピス
トンリングに耐摩耗特性を付与することを目的として、
摺動面に硬質クロムめっき層を形成させたピストンリン
グが内燃機関用ピストンリングとして従来から多用され
てきた。ところで、近年、内燃機関がますます高速化、
高出力化する趨勢にあり、したがってピストンリングの
使用条件もますます過酷なものとなってきている。その
ため、たとえば特開平7−286261号公報ではCrN
とCr2Nの混合からなる被膜が開示されており、該被膜の
ビッカース硬さはHv1700程度である。
【0003】一方、内燃機関の動弁機構であるカム・シ
ムについてはカムでは合金鋳鉄、シムでは合金鋼の浸炭
焼入れ材が一般には使用されている。表面粗さの低減を
図るため、シムに高硬度薄膜をコーティングした例が特
開平5−163909号公報に開示されている。これは
シムに形成された高硬度の被膜により相手側のカム面を
鏡面化して摩擦抵抗を低減するものである。該高硬度薄
膜としてTiNが好適である旨記載されている(実施例参
照)。
【0004】このように、ピストンリング、シムの耐摩
耗性を向上するためピストンリングではクロムめっきに
加え、CrN被膜等、シムではTiN被膜等が検討されてき
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの被
膜は環境保全および省エネルギーの観点から重要な、自
動車排気ガス中のCO2、NOx低減及び燃費向上のための燃
料直接噴射やEGR(排ガス再循環)が適用されたときの
過酷な条件では十分な耐久性が見込めなかった。そこで
本発明は自動車排気ガス中のCO2、NOx低減及び燃費向上
のための燃料直接噴射やEGR(排ガス再循環)等の過酷
な摩耗条件でも従来エンジン以上の寿命が得られる被膜
を基材に被覆して高耐久性の摺動部材を得ることを目的
とするものである。なお、自動車以外の内燃機関でも同
様に過酷な条件が求められており、高耐久性の摺動部材
を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に金属の
窒化物または金属の炭化物または金属の炭窒化物よりな
る結晶相および非晶質相の混合組織よりなる被膜を基材
上に被覆してなる摺動部材、第2に該被膜の結晶相の割
合が5%から95%で、残部を非晶質相であることを特
徴とする請求項1に記載の摺動部材、第3に上記摺動部
材において結晶相の粒径が1nm〜100nmの大きさ
であることを特徴とする摺動部材、第4に上記摺動部材
においてヌープ硬度が2000から8000までの硬度
の被膜を表面に形成したことを特徴とする摺動部材、第
5に上記摺動部材において、結晶相としてTi,Cr等周期
律表第IVa,Va,VIa属元素の窒化物または炭化物または
炭窒化物、非晶質相としてSi等周期律表第IIIb、IVb属
元素の窒化物または炭化物または炭窒化物とする摺動部
材、第6に上記摺動部材を用いたことを特徴とするピス
トンリング、第7に上記摺動部材を用いたことを特徴と
するカムフォロア、カム・シムのシム、第8に上記記載
の摺動部材において前記被膜をPVD法により金属蒸
気、反応ガスと基材を接触させることにより形成するこ
とを特徴とする摺動部材の製造方法を提供することで上
記課題を解決する。
【0007】
【実施の形態】金属の窒化物または金属の炭化物または
金属の炭窒化物よりなる結晶相および非晶質相の混合組
織よりなる被膜においては被膜の破壊で重要な転位の移
動は結晶相内で起こる。転位が結晶粒界に移動したとし
ても結晶粒界が非晶質相であるため転位の移動がそこで
阻止される。したがって硬度(強度)が上昇する。その
他の破壊に関わる重要な要素としてはクラックの発生が
挙げられるが、本発明ではクラックの発生は非晶質相で
起こると考えられ、その大きさは結晶粒界のため限定さ
れる。このようにして高硬度(高強度)の被膜が得ら
れ、この被膜を基材上に被覆してなる摺動部材は上記課
題を解決できる。好ましくは結晶相および非晶質相の混
合組織よりなる被膜において、結晶相の割合が5%から
95%で、残部を非晶質相とする被膜とすることにより
上記課題を解決できる。結晶相が5%未満では非晶質相
が多すぎてクラックが大きくなりすぎ硬度が低下する。
また、結晶相が95%より大きいと結晶相の塑性変形が
容易に起こり、十分な硬度(強度)が得られない。結晶
相の割合としてより好ましくは10%から70%であ
る。
【0008】さらに好ましくは結晶相の粒径を1nm〜
100nmの大きさに制限することにより、転位の結晶
粒内発生をできるだけ抑え、結晶粒微細化による硬度上
昇により上記課題を解決できる。結晶粒径が1nm未満
であると結晶粒界が長くなりクラックがはいりやすく、
かえって硬度が向上しない。また、結晶粒径が100n
mより大きいと結晶相が塑性変形しやすくなり、十分な
硬度(強度)が得られない。結晶粒径のより好ましい範
囲は1〜10nmである。
【0009】さらに好ましくはヌープ硬度を規定するの
がよい。好ましくは被膜硬度をヌープ硬度2000から
8000までの硬度に制限することにより摺動部材とし
てより効果的となる。より好ましくはヌープ硬度300
0から8000である。
【0010】以上のものを具現化するにあたって好まし
くは結晶相としてTi,Cr等周期律表第IVa,Va,VIa属元
素の窒化物または炭化物または炭窒化物とし、非晶質相
としてSi等周期律表第IVb属元素の窒化物または炭化物
または炭窒化物とする。
【0011】より好ましくは結晶相としてCrの窒化物ま
たは炭化物または炭窒化物、非晶質相としてSiの窒化物
または炭化物または炭窒化物を選択すれば効果的であ
る。
【0012】これらの被膜は自動車エンジン用摺動部
材、特にピストンリング、カム・シムのシムに適用する
と効果が顕著に現われる。
【0013】これらの被膜の作製方法については、PVD
法、好ましくは減圧された窒素ガス雰囲気中あるいはメ
タン等炭化水素ガス雰囲気中で金属クロムまたは金属チ
タンまたはシリコン等を混合した金属蒸気の蒸着過程で
結晶相である金属の窒化物または金属の炭化物または金
属の炭窒化物、非晶質相である金属の窒化物または金属
の炭化物または金属の炭窒化物の混合組織を生成させる
ことにより形成できる。
【0014】以下に本発明の実施例を示すが、本発明は
それらによりなんら束縛されるものではない。
【0015】
【実施例1】金属の窒化物として、Crの窒化物とSiの窒
化物を選び、Cr-Siの混合金属を用い、PVD法の1種であ
るイオンプレーティング法にて成膜した。具体的にはCr
とSiを混合したターゲットを用意し、アーク式イオンプ
レーティング法にて以下の条件で成膜した。
【0016】アーク電流:150A バイアス電圧:100V N2圧力:2.66Pa
【0017】その結果、Crの窒化物が結晶相、Siの窒化
物が非晶質相の複合被膜を得ることができた。この被膜
をボールオンディスク試験のディスク試験片であるステ
ンレス製円板あるいはクロムモリブデン鋼製円板に約3
μmの膜厚でコーティングし、アルミナ製ボールにより
ボールオンディスク摩擦摩耗試験を実施した(図1参
照)。摩擦摩耗試験条件を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】比較材として、クロムめっき材、TiNコー
ティング材、CrNコーティング材、被膜のないクロムモ
リブデン鋼を用意し、ピストンリング用試験にはクロム
めっきを100とし、シム用試験にはクロムモリブデン鋼
を100としてそれぞれ表2、表3に結果を示した。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】クロムめっきに対し、TiN、CrNは摩耗量が
1/2以下に低減していることがわかる。それに対し、
本発明品はさらに摩耗量が低減しクロムめっき、クロム
モリブデン鋼に対し1/5以下となっていることがわか
る。燃料直接噴射やEGR(排ガス再循環)が適用された
ときの過酷な条件としては現状であるクロムめっきおよ
びクロムモリブデン鋼の5倍以上に過酷な条件というこ
とが言われているので本摩擦試験において相対摩耗量が
それぞれ10、17であり、本実施例は条件を満足する
ことがわかった。
【0023】本発明品の被膜のX線回折を実施した。結
果を図2に示す。CrNのピークのみ観察され、Si3N4のピ
ークはみられず、CrNの結晶相及びSi-Nの非晶質相の複
合被膜であると考えられる。これは透過電子顕微鏡によ
る観察でも裏付けられCrNについては格子像が観察され
たが、Siの窒化部には格子像は観察されなかった。
【0024】また、ターゲットのCr、Siの混合割合を適
当に変え、結晶相、非晶質相の割合を変えてみた。その
ときの結晶相の割合と相対摩耗量の関係を表4に示す。
その結果、結晶相の割合が3%であると、相対摩耗量が
30以上と大きく、本発明が解決しようとする課題であ
る、環境保全および省エネルギーの観点から重要な、自
動車排気ガス中のCO2、NOx低減及び燃費向上のための燃
料直接噴射やEGR(排ガス再循環)が適用されたときの
過酷な条件では十分な耐久性は望めない。また、結晶相
を増加して6%とすると相対摩耗量は18以下となり、
上記過酷な条件での耐久性が得られる。一方、結晶相の
割合が94%では、相対摩耗量は17であり、上記過酷
な条件での耐久性は得られるが、さらに結晶相の割合を
増加して98%とすると相対摩耗量が50以上となり、
耐久性が悪化する。上述した結晶相/非晶質相の割合と
被膜硬度(強度)の関係の説明にもあるように、結晶相
/非晶質相の割合が適当になったときに上記過酷な条件
での耐久性が得られることから、結晶相の割合を5%か
ら95%とした。
【0025】
【表4】
【0026】より細かく結晶相の割合を検討したとこ
ろ、表4に示すように結晶相の割合が9%であると相対
摩耗量が17であるが、結晶相の割合が12%とすると
相対摩耗量は11以下となる。また、結晶相の割合が6
5%であると相対摩耗量が10と低いが、結晶相の割合
が72%とすると相対摩耗量は16以上となる。このこ
とからより好ましくは結晶相の割合が10%から70%
とした。
【0027】次に成膜条件を適当に変え、被膜の結晶相
の粒径を変えてみた。そのときの結晶粒径と相対摩耗量
の関係を表5に示す。その結果結晶粒径が0.6nmでは
相対摩耗量が30以上と大きく上記過酷な条件では十分
な耐久性が期待できない。結晶粒径を大きくし、1.5
nmとすると相対摩耗量11以下となり、上記過酷な条件
でも耐久性が十分となる。一方、結晶粒径を大きくし、
95nmでは相対摩耗量19以下であり、上記過酷な条件
でも耐久性が十分であるが、さらに大きくし、108nm
とすると相対摩耗量50以上となり、耐久性は不十分と
なる。これらの結果、結晶粒径の好ましい範囲としては
1nmから100nmとした。
【0028】より細かく結晶粒径を検討したところ、表
5に示すように結晶粒径が8nmであると相対摩耗量が1
1以下であるが、結晶粒径が12nmであると相対摩耗量
は17以上となる。このことからより好ましくは結晶粒
径が1nmから10nmとした。
【0029】
【表5】
【0030】さらに成膜条件等を変え、被膜のヌープ硬
度を変えた。そのときの被膜のヌープ硬度と相対摩耗量
の関係を表6に示す。その結果、被膜のヌープ硬度が1
600では相対摩耗量が40と大きく上記過酷な条件で
は耐久性が不十分である。さらに硬度を上げ、2500
とすると相対摩耗量が17と低下し、上記過酷な条件で
も十分な耐久性が得られる。一方硬度をさらに上げ、7
500とすると相対摩耗量が12以下となり、上記過酷
な条件でも耐久性があるが、さらに硬度を上昇し、86
00とすると前述したように脆くなり、相対摩耗量がか
えって増加し40以上となり、上記過酷な条件では耐久
性が十分ではない。これらの結果、好ましいヌープ硬度
の範囲としては2000から8000とした。
【0031】
【表6】
【0032】より細かく硬度を検討したところ、表6に
示すようにヌープ硬度が3500であると相対摩耗量が
13以下である。このことからより好ましいヌープ硬度
の範囲は3000から8000とした。
【0033】
【実施例2】金属の窒化物として、Tiの窒化物とSiの窒
化物を選び、PVD法の1種であるイオンプレーティング
法にて成膜した。その結果、Tiの窒化物が結晶相、Siの
窒化物が非晶質相の複合被膜を得ることができた。この
被膜を実施例1と同様にボールオンディスク試験のディ
スク試験片であるステンレス製円板あるいはクロムモリ
ブデン鋼製円板に約3μmの膜厚でコーティングし、ア
ルミナ製ボールによりボールオンディスク摩擦摩耗試験
を実施した(図1参照)。摩擦摩耗試験条件を表1に示
す。また、クロムめっきを100として表した摩耗試験結
果を表2、クロムモリブデン鋼を100として表した摩耗
試験結果を表3に示す。
【0034】本発明品の摩耗量はクロムめっき、クロム
モリブデン鋼に対し1/5以下となっていることがわか
る。燃料直接噴射やEGR(排ガス再循環)が適用された
ときの過酷な条件としては現状であるクロムめっきの5
倍以上に過酷な条件ということが言われているので本摩
擦試験において相対摩耗量それぞれ12、10であり、
本実施例は条件を満足することがわかった。
【0035】
【実施例3】金属の炭窒化物として、Tiの炭窒化物とSi
の窒化物を選び、PVD法の1種であるイオンプレーティ
ング法にて成膜した。その結果、TiCNが結晶相、Siの窒
化物が非晶質相の複合被膜を得ることができた。この被
膜を実施例1と同手法同条件にて摩擦試験を実施した。
その結果を表2、表3に示す。本実施例は相対摩耗量そ
れぞれ15、12であり、本実施例はそれぞれ現状の5
倍以上の耐摩耗性を示し、条件を満足することがわかっ
た。
【0036】
【実施例4】金属の炭窒化物として、Crの炭窒化物とSi
の窒化物を選び、PVD法の1種であるイオンプレーティ
ング法にてCrSiCN被膜を成膜した。その結果、CrCNが結
晶相、Siの窒化物が非晶質相の複合被膜を得ることがで
きた。この被膜を実施例1と同手法同条件にて摩擦試験
を実施した。その結果を表2、表3に示す。本実施例は
相対摩耗量それぞれ11、12であり、本実施例はそれ
ぞれ現状の5倍以上の耐摩耗性を示し、条件を満足する
ことがわかった。
【0037】
【発明の効果】本発明により従来のクロムめっき、TiN
やCrN被膜では耐久性が不十分である、自動車排気ガス
中のCO2、NOx低減のための燃料直接噴射やEGR(排ガス
再循環)等が適用された場合の過酷な摩耗条件でも従来
エンジン以上の寿命が得られる被膜を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は摩擦摩耗試験方法を示す図である。
【図2】図2は本発明の実施例と従来からあるCrN被膜
のX線回折結果を比較して示した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01L 1/16 F01L 1/16 F16J 9/26 F16J 9/26 C (72)発明者 聶 朝胤 大阪府枚方市津田山手2丁目8番1号 株 式会社イオン工学研究所内 (72)発明者 岩本信也 大阪府枚方市津田山手2丁目8番1号 株 式会社イオン工学研究所内 Fターム(参考) 3G016 BB02 BB05 EA00 EA24 FA21 GA02 3J044 AA02 BA01 BB06 BB20 BB28 BB30 BB35 BB36 BC06 DA09 4K029 AA02 BA54 BA55 BA56 BA57 BA58 BA60 BB08 BB10 BC02 BD04 CA04 DD06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属の窒化物または金属の炭化物または金
    属の炭窒化物よりなる結晶相および非晶質相の混合組織
    よりなる被膜を基材上に被覆してなる摺動部材。
  2. 【請求項2】該被膜の結晶相の割合が5%から95%
    で、残部を非晶質相であることを特徴とする請求項1に
    記載の摺動部材。
  3. 【請求項3】該被膜の結晶相の粒径が1nm〜100n
    mの大きさであることを特徴とする請求項1または2に
    記載の摺動部材。
  4. 【請求項4】該被膜のヌープ硬度が2000から800
    0までの硬度であることを特徴とする請求項1ないし3
    の何れかに記載の摺動部材。
  5. 【請求項5】該被膜の結晶がTi,Cr等周期律表第IVa,V
    a,VIa属元素の窒化物または炭化物または炭窒化物、非
    晶質相がSi等周期律表第IIIb、IVb属元素の窒化物また
    は炭化物または炭窒化物であることを特徴とする請求項
    1ないし4何れかに記載の摺動部材。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れかに記載の摺動部
    材を用いたことを特徴とするピストンリング。
  7. 【請求項7】請求項1ないし5の何れかに記載の摺動部
    材を用いたことを特徴とするカム・シムのシム。
  8. 【請求項8】請求項1ないし7の何れかに一項記載の摺
    動部材において前記被膜を、PVD法により金属蒸気、
    反応ガスと基材を接触させることにより形成することを
    特徴とする摺動部材の製造方法。
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