JP2002105422A - 再剥離用水分散型感圧性接着剤 - Google Patents
再剥離用水分散型感圧性接着剤Info
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- JP2002105422A JP2002105422A JP2000298046A JP2000298046A JP2002105422A JP 2002105422 A JP2002105422 A JP 2002105422A JP 2000298046 A JP2000298046 A JP 2000298046A JP 2000298046 A JP2000298046 A JP 2000298046A JP 2002105422 A JP2002105422 A JP 2002105422A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粘着性に優れ、かつ被着体への貼り付け後長
期間放置されたのちでも被着体表面から容易に剥離でき
る粘着ラベル・シート類に使用できる1液再剥離用水分
散型感圧性接着剤の提供。 【解決手段】(A)アルキル基の炭素数が4〜12の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カ
ルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a層の単
量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合体
からなるa層と、アルキル基の炭素数が4〜12の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボ
ニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%(b層の単
量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合体
からなるb層との2層で構成されており、a層のカルボ
ニル基含有不飽和単量体の含有率がb層のカルボニル基
含有不飽和単量体の含有率の1/2以下である水性分散
液、及び(B)分子中に少なくとも2個のヒドラジノ基
を有するヒドラジン誘導体を含有してなる再剥離用水分
散型感圧性接着剤。
期間放置されたのちでも被着体表面から容易に剥離でき
る粘着ラベル・シート類に使用できる1液再剥離用水分
散型感圧性接着剤の提供。 【解決手段】(A)アルキル基の炭素数が4〜12の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カ
ルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a層の単
量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合体
からなるa層と、アルキル基の炭素数が4〜12の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボ
ニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%(b層の単
量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合体
からなるb層との2層で構成されており、a層のカルボ
ニル基含有不飽和単量体の含有率がb層のカルボニル基
含有不飽和単量体の含有率の1/2以下である水性分散
液、及び(B)分子中に少なくとも2個のヒドラジノ基
を有するヒドラジン誘導体を含有してなる再剥離用水分
散型感圧性接着剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着ラベル、テー
プ、シート、表面保護フィルム用の粘着剤として使用で
き、粘着性に優れ、各種の被着体(金属板、プラスチッ
ク板等)に貼り付け後、長期放置した後でも容易に剥離
できる再剥離用水分散型感圧性接着剤に関するものであ
る。
プ、シート、表面保護フィルム用の粘着剤として使用で
き、粘着性に優れ、各種の被着体(金属板、プラスチッ
ク板等)に貼り付け後、長期放置した後でも容易に剥離
できる再剥離用水分散型感圧性接着剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】プライスラベルや工程管理用ラベル、宅
配便の宛名ラベル等に粘着ラベルが使用されているが、
これらの用途で被着体に貼り付けた後、一定時間経過後
被着体から剥がされる場合が少なくない。このとき、感
圧性接着剤の一部が被着体に残ることがしばしば起こ
る。また、基材が紙の場合、紙の強度が弱いため紙破れ
を起こして被着体から剥がすことが困難になる場合が多
い。このようなことがなく被着体から容易に剥離できる
ように、再剥離型の感圧性接着剤が従来から提案されて
いる。
配便の宛名ラベル等に粘着ラベルが使用されているが、
これらの用途で被着体に貼り付けた後、一定時間経過後
被着体から剥がされる場合が少なくない。このとき、感
圧性接着剤の一部が被着体に残ることがしばしば起こ
る。また、基材が紙の場合、紙の強度が弱いため紙破れ
を起こして被着体から剥がすことが困難になる場合が多
い。このようなことがなく被着体から容易に剥離できる
ように、再剥離型の感圧性接着剤が従来から提案されて
いる。
【0003】特公平5−075034号公報には、特定
のモノマー組成、分子量、ガラス転移温度,粒子径の水
系共重合エマルジョンにポリグリシジル化合物を配合し
たことを特徴とする水系感圧性接着剤が開示されてい
る。しかしながら、この感圧性接着剤ではエマルジョン
にポリグリシジル化合物を配合すると、エマルジョンの
粒子間架橋反応が進み粘度増加やゲル化を起こすため、
ポリグリシジル化合物を配合後のポットライフの問題が
ある。
のモノマー組成、分子量、ガラス転移温度,粒子径の水
系共重合エマルジョンにポリグリシジル化合物を配合し
たことを特徴とする水系感圧性接着剤が開示されてい
る。しかしながら、この感圧性接着剤ではエマルジョン
にポリグリシジル化合物を配合すると、エマルジョンの
粒子間架橋反応が進み粘度増加やゲル化を起こすため、
ポリグリシジル化合物を配合後のポットライフの問題が
ある。
【0004】また、特公昭58−22492号公報に
は、アクリル酸アルキルエステルを含む単量体とエチレ
ン性不飽和カルボン酸とビニル基を2個有している単量
体を乳化共重合させて得られる共重合体エマルジョンに
1価金属イオンが添加されている感圧性接着剤が開示さ
れている。このエマルジョンはイオン架橋を利用するた
め架橋剤を使用直前に配合する必要がなく1液化が可能
であるが、貼り付け後長期間保存されると粘着力が増大
し再剥離性が低下する問題がある。
は、アクリル酸アルキルエステルを含む単量体とエチレ
ン性不飽和カルボン酸とビニル基を2個有している単量
体を乳化共重合させて得られる共重合体エマルジョンに
1価金属イオンが添加されている感圧性接着剤が開示さ
れている。このエマルジョンはイオン架橋を利用するた
め架橋剤を使用直前に配合する必要がなく1液化が可能
であるが、貼り付け後長期間保存されると粘着力が増大
し再剥離性が低下する問題がある。
【0005】特開平6−158010号公報には、カル
ボニル基含有不飽和単量体0.1〜5重量%を含む単量
体混合物を、連鎖移動剤を用いて乳化重合して得られた
樹脂水性分散液と分子中少なくとも2個のヒドラジノ基
を有するヒドラジン誘導体からなる水性粘接着剤組成物
が開示されている。この組成物はヒドラジン誘導体を配
合後も安定した性能が得られるため1液化が可能である
が、該粘着剤を使用した粘着シートは貼り付け初期には
再剥離性を有するが、貼り付け後長期間保存されると粘
着力が増大し再剥離性が低下する問題がある。
ボニル基含有不飽和単量体0.1〜5重量%を含む単量
体混合物を、連鎖移動剤を用いて乳化重合して得られた
樹脂水性分散液と分子中少なくとも2個のヒドラジノ基
を有するヒドラジン誘導体からなる水性粘接着剤組成物
が開示されている。この組成物はヒドラジン誘導体を配
合後も安定した性能が得られるため1液化が可能である
が、該粘着剤を使用した粘着シートは貼り付け初期には
再剥離性を有するが、貼り付け後長期間保存されると粘
着力が増大し再剥離性が低下する問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、粘着
性に優れ、かつ被着体への貼り付け後長時間放置された
後でも被着体表面から容易に剥離できる粘着ラベル類に
使用できる1液再剥離用水分散型感圧性接着剤を提供す
ることである。
性に優れ、かつ被着体への貼り付け後長時間放置された
後でも被着体表面から容易に剥離できる粘着ラベル類に
使用できる1液再剥離用水分散型感圧性接着剤を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、アクリル系単
量体を乳化重合する際に、単量体組成中の官能基単量体
含有率の異なる2層構成の重合体粒子を生成するか、ま
たは単量体組成中の官能基単量体含有率の異なる2種の
重合体粒子を生成してこれをブレンドすることにより得
られる水分散体に、2個のヒドラジノ基を有するヒドラ
ジン誘導体を配合することにより、貼り付け後長時間放
置された後でも被着体表面から容易に剥離できることを
知り、本発明を完成するに至った。
的を達成するために、鋭意検討した結果、アクリル系単
量体を乳化重合する際に、単量体組成中の官能基単量体
含有率の異なる2層構成の重合体粒子を生成するか、ま
たは単量体組成中の官能基単量体含有率の異なる2種の
重合体粒子を生成してこれをブレンドすることにより得
られる水分散体に、2個のヒドラジノ基を有するヒドラ
ジン誘導体を配合することにより、貼り付け後長時間放
置された後でも被着体表面から容易に剥離できることを
知り、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、(A)アルキル基の炭素数が4
〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とし、カルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%
(a層の単量体混合物の合計を100重量%とする)含
む共重合体からなるa層と、アルキル基の炭素数が4〜
12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、カルボニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%
(b層の単量体混合物の合計を100重量%とする)含
む共重合体からなるb層との2層で構成されており、a
層のカルボニル基含有不飽和単量体の含有率がb層のカ
ルボニル基含有不飽和単量体の含有率の1/2以下であ
る水性分散液、及び(B)分子中に少なくとも2個のヒ
ドラジノ基を有するヒドラジン誘導体を含有してなり、
該水性分散液を構成するa層の単量体混合物が10〜9
0重量部、b層の単量体混合物が90〜10重量部であ
り、a層の単量体混合物を重合後、b層の単量体混合物
を重合してなる再剥離用水分散型感圧性接着剤である。
〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分
とし、カルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%
(a層の単量体混合物の合計を100重量%とする)含
む共重合体からなるa層と、アルキル基の炭素数が4〜
12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、カルボニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%
(b層の単量体混合物の合計を100重量%とする)含
む共重合体からなるb層との2層で構成されており、a
層のカルボニル基含有不飽和単量体の含有率がb層のカ
ルボニル基含有不飽和単量体の含有率の1/2以下であ
る水性分散液、及び(B)分子中に少なくとも2個のヒ
ドラジノ基を有するヒドラジン誘導体を含有してなり、
該水性分散液を構成するa層の単量体混合物が10〜9
0重量部、b層の単量体混合物が90〜10重量部であ
り、a層の単量体混合物を重合後、b層の単量体混合物
を重合してなる再剥離用水分散型感圧性接着剤である。
【0009】また、(A)アルキル基の炭素数が4〜1
2の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、カルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a
粒子の単量体混合物の合計を100重量%とする)含む
共重合体からなるa粒子と、アルキル基の炭素数が4〜
12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、カルボニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%
(b粒子の単量体混合物の合計を100重量%とする)
含む共重合体からなるb粒子との2種の共重合体粒子で
構成されており、a粒子のカルボニル基含有不飽和単量
体の含有率がb粒子のカルボニル基含有不飽和単量体の
含有率の1/2以下である水性分散液、及び(B)分子
中に少なくとも2個のヒドラジノ基を有するヒドラジン
誘導体を含有してなり、該重合体粒子を構成するa粒子
が10〜90重量部、b粒子が90〜10重量部である
再剥離用水分散型感圧性接着剤である。
2の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、カルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a
粒子の単量体混合物の合計を100重量%とする)含む
共重合体からなるa粒子と、アルキル基の炭素数が4〜
12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、カルボニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%
(b粒子の単量体混合物の合計を100重量%とする)
含む共重合体からなるb粒子との2種の共重合体粒子で
構成されており、a粒子のカルボニル基含有不飽和単量
体の含有率がb粒子のカルボニル基含有不飽和単量体の
含有率の1/2以下である水性分散液、及び(B)分子
中に少なくとも2個のヒドラジノ基を有するヒドラジン
誘導体を含有してなり、該重合体粒子を構成するa粒子
が10〜90重量部、b粒子が90〜10重量部である
再剥離用水分散型感圧性接着剤である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を詳細に説明
する。本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤は、2層
を構成する水性分散液であり、良好な再剥離性を得る為
に、該水性分散液を構成するa層が10〜90重量部、
好ましくは20〜80重量部、b層が90〜10重量
部、好ましくは80〜20重量部であることが必要であ
る。a層の割合が、10重量部より少ない場合や90重
量部より多い場合には再剥離性が低下する。
する。本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤は、2層
を構成する水性分散液であり、良好な再剥離性を得る為
に、該水性分散液を構成するa層が10〜90重量部、
好ましくは20〜80重量部、b層が90〜10重量
部、好ましくは80〜20重量部であることが必要であ
る。a層の割合が、10重量部より少ない場合や90重
量部より多い場合には再剥離性が低下する。
【0011】本発明に使用するa層を構成する単量体混
合物は、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボニル基含
有不飽和単量体を0〜2重量%(a層の単量体混合物の
合計を100重量%とする)含有し、好ましくは共重合
体のガラス転移温度が−20℃以下である。アルキル基
の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとしては、具体的に(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル等が挙げられ、これらの群
より選ばれた少なくとも1種以上使用することができ
る。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重
合可能なカルボニル基含有不飽和単量体以外の重合性不
飽和単量体を使用することもできる。例えば、メタクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピ
ル等のアルキル基の炭素数が1〜3の(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、メタクリル酸トリデシル、アクリ
ル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が13〜18の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジ(メタ)アクリ
レート等の水酸基含有単量体、無水マレイン酸、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有単
量体、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイルモル
ホリン、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレ
イミド、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル等が挙げられ、これらの群より選ばれた少なくとも1
種以上使用することができる。
合物は、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボニル基含
有不飽和単量体を0〜2重量%(a層の単量体混合物の
合計を100重量%とする)含有し、好ましくは共重合
体のガラス転移温度が−20℃以下である。アルキル基
の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルとしては、具体的に(メタ)アクリル酸ブチル、
(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸イソノニル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、
(メタ)アクリル酸ラウリル等が挙げられ、これらの群
より選ばれた少なくとも1種以上使用することができ
る。また、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重
合可能なカルボニル基含有不飽和単量体以外の重合性不
飽和単量体を使用することもできる。例えば、メタクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピ
ル等のアルキル基の炭素数が1〜3の(メタ)アクリル
酸アルキルエステル、メタクリル酸トリデシル、アクリ
ル酸ステアリル等のアルキル基の炭素数が13〜18の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシアルキル、グリセリンジ(メタ)アクリ
レート等の水酸基含有単量体、無水マレイン酸、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸等のカルボキシル基含有単
量体、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、(メタ)アクリロイルモル
ホリン、シクロヘキシルマレイミド、イソプロピルマレ
イミド、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸グリシジ
ル等が挙げられ、これらの群より選ばれた少なくとも1
種以上使用することができる。
【0012】本発明に使用するa層を構成するカルボニ
ル基含有不飽和単量体は、具体的に、アクロレイン、ジ
アセトンアクリルアミド、ホルミルスチロール、好まし
くは4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケト
ン、例えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、
ビニルイソブチルケトン等、アセトアセトキシエチル
(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリレー
ト、アセトニルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート−アセチルアセテート、ブタンジオール−
1,4−アクリレート−アセチルアセテート等が挙げら
れ、これらの群より選ばれた少なくとも1種以上使用す
ることができる。
ル基含有不飽和単量体は、具体的に、アクロレイン、ジ
アセトンアクリルアミド、ホルミルスチロール、好まし
くは4〜7個の炭素原子を有するビニルアルキルケト
ン、例えばビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、
ビニルイソブチルケトン等、アセトアセトキシエチル
(メタ)アクリレート、ジアセトン(メタ)アクリレー
ト、アセトニルアクリレート、2−ヒドロキシプロピル
アクリレート−アセチルアセテート、ブタンジオール−
1,4−アクリレート−アセチルアセテート等が挙げら
れ、これらの群より選ばれた少なくとも1種以上使用す
ることができる。
【0013】a層を構成する単量体混合物において、ア
ルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アル
キルエステル、カルボニル基含有単量体及びこれら以外
の重合性不飽和単量体は、共重合体のガラス転移点が通
常−20℃以下となるように、各使用量を選択すること
ができる。アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルは、主成分として全単量体の
80重量%以上の割合で用いられ、またカルボニル基含
有単量体は、全単量体中、0〜2重量%の割合で用いら
れる。a層で使用するカルボニル基含有不飽和単量体の
含有率は、b層のカルボニル基含有不飽和単量体の含有
率の1/2以下であることが必要である。その使用量が
1/2を超える場合には、再剥離性が低下する。
ルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル酸アル
キルエステル、カルボニル基含有単量体及びこれら以外
の重合性不飽和単量体は、共重合体のガラス転移点が通
常−20℃以下となるように、各使用量を選択すること
ができる。アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルは、主成分として全単量体の
80重量%以上の割合で用いられ、またカルボニル基含
有単量体は、全単量体中、0〜2重量%の割合で用いら
れる。a層で使用するカルボニル基含有不飽和単量体の
含有率は、b層のカルボニル基含有不飽和単量体の含有
率の1/2以下であることが必要である。その使用量が
1/2を超える場合には、再剥離性が低下する。
【0014】本発明に使用するb層を構成する単量体混
合物は、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを主成分とし、前述のa層にお
けるアルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルと同様のものを使用することができ
る。主成分として、全単量体の80重量%以上の割合で
用いられる。
合物は、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを主成分とし、前述のa層にお
けるアルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルと同様のものを使用することができ
る。主成分として、全単量体の80重量%以上の割合で
用いられる。
【0015】本発明に使用するb層を構成するカルボニ
ル基含有不飽和単量体は、前述のa層と同様のものを使
用することができるが、その使用量はb層の全単量体中
0.1〜5重量%である。これらの範囲外になると、粘
着力、再剥離性等のいずれかの特性が低下する。
ル基含有不飽和単量体は、前述のa層と同様のものを使
用することができるが、その使用量はb層の全単量体中
0.1〜5重量%である。これらの範囲外になると、粘
着力、再剥離性等のいずれかの特性が低下する。
【0016】(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共
重合可能なカルボニル基含有不飽和単量体以外の重合性
不飽和単量体も前述a層と同様のものが使用できる。
重合可能なカルボニル基含有不飽和単量体以外の重合性
不飽和単量体も前述a層と同様のものが使用できる。
【0017】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、まず、一方の層を構成する単量体混合物を乳化重合
し、ついで、その重合系内に他方の層を構成する単量体
混合物を加えて乳化重合する2段階重合法により、水中
に2層構造の重合体粒子が乳化分散した水分散液から得
られる。好ましくはa層を構成する単量体混合物を乳化
重合し、引き続きその重合系内にb層を構成する単量体
混合物を加えて乳化重合する2段階乳化重合法により得
ることができ、水中にa層とb層との2層構造の重合体
粒子が乳化分散した水分散液から得られる。a層を構成
する単量体混合物とb層を構成する単量体混合物との割
合は、a層を構成する単量体混合物が10〜90重量
部、好ましくは20〜80重量部、b層を構成する単量
体混合物が90〜10重量部、好ましくは80〜20重
量部である。
は、まず、一方の層を構成する単量体混合物を乳化重合
し、ついで、その重合系内に他方の層を構成する単量体
混合物を加えて乳化重合する2段階重合法により、水中
に2層構造の重合体粒子が乳化分散した水分散液から得
られる。好ましくはa層を構成する単量体混合物を乳化
重合し、引き続きその重合系内にb層を構成する単量体
混合物を加えて乳化重合する2段階乳化重合法により得
ることができ、水中にa層とb層との2層構造の重合体
粒子が乳化分散した水分散液から得られる。a層を構成
する単量体混合物とb層を構成する単量体混合物との割
合は、a層を構成する単量体混合物が10〜90重量
部、好ましくは20〜80重量部、b層を構成する単量
体混合物が90〜10重量部、好ましくは80〜20重
量部である。
【0018】2段階重合方法としては、一方を構成する
単量体混合物と、少なくとも水、界面活性剤及び重合開
始剤を反応容器に一括仕込み乳化重合を行なった後、連
続して他方の単量体混合物を必要に応じて水、界面活性
剤及び重合開始剤を同じ反応容器に一括仕込み乳化重合
を行なう方法(A重合法)と、一方を構成する単量体混
合物を、少なくとも水、界面活性剤及び重合開始剤を仕
込んだ反応容器に滴下して乳化重合を行った後、連続し
て他方の単量体混合物を、必要に応じて水、界面活性剤
及び重合開始剤を仕込んだ同じ反応容器に滴下して乳化
重合を行なう方法(B重合法)と、一方を構成する単量
体混合物をあらかじめ水及び界面活性剤と共に乳化した
ものを、水と必要に応じて、界面活性剤や重合開始剤を
仕込んだ反応容器に滴下して乳化重合を行ったあと、連
続して他方の単量体混合物をあらかじめ水及び界面活性
剤と共に乳化したものを、必要に応じて水、界面活性剤
及び重合開始剤を仕込んだ同じ反応容器に滴下して乳化
重合を行なう方法(C重合法)や、これらのそれぞれの
組み合わせによる方法がある。本発明の再剥離用水分散
型感圧性接着剤は、これらのいずれの方法を用いても製
造することができるが、好ましくは重合時の反応安定性
等によりC重合法が適している。
単量体混合物と、少なくとも水、界面活性剤及び重合開
始剤を反応容器に一括仕込み乳化重合を行なった後、連
続して他方の単量体混合物を必要に応じて水、界面活性
剤及び重合開始剤を同じ反応容器に一括仕込み乳化重合
を行なう方法(A重合法)と、一方を構成する単量体混
合物を、少なくとも水、界面活性剤及び重合開始剤を仕
込んだ反応容器に滴下して乳化重合を行った後、連続し
て他方の単量体混合物を、必要に応じて水、界面活性剤
及び重合開始剤を仕込んだ同じ反応容器に滴下して乳化
重合を行なう方法(B重合法)と、一方を構成する単量
体混合物をあらかじめ水及び界面活性剤と共に乳化した
ものを、水と必要に応じて、界面活性剤や重合開始剤を
仕込んだ反応容器に滴下して乳化重合を行ったあと、連
続して他方の単量体混合物をあらかじめ水及び界面活性
剤と共に乳化したものを、必要に応じて水、界面活性剤
及び重合開始剤を仕込んだ同じ反応容器に滴下して乳化
重合を行なう方法(C重合法)や、これらのそれぞれの
組み合わせによる方法がある。本発明の再剥離用水分散
型感圧性接着剤は、これらのいずれの方法を用いても製
造することができるが、好ましくは重合時の反応安定性
等によりC重合法が適している。
【0019】本発明の水性分散液の乳化重合に際し、使
用できる重合開始剤として、2,2´−アゾビス(2−
メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2´−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド等の
アゾ系、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫
酸塩、ベンゾイルパ―オキサイド、t−ブチルハイドロ
パ―オキサイド、過酸化水素等の過酸化物を使用するこ
とができる。又過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組
み合わせや過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組
み合わせ等からなるレドツクス開始剤も使用することが
できる。これらの重合開始剤は、通常は、乳化重合の各
段階毎に、所定量を添加して、重合反応を行わせるよう
にすればよい。
用できる重合開始剤として、2,2´−アゾビス(2−
メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩、2,2´−アゾ
ビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド等の
アゾ系、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫
酸塩、ベンゾイルパ―オキサイド、t−ブチルハイドロ
パ―オキサイド、過酸化水素等の過酸化物を使用するこ
とができる。又過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組
み合わせや過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組
み合わせ等からなるレドツクス開始剤も使用することが
できる。これらの重合開始剤は、通常は、乳化重合の各
段階毎に、所定量を添加して、重合反応を行わせるよう
にすればよい。
【0020】本発明の水性分散液の乳化重合に際し、重
合安定性を確保するため、アニオン系やノニオン系乳化
剤が適量用いられる。アニオン系乳化剤としては、具体
的にラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルフエニルエ―テル硫酸ナトリウム等
が挙げられる。ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエニルエーテル等が挙げられ、これらの群れから選
ばれた少なくとも1種以上使用することができる。ま
た、プロペニル基等を導入したラジカル重合性の乳化剤
も使用することができる。これらの乳化剤を単独又は併
用して使用することもできる。
合安定性を確保するため、アニオン系やノニオン系乳化
剤が適量用いられる。アニオン系乳化剤としては、具体
的にラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキ
シエチレンアルキルフエニルエ―テル硫酸ナトリウム等
が挙げられる。ノニオン系乳化剤としては、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキ
ルフエニルエーテル等が挙げられ、これらの群れから選
ばれた少なくとも1種以上使用することができる。ま
た、プロペニル基等を導入したラジカル重合性の乳化剤
も使用することができる。これらの乳化剤を単独又は併
用して使用することもできる。
【0021】本発明に使用する分子中に少なくとも2個
のヒドラジノ基を有するヒドラジン誘導体は、2〜10
個、好ましくは4〜6個の炭素原子を有するジカルボン
酸とヒドラジンとの脱水縮合物であるジカルボン酸ジヒ
ドラジド、例えばしゅう酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒ
ドラジド、こはく酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラ
ジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジ
ド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、
イタコン酸ジヒドラジド等;2〜4個の炭素原子を有す
る脂肪族水溶性ジヒドラジン、例えばエチレン−1,2
−ジヒドラジン、プロピレン−1,3−ジヒドラジン、
ブチレン−1,4−ジヒドラジン等があげられ、この群
より選ばれた少なくとも1種以上使用することができ
る。
のヒドラジノ基を有するヒドラジン誘導体は、2〜10
個、好ましくは4〜6個の炭素原子を有するジカルボン
酸とヒドラジンとの脱水縮合物であるジカルボン酸ジヒ
ドラジド、例えばしゅう酸ジヒドラジド、マロン酸ジヒ
ドラジド、こはく酸ジヒドラジド、グルタル酸ジヒドラ
ジド、アジピン酸ジヒドラジド、セバシン酸ジヒドラジ
ド、マレイン酸ジヒドラジド、フマル酸ジヒドラジド、
イタコン酸ジヒドラジド等;2〜4個の炭素原子を有す
る脂肪族水溶性ジヒドラジン、例えばエチレン−1,2
−ジヒドラジン、プロピレン−1,3−ジヒドラジン、
ブチレン−1,4−ジヒドラジン等があげられ、この群
より選ばれた少なくとも1種以上使用することができ
る。
【0022】本発明に使用するヒドラジン誘導体の配合
割合は、(A)成分中のカルボニル基1モルに対してヒ
ドラジノ基が0.05〜5モル、好ましくは0.2〜3
モルである。これらの範囲外となると、粘着力及び再剥
離性が低下する。
割合は、(A)成分中のカルボニル基1モルに対してヒ
ドラジノ基が0.05〜5モル、好ましくは0.2〜3
モルである。これらの範囲外となると、粘着力及び再剥
離性が低下する。
【0023】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、2種の重合体粒子で構成された水性分散液であって
もよい。該水性分散液を構成するa粒子は10〜90重
量部、好ましくは20〜80重量部であり、b粒子は9
0〜10重量部、好ましくは80〜20重量部であるこ
とが必要である。a粒子の割合が、10重量部より少な
い場合や90重量部より多い場合には、貼り付け後長期
間放置された後の再剥離性が低下する。
は、2種の重合体粒子で構成された水性分散液であって
もよい。該水性分散液を構成するa粒子は10〜90重
量部、好ましくは20〜80重量部であり、b粒子は9
0〜10重量部、好ましくは80〜20重量部であるこ
とが必要である。a粒子の割合が、10重量部より少な
い場合や90重量部より多い場合には、貼り付け後長期
間放置された後の再剥離性が低下する。
【0024】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、a粒子を構成する単量体混合物を乳化重合して、水
中にa粒子が乳化分散した水分散液を得、これとは別
に、b粒子を構成する単量体混合物を乳化重合して、水
中にb粒子が乳化分散した水分散液を得、この両水分散
液をaとb両粒子の重量比率がa粒子は10〜90重量
%、好ましくは20〜80重量%であり、b粒子は90
〜10重量%、好ましくは80〜20重量%となるよう
にブレンドすることにより得られる。a粒子を構成する
単量体混合物としては、アルキル基の炭素数が4〜12
の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、
カルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a粒子
の単量体混合物の合計を100重量%とする)からな
り、前述のa層を構成する単量体混合物と同様のものが
用いられる。また、b粒子を構成する単量体混合物とし
ては、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボニル基含有
不飽和単量体を0.1〜5重量%(b粒子の単量体混合
物の合計を100重量%とする)からなり、a粒子のカ
ルボニル基含有不飽和単量体の含有率がb粒子のカルボ
ニル基含有不飽和単量体の含有率の1/2以下である。
前述のb層を構成する単量体と同様のものが用いられ
る。重合開始剤及び乳化剤についても、前述の2段階重
合の場合と同様のものを使用できる。得られた水性分散
液及び分子中に少なくとも2個のヒドラジノ基を有する
ヒドラジン誘導体を含有してなる再剥離用水分散型感圧
性接着剤である。
は、a粒子を構成する単量体混合物を乳化重合して、水
中にa粒子が乳化分散した水分散液を得、これとは別
に、b粒子を構成する単量体混合物を乳化重合して、水
中にb粒子が乳化分散した水分散液を得、この両水分散
液をaとb両粒子の重量比率がa粒子は10〜90重量
%、好ましくは20〜80重量%であり、b粒子は90
〜10重量%、好ましくは80〜20重量%となるよう
にブレンドすることにより得られる。a粒子を構成する
単量体混合物としては、アルキル基の炭素数が4〜12
の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、
カルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a粒子
の単量体混合物の合計を100重量%とする)からな
り、前述のa層を構成する単量体混合物と同様のものが
用いられる。また、b粒子を構成する単量体混合物とし
ては、アルキル基の炭素数が4〜12の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボニル基含有
不飽和単量体を0.1〜5重量%(b粒子の単量体混合
物の合計を100重量%とする)からなり、a粒子のカ
ルボニル基含有不飽和単量体の含有率がb粒子のカルボ
ニル基含有不飽和単量体の含有率の1/2以下である。
前述のb層を構成する単量体と同様のものが用いられ
る。重合開始剤及び乳化剤についても、前述の2段階重
合の場合と同様のものを使用できる。得られた水性分散
液及び分子中に少なくとも2個のヒドラジノ基を有する
ヒドラジン誘導体を含有してなる再剥離用水分散型感圧
性接着剤である。
【0025】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、前述のように調製されるa層とb層との2層構成の
重合体粒子を含む水性分散液、あるいはa粒子とb粒子
との2種の重合体粒子を含む水性分散液のいずれのタイ
プにおいても、その水性分散液中に、必要に応じて本発
明の効果に影響しない範囲で、各種の添加剤、例えば、
粘着付与樹脂、架橋剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔
料、染料、老化防止剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤等を配
合することができる。
は、前述のように調製されるa層とb層との2層構成の
重合体粒子を含む水性分散液、あるいはa粒子とb粒子
との2種の重合体粒子を含む水性分散液のいずれのタイ
プにおいても、その水性分散液中に、必要に応じて本発
明の効果に影響しない範囲で、各種の添加剤、例えば、
粘着付与樹脂、架橋剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔
料、染料、老化防止剤、増粘剤、消泡剤、防腐剤等を配
合することができる。
【0026】本発明の再剥離用水分散型感圧性接着剤
は、通常の感圧性接着シート類の製造方法にしたがっ
て、プラスチツクフイルム、紙、金属箔等の適宜の支持
体上に直接塗工、乾燥することにより、あるいはセパレ
ータ上に塗工、乾燥したのち、適宜の支持体上に転写す
ることにより、シート状やテープ状等の形態とされた再
剥離用感圧性接着シート類とすることができる。
は、通常の感圧性接着シート類の製造方法にしたがっ
て、プラスチツクフイルム、紙、金属箔等の適宜の支持
体上に直接塗工、乾燥することにより、あるいはセパレ
ータ上に塗工、乾燥したのち、適宜の支持体上に転写す
ることにより、シート状やテープ状等の形態とされた再
剥離用感圧性接着シート類とすることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、本発明は以下の実施例にのみ限定されるもの
ではない。また、以下において、部あるいは%とあるの
は、すべて重量部あるいは重量%を意味するものであ
る。
る。なお、本発明は以下の実施例にのみ限定されるもの
ではない。また、以下において、部あるいは%とあるの
は、すべて重量部あるいは重量%を意味するものであ
る。
【0028】実施例1 別に、a層用単量体混合乳化物としてアクリル酸2−エ
チルヘキシル48.8部、アクリル酸1部、ジアセトン
アクリルアミド0.2部、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製 商
品名レベノールWZ)1.5部、イオン交換水28部で
乳化したものを準備する。更に別に、b層用単量体混合
乳化物としてアクリル酸2−エチルヘキシル48部、ア
クリル酸1部、ジアセトンアクリルアミド1部 ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
(花王株式会社製 商品名レベノールWZ)1.5部、
イオン交換水28部で乳化したものを準備する。温度
計、攪拌機、滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管を備
えた反応器に、イオン交換水28部及び窒素を封入し
た。反応器の内温を80℃に保ちながら、5%濃度過硫
酸カリウム水溶液を2部添加し、直ちにa層用単量体混
合乳化物を2時間かけて連続的に滴下し、並行して5%
濃度過硫酸カリウム水溶液2部を滴下しながら乳化重合
させた。a層用単量体混合乳化物滴下終了後直ちに、b
層用単量体混合乳化物を2時間かけて連続的に滴下し、
同様に並行して5%濃度過硫酸カリウム水溶液2部を滴
下しながら乳化重合した。滴下終了後内温を80℃に保
ちながら2時間熟成した。その後室温まで冷却した。ア
ンモニア水で中和して、調整して固形分50%、粘度2
00mPa・s、pH8.0なる2層構造の水性分散液
を得た。さらに、ポリアクリル酸系増粘剤(ローム ア
ンド ハース社製、商品名ASE−60)添加して1
0,000mPa・s(B型粘度計)に増粘し、固形分
100部に対して0.3部のアジピン酸ジヒドラジドを
イオン交換水で10%に溶解したものを添加してよく混
合して、再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。該
接着剤を、剥離紙に乾燥後25μmになるように塗布
し、100℃で1分間乾燥後、上質紙(64g/m2)
に転写して、23℃ 65%RHの雰囲気で7日間放置
後、再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は再剥離性及
び経時安定性すべて良好であった。結果は表1に示す。
チルヘキシル48.8部、アクリル酸1部、ジアセトン
アクリルアミド0.2部、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製 商
品名レベノールWZ)1.5部、イオン交換水28部で
乳化したものを準備する。更に別に、b層用単量体混合
乳化物としてアクリル酸2−エチルヘキシル48部、ア
クリル酸1部、ジアセトンアクリルアミド1部 ポリオ
キシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム
(花王株式会社製 商品名レベノールWZ)1.5部、
イオン交換水28部で乳化したものを準備する。温度
計、攪拌機、滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管を備
えた反応器に、イオン交換水28部及び窒素を封入し
た。反応器の内温を80℃に保ちながら、5%濃度過硫
酸カリウム水溶液を2部添加し、直ちにa層用単量体混
合乳化物を2時間かけて連続的に滴下し、並行して5%
濃度過硫酸カリウム水溶液2部を滴下しながら乳化重合
させた。a層用単量体混合乳化物滴下終了後直ちに、b
層用単量体混合乳化物を2時間かけて連続的に滴下し、
同様に並行して5%濃度過硫酸カリウム水溶液2部を滴
下しながら乳化重合した。滴下終了後内温を80℃に保
ちながら2時間熟成した。その後室温まで冷却した。ア
ンモニア水で中和して、調整して固形分50%、粘度2
00mPa・s、pH8.0なる2層構造の水性分散液
を得た。さらに、ポリアクリル酸系増粘剤(ローム ア
ンド ハース社製、商品名ASE−60)添加して1
0,000mPa・s(B型粘度計)に増粘し、固形分
100部に対して0.3部のアジピン酸ジヒドラジドを
イオン交換水で10%に溶解したものを添加してよく混
合して、再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。該
接着剤を、剥離紙に乾燥後25μmになるように塗布
し、100℃で1分間乾燥後、上質紙(64g/m2)
に転写して、23℃ 65%RHの雰囲気で7日間放置
後、再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は再剥離性及
び経時安定性すべて良好であった。結果は表1に示す。
【0029】実施例2〜6 実施例2、3、4、5、6は表1に示すように単量体の
種類と量を変える以外は実施例1と全く同様の方法で水
分散型感圧接着剤を得、実施例1と同様に架橋剤を添加
し再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は再剥離性及び
経時安定性すべて良好であった。結果は表1及び2に示
す。
種類と量を変える以外は実施例1と全く同様の方法で水
分散型感圧接着剤を得、実施例1と同様に架橋剤を添加
し再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は再剥離性及び
経時安定性すべて良好であった。結果は表1及び2に示
す。
【0030】実施例7 a粒子用水分散液の製造 温度計、攪拌機、滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管
を備えた反応器に、イオン交換水14部及び窒素を封入
し、反応器の内温を80℃に保ちながら、5%濃度過硫
酸カリウム水溶液1部を添加し、直ちに別に準備したア
クリル酸2−エチルヘキシル48.8部、アクリル酸1
部、ジアセトンアクリルアミド0.2部ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株
式会社製 商品名レベノールWZ)1.5部、イ
オン交換水28部で乳化したものを、4時間かけて連続
的に滴下し、並行して5%濃度過硫酸カリウム水溶液2
部を滴下して乳化重合させた。滴下終了後80℃で2時
間熟成し室温まで冷却しa粒子用水分散液を得た。 b粒子水分散液の製造 a粒子水分散液の製造法と同様の方法で温度計、攪拌
機、滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管を備えた別の
反応器に、イオン交換水14部及び窒素を封入し、反応
器の内温を80℃に保ちながら、5%濃度過硫酸カリウ
ム水溶液1部を添加し、直ちに別に準備したアクリル酸
2−エチルヘキシル48部、アクリル酸1部、ジアセト
ンアクリルアミド1部 ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製 商品
名レベノールWZ)1.5部、イオン交換水28部で乳
化したものを、反応器の内温を80℃に保ちながら、4
時間かけて連続的に滴下し、並行して5%濃度過硫酸カ
リウム水溶液2部滴下して乳化重合させた。滴下終了後
80℃で2時間熟成し室温まで冷却しb粒子用水分散液
を得た。a粒子水分散物とb粒子水分散物を固形比5
0:50の割合で混合して、アンモニア水で中和し、調
整して固形分50%、粘度200mPa・s、pH8.
1なる2種の粒子からなる水分散液を得た。該水分散液
に、ポリアクリル酸系増粘剤(ローム アンド ハース
社製、商品名ASE−60)添加して11,000mP
a・s(B型粘度計)に増粘させ、その固形分100部
に対して0.3部のアジピン酸ジヒドラジドをイオン交
換水で10%に溶解したものを添加してよく混合して、
再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。実施例1と
同様に再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は再剥離性
及び経時安定性すべて良好であった。結果は表2に示
す。なお、実施例7において、水分散液aとbとの混合
に際して、水分散液bの混合比率をさらに高くする、た
とえば水分散液aの重合体粒子を5重量部、水分散液b
の重合体粒子を95重量部の割合で配合すると、密着性
が低下してくる傾向がみられた。また、逆に、水分散液
aの混合比率をさらに高くする、たとえば水分散液aの
重合体粒子を95重量部、水分散液bの重合体粒子を5
部重量の割合に配合すると、再剥離性が低下してくる傾
向がみられた。この結果から、両分散液a及びbの混合
に際して、前者の重合体粒子が10〜90重量部、後者
の重合体粒子が90〜10重量部となるように、混合す
るのが好ましいことが確認された。
を備えた反応器に、イオン交換水14部及び窒素を封入
し、反応器の内温を80℃に保ちながら、5%濃度過硫
酸カリウム水溶液1部を添加し、直ちに別に準備したア
クリル酸2−エチルヘキシル48.8部、アクリル酸1
部、ジアセトンアクリルアミド0.2部ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株
式会社製 商品名レベノールWZ)1.5部、イ
オン交換水28部で乳化したものを、4時間かけて連続
的に滴下し、並行して5%濃度過硫酸カリウム水溶液2
部を滴下して乳化重合させた。滴下終了後80℃で2時
間熟成し室温まで冷却しa粒子用水分散液を得た。 b粒子水分散液の製造 a粒子水分散液の製造法と同様の方法で温度計、攪拌
機、滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管を備えた別の
反応器に、イオン交換水14部及び窒素を封入し、反応
器の内温を80℃に保ちながら、5%濃度過硫酸カリウ
ム水溶液1部を添加し、直ちに別に準備したアクリル酸
2−エチルヘキシル48部、アクリル酸1部、ジアセト
ンアクリルアミド1部 ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製 商品
名レベノールWZ)1.5部、イオン交換水28部で乳
化したものを、反応器の内温を80℃に保ちながら、4
時間かけて連続的に滴下し、並行して5%濃度過硫酸カ
リウム水溶液2部滴下して乳化重合させた。滴下終了後
80℃で2時間熟成し室温まで冷却しb粒子用水分散液
を得た。a粒子水分散物とb粒子水分散物を固形比5
0:50の割合で混合して、アンモニア水で中和し、調
整して固形分50%、粘度200mPa・s、pH8.
1なる2種の粒子からなる水分散液を得た。該水分散液
に、ポリアクリル酸系増粘剤(ローム アンド ハース
社製、商品名ASE−60)添加して11,000mP
a・s(B型粘度計)に増粘させ、その固形分100部
に対して0.3部のアジピン酸ジヒドラジドをイオン交
換水で10%に溶解したものを添加してよく混合して、
再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。実施例1と
同様に再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は再剥離性
及び経時安定性すべて良好であった。結果は表2に示
す。なお、実施例7において、水分散液aとbとの混合
に際して、水分散液bの混合比率をさらに高くする、た
とえば水分散液aの重合体粒子を5重量部、水分散液b
の重合体粒子を95重量部の割合で配合すると、密着性
が低下してくる傾向がみられた。また、逆に、水分散液
aの混合比率をさらに高くする、たとえば水分散液aの
重合体粒子を95重量部、水分散液bの重合体粒子を5
部重量の割合に配合すると、再剥離性が低下してくる傾
向がみられた。この結果から、両分散液a及びbの混合
に際して、前者の重合体粒子が10〜90重量部、後者
の重合体粒子が90〜10重量部となるように、混合す
るのが好ましいことが確認された。
【0031】比較例1 温度計,攪拌機,滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管
を備えた反応器に,イオン交換水28部及び窒素を封入
し、反応器の内温を80度に保ちながら5%濃度過硫酸
カリウム水溶液2部を添加し直ちに、別に準備したアク
リル酸2−エチルヘキシル98部、アクリル酸1部、ジ
アセトンアクリルアミド1部 ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製
商品名レベノールWZ)1.5部、イオン交換水56
部で乳化したものを、4時間かけて連続的に滴下し、並
行して5%濃度過硫酸カリウム水溶液4部を滴下して乳
化重合させた。滴下終了後80℃で2時間熟成しその後
室温まで冷却した。アンモニア水で中和し、調整し固形
分50%、粘度170mPa・sなる水分散液を得た。
該水分散液に、ポリアクリル酸系増粘剤(ローム アン
ド ハース社製、商品名ASE−60)添加して10,
000に増粘させ、さらに、その固形分100部に対し
て0.3部のアジピン酸ジヒドラジドをイオン交換水で
10%に溶解したものを添加してよく混合して、再剥離
用水分散型感圧性接着剤を調製した。実施例1と同様に
再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果はステンレス板の
再剥離性が悪かった。結果は表2に示す。
を備えた反応器に,イオン交換水28部及び窒素を封入
し、反応器の内温を80度に保ちながら5%濃度過硫酸
カリウム水溶液2部を添加し直ちに、別に準備したアク
リル酸2−エチルヘキシル98部、アクリル酸1部、ジ
アセトンアクリルアミド1部 ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル硫酸ナトリウム(花王株式会社製
商品名レベノールWZ)1.5部、イオン交換水56
部で乳化したものを、4時間かけて連続的に滴下し、並
行して5%濃度過硫酸カリウム水溶液4部を滴下して乳
化重合させた。滴下終了後80℃で2時間熟成しその後
室温まで冷却した。アンモニア水で中和し、調整し固形
分50%、粘度170mPa・sなる水分散液を得た。
該水分散液に、ポリアクリル酸系増粘剤(ローム アン
ド ハース社製、商品名ASE−60)添加して10,
000に増粘させ、さらに、その固形分100部に対し
て0.3部のアジピン酸ジヒドラジドをイオン交換水で
10%に溶解したものを添加してよく混合して、再剥離
用水分散型感圧性接着剤を調製した。実施例1と同様に
再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果はステンレス板の
再剥離性が悪かった。結果は表2に示す。
【0032】比較例2〜4 比較例2においてはb層に使用するカルボニル基含有不
飽和単量体であるジアセトンアクリルアミドの量が本発
明の範囲外にある以外は、また比較例3においてはa層
に使用するカルボニル基含有不飽和単量体であるジアセ
トンアクリルアミドの量が本発明の範囲外にある以外
は、さらに比較例4においてはa層とb層との単量体の
割合が本発明の範囲外にある以外は、実施例1と同様の
方法で水分散型感圧接着剤を得た。実施例1と同様に架
橋剤を添加し再剥離用粘着ラベルを得た。比較例2,
3,4共に再剥離性が悪かった。結果は表3に示す。
飽和単量体であるジアセトンアクリルアミドの量が本発
明の範囲外にある以外は、また比較例3においてはa層
に使用するカルボニル基含有不飽和単量体であるジアセ
トンアクリルアミドの量が本発明の範囲外にある以外
は、さらに比較例4においてはa層とb層との単量体の
割合が本発明の範囲外にある以外は、実施例1と同様の
方法で水分散型感圧接着剤を得た。実施例1と同様に架
橋剤を添加し再剥離用粘着ラベルを得た。比較例2,
3,4共に再剥離性が悪かった。結果は表3に示す。
【0033】比較例5 温度計、攪拌機、滴下装置、還流冷却管及び窒素導入管
を備えた反応器に、イオン交換水28部及び窒素を封入
し、反応器の内温を80℃に保ちながら5%濃度過硫酸
カリウム水溶液2部を添加し、直ちに別に準備したアク
リル酸2−エチルヘキシル99部、アクリル酸1部、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリ
ウム(花王株式会社製 商品名レベノールWZ)1.5
部、イオン交換水56部で乳化したものを4時間かけて
連続的に滴下し、並行して5%濃度過硫酸カリウム水溶
液4部を滴下して乳化重合させた。滴下終了後80℃で
2時間熟成し室温に冷却した。その後、アンモニア水で
中和し調整して、固形分50%、粘度170mPa・
s、pH7.8なる水分散液を得た。この分散液に、ポ
リアクリル酸系増粘剤(ローム アンド ハース社製、
商品名ASE−60)添加して11,000mPa・s
に増粘させ、さらに、その固形分100部に対して水溶
性エポキシ樹脂(ナガセ化成工業株式会社製、商品名デ
ナコールEX−810)1部を添加してよく混合して、
再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。実施例1と
同様にして再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は経時
安定性が悪かった。結果を表3に示す。
を備えた反応器に、イオン交換水28部及び窒素を封入
し、反応器の内温を80℃に保ちながら5%濃度過硫酸
カリウム水溶液2部を添加し、直ちに別に準備したアク
リル酸2−エチルヘキシル99部、アクリル酸1部、ポ
リオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリ
ウム(花王株式会社製 商品名レベノールWZ)1.5
部、イオン交換水56部で乳化したものを4時間かけて
連続的に滴下し、並行して5%濃度過硫酸カリウム水溶
液4部を滴下して乳化重合させた。滴下終了後80℃で
2時間熟成し室温に冷却した。その後、アンモニア水で
中和し調整して、固形分50%、粘度170mPa・
s、pH7.8なる水分散液を得た。この分散液に、ポ
リアクリル酸系増粘剤(ローム アンド ハース社製、
商品名ASE−60)添加して11,000mPa・s
に増粘させ、さらに、その固形分100部に対して水溶
性エポキシ樹脂(ナガセ化成工業株式会社製、商品名デ
ナコールEX−810)1部を添加してよく混合して、
再剥離用水分散型感圧性接着剤を調製した。実施例1と
同様にして再剥離用粘着ラベルを得た。試験結果は経時
安定性が悪かった。結果を表3に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】表1、表2及び表3中、単量体及び化合物
の種類を下記の略号にて示す。 2EHA :2−エチルヘキシルアクリレート AA :アクリル酸 DAAM :ジアセトンアクリルアミド AAEM :アセトアセトキシエチルメタクリレート ADH :アジピン酸ジヒドラジド EX−810:ナガセ化成工業(株)製水溶性エポキシ
樹脂 商品名デナコール
の種類を下記の略号にて示す。 2EHA :2−エチルヘキシルアクリレート AA :アクリル酸 DAAM :ジアセトンアクリルアミド AAEM :アセトアセトキシエチルメタクリレート ADH :アジピン酸ジヒドラジド EX−810:ナガセ化成工業(株)製水溶性エポキシ
樹脂 商品名デナコール
【0038】試験法 1.試験試料 得られた再剥離用水分散型感圧性接着剤を、剥離紙に乾
燥後25μmになるように塗布し、100℃で1分間乾
燥後、上質紙(64g/m2)に転写して、23℃、6
5%RHの雰囲気で7日間放置後、再剥離用粘着ラベル
を得た。
燥後25μmになるように塗布し、100℃で1分間乾
燥後、上質紙(64g/m2)に転写して、23℃、6
5%RHの雰囲気で7日間放置後、再剥離用粘着ラベル
を得た。
【0039】2.試験方法 各再剥離用粘着ラベルについて、下記の方法により、粘
着力及び再剥離性を調べた。 粘着力 JIS Z 0237の180°引き剥がし粘着力測定
に準じてステンレス板及びポリプロピレン板に試験用接
着ラベルを幅25mmに切り貼り付けた後、2Kgのロ
―ラで1往復圧着後、23℃、65%RH中で20分間
放置後、その温度内で引っ張り試験機にて引き剥がし速
度300mm/分で粘着力を測定した。測定単位はN/
25mmである。 再剥離性 試験用接着ラベルを幅25mmに切りステンレス板、塩
ビ板、ポリプロピレン板に室温で貼り合わせ、23℃、
65%RHの雰囲気に30日放置後、引っ張り試験機に
て引き剥がし速度300mm/分で剥離して、剥離後の
被着体表面の状態を目視にて判定した。 ○:糊残りや紙破れなくきれいに剥離できる。 △:糊残りや紙破れが部分的にある。 ×:全面に糊残りや紙破れがある。 経時安定性 再剥離用水分散型感圧性接着剤を25℃で30日間放置
後の状態を観察した。 ○:初期と変化なし。 △:粘度が少し高い。 ×:ゲル化する。
着力及び再剥離性を調べた。 粘着力 JIS Z 0237の180°引き剥がし粘着力測定
に準じてステンレス板及びポリプロピレン板に試験用接
着ラベルを幅25mmに切り貼り付けた後、2Kgのロ
―ラで1往復圧着後、23℃、65%RH中で20分間
放置後、その温度内で引っ張り試験機にて引き剥がし速
度300mm/分で粘着力を測定した。測定単位はN/
25mmである。 再剥離性 試験用接着ラベルを幅25mmに切りステンレス板、塩
ビ板、ポリプロピレン板に室温で貼り合わせ、23℃、
65%RHの雰囲気に30日放置後、引っ張り試験機に
て引き剥がし速度300mm/分で剥離して、剥離後の
被着体表面の状態を目視にて判定した。 ○:糊残りや紙破れなくきれいに剥離できる。 △:糊残りや紙破れが部分的にある。 ×:全面に糊残りや紙破れがある。 経時安定性 再剥離用水分散型感圧性接着剤を25℃で30日間放置
後の状態を観察した。 ○:初期と変化なし。 △:粘度が少し高い。 ×:ゲル化する。
【0040】
【発明の効果】本発明は、単量体組成の異なる2層構成
の重合体粒子を生成するか、又は単量体組成の異なる2
種の重合体粒子を生成してこれをブレンドすることによ
り、更に詳述すれば、単量体組成として、一方がカルボ
ニル基含有単量体を0.1〜5重量%含み、他方がカル
ボニル基含有単量体の含有率を一方の1/2以下含む構
成としたことにより、粘着性にすぐれ、かつ被着体への
貼り付け後長期間放置された後でも被着体表面から容易
に剥離できることから、感圧性接着ラベル・シ―ト類に
用いる再剥離用水分散型感圧性接着剤として有用であ
る。
の重合体粒子を生成するか、又は単量体組成の異なる2
種の重合体粒子を生成してこれをブレンドすることによ
り、更に詳述すれば、単量体組成として、一方がカルボ
ニル基含有単量体を0.1〜5重量%含み、他方がカル
ボニル基含有単量体の含有率を一方の1/2以下含む構
成としたことにより、粘着性にすぐれ、かつ被着体への
貼り付け後長期間放置された後でも被着体表面から容易
に剥離できることから、感圧性接着ラベル・シ―ト類に
用いる再剥離用水分散型感圧性接着剤として有用であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】(A)アルキル基の炭素数が4〜12の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カ
ルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a層の単
量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合体
からなるa層と、アルキル基の炭素数が4〜12の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カルボ
ニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%(b層の単
量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合体
からなるb層との2層で構成されており、a層のカルボ
ニル基含有不飽和単量体の含有率がb層のカルボニル基
含有不飽和単量体の含有率の1/2以下である水性分散
液、及び(B)分子中に少なくとも2個のヒドラジノ基
を有するヒドラジン誘導体を含有してなる再剥離用水分
散型感圧性接着剤。 - 【請求項2】 水性分散液を構成するa層の単量体混合
物が10〜90重量部、b層の単量体混合物が90〜1
0重量部である請求項1に記載の再剥離用水分散型感圧
性接着剤。 - 【請求項3】 a層の単量体混合物を重合後、連続して
b層の単量体混合物を重合する請求項1に記載の再剥離
用水分散型感圧性接着剤。 - 【請求項4】(A)アルキル基の炭素数が4〜12の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カ
ルボニル基含有不飽和単量体を0〜2重量%(a粒子の
単量体混合物の合計を100重量%とする)含む共重合
体からなるa粒子と、アルキル基の炭素数が4〜12の
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、カ
ルボニル基含有不飽和単量体を0.1〜5重量%(b粒
子の単量体混合物の合計を100重量%とする)含む共
重合体からなるb粒子との2種の共重合体粒子で構成さ
れており、a粒子のカルボニル基含有不飽和単量体の含
有率がb粒子のカルボニル基含有不飽和単量体の含有率
の1/2以下である水性分散液、及び(B)分子中に少
なくとも2個のヒドラジノ基を有するヒドラジン誘導体
を含有してなる再剥離用水分散型感圧性接着剤。 - 【請求項5】 重合体粒子を構成するa粒子が10〜9
0重量部、b粒子が90〜10重量部である請求項4に
記載の再剥離用水分散型感圧性接着剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000298046A JP2002105422A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 再剥離用水分散型感圧性接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000298046A JP2002105422A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 再剥離用水分散型感圧性接着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002105422A true JP2002105422A (ja) | 2002-04-10 |
Family
ID=18780063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000298046A Pending JP2002105422A (ja) | 2000-09-29 | 2000-09-29 | 再剥離用水分散型感圧性接着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002105422A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004277711A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-10-07 | Dainippon Ink & Chem Inc | 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品 |
JP2005281548A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Dainippon Ink & Chem Inc | 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品 |
-
2000
- 2000-09-29 JP JP2000298046A patent/JP2002105422A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004277711A (ja) * | 2003-02-28 | 2004-10-07 | Dainippon Ink & Chem Inc | 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品 |
JP4507610B2 (ja) * | 2003-02-28 | 2010-07-21 | Dic株式会社 | 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品 |
JP2005281548A (ja) * | 2004-03-30 | 2005-10-13 | Dainippon Ink & Chem Inc | 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品 |
JP4678477B2 (ja) * | 2004-03-30 | 2011-04-27 | Dic株式会社 | 再剥離型水性粘着剤組成物及び粘着製品 |
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