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JP2001512118A - オキシドスクアレン−シクラーゼを阻害するピリジル−およびピリミジル複素環式化合物 - Google Patents

オキシドスクアレン−シクラーゼを阻害するピリジル−およびピリミジル複素環式化合物

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JP2001512118A
JP2001512118A JP2000505153A JP2000505153A JP2001512118A JP 2001512118 A JP2001512118 A JP 2001512118A JP 2000505153 A JP2000505153 A JP 2000505153A JP 2000505153 A JP2000505153 A JP 2000505153A JP 2001512118 A JP2001512118 A JP 2001512118A
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JP
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alkyl
compound
formula
hydrogen
halogeno
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Withdrawn
Application number
JP2000505153A
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English (en)
Inventor
ニコラス ジョン ニューコンブ,
マイケル クライデ ジョンソン,
Original Assignee
ゼネカ・リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ゼネカ・リミテッド filed Critical ゼネカ・リミテッド
Publication of JP2001512118A publication Critical patent/JP2001512118A/ja
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、オキシドスクアレンシクラーゼを阻害するのに有用な複素環式誘導体、その調製のためのプロセス、およびそれを含む薬学的組成物に関する。本発明はまた、コレステロール生合成を阻害することができ、それゆえ血漿中のコレステロールレベルを低下させることができる、複素環式誘導体に関する。本発明はまた、このような複素環式誘導体を、高コレステロール血症、 アテローム性動脈硬化症およびコレステロールレベルの上昇に関係する他の医学的状態のような疾患および医学的状態の処置および予防に用いる方法に関する。式(I)において、GはCHまたはNから選択され;R1は、水素、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、ハロゲノ(1−6C)アルキル、シアノ、ニトロ、(1−6C)アルコキシカルボニル、およびNR34から選択され、ここでR3およびR4は独立して、水素および(1−6C)アルキルから選択され、そしてここで3個までのR1基が存在し得る;T1はCHまたはNから選択され;T2およびT3は独立して、NおよびCRから選択され、ここでRは水素、ヒドロキシルおよび(C1−4)アルキルから選択され、そしてここでT2またはT3を含む環のどちらかが任意にオキソ基で置換される;R2は水素または(1−4C)アルキルから選択され;QはSO2、COおよびCH2から選択され;Arは、窒素、酸素および硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含む5員または6員の複素環、フェニル、フェニル(2−6C)アルケニルおよびナフチルから選択され、ここでいずれのAr基も任意に1つまたはそれ以上の置換基で置換され、この置換基は(1−6C)アルキル、ハロゲノ、ハロゲノ(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、シアノ、(1−6C)アルキルアミド、ニトロ、NR34から選択され、ここでR3およびR4は独立して、水素および(1−4C)アルキルから選択される;ただしT2およびT3の両方がNであることはなく、そしてT2がCRである場合、T1はCHではない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、オキシドスクアレンシクラーゼを阻害するのに有用な複素環式誘導
体、その調製のためのプロセス、およびそれらを含む薬学的組成物に関する。本
発明はまた、コレステロール生合成を阻害することができる、それゆえ血漿中の
コレステロールレベルを低下させることができる、複素環式誘導体に関する。本
発明はまた、このような複素環式誘導体を、高コレステロール血症、アテローム
性動脈硬化症および高いコレステロールレベルに関係する他の医学的状態のよう
な疾患および医学的状態の処置および予防に用いる方法に関する。
【0002】 高い血清コレステロールレベルは冠状動脈心疾患ならびにアテローム性動脈硬
化症および虚血性心疾患のような関連疾患の重要な危険因子であるという証拠が
ある。その結果、血漿中のコレステロールレベルを低下させる方法を見つけるこ
とに対して大きな関心が寄せられている。食餌療法によっていくらかの低下を得
ることが可能であるが、食事によるコレステロールの摂取を制御することによっ
て得られる低下はそれほど大きなものではない。従って、コレステロールレベル
の低下に対する治療的アプローチが必要である。
【0003】 血漿中のコレステロールレベルを低下させることができるいくつかの異なるク
ラスの化合物が報告されている。例えば、酵素HMGCoAレダクターゼ(これ
はコレステロールの産生に必須の酵素である)を阻害する薬剤が、血清コレステ
ロールのレベルを低下させることが報告されている。このクラスの化合物の例は
、ロバスタチンとして公知のHMGCoAレダクターゼインヒビターであり、こ
れは米国特許第4,231,938号に開示されている。血清コレステロールを
低下させることが報告されている他の薬剤は、腸管系中の胆汁酸と複合体を形成
することによって作用する化合物を包含し、それゆえこれらは「胆汁酸金属イオ
ン封鎖剤(bile acid sequestrants)」と称される。こ
れらの薬剤は、腸管内で胆汁酸を封鎖し、その結果、腸肝系中を循環する胆汁酸
のレベルを低下させることにより、コレステロールレベルを間接的に低下させる
と考えられている。肝臓中でコレステロールから合成される胆汁酸の置換が促進
される。この結果、次に肝臓LDLコレステロールレセプターがアップレギュレ
ーションし、そして循環する血中コレステロールレベルが低下する。
【0004】 コレステロールの生合成は複雑なプロセスであり、これはここでは3つの主要
な段階として考えられる。すなわち、1)酢酸からメバロン酸への転化、2)メ
バロン酸からスクアレンへの転化、および3)スクアレンからコレステロールへ
の転化。最後の段階で、スクアレンはまず2,3−オキシド−スクアレンに転化
し、そして次にラノステロールに転化する。ラノステロールは次に多数の酵素的
工程を経てコレステロールに転化する。
【0005】 2,3−オキシド−スクアレンからラノステロールへの転化はコレステロール
の生合成の鍵になる工程である。この転化は酵素オキシド−スクアレンシクラー
ゼによって触媒される。この酵素の阻害はコレステロールへの転化に利用され得
るラノステロールの量を減少させる。従って、オキシド−スクアレンシクラーゼ
の阻害はコレステロールの生合成を中断させ、そして血漿中のコレステロールレ
ベルの低下を生じさせる。
【0006】 本発明は、特定の複素環式誘導体がオキシド−スクアレンシクラーゼのインヒ
ビターであり、それゆえオキシド−スクアレンシクラーゼの阻害が所望される疾
患および医学的状態の処置に有用であるという発見に基づく。
【0007】 本発明によれば、式I(実施例の後の別のシートに本明細書で言及される他の
式と共に記述される)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩が提供される
。ここで: GはCHまたはNから選択され; R1は、水素、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、ハロゲノ(1−6C)アル
キル、シアノ、ニトロ、(1−6C)アルコキシカルボニル、およびNR34
ら選択され、ここでR3およびR4は独立して、水素および(1−6C)アルキル
から選択され、そしてここで3個までのR1基が存在し得る; T1はCHまたはNから選択され; T2およびT3は独立して、NおよびCRから選択され、ここでRは水素、ヒド
ロキシルおよび(C1−4)アルキルから選択され、そしてここでT2またはT3 を含む環のどちらかが任意にオキソ基で置換される; R2は水素または(1−4C)アルキルから選択され; QはSO2、COおよびCH2から選択され; Arは、窒素、酸素および硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含む5
員または6員の複素環、フェニル、フェニル(2−6C)アルケニルおよびナフ
チルから選択され、ここでいずれのAr基も任意に1つまたはそれ以上の置換基
で置換され、この置換基は(1−6C)アルキル、ハロゲノ、ハロゲノ(1−6
C)アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、
シアノ、(1−6C)アルキルアミド、ニトロ、NR34から選択され、ここで
3およびR4は独立して、水素および(1−4C)アルキルから選択される;た
だしT2およびT3の両方がNであることはなく、そしてT2がCRである場合、 T1はCHではない。
【0008】 本発明の化合物はオキシドスクアレンシクラーゼインヒビターであり、それゆ
えコレステロールの生合成を阻害する特性を有する。本発明のさらなる特徴とし
て提供されるのは、式(I)の化合物、あるいは医学的処置で使用するための薬
学的に受容される塩である。式Iの化合物またはその薬学的に受容される塩の、
オキシドスクアレンシクラーゼの阻害が所望される疾患または医学的状態の処置
のための医薬の製造における使用もまた提供される。式Iの化合物またはその薬
学的に受容される塩の、コレステロールの生合成を阻害する医薬の製造における
使用もまた提供される。
【0009】 従って、本発明のさらなる特徴によれば、オキシド−スクアレンシクラーゼの
阻害方法が、そのような処置を必要とする温血動物(例えばヒト)において提供
される。この方法は、このような動物に有効量の式Iの化合物、またはその薬学
的に受容可能な塩を投与する工程を包含する。特に、本発明はコレステロールの
生合成を阻害する方法を提供し、そして特に高コレステロール血症およびアテロ
ーム性脈管変性(例えばアテローム性動脈硬化症)の処置の方法を提供する。
【0010】 本発明の化合物はオキシド−スクアレンシクラーゼの阻害が所望される疾患ま
たは医学的状態、例えば血漿中のコレステロールのレベルの低下が所望される疾
患または医学的状態の処置に有用である。特に、本発明の化合物は高コレステロ
ール血症および/またはアテローム性脈管変性に関係する虚血性疾患、例えばア
テローム性動脈硬化症の処置に有用である。
【0011】 従って、本発明はまた、式Iの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩の、
血漿中のコレステロールのレベルの低下が所望される疾患または医学的状態(例
えば、高コレステロール血症およびアテローム性動脈硬化症)を処置するための
医薬の製造における使用を提供する。
【0012】 特に、本発明の化合物はヒトにおけるコレステロールの生合成の阻害に潜在的
に有用であり、それゆえヒトにおける上記の医学的状態の処置に有用である。
【0013】 式Iの化合物がキラル中心を含む場合、本発明の化合物は光学活性体またはラ
セミ体として存在し得、そして単離され得ることが理解される。本発明は、オキ
シド−スクアレンシクラーゼを阻害する有益な薬理学的効果を有する式Iの化合
物の任意の光学活性体またはラセミ体を包含する。光学活性体の合成は当該分野
で周知の有機化学の標準的技術、例えば、ラセミ体の分割によって、光学活性な
出発物質からの合成によって、または不斉合成によって行われ得る。式Iの特定
化合物は幾何異性体として存在し得ることが理解される。本発明は、オキシド−
スクアレンシクラーゼを阻害する有益な薬理学的効果を有する式Iの化合物の任
意の幾何異性体を包含する。
【0014】 本発明の特定の化合物は、溶媒和、例えば水和した形態で存在し得、ならびに
溶媒和していない形態で存在し得ることもまた理解され得る。本発明は、オキシ
ド−スクアレンシクラーゼを阻害する特性を有する全てのこのような溶媒和形態
を包含することが理解されるべきである。
【0015】 「アルキル」のような包括的な用語は、ブチルおよびtert−ブチルのよう
に直鎖基および分枝鎖基の両方を包含することもまた理解されるべきである。し
かし、「ブチル」のような特定の用語が用いられる場合、これは直鎖または「ノ
ルマル」ブチル基に特定的であり、「t−ブチル」のような分枝鎖異性体が意図
される場合は明確に言及される。
【0016】 特に好適な式の化合物は以下のものである: (i)QがSO2またはCO、好ましくはSO2; (ii)Arがフェニル、ナフチル、チオフェニル、スチリルまたはピリジル、
好ましくはフェニルまたはナフチル、好ましくはフェニル; (iii)R1が水素または(1−6C)アルキルである; (iv)R2が水素; (v)T2およびT3を含む複素環式環上の置換基が(1−6C)アルキルまたは
(2−6C)アルケニル、好ましくは(1−6C)アルキルであり、好ましくは
2およびT3を含む環は非置換である; (vi)Arがハロゲノ、ハロゲノ(1−6C)アルキル、(1−6C)アルコ
キシで置換される場合; (vii)Arが非置換フェニル。
【0017】 5員または6員のヘテロアリール部分が存在する場合のArの特定の値は、フ
リル、チエニル、ピロリル、ピリジルであり、そして好ましくはチエニルまたは
ピリジルである。
【0018】 さらに特に好適な実施態様は以下に定義され、ここで上記で定義したのと同様
の置換基は記載しない。 (i)T1=N、T3=Nであり、そしてArは任意に置換されたフェニルである
; (ii)T1=N、T2=Nであり、そしてArは任意に置換されたフェニルであ
る; (iii)T1=CH、T3=Nであり、そしてArは任意に置換されたフェニル
である; (iv)T1=CH、T2=Nであり、そしてArは任意に置換されたフェニルで
ある; 特に興味ある化合物は、添付の実施例に記載の化合物ならびにその薬学的に受
容可能な塩を包含する。
【0019】 式Iの化合物およびその薬学的に受容可能な塩は、構造的に関連のある化合物
の調製に適用可能であることが知られているプロセスによって調製され得る。こ
れらの手順は以下の代表的なプロセスで例示され、ここでR1、R2、G、T1 、T2、T3、QおよびArのような種々の基およびラジカル(radical)
は(他に指示のない限り)上記で定義の通りであり、そして本発明のさらなる特
徴として提供される。化合物がアミノ、ヒドロキシ、またはカルボキシ基のよう
な基を含む場合、この基は従来の保護基を用いて保護され得、これは望まれる場
合には従来の手段で除去され得る。式Iの化合物は以下の代替手順で調製され得
る。 (a)式IIAまたはIIBのアミンを式IIIの化合物と、塩基、例えばトリ
エチルアミンまたはピリジンの存在下で反応させる工程。ここでLは脱離基また
は原子(例えばクロロまたはブロモ)である。反応は好ましくは二塩化メチレン
、テトラヒドロフランまたは水のような適切な不活性溶媒中で、−20℃から5
0℃で、通常周囲温度または周囲温度付近で行われる; (b)式IVの化合物を還元する工程。式IVの化合物の還元を行うのに有効な
適切な薬剤は、ボラン複合体、例えばボラン−ジメチルスルフィド、および複合
水素化金属、例えば水素化アルミニウムリチウムを包含する。反応は、好ましく
は、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルのような適切な溶媒中で0℃か
ら25℃の範囲の温度で行われる; (c)T1がNである式Vの化合物を、Zが置換可能な基、例えばハロ(例えば クロロ)である式VIの化合物と反応させる工程。反応は、好ましくは、炭酸水
素ナトリウム、トリエチルアミンまたはピリジンのような塩基の存在下、アルコ
ール(例えばエタノール)、塩化メチレンまたはテトラヒドロフランのような適
切な不活性溶媒中で、20℃から120℃の温度範囲で行われる。
【0020】 式IIAの化合物は還元的アミノ化で調製され得、式VIIの化合物(ここで
2はNであり、XはHである)を式VIIIの化合物(ここでT3はCH、Yは
CHOまたはCOR2であり、そしてPは保護基(例えばベンジルオキシカルボ
ニル)である)と反応させ、そして次に保護基の除去を行う。あるいは、式II
Aの化合物は還元的アミノ化で調製され得、式VIIの化合物(ここでT2はC Hであり、XはCHOまたはCOR2である)を式VIIIの化合物(ここでT 3 はN、YはHであり、そしてPは保護基(例えばベンジルオキシカルボニル) である)と反応させ、そして次に保護基の除去を行う。各還元的アミノ化反応は
好ましくはアルコール(例えばメタノール)のような適切な不活性溶媒中で、0
℃から周囲温度の範囲の温度で、ボラン錯体(例えばシアノ水素化ホウ素ナトリ
ウム)のような適切な還元剤の存在下で行われる。
【0021】 あるいは、式IIAの化合物は式Xの化合物(ここでPは保護基(例えばベン
ジルオキシカルボニル)を式VIの化合物と上記の方法c)で記載したのと類似
の方法で反応させることによって調製され得る。
【0022】 式IIBの化合物は、式IXの化合物を式VIIIの化合物(ここでT3はN 、YはH、そしてP1は保護基である)と反応させ、そして次に保護基の除去を 行うことによって調製され得る。好ましくは反応は水性アルコール(例えば水性
プロパノール)のような適切な溶媒中で、60〜140℃の温度範囲で行われる
。保護基の除去は用いられる特定の保護基に対応する反応によって行われる(例
えばベンジルオキシカルボニルに対しては、炭素担持パラジウムのような触媒の
存在下での水素化による)。
【0023】 式IVの化合物はWO97/06802に記載の手順に従って調製され得る。
【0024】 式VIIの化合物(ここでXはCHO)および式VIIIの化合物(ここでY
はCHO)は、対応のWeinrebアミドを、適切には水素化アルミニウムリ
チウムのような複合水素化金属を用いて、還元することによって調製され得る。
【0025】 式IXの化合物は式VIIの化合物(ここでT2およびXはカルボニル基を形 成する)を反応させて、エポキシドを形成することによって調製され得る。エポ
キシド形成は、ヨウ化トリメチルスルホニウム(コリーイリド(coreyyl
ide))によって達成される。
【0026】 アミノまたはアルキルアミノ基のための適切な保護基は、例えばアシル基(例
えば、アセチルのようなアルカノイル基)、アルコキシカルボニル基(例えばメ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、またはtert−ブトキシカルボニル
基)、アリールメトキシカルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル)、ま
たはアロイル基(例えばベンゾイル)である。上記保護基のための脱保護条件は
保護基の選択に応じて必然的に変わる。従って、例えば、アルカノイルまたはア
ルコキシカルボニル基のようなアシル基、またはアロイル基は、例えば、アルカ
リ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウム)のような適
切な塩基での加水分解によって除去され得る。あるいは、tert−ブトキシカ
ルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸またはリン酸またはトリフ
ルオロ酢酸のような適切な酸で処置することによって除去され得、そしてベンジ
ルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、炭素
担持パラジウムのような触媒上での水素化によって、あるいはトリス(トリフル
オロ酢酸)ホウ素のようなルイス酸による処理によって除去され得る。第一級ア
ミノ基のための適切な別の保護基は、例えば、フタロイル基であり、これは、ア
ルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミンによる処理、またはヒドラ
ジンによる処理によって除去され得る。
【0027】 ヒドロキシ基のための適切な保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルの
ようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、またはアリールメチル
基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は保護基の選択に応じて必
然的に変わる。従って、例えば、アルカノイルまたはアロイル基のようなアシル
基は、例えば、アルカリ金属水酸化物(例えば水酸化リチウムまたは水酸化ナト
リウム)のような適切な塩基で加水分解されることによって除去され得る。ある
いは、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、炭素担持パラジウムの
ような触媒上での水素化によって除去され得る。
【0028】 カルボキシル基のための適切な保護基は、例えば、エステル化基(例えばメチ
ルまたはエチル基)であり、これは、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基を
用いた加水分解により除去され得、あるいはtert−ブチル基であり、これは
、酸(例えば、トリフルオロ酢酸のような有機酸)を用いた処理により除去され
得、あるいは例えばベンジル基であり、これは例えば、炭素担持パラジウムのよ
うな触媒上での水素化によって除去され得る。
【0029】 上記のように、本明細書で述べる反応のうちのいくつかでは、化合物中の反応
性の高い基のいずれかを保護することが必要であり得る/所望され得ることが理
解される。保護が必要または所望の例、ならびに保護のための適切な方法は当業
者に公知である。従って、反応物がアミノ、カルボキシまたはヒドロキシのよう
な基を含むならば、本明細書で述べる反応のうちのいくつかにおいてこれらの基
を保護することが所望であり得る。保護基は合成における都合の良い段階で、化
学分野で周知の従来技術を用いて除去され得る。
【0030】 本発明の化合物中の種々の任意の置換基のうちの特定のものは、上記のプロセ
スの前または直後のいずれかに、標準的な芳香族置換反応によって導入され得、
あるいは従来の官能基修飾によって生成され得、そしてこれは本発明のプロセス
の局面に含まれることもまた理解される。このような反応および修飾は、例えば
、芳香族置換反応による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化、お
よび置換基の酸化を包含する。このような手順のための試薬および反応条件は化
学分野で周知である。芳香族置換反応の特定の例は、濃硝酸を用いるニトロ基の
導入、例えば、アシルハライドおよびルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)を
用いるフリーデルクラフツ条件下でのアシル基の導入;アルキルハライドおよび
ルイス酸(例えば三塩化アルミニウム)を用いるフリーデルクラフツ条件下での
アルキル基の導入;およびハロゲノ基の導入を包含する。修飾の特定の例は、例
えばニッケル触媒での接触水素化、または鉄と共に塩酸存在下で加熱して処理す
ることによって、ニトロ基をアミノ基に還元すること;アルキルチオをアルキル
スルフィニルまたはアルキルスルホニルに酸化することを包含する。
【0031】 式Iの化合物の薬学的に受容可能な塩が必要とされる場合、これは、例えば、
この化合物を適切な酸(生理学的に受容可能なアニオンを与えるもの)または適
切な塩基(生理学的に受容可能なカチオンを与えるもの)と反応させるか、ある
いは他の任意の従来の塩形成手順によって得られ得る。
【0032】 式Iの化合物の光学活性体が必要とされる場合、これは、例えば、上記の手順
のうちの1つを光学活性な出発物質を用いて行うことによって、あるいはこの化
合物のラセミ体を従来の手順を用いて分割することによって、得られ得る。
【0033】 先に述べたように、式Iの化合物(およびその薬学的に受容可能な塩)は酵素
オキシド−スクアレンシクラーゼのインヒビターである。従って、本発明の化合
物はコレステロールの生合成を阻害することが可能であり、それゆえ血漿中のコ
レステロールレベルを低下させることが可能である。
【0034】 本発明の化合物の有益な薬理学的特性は以下の技術のうちの1つまたはそれ以
上を用いて示され得る。
【0035】 ((a)オキシド−スクアレンシクラーゼの阻害を測定するためのインビトロ
試験) この試験は、化合物によるインビトロでのミクロソームのオキシド−スクアレ
ンシクラーゼの阻害をインキュベーション媒体中で設定濃度で測定する。
【0036】 ミクロソームをラット肝臓から当業者に公知の方法、例えば、欧州特許出願公
開第324,42l号に記載の方法に従って調製し、そしてアッセイの前に液体
窒素中に貯蔵する。アッセイバイアルをインキュベーションの間中37℃に維持
する。ミクロソームは典型的にはミクロソーム1ml当たり15〜20mgのタ
ンパク質を含む。アッセイのために、1mlのミクロソームを722μlの50
mMリン酸緩衝液(pH7.4)を加えることによって希釈する。
【0037】 リン酸緩衝化Tween80(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート
)を、0.1gのtween80を50mMのリン酸緩衝液100mlに添加す
ることによって調製する。
【0038】 オキシド−スクアレンのストック溶液をエタノール溶液として調製する(0.
65mg.m1.-1)。18μlの放射標識オキシド−スクアレン(1μCi.
ml-1)を窒素流下で蒸発乾固し、そして1mlのエタノールに再溶解し、そし
て1mlのオキシド−スクアレンのストック溶液を加える。
【0039】 試験化合物をジメチルスルホキシドに溶解して10-4Mストック溶液を得る。
このストックから希釈物を作製して、10-5M、10-6Mなどを得る。
【0040】 リン酸緩衝化Tween80(28μl)を5mlのディスポーザブルのプラ
スチックバイアルに入れ、そして4μlの試験化合物の溶液を加えてよく混合す
る。オキシド−スクアレンミックス(15μl)のアリコートを加え、バイアル
を10分間37℃で予備インキュベートする。ミクロソームの一部(14.6μ
l)を次に添加し、そしてさらに1時間インキュベートする。反応を、20%エ
タノール中の16%KOHの混合物315μlを添加することによって停止する
【0041】 次に試料を水浴中に80℃で2時間置いて、ケン化させる。このプロセスの最
後に、水(630μl)を加え、次にヘキサン(5ml)を加える。試料を5分
間回転混合し、そして次に遠心分離する。ヘキサン相を除去し、そして窒素下で
蒸発させる。次に試料を300μlのアセトニトリル:イソプロピルアルコール
の80:20混合物中で再構成する。試料を次にHichrom30DsS1カ
ラムを用いてクロマトグラフに付し、アセトニトリル:イソプロピルアルコール
95:5混合物を用い、流速1ml.分-1でイソクラチック溶離する。UV検出
器からのアウトプットは放射化学検出器に接続されて、放射標識ステロールを可
視化する。反応率はオキシド−スクアレンからラノステロールへの転化率として
測定され、そして試験化合物の効果はこのプロセスの阻害として表現される。
【0042】 ((b)オキシド−スクアレンシクラーゼの阻害を測定するためのインビボ試
験) 化合物がオキシド−スクアレンシクラーゼおよび/またはコレステロール生合
成を阻害する能力は、ラットにおいて行われる慣用的な実験室手順によって評価
され得る。試験は化合物をラットに逆照明養生法(reversed ligh
ting regimen)で投与することを伴う。雌ラット(35〜55g)
を逆照明条件(0200h−1400hの赤色灯)に試験前、約2週間の期間に
わたって収容する。動物はこの期間の間中、自由に食物および飲料水に接触させ
る。試験時には、動物は100〜140gの体重であるべきである。ラットに、
ポリエチレングリコール/ヒドロキシプロピルメチルセルロース混合物中に処方
された化合物(典型的には10〜50mg/kg)を経口投与する。1時間後、
ラットに粉末化した(triturated)メバロン酸ナトリウム(15μC
i/kg)を腹腔内投与する。化合物の投与の2時間後にラットを殺し(ter
minate)、そして肝臓の一片を取り出し、そして秤量する。組織を80℃
で2時間かけて、エタノール性/水酸化カリウム溶液(80%w/v水性KOH
、エタノールで1:10に希釈)中でケン化する。水(2ml)を加え、そして
混合物をイソヘキサン(2×5ml)で抽出する。有機抽出物を合わせ、窒素気
流下で蒸発乾固し、そして残渣をアセトニトリル/イソプロパノール(300μ
l)の混合物中に溶解する。この溶液のアリコート(200μl)をHPLCカ
ラムに付し、ステロールを分離する。各画分の放射標識された含量を放射化学フ
ロー検出器を用いて評価する。オキシドスクアレンシクラーゼのインヒビターは
、基質の蓄積および付随するコレステロールおよびその前駆体の消失を引き起こ
す化合物として分類される。ED50値は通常のやり方で生成される。
【0043】 先に述べたように、本発明の化合物はオキシド−スクアレンシクラーゼのイン
ヒビターであり、それゆえコレステロールの生合成を阻害する特性を有する。従
って、本発明の化合物は、コレステロール生合成の阻害、または血漿中のコレス
テロールレベルの低下が望まれる疾患または医学的状態、例えば高コレステロー
ル血症および/またはアテローム性脈管変性に関係する虚血性疾患、例えばアテ
ローム性動脈硬化症の処置に有用である。
【0044】 上記のような疾患および医学的状態の処置において用いる場合、式Iの化合物
またはその薬学的に受容可能な塩は、経口、静脈内、あるいは他の医学的に受容
可能な経路で、一般的な範囲、例えば体重1kg当たり0.01から10mgの
用量が受容されるように投与されると考えられる。しかし、投与される正確な用
量は、疾患の性質および重篤度、処置される患者の年齢および性別、および投与
経路に応じて必然的に変化することが理解される。
【0045】 一般に、式Iの化合物またはその薬学的に受容可能な塩は通常、薬学的組成物
の形態で、すなわち薬学的に受容可能な希釈剤または担体と共に投与され、そし
てそのような組成物は本発明のさらなる特徴として提供される。
【0046】 本発明の薬学的組成物は種々の投薬形態であり得る。例えばこれは、経口投与
のためには錠剤、カプセル剤、溶液または懸濁液の形態であり得、直腸内投与の
ためには坐剤の形態であり得、静脈内または筋肉内注射のような非経口投与のた
めには滅菌溶液または懸濁液の形態であり得る。
【0047】 組成物は、従来の手順により当該分野で周知の薬学的に受容可能な希釈剤およ
び担体を用いて得られ得る。経口投与のための錠剤およびカプセル剤は、便利に
は、腸溶性コーティング(例えば、フタル酸酢酸セルロースをベースとするもの
)等のコーティングと共に形成されて、式Iまたはその薬学的に受容可能な塩の
活性成分が胃の中で溶解するのを最小化し得るか、あるいは不快な味をマスクし
得る。
【0048】 本発明の化合物は所望であれば、心血管疾患の処置に有用であることが知られ
る1種またはそれ以上の薬理学的薬剤、例えば、HMG−CoAレダクターゼイ
ンヒビター、胆汁酸金属封鎖剤、フィブレートのような他の低コレステロール血
剤(hypocholesterolaemic agent)、例えばゲムフ
ィブロジル、および冠状動脈心疾患の処置のための薬物と共に(あるいはその後
に)投与され得る。
【0049】 オキシド−スクアレンシクラーゼのインヒビターとして、本発明の化合物はま
た抗真菌剤としての有用性も見出し、そのため本発明はまた真菌におけるコレス
テロール生合成の阻害方法も提供する。特に、本発明は真菌感染の処置方法を提
供し、この方法は、このような処置を必要とするヒトのような温血動物に有効量
の式Iの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩を投与する工程を包含する。
この方法に用いる場合、本発明の化合物は上記の処方に加えて、局所投与用に適
合され得、そしてこのような組成物は本発明のさらなる特徴を提供する。このよ
うな組成物は、種々の形態、例えばクリームまたはローションであり得る。
【0050】 本発明を以下の非限定的な実施例で例示し、ここでは他に指示のない限り: (i)蒸発は減圧下、ロータリーエバポレーションで行った; (ii)操作は室温、すなわち18〜26℃の範囲で行った; (iii)フラッシュカラムクロマトグラフィーまたは中圧液体クロマトグラフ
ィー(MPLC)は、シリカゲル(Merck Kieselgel Art.
9385、E.Merck、Darmstadt、Germanyから入手)上
で行われた; (iv)収率は例示のためにのみ示され、必ずしも勤勉なプロセスの開発によっ
て到達できる最大限ではない; (v)プロトンNMRスペクトルは通常200MHzでテトラメチルシラン(T
MS)を内部標準として用いて決定され、そしてDMSO−d6(他に指示のな い限り)中で得られる化学シフト(デルタ値)として、TMSに対するppmと
して、主要なピークの指示のための従来の略号を用いて表される;s、シングレ
ット;m、マルチプレット;t、トリプレット;br、ブロード;d、ダブレッ
ト; (vi)全ての最終生成物は、微量分析、NMRおよび/または質量スペクトル
で特徴づけられた。
【0051】 (実施例1) 塩化4−クロロフェニルスルホニル(1.78g)の塩化メチレン(10ml
)中の溶液を15分間にわたって、0℃にて、4−[1−(2−メチルピリミジ
ン−4−イル)ピペラジン−4−イルメチル]ピペリジン三塩酸塩(2.78g
)およびトリエチルアミン(6.72ml)のジクロロメタン(40ml)中の
混合物に滴下した。溶液を周囲温度で18時間攪拌した。溶液をジクロロメタン
で希釈し、そして水で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そしてエバポレートした
。残渣をクロマトグラフィーで、ジクロロメタン中の4%メタノールで溶離して
、精製した。酢酸エチル/ヘキサンから、固体の1−(4−クロロフェニルスル
ホニル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピペラジン−4−イ
ルメチル]ピペリジン(2.50g)、融点191−193℃(分解)として再
結晶した。1 HNMR(CDCl3):1.30(m,2H),1.40(m,1H).1.
80(m.2H),2.20(d,2H),2.3(dd,2H),2.40(
m,4H),2.50(s,3H),3.60(m,4H),3.80(m,2
H),6.30(d,1H),7.50(d,2H),7,70(d,2H)お
よび8.10(d,1H);m/z450(M+1)。
【0052】 出発物質は以下のように調製した: N−t−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸(7.20g)およびN,O−
ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.68g)のジクロロメタン(100m
l)中の溶液に、1(−3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩(7.23g)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(5.10g)
およびトリエチルアミン(10.52ml)を加えた。得られた溶液を周囲温度
で18時間攪拌した。溶液をジクロロメタンで希釈し、そして水、2M水性クエ
ン酸溶液、重炭酸ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、乾燥(Na2SO4)し、そし
てエバポレートして1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(N,O−ジ
メチルヒドロキシルアミノカルボニル)ピペリジン(8.01g)を油状物とし
て得た。1 HNMR(CDCl3):1.40(s,9H),1.70(m,4H).2.
80(m,3H),3.20(s,3H),3.70(s,3H),4.20(
m,2H);m/z273(M+1)。
【0053】 1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(N,O−ジメチルヒドロキシ
ルアミノカルボニル)ピペリジン(8.00g)のテトラヒドロフラン(150
ml)中の溶液に0℃で水素化リチウムアルミニウム(1.23g)を5分間か
けて少しずつ加えた。得られた懸濁液を0℃で3時間攪拌し、そして次に水(1
ml)、2M水性水酸化ナトリウム溶液(1ml)および水(4ml)を加え、
そして懸濁液をセライトを通して濾過した。フィルターケーキをジクロロメタン
で洗浄し、そして合わせた有機抽出物をエバポレートして、1−(tert−ブ
トキシカルボニル)−4−(ホルミル)ピペリジン(7.04g)を油状物とし
て得た。1 HNMR(CDCl3):1.40(s.9H),1.60(m,2H),2.
40(m,1H),2.90(m.2H),3.40(d,1H),4.00(
m,3H),9.70(s,lH)。
【0054】 1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−(ホルミル)ピペリジン(7.
14g)および1−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピペラジン二塩酸塩(
8.38g)のメタノール/酢酸(99:1)(150ml)中の溶液にシアノ
水素化ホウ素ナトリウム(6.32g)を30分間かけて少しずつ加え、そして
得られた懸濁液を周囲温度で3時間攪拌した。懸濁液を飽和重炭酸ナトリウム水
溶液を添加することによってクエンチし、そして得られた混合物を酢酸エチルで
抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)そしてエバポレートした。残渣をクロマ
トグラフィーにより、ジクロロメタン中の5%メタノールで溶離して精製し、1
−tert−ブトキシカルボニル−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イ
ル)ピペラジン−4−イルメチル]ピペリジン(3.02g)を泡状物として得
た。1 HNMR(CDCl3):1.10(m,2H).1.40(s,9H),1.
80(m,2H),2.20(d,2H),2.45(m,4H),2.50(
s,3H),2.70(dd,2H),3.60(m,4H),4.10(m,
2H),6.35(d,1H),8.10(d,1H);m/z377(M+1
)。
【0055】 気体HClで飽和した酢酸エチル(50ml)を1−tert−ブトキシカル
ボニル−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピペラジン−4−イル
メチル]ピペリジン(3.02g)の酢酸エチル(15ml)中の溶液に加え、
そして得られた懸濁液を周囲温度で3時間攪拌した。溶媒を蒸発させて4−[1
−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピペラジン−4−イルメチル]ピペリジ
ン三塩酸塩(2.78g)を無色泡状物として得た。1 HNMR(d6−DMSO):1.40(m,2H),2.00(m,2H) ,2.20(m,1H),2.60(s,3H),2.80(dd,2H),3
.10(m,4H),3.20(m,2H),3.60−3.80(m,6H,
HODピークにより一部不明瞭);m/z276(M+1)。
【0056】 (実施例2) 実施例1に記載した手順と類似の手順を使用して、4−[1−(2−メチルピ
リミジン−4−イル)]ピペラジン−4−イルメチル]ピペリジン三塩酸塩を適
切な塩化スルホニルと反応し、以下の表1に列挙した化合物を得た。
【0057】
【化2】
【0058】
【表1】
【0059】 (実施例3) 塩化メチレン(4mL)中の4−ブロモフェニルスルホニルクロリド(411
mg)の溶液を、0℃にて、ジクロロメタン(10mL)中の4−[4−(4−
ピリジル)−1−ピペリジルメチル]ピペリジン三塩酸塩(545mg)および
トリエチルアミン(1.07ml)の混合物に15分間かけて滴下した。この溶
液を周囲の温度で18時間撹拌した。この溶液をジクロロメタンで希釈し、そし
て水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートした。残渣を、ジク
ロロメタン中4%メタノールで溶出するクロマトグラフィーにより精製した。酢
酸エチル/ヘキサンからの再結晶により、固体として、1−(4−ブロモフェニ
ルスルフォニル)−4−[4−(4−ピリジル)−1−ピペリジルメチル]ピペ
リジン(410mg)、mp163−164℃を得た。
【0060】
【化3】
【0061】 出発物質を以下のように調製した: メタノール/酢酸(99:1)中の1−(tert−ブトキシカルボニル)−
4−(ホルミル)ピペリジン(2.59g)および4−(4−ピリジル)ピペリ
ジン(1.97g)の溶液に、30分間かけてシアノ水素化ホウ素ナトリウム(
2.29g)を分割して加え、そして得られた懸濁液を周囲の温度で3時間撹拌
した。この懸濁液を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の添加によってクエンチし
、この得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4
、エバポレートした。この残渣をジクロロメタン中5%メタノールで溶出するク
ロマトグラフィーによって精製し、1−tert−ブトキシカルボニル−4−[
4−(4−ピリジル)−1−ピペリジルメチル]ピペリジン(1.65g)を固
体ととして得た。
【0062】
【化4】
【0063】 HCLガスで飽和した酢酸エチル(50ml)を酢酸エチル(25ml)中の
1−tert−ブトキシカルボニル−4−[4−(4−ピリジル)−1−ピペリ
ジルメチル]ピペリジン(1.65g)の溶液に添加し、そして、得られる懸濁
液を周囲の温度で3時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、4−[4−(4−ピ
リジル)−1−ピペリジルメチル]ピペリジン三塩酸塩(1.60g)を無色泡
状物として得た。
【0064】
【化5】
【0065】 (実施例4) 実施例3に記載される手順と類似の手順を使用して、4−[4−(4−ピリジ
ル)−1−ピペリジルメチル]ピペリジン三塩酸塩を適切な塩化スルホニルと反
応し、以下の表2に列挙された化合物を得た。
【0066】
【表2】
【0067】 (実施例5) 乾燥THF(2ml)中に懸濁した1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−
4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−ピペラジン−4−イルカルボ
ニル]−4−メチルピペリジン(261.3mg)を、還流にて、過剰のボラン
メチルスルフィド複合体(0.3ml)で処理した。3時間後この反応を溶媒に
ついて開放にし、過剰のBH3・Me2Sをエバポレートした。残渣を2mLTH
Fに溶解し、そして、0.1ml 6M HClと共に2時間撹拌した。この反
応混合物を2N NaOH溶液で塩基性化し、次いで、ジクロロメタンと水との
間で分配した。ジクロロメタン溶液をブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、エバポレートし226mgの固体を得た。この残渣をBondelut(CH 2 Cl2次いで、1%MeOH/CH2Cl2/1%NH4OH)上でクロマトグラ フし、113mgの1−(ブロモフェニルスルホニル)−4−[1−(2−メチ
ルピリミジン−4−イル)−ピペラジン−4−イルメチル]−4−メチルピペリ
ジン生成物を泡状物として得た。
【0068】
【化6】
【0069】 (実施例6) 塩化メチレン(5ml)中の4−トリフルオロメチルフェニルスルホニルクロ
リド(367mg)の溶液を、0℃にて、ジクロロメタン(20ml)中の4−
[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジ
ン三塩酸塩(625mg)およびトリエチルアミン(1.04ml)の混合物に
5分間かけて滴下した。この溶液を周囲の温度で18時間撹拌した。この溶液を
ジクロロメタンで希釈し、そして水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエ
バポレートした。この残渣をジクロロメタン中1〜2%メタノールで溶出するク
ロマトグラフィーによって精製した。エーテルから濾過し、1−(4−トリフル
オロメチルフェニルスルホニル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イ
ル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン(358mg)をmp135−136
℃の固体として得た。
【0070】
【化7】
【0071】 出発物質を以下のように調製した: ジクロロメタン(300ml)中の1−(2−メチルピリミジン−4−イル)
ピペリジン−4−カルボン酸(30.81g)およびN,O−ジメチルヒドロキ
シルアミン塩酸塩(11.91g)の溶液に、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(23.41g)、N−ヒドロキシベン
ゾトリアゾール(16.50g)およびトリエチルアミン(34.00ml)を
添加した。得られた溶液を周囲の温度で18時間撹拌した。この溶液をジクロロ
メタンで希釈し、水、2Mクエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートし、1−(2−メチルピリミ
ジン−4−イル)−4−(N,O−ジメチルヒドロキシルアミノカルボニル)ピ
ペリジン(25.50g)をクリーム状固体として得た。
【0072】
【化8】
【0073】 テトラヒドロフラン(50ml)中の1−(2−メチルピリミジン−4−イル
)−4−(N,O−ジメチルヒドロキシルアミノカルボニル)ピペリジン(2.
89g)の溶液に、0℃にて、水素化アルミニウムリチウム(457mg)を分
割して5分間かけて添加した。この得られた懸濁液を0℃で3時間撹拌して、次
いで、水(0.62ml)、2M水酸化ナトリウム水溶液(0.62ml)およ
び水(1.86ml)を添加し、そして、この懸濁液をセライトを通して濾過し
た。この濾過物ケーキをジクロロメタンで洗浄し、そして合わせた有機抽出物を
エバポレートし、1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4−(ホルミル)
ピペリジン(2.40g)を油状物として得た。
【0074】
【化9】
【0075】 メタノール/酢酸(99:1)(100ml)中の1−(2−メチルピリミジ
ン−4−イル)−4−(ホルミル)ピペリジン(4.25g)およびN−t−ブ
トキシカルボニルピペラジン(5.34g)の溶液に、シアノ水素化ホウ素ナト
リウム(5.41g)を分割して30分間かけて添加し、そして得られた懸濁液
を周囲の温度で3時間撹拌した。この懸濁液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の
添加によってクエンチし、そしてこの得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。
有機相を乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートした。この残渣を、酢酸エ
チル中10%メタノールで溶出するクロマトグラフによって精製し、1−(te
rt−ブトキシカルボニル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)
−4−ピペリジルメチル]ピペラジン(2.85g)を固体として得た。
【0076】
【化10】
【0077】 HClガスで飽和した酢酸エチル(30ml)を1−(tert−ブトキシカ
ルボニル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジル
メチル]ピペラジン(2.8g)に添加し、そして得られた懸濁液を周囲の温度
で3時間撹拌した。溶媒をエバポレートし、4−[1−(2−メチルピリミジン
−4−イル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン三塩酸塩(3.11g)を白
色固体として得た。m/z276(M+1)。
【0078】 (実施例7) 実施例6に記載した手順と類似の手順を使用して、4−[1−(2−メチルピ
リミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン三塩酸塩を適切な塩
化スルホニルと反応し、以下の表3に列挙した化合物を与えた。
【0079】
【化11】
【0080】
【表3】
【0081】 (実施例8) 塩化メチレン(5ml)中の4−フルオロベンゾイルクロリド(238mg)
の溶液を、0℃にて、ジクロロメタン(20ml)中の4−[−1−(2−メチ
ルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン三塩酸塩(62
5mg)およびトリエチルアミン(1.04ml)の混合物に、5分間かけて滴
下した。この溶液を周囲の温度で18時間撹拌した。この溶液をジクロロメタン
で希釈し、そして水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートした
。この残渣をジクロロメタン中1〜2%のメタノールで溶出するクロマトグラフ
ィーによって精製した。エーテルから濾過し、1−(4−フルオロベンゾイル)
−4−[1−(2−メチル−4−ピリミジニル)−4−ピペリジルメチル]ピペ
ラジンを、固体(244mg)、mp127−128℃として得た。
【0082】
【化12】
【0083】 出発物質を実施例6の場合のように調製した。
【0084】 (実施例9) ジクロロメタン(3ml)中の4−トリフルオロメチルフェニルスルホニルク
ロリド(0.44g)の溶液を、5℃にて、ジクロロメタン(30ml)中の1
−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4−(ピペラジン−1−イルメチル)
ピペリジン−4−オール塩酸塩(0.53g)およびトリエチルアミン(1.0
ml)の混合物に添加した。この溶液を周囲の温度で16時間撹拌した。この溶
液をエバポレートし、乾燥した。残渣をジクロロメタンに溶解し、そしてこの溶
液を水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートし、乾燥した。こ
の残渣を溶出液としてジクロロメタン中0.5−3%メタノールを使用して、シ
リカ(Bond Elut 10g)上のフラッシュカラムクロマトグラフィー
によって精製した。酢酸エチル/イソヘキサンからの再結晶によって、1−(4
−トリフルオロメチルフェニルスルフォニル)−4−[1−(2−メチルピリミ
ジン−4−イル)−4−ピペリジル−4−オールメチル]ピペラジンを無色の固
体(0.53g)として得た。mp155−156℃。
【0085】
【化13】
【0086】 出発物質を以下のように調製した: エタノール(300ml)中の2−メチル−4,6−ジクロロピリミジン(1
2.2g)、4−ピペリジノン一水和物一塩酸塩(10.9g)およびトリエチ
ルアミン(42ml)の混合物を加熱還流した。この得られた溶液を18時間、
還流にて撹拌した。この溶液をエバポレートし、乾燥した。この固体残渣を酢酸
エチル(1l)および水(50ml)との間で分配した。この酢酸エチル層を水
(3×50ml)、飽和ブライン(50ml)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4
、そしてエバポレートし乾燥した。この固体残渣を酢酸エチル/イソヘキサンか
ら再結晶し、クリーム状固体を得た。これを、溶出液としてジクロロメタンを使
用するアルミナ(ICNアルミナN32−63)上のカラムクロマトグラフィー
によってさらに精製し、1−(6−クロロ−2−メチルピリミジン−4−イル)
ピペリジン−4−オン(14.0g)を黄色がかった白色固体として得た。
【0087】
【化14】
【0088】 温度を5〜10℃に維持しながら、アルゴン雰囲気下で、乾燥ジメチルホルム
アミド(80ml)中の水素化ナトリウムの撹拌した氷冷の懸濁液(鉱油中の6
0%w/w分散液、2.4g;この油はその固体を石油エーテルで洗浄すること
によって除去した)に、粉末化したヨウ化トリメチルスルホキソニウム(13.
2g)を、分割して添加した。この混合物を室温まで温めた。氷浴を使用して、
温度を20〜30℃に維持しながら、固体1−(6−クロロ−2−メチルピリミ
ジン−4−イル)ピペリジン−4−オン(13.5g)を、撹拌した混合物に添
加した。次いで、この混合物を室温で16時間撹拌した。
【0089】 この混合物を水(800ml)に注ぎ、そしてこの混合物をジエチルエーテル
(4×300ml)で抽出した。このエーテル抽出物を合わせて、水で洗浄し、
乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートした。この残渣を溶出液としてイソ
ヘキサン中30%ジクロロメタンを使用するアルミナ(ICNアルミナN32−
63)上のカラムクロマトグラフィーによって精製し、6−(6−クロロ−2−
メチルピリミジン−4−イル)−1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタ
ン(9.1g)を白色固体として得た。
【0090】
【化15】
【0091】 イソプロパノール(108ml)/水(12ml)中の6−(6−クロロ−2
−メチルピリミジン−4−イル)−1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オク
タン(7.6g)およびベンジル−1ピペラジンカルボキシレート(14.0g
)の混合物を加熱還流した。この得られた溶液を3時間還流にて撹拌した。この
溶液をエバポレートし乾燥した。残りの油状物をジクロロメタン(300ml)
に溶解し、そしてこの溶液を水(3×50ml)および飽和ブライン(50ml
)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートして乾燥した。この残
渣をジクロロメタン中2%メタノールを溶出液として使用して、シリカの高速流
体カラムクロマトグラフィーによって、精製し、1−ベンジルオキシカルボニル
−4−[1−(6−クロロ−2−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジ
ル−4−オールメチル]ピペラジン(11.0g)をガム状物として得た。
【0092】
【化16】
【0093】 1−ベンジルオキシカルボニル−4−[1−(6−クロロ−2−メチルピリミ
ジン−4−イル)−4−ピペリジル−4−オールメチル]ピペラジン(11.0
g)、木炭上のパラジウム(10%w/w、0.5g)およびエタノール(10
0ml)の混合物を、水素の取り込みが完了するまで、水素雰囲気下で、25℃
にて、2時間撹拌した。この混合物を濾過し、そして、濾液をエバポレートし、
4−[1−(6−クロロ−2−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジル
−4−オールメチル]ピペラジン塩酸塩(7.4g)を泡状物として得た。
【0094】
【化17】
【0095】 (実施例10) 実施例9に記載の手順と類似の手順を使用して、1−(2−メチルピリミジン
−4−イル)−4−(1−ピペラジンメチル)ピペリジン−4−オール塩酸塩を
適切な塩化スルホニルと反応させ、以下の表4に列挙した化合物を得た。
【0096】
【表4】
【0097】 (実施例11) 1−(4−クロロフェニルスルホニル)−4−[1−(2,6−ジメチルピリ
ミジン−4−イル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペラジン(603mg、0
.96mol)を、THF(5ml)中で還流し、ボラン−ジメチルスルフィド
複合体を連続的に添加し、そして4時間還流を続けた。反応を一週間にわたって
撹拌し、残渣にした。THF(5ml)、続いて0.2μLの6M HClを添
加し、そして6時間攪拌した。希NaOHの添加によって反応を塩基性化し、そ
してDCMとH2Oとの間で分配した。有機層を分離し、そして真空乾燥し、白 色固体を得た。DCM〜10%MeOH/DCMの濾過カラムクロマトグラフィ
ー(シリカ)によってさらに精製し、次いで適切な画分を濃縮し、1−(4−ク
ロロフェニルスルホニル)−4−[1−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イ
ル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジンを白色固体/泡状物、0.39g(8
0%)として得た。mp73−74℃。
【0098】
【化18】
【0099】 1−(4−クロロフェニルスルフォニル)−4−[1−(2,6−ジメチルピ
リミジン−4−イル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペラジン中間体を単離し
た。mp173―174℃。
【0100】
【化19】
【0101】 (実施例12) 塩化メチレン(5ml)中の4−ブロモフェニルスルホニルクロリド(370
mg)の溶液を、0℃にて、ジクロロメタン(20ml)中の4−[1−(2−
メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル)−3−オキシピペラジ
ン塩酸塩(730mg)およびトリエチルアミン(0.92ml)の混合物に、
5分間かけて滴下した。この溶液を、周囲温度で18時間攪拌した。この溶液を
ジクロロメタンで希釈し、そして水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエ
バポレートした。この残渣をジクロロメタン中0−2%メタノールで溶出する中
性アルミナクロマトグラフィーによって精製し、白色固体として、1−(4−ブ
ロモフェニルスルフォニル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)
−4−ピペリジルメチル]−3−オキシピペラジン(359mg)、mp158
−159℃を得た。
【0102】
【化20】
【0103】 塩化メチレン(50ml)中のベンジルクロロホルメート(15ml)の溶液
を、0℃にて、塩化メチレン(250ml)中のイソニペコタン酸エチル(15
.7g)およびトリエチルアミン(15ml)の混合物に滴下した。この溶液を
周囲の温度で2時間攪拌した。この溶液を、水(×2)、0.5Mクエン酸、水
、次いで、飽和ブラインで洗浄し、乾燥し(PS紙)、そしてエバポレートして
、無色油状物として1−ベンジルオキシカルボニル−4−エトキシカルボニル−
ピペラジン(30g)を得て、これを次の工程でさらなる精製または特徴付けな
しで直接に使用した。
【0104】 テトラヒドロフラン(200ml)中の油状物の1−ベンジルオキシカルボニ
ル−4−エトキシカルボニル−ピペラジン(30g)の混合物に、水素化ホウ素
リチウム(2.7g)を添加し、そして60℃で5時間攪拌した。この混合物を
クエンチするために、メタノール、希塩酸次いで濃塩酸を添加した。ジエチルエ
ーテルで希釈し、そして得られた懸濁液を水(×2)、希炭酸水素ナトリウム水
溶液、次いでブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO4)、そしてエバポレートし て、無色油状物として1−ベンジルオキシカルボニル−4−ヒドロキシ−ピペラ
ジン(23g)を得て、これを次の工程でさらなる精製または特徴付けなしで直
接に使用した。
【0105】 ジクロロメタン(50ml)中のメタンスルホニルクロリド(7.7ml)の
溶液を、ジクロロメタン(350ml)中のオイル1−ベンジルオキシカルボニ
ル−4−ヒドロキシ−ピペラジン(23g)およびトリエチルアミン(15ml
)の攪拌し、氷冷した混合物に滴下した。次いで、50℃で1時間攪拌した後、
水(×4)、次いでブラインで洗浄し、乾燥し(PS紙)、そしてエバポレート
し無色油状物とし、これを固体にし、四塩化炭素から濾過し、1−ベンジルオキ
シカルボニル−4−スルホニル−ピペラジンクロリド(20g)を白色固体とし
て得た。
【0106】
【化21】
【0107】 ジメチルアセトアミド(15ml)中の1−Boc保護−3−オキシピペラジ
ン(1.66g)の溶液に、不活性雰囲気中で、周囲の温度で、攪拌した鉱油中
のナトリウムヒドリド60%分散液(146mg)を18時間かけて添加した。
この混合物に、1−ベンジルオキシカルボニル−4−スルホニル−ピペラジンク
ロリド(1.81g)を固体として一回で加え、そして数時間60℃に加熱した
。この混合物をジクロロメタンで希釈し、そして、水(×3)で洗浄し、乾燥し
(Na2SO4)、次いで、エバポレートしガム状物を得て、これをジクロロメタ
ン中0−3%メタノールを溶出液とするシリカ上でクロマトグラフにかけ、1−
tert−ブチルオキシカルボニル−3−オキソ−4−[1−(ベンジルオキシ
カルボニル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジンを油状物(1.36g)とし
て得た。
【0108】
【化22】
【0109】 1−tert−ブチルオキシカルボニル−3−オキソ−4−[1−(ベンジル
オキシカルボニル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン(1.35g)、木炭
上のパラジウム(10%w/w、0.1g)およびエタノール(20ml)の混
合物を、水素の取り込みが完了するまで、25℃、水素雰囲気下で、2時間かけ
て攪拌した。この混合物を濾過し、そして、この濾液をエバポレートして、油状
物を得て、これを2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジン(502mg)、エ
タノール(20ml)およびトリエチルアミン(0.86ml)と混合し、18
時間加熱還流した。この冷却した混合物をエバポレートし、次いで、ジクロロメ
タンで希釈し、そして、水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、次いでジクロロメ
タン中0−5%メタノールを溶出液とするシリカカラム(10g Bond E
lut)上で濾過し、1−tert−ブチルオキシカルボニル−3−オキソ−4
−[1−(2−メチル−6−クロロピリミジン−4−イル)−4ピペリジルメチ
ル]ピペラジン(1.01g)を得た。
【0110】
【化23】
【0111】 NB2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジンはAldrichから入手可能
である。
【0112】 1−tert−ブチルオキシカルボニル−3−オキソ−4−[1−(2−メチ
ル−6−クロロピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン(
1.0g)、木炭上のパラジウム(10%w/w、0.1g)およびエタノール
(20ml)の混合物を、水素の取り込みが完了するまで、25℃、水素雰囲気
下で、18時間かけて攪拌した。この混合物を濾過し、そして、この濾液をエバ
ポレートして、その一塩酸塩(990mg)として1−tert−ブチルオキシ
カルボニル−3−オキソ−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4
−ピペリジルメチル]ピペラジンの白色固体を得た。
【0113】
【化24】
【0114】 HClガスで飽和した酢酸エチル(30ml)を1−tert−ブチルオキシ
カルボニル−3−オキソ−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4
−ピペリジルメチル]ピペラジン(980mg)に添加し、そしてこの得られた
懸濁液を周囲の温度で1時間攪拌した。溶媒をエバポレートし、4−[1−(2
−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル]−3−オキシピペラ
ジン(1.39g)を三塩酸塩として得た。m/z290(M+1) エタノール(1200ml)中のジアミノエタン(241g)の溶液に、エタ
ノール(400ml)中のクロロ酢酸エチル(82.4g)を3時間かけて滴下
した。この反応混合物をさらに90分間かけて攪拌し、次いで、エタノール(3
20ml)中の金属ナトリウム(15.6g)を添加し、20分後沈殿物を濾過
した。濾液をエバポレートし、残渣を160−170℃(5mmHg)で蒸留し
、黄色/橙色固体を得て、これをエタノール中から再結晶し、オキシピペラジン
(40.4g)を得た。
【0115】 1−t−ブチルオキシカルボニル−3−オキシピペラジンを以下のように調製
した。ジメチルホルムアミド(400ml)中のオキシピペラジン(20g)の
溶液に、ジ炭酸ジ−t−ブチル(48g)を添加した。この反応混合物を周囲の
温度で30分間攪拌し、次いで、エバポレートした。この残渣にトルエンを添加
し、そして得られた白色固体を濾過して、1−t−ブチルオキシカルボニル−3
−オキシピペラジン(37.3g)を得た。
【0116】 (実施例13) 実施例12と類似の方法で、1−(4−トリフルオロメチルフェニルスルフォ
ニル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチ
ル]−3−オキシピペラジンをガム状物として調製した。
【0117】
【化25】
【0118】 (実施例14) ジクロロメタン(3ml)中の4−ブロモベンゾイルクロリド(0.53g)
の溶液を、5℃にて、ジクロロメタン(30ml)中の1−(2−メチルピリミ
ジン−4−イル)−4−(ピペラジン−1−イルカルボニル)ピペリジン−4−
オール塩酸塩(0.65g)およびトリエチルアミン(1.7ml)の混合物に
添加した。この溶液を周囲温度で18時間撹拌した。この得られた溶液をエバポ
レートして、乾燥した。この残渣をジクロロメタン中に溶解し、そしてこの溶液
を水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そしてエバポレートし乾燥した。この残
渣を、溶出液としてジクロロメタン中0.1−0.4%メタノールを使用するア
ルミナ(ICNアルミナN32−63)上のフラッシュカラムクロマトグラフィ
ーによって精製した。酢酸エチル/イソヘキサンから再結晶し、1−(4−ブロ
モベンゾイル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル)−4−ヒドロ
キシ−4−ピペリジルカルボニル]ピペラジンを無色固体(0.53g)、mp
114−117℃として得た。
【0119】
【化26】
【0120】 (実施例15) 実施例14に記載した手順と類似の手順を使用して、1−(2−メチルピリミ
ジン−4−イル)−4−(1−ピペラジノメチル)ピペリジン−4−オール塩酸
塩を、4−フルオロベンゾイルスルホニルクロリドと反応し、1−(4−フルオ
ロベンゾイル)−4−[1−(2−メチルピリミジン−4−イル]−4−ヒドロ
キシ−4−ピペリジルメチル]ピペラジン、mp114−117℃を得た。
【0121】
【化27】
【0122】 (実施例16) 乾燥THF(10ml)中に懸濁した1−(4−ブロモフェニルスルフォニル
)−4−[1−(6−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルカルボニ
ル]ピペラジン(630mg)を、過剰のボランメチルスルフィド複合体(0.
59ml)と周囲の温度で、次いで45℃で18時間処理した。5M HCl(
1.0ml)を添加し、2時間撹拌した。この反応混合物を4M NaOH溶液
で塩基性化し、次いで、酢酸エチルと水との間で分配し、乾燥し(MgSO4) 、そして、エバポレートした。この残渣をBondelut(CH2Cl2次いで
、1%MeOH/CH2Cl2、2%MeOH/CH2Cl2)上でクロマトグラフ
し、ガム状物として、1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4−[1−(6
−メチルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルメチル]ピペラジン(276
mg)を得た。
【0123】
【化28】
【0124】 (実施例17) 実施例16に記載した手順と類似の手順を使用して、1−(4−ブロモフェニ
ルスルホニル−4−[1−(3−フルオロ(flouro)−4−ピリジル)−
4−ピペリジルメチル]ピペラジンを調製した。
【0125】
【化29】
【0126】 (実施例18) アミド1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4−[1−(2,6−ジメチ
ルピリミジン−4−イル)−4−ピペリジルカルボニル]ピペラジン(503m
g、0.96mmol)をTHF中(5ml)で還流した。ボラン−ジメチルス
ルフィド複合体(0.46ml、4.8mmol)を注意深く添加し、そして、
4時間連続して還流した。反応物を1週間攪拌して反応物をエバポレートし、こ
れによって、Me2Sを除去した。次いで、THF(5ml)、続いて0.2m l 6M HClを乾燥した反応物に添加し、そして6時間攪拌した。次いで、
反応物を希水酸化ナトリウムで塩基性化し、これをDCMおよび水との間で分配
した。有機層を分離し、そして真空下で溶媒を除去し、1−(4−ブロモフェニ
ルスルホニル)−4−[1−(2,6−ジメチルピリミジン−4−イル)−4−
ピペリジルメチル]ピペラジン白色泡状物を得た。
【0127】 DCM→10%MeOH/DCMの濾過カラムクロマトグラフィー(シリカ)
によって精製した。適切な画分を濃縮し、白色固体/泡状物、0.39g(80
%)を得た。
【0128】
【化30】
【0129】 (実施例19) 0−5℃にて、THF(10ml)中の1−(4−ブロモフェニルスルホニル
)−4−[1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イルカルボニル]ピペラジン
(493mg)の撹拌した懸濁液に、ボラン−ジメチルスルフィド(0.5ml
;10M)を滴下した。この混合物を25℃で18時間攪拌した。6M塩酸(4
ml)を滴下し、そしてこの混合物を1時間、次いで、還流にて0.25時間、
次いで、20℃で1時間攪拌した。この混合物を、2M水酸化ナトリウムでpH
12まで塩基性化した。水(5ml)を添加し、そしてこの水溶液をジクロロメ
タン(2×25ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、そしてエバポレー
トし、ガム状物を得た。ジエチルエーテル(2×40ml)で粉末状にし、無色
固体として、1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4−[1−(4−ピリジ
ル)ピペリジン−4−イルメチル]ピペラジン(257mg)を得た。m.p.
179−180℃。
【0130】
【化31】
【0131】 (実施例20) 実施例19と同様の方法で、1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4−[
1−(3−クロロ−4−ピリジル)ピペリジン−4−イルカルボニル]ピペラジ
ンから、1−(4−ブロモフェニルスルホニル)−4−[1−(3−クロロ−4
−ピリジル)ピペリジン−4−イルメチル]ピペラジンを調製した。m.p.1
58−159℃:
【0132】
【化32】
【0133】
【化33】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 9/10 C07D 401/06 C07D 401/06 401/14 401/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 AA03 BB02 BB03 BB09 CC12 CC31 CC34 DD10 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC21 BC50 GA07 GA08 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA45 ZA51 ZB35 ZC20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、 【化1】 ここで: GがCHまたはNから選択され; R1が水素、ハロゲノ、(1−6C)アルキル、ハロゲノ(1−6C)アルキ
    ル、シアノ、ニトロ、(1−6C)アルコキシカルボニル、およびNR34から
    選択され、ここでR3およびR4は独立して、水素および(1−6C)アルキルか
    ら選択され、そしてここで3個までのR1基が存在し得; T1がCHまたはNから選択され; T2およびT3が独立して、NおよびCRから選択され、ここでRは水素、ヒド
    ロキシルおよび(C1−4)アルキルから選択され、そしてここでT2またはT3 を含む環のどちらかが任意にオキソ基で置換され; R2が水素または(1−4C)アルキルから選択され; QがSO2、COおよびCH2から選択され; Arが、窒素、酸素および硫黄から選択される3個までのヘテロ原子を含む5
    員または6員の複素環、フェニル、フェニル(2−6C)アルケニルおよびナフ
    チルから選択され、ここでいずれのAr基も任意に1つまたはそれ以上の置換基
    で置換され、該置換基は(1−6C)アルキル、ハロゲノ、ハロゲノ(1−6C
    )アルキル、(1−6C)アルコキシ、(1−6C)アルコキシカルボニル、シ
    アノ、(1−6C)アルキルアミド、ニトロ、NR34から選択され、ここでR 3 およびR4は独立して、水素および(1−4C)アルキルから選択される;ただ
    しT2およびT3の両方がNであることはなく、そしてT2がCRである場合、T1 はCHではない、 化合物。
  2. 【請求項2】 QがSO2である請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. 【請求項3】 Arがフェニルである、請求項1または2のいずれかに記載
    の式Iの化合物。
  4. 【請求項4】 R1が水素または(1−6C)アルキルであり、かつR2が
    水素である、前記請求項のいずれかに記載の式Iの化合物。
  5. 【請求項5】 前記T2およびT3を含む環が非置換である、前記請求項のい
    ずれかに記載の式Iの化合物。
  6. 【請求項6】 医学的療法での使用のための、請求項1から5のいずれかで
    定義される式Iの化合物。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかで定義される式Iの化合物および
    その薬学的に受容可能な担体または希釈剤を含む、薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 オキシドスクアレンシクラーゼの阻害が所望される疾患また
    は医学的状態の処置のための医薬を製造するための、請求項1から5のいずれか
    で定義される式Iの化合物の使用。
  9. 【請求項9】 前記処置される疾患または医学的状態が、高コレステロール
    血症(hypercholeterlemia)、アテローム性脈管変性(at
    heromataout cascular degeneration)およ
    びアテローム性動脈硬化症から選択される、請求項1で定義される式Iの化合物
    の使用。
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