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JP2001194681A - 液晶装置および電子機器 - Google Patents

液晶装置および電子機器

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Publication number
JP2001194681A
JP2001194681A JP2000116788A JP2000116788A JP2001194681A JP 2001194681 A JP2001194681 A JP 2001194681A JP 2000116788 A JP2000116788 A JP 2000116788A JP 2000116788 A JP2000116788 A JP 2000116788A JP 2001194681 A JP2001194681 A JP 2001194681A
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JP
Japan
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sub
pixel
liquid crystal
crystal device
pixel electrode
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000116788A
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Kazuhiro Tanaka
千浩 田中
Tadashi Tsuyuki
正 露木
Yoshio Yamaguchi
善夫 山口
Takeyoshi Ushiki
武義 宇敷
Takashi Inami
隆志 居波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000116788A priority Critical patent/JP2001194681A/ja
Publication of JP2001194681A publication Critical patent/JP2001194681A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 カラーフィルタの着色層R、G、Bはデ
ルタ配列となっている。それらのサブ画素に電圧を印加
するためのデータ線(212)は、各色に対応するサブ
画素の画素電極(234)に、一定の順番で繰り返して
TFD(220)を介し接続される一方、1本のデータ
線(212)に共通接続される画素電極(234)は、
当該データ線(212)に対して同じ側に配置されてい
る。これにより、特定色におけるサブ画素の電位は、他
色におけるサブ画素の電位から均等に影響を受ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異なる3色に対応
するサブ画素がデルタ状に配列した液晶装置、および、
この液晶装置を有する電子機器に関する。
【0002】
【背景技術】近年、小型コンピュータや、デジタルカメ
ラ、携帯電話機等といった電子機器に液晶装置が広く用
いられている。この液晶装置は、一般に、液晶を挟んで
互いに対向する一対の基板と、これらの基板の対向面に
それぞれ形成された電極とを有する。さらに、これらの
両電極と、電極間に挟まれる液晶とによってドット状の
画素が形成されて、マトリクス状に配列している。ここ
で、画素を形成する電極間に電圧が選択的に印加される
と、液晶の配向が変化し、液晶を通過する光量が制御さ
れて、ドット表示が行われることとなる。
【0003】さて、このような液晶装置においてカラー
表示を行う場合、1画素がR(赤)、G(緑)、B
(青)の3原色にそれぞれ対応するサブ画素に分割され
て、これらのサブ画素が所定のパターンにてマトリクス
状に配列する。なお一般に、サブ画素における着色は、
一方の基板に形成されたカラーフィルタによって行われ
る。
【0004】ここで、液晶装置において、サブ画素の色
配列、すなわち、カラーフィルタにおける着色層の配列
としては、図15に示されるようなRGBストライプ配
列や、図16に示されるようなRGBモザイク配列、図
17に示されるようなRGGBモザイク配列、図18に
示されるようなRGBデルタ配列などが知られている。
なお、これらの各図において、「R」、「G」、「B」
は、それぞれサブ画素によって着色される色を示し、具
体的には「R」は赤、「G」は緑、「B」は青を、それ
ぞれ示している。
【0005】さて、図15に示されるRGBストライプ
配列は、トリオ配列とも呼ばれ、文字や直線等を表示す
るデータディスプレイなどの用途に適しているが、他の
配列に比べて解像度が低い。
【0006】また、図16に示されるRGBモザイク配
列は、右上がりの斜線と左上がりのの斜線とにおいて表
示品位に差があるので、画像全体に斜線状のノイズが生
じる。特に、サブ画素数が少ないとき、そのノイズが顕
著となる。
【0007】一方、図17に示されるRGGBモザイク
配列は、視感度の高い「G」の数が多いため、一般に解
像度が高いと言われているが、主観評価の実験では必ず
しも評価が高くない。さらに、視認距離が短いと、
「B」、「R」の数が少ないために、画像のザラツキ感
が目立つ。
【0008】そして、図18に示されるRGBデルタ配
列は、RGBモザイク配列と比較して1.5倍の水平解
像度を有する。なお、斜め成分が劣るためにRGGBモ
ザイク配列と比較して画像の輪郭等に難があるとされる
が、主観評価実験では評価が最も高い。
【0009】以上のように、サブ画素の密度を同一とし
て各配列を比較した場合において、高い水平解像度が得
られるRGBデルタ配列が、高精細および高画質を図る
際に適した配列であると考えられる。
【0010】次に、RGBデルタ配列において、サブ画
素と、それを駆動するための導通ライン(例えばデータ
線または走査線)とを接続するには、次のような2つの
配線パターンが知られている。すなわち、図19に示さ
れるように、1本のデータ線212が、RGBの3色の
うち、2色のサブ画素の画素電極234に接続される配
線パターン(以下、タイプ1と称する)と、図20に示
されるように、1色のサブ画素のみの画素電極234に
接続される配線パターン(以下、タイプ2と称する)と
が知られている。なお、ここでは、導通ラインをデータ
線とした場合を示している。また、これらの図におい
て、各データ線212と各画素電極234とを結ぶ短い
線220dは、TFT(Thin Film Transistor)や、T
FD(ThinFilm Diode)などのようなアクティブ素子を
示している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、タイプ1の
配線パターン(図19参照)では、ある1本のデータ線
212において共用される2色のサブ画素のうち、一方
の色に対応するサブ画素の電位変動が、他方の色に対応
するサブ画素の電位に影響を受ける。このため、いわゆ
る縦クロストークが発生し、その結果、表示画像にスジ
状のムラ(スジムラ)が発生して、表示品質が低下す
る、という問題があった。
【0012】この問題は、1本のデータ線212によっ
て1色のみを受け持たせるタイプ2の配線パターン(図
20参照)を採用することにより解消できる。ただし、
このタイプ2の配線パターンにおいては、あるサブ画素
に隣接するデータ線212の電位が変動すると、そのサ
ブ画素の電位も変動する。このため、いわゆる横クロス
トークが発生し、その結果、表示画像にスジムラが発生
して、表示品質が低下する、という別の問題を引き起こ
すことになった。
【0013】したがって、本発明の目的は、縦クロスト
ークに起因する表示画像のスジムラとともに、横クロス
トークに起因する表示画像のスジムラをも防止して、表
示の高品質化を図った液晶装置、および、この液晶装置
を有する電子機器を提供することにある。
【0014】本発明を開示する前に、上記スジムラにつ
いて詳細に検討してみる。
【0015】まず、図19に示されるタイプ1の配線パ
ターンにおいて、縦クロストークに起因する表示画像の
スジムラとは、具体的には、「R」、「G」、「B」と
それぞれ補色の関係にあるシアン、マゼンタ、イエロー
のいずれかの単色パターン(ベタパターン)を表示した
際に1行毎に明暗が発生する、というものである。
【0016】ここで、液晶装置として、電圧無印加状態
で白(オフ)を表示するノーマリーホワイトモードを例
に説明すると、例えばシアンを表示する場合、「R」の
サブ画素については黒(オン)、「G」および「B」の
サブ画素については白(オフ)となるので、Rのサブ画
素についてのみ書き込みをする必要がある。
【0017】なお、タイプ1の配線パターンにおいて、
のデータ線212には、「R」と「G」とのサブ画素
の画素電極234に接続され、のデータ線212に
は、「G」と「B」とのサブ画素の画素電極234に接
続され、のデータ線212には、「B」と「R」との
サブ画素の画素電極234に接続されている。
【0018】さて、偶数行に位置する「G」の画素電極
234は、のデータ線212のみに接続されているの
で、のデータ線212において奇数行に位置する
「R」のサブ画素に書き込みが行われると、そののデ
ータ線212に接続された「G」のサブ画素の電位と
のデータ線212の電位との差が大きくなる。このた
め、偶数行における「G」のサブ画素の電位は、図21
においてで示されるように「R」のサブ画素に対する
書き込み電位に引き込まれる。これが縦クロストークの
一種である。
【0019】一方、奇数行に位置する「G」の画素電極
234は、のデータ線212のみに接続されており、
のデータ線212には、「R」のサブ画素が接続され
ていないので、のデータ線212に接続された「G」
のサブ画素の電位とのデータ線212の電位との差は
小さいままである。このため、「G」のサブ画素の電位
は、図21においてで示されるように「R」のサブ画
素に対する書き込み電位の影響をほとんど受けない。
【0020】この結果、偶数行における「G」のサブ画
素に印加される電圧実効値が、奇数行における「G」の
サブ画素に印加される電圧実効値よりも低下するので、
偶数行の「G」のサブ画素は明るく、奇数行の「G」の
サブ画素が暗くなる、という現象に帰結する。同様な現
象は、図21におけるでも判るように、「B」のサブ
画素についても発生し、偶数行の「B」のサブ画素は暗
く、奇数行の「B」のサブ画素が明るくなる。
【0021】結局、1行おきに明暗の差が生じてスジム
ラが発生することとなる。イエロー、マゼンタを表示す
る場合についても同様であり、奇数行および偶数行で明
暗が生じてスジムラが発生することとなる。
【0022】なお、図21において、、、の各々
は、シアンのベタパターンが表示される場合に、図19
における、、のデータ線212に対応させたビデ
オ信号の電位を、横軸を時間として表したものである。
また、この図において、ビデオ信号が電圧変調方式で表
現されているが、TFDを用いた液晶装置の標準的な駆
動方式であるパルス幅変調(PWM)方式においても概
念的には同じである。
【0023】さて、上記縦クロストークは、1本のデー
タ線212が2色のサブ画素の画素電極234に接続さ
れていることに起因して発生するものである。したがっ
て、図20に示されるタイプ2の配線パターンを採用す
れば、そのような縦クロストークが解消されるはずであ
る。
【0024】しかしながら、このタイプ2の配線パター
ンにおいては、横クロストークに起因してスジムラが発
生するという別の問題がある。これは、「R」、
「G」、「B」の補色(すなわち、シアン、マゼンタ、
イエロー)を表示した場合に顕著に表れる。すなわち、
この横クロストークに起因するスジムラとは、図20に
おいて、例えば「B」のサブ画素が黒(オン)となり、
「R」および「G」のサブ画素が白(オフ)となるイエ
ローが表示される場合、奇数行に位置する「G」のサブ
画素が、偶数行に位置する「G」のサブ画素よりも明る
くなり、また、偶数行に位置する「R」のサブ画素が、
奇数行に位置する「R」のサブ画素よりも明るくなる、
という現象である。
【0025】ここで、本発明者は、配線パターンに着目
したところ、かかる横クロストークに起因するスジムラ
とは、黒の書き込みに関与するのデータ線(「B」の
サブ画素に接続されたデータ線)212によって囲まれ
るサブ画素(すなわち、奇数行に位置する「G」のサブ
画素および偶数行に位置する「R」のサブ画素)が明る
く、黒の書き込みに関与しない、のデータ線212
によって囲まれるサブ画素(すなわち、偶数行に位置す
る「G」のサブ画素および奇数行に位置する「R」のサ
ブ画素)が暗い、という現象であることを確認した。
【0026】この現象をマクロ的に観察すると、明るい
縦ライン(GRGR)と暗い縦ライン(RGRG)とが
交互に現れるため、縦スジとして視認される。表示色を
入れ替えてシアン表示(「R」のサブ画素が黒)の場
合、マゼンタ表示(「G」のサブ画素が黒)の場合に
も、黒の書き込みに関与するデータ線によって囲まれる
サブ画素は明るく、黒の書き込みに関与しないデータ線
によって囲まれるサブ画素は暗い、という現象が同様に
確認された。なお、サブ画素のピッチによっては、同様
な現象が横スジとして視認される場合もあった。
【0027】さらに、詳細に検討するために、本発明者
らは、サブ画素のVTカーブ(電圧−透過率特性)につ
いて、周辺のサブ画素の条件を変化させて測定した。図
22および図23は、この測定結果である。このうち、
図22は、偶数行に位置する「G」のサブ画素において
測定されたオフ(白)波形を示し、また、図23は、同
様に偶数行に位置する「G」のサブ画素において測定さ
れたオン(黒)波形を示し、両者とも、測定対象である
「G」のサブ画素に対して、周辺の「R」および「B」
のサブ画素においてオン(黒)/オフ(白)を変化させ
た場合に、波形変化の様子を測定したものである。
【0028】これらの図で示されるVTカーブから判明
するように、偶数行の「G」のサブ画素に印加される電
圧は、「B」のサブ画素の白黒にかかわらず、「R」の
サブ画素が黒の場合には、高電圧側にシフトする一方、
「R」のサブ画素が白の場合に波形が低電圧側にシフト
する傾向がある。これは、特に図22におけるオフ
(白)波形において顕著であり、このような光学特性の
シフトは、肉眼で観察した場合の現象と良く一致してい
る。なお、R:白/B:白の条件とR:黒/B:黒の条
件とにおいて、V50(すなわち、透過率が50%とな
る電圧)を比較すると、図22では1.4Vの差があ
り、図23では1.8Vの差があった。
【0029】以上の測定結果から、ある色に対応するサ
ブ画素(仮に「R」のサブ画素とする)を駆動するため
の配線が、それに隣接するサブ画素(仮に「G」のサブ
画素とする)の周辺を囲むことによって寄生容量が発生
して、実効的な容量比に変動が生じる結果、サブ画素に
印加される電圧のシフトが発生している、と推測され
る。
【0030】例えば、図22および図23において、偶
数行の「G」のサブ画素におけるVTカーブの挙動が
「R」のサブ画素の点灯状態に支配されている理由は、
当該「G」のサブ画素には、専ら「R」のサブ画素に接
続されるのデータ線212が容量的にカップリングし
て、その電圧変動が「G」のサブ画素に印加される電圧
に影響を与えているからである。このようにサブ画素の
明度が、そのサブ画素に行方向で隣接する配線の影響を
受けることから、この現象は横クロストークということ
になる。
【0031】さて、アクティブ素子にTFDを用いた液
晶装置において、素子側の配線をデータ線とし、対向基
板側(すなわちカラーフィルタ側)の電極を走査線とす
る場合に、あるサブ画素を駆動するデータ線は、そのサ
ブ画素の画素電極に対して右か左かどちらか一方にしか
なく、他方には他の色のサブ画素を駆動するデータ線が
存在することになる。したがって、横クロストークは、
デルタ配列に限られず、モザイクや、ストライプなどの
他の配列でも同様に発生し得るものであるといえる。
【0032】事実、同一サブ画素数および同一サブ画素
ピッチの液晶装置であって、サブ画素の色配列のみがモ
ザイク配列である液晶装置において、サブ画素単位のV
Tカーブを測定してみると、デルタ配列の場合と同様に
電圧のシフトが発生していることが、本発明者らによっ
て明瞭に確認された。しかし、デルタ配列では深刻なス
ジムラとして視認される現象は、モザイク配列では問題
とならない。この理由は、モザイク配列の場合には、奇
数行および偶数行の区別がなく、全体が一様に影響を受
けていることに他ならないからである。横クロストーク
がデルタ配列特有の問題として顕在化するのはこのため
である。
【0033】逆に言えば、デルタ配列においてタイプ2
の配線パターンで見られる横クロストークは、基本的に
サブ画素の色配列とは無関係に存在するが、その影響が
全ての色のサブ画素に対して均一であれば、表示上の不
具合とはならないと考えられる。したがって、重要なポ
イントは、ある色のサブ画素にカップリングする配線に
よって駆動されるサブ画素の色が、行毎に入れ替わらな
い、ということであると考えられる。ただし、横クロス
トークによる影響が全てのサブ画素に対して均一であっ
たとしても、先に述べたように縦クロストークのおそれ
のあるタイプ1の配線パターンを採用することはできな
い。
【0034】このような経緯から、本発明者らは、デル
タ配列における新たな試みとして、1本のデータ線に
「R」、「G」、「B」の3色が接続される配線パター
ンについて検討した。このような配線パターンとして
は、図24に示されるタイプ3、図25に示されるタイ
プ4および図1に示されるタイプ5の3種が想定され
た。そして、本発明者は、これら3種の配線パターンに
ついて、サブ画素に対する配線のカップリング影響度を
評価した。この評価結果が図5である。
【0035】なお、この評価結果では、着目したサブ画
素において画素電極の4辺の1/2が囲まれる場合の影
響度を「2」、L字型に囲まれる場合の影響度を「1.
5」、直線(1辺)のみの場合の影響度を「1」とし、
さらに、着目したサブ画素の画素電極に対して左側に位
置するデータ線(左配線)からの影響をマイナス、右側
に位置するデータ線(右配線)からの影響をプラスとし
た。さらに、影響度における最小値と最大値との差(レ
ンジ)のみならず、隣接する走査線間における最大変化
量についても考慮された。
【0036】ここで、図24に示されるタイプ3の配線
パターン、および、図25に示されるタイプ4の配線パ
ターンでは、ある色のサブ画素にカップリングするデー
タ線によって駆動されるサブ画素の色が6行毎に入れ替
わるので、タイプ2の配線パターン(図19参照)と同
様に横クロストークの関係上好ましくない。
【0037】したがって、図1に示されるタイプ5の配
線パターンが、カップリング影響度の評価結果を考慮し
ても、また、クロストークの発生を事前に抑止する観点
からも、最も望ましいと考えられる。
【0038】
【課題を解決するための手段】そこで、本件第1の発明
は、異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素が三角配置
された液晶装置であって、それらのサブ画素に電圧を印
加するための導通ラインは、前記3色に対応するサブ画
素の画素電極に、一定の順番で繰り返して接続される一
方、1本の導通ラインに共通接続される画素電極は、当
該導通ラインに対して同じ側に配置されていることを特
徴としている。この構成によれば、どの行のサブ画素に
着目しても、いずれか一方の側に位置する導通ラインに
よって接続され、かつ、各サブ画素は、その他方の側に
位置する導通ラインとしかカップリングしない。このた
め、各行に存在する同一色のサブ画素を見たとき、それ
らのサブ画素にカップリングするデータ線によって駆動
されるサブ画素の色は各行にわたって同一となる。した
がって、横クロストークの影響は、全てのサブ画素に対
して均一となるので、スジムラの発生しない良好な表示
品質を得ることができる。
【0039】ここで、本件の第1の発明においては、導
通ラインによる画素電極の囲む形態が行毎に異なるの
で、導通ラインとそれに隣接する画素電極と距離が各行
毎に同一であると、両者の間のカップリング容量が行毎
に異なってしまう。このため、本件第1の発明におい
て、前記導通ラインは、データ線であって、そのデータ
線のうち画素電極に沿う部分の長さが長くなるにつれ
て、データ線と画素との間の距離を長くするか、また
は、データ線を細くした構成が望ましい。この構成によ
れば、データ線と、それに隣接する画素電極とのカップ
リング容量を各行にわたって均一化されるので、スジム
ラのない良好な表示が可能となる。
【0040】また、上記第1の発明において、いわゆる
デルタ配列において用いられる色数が「3」であること
との関係上、前記導通ラインは、6の倍数を1周期とす
るパターンにて、前記画素電極に接続されている構成が
望ましい。
【0041】さらに、上記第1の発明において、前記導
通ラインは、前記画素電極に対し、アクティブ素子を介
して接続されている構成が望ましく、そのアクティブ素
子は、導電体/絶縁体/導電体からなる薄膜ダイオード
素子であることが望ましい。このようなアクティブ素子
により、オンさせるサブ画素とオフさせるサブ画素とを
電気的に分離でき、また、アクティブ素子として画素電
極と並列な保持容量を形成することが困難な薄膜ダイオ
ードを用いる場合であっても、均一な表示画像を得るこ
とが可能となる。
【0042】次に、上記目的を達成するために本件第2
の発明は、異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素が三
角配置された液晶装置を有する電子機器であって、それ
らのサブ画素に電圧を印加するための導通ラインは、前
記3色に対応するサブ画素に対応する画素電極に、一定
の順番で繰り返して接続される一方、1本の導通ライン
に共通接続される画素電極は、当該導通ラインに対して
同じ側に配置されることを特徴としている。この電子機
器によれば、スジムラのない良好な表示を得ることが可
能となる。
【0043】続いて、上記目的を達成するために本件第
3の発明は、異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素が
三角配置された液晶装置であって、それらのサブ画素に
電圧を印加するための導通ラインは、サブ画素の画素電
極との寄生容量が各サブ画素にわたって均等化されて形
成されていることを特徴としている。
【0044】ここで、サブ画素の画素電極との寄生容量
が各サブ画素にわたって均等にするためには、第1に、
前記画素電極の周辺は、その画素電極に接続される導通
ラインによって囲まれている構成が考えられる。この構
成によれば、画素電極にカップリングするデータ線は、
当該画素電極に接続されるデータ線だけとなるので、寄
生容量の均等化という面だけを考慮すれば、最も望まし
いと考えられる。
【0045】また、サブ画素の画素電極との寄生容量が
各サブ画素にわたって均等にするためには、第2に、前
記画素電極において、隣接する導通ラインに対向する辺
以外の周辺は、その画素電極に接続される導通ラインに
よって略同一幅にて囲まれている構成が考えられる。こ
の構成によれば、画素電極の1辺は、隣接する導通ライ
ンとカップリングするが、製造プロセスにおける短絡低
下や、開口率向上などの面で有利となる。
【0046】さらに、上記第3の発明において、前記導
通ラインは、6の倍数を1周期とするパターンにて、前
記画素電極に接続されている構成が望ましい。上記第1
の発明と同様に、いわゆるデルタ配列において用いられ
る色数が「3」であるからである。
【0047】また、上記第3の発明においては、上記第
1の発明と同様に、前記導通ラインは、前記画素電極に
対し、アクティブ素子を介して接続されている構成が望
ましく、そのアクティブ素子は、導電体/絶縁体/導電
体からなる薄膜ダイオード素子であることが望ましい。
【0048】そして、上記目的を達成するために本件第
4の発明は、異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素が
三角配置された液晶装置を備える電子機器であって、そ
れらのサブ画素に電圧を印加するための導通ラインは、
サブ画素の画素電極との寄生容量が各サブ画素にわたっ
て均等化されて形成されていることを特徴としている。
この電子機器によれば、スジムラのない良好な表示を得
ることが可能となる。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施するための形
態について、実施形態毎に図面を参照して説明する。
【0050】<第1実施形態>まず、本発明の第1実施
形態に係る液晶装置について図3および図4を参照して
説明する。ここで、図3は、本実施形態に係る液晶装置
の構成を示す斜視図であり、図4は、この液晶装置の構
成を示す断面図である。
【0051】これらの図に示されるように、この液晶装
置100は、一対の透光性基板200、300を有す
る。このうち、基板200は、アクティブ素子が形成さ
れる素子側基板であり、他方、基板300は、素子側基
板200に対向する対向基板である。
【0052】このうち、素子側基板200の内側表面に
は、図4に示されるように、複数本のデータ線212
と、それらのデータ線212に接続される複数のTFD
220と、それらのTFD220と1対1に接続される
画素電極234とが、例えばフォトリソグラフィー法等
によって形成されている。ここで、各データ線212
は、図4において紙面と鉛直方向に延在して形成される
一方、TFD220および画素電極234は、ドットマ
トリクス状に配列している。そして、画素電極234な
どの表面には、一軸配向処理、例えばラビング処理が施
された配向膜214が形成されている。
【0053】一方、対向基板300の内側表面には、カ
ラーフィルタ308が形成されて、「R」、「G」、
「B」の3色の着色層を構成している。なお、これら3
色の着色層の隙間には、ブラックマトリクス309が形
成されて、着色層の隙間からの入射光を遮蔽する構成と
なっている。カラーフィルタ308およびブラックマト
リクス309の表面にはオーバーコート層310が形成
され、さらに、その表面には、走査線として機能する対
向電極312が、データ線212と直交する方向に形成
されている。なお、オーバーコート層310は、カラー
フィルタ308およびブラックマトリクス309の平滑
性を高めて、対向電極312の断線を防止する目的など
のために設けられる。さらに、対向電極312の表面に
は、ラビング処理が施された配向膜314が形成されて
いる。なお、配向膜214、314は、一般にポリイミ
ド等から形成される。
【0054】そして、素子側基板200と対向基板30
0とは、スペーサ(図示省略)を含むシール材104に
よって一定の間隙を保って接合されるとともに、この間
隙に、液晶105が封入された構成となっている。ま
た、素子側基板200の外側表面には、配向膜214へ
のラビング方向に対応した光軸を有する偏光板317が
貼着されている。同様に、対向基板300の外側表面に
は、配向膜314へのラビング方向に対応した光軸を有
する偏光板217が貼着されている。
【0055】また、液晶装置100は、COG(Chip O
n Glass)技術が適用されて、素子側基板200の表面
に直接、液晶駆動用IC(ドライバ)250が実装され
ている。この結果、液晶駆動用IC250の各出力端子
が、データ線212のそれぞれに接続されている。同様
に、対向基板300の表面にも直接、液晶駆動用350
が実装されて、液晶駆動用IC350の各出力端子が、
走査線たる対向電極212のそれぞれに接続されてい
る。
【0056】なお、COG技術に限られず、それ以外の
技術を用いて、ICチップと液晶装置とが接続された構
成としても良い。例えば、TAB(Tape Automated Bon
ding)技術を用いて、FPC(Flexible Printed Circu
it)の上にICチップがボンディングされたTCP(Ta
pe Carrier Package)を液晶装置に電気的に接続する構
成としても良い。また、ICチップをハード基板にボン
ディングするCOB(Chip On Board)技術を用いても
良い。
【0057】さて、素子側基板200の内側表面におい
て、TFD220および画素電極234は、図1に示さ
れるようにドットマトリクス状に配列されている。特
に、画素電極234は、行(すなわち、横方向の並び)
ごとに0.5ピッチずつシフトして配列している。一
方、対向基板300の表面内側に形成される対向電極3
12は、素子側基板200に形成される画素電極234
の1行分と対向する位置関係にあり、さらに、対向基板
300に形成されるカラーフィルタ308のうち、1色
分の着色層は、画素電極234と対向電極312との交
差領域に対応して設けられている。したがって、1つの
サブ画素は、画素電極234と、対向電極312と、こ
の間に挟持された液晶105と、カラーフィルタ308
における1色分の着色層とから構成されることとなる。
【0058】ここで、図1において、各画素電極234
に付された「R」は、これと対向する対向基板300に
形成されるカラーフィルタ308において、赤色光を透
過する着色層が配置していることを示している。同様に
「G」は、緑色光を透過する着色層が配置していること
を示し、「B」は、青色光を透過する着色層が配置して
いることを示している。特に本実施形態では、「R」、
「G」、「B」の各着色層が三角形すなわちデルタの頂
点に位置しており、RGBデルタ配列となっている。
【0059】さらに、本実施形態では配線パターンとし
て図1に示されるタイプ5が採用されている。すなわ
ち、1本のデータ線212は、「R」、「G」、「B」
の3色に対応するサブ画素の画素電極234に対し、一
定の順番で繰返してTFD220を介し接続される一
方、ある1本のデータ線212に共通接続される画素電
極234は、そのデータ線212からみて、同一サイド
(図1では左サイド)に配置している。そして、この配
置は、すべてのデータ線212にわたって共通となって
いる。なお、本実施形態におけるサブ画素の画素電極2
34と、それと左側に位置するデータ線212との距離
は、図2に示されるように各行毎に同一となっている。
詳細には、画素電極234とデータ線との間の距離を、
データ線212が画素電極234の1辺だけに沿って位
置する場合にはS3とし、データ線234が画素電極2
34をL字形状に囲む場合にはS2とし、データ線23
4が画素電極234の周囲の1/2を囲む場合にはS1
としたときに、それらには、S1=S2=S3が成立し
ている。
【0060】このように構成された液晶装置100にお
いて、液晶駆動用IC250、350が作動すると、選
択されたサブ画素では、画素電極234と対向電極31
2との間にオン電圧またはオフ電圧が印加される結果、
かかる電圧制御によって液晶105の配向状態が各サブ
画素ごとに制御される。そして、この配向制御に基づい
て特定色のサブ画素を通過する光が変調されるので、文
字や、数字、絵柄等といった画像がカラー表示されるこ
ととなる。
【0061】また、本実施形態の液晶装置100では、
カラーフィルタの配列がRGBデルタ配列となっている
ので、RGBストライプ配列や、RGBモザイク配列、
RGGBモザイク配列と比較して、高い水平解像度を得
ることができ、その結果、高精細および高画質の液晶表
示を行うことが可能となっている。さらに、本実施形態
では、1本のデータ線212が3色分のサブ画素を駆動
する、という配線パターンが採用されているので、タイ
プ1の配線パターン(図19参照)における縦クロスト
ークが抑えられる結果、これに起因する表示画質の低下
が回避される。
【0062】くわえて、本実施形態では、どの行のサブ
画素に着目しても、常に右側に位置するデータ線212
に接続され、かつ、各サブ画素は、その反対の左側に位
置する導通ラインとしかカップリングしない。このた
め、各行において同一色のサブ画素を見たとき、それら
のサブ画素にカップリングするデータ線212によって
駆動されるサブ画素の色は、各行にわたって同一とな
る。したがって、各行において各色のサブ画素に及ぼさ
れるクロストークの影響は、全てのサブ画素に対して均
一となるので、スジムラの発生しない良好な表示品質を
得ることができる。
【0063】<第2実施形態>さて、上述した第1実施
形態において、データ線212が画素電極234を囲む
形態としては、図1または図2に示されるように、デ
ータ線212が画素電極234の1辺だけに沿って配置
する場合と、データ線212が画素電極234をL字
状に囲む場合と、データ線212が画素電極234の
周辺約1/2を囲む場合との3種類が存在する。
【0064】ここで、データ線212が画素電極234
の周辺約1/2を囲むの場合、そのデータ線212と
画素電極234とのカップリング容量が大きくなるの
で、そのデータ線212の電位変動が、その右側に位置
するサブ画素の電位に与える影響も大きい。一方、デー
タ線212が画素電極234の1辺だけに沿って位置す
るの場合、そのデータ線212と画素電極234との
カップリング容量が小さくなるので、そのデータ線21
2の電位変動が、その右側に位置するサブ画素の電位に
与える影響も小さい。この結果、データ線212が画素
電極234を囲む形態によって、サブ画素の電位に与え
る影響に差が生じるので、第1実施形態のようにS1=
S2=S3では、表示品質が低下する可能性がある。
【0065】これを回避するために本発明の第2実施形
態では、図6に示されるように、S1>S2>S3に設
定したものである。すなわち、データ線212が画素電
極234の1辺だけに沿って位置する場合の距離S3
を小さく設定し、次に、データ線212が画素電極23
4の周辺約1/2を囲む場合の距離S1を大きく設定
し、さらに、データ線212が画素電極234をL字状
に囲む場合の距離S2を、それらの中間の大きさに設
定したものである。
【0066】この構成によれば、画素電極234と、こ
れに左側に位置するデータ線212との間に生じる寄生
容量を各行毎に等しくすることができるので、寄生容量
の相違によって表示品質がサブ画素ごとにばらつくこと
を防止することが可能となる。なお、データ線212の
うち画素電極212に沿う長さが長くなるにつれて、囲
むデータ線212の線幅を細くするようにしても同様な
効果を得ることができる。
【0067】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態に係る液晶装置について説明する。この第3実施形
態に係る液晶装置は、上述した第1実施形態と、図3お
よび図4に示される構成において同一であるが、素子側
基板200のレイアウトにおいて相違している。そこ
で、この相違点を中心に説明することとする。図7は、
この液晶装置における素子基板200のレイアウトを示
す平面図である。
【0068】この図に示されるように、「R」、
「G」、「B」の各色に対応する画素電極234は、第
1実施形態と同様にRGBデルタ配列となっている。例
えば、A行に属する画素電極234は、隣接するB行に
属する画素電極234とは、行方向(図においてX方
向)に0.5ピッチずつシフトして配列している。
【0069】一方、ある1本のデータ線212xは、図
においてA行に位置するRの画素からD行に位置するR
の画素まで下左方向に進んだ後、今度は、A行に位置す
るRの画素まで下右方向に進んでいる。データ線212
xは、このようにA〜F行にわたる6個の画素を1周期
とする折返しパターンにて列方向に延在して、マクロ的
にみて画素電極234の一列において共用されている。
ここで、データ線212xは、共用される画素電極23
4の周辺を、画素電極234毎に囲むとともに、画素電
極234に対してTFD220を介して接続されてい
る。
【0070】ここで、1サブ画素の構成について、デー
タ線212xに接続され、B行あるいはC行に位置する
ものを例にとって説明する。図8Aは、その1サブ画素
のレイアウトを示す平面図であり、図8Bは、そのA−
A線に沿って示す断面図である。これらの図に示される
ように、TFD220は、第1のTFD220aおよび
第2のTFD220bとからなり、素子側基板200
と、この表面に形成された絶縁膜201と、第1金属膜
222と、この表面に陽極酸化によって形成された絶縁
体たる酸化膜224と、この表面に形成されて相互に離
間した第2金属膜226a、226bとから構成されて
いる。また、第2金属膜226aは、そのままデータ線
212xとなる一方、第2金属膜226bは、画素電極
234に接続されている。
【0071】さて、第1のTFD220aは、データ線
212xからみると順番に、第2金属膜226a/酸化
膜224/第1金属膜222となって、金属/絶縁体/
金属のサンドイッチ構造を採るため、ダイオードスイッ
チング特性を有することになる。一方、第2のTFD2
20bは、データ線212xから順番にみると、第1金
属膜222/酸化膜224/第2金属膜226bとなっ
て、第1のTFD220aとは、反対のダイオードスイ
ッチング特性を有することになる。ここで、両者は、2
つのダイオードを互いに逆向きに直列接続した形となっ
ているため、1つのTFDを用いる場合と比べると、電
流−電圧の非線形特性が正負の双方向にわたって対称化
されることになる。
【0072】なお、データ線212xの断面は、第1金
属膜222、酸化膜224、第2金属膜226aとなっ
ているが、データ線212xに接続される端子は、最上
層の第2金属膜226aのみに接続されているため、デ
ータ線212xがTFDとして機能することはない。
【0073】また、基板200自体は、絶縁性および透
明性を有するものであり、例えば、ガラスやプラスチッ
クなどから構成される。ここで、絶縁膜201が設けら
れる理由は、第1金属膜222の堆積後における熱処理
により、第1金属膜222が下地から剥離しないように
するため、および、第1金属膜222に不純物が拡散し
ないようにするためである。したがって、これらが問題
にならない場合には、絶縁膜201は省略可能である。
また、画素電極234は、透過型として用いる場合には
ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜から形成
され、反射型として用いる場合にはアルミニウムや銀な
どの反射率の大きな金属膜から形成される。
【0074】さらに、E行あるいはF行に位置する画素
についても、データ線212xの囲み部分が対称となる
以外同様であり、A行あるいはD行に位置する画素につ
いても、データ線212の囲み部分が上半分あるいは下
半分のみが対称となる以外同様である。
【0075】次に、このような素子側基板200の製造
プロセスについて、TFD220を中心に説明する。ま
ず、図9(1)に示されるように、基板200上面に絶
縁膜201が形成される。この絶縁膜201は、例え
ば、酸化タンタルからなり、スパッタリング法で堆積し
たタンタル膜を熱酸化する方法や、酸化タンタルからな
るターゲットを用いたスパッタリングあるいはコスパッ
タリング法などにより形成される。この絶縁膜201
は、上述したように、第1金属膜222の密着性を向上
させ、さらに基板200からの不純物の拡散を防止する
ことを主目的として設けられるので、その膜厚は、例え
ば、50〜200nm程度で十分である。
【0076】次いで、同図(2)に示されるように、絶
縁膜201上面に第1金属膜222が成膜される。この
第1金属膜222の組成は、例えば、タンタル単体ある
いはタンタル合金からなる。タンタル合金とする場合、
主成分のタンタルに、例えば、タングステン、クロム、
モリブデン、レニウム、イットリウム、ランタン、ディ
スプロシウムなどの周期律表において第6〜第8族に属
する元素を添加しても良い。なお、添加する元素として
は、タングステンが好ましく、その含有割合は、例え
ば、0.1〜6重量%が望ましい。
【0077】また、第1金属膜222は、スパッタリン
グ法や電子ビーム蒸着法などで形成可能であり、タンタ
ル合金からなる第1金属膜222を形成する場合には、
混合ターゲットを用いたスパッタリング法や、コスパッ
タリング法、電子ビーム蒸着法などが用いられる。な
お、第1金属膜222の膜厚は、TFD220の用途に
よって好適な値が選択され、通常、100〜500nm程度であ
る。
【0078】そして、同図(3)に示されるように、第
1金属膜222が、一般に用いられているフォトリソグ
ラフィおよびエッチング技術によってパターニングされ
る。
【0079】続いて、同図(4)に示されるように、酸
化膜224が第1金属膜222の表面に形成される。詳
細には、第1金属膜222の表面が、陽極酸化法によっ
て酸化することで形成される。このとき、データ線21
2xの基礎となる部分の表面も同時に酸化されて酸化膜
224が形成される。酸化膜224の膜厚は、その用途
によって好ましい値が選択され、例えば、10〜35nm程度
であり、1つの画素について1個のTFDを用いる場合
と比べると半分である。陽極酸化で用いられる化成液
は、特に、限定されないが、例えば、0.01〜0.1重量%
のクエン酸水溶液を用いることができる。
【0080】次いで、同図(5)に示されるように、第
2金属膜226が成膜される。この第2金属膜226
は、例えば、クロムや、アルミニウム、チタン、モリブ
デンなどであり、スパッタリング法などによって堆積さ
せることによって形成される。また、第2金属膜226
の膜厚は、例えば、50〜300nm程度である。
【0081】続いて、図10(6)に示されるように、
第2金属膜226が、一般に用いられているフォトリソ
グラフィおよびエッチング技術によってパターニングさ
れる。これにより、第1、第2のTFDにおける第2金
属膜226a、226bが離間して形成されるととも
に、データ線212xにおける最上層も第2金属膜22
6によって被覆されることになる。
【0082】次に、同図(7)に示されるように、画素
電極234となる導電膜が成膜される。この導電膜は、
透過型の液晶装置ではITOが好適であり、反射型の液
晶装置ではアルミニウムなどが好適であって、いずれも
スパッタリング法などによって膜厚30〜200nmで堆積さ
せることで成膜される。
【0083】続いて、同図(8)に示されるように、導
電膜が、一般に用いられているフォトリソグラフィおよ
びエッチング技術によってパターニングされて、画素電
極234が形成される。
【0084】そして、同図(9)に示されるように、デ
ータ線212xから枝分かれした酸化膜224のうちの
波線部分229が、その基礎となっている第1金属膜2
22とともに、一般に用いられているフォトリソグラフ
ィおよびエッチング技術により除去される。これによ
り、第1、第2のTFDで共用される第1金属膜222
が、データ線212xの最下層たる第1金属膜222か
ら電気的に分離されることになる。
【0085】このようなプロセスにより、基板200に
は、第1のTFD220aと第2のTFD220bとか
らなるTFD220が、画素電極234とともに、デル
タ配列で形成される。
【0086】なお、このようなTFDの製造プロセスに
ついては、上記工程の順番に限られない。例えば、図9
(4)における工程によって第1金属膜222の表面に
酸化膜224が形成された直後に、図10(9)におけ
る工程によって、データ線212xから分離して、この
後、図9(5)の工程、および、図10の(6)〜
(8)の工程を実行することによっても可能である。
【0087】そして、このように構成される素子側基板
200には、上述した第1実施形態と同様に、画素電極
234と交差して行方向に延在する対向電極(走査線)
や、画素電極234に対応する各色のカラーフィルタな
どが形成された対向基板300が、シール材によって、
一定のギャップ(間隙)を保って貼り合わせられ、さら
に、この閉空間に、例えば、TN(Twisted Nematic)
型の液晶が封入されて、最終的に液晶装置として構成さ
れることとなる。
【0088】このような第3実施形態に係る液晶装置で
は、データ線212xに接続される画素電極234の周
辺がデータ線212x自身により囲まれるので、隣接す
るデータ線212(x−1)あるいは212(x+1)
によるカップリングの影響が排除される。すなわち、自
身のデータ線212xとのカップリングだけが問題とな
る。隣接するデータ線212(x−1)、212(x+
1)に接続される画素電極234についても同様であ
る。したがって、このような液晶装置によれば、A行〜
F行に位置するサブ画素の寄生容量は互いに均等になる
ため、表示画像の均一化を図ることが可能となる。
【0089】<第4実施形態>次に、本発明の第4実施
形態に係る液晶装置について説明する。
【0090】上述した第3実施形態にあっては、画素電
極234の周辺がそこに接続されるデータ線自身によっ
て囲まれるので、隣接するデータ線によるカップリング
容量が問題とならない。このため、表示画像の均一化の
点では優れている、と言える。しかしながら、図8Aに
示されるように、互いに隣接する画素電極234の間に
は、2本のデータ線、詳細には、データ線212xのう
ちのラインL1と、それに隣接するデータ線212(x
+1)のうちのラインL2とが配設される結果、上述し
た第1金属膜222のパターニング工程および第2金属
膜226のパターニング工程において短絡の可能性が高
まる点や、さらに、画素電極234の占める領域の割合
(開口率)が低下して、画面全体が暗くなってしまう点
などの問題もある。
【0091】そこで、各行に位置する画素電極の寄生容
量が均等となるようにした上で、第3実施形態における
短絡や開口率の問題点を解決した第4実施形態について
説明することとする。
【0092】図11は、この液晶装置における素子基板
200のレイアウトを示す平面図である。この図に示さ
れるように、「R」、「G」、「B」の各色に対応する
画素電極234がRGBデルタ配列をとっている点にお
いて第1や第3実施形態と同様であるが、データ線によ
って画素電極の周辺すべてが囲まれるのではなく、隣接
するデータ線と対向する辺以外の三辺のみが同じ幅のデ
ータ線によって囲まれている点において第3実施形態と
相違している。
【0093】ここで、1つのサブ画素の構成について、
データ線212xに接続されてB行あるいはC行に位置
するものを例にとって説明する。図12Aは、その1サ
ブ画素分のレイアウトを示す平面図である。
【0094】この図に示されるように、第2実施形態に
おける1サブ画素は、図8AにおけるラインL1および
領域M1が削除されるとともに、画素電極234が、矢
印で示されるようにラインL1のあった部分にまで拡大
した構成となっている。したがって、互いに隣接する画
素電極234の間には、隣接するデータ線(ラインL
2)のみが配設されるだけなので、パターニング工程で
の短絡の可能性は低下する一方、サブ画素の間隔が維持
された状態で画素電極234の面積が拡大するので、開
口率が向上することとなる。
【0095】ところで、領域M1の削除は、短絡を防止
する点や開口率の向上させる点に直接には結びつかな
い。しかしながら、この領域M1が削除されないと、画
素電極234を囲むデータ線212の幅が一様でなくな
るため、さらに、この領域M1は、例えば、図12Aに
示されるようなB行あるいはC行のサブ画素と、図12
Bに示されるようなD行のサブ画素と相違して、行毎に
相違することになるため、寄生容量も行毎に相違するこ
とになる。そこで、領域M1が削除されているのであ
る。
【0096】このような構成により、各行に位置する画
素電極234では、その三辺が、等しく同じ幅のデータ
線により囲まれるとともに、残り一辺のみが隣接するデ
ータ線と容量的にカップリングするので、その寄生容量
が互いに均等になる。このため、第4実施形態にかかる
液晶装置によれば、短絡や開口率の低下を防止した上
で、表示画像の均一化を図ることが可能となる。
【0097】なお、第3、第4実施形態にかかる液晶装
置にあっては、いずれも、TFD220がデータ線の側
に接続されていたが、これとは逆に、TFD220を走
査線の側に接続する構成でも同じことである。
【0098】また、第3、第4実施形態に係る液晶装置
にあっては、いずれも、TFD220を、互いに逆向き
に直列接続された第1のTFD220aおよび第2のT
FD220bから構成したが、ひとつのTFDにより構
成しても良いのはもちろんである。
【0099】さらに、実施形態にかかる液晶装置にあっ
ては、いずれも、第2金属膜226および画素電極23
4を異なる金属膜により構成したが、第2金属膜および
画素電極を、ITO膜やアルミニウム膜等の同一導電膜
から構成しても良い。このような構成によれば、第2金
属膜226および画素電極234を同一の工程により形
成できる利点がある。
【0100】また、第1〜第4実施形態に係る液晶装置
にあっては、データ線212が、6個のサブ画素毎に折
返すパターンとなっていたが、6の倍数のサブ画素数を
1周期として折り返すようにすれば足りる。例えば、1
2個、18個、……周期で折り返すようにしても良い。
ただし、折返しパターンにおける1周期のサブ画素数が
多くなると、表示領域の端部においてデータ線のはみ出
し量が大きくなる等の問題が生じる。
【0101】さらに、アクティブ素子としてはTFD2
20のほかに、TFTのような3端子型素子を用いるこ
ともできる。さらに、各サブ画素により表示される色の
順序は、実施形態に示した組み合わせに限定されるもの
でなく、各ラインにおいて6の倍数で1巡する順序で配
列すれば良いことはいうまでもない。
【0102】<電子機器>次に、上述した実施形態に係
る液晶装置を電子機器に用いた例について説明する。
【0103】<モバイルコンピュータ>まず、この液晶
装置をモバイルコンピュータに適用した例について説明
する。図13は、このモバイルコンピュータの構成を示
す斜視図である。この図に示されるように、このモバイ
ルコンピュータ1200は、複数のキー1232を備え
たキーボード1233と、そのキーボード1233に対
して矢印Aのように開閉するカバー1234と、そのカ
バー1234に埋め込まれた液晶装置100とを含んで
構成されている。ここで、液晶装置100は、図3およ
び図4に示される液晶装置にバックライトや、その他の
付帯機器が装着されたものである。
【0104】また、キーボード1233の内部には、モ
バイルコンピュータとしての機能を果たすための各種の
演算を実行するCPU(中央処理装置)を含む制御部が
格納される。そして、その制御部は、液晶装置100に
所定の映像を表示するための演算処理を実行する。
【0105】このモバイルコンピュータ1200によれ
ば、表示ユニットに、上述した実施形態に係る液晶装置
100を適用したので、高精細および高画質の液晶表示
を行うことでき、さらに、縦クロストークや横クロスト
ークに起因する表示画質の低下を回避することが可能と
なる。
【0106】<ページャ>次に、この液晶装置を用いた
ページャについて説明する。図14は、このページャの
構造を示す分解斜視図である。この図に示すように、ペ
ージャ1300は、金属フレーム1302において、液
晶装置100を、バックライト1306aを含むライト
ガイド1306、回路基板1308、第1、第2のシー
ルド板1310、1312とともに収容する構成となっ
ている。そして、この構成においては、液晶装置100
と回路基板1308との導通が、素子側基板200に対
してはフィルムテープ1314によって、対向基板30
0に対してはフィルムテープ1318によって、それぞ
れ図られている。
【0107】なお、図13および図14を参照して説明
した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファイン
ダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビ
ゲーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、
ワークステーション、携帯電話、テレビ電話、POS端
末、タッチパネルを備えた装置等などが電子機器の例と
して挙げられる。そして、実施形態に係る液晶装置を、
これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもな
い。
【0108】さらに、本発明は、上述した実施形態に限
定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲
内で種々に改変することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る液晶装置におい
て、サブ画素への配線(タイプ5)を模式的に示す平面
図である。
【図2】同液晶装置におけるサブ画素の配列を拡大して
示す平面図である。
【図3】同液晶装置の構成を示す斜視図である。
【図4】同液晶装置の構成を示す断面図である。
【図5】各配線において、データ線とサブ画素の画素電
極とのカップリング容量が、当該サブ画素に与える影響
度を各行毎に評価した表である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る液晶装置におい
て、サブ画素の配列を拡大して示す平面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る液晶装置におい
て、素子基板のレイアウトを示す平面図である。
【図8】Aは、同液晶示装置における1画素分のレイア
ウトを示す部分拡大図である。Bは、図8AにおいてA
−A線で切断した断面図である。
【図9】同装置におけるTFDの製造プロセスを示す図
である。
【図10】同装置におけるTFDの製造プロセスを示す
図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る液晶装置におい
て、素子基板のレイアウトを示す平面図である。
【図12】Aは、同液晶装置における1画素分のレイア
ウトを示す部分拡大図である。Bは、同液晶装置におけ
る1画素分のレイアウトを示す部分拡大図である。
【図13】本発明の実施形態に係る液晶装置を適用した
電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示
す斜視図である。
【図14】本発明の実施形態に係る液晶装置を適用した
電子機器の一例たるページャの構成を示す分解斜視図で
ある。
【図15】RGBストライプ配列を示す平面図である。
【図16】RGBモザイク配列を示す平面図である。
【図17】RGGBモザイク配列を示す平面図である。
【図18】RGBデルタ配列を示す平面図である。
【図19】RGBデルタ配列における配線(タイプ1)
を示す平面図である。
【図20】RGBデルタ配列における配線(タイプ2)
を示す平面図である。
【図21】液晶装置における駆動信号の一例を示す電圧
波形図である。
【図22】特定色に対応するサブ画素において、白表示
(オフ)時のVTカーブを示すグラフである。
【図23】特定色に対応するサブ画素において、黒表示
(オン)時のVTカーブを示すグラフである。
【図24】RGBデルタ配列における配線(タイプ3)
を示す平面図である。
【図25】RGBデルタ配列における配線(タイプ4)
を示す平面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/35 G02F 1/136 510 (72)発明者 山口 善夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 宇敷 武義 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 居波 隆志 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA02Y FD04 GA02 GA13 LA16 2H092 JA03 JA07 JB03 JB04 JB32 JB35 KA07 MA05 MA24 NA01 NA23 PA08 5C094 AA03 BA03 BA43 CA19 DA09 EB02 ED02 HA02 HA05 HA08 HA10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素
    が三角配置された液晶装置であって、 それらのサブ画素に電圧を印加するための導通ライン
    は、前記3色に対応するサブ画素の画素電極に、一定の
    順番で繰り返して接続される一方、 1本の導通ラインに共通接続される画素電極は、当該導
    通ラインに対して同じ側に配置されていることを特徴と
    する液晶装置。
  2. 【請求項2】 前記導通ラインは、データ線であって、
    そのデータ線のうち画素電極に沿う部分の長さが長くな
    るにつれて、データ線と画素との間の距離を長くする
    か、または、データ線を細くしたことを特徴とする請求
    項1に記載の液晶装置。
  3. 【請求項3】 前記導通ラインは、6の倍数を1周期と
    するパターンにて、前記画素電極に接続されていること
    を特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  4. 【請求項4】 前記導通ラインは、前記画素電極に対
    し、アクティブ素子を介して接続されていることを特徴
    とする請求項1に記載の液晶装置。
  5. 【請求項5】 前記アクティブ素子は、導電体/絶縁体
    /導電体からなる薄膜ダイオード素子であることを特徴
    とする請求項4に記載の液晶装置。
  6. 【請求項6】 異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素
    が三角配置された液晶装置を有する電子機器であって、 それらのサブ画素に電圧を印加するための導通ライン
    は、前記3色に対応するサブ画素に対応する画素電極
    に、一定の順番で繰り返して接続される一方、 1本の導通ラインに共通接続される画素電極は、当該導
    通ラインに対して同じ側に配置されることを特徴とする
    電子機器。
  7. 【請求項7】 異なる3色にそれぞれ対応するサブ画素
    が三角配置された液晶装置であって、 それらのサブ画素に電圧を印加するための導通ライン
    は、サブ画素の画素電極との寄生容量が各サブ画素にわ
    たって均等化されて形成されていることを特徴とする液
    晶装置。
  8. 【請求項8】 前記画素電極の周辺は、その画素電極に
    接続される導通ラインによって囲まれていることを特徴
    とする請求項7に記載の液晶装置。
  9. 【請求項9】 前記画素電極において、隣接する導通ラ
    インに対向する辺以外の周辺は、その画素電極に接続さ
    れる導通ラインによって略同一幅にて囲まれていること
    を特徴とする請求項7に記載の液晶装置。
  10. 【請求項10】 前記導通ラインは、6の倍数を1周期
    とするパターンにて、前記画素電極に接続されているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の液晶装置。
  11. 【請求項11】 前記導通ラインは、前記画素電極に対
    し、アクティブ素子を介して接続されていることを特徴
    とする請求項7に記載の液晶装置。
  12. 【請求項12】 前記アクティブ素子は、導電体/絶縁
    体/導電体からなる薄膜ダイオード素子であることを特
    徴とする請求項11に記載の液晶装置。
  13. 【請求項13】 異なる3色にそれぞれ対応するサブ画
    素が三角配置された液晶装置を備える電子機器であっ
    て、 それらのサブ画素に電圧を印加するための導通ライン
    は、サブ画素の画素電極との寄生容量が各サブ画素にわ
    たって均等化されて形成されていることを特徴とする電
    子機器。
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