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JP2002121408A - 顔料複合体および層構造体 - Google Patents

顔料複合体および層構造体

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Publication number
JP2002121408A
JP2002121408A JP2000302710A JP2000302710A JP2002121408A JP 2002121408 A JP2002121408 A JP 2002121408A JP 2000302710 A JP2000302710 A JP 2000302710A JP 2000302710 A JP2000302710 A JP 2000302710A JP 2002121408 A JP2002121408 A JP 2002121408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
group
mixture
composite
polymerizable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000302710A
Other languages
English (en)
Inventor
Michael Kasch
カシュ ミヒャエル
Juergen Dr Kuepfer
キュプファー ユルゲン
Franz-Heinrich Dipl Ch Kreuzer
クロイツァー フランツ−ハインリッヒ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
Original Assignee
Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH filed Critical Consortium fuer Elektrochemische Industrie GmbH
Priority to JP2000302710A priority Critical patent/JP2002121408A/ja
Publication of JP2002121408A publication Critical patent/JP2002121408A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、角度色調可変性を保持しつ
つ、熱および溶剤に安定な、液晶顔料およびまたは液晶
フィルムの複合体を提供することである。 【解決手段】 重合性基を含有し、その際重合性基の少
なくとも90%は少なくとも2個の重合性基を有する分
子(架橋分子)の成分である、キラル相を有する架橋性
液晶物質からなる混合物(液晶混合物)において、液晶
混合物1gあたり重合性基3.2〜15ミリモルが存在
することを特徴とする混合物を用い架橋させて得られる
液晶顔料およびまたは液晶フィルムと分散媒体からなる
複合体とする。さらに多層構造の複合体とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱安定性の優れた
液晶顔料と分散媒体からなる複合体、およびこの層を1
層以上と、基質層を1層以上含有する2層以上の多層体
構造をとる複合体、およびこれらの用途に関する。
【0002】
【従来の技術】キラル相を有する液晶(Liquid−
Crystal)構造を有する材料(液晶材料)は公知
である。液晶オルガノシロキサンからなるこのような材
料の製造は、たとえばUS−A5211877号に記載
されている。キラル相を有する液晶構造を有する配向さ
れ、三次元架橋された物質を含有する顔料(液晶顔
料)、その製造方法および使用は、たとえばDE424
0743号(US5362315号に相当)から公知で
ある。
【0003】たとえば塗料に液晶材料を加工する際の問
題は、適用温度次第で異なる材料の色である。ラッカー
系中に慣例の液晶材料(たとえばUS−A521187
7号に記載された液晶オルガノシロキサンまたはDE4
240743号に開示された液晶顔料から製造)を使用
する場合、130℃の加工温度(自動車車体のOME塗
装における通常の加工温度)において、80℃(修繕塗
装における通常の加工温度)の加工温度におけるものと
異なる色が生じる。
【0004】液晶顔料のこの異なる挙動は、通例ラッカ
ーを製造する際の顔料の膨潤およびこのラッカーを乾燥
する際の縮化、つまり顔料に対する溶剤の作用によりひ
きおこされる。膨潤過程およびその際場合により起きる
顔料からの未架橋成分の溶出により顔料の構造が変わ
る。乾燥した塗膜の加熱は、コレステリック液晶のらせ
んの顕著な弛緩(Relaxation)を生じる、つ
まりらせんのピッチが短くなる。それと共に、らせんの
ピッチに正比例する反射中央波長(Reflexion
smittenwellenlaenge)が変化す
る。顔料の色は、短波長の方にずれる。視覚により明瞭
に認めうる青色部へのずれが起きる。選択した加工温
度、つまりこのような液晶顔料を含有するラッカーの焼
き付け温度次第で、顔料中でらせんの異なる弛緩が出現
する。これから、加工温度次第で不所望の異なる色調が
生じる。
【0005】EP−A0887399号(分類番号09
/090025を有するUS出願に相当)はこの問題
を、架橋後に最高80℃のガラス遷移温度(Tg)およ
び未架橋で抽出しうる少ない部分を有する液晶顔料を生
じる架橋性液晶オルガノシロキサンを顔料材料として選
択することにより解決する。それと共に、Tg以上の各
温度においてらせんの完全かつ単一な弛緩が達成され、
これによりこれらの温度において常に同じ色が生じる。
これらオルガノシロキサンの構造特性は、顔料の基礎に
なっている液晶モノマー中のフレキシブルな構造部品、
いわゆるスペーサーを相応に選択することにより達成さ
れる。フレキシブルな構造部品で変性されたこれらオル
ガノシロキサンは、液晶顔料として架橋した状態で80
℃〜130℃の加工範囲内で実際に正に良好な熱安定性
を有するが、それとは独立に加工窓(加工範囲80℃〜
130℃)以下で強い膨潤を有する、それというのもス
ペーサーにより架橋密度が比較的小さいからである。E
P−A0887399号(分類番号09/090025
を有するUS出願に相当)による混合物からなる液晶顔
料は、室温においてラッカー中に通常使用される溶剤と
の強い相互作用を示し、顔料の強い膨潤およびそれと結
合した視覚により明瞭に認めうる顔料色の赤色部へのず
れをひきおこす。その他に、EP−A0887399号
に開示されたオルガノシロキサンの変性は、費用のかか
る付加的合成工程により明らかな費用増加の原因となる
すなわち工程が長くなるという問題点を有する。
【0006】EP0887398号(分類番号09/1
00199を有するUS出願に相当)は、公知液晶顔料
に対し、適当なマトリックスの選択により、異なる加工
温度において視覚により認めうる色差異を確認すること
ができない系を得る可能性を呈示する。この系は、使用
者が液晶顔料に対するそのマトリックスの選択において
自由を有しないという欠点を有する。使用者は、ラッカ
ー成分(結合剤および溶剤)の選択において制限を受け
る。
【0007】EP0760836号(US580749
7号に相当)は、これまで公知の液晶顔料に比べてより
高い色光沢、高い架橋密度および通常のラッカーにおけ
るよりも良好な耐化学薬品性ならびに簡単な製造により
優れている、低分子量単官能性または二官能性アクリレ
ートからの液晶性側鎖ポリマーからなる干渉顔料を開示
する。これらの液晶顔料も、塗装にとり重要な約80℃
〜約130℃の加工温度範囲内で、2nmより大きい反
射中央波長のずれに現れる極めて不十分な熱安定性を有
する。
【0008】これらの液晶顔料を種種の用途に用いる事
は公知である。しかしながらこれらの問題点を解決した
液晶顔料の複合体とこれを用いた各種用途の展開は明ら
かでなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、角度
色調可変性を保持しつつ、熱および溶剤に安定な、液晶
顔料およびまたは液晶フィルムの複合体を提供すること
である。
【0010】本発明の意味において、複合体の(イ)成
分の液晶顔料、フィルムは、それがラッカーまたはプラ
スチックマトリックス中で80℃〜130℃の温度間隔
内で視覚により認めうる色のずれを示さない場合に熱安
定である。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題は、重合性基を
含有し、重合性基の少なくとも90%が、少なくとも2
個の重合性基を有する分子(架橋分子)の重合性基成分
であるキラル相を有する液晶混合物において、液晶混合
物1gあたり重合性基3.2〜15ミリモルが存在する
ことを特徴とする液晶混合物を架橋させてなる液晶顔料
およびまたは液晶フィルムと分散媒体とからなる複合体
によって解決される。
【0012】すなわち、本発明は、(1)(イ)液晶顔
料およびまたは液晶フィルム、と(ロ)分散媒体とから
なる複合体、但し、(イ)は重合性基を含有し、重合性
基の少なくとも90%が少なくとも2個の重合性基を有
する分子(架橋分子)の重合性基成分であり、キラル相
を有する架橋性液晶物質からなる混合物(液晶混合物)
において、液晶混合物1gあたり重合性基3.2〜15
ミリモルが存在することを特徴とするキラル相を有する
架橋性液晶物質からなる混合物を架橋させてなる液晶顔
料およびまたは液晶フィルムである、(2)(1)記載
の複合体層を1層以上と、基質層を1層以上含有する2
層以上の多層体構造体、(3)分散媒体がインクまたは
ペイント用分散媒である(1)、(2)記載の複合体ま
たは多層構造体、(4)分散媒が樹脂である(1)、
(2)記載の複合体または多層構造体、(5)分散媒が
液体である(1)、(2)記載の複合体または多層構造
体、(6)(1)〜(5)記載の複合体または多層構造
体を用いた偽造防止用途製品、(7)(1)〜(5)記
載の複合体または多層構造体を用いた化粧品用途製品、
(8)(イ)が重合性基を含有するキラル相を有する物
質が、キラル相を有する、低分子、オリゴマーまたはポ
リマーの物質またはこれらの物質の混合物を架橋させた
液晶顔料およびまたは液晶フィルムであることを特徴と
する(1)〜(7)記載の複合体または多層構造体、
(9)(イ)が一般式:Y1−A1−M1−A2−Y2 [式中Y1およびY2は同じかまたは異なり、たとえばア
クリレート基またはメタクリレート基、エポキシ基、イ
ソシアネート基、ヒドロキシ基、ビニルエーテル基また
はビニルエステル基のような重合性基を意味し、および
1およびA2は、一般式Cn2n(ここでnは0〜20
の整数であり、1個以上のメチレン基は酸素原子により
置換されていてもよい)の同じかまたは異なる基であ
り、およびM1は一般式−R1−X1−R2−X2−R3−X
3−R4−を有し、ここでR1、R2、R3およびR4は、−
O−、−COO−、−CONH−、−CO−、−S−、
−C≡C−、−CH=CH−、−N=N−、−N=N
(O)−の群から選択された同じかまたは異なる2価の
基を意味し、R2−X2−R3またはR2−X2またはR2
2−R3−X3はC−C結合であってもよく、X1
2、X3は、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキ
シレン、B1および/またはB2および/またはB3で置
換されたアリーレンまたはO、NおよびSの群からなる
1〜3個のヘテロ原子を含有する、アリール核中に6〜
10個の原子を有するヘテロアリーレン、B1および/
またはB2および/またはB3で置換された3〜10個の
炭素原子を有するシクロアルキレンの群から選択された
同じかまたは異なる基であり、ここでB1、B2およびB
3は、−H、C1〜C20アルキル、C1〜C20アルコキ
シ、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルカルボ
ニル、C1〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アル
キルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、
−I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチルおよびエ
ーテル酸素、チオエーテル硫黄またはエステル基により
中断された1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、
アルコキシ基またはアルキルチオ基の群から選択された
同じかまたは異なる置換基であってもよい]の化合物
と、 一般式:V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 [式中V1およびV2は同じかまたは異なり、アクリレー
ト基またはメタクリレート基、エポキシ基、ビニルエー
テル基またはビニルエステル基、イソシアネート基、C
1〜C20アルキル基、C1〜C20アルコキシ基、C1〜C
20アルキルチオ基、C1〜C20アルコキシカルボニル
基、C1〜C20アルキルチオカルボニル基、−OH、−
F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミ
ル、アセチルおよびエーテル酸素、チオエーテル硫黄ま
たはエステル基により中断された、1〜20個の炭素原
子を有するアルキル基、アルコキシ基またはアルキルチ
オ基を意味し、A1およびA2は記述した意味を有しおよ
びW1およびW2は一般式−R1−X1−R2−X2−R3
を有し、ここでR1、R2およびR3は記述した意味を有
し、R2またはR2−X2はC−C結合であってもよく、
かつ、X1およびX2は記述した意味を有し、およびZは
ジアンヒドロヘキシット、ヘキソーセン、ペントーセ
ン、ビナフチル誘導体、ビフェニル誘導体、酒石酸誘導
体または光学活性グリコールの群からなる2価のキラル
基を意味する]のキラル化合物との混合物からなり、そ
の際全混合物中の重合性基(そのうち少なくとも90%
は、少なくとも2個の重合性基を有する分子に存在す
る)の濃度は、3.2および15ミリモル/gの間であ
ることを特徴とする混合物を架橋させた液晶顔料である
ことを特徴とする(1)〜(7)記載の複合体または多
層構造体、(10)一般式Y1−A1−M1−A2−Y2
化合物70〜99重量%および一般式V1−A1−W1
Z−W2−A2−V2の化合物1〜30重量%を含有する
ことを特徴とする請求項9記載の混合物を架橋させた液
晶顔料であることを特徴とする(1)〜(7)記載の複
合体または多層構造体である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明について、以下具体的に説
明する。
【0014】本発明の課題の一つである、色の差異は、
ラッカー適用者により通例、記述した温度において製造
した2つのラッカー試料のDIN5033およびDIN
6174による色間隔(Farbabstand)ΔE
*が2以下である場合に、視覚により認識不可能と受け
取られる(L.Dulog、H.Schweiger、
Farbe&Lack1997年、30−44ペー
ジ)。この目的を、ブリリアント顔料において目が色差
異に対しとくに敏感である緑色範囲内で達成するため
に、本発明により、ラッカー試料を80℃〜130℃で
製造した場合に、反射中央波長が2nm以下になること
が必要である。
【0015】本発明の(イ)液晶顔料およびまたは液晶
フィルムを得るのに用いられる液晶混合物は、重合性基
が結合している物質として、好ましくはキラル相を有す
る低分子、オリゴマーまたはポリマーの物質またはこれ
ら物質の混合物を含有する。これらのキラル相は、感熱
互変ねじれネマチック相、スメクチック相またはディス
コティック相であってもよい。サーモトロピック相また
はリオトロピック相を有する物質であってもよい。
【0016】とくに好ましくは、本発明の液晶混合物は 一般式Y1−A1−M1−A2−Y2 [式中Y1およびY2は同じかまたは異なり、たとえばア
クリレート基またはメタクリレート基、エポキシ基、イ
ソシアネート基、ヒドロキシ基、ビニルエーテル基また
はビニルエステル基のような重合性基を意味し、およ
び、A1およびA2は一般式Cn2n(ここでnは0〜2
0の整数であり、1個以上のメチレン基は酸素原子によ
って置換されていてもよい)の同じかまたは異なる基で
あり、およびM1は一般式−R1−X1−R2−X2−R3
−X3−R4−を有し、ここでR1、R2、R3およびR
4は、−O−、−COO−、−CONH−、−CO−、
−S−、−C≡C−、−CH=CH−、−N=N−、−
N=N(O)−の群から選択された同じかまたは異なる
二価の基を意味し、およびR2−X2−R3またはR2−X
2またはR2−X2−R3−X3はC−C結合であってもよ
く、およびX 1、X2、X3は、1,4−フェニレン、
1,4−シクロヘキシレン、B1および/またはB2およ
び/またはB3で置換されたアリーレンまたはO、Nお
よびSの群からの1〜3個のヘテロ原子を含有する、ア
リール核中に6〜10個の原子を有するヘテロアリーレ
ン、B1および/またはB2および/またはB3で置換さ
れた、3〜10個の炭素原子を有するシクロアルキレン
の群から選択された同じかまたは異なる基であり、ここ
でB1、B2およびB3は、−H、C1〜C20アルキル、C
1〜C20アルコキシ、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C
20アルキルカルボニル、C1〜C20アルコキシカルボニ
ル、C1〜C20アルキルチオカルボニル、−OH、−
F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミ
ル、アセチルおよびエーテル酸素、チオエーテル硫黄ま
たはエステル基により中断された、1〜20個の炭素原
子を有するアルキル基、アルコキシ基またはアルキルチ
オ基の群から選択された同じかまたは異なる置換基であ
ってもよい]の化合物と、 一般式:V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 [式中V1およびV2は同じかまたは異なっていてもよ
く、アクリレート基またはメタクリレート基、エポキシ
基、ビニルエーテル基またはビニルエステル基、イソシ
アネート基、C1〜C20アルキル基、C1〜C20アルコキ
シ、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルコキシカル
ボニル、C1〜C20アルキルチオカルボニル、−OH、
−F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホル
ミル、アセチルおよびエーテル酸素、チオエーテル硫黄
またはエステル基により中断された、1〜20個の炭素
原子を有するアルキル基、アルコキシ基またはアルキル
チオ基を意味し、A1およびA2は記述した意味を有しお
よびW1およびW2は一般式−R1−X1−R2−X2−R3
−を有し、ここでR1、R2およびR3は記述した意味を
有し、およびR2またはR2−X2はC−C結合であって
もよく、かつ、X1およびX2は記述した意味を有し、お
よびZはジアンヒドロヘキシット、ヘキソーセン、ペン
トーセン、ビナフチル誘導体、ビフェニル誘導体、酒石
酸誘導体または光学活性グリコールの群からの二価のキ
ラル基を意味する]のキラル化合物との混合物からな
り、その際全混合物中の重合性基(その少なくとも90
%は少なくとも2個の重合性基を有する分子に存在す
る)の濃度は3.2および15ミリモル/gの間であ
る。
【0017】とくに、本発明の液晶混合物は、上記のよ
うに定義した一般式Y1−A1−M1−A2−Y2の化合物
70−99重量%および上記のように定義した一般式V
1−A1−W1−Z−W2−A2−V2の化合物1〜30重量
%を含有し、その際全混合物中の重合性基(その少なく
とも90%は少なくとも2個の重合性基を有する分子に
存在する)の濃度は、3.2および15ミリモル/gの
間である。
【0018】色調節次第で一般式Y1−A1−M1−A2
2の化合物90〜95重量%および一般式V1−A1
1−Z−W2−A2−V2の化合物5〜10重量%を有す
る混合物がとくに好ましく、その際全混合物中の重合性
基(その少なくとも90%は少なくとも2個の重合性基
を有する分子に存在する)の濃度は、3.2および15
ミリモル/gの間である。
【0019】とくに簡単な実施形においては、本発明の
液晶混合物は、500および1,000の間、とくに5
00〜700の間の平均分子量を有するキラル化合物と
組合せた、450〜800、好ましくは460〜625
の平均分子量を有する低分子量のネマチック架橋性非置
換ヒドロキノンジベンゾエート誘導体および/または2
00〜400、好ましくは220〜300の平均分子量
を有するヒドロキノンモノベンゾエート誘導体であり、
その際全混合物の平均分子量は625をこえない。
【0020】非置換ヒドロキノンジベンゾエート誘導体
およびヒドロキノンモノベンゾエート誘導体は有利には
150℃のクリアー温度(Tc)において有利には80
℃の大きい液晶相幅さえ有する。非液晶性質を有する混
合物成分も、全混合物の液晶相幅は30℃以下に減少し
てはならない。混合物自体は、モノトロピック液晶性
(monotrop fluessigkristal
lin)であってもよい。
【0021】本発明の他の課題は、ラッカー系およびた
とえば液状プラスチックのような他のポリマーマトリッ
クス中で、加工の際に通常の80℃〜130℃の温度範
囲内で加工し、反射中央波長差2nm以下を有しおよび
この加工温度範囲以下、殊に室温においても公知液晶顔
料と比べて減少した溶剤との相互作用を示す、キラル相
を有する高度架橋の熱安定な液晶フィルムおよびキラル
相を有する液晶顔料の複合体を提供することである。減
少した相互作用は、とくに減少した膨潤の形およびそれ
と共に固有色の赤色部の方へのずれの形に現れる。
【0022】この課題は、架橋された本発明の液晶混合
物からなる液晶フィルムおよび液晶顔料を用いることに
より解決される。
【0023】向上した熱安定性を有する本発明の液晶フ
ィルムおよび液晶顔料を製造するためには、高いモル質
量を有する公知の低分子量二官能性モノマーは不適当で
ある。このような、たとえばEP0749466号また
はEP0760836号に開示された、キラルネマチッ
ク混合物に対する低分子量単官能性または二官能性モノ
マーは、実際に主に2個の重合性単位を有するが、その
分子量は重合性単位の数と比べて大きく、従ってたとえ
ば個々の成分の平均分子量650および1分子あたり2
個の重合性単位の場合、混合物1グラムあたり重合性単
位が単に最大3.08ミリモルが生じるにすぎない。こ
のような混合物の重合後、実際にほぼ完全な架橋が存在
するが、体積要素(Volumenelement)あ
たりのネットの結び目の数、つまり架橋密度は、熱安定
性およびそれと平行して現れる色不変性が保証されてい
る程度に架橋ポリマーの溶剤相互作用を阻止するために
は低すぎる。
【0024】本発明に関わる液晶混合物が初めて、80
℃〜130℃の加工温度範囲内で通常のポリマー結合剤
のようなマトリックス中で弛緩中央波長差2nm以下を
有する熱安定な液晶顔料の製造を可能にする。
【0025】このような液晶フィルムおよび液晶顔料
は、本発明の液晶混合物から、特に既述した明細書に記
載されているような先行技術において公知の方法により
製造できる。
【0026】本発明の液晶フィルムの1製造方法は、本
発明の液晶混合物を液晶状態で平滑な支持体上に塗布お
よび配向し、液晶混合物の重合により三次元架橋し、支
持体から剥離することにより得られる。
【0027】本発明の液晶混合物は、とくに3〜15μ
m、とくに好ましくは3〜6μmの厚さで平滑な表面に
塗布される。
【0028】配向は、たとえばドクターまたはローラー
を用いる剪断によって行うことができる。
【0029】配向された液晶材料の重合は、自体公知の
方式で、たとえば市販されている熱開始剤を使用してラ
ジカルによるか、電子線によるかまたは市販されている
光開始剤と組合せてUV光を用いるかまたは付加反応ま
たは縮合反応によって行うことができる。
【0030】本発明の混合物のキラル構造状態での架橋
は、とくに重合性基、重縮合性基または重付加性基の種
類に応じてラジカル重合、イオン重合または金属触媒重
合としてまたは重縮合反応としてまたは重付加反応とし
て進行する重合反応を用いて行われる。
【0031】ラジカル重合の開始は、相応する開始剤を
用いて熱によるかまたは市販されている光開始剤の使用
下にUV光線によるかまたは電子線のような高エネルギ
ー放射線によって行うことができる。熱によるラジカル
重合または電子線硬化による重合の利点は、重合性混合
物に、たとえば屋外適用のため、生じる顔料またはフィ
ルムをUV光線に対し安定にするため、 UV吸収剤
(UVAs)またはラジカル捕捉剤(HALS)のよう
な光線防遮剤も添加することができ、 UVAによる光
開始剤の遮蔽のためにUV硬化の場合がそうであるよう
な重合変換率の損失が生じることもない。それと共に、
網状構造密度の減少も起きない。
【0032】液晶フィルムの硬化を過酸化物によるかま
たは電子線により行う場合、本発明の液晶混合物はとく
にUV吸収剤またはラジカル捕捉剤のような市販されて
いる光線防遮剤を0.5〜5重量%の全濃度で含有でき
る。
【0033】光安定化剤のほかに、本発明の混合物は酸
化抑制、重合抑制のための他の通常の添加剤または流動
学的性質を改善するための添加剤を含有することができ
る。さらに、顔料またはカーボンブラックのような吸収
性充填剤ならびに蛍光染料ないしは蛍光顔料が含有され
ていてもよい。
【0034】さらに、本発明の液晶顔料の製造方法を述
べる。
【0035】このような方法は、本発明の液晶フィルム
を小板状粒子に粉砕することを特徴とする。
【0036】とくに、液晶フィルムは5〜100μm、
とくに10〜50μmの直径を有する小板状粒子に粉砕
される。
【0037】記述した幾何学的寸法の顔料は好ましい顔
料である。顔料は、粒度選択法により分離できる。また
粒度分布も用途により適宜選択できる。
【0038】本発明における(ロ)分散媒体とは、液晶
顔料およびまたは液晶フィルムと合わせて用いられるも
ので、液晶顔料の場合は顔料の分散性の良い物が用いら
れ、液晶フィルムでは液晶フィルムとなじみの良い物が
用いられ、可視光領域において透明な物がより望まし
い。好ましい分散媒体の例を挙げれば、インク用ビヒク
ル、塗料用塗膜形成主要素、塗料用溶剤、樹脂、液体状
物質、等を挙げることができる。
【0039】本発明の液晶顔料を印刷インキとして用い
る場合は、例えば印刷インキ用ワニス或いは印刷インキ
用溶剤と混合することで直接液晶顔料を含有する印刷イ
ンキを製造することができる。その場合の印刷インキ用
溶剤またはワニス中の溶剤としては、高沸点石油系溶
剤、脂肪族炭化水素溶剤、高級アルコール系溶剤など印
刷インキに適した溶剤であれば芳香族を含まない溶剤で
あっても単独あるいは2種類以上の組み合わせで任意に
使用できる。
【0040】また、同様に印刷インキを製造する場合の
印刷インキワニス用樹脂としては、ロジン変性フェノー
ル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、石油樹脂、アルキ
ド樹脂など印刷インキに適した樹脂;大豆油、桐油、ア
マニ油など印刷インキに適した乾性油や重合乾性油など
を、その他印刷インキ用の添加剤などと共に任意に単独
または2種類以上を組み合わせて使用できる。
【0041】本発明の液晶顔料又は液晶フィルムを含む
インキは、紫外線硬化型、赤外線硬化型、OCR(Opti
cal character recognition)インキとしても好適に使
用できる。
【0042】本発明の液晶顔料およびまたは液晶フィル
ムを含む複合体は、溶剤系、水系、粉体系の公知の塗料
の塗膜形成要素、溶剤などに好適に使用することができ
る。
【0043】塗料用塗膜形成主要素としては、一般に塗
料に用いられる塗膜を形成する為の主要物質を用いるこ
とができる。これらに液晶顔料を用いる時は流動性のあ
る状態で特に高い温度を必要とせずに攪拌機等を用いて
混合分散させることができる。また、液晶フィルムを用
いる場合は、液晶フィルムに塗膜を形成する物質を塗布
する事により複合体を作製することができる。塗料用塗
膜形成主要素の例を挙げれば、ボイル油(ボイル油A、
ボイル油B、ボイル油C、ボイル油D)、スタンド油、
セラック、ロジン、エステルガム、ギルソナイト、コー
ルタール、アクリル樹脂(熱可塑性アクリル樹脂、熱硬
化性アクリル樹脂)、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、塩
化ゴム、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、キシレン樹
脂、クマロン樹脂、合成樹脂エマルジョン(酢酸ビニル
系、アクリル系、スチレン・ブタジエン系、エチレン−
酢ビ系、プロピオン酸ビニル系、エポキシ系、等)、水
溶性樹脂(アルキド樹脂系、フェノール樹脂系、アミノ
樹脂系、アクリル樹脂系、等)、シリコーン樹脂(アル
キド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、等の変性品も含む)、石油樹脂、フェノール樹
脂、ブチラール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン、
ポリエステル、尿素樹脂およびメラミン樹脂、ニトロセ
ルロース、アセチルブチルセルロース、等である。
【0044】塗料用溶剤は塗料を薄める時に使用される
溶剤でこれらの溶媒が上記塗膜中に含有されていても良
いし、これら単独で以降に述べる液体状物質として使用
しても良い。塗料用溶剤の例を挙げれば、ミネラルスピ
リット、ゴム揮発油、石油系混合溶剤、トルエン、キシ
レン、ソルベントナフサ、テレピン油、等の炭化水素;
トリクロロエチレン、四塩化エチレン、等の塩化炭化水
素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタ
ノール、等のアルコール;エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、
等のエーテルアルコールおよびエーテル;酢酸エチル、
酢酸ブチル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテ
ル、等のエステルおよびエーテルエステル;アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、等のケトン;等である。
【0045】樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂共に用いることができる。
【0046】熱可塑性樹脂としては、スチレン系樹脂
(ゴム補強スチレン樹脂、GPPS、アクリルニトリル
−スチレン共重合体、アクリルニトリル−ブタジエン−
スチレン共重合体、等)、オレフィン系樹脂(高密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、ポリプロピレン、等)、メタクリル系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポ
リエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタ
レート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリメチルペンテ
ン、等が挙げられる。
【0047】その他の樹脂としてポリテトラフルオロエ
チレン、エポキシ樹脂、石油樹脂、アルキド樹脂、フラ
ン樹脂などの熱硬化性樹脂、等が挙げられる。
【0048】さらには天然ゴムやブタジエンゴム、シリ
コーンゴム、ポリイソプレンゴム、クロロプレンゴム、
エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、イソブチレンゴ
ム、スチレン・ブタジエンゴム、スチレン・イソプレン
・スチレンブロック共重合体ゴム、アクリルゴム、アク
リロニトリル・ブタジエンゴム、塩酸ゴム、クロロスル
ホン化ポリエチレンゴム、多硫化ゴム等の合成のゴム等
も、この範疇に含む事とする。
【0049】塗料の樹脂として、エポキシ樹脂、エポキ
シエステル樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、アクリル
樹脂等からなるの粉体塗料用樹脂、更に水性のアルキド
樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリブタジェン、ウレタン等からなる水性塗
料用の樹脂も、上記の塗料用樹脂の範疇に含まれる。
【0050】液体状物質としては、常温において液体で
あり透明である物質が用いられる。例えば、上記塗料用
溶剤の例示に挙げた物質の他、シリコーンオイル、鉱物
オイル、グリセリン、水、等を挙げることができる。液
体状物質は主に液晶顔料と複合化され、一定空間に閉じ
こめる事により、また流れを作ることにより用いられ
る。また、液体状物質は本発明の液晶顔料と比重が近い
ものがより好ましく用いられる。
【0051】本発明の複合体は、(イ)液晶顔料および
または液晶フィルムと(ロ)分散媒体とからなるもので
あり、複合体中の(イ)液晶顔料およびまたは液晶フィ
ルムと(ロ)分散媒体との組成比は、(イ)/(ロ)=
0.01/99.99から99.99/0.01であ
る。(イ)が液晶顔料の場合、好ましくは、(イ)/
(ロ)=0.05/99.95から50/50であり、
より好ましくは、(イ)/(ロ)=0.1/99.9か
ら25/75である。(イ)が液晶顔料である場合、も
っとも好ましい範囲は用途により異なり、塗料用の場
合、(イ)/(ロ)=1/99から15/85であり、
インキ用途の場合、(イ)/(ロ)=3/97から25
/75であり、分散媒体が樹脂である場合、(イ)/
(ロ)=0.1/99.9から5/95である。本発明
の複合体の作製方法は特に限定されないが、インク用ビ
ヒクル、塗料用塗膜形成主要素、塗料用溶剤、液体状物
質、一部の樹脂、等の比較的粘性の低い分散媒体と複合
化する時は特に加熱せずに攪拌、振とう、混合、等によ
り適宜作製する事ができる。熱可塑性樹脂に代表される
ような粘性の高いものについては、樹脂と液晶顔料およ
びまたは液晶フィルムとを混合し加熱する事により容易
に複合体と成し得る。具体的な方法の例としては、一般
に熱可塑性樹脂の成形に用いられている公知の方法、例
えば射出成形、押出成形、ブロー成形、インフレーショ
ン成形、真空成形、バンバリーミキサー、ロール、押出
混練り機、等の方法によって混合された後、各種成形体
に成形される。また、フィルムや二軸延伸フイルム、シ
ート、発泡シート、発泡ビーズなどに成形された後、さ
らに所望の成形体に成形することもできる。また、液晶
フィルムをラミネートすることも本発明に含まれる。
【0052】本発明の複合体には、必要に応じて本発明
の趣旨に反しない限り、各種添加剤成分、例えば、可塑
剤、滑剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、離型
剤、他の顔料、染料、カーボンブラック、酸化チタン、
無機充填剤、香料、油脂成分、分散助剤、難燃剤、離型
剤、防錆剤、防黴剤、防菌剤、等を添加することもでき
る。これらの添加の順番および添加量は、適宜選択され
る。
【0053】本発明の多層構造体は、金属、有機材料、
無機材料いずれかの材料からなる基質層と前記の複合体
の層とからなる。基質層は請求項1記載の複合体の層
(層1)と接触し、最低限2層を成す。本発明では2層
以上の多層構造も含んでおり、層1を基質層ではさむ3
層構造や、基質層を層1ではさむ3層構造や、4層以上
の構造をとることによりさらに複雑な色彩効果を得るこ
とができる。基質層の例を挙げれば、金属としては鉄、
ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮、チタン、ニッケ
ル、鉛、等を挙げることができる。これらの金属は表面
がメッキされていても良く、ガラス等でコーティングさ
れていても良く、また塗装されていても良い。有機材料
としては各種熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、エラストマ
ー、木材、紙、木の実、草の実、漆器、織布、不織布、
編み物、糸、シート、人口皮革、天然皮革、等を挙げる
ことができる。これらの有機材料は表面がメッキされて
いても、塗料などでコーティングされていても良い。無
機材料としてはガラス、陶器、磁器、セメント、石膏ボ
ード、天然石、鉱滓、モルタル、等を挙げる事ができ
る。これらの表面はガラス質でコーティングされていて
も良い。
【0054】これらの多層構造をとる複合体は適宜作製
されるが、例えば、基質層に層1となりうる混合物を塗
布したり、逆に層1を先に作製した後基質層を塗布等に
より作製したり、層1と基質層を別々に作製し張り合わ
せたりする事により作製できる。
【0055】本発明における偽造防止用途製品とは、紙
幣、貨幣、各種金券、有価証券、クレジットカード、キ
ャッシュカード、プリペイドカード、デビットカード、
商品券カード、JRカード(オレンジカード、イオカー
ド等)、ICカード、個人別医療記録カード、国民情報
カード、ブランド品ロゴ、ブランド品マーク、パソコン
ソフト・音楽ソフト・映像ソフトの箱やCD−ROM・
DVD・フロッピー(登録商標)ディスク・テープの本
体やケース等、等の偽造を防止する為に本発明の複合体
を用いた製品をさす。これらは、例えば、偽造防止用イ
ンク、偽造防止用塗料、シート中に液晶顔料が分散され
た複合体、積層複合体、等の形で供給される。
【0056】近年のカラーコピー機の発達、電子機器の
発達、等により簡単に精密なコピーがとれるようになっ
てきた。本発明の複合体を用いる事によりカラーコピー
機やスキャナー、デジタルカメラ等による手段で偽造す
る事が防止できる。 本発明の液晶顔料に対して円偏光
を適用することで偽造防止も可能となる。
【0057】本発明の複合体は広範な応用が想定される
が、具体的に例示すれば以下のような例を挙げることが
できる。本発明の複合体は、例示される各種用途での製
品に対して、識別、標識、デザイン、装飾などを付加す
る点で有効である。
【0058】地理関連用途としては、地球儀、天球儀、
月球儀、各種惑星模型、地図、気象観測機器(温度計、
気圧計、百葉箱、風速計、風向計、湿度計、雲量計、雲
高計、雨量計、等が挙げられる。
【0059】植物関連用途としては、木(例えば幹、
葉、枝、切り株、等にペイントして装飾する)、球果
(例えば生け花や装飾用として松ぼっくり等の球果にペ
インとして装飾する、リース用の装飾)、果物、木の
実、野菜(例えばすいか、かぼちゃ等の表面装飾)、植
木鉢、プランター、じょうろ、等が挙げられる。
【0060】動物関連用途としては、甲殻類(えび、か
に、こうらの装飾)、貝殻、カメの甲羅、各種動物の
角、歯、骨、、卵、馬具、首輪、ベル、カゴ、飼育箱、
等が挙げられる。
【0061】人体関連用途としては、コスメチック用途
(ヘアーピース、疑似毛、疑似睫毛、アイシャドー、頬
紅、口紅、ファンデーション、フェイスペイント、ボデ
ィのメークアップ用品、付けヅメ、ネイルカラー(ネイ
ルペイント)、皮膚くちびる等に付着するパッチまたは
ディスク、日焼け止め、ボディローション、等)、等が
挙げられる。
【0062】農業関連用途としては、トラクター、サイ
ロ、牛舎、豚舎、鶏舎、羊小屋、フェンス、納谷、温
室、畝立てプラウ、堆肥散布機、縦列円盤式砕土機、除
草機、種まき機、草刈り機、集草機、乾草の梱包機、収
穫用機械、貯蔵用機械、等が挙げられる。
【0063】建築関連用途としては、各種テント、小
屋、家、ビル、劇場、カラオケ施設、舞踊施設(ディス
コ、ダンス場等)、教会、寺、各種宗教施設、駅、ホー
ル、ホテル、レストラン、駐車場、集会所、等の内装外
装用等。外壁、屋根、柱、窓、屋上、かわら、ガラス、
壁、街灯、道路、鉄道、マンホール、歩道、信号機、バ
ス停、カーテン、緞帳、音響天井、椅子、ボーダー、等
が挙げられる。
【0064】住宅関連用途としては、住宅の内外装、
壁、階段、手すり、天井、扉、窓、暖炉、煙突、ストー
ブ、ダクト、電気炉、エアコン、暖房器具、冷暖房器
具、およびその付属器具、扇風機、等が挙げられる。
【0065】家庭関連用途としては、テーブル、サービ
スワゴン、椅子、ソファー、ベンチ、ベット、たんす、
テェスト、ドレッサー、衣装ダンス、食器棚、サイドボ
ード、カクテルキャビネット、ガラス窓、カーテン、カ
ーテンポール、ロールスクリーン、ブラインド、室内シ
ャッター、電球、蛍光燈、照明器具のかさとおおい、ち
ょうちん、シャンデリア、ミラーボール、シーリングラ
イト、フロアスタンド、グラス、デカンタ、ジョッキ、
カップ、香辛料入れ、各種皿、ティーポット、野菜ボウ
ル、サラダボウル、水差し、ナイフ、フォーク、スプー
ン、包丁、漏斗、水切りざる、茶こし、クルミ割、レモ
ン絞り器、チーズおろし、パスタマシン、玉じゃくし、
フライ返し、栓抜き、コルク抜き、キッチンタイマー、
料理秤、泡立て機、めん棒、ぼうる、各種型、コーヒー
メーカー、サイフォン、ナベ、フライパン、ミキサー、
ジューサー、やかん、トースター、電子レンジ、ホット
プレート、冷蔵庫、レンジ、レンジフード、アイロン、
コーヒーミル、皿洗い機、洗濯機、乾燥機、掃除機、等
が挙げられる。
【0066】園芸関連用途としては、植木鉢、柵、板
石、ハンドスプレー、スプリンクラー、ホース、ホース
リール、じょうろ、タンクスプレー、ショベル、スコッ
プ、鋤、かま、ホック、レーキ、熊手、くわ、つるは
し、移植ごて、トリマー、刈り込みばさみ、剪定ばさ
み、なた、手押し車、ローラー、芝刈り機、チェンソ
ー、等が挙げられる。
【0067】日曜大工関連用途としては、ハンマー、の
み、木槌、さしがね、くぎ、ドライバー、ねじ、カン
ナ、やすり、のこぎり、プライヤー、スパナ、ボルト、
ドリル、クランプ、万力、ボール盤、丸のこ、煉瓦、
鋼、いし、コンクリート、ブロック、タイル、木材、各
種板、錠前、各種こて、浴槽、便器、洗面器、流し、各
種栓およびハンドル、各種レンチ、弓のこ、ラバーカッ
プ、配管、脚立、はしご、はんだごて、溶接機、ボン
ベ、ゴーグル、フェイスシールド、ペンチ、配線、等が
挙げられる。
【0068】衣服関連用途としては、コート、ベスト、
着物、帯、ドレス、帽子、靴、ウインドブレーカー、ジ
ャンパー、ブルゾン、ジャケット、ベルト、バックル、
サスペンダー、スボン、シャツ、ネクタイ、ボウタイ、
アスコットタイ、下着、靴下、セーター、ポロシャツ、
カーディガン、手袋、Tシャツ、スカート、パンツ、ブ
ラウス、カラー、ストッキング、パジャマ、ナイトガウ
ン、おくるみ、おむつ、よだれかけ、靴紐、スエット、
トレーナー、水着、レオタード、スパッツ、アノラッ
ク、レッグウォーマー、タンクトップ、スリッパ、スニ
ーカー、ブーツ、つっかけ、サンダル、ぞうり、わら
じ、げた、くつべら、靴ブラシ、シューズラック、ふろ
しき、和服、和服小物、等装身具関連用途としては、イ
ヤリング、ピアス、ペンダント、ロケット、ネックレ
ス、指輪、ブレスレット、ピン、ネクタイピン、ネーム
プレート、マニキュア用品、爪切り、化粧用品、化粧品
容器(例えばコンパクト、化粧水ボトル、等)、鏡台、ヘ
アブラシ、くし、ヘアクリップ、カーラー、髪留め、髪
飾り、ヘアピン、ヘアードライヤー、等が挙げられる。
【0069】日用品関連用途としては、歯ブラシ、歯磨
きチューブ、ひげ剃り、カミソリ、シェビングブラシ、
かさ、ステッキ、眼鏡、オペラグラス、かばん(旅行か
ばん、アタッシュケース、ブリーフケース、等)、眼鏡
ケース、札入れ、キーケース、がま口、パスポートケー
ス、セカンドバック、メモケース、ショルダーバック、
トートバック、ダッフルバック、ホーボーバック、シー
バックボックスバック、クラッチバック、ダッフルバッ
ク、巾着型バック、マフ、ショッピングバック、キャリ
ーバック、化粧かばん、衣装バック、化粧ポーチ、キャ
リア、スーツケース、葉巻き、たばこ、シガレットホル
ダー、たばこパッケージ、カートン、パイプ、パイプラ
ック、たばこポーチ、マッチ、マッチ箱、ブックマッ
チ、ライター、灰皿、等情報伝達関連用途としては、鉛
筆、ふで、マーカー、万年筆、シャープペン、ポールペ
ン、カメラ、フィルム、フィルム缶、レンズ(の外
装)、フィルター(の外装)、ストロボ(の外装)、三
脚、雲台、レンズ付きフィルム、水中カメラ防水カバ
ー、スチルビデオカメラ、ディスクカメラ、デジタルカ
メラ、各種記憶媒体およびそのケース(フロッピーディ
スク、カセットテープ、ハードディスク、レコード、コ
ンパクトディスク、CD−ROM、DVD、等)、露出
計、スライド映写機、スクリーン、カッター、テレビ、
各種リモートコントロール装置(リモコン)、携帯用テ
レビ、ラジオ、携帯用ラジオ、ビデオ、スピーカー、ス
テレオ、コンパクトディスクプレーヤー、携帯用コンパ
クトディスクプレーヤー、カセットテープデッキ、携帯
用カセットテープデッキ、携帯用ラジオ・カセットプレ
ーヤー、MDデッキ、携帯用MDデッキ、ラジオ付きポ
ータブルCDカセットプレーヤー、ビデオカメラ、デジ
タルビデオカメラ、チューナー、アンプ、レコードプレ
ーヤー、マイクロホーン、ヘッドホン、ターンテーブ
ル、パラボラアンテナ(BS放送受信用、等)、電話、
携帯電話、テレビ電話、公衆電話、ファクシミリ、テレ
ックス、キーボード、等が挙げられる。
【0070】交通関連用途としては、自動車内装外装
(ボンネット、ルーフ、フェンダー、ドア、ドアミラ
ー、バンパー、バケットシート、シートベルト、リアシ
ート、バックル、ドア内側ハンドル、ドアポケット、ア
ームレスト、ドアインナーパネル、ウインドウ、サンル
ーフ、ルームミラー、日よけ、インパネ、センターコン
ソール、シフトレバー、ペダル、方向指示器、ハンド
ル、計器盤、ワイパースイッチ、ワイパー、タイヤ、ホ
イール、ディスク、ホイールカバー、スポイラー、
等)、トラック内外装部品(エアーホーン、整流板、ラ
ジエターグリル、排気筒、各種飾り、トレーラー、バル
クヘッド、等)、オートバイ部品(燃料タンク、フロン
トフェンダー、スポイラー、タンデムシート、マフラ
ー、ハンドグリップ、ミラー、計器盤、燃料タンクキャ
ップ、スロットルグリップ、等)、ヘルメット、スノー
モービル各種部品、自転車各種部品(フロントフォー
ク、ヘッドチューブ、トップチューブ、シートチュー
ブ、シートステイ、チェーンステイ、ダウンチューブ、
ハンドルステム、サドル、荷台、泥除け、水筒、インフ
レーター、ギアーレバー、ハンドルバー、ヘッドライ
ト、等)、マウンテンバイク、ロック、自転車用ヘルメ
ット、サイドバック、トレーラーハウス、橋、ガードレ
ール、道路標示、鉄道車両内外装(客車・貨車・機関車
・タンク車・ホッパー車・冷蔵車・コンテナ車外装、シ
ート、テーブル、肘掛け、等)、駅構内鉄骨、ベンチ、
ゲート、遮断機、警報機、船舶、レジャーボート、ヨッ
ト(船体、帆、等)、ブイ、灯台、飛行機、グライダ
ー、ヘリコプター、空港内各種車両、ロケット、等が挙
げられる。
【0071】事務機器関連用途としては、ボールペン、
鉛筆、消しゴムホルダー、マーカー、スティック糊、ペ
ーパーナイフ、ホチキス、鉛筆削り、クリップ、各種ハ
ンコ、パンチ、テープホルダー、レタースケール、イン
デックスカード及び引き出し、ブックエンド、デスクト
レー、アーチボード、クリップボード、各種ホルダー、
各種ファイル、机、椅子、デスクマット、サイドボー
ド、ファイリングキャビネット、パーテーション、コン
ピューターおよび付帯機器(ディスプレー、キーボー
ド、マウス、マウスパッド、プリンター、本体、モデ
ム、等)、雑誌架、コート掛け、コートラック、ロッカ
ー、電卓、タイプライター、コピー機、等が挙げられ
る。
【0072】音楽関連用途としては、アコーディオン、
バグパイプ、ハーモニカ、パンパイプ、楽譜、メトロノ
ーム、ピアノ、オルガン、バイオリン、コントラバス、
チェロ、ビオラ、ハープ、ギター、エレキギター、サキ
ソホーン、ピッコロ、クラリネット、フルート、バスー
ン、オーボエ、イングリッシュホルン、トランペット、
コルネット、ビューグル、トロンボーン、チューバ、ユ
ーフォニアム、フレンチホルン、ドラム、ティンパニ、
トライアングル、シンバル、カスタネット、タンバリ
ン、チャイム、木琴、ドラ、シンセサイザー、電子ピア
ノ、ドラム、等が挙げられる。
【0073】手工芸品関連用途としては、ミシン、ルー
レット、巻尺、指ぬき、針刺し、糸通し、ハサミ、ボタ
ン、バックル、ファスナー、編み棒、編み機、織台、刺
繍、織機、糸巻き、本、陶器、木工品、絵の具、フェル
トペン、色鉛筆、クレヨン、筆、エアブラシ、イーゼ
ル、等が挙げられる。
【0074】スポーツ関連用途としては、野球用品(バ
ット、ヘルメット、ユニフォーム、ストッキング、ズボ
ン、マスク、フレーム、ミット、グローブ、ボール、プ
ロテクター、レガース、バッティンググローブ、スパイ
クシューズ、ダッグアウト、野球場、等)、クリケット
用品(バット、ウイケット、ボール、レガース、シュー
ズ、等),サッカー用品(ユニフォーム、パンツ、すね
あて、サッカーシューズ、ボール、ゴール、フラッグ、
競技場、等)、アメリカンフットボール用品(ヘルメッ
ト、ジャージ、リストバンド、フェイスマスク、パン
ツ、ソックス、フットボール、エルボーパット、サーパ
ット、リブパット、防護カップ、ニーパット、フラッ
グ、競技場、チアガール用品、マーチングバンド用品、
等)、ラグビー用品、ホッケー用品、アイスホッケー用
品、スティック、バスケットボール用品、ネットボール
用品、ハンドボール用品、バレーボール用品、テニス用
品(ラケット、ラケットケース、ヘッドバンド、ポロシ
ャツ、リストバンド、ズボン、スコート、振動防止ゴ
ム、テニスシューズ、ソックス、テニスボール、ネッ
ト、等)、スカッシュ用品、ラケットボール用品、バド
ミントン用品、卓球用品(ラケット、卓球台、ネット、
ウエアー、等)、カーリング用品、水泳用品(スイミン
グキャップ、スイミングウエアー、ロープ、プール、競
技場、水泳用ゴーグル、ビーチパラソル、等)、飛び込
み用品、水球用品、スキューバーダイビング用品(スノ
ーケル、ウエットスーツ、マスク、浮力調整器、ボン
ベ、マウスピース、ハーネス、コンソールゲージ、フィ
ン、ブーツ、水中銃、等)、セーリング用品、サーフィ
ン用品、ウインドサーフィン用品(ボード、マスト、ウ
インドウ、スーツ、等)、ボート用品、水上スキー用
品、気球用品、スカイダイビング用品、パラグライディ
ング用品、ハング・グライディング用品、グライディン
グ用品、スキー用品(スキー板、ストック、スキーウエ
アー、ゴーグル、スキー帽、グローブ、スキー靴、
等)、クロスカントリースキー用品、ジャンプ用品、リ
ュージュ用品、ボブスレー用品、スケート用品、インラ
インスケート用品、かんじき、乗馬用品、競馬用品、陸
上競技(マラソン、短距離走、中距離走、長距離走、ハ
ードル、リレー、棒高跳び、走り高跳び、砲丸投げ、ハ
ンマー投げ、走り幅跳び、障害競技、等)用品、体操用
品、ウエイトリフティング用品、トレーニング用品(筋
力トレーニングマシン、バーベル、サイクリングマシ
ン、クライマー、ボート漕ぎ、ダンベル、ハンドグリッ
プ、縄跳び、足首および手首用ウエイト、ツイストバ
ー、エキスパンダー、トレーニング用スーツ、等)、フ
ェンシング用品、柔道用品、空手用品、剣道用品、ボク
シング用品、釣り用品(フライ、フライロッド、スピニ
ングリール、釣り針、スプーン、疑似餌、長靴、仕掛、
釣り服、釣具箱、びく、クーラーボックス、たも網、
等)、ビリヤード用品、ゴルフ用品(ゴルフクラブ、ゴ
ルフボール、ティー、ゴルフグローブ、ヘッドカバー、
ゴルフシューズ、ゴルフバック、ゴルフカート、電動カ
ート、等)、登山用品、ボウルズとペタング用品、ボウ
リング用品、アーチェリー用品、キャンプ用品(テン
ト、タープ、エアマット、寝袋、料理用具、食器、ラン
タン、ヒーター、コンロ、水筒、水タンク、魔法瓶、ク
ーラーボックス、手斧、ナイフ、シャベル、弓のこ、ロ
ープ、等)、シンクロナイズトスイミング用品、ランニ
ング用品、ウオーキング用品、新体操用品、ダンス用
品、エアロビクス用品、各種競技観戦用品(スタジアム
ジャンパー、双眼鏡、メガホン、風船、旗、太鼓、か
さ、サンバイザー、等)、等が挙げられる。
【0075】ゲーム関連用途としては、トランプ、ドミ
ノ、チェス、バックギャモン、囲碁、将棋、ダーツ、テ
レビゲーム、さいころ、ルーレット、スロットマシン、
カルタ、双六、こま、凧、各種ゲームセンターゲーム
機、パチンコ、麻雀、等が挙げられる。
【0076】計測機器関連用途としては、温度計、体温
計、室内サーモスタット、腕時計、時計、床置き時計、
てんびん、電子ばかり、体重計、圧力計、巻尺、血圧
計、分度器、等が挙げられる。
【0077】光学機器関連用途としては、拡大鏡、眼
鏡、望遠鏡、等が挙げられる。
【0078】健康と安全関連用途としては、救急用品
箱、車いす、ステッキ、松葉杖、耳栓、安全イヤマフ、
安全ヘルメット、安全ベスト、安全靴、等が挙げられ
る。
【0079】エネルギー関連用途としては、石油・ガス
等貯蔵タンク、タンクトレーラー、タンク車、タンカ
ー、水門、ダム、送電塔、電柱、太陽電池パネル、風
車、等が挙げられる。
【0080】シンボル関連用途としては、旗、吹き流
し、バンティング、旗竿、竿頭、紋章、安全標識、一般
標識、道路標識、製品取扱標識、等が挙げられる。
【0081】その他、用途として、各種包装材、包装容
器、ボトル、ボトルのラベル、カレンダー、ポスター、
美術印刷、等があげられる。
【0082】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。比較例
1、2、3は参考例の比較例である。参考例6〜10に
よる液晶混合物からの液晶顔料と、比較例1、2および
3による液晶混合物からの液晶顔料との比較は、本発明
による液晶混合物により全加工温度範囲80〜130℃
内で反射中央波長差2nm以下を有する熱安定の液晶フ
ィルムおよび液晶顔料が得られることを示す。参考例1
1から明らかなように、本発明による顔料は室温におい
ても僅かな溶剤との相互作用を示すにすぎない。
【0083】参考例1: a)DMF2l中の4−ヒドロキシ安息香酸エチルエス
テル249g(1.5モル)、ヨウ化カリウム3g
(0.018モル)および炭酸カリウム248g(1.
8モル)からなる溶液に、4−クロロブチルアセテート
276.6g(1.8モル)を加え、90℃で11時間
撹拌した。反応混合物を氷水5lに加え、析出した沈殿
物を吸引濾過し、氷水4lで洗浄した。粗生成物をエタ
ノール3lに溶解し、水酸化カリウム(400g)を加
え、3時間還流下に加熱した。反応混合物を氷水6lに
加え、濃塩酸で酸性に調節し、沈殿物を濾取した。沈殿
物を水で中性に洗浄し、引き続き乾燥した。4−(4′
−ヒドロキシブトキシ)−安息香酸282.1g(収率
89%)が得られた。
【0084】b)1,1,1−トリクロロエタン1.1
l中の4−(4′−ヒドロキシブトキシ)−安息香酸2
82g(1.34モル)、新たに蒸留したアクリル酸2
30ml(3.35モル)、2,6−ジ−tert.−
ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)フェノール
(Ethanox(R)703)0.3gおよびp−トル
エンスルホン酸23.7gからなる溶液を、水分離器で
10時間還流下に加熱した。反応混合物を60℃−70
℃に冷却し、石油エーテル2.5l中に撹拌混入し、沈
殿物を濾取した。石油エーテルで洗浄した後、沈殿物を
室温で真空中で24時間乾燥した。4−(4′−アクリ
ルオキシブトキシ)安息香酸223.7g(収率60
%)が得られた。
【0085】参考例2:キラル化合物(2−[4′−
(4′−アクリロイルブチルオキシ)ベンゾイル]−5
−アニソイルイソソルビド)の製造 2−アセチルイソソルビド( EP057847号、例
1により製造)902.6g(4.8モル)をキシレン
1.7lに溶解し、キシレン200ml中のアニソイル
クロリド900g(5.3モル)の溶液を加えた。混合
物を5時間還流下に加熱した。完全な変換後、室温に冷
却し、その際生成物が沈殿した。結晶ケークを吸引濾過
し、石油エーテル600mlで洗浄し、空気中で乾燥し
た。2−アセチル−5−アニソイルイソソルビド127
8.8g(収率83%)が得られた。
【0086】b)2−アセチル−5−アニソイルイソソ
ルビド639g(1.98モル)をメタノール2.5l
中に装入し、25%のアンモニア水溶液269ml
(3.96モル)を加えた。溶液を3時間55℃で撹拌
した。溶剤および過剰のアンモニアを真空中で蒸発さ
せ、残留物を真空中で乾燥した。5−アニソイルイソソ
ルビドの反応を、さらに精製せずに行った。
【0087】c)こうして得た5−アニソイルイソソル
ビド232.35g(0.83モル)、4−(4′アク
リロイルブチルオキシ)安息香酸(参考例1により製
造)230.0g(0.87モル)、2,6−ジーte
rt−ブチル−4(ジメチルアミノメチル)フェノール
(Ethanox(R)703、Ethyl Cor
p.、バトンルージュ、LA70801)30mgおよ
びジメチルアミノピリジン5.5gを、塩化メチレン1
lに溶解し、6℃に冷却した。この温度において、DC
C196.7g(0.95モル)を添加し、1時間撹拌
し、引き続き室温に加熱した。沈殿したジシクロヘキシ
ル尿素を濾取し、溶剤を真空中で蒸留し、残留物をイソ
プロパノール1.5lから再結晶した。結晶をもう一度
イソプロパノール1lで洗浄した。82℃の融点を有す
る2−[4′−(4′−アクリロイルブチルオキシ)ベ
ンゾイル]−5−アニソイルイソソルビド357g(収
率82%)が得られた。
【0088】参考例3:キラル化合物2−[4−(アク
リロイルオキシ)ベンゾイル]−5−(4−メトキシベ
ンゾイル)イソソルビドの製造 5−アニソイルイソソルビド(参考例1bにより製造)
13.3g(47.5ミリモル)およびトリエチルアミ
ン10.6g(104.5ミリモル)をトルエン70m
lに溶解した。80℃で、トルエン10ml中の4−
(アクリロイルオキシ)ベンゾイルクロリド(Lork
owski、H.J.;Reuther、F.Acta
Chim.Acad.Sci.Hung.1977
年、95巻、423−34ページにより製造)10g
(47.5ミリモル)の溶液を滴加した。混合物を2時
間80℃で撹拌し、次いで室温で1N塩酸70mlを加
え、有機相を水(2×50ml)および飽和炭酸水素ナ
トリウム溶液(50ml)で洗浄し、硫酸ナトリウム上
で乾燥し、溶剤を真空中で除去した。得られたシロップ
状物をイソプロパノール75mlと共に撹拌した。濾過
後、111℃の融点を有する2−[4−(アクリロイル
オキシ)ベンゾイル]−5−(4−メトキシベンゾイ
ル)イソソルビドが11.7g(理論量の54%)の収
量で得られた。
【0089】参考例4:キラル化合物ジ−2,5−[4
−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]イソソルビドの
製造 イソソルビド20.0g(137ミリモル)およびトリ
エチルアミン73.2g(723ミリモル)を、トルエ
ン120mlに溶解した。80℃で、トルエン60ml
中の4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイルクロリド
(Lorkowski、H.J.;Reuther、
F.Acta Chim.Acad.Sci.Hun
g.1977年、95巻、423−34ページにより製
造)60.5g(287ミリモル)の溶液を滴加した。
混合物を2時間80℃で撹拌し、それから室温で10%
塩酸80mlを加え、有機相を水(2×80ml)およ
び10%の炭酸水素ナトリウム溶液(80ml)で洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶剤を真空中で約20
重量%のトルエン含量になるまで除去した。得られたシ
ロップ状物に、エタノール220mlおよびシクロヘキ
サン200mlを加え、撹拌しながら80℃に加熱し
た。冷却および濾過した後、115℃の融点を有するジ
−2,5−[4−(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]
イソソルビドが45.9g(理論量の68%)の収量で
得られた。
【0090】参考例5:二官能性成分4−(4−アクリ
ロイルオキシブトキシ)安息香酸−(4−アクリロイル
オキシフェニル)エステルの製造 4−(4−アクリロイルオキシブトキシ)安息香酸塩化
物84.4g(0.3モル)をトルエンに溶解し、溶液
を室温で撹拌しながらアクリル酸−(4−ヒドロキシフ
ェニル)エステル49.2g(0.3モル)、トリエチ
ルアミン40.0g(0.4モル)、トルエン300m
lおよび2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフ
ェノール1gからなる混合物に45分内に滴加した。そ
の後、30分間に50℃に加熱し、まだ暖かい生じたア
ミン塩酸塩を濾別し、濾液に石油エーテル800mlを
撹拌混入した。その際、目的物が沈殿した。5℃に冷却
した後に濾過し、生成物を40℃で酢酸エチルエステル
にとり、水で3回抽出した。有機相を乾燥し、濃縮し、
残留物をイソプロパノール200mlから再結晶した。
目的物質100g(収率82%)が得られた。溶融範囲
は103℃および105℃の間にある。
【0091】必要なアクリル酸−(4−ヒドロキシフェ
ニル)エステルは、DE4442831号(US565
4471号に相当)と同様にナトリウムメチラートでの
ヒドロキノンビスアクリレートの選択的単分解(Mon
ospaltung)により91%の収率で得ることが
できる。モノアクリレートは、室温で液状である。上記
エステルの酸成分4−(4−アクリロイルオキシブトキ
シ)安息香酸は、酢酸−(4−クロロブチル)エステル
と4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルとの反応、得
られるアルキル化メチルエステルの遊離4−(4−ヒド
ロキシブトキシ)安息香酸へのけん化およびヒドロキシ
ブトキシ基におけるアクリル酸でのエステル化によって
得られる。この酸は124℃で溶融し(収率70%)、
塩化チオニルとの通常の反応により酸塩化物に変換する
ことができる。
【0092】参考例6:3成分からなる緑色の本発明に
よる液晶混合物 ヒドロキノン−ビス−[4−(4−アクリロイルブトキ
シ)−ベンゾエート](Broer、D.J.;Mo
l、G.N.;Challa、G.Makromol.
Chem.1991年、192巻、59ページにより製
造)23.93g、参考例5による4−(4−アクリロ
イルオキシブトキシ)安息香酸−(4−アクリロイルオ
キシフェニル)エステル6.6gおよび参考例2による
(2−[4′−(4′−アクリロイルブチルオキシ)ベ
ンゾイル]−5−アニソイルイソソルビド2.81g
を、トリエチルアミン10mgおよび2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)−フェ
ノール(Ethanox(R)703、Ethyl Co
rp.、バトンルージュ、LA70801)0.09g
および光開始剤イルガキュール(Irgacure(R)
819)(Ciba Spezialitaetenc
hemie GmbH、Lampertsheim)
0.33gと一緒に量り入れ、70℃でトルエンに溶解
して約25%溶液にした。引き続きセライト(Celi
te(R)(Manville Corp.、デンバー、
米国)/トンシル(Tonsil(R))(Suedch
emie AG、ミュンヒェン)(95/5)の厚さ5
cmの層を通して濾過した。高度真空中で溶剤を除去し
た(残存含量0.1重量%未満)。こうして得られた液
晶混合物は、コレステリックから等方性への澄明温度1
25℃を有する。粘度は90℃で約200mPasであ
る。この混合物の重合性基の濃度は、光開始剤を考慮せ
ずに、3.50ミリモル/gである。これから93℃で
参考例15により製造した液晶フィルムは、543nm
の反射中央波長を有する。
【0093】参考例7:3成分からなる赤色の本発明に
よる液晶混合物 参考例6と同様に、ヒドロキノン−ビス−[4−(4−
アクリロイルブトキシ)−ベンゾエート](Broe
r、D.J.;Mol、G.N.;Challa、G.
Makromol.Chem.1991年、192巻、
59ページにより製造)24.09g、参考例5による
4−(4−アクリロイルオキシブトキシ)安息香酸−
(4−アクリロイルオキシフェニル)エステル6.6g
および参考例2による(2−[4′−(4′−アクリロ
イルブチルオキシ)ベンゾイル]−5−アニソイルイソ
ソルビド2.32gならびにトリエチルアミン10mg
および2,6−ジ−tert−ブチル−4−(ジメチル
アミノメチレン)−フェノール(Ethanox(R)
03、Ethyl Corp.、バトンルージュ、LA
70801)0.09gおよび光開始剤イルガキュール
(Irgacure(R)819)0.33gから、コ
レステリックから等方性への澄明温度130℃を有する
赤色液晶混合物を製造した。この混合物の粘度は、90
℃で約108mPasである。この混合物の重合性基の
濃度は、光開始剤を考慮せずに、3.52ミリモル/g
である。これから93℃で参考例15により製造した液
晶フィルムは、639nmの反射中央波長を有する。
【0094】参考例8:3成分からなる緑色の本発明に
よる液晶混合物 参考例6と同様に、ヒドロキノン−ビス−[4−(4−
アクリロイルブトキシ)−ベンゾエート](Broe
r、D.J.;Mol、G.N.;Challa、G.
Makromol.Chem.1991年、192巻、
59ページにより得られる)15.84g、4−(アク
リロイルオキシ)安息香酸−(4−アクリロイルオキシ
フェニル)エステル(EP0358074号、例1によ
り得られる)4.4g、および参考例2による(2−
[4′−(4′−アクリロイルブチルオキシ)ベンゾイ
ル]−5−アニソイルイソソルビド)1.76gならび
にトリエチルアミン10mgおよび2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−(ジメチルアミノメチレン)−フェノ
ール(Ethanox(R)703、Ethyl Cor
p.、バトンルージュ、LA70801)0.09gお
よび光開始剤イルガキュール(Irgacure(R)
19)0.22gから、コレステリックから等方性への
澄明温度140℃を有する緑色の液晶混合物を製造し
た。この混合物の粘度は、90℃で約112mPasで
ある。この混合物の重合性基の濃度は、光開始剤を考慮
せずに、3.78ミリモル/gである。これから95℃
で参考例15により製造した液晶フィルムは、530n
mの反射中央波長を有する。
【0095】参考例9:2成分からなる青緑色の本発明
による液晶混合物 ヒドロキノン−ビス−[4−(4−アクリロイルブトキ
シ)−ベンゾエート](Broer、D.J.;Mo
l、G.N.;Challa、G.Makromol.
Chem.1991年、192巻、59ページにより得
られる)50.55g、光開始剤イルガキュール(Ir
gacure(R)819)0.55g、トリエチルアミ
ン17mgおよび2,6−ジ−tert.−ブチル−4
−(ジメチルアミノメチレン)−フェノール(Etha
nox(R)703、Ethyl Corp.;バトンル
ージュ、LA70801)0.09gおよび2−[4−
(アクリロイルオキシ)ベンゾイル]−5−(4−メト
キシベンゾイル)イソソルビドの14.93%トルエン
溶液(参考例3により得られる)29.81gを、量り
入れた。KPG撹拌機を用い、混合物を油浴温度150
℃で透明な溶液が生じるまで均質化した。真空を慎重に
かけることにより、トルエンの少ない部分を留去する。
1ミリバールの真空で、混合物が等方性に溶融するまで
(約10分)撹拌した。
【0096】物質温度が約80〜90℃になるまでただ
ちに冷却した。混合物は、コレステリックから等方性へ
の澄明温度142℃ならびに80℃で約200mPas
の粘度を有する。この混合物の重合性基の濃度は、光開
始剤を考慮せずに、3.21ミリモル/gである。これ
から95℃で参考例15により製造した液晶フィルム
は、515nmの反射中央波長を有する。
【0097】参考例10:2成分からなる青緑色の本発
明による液晶混合物 ヒドロキノン−ビス−[4−(4−アクリロイルブトキ
シ)−ベンゾエート](Broer、D.J.;Mo
l、G.N.;Challa、G.Makromol.
Chem.1991年、192巻、59ページにより得
られる)92.3g、2,5−ビス−[4−(アクリロ
イルオキシ)ベンゾイル]−イソソルビド(参考例4に
より得られる)7.7g、光開始剤イルガキュール(I
rgacure(R)819)1.00gおよび2,6
−ジ−tert−ブチル−4−(ジメチルアミノメチレ
ン)−フェノール(Ethanox(R)703、Eth
ylCorp.、バトンルージュ、LA70801)
0.20gを量り入れた。KPG撹拌機を用い、混合物
を油浴温度150℃で、透明な溶液が生じるまで均質化
した。混合物は、146℃の澄明点および100℃で約
200mPasの粘度を有する。この混合物の重合性基
の濃度は、光開始剤を考慮せずに、3.37ミリモル/
gである。これから100℃で参考例15により製造し
た液晶フィルムは、476nmの反射波長を有する。
【0098】比較例1:DE4240743号、例4A
による緑色の液晶混合物 DE4240743号の例4Aにより緑色の液晶混合物
を製造した。この液晶混合物は、光開始剤を考慮せず
に、重合性基1.67ミリモル/gを含有する。これか
ら90℃で参考例15により製造した液晶フィルムは、
516nmの反射中央波長を有する。
【0099】比較例2:EP0749466号(WO9
5/24454号)に相当する緑色の液晶混合物 緑色の液晶混合物を、EP0749466号のコレステ
リック混合物を製造するための一般的方法と同様に、そ
れぞれ11.25重量%の例88からの成分K6、K
7、K10およびK11(混合物36)、および例92
からの成分K1、K2、K4およびK5(混合物40)
ならびに10重量%の例78からのキラル成分K10
(混合物26)から、光開始剤イルガキュール(Irg
acure(R )907)(Ciba Speziali
taetenchemie GmbH、ランパーツハイ
ム)0.8重量%を添加して製造した。混合物は、コレ
ステリックから等方性への澄明温度92℃を有し、光開
始剤を考慮せずに、重合性基3.04ミリモル/gを含
有する。これから50℃で参考例15により製造した液
晶フィルムは、545nmの反射中央波長を有する。
【0100】比較例3:EP0760836号に一致す
る緑色の液晶混合物 緑色の液晶混合物を、EP0760836号のコレステ
リック混合物を製造するための一般的方法と同様に、ネ
マチック成分としてジ−[4−(6−アクリロイルオキ
シ)−ヘキシルオキシ]−安息香酸−1,4−(2−メ
チル)−フェニルジエステル58重量%およびキラル成
分としてコレステリル−3,5−ジ−(4−アクリロイ
ルオキシブトキシ)−ベンゾエート42重量%から製造
した。混合物に、光開始剤イルガキュール(Irgac
ure(R)819)(CibaSpezialitae
tenchemie GmbH、ランパーツハイム)1
重量%および安定剤として2,6−ジ−tert−ブチ
ル−4−(ジメチルアミノメチレン)−フェノール(E
thanox(R)703、Ethyl Corp.、バ
トンルージュ、LA70801)2000ppmを添加
した。混合物は、コレステリックから等方性への澄明温
度61℃を有する。これは、光開始剤を考慮せずに、重
合性基2.79ミリモル/gを含有する。これから42
℃で参考例15により製造した液晶フィルムは、522
nmの反射中央波長を有する。
【0101】参考例11:室温における顔料のトルエン
との相互作用 1cmキュベットの底をキラル構造を有する顔料で被覆
し、キュベットをトルエンで満たした。1時間後、キュ
ベット中で顔料を振盪し、その後顔料を再び底に沈下さ
せた。反射マウントを用い、UV/VIS分光計(Pe
rkin−Elmer社のモデルラムダ19)で、膨潤
した顔料の反射中央波長を測定し、顔料が製造された相
応する液晶フィルムの、同じ測定装置で測定した反射中
央波長と比較した。
【0102】
【表1】
【0103】参考例12:着色液晶フィルムの製造 参考例6〜10および比較例に記載した、架橋性ネマチ
ック成分およびキラル重合性成分からなるモノマー混合
物を、US−A5362315号(EP0686674
号に相当)に記載された操作方法によりPET支持シー
ト上でドクター塗布によりコレステリック相中でその都
度例に記載した温度で配向して厚さ3−10μmの層に
し、UV光線により約300〜600mJcm-2のUV
A線量で硬化した。その際、垂直俯瞰でその都度例に記
載した色の液晶フィルムが得られた。これらの液晶フィ
ルムは、垂直から変異する観察角でその都度より短い波
長の方にずれた色を示す。
【0104】参考例13:液晶顔料の製造 光架橋の着色液晶フィルムを支持シートから剥離し、そ
の際液晶粗塊が得られた。この粗塊を引き続きエアジェ
ットミル(Retsch社)で粉砕した。得られた粉砕
物を篩分けし、約30μmの平均粒度を有する篩粒子を
さらなる加工に使用した。
【0105】参考例14:本発明によるラッカーの製造 参考例13により得られた液晶顔料を、クリヤラッカー
と1:9質量部の割合に混合した。クリヤラッカーとし
ては、ハーバーツ社(Firma Herberts)
の2成分の上塗りワニス“スタンドックス(Stand
ox)”(硬化剤はこれに加工直前に初めて添加した)
を使用するか、または自動車の修繕塗装にはハーバーツ
社の慣例のアクリレート−メラミン樹脂結合剤系を使用
した。粘度は希釈剤で、DIN−4−流出カップからの
流出時間80秒に調節した。
【0106】参考例15:光沢厚紙の熱安定な液晶効果
塗料 参考例14による顔料および結合剤からなる混合物を、
夜通し放置し、フィルム引抜装置(Filmziehg
eraet;Erichsen社、D−58675He
mer)を用い黒色光沢厚紙上に適用し、その際スリッ
トの高さは180μmであり、引抜速度は10mm/秒
であった。室温で10分の通風時間後、試料を80℃で
1時間ないしは130℃で1時間熱処理した。異なる温
度で焼付けたエナメルパターンの反射スペクトルを、ミ
ノルタ社(D−22923アーレンスブルグ)の色計測
器CM508/dを用いて測定した。比較材料として、
比較例1〜3による液晶混合物から顔料を製造し、相応
に塗布しならびに評価した(重合性基の濃度3.2ミリ
モル/g未満)。
【0107】
【表2】
【0108】これらの結果をふまえて実施例をおこなっ
た。実施例には参考例5、7、9、10の液晶顔料を用
いた。
【0109】実施例1:インキへの応用および偽造防止
への応用 参考例10で作製した液晶顔料を12重量%、印刷イン
キ用溶剤としてアマニ油80重量%、印刷インキワニス
用樹脂としてロジン変性フェノール樹脂を8%、それぞ
れ各成分を混合し印刷インキを作製する。作製したイン
キを用いて、スクリーン印刷を黒色紙上に実施し複合体
を作製した。このような印刷物2つを真夏の自動車の中
を想定して、それぞれ同時に、室温および60℃の雰囲
気下で、1時間放置した。色調の変化はΔE*=2であ
り、実用性が実証された。
【0110】また、この印刷物をカラーコピーしたがコ
ピーでは当然ながら角度による色調変化は見られなかっ
た。これにより偽造防止効果がある事がわかる。
【0111】実施例2:塗料への応用 参考例9で作製した液晶顔料5重量%、アルキド樹脂1
0重量%、イソプロパノール85重量%で塗装液を作製
し、金属ブラックパネルをスプレーにより塗装する事で
複合体を作製した。自動車の修繕塗装およびOEM塗装
を想定して、この塗装されたシートの一つを80℃で3
0分に亘って乾燥させ、他方を130℃で30分に亘っ
て乾燥させた。色調の変化はΔE*=1.2であり、実
用性が実証された。
【0112】実施例3:人工皮革への応用 参考例9で作製した液晶顔料5重量部をS−PVC 1
00重量部、DOP60重量部(ジ−オクチル−フタレ
ート)およびイルガスタブ(Irgastab(登録商標))TK 2
62GVと混合した。この混合物の層100μmを、革しぼ
をつけた紙の基質にへら塗りによって適用させ、かつ1
50℃で3分間に亘ってゲル化した。その後に、黒色P
VC混合物の層250μmを、層を有する液晶顔料上に
同様の方法で適用させ、かつ160℃で3分間に亘って
ゲル化した。最終的に、黒色PVC混合物の泡沫層(fo
am layer)500μmを上面に適用させ、かつ190℃
で2.5分間に亘ってゲル化した。紙の基質の除去後
に、緑色から青色への変色効果を有する人工皮革が得ら
れた。
【0113】実施例4:樹脂への応用1 ポリプロピレン PP−V 98.98重量部、参考例
7で作製した液晶顔料1重量部およびカーボンブラック
0.02重量部を混合した。混合物を230℃で押出
し、ペレットを得た。このペレットを共押出し工程中に
適用し、2層ブロー成形ボトルを得た。このボトルは黒
色PP−Aの内層500μmおよび液晶顔料を含むPP
−Vの外層100μmを有した。このボトルは、角度に
よって明らかな色調の変化を示した。
【0114】実施例5:樹脂への応用2 ポリカーボネートペレット 98.98重量部、参考例
10で作製した液晶顔料1重量部およびカーボンブラッ
ク0.02重量部を混合した。混合物を単軸押出機中で
330℃で混練した。射出成形された寸法50mm×1
00mm×3mmのポリカーボネート板は、角度によっ
て明らかな色調の変化を示した。
【0115】実施例6:コスメチック用途への応用 市販のクリアーネイルペイント99重量%に、参考例6
で作製した液晶顔料1重量%を分散させた。つめにブラ
ックのネールペイントを下地に塗った後、その上にこれ
を塗り、さらにクリアーネイルペイントを塗り層構造の
複合体を得た。角度により色調の変化する効果が観察さ
れた。
【0116】実施例7:コスメチック用途への応用 茶色のネイルペイント99重量%に、参考例9で作製し
た液晶顔料1重量%を分散させた。この液晶顔料ネイル
ペイントをつめに適用した。角度による良好な色調の変
化に加えて良好な隠蔽力が観察された。
【0117】
【発明の効果】本発明の効果は、角度色調可変性を保持
しつつ、熱および溶剤に安定な、液晶顔料およびまたは
液晶フィルムの複合体が提供できることである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/29 C09D 5/29 11/00 11/00 201/00 201/00 (71)出願人 390009003 Zielstattstraβe 20,D −81379 Munchen,F.R.Ge rmany (72)発明者 ユルゲン キュプファー ドイツ連邦共和国 ミュンヘン シェーデ ルシュトラーセ 10 (72)発明者 フランツ−ハインリッヒ クロイツァー ドイツ連邦共和国 マルティンスリート ヨーゼフ−ゲルストナー−シュトラーセ 14 Fターム(参考) 4C083 AD152 BB24 CC28 EE01 4F100 AJ02 AK01A AS00A AT00B CA13A CC00 EH46 GB90 JB01 JB12A JJ03 JL00 YY00A 4J002 AA00W AA00X BB12X BG07W CG00X GB00 GH01 4J038 EA011 KA08 4J039 BE01 CA05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)液晶顔料およびまたは液晶フィル
    ム、と(ロ)分散媒体とからなる複合体、 但し、(イ)は重合性基を含有し、重合性基の少なくと
    も90%が少なくとも2個の重合性基を有する分子(架
    橋分子)の重合性基成分であり、キラル相を有する架橋
    性液晶物質からなる混合物(液晶混合物)において、液
    晶混合物1gあたり重合性基3.2〜15ミリモルが存
    在することを特徴とするキラル相を有する架橋性液晶物
    質からなる混合物を架橋させてなる液晶顔料およびまた
    は液晶フィルムである。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の複合体からなる層を1層
    以上と、基質層を1層以上含有する2層以上の多層構造
    体。
  3. 【請求項3】 分散媒体がインクまたはペイント用分散
    媒である請求項1記載の複合体および請求項2記載の多
    層構造体。
  4. 【請求項4】 分散媒が樹脂である請求項1記載の複合
    体および請求項2記載の多層構造体。
  5. 【請求項5】 分散媒が液状物質である請求項1記載の
    複合体および請求項2記載の多層構造体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5記載の複合体または多層構
    造体を用いた偽造防止用途製品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5記載の複合体または多層構
    造体を用いた化粧品用途製品。
  8. 【請求項8】 (イ)が重合性基を含有するキラル相を
    有する物質が、キラル相を有する、低分子、オリゴマー
    またはポリマーの物質またはこれらの物質の混合物を架
    橋させた液晶顔料およびまたは液晶フィルムであること
    を特徴とする請求項1〜7記載の複合体または多層構造
    体。
  9. 【請求項9】 (イ)が一般式:Y1−A1−M1−A2
    2 [式中Y1およびY2は同じかまたは異なり、たとえばア
    クリレート基またはメタクリレート基、エポキシ基、イ
    ソシアネート基、ヒドロキシ基、ビニルエーテル基また
    はビニルエステル基のような重合性基を意味し、および
    1およびA2は、一般式Cn2n(ここでnは0〜20
    の整数であり、1個以上のメチレン基は酸素原子により
    置換されていてもよい)の同じかまたは異なる基であ
    り、およびM1は一般式−R1−X1−R2−X2−R3−X
    3−R4−を有し、ここでR1、R2、R3およびR4は、−
    O−、−COO−、−CONH−、−CO−、−S−、
    −C≡C−、−CH=CH−、−N=N−、−N=N
    (O)−の群から選択された同じかまたは異なる2価の
    基を意味し、R2−X2−R3またはR2−X2またはR2
    2−R3−X3はC−C結合であってもよく、X1
    2、X3は、1,4−フェニレン、1,4−シクロヘキ
    シレン、B1および/またはB2および/またはB3で置
    換されたアリーレンまたはO、NおよびSの群からなる
    1〜3個のヘテロ原子を含有する、アリール核中に6〜
    10個の原子を有するヘテロアリーレン、B1および/
    またはB2および/またはB3で置換された3〜10個の
    炭素原子を有するシクロアルキレンの群から選択された
    同じかまたは異なる基であり、ここでB1、B2およびB
    3は、−H、C1〜C20アルキル、C1〜C20アルコキ
    シ、C1〜C20アルキルチオ、C1〜C20アルキルカルボ
    ニル、C1〜C20アルコキシカルボニル、C1〜C20アル
    キルチオカルボニル、−OH、−F、−Cl、−Br、
    −I、−CN、−NO2、ホルミル、アセチルおよびエ
    ーテル酸素、チオエーテル硫黄またはエステル基により
    中断された1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、
    アルコキシ基またはアルキルチオ基の群から選択された
    同じかまたは異なる置換基であってもよい]の化合物
    と、 一般式:V1−A1−W1−Z−W2−A2−V2 [式中V1およびV2は同じかまたは異なり、アクリレー
    ト基またはメタクリレート基、エポキシ基、ビニルエー
    テル基またはビニルエステル基、イソシアネート基、C
    1〜C20アルキル基、C1〜C20アルコキシ基、C1〜C
    20アルキルチオ基、C1〜C20アルコキシカルボニル
    基、C1〜C20アルキルチオカルボニル基、−OH、−
    F、−Cl、−Br、−I、−CN、−NO2、ホルミ
    ル、アセチルおよびエーテル酸素、チオエーテル硫黄ま
    たはエステル基により中断された、1−20個の炭素原
    子を有するアルキル基、アルコキシ基またはアルキルチ
    オ基を意味し、 A1およびA2は記述した意味を有しおよびW1およびW2
    は一般式−R1−X1−R2−X2−R3−を有し、ここで
    1、R2およびR3は記述した意味を有し、R2またはR
    2−X2はC−C結合であってもよく、およびX1および
    2は記述した意味し、およびZはジアンヒドロヘキシ
    ット、ヘキソーセン、ペントーセン、ビナフチル誘導
    体、ビフェニル誘導体、酒石酸誘導体または光学活性グ
    リコールの群からなる2価のキラル基を意味する]のキ
    ラル化合物との混合物からなり、その際全混合物中の重
    合性基(そのうち少なくとも90%は、少なくとも2個
    の重合性基を有する分子に存在する)の濃度は、3.2
    および15ミリモル/gの間であることを特徴とする混
    合物を架橋させた液晶顔料であることを特徴とする請求
    項1〜7記載の複合体又は多層構造体。
  10. 【請求項10】 一般式Y1−A1−M1−A2−Y2の化
    合物70〜99重量%および一般式V1−A1−W1−Z
    −W2−A2−V2の化合物1〜30重量%を含有するこ
    とを特徴とする請求項9記載の混合物を架橋させた液晶
    顔料であることを特徴とする請求項1〜7記載の複合体
    又は多層構造体。
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