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JP2001090307A - 下地用防水材 - Google Patents

下地用防水材

Info

Publication number
JP2001090307A
JP2001090307A JP26783299A JP26783299A JP2001090307A JP 2001090307 A JP2001090307 A JP 2001090307A JP 26783299 A JP26783299 A JP 26783299A JP 26783299 A JP26783299 A JP 26783299A JP 2001090307 A JP2001090307 A JP 2001090307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
line
fold line
cut
side edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26783299A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
英明 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP26783299A priority Critical patent/JP2001090307A/ja
Publication of JP2001090307A publication Critical patent/JP2001090307A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建築物の垂直面と水平面などの交差部におけ
る防水用下地材。 【解決手段】 直角平行四辺形状の横向きシート状部1
0と、横向きシート状部10の辺10a、10bに連続
して設けられている直角平行四辺形状の垂下げシート状
部11と、垂下げシート状部11の垂れ下げ辺11dに
連続して備えられている直角平行四辺形状の縦向きシー
ト状部12と、横向きシート状部10の辺10dに連続
して設けられ且つ縦向きシート状部12と同一又は大き
い突出し幅の直角平行四辺形状の立上げシート状部13
と、辺部14a’で立上げシート状部13に連続して備
えられ且つ辺14aと、辺14b、14cと、辺14
d、14eと辺14d、14eから屈曲されて辺14a
との間に立上げシート状部13の突き出し幅と略同一又
は該幅よりも狭い間隔を離して設けられている辺14
f、14gと、辺14hとに囲まれた折返しシート状部
14とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造物における
防水下地処理、より具体的には、木造構造物における雨
仕舞いなどの防水下地処理に用いられる下地用防水材の
提供に関する。
【0002】
【従来の技術】木造建築物の躯体壁から突き出し設けら
れるバルコニーなどの構造物と当該躯体壁との取り合い
部分の雨仕舞い処理、あるいは、バルコニーの前面壁な
どの段差状に備えられた前壁部と低壁部との連続部分に
おける雨仕舞い処理にあっては、向きを異にする複数の
面に効果的に対応した雨仕舞いを施す必要があり、一般
に、二種以上の異なった覆い面を夫々に備えた防水シー
トを順次に重ね合わせるようにして、突き出し部分を有
する構造物における当該突き出し部の防水下地処理をな
すようにしていた。
【0003】図13及び図14は、かかる従来における
典型的な防水下地の施工例、特に、外壁100と袖壁1
01の各壁下地間における従来の防水下地処理を示すも
のであって、先ず、一般にクラ掛け防水紙と称される長
方形状をなす第1の防水シート110を用意し、この防
水シート110を用いて外壁100と袖壁101との取
り合い部分における各壁下地面を覆った後、当て防水紙
と称される第2の防水シート120を用いて、当該第1
の防水シート110で覆った壁下地部上を更に覆うよう
にして防水下地処理をなすようにしている。
【0004】かかる防水下地処理は、先ず、第1の防水
シート110を袖壁101における防水下地処理の施さ
れる下地面としての上端面101aと、この上端面10
1aに連続されている外壁100における防水下地処理
の施される下地面としての壁面100aに、この上端面
101aと壁面100aとの連続縁102において折り
曲げるように添装し、次いで、この上端面101aと壁
面100aとの間にある前記連続縁102の両端に向け
て、この折り付けた防水シート110における上側端か
ら一対の切り線によって該防水シート110をカットす
ると共に、このカットされた当該防水シート110にお
ける前記壁面100aに添っている部分を起立片110
aとし、また、前記袖壁101の上端面101aに添っ
ている防水シート110部分を、この上端面101aの
両側縁から夫々の防水下地処理の施される下地面として
の袖壁面101bに沿って折り下げると共に、この折り
下げ防水シート110部分における前記壁面100aに
添う部分を、当該袖壁101の突き出し基部に沿って折
り曲げるようにして該壁面100aに添装し、上部片1
10b、垂れ下げ片110c及び張り出し片110dと
して構成し、この防水シート110をタッカーによる綴
り針などを用いて止めつけて、第1段階の下地処理をな
していた。
【0005】次いで、前記第1の防水シート110の備
えられた袖壁101及び外壁100における防水下地処
理の施される下地面に対して、更に、第2の防水シート
120を添装して第2段階の防水下地処理をなしてお
り、前記上部片110bと起立片110aとを覆うよう
に、第2の防水シート120を前記連続縁102におい
て折り曲げるようにして、該袖壁101における前記上
端面101aと外壁100における前記壁面100aと
に添装し、この状態において、該添装防水シート120
の前端側から前記連続縁102の両端に夫々至るよう
に、当該防水シート120を一対の切り線によってカッ
トし、このカットされた当該防水シート120における
前記袖壁101の上端面101aに添装されている部分
を水平覆い片120aとし、この水平覆い片120aか
らカットされた防水シート120部分を前記外壁100
における壁面100aに添装して、これを起立片部12
0b及び該起立片部120bに一連に連続された縦覆い
片部120cとして構成し、この防水シート120をタ
ッカーによる綴り針などを用いて止め付けて、前記外壁
100及び袖壁101の下地面に添装された第1の防水
シート110における上部片110b、起立片110a
及び張り出し片110dの全部又は一部を覆うようにし
て防水下地処理をなしていた。
【0006】次いで、図15及び図16は、バルコニー
の前面壁130及び当該前面壁130に設けられている
前面低壁部130’での防水下地処理の施される各下地
面間における従来の防水下地処理を示したものであっ
て、一般に、クラ掛け紙と称される第1の防水シート1
40を前面低壁部130’における防水下地処理の施さ
れる下地面としての上端面130cと、この上端面13
0cに連続されている前面壁130における防水下地処
理の施される下地面としての垂直端面130aに、この
上端面130cと垂直端面130aとの連続縁131に
おいて折り曲げるように添装し、次いで、この上端面1
30cと垂直端面130aとの間にある前記連続縁13
1の両端に向けて、この折り付けた防水シート140に
おける上側端から一対の切り線によって該防水シート1
40をカットすると共に、このカットされた当該防水シ
ート140における前記垂直端面130aに添っている
部分を起立片140aとし、また、前記前面低壁部13
0’の上端面130cに添っている防水シート140部
分を、この上端面130cの両側縁から夫々の防水下地
処理の施される下地面としての壁側面130b’に沿っ
て折り下げると共に、この折り下げ防水シート140部
分における前記前面壁130における前後の壁側面13
0bに添う部分を、当該前面低壁部130’の突き出し
基部から該壁側面130bに延設するように添装し、上
部片140b、垂れ下げ片140c及び張り出し片14
0dとして構成し、この防水シート140をタッカーに
よる綴り針などを用いて止めつけて、第1段階の下地処
理をなしていた。
【0007】次いで、前記第1の防水シート140の備
えられた前面低壁部130’及び前面壁130における
下地面に対して、更に、第2の防水シート150を添装
して第2段階の防水下地処理を施しているものであっ
て、前記上部片140bと起立片140a及び張り出し
片140dとを覆うように、第2の防水シート150を
前記連続縁131において折り曲げるようにして、該前
面低壁部130’の上端面130cと前面壁130の垂
直端面130aとに添装し、この状態において、該添装
防水シート150の前端側から前記連続縁131の両端
に夫々至るように、当該防水シート150を一対の切り
線によってカットし、このカットされた当該防水シート
150における前記前面低壁部130’の上端面130
cに添装されている部分を水平覆い片150aとし、こ
の水平覆い片150aからカットされた防水シート15
0部分を前記前面壁130の下地面に添装して、これを
垂直端面130aに添った起立片部150b及び該起立
片部150bから屈曲されて壁側面130bに添った縦
覆い片部150cとして構成し、この防水シート150
をタッカーによる綴り針などを用いて止め付けて、前記
前面壁130及び前面低壁部130’の下地面に添装さ
れた第1の防水シート140における上部片140b、
起立片140a及び張り出し片140dの全部又は一部
を覆うようにして防水下地処理をなしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
防水シートを用いた防水下地処理にあっては、各施工現
場において、夫々の防水対象箇所に対して、少なくとも
二種以上の防水シートを互いに重ね合わせの状態に用い
て防水下地処理を施す必要があり、しかも、夫々の防水
対象箇所に対して各防水シートを押し当てセットした状
態において、この押し当てセットされている各防水シー
トに対して、目検討によってカッターによるカット処理
を施す必要があり、また、このカットされた各防水シー
トを防水対象面に都合よく密着するように適宜折り曲げ
操作をなす必要があり、その施工手順が複雑とされ、し
かも、その施工処理に熟練が要請されており、施工の手
順違い、カット不良、折り付け不良などによる施工不良
を生じ易い難があった。
【0009】すなわち、かかる従前手法にあっては、カ
ッターによる正確なカットが難しく、また当該防水シー
トの正確な折り付けが困難とされ、互いの重ね合わせ部
分に漏水透き間を生ずる不具合があった。また、かかる
点から各防水シートの重ね合わせ部分に嵩張りがもたら
される不具合を生ずることがあった。また、かかる従前
手法にあっては、各施工者、各施工現場における施工手
順などによって下地処理の仕上がりにムラを生じ易く、
均一の仕上がり状態で防水処理をなすことに難があっ
た。
【0010】また、かかるバルコニーなどにおける防水
下地処理は、通例、足場が十分でない高所作業によるこ
とが多く、施工手順が複雑で、しかも施工工程の多い従
前手法にあっては、精度の高い防水下地処理を短期間に
施工手違いを生ずることなく施すのに難があった。
【0011】この発明は、かかる従前における防水下地
処理における不具合を解消するものであって、各種の建
築物、特に、木造建築物における垂直面と該垂直面から
突き出し状態に構成される各種の建築物部分、例えば、
木造建築物の躯体壁から突き出し設けられるバルコニー
と当該躯体壁との取り合い部分の雨仕舞い処理、あるい
は、バルコニーの前面壁における段差状に備えられた前
面壁と前面低壁部との連続部分における雨仕舞い処理な
ど、垂直面と水平面などの交差する部分における防水下
地を容易に、しかも、確実になし得るようにした現場施
工を極めて簡易な下地用防水材の廉価な提供をなすもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、一枚のシート状防水材か
らなり、添装対象面を該添装対象面の幅側で互いに向き
合う一対の辺間に収める大きさの直角平行四辺形状をな
す横向きシート状部と、この横向きシート状部の前記一
対の辺の夫々から該辺に沿った折り線を介して延設され
ている直角平行四辺形状をなす垂下げシート状部と、該
垂下げシート状部における前記折り線に直角に連続され
ている一方の側の垂れ下げ辺から該辺に沿った折り線を
介して該垂下げシート状部の突き出し幅の全幅に亙るよ
うに延設されている直角平行四辺形状をなす縦向きシー
ト状部と、前記夫々の垂下げシート状部と該縦向きシー
ト状部との間にある夫々の折り線間にある前記横向きシ
ート状部の辺から該辺に沿った折り線を介して該辺の全
幅に亙り且つ前記縦向きシート状部の突き出し幅と同一
又は該突き出し幅よりも大きい突き出し幅を備えて延設
されている直角平行四辺形状をなす立上げシート状部
と、該立上げシート状部における前記横向きシート状部
側の辺と向き合った接続折返し辺部から該辺部に沿った
折り線を介して延設され、かつ、該辺部と該辺部の側方
に直線状に延びる延設折返し辺部とを備えた折返し辺
と、この折返し辺の両端から直角に屈曲して突き出され
る突出し辺と、この突出し辺の先端から互いに近付く向
きに延び且つ前記延設折返し辺部に平行且つ等寸法の先
端辺及び該先端辺から直角に前記折返し辺の側に屈曲し
且つ該折返し辺との間に前記立上げシート状部の突き出
し幅と略同一又は該幅よりも狭い間隔を離して備えられ
ている戻り辺と、該戻り辺間に亙って備えられる前記接
続折返し辺部に向き合った該辺部に平行且つ等寸法の横
向き辺とに囲まれた折返しシート状部とを有し、前記垂
下げシート状部を下方に向けて該垂下げシート状部と前
記横向きシート状部との間に備えられている前記折り線
に沿って折り、且つ、前記立上げシート状部を上方に向
けて該立上げシート状部と前記横向きシート状部との間
にある前記折り線に沿って折り、しかも、前記折返しシ
ート状部を該折返しシート状部における前記横向き辺を
通る仮想線よりも先端側にある面部を前記下方に折られ
る垂下げシート状部の外側にある面に連続している前記
縦向きシート状部の面側に重ね合わせるように該折返し
シート状部と前記立上げシート状部との間にある前記折
り線に沿って折るようにしてあることを特徴とする下地
用防水材としてある。
【0013】このように構成される下地用防水材にあっ
ては、用意された下地用防水材を、防水対象部分に添装
状態に備えつけると共に、これをタッカーによる綴り針
などを用いて止めつけることのみで複数の面の交差部分
における防水下地処理を短い施工時間で、しかも、安全
に、且つ確実になすことができる。
【0014】また、規格化された下地用防水材を用いる
ことによって、施工精度の高い施工を施工手順通りにな
すことができる。
【0015】また、前記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明を、前記請求項1に記載の発明におい
て、向き合った一対の第1側縁と、向き合った一対の第
2側縁とを有する直角平行四辺形状をなすシート状防水
材に、該シート状防水材における前記夫々の第1側縁に
沿い且つ該第1側縁に夫々平行な仮想線に沿って、該シ
ート状防水材における前記一方の第2側縁から前記他方
の第2側縁の側に向けて備えられる互いに向き合い且つ
等寸法の第1折り線と、この第1折り線に連続して備え
られる互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線と、該第
1切り線から該第1切り線の長さ寸法と略同一の間隔又
は該寸法より短い間隔を離し、しかも、一端が前記他方
の第2側縁に到るように備えられる互いに向き合い且つ
等寸法の第3切り線と、前記夫々の第1折り線と第1切
り線とが接する点を通るように前記第1側縁に直交する
向きにある仮想線に沿って、該夫々の第1側縁から前記
第1折り線と第1切り線とが接する点に到るように備え
られる一対の第2折り線と、該仮想線に沿ってこの各第
2折り線間に備えられる第3折り線と、前記夫々の第1
切り線における前記第1折り線と接する側と反対の側端
から互いに離れる向きに直角に屈曲して前記シート状防
水材の前記夫々の第1側縁に到るように備えられ且つ前
記第2折り線に平行な一対の第2切り線と、この第2切
り線と前記第1切り線との夫々の交点間を亙るように該
第2切り線の延長線上に備えられ且つ前記第3折り線に
平行な第4折り線と、前記夫々の第3切り線における前
記第2側縁と反対の側端間に亙るように備えられ且つ前
記第4折り線に平行な処理線とが夫々印刷してあり、前
記一方の第2側縁における前記第1折り線間にある側縁
と前記第3折り線と前記一対の第1折り線とで囲まれた
部分が横向きシート状部としてあり、この横向きシート
状部の夫々の側方における夫々の第1折り線と前記第2
側縁における前記第1折り線から外側にある第1側縁に
向けた側縁と該側縁から直角に連続される前記第1側縁
における前記第2折り線に到る間にある側縁と前記第2
折り線とで囲まれた部分が一対の垂下げシート状部とし
てあり、この夫々の第2折り線と前記各第1切り線と前
記第2切り線と該第2折り線から該第2切り線に到る間
にある前記第1側縁の側縁とで囲まれた部分が一対の縦
向きシート状部としてあり、前記第3折り線と前記各第
1切り線と前記第4折り線とで囲まれた部分が立上げシ
ート状部としてあり、この第4折り線と前記各第2切り
線と前記処理線と前記各第3切り線と該第3切り線から
前記処理線と反対の側にある前記第1側縁に到る間の前
記第2側縁の各側縁と前記第2切り線から前記縦向きシ
ート状部と反対の側にある前記第2側縁に到る間の各側
縁とで囲まれた部分が折返しシート状部としてあり、前
記切り線に沿って切断し且つ前記折り線に沿って折ると
共に前記処理線に沿って折り又は切断して用いるように
してあることを特徴とする下地用防水材としてある。
【0016】このように構成される下地用防水材にあっ
ては、前記特長に併せて、印刷されたシート状防水材を
用いて、容易に、しかも、正確な規格品としての下地用
防水材を提供することができる。
【0017】また、前記目的を達成するために、請求項
3に記載の発明を、前記請求項2に記載の発明におい
て、長尺状の防水性を有するシート状材に、このシート
状材を、その長手方向において、この長手方向に直交す
る向きに順次に所定間隔毎に切断して向き合った一対の
第1側縁と向き合った一対の第2側縁とを有する直角平
行四辺形状のシート状防水材とする切断線と、該シート
状防水材における前記夫々の第1側縁に沿い且つ該第1
側縁に夫々平行な仮想線に沿って、該シート状防水材に
おける前記一方の第2側縁から前記他方の第2側縁の側
に向けて備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第1折
り線と、この第1折り線に連続して備えられる互いに向
き合い且つ等寸法の第1切り線と、該第1切り線から該
第1切り線の長さ寸法と略同一の間隔又は該寸法より短
い間隔を離し、しかも、一端が前記他方の第2側縁に到
るように備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第3切
り線と、前記夫々の第1折り線と第1切り線とが接する
点を通るように前記第1側縁に直交する向きにある仮想
線に沿って、該夫々の第1側縁から前記第1折り線と第
1切り線とが接する点に到るように備えられる一対の第
2折り線と、該仮想線に沿ってこの各第2折り線間に備
えられる第3折り線と、前記夫々の第1切り線における
前記第1折り線と接する側と反対の側端から互いに離れ
る向きに直角に屈曲して前記シート状防水材の前記夫々
の第1側縁に到るように備えられ且つ前記第2折り線に
平行な一対の第2切り線と、この第2切り線と前記第1
切り線との夫々の交点間を亙るように該第2切り線の延
長線上に備えられ且つ前記第3折り線に平行な第4折り
線と、前記夫々の第3切り線における前記第2側縁と反
対の側端間に亙るように備えられ且つ前記第4折り線に
平行な処理線とが夫々印刷してあり、前記一方の第2側
縁における前記第1折り線間にある側縁と前記第3折り
線と前記一対の第1折り線とで囲まれた部分が横向きシ
ート状部としてあり、この横向きシート状部の夫々の側
方における夫々の第1折り線と前記第2側縁における前
記第1折り線から外側にある第1側縁に向けた側縁と該
側縁から直角に連続される前記第1側縁における前記第
2折り線に到る間にある側縁と前記第2折り線とで囲ま
れた部分が一対の垂下げシート状部としてあり、この夫
々の第2折り線と前記各第1切り線と前記第2切り線と
該第2折り線から該第2切り線に到る間にある前記第1
側縁の側縁とで囲まれた部分が一対の縦向きシート状部
としてあり、前記第3折り線と前記各第1切り線と前記
第4折り線とで囲まれた部分が立上げシート状部として
あり、この第4折り線と前記各第2切り線と前記処理線
と前記各第3切り線と該第3切り線から前記処理線と反
対の側にある前記第1側縁に到る間の前記第2側縁の各
側縁と前記第2切り線から前記縦向きシート状部と反対
の側にある前記第2側縁に到る間の各側縁とで囲まれた
部分が折返しシート状部としてあり、前記切断線及び前
記切り線に沿って切断し且つ前記折り線に沿って折ると
共に前記処理線に沿って折り又は切断して用いるように
してあることを特徴とする下地用防水材としてある。
【0018】このように構成される下地用防水材にあっ
ては、前記特長に併せて、シート状材から、無駄なく、
容易に、しかも、正確な規格品としての下地用防水材を
廉価に提供することができる。
【0019】また、前記目的を達成するために、請求項
4に記載の発明を、前記請求項2又は請求項3に記載の
発明において、シート状防水材における夫々の第1側縁
に沿い且つ該夫々の第1側縁に平行な複数本一組の仮想
線の夫々に沿って、互いに向き合い且つ等寸法の第1折
り線と、互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線と、互
いに向き合い且つ等寸法の第3切り線とが印刷されてい
ることを特徴とする下地用防水材としてある。
【0020】このように構成される下地用防水材にあっ
ては、横向きシート状部の添装される面幅の異なる複数
の下地施工対象物に対して、当該下地用防水材を用いて
効果的に下地処理を施すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の典型的な一実施の
形態に係る下地用防水材Aについて詳細に説明する。
【0022】図1〜図12は、この典型的な実施の形態
に係る下地用防水材Aを示すものであって、図1は、こ
の実施の形態に係る下地用防水材Aを用いて構成される
典型的な適用構造物部分を斜視図の状態で、図2は、こ
の下地用防水材Aを展開した状態で、図3は、この下地
用防水材Aとなるシート状防水材B’を展開した状態
で、図4は、複数の下地用防水材Aを夫々に構成する切
断線、折り線、切り線、処理線などの印刷されたシート
状防水材B’となる部分が連続して印刷されているシー
ト状材Bを上方から見た状態で、図5は、この下地用防
水材Aの折り曲げ構成の一過程を、図6は、さらに当該
下地用防水材Aを折り曲げ構成する他の過程を、図7
は、折り曲げ構成された当該下地用防水材Aを仮想線で
示される典型的な構造物の適用箇所に対して用いている
状態を、夫々斜め上方から見て示している。
【0023】図8は、かかる下地用防水材Aを仮想線で
示される構造物の他の適用箇所に用いている状態を斜め
上方から見て示している。図9は、かかる下地用防水材
Aを仮想線で示される構造物の更に他の適用箇所に用い
ている状態を斜め上方から見て示している。
【0024】図10は、前記実施の形態に係る下地用防
水材Aの一部の変更された下地用防水材Aを示すもので
あって、その折り付け構成の一過程において斜め上方か
ら見て示している。
【0025】図11及び図12は、更に他の実施の形態
に係る下地用防水材Aを示すものであって、図11で
は、下地用防水材Aとなるシート状防水材B’を展開し
た状態を、図12では、複数の下地用防水材Aを夫々に
構成する切断線、折り線、切り線、処理線などの印刷さ
れたシート状防水材B’となる部分が連続して印刷され
ているシート状材Bを上方から見て示している。
【0026】まず、図2〜図10で示される典型的な一
実施の形態に係る下地用防水材Aについて詳細に説明す
る。
【0027】この実施の形態に係る下地用防水材Aは、
シート状防水材B’、例えば、防水性を備えた各種の素
材、例えば、アスファルト防水紙、樹脂含浸防水紙、樹
脂含浸防水布、ラミネート防水紙などの任意の素材から
なり、しかも、一枚のシート状防水材B’として構成し
てある。
【0028】この実施の形態に係る下地用防水材Aは、
下地処理に対応して用いられる横向きシート状部10、
垂下げシート状部11、縦向きシート状部12、立上げ
シート状部13及び折返しシート状部14を、かかる一
枚のシート状防水材B’に備えた構成としてある。
【0029】この実施の形態に係る下地用防水材Aは、
より具体的には、添装対象面Yを該添装対象面Yの幅
側、即ち、該添装対象面Yの側縁Ya、側縁Ya間側
で、互いに向き合う一対の辺10a、10b間に収める
大きさであり、しかも、該辺10a、10bと、他の平
行に向き合った辺10c及び辺10dとを備えた直角平
行四辺形状をなす横向きシート状部10とこの横向きシ
ート状部10における前記側縁に沿う互いに向き合った
前記一対の辺10a、10bの夫々から該辺10a、1
0bに沿った折り線Laを介して延設されている直角平
行四辺形状をなす垂下げシート状部11、より具体的に
は、平行に向き合った辺11a及び11bと、平行に向
き合った辺11c及び11dを備えた垂下げシート状部
11と、該垂下げシート状部11における前記折り線L
aに直角に連続されている一方の側の垂れ下げ辺11d
から該辺11dに沿った折り線Lbを介して該垂下げシ
ート状部11の突き出し幅の全幅に亙るように延設され
ている直角平行四辺形状をなす縦向きシート状部12、
より具体的には、平行に向き合った辺12a及び辺12
bと、平行に向き合った辺12c及び辺12dを備えた
縦向きシート状部12と、前記夫々の垂下げシート状部
11と該縦向きシート状部12との間にある夫々の折り
線Lb、Lb間にある前記横向きシート状部10の辺1
0dから該辺10dに沿った折り線Lcを介して該辺1
0dの全幅に亙り且つ前記縦向きシート状部12の突き
出し幅と同一又は該突き出し幅よりも大きい突き出し幅
を備えて延設されている直角平行四辺形状をなす立上げ
シート状部13、より具体的には、平行に向き合った辺
13a及び辺13bと、平行に向き合った辺13c及び
辺13dを備えた立上げシート状部13と、該立上げシ
ート状部13における前記横向きシート状部側10の辺
10dと向き合った接続折返し辺部14a’から該辺部
14a’に沿った折り線Ldを介して延設され、かつ、
該辺部14a’と該辺部14a’の側方に直線状に延び
る延設折返し辺部14a”とを備えた折返し辺14a
と、この折返し辺14aの両端から直角に屈曲して突き
出される突出し辺14b、14cと、この突出し辺14
b、14cの先端から互いに近付く向きに延び且つ前記
延設折返し辺部14a”に平行且つ等寸法の先端辺14
d、14e及び該先端辺14d、14eから直角に前記
折返し辺14aの側に屈曲し且つ該折返し辺14aとの
間に前記立上げシート状部13の突き出し幅と略同一又
は該幅よりも狭い間隔を離して備えられている戻り辺1
4f、14gと、該戻り辺14f、14g間に亙って備
えられる前記接続折返し辺部14a’に向き合った該辺
部14a’に平行且つ等寸法の横向き辺14hとに囲ま
れた折返しシート状部14とを有し、前記垂下げシート
状部11を下方に向けて該垂下げシート状部11と前記
横向きシート状部10との間に備えられている前記折り
線Laに沿って折り、且つ、前記立上げシート状部13
を上方に向けて該立上げシート状部13と前記横向きシ
ート状部10との間にある前記折り線Lcに沿って折
り、しかも、前記折返しシート状部14を該折返しシー
ト状部14における前記横向き辺14hを通る仮想線S
cよりも先端側にある面部14”を前記下方に折られる
垂下げシート状部11の外側にある面に連続している前
記縦向きシート状部12の面側に重ね合わせるように該
折返しシート状部14と前記立上げシート状部13との
間にある前記折り線Ldに沿って折るように構成してあ
る。(図2参照)
【0030】かかる実施の形態に係る下地用防水材Aに
あっては、前もって用意された下地用防水材Aを、防水
対象部分に添装状態に備えつけると共に、これをタッカ
ーによる綴り針などを用いて止めつけることによって、
構造物における複数の面の交差部分、例えば、垂直面
と、これから水平面を備えて突き出し構成される構造体
などの接合部分に対する防水下地処理を、短い施工時間
で、しかも、安全に、且つ確実になすことができる。
【0031】また、規格化された下地用防水材Aを用い
ることによって、施工精度の高い施工を施工手順通りに
なすことができ、漏水のない良好な、しかも、外観体裁
の良好な雨仕舞い処理をなすことができる。
【0032】かかる下地用防水材Aは、例えば、向き合
った一対の第1側縁M、Mと、向き合った一対の第2側
縁N、N’とを有する略直角平行四辺形状をなすシート
状防水材B’に対して、前記各横向きシート状部10、
垂下げシート状部11、縦向きシート状部12、立上げ
シート状部13、折返しシート状部14などを構成する
ための各折り線La、Lb、Lc、Ld、及び各切り線
Lf、Lg、Lh、並びに処理線Leを印刷し、且つ、
この印刷されている各切り線Lf、Lg、Lhにおいて
切断すると共に、各折り線La、Lb、Lc、Ldにお
いて折り、しかも、処理線Leにおいて折り又は切断し
て用いるように構成することができる。
【0033】ここで用いられる下地用防水材Aを構成す
るシート状防水材B’は、前記と同様に、防水性を備え
た各種の素材、例えば、アスファルト防水紙、樹脂含浸
防水紙、樹脂含浸防水布、ラミネート防水紙などの任意
の素材からなり、しかも、一枚のシート状防水材B’と
して構成してあり、しかも、必要とされる折り線La〜
Ld、切り線Lf〜Lh、処理線Leなどの印刷を施す
ことから、当該印刷可能な素材であって、前記折り線L
a〜Ldに沿った折り付けと、切り線Lf〜Lhに沿っ
た切断と、処理線Leに沿った切断または折り付けに適
する素材のものが用いられる。
【0034】図3は、かかる下地用防水材Aとなるシー
ト状防水材B’を示したものであって、向き合った一対
の第1側縁M、Mと、向き合った一対の第2側縁N、
N’とを有する直角平行四辺形状をなすシート状防水材
B’に対して、該シート状防水材B’における前記夫々
の第1側縁M、Mに沿い且つ該第1側縁M、Mに夫々平
行な仮想線Saに沿って、該シート状防水材B’におけ
る前記一方の第2側縁Nから前記他方の第2側縁N’の
側に向けて備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第1
折り線La、Laと、この第1折り線Laに連続して備
えられる互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線Lf
と、該第1切り線Lfから該第1切り線Lfの長さ寸法
と略同一の間隔又は該寸法より短い間隔を離し、しか
も、一端が前記他方の第2側縁N’に到るように備えら
れる互いに向き合い且つ等寸法の第3切り線Lhと、前
記夫々の第1折り線Laと第1切り線Lfとが接する点
を通るように前記第1側縁M、Mに直交する向きにある
仮想線Sbに沿って、該夫々の第1側縁M、Mから前記
第1折り線Laと第1切り線Lfとが接する点に到るよ
うに備えられる一対の第2折り線Lb、Lbと、該仮想
線Sbに沿ってこの各第2折り線Lb、Lb間に備えら
れる第3折り線Lcと、前記夫々の第1切り線Lfにお
ける前記第1折り線Laと接する側と反対の側端から互
いに離れる向きに直角に屈曲して前記シート状防水材
B’の前記夫々の第1側縁M、Mに到るように備えられ
且つ前記第2折り線Lbに平行な一対の第2切り線L
g、Lgと、この第2切り線Lgと前記第1切り線Lf
との夫々の交点間を亙るように該第2切り線Lg、Lg
の延長線上に備えられ且つ前記第3折り線Lcに平行な
第4折り線Ldと、前記夫々の第3切り線Lh、Lhに
おける前記第2側縁N’と反対の側端間に亙るように備
えられ且つ前記第4折り線Ldに平行な処理線Leとが
夫々印刷して構成してある。
【0035】そして、前記印刷によって表示される前記
一方の第2側縁Nにおける前記第1折り線La、La間
にある側縁Naと前記第3折り線Lcと前記一対の第1
折り線La、Laとで囲まれた部分が横向きシート状部
10としてある。また、この横向きシート状部10の夫
々の側方における夫々の第1折り線La、Laと前記第
2側縁Nにおける前記第1折り線Laから外側にある第
1側縁Mに向けた側縁Nbと該側縁Nbから直角に連続
される前記第1側縁Mにおける前記第2折り線Lbに到
る間にある側縁Maと前記第2折り線Lbとで囲まれた
部分が一対の垂下げシート状部11としてある。また、
この夫々の第2折り線Lbと前記各第1切り線Lfと前
記第2切り線Lgと該第2折り線Lbから該第2切り線
Lgに到る間にある前記第1側縁Mの側縁Mbとで囲ま
れた部分が一対の縦向きシート状部12としてある。ま
た、前記第3折り線Lcと前記第1切り線Lf、Lfと
前記第4折り線Ldとで囲まれた部分が立上げシート状
部13としてある。また、この第4折り線Ldと前記各
第2切り線Lg、Lgと前記処理線Leと前記第3切り
線Lh、Lhと該第3切り線Lhから前記処理線Leと
反対の側にある前記第1側縁Mに到る間の前記第2側縁
N’の側縁N’c、N’cと前記第2切り線Lg、Lg
から前記縦向きシート状部12と反対の側にある前記第
2側縁N’に到る間の側縁Mc、Mcとで囲まれた部分
が折返しシート状部14として構成してある。
【0036】このように構成された略直角平行四辺形状
をなすシート状防水材B’を、その使用に際し、又は、
その使用に先立って、前記切り線Lf、Lg、Lhに沿
って切断し且つ前記折り線La、Lb、Lc、Ldに沿
って折ると共に前記処理線Leに沿って折り又は切断
し、これを下地用防水材Aとして各種構造物の防水下地
処理に用いることができる。
【0037】尚、このシート状防水材B’の構成におい
て、前記第3切り線Lh、Lhと処理線Le及び該第3
切り線Lh、Lh間にある第2側縁N’の側縁N’dに
よって囲まれた補助シート状部15を前記印刷に先立っ
て切断除去し、又は、前記印刷後における第1切り線L
f、第2切り線Lg及び第3切り線Lhの切断に際して
同時に切断除去して、当該下地用防水材Aを構成しても
よい。
【0038】このように構成される下地用防水材Aにあ
っては、前記特長に併せて、印刷されたシート状防水材
B’を用いて、容易に、しかも、正確な規格品としての
下地用防水材Aを提供することができる。
【0039】かかる下地用防水材Aとなるシート状防水
材B’は、更に、図4に示されるように、長尺状の防水
機能を備えたシート材、例えば、長尺状のアスファルト
防水紙、長尺状の樹脂含浸防水紙、長尺状の樹脂含浸防
水布、長尺状のラミネート防水紙などをロール状に巻い
たシート材に、前記下地用防水材Aを各別に構成するシ
ート状防水材B’を連続して印刷、用意し、このシート
状材Bに印刷されている各切断線Kに沿って切断提供
し、あるいは該切断線K及び切り線Lf、Lg、Lhに
沿って切断すると共に必要に応じて処理線Leに沿って
切断して提供し、あるいは該切断線K及び切り線Lf、
Lg、Lhに沿って切断し且つ折り線La、Lb、L
c、Ldに沿って折り癖を付けると共に処理線Leに沿
って折り癖を付け又は切断して提供用いるように構成し
てもよい。
【0040】かかる実施の形態に係る下地用防水材A
は、図4に示されるように、長尺状の防水性を有するシ
ート状材Bに、このシート状材Bを、その長手方向にお
いて、この長手方向に直交する向きに順次に所定間隔毎
に切断して向き合った一対の第1側縁M、Mと向き合っ
た一対の第2側縁N、N’とを有する直角平行四辺形状
のシート状防水材B’とする切断線Kと、該シート状防
水材B’における前記夫々の第1側縁Mに沿い且つ該第
1側縁Mに夫々平行な仮想線Saに沿って、該シート状
防水材B’における前記一方の第2側縁Nから前記他方
の第2側縁N’の側に向けて備えられる互いに向き合い
且つ等寸法の第1折り線La、Laと、この第1折り線
Laに連続して備えられる互いに向き合い且つ等寸法の
第1切り線Lf、Lfと、該第1切り線Lfから該第1
切り線Lfの長さ寸法と略同一の間隔又は該寸法より短
い間隔を離し、しかも、一端が前記他方の第2側縁N’
に到るように備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第
3切り線Lh、Lhと、前記夫々の第1折り線Laと第
1切り線Lfとが接する点を通るように前記第1側縁
M、Mに直交する向きにある仮想線Sbに沿って、該夫
々の第1側縁Mから前記第1折り線Laと第1切り線L
fとが接する点に到るように備えられる一対の第2折り
線Lb、Lbと、該仮想線Sbに沿ってこの各第2折り
線Lb、Lb間に備えられる第3折り線Lcと、前記夫
々の第1切り線Lfにおける前記第1折り線Laと接す
る側と反対の側端から互いに離れる向きに直角に屈曲し
て前記シート状防水材B’の前記夫々の第1側縁M、M
に到るように備えられ且つ前記第2折り線Lbに平行な
一対の第2切り線Lg、Lgと、この第2切り線Lgと
前記第1切り線Lfとの夫々の交点間を亙るように該第
2切り線Lg、Lgの延長線上に備えられ且つ前記第3
折り線Lcに平行な第4折り線Ldと、前記夫々の第3
切り線Lhにおける前記第2側縁N’と反対の側端間に
亙るように備えられ且つ前記第4折り線Ldに平行な処
理線Leとが夫々印刷してあり、この印刷された切断線
K、K間にある部分が一個の下地用防水材Aを構成する
一枚のシート状防水材B’をなすようにしてあり、該切
断線K、K間に備えられる前記第1折り線La、第2折
り線Lb、第3折り線Lc、第4折り線Ld、処理線L
e、第1切り線Lf、第2切り線Lg、第3切り線Lh
とによって一個の下地用防水材Aを構成し得るようにし
てある。
【0041】かかるシート状材Bに印刷されている前記
切断線K、Kと前記第1折り線La、第2折り線Lb、
第3折り線Lc、第4折り線Ld、処理線Le、第1切
り線Lf、第2切り線Lg、第3切り線Lhとによっ
て、まず、前記一方の第2側縁Nにおける前記第1折り
線La間にある側縁Naと前記第3折り線Lcと前記一
対の第1折り線La、Laとで囲まれた部分が横向きシ
ート状部10としてある。また、この横向きシート状部
10の夫々の側方における夫々の第1折り線Laと前記
第2側縁Nにおける前記第1折り線Laから外側にある
第1側縁Mに向けた側縁Nbと該側縁Nbから直角に連
続される前記第1側縁Mにおける前記第2折り線Lbに
到る間にある側縁Maと前記第2折り線Lbとで囲まれ
た部分が一対の垂下げシート状部11としてある。ま
た、この夫々の第2折り線Lbと前記各第1切り線Lf
と前記第2切り線Lgと該第2折り線Lbから該第2切
り線Lgに到る間にある前記第1側縁Mの側縁Mbとで
囲まれた部分が一対の縦向きシート状部12としてあ
る。また、前記第3折り線Lcと前記第1切り線Lf、
Lfと前記第4折り線Ldとで囲まれた部分が立上げシ
ート状部13としてある。また、この第4折り線Ldと
前記各第2切り線Lg、Lgと前記処理線Leと前記第
3切り線Lh、Lhと該第3切り線Lhから前記処理線
Leと反対の側にある前記第1側縁Mに到る間の前記第
2側縁N’の側縁N’c、N’cと前記第2切り線Lg
から前記縦向きシート状部12と反対の側にある前記第
2側縁N’に到る間の側縁Mc、Mcとで囲まれた部分
が折返しシート状部14としてある。
【0042】このように構成されるシート状材Bを、前
記切断線Kにおいて切断して前記下地用防水材Aを構成
するシート状防水材B’として提供し、このシート状防
水材B’を、その切り線Lf、Lg、Lhに沿って切断
し且つ前記折り線La、Lb、Lc、Ldに沿って折る
と共に前記処理線Leに沿って折り又は切断して用いる
ようにすることができる。また、このように構成される
シート状材Bを、前記切断線Kにおいて切断した後、そ
の切り線Lf、Lg、Lhに沿って切断し且つ前記折り
線La、Lb、Lc、Ldに沿って折り癖を設けると共
に前記処理線Leに沿って折り癖を付け又は切断して提
供し、これを用いて下地処理をなすようにすることがで
きる。また、前記切断線Kにおける切断と同時に、その
切り線Lf、Lg、Lhに沿って切断し且つ前記折り線
La、Lb、Lc、Ldに沿って折り癖を設けると共に
前記処理線Leに沿って折り癖を付け又は切断して提供
し、これを用いて下地処理をなすようにすることができ
る。
【0043】このように構成される下地用防水材Aにあ
っては、前記特長に併せて、シート状材Bから、無駄な
く、容易に、しかも、正確な規格品としての下地用防水
材Aを廉価に構成、提供することができる。
【0044】かかる構成からなる下地用防水材Aは、建
築物、特に、木造構造物における下地処理、更に、具体
的には、垂直面から天端面としての水平面を連続して備
えるように該垂直面側から突き出すように構成される各
種の構造物、例えば、垂直な面を備えた躯体20の外壁
21から天端面としての水平面を有するように突出し状
態に設けられるバルコニー30を構成する袖壁31、あ
るいは、該バルコニー30を構成する前面壁32部分に
おいて、この前面壁32部分から落ち込む垂直面として
の側端面32aと、該側端面32aから天端面として水
平面を有するように突き出し備えられる前面低壁部3
2’を備えたバルコニー30の前面壁32などの構造物
における当該突き出し部分の雨仕舞いに用いる防水下地
材に都合の良い形態を備えたものとしてある。なお、こ
の図示例にあっては、外壁21に設けられた開口部22
に引き戸23が備えられていると共に、この外壁21か
ら突き出し状態に床33、袖壁31及び前面壁32を備
えたバルコニー30を示してある。
【0045】図示例は、かかる木造構造物において垂直
面と、これに連続する水平面とを備えた最も典型的な構
造体である袖壁31と、前面壁32とに、当該実施の形
態に係る下地用防水材Aを用いた状態を示すものであ
る。
【0046】この図示例においては、当該実施の形態に
係る下地用防水材Aをより良く理解できるように、当該
下地用防水材Aの取り付けられる外壁21、袖壁31あ
るいは前面壁32を仮想線で示し、その内部構造などの
図示を省略した。従って、この実施の形態に係る下地用
防水材Aによる雨仕舞い処理に先立って、これらの各構
造物には、通例施される下地処理、例えば、水下側にあ
る外壁21の壁下地面、当該下地用防水材Aの施される
笠木下地部分以外の当該笠木下地面、袖壁31あるいは
前面壁32における水下側にある壁下地面などに防水シ
ートなどを用いた防水下地処理を施す。
【0047】まず、前記の形態に係る下地用防水材A
を、図7に示すように、袖壁31の突出し備えられる外
壁21と当該袖壁31の上部側とに亙って添装用いる場
合について具体的に説明する。この図7に示される下地
用防水材Aの適用対象としての袖壁31及び外壁21
は、外壁21における外壁面21aから袖壁31を突き
出し状態に設けた構成としてあり、袖壁31が、その天
端面である上端面31aを、垂直面としての外壁面21
aから縁Xで直角に屈曲して水平に延びる水平面として
あり、しかも、この上端面31aから下方に直角に延設
されている該袖壁31の前後にある夫々の壁側面31
b、31bが、前記外壁面21aに縁Xで直角に交わる
垂直面として構成してある。なお、ここで、下地用防水
材Aの添装される外壁面21a、上端面31a及び壁側
面31bは、いずれも、防水処理の施される下地面とし
ての外壁面21a、防水処理の施される下地面としての
上端面31a、及び、防水処理の施される下地面として
の壁側面31bであって、例えば、下地合板あるいは下
地木摺材などにより構成されているものであり、以下、
これらを単に「外壁面21a]、「上端面31a」、
「壁側面31b]と称して説明する。
【0048】また、かかる外壁面21a、上端面31a
及び壁側面31bは、当該実施の形態に係る下地用防水
材Aの添装備え付けに先立って、通例備えられる各種壁
下地材などと、通例備えられる建築紙などの防水下地が
施されてあり、この下地用防水材Aの添装状態での備え
付けによって、その屈曲突き出し部分における防水下地
処理をなし得る構成としてある。
【0049】かかる外壁21から突き出し構成される袖
壁31における当該外壁21との接合部分における雨仕
舞いに用いられる下地用防水材Aは、典型的には、先
ず、当該下地用防水材Aを前記袖壁31及び外壁21の
連続部分に添装用い得る形態に前記各折り線La、L
b、Lc、Ldにおいて折り、また前記処理線Leにお
いて折り又は切断用意する。かかる使用形態に向けた当
該下地用防水材Aの折り付けは、典型的には、前記第1
折り線Laにおいて横向きシート状部10から垂下げシ
ート状部11を下方に向けて折り込むと共に、この横向
きシート状部10から前記立上げシート状部13を前記
第3折り線Lcに沿って起立するように折り、また、前
記補助シート状部15を前記横向き辺14hと前記接続
折返し辺部14a’との間にある折返しシート状部14
の面部14’の上面側、即ち、袖壁31における上端面
31aに添装される前記横向きシート状部10の上面側
に連続される当該折返しシート状部14の面側に添装す
るように折り、次いで、前記補助シート状部15の重ね
合わされた折返しシート状部14を、当該補助シート状
部15の重ね合わせ部分が前記立上げシート状部13の
面、特に、この図示例にあっては、該立上げシート状部
13における前面側、即ち、前記袖壁31の上端面31
aに添装される前記横向きシート状部10の上面に連続
した面側に重ね合わせるように前記第4折り線Ldにお
いて折り、前記横向きシート状部10に対して前記立上
げシート状部13を直角に起立した状態になすと共に、
この立上げシート状部13に添装状態に折り返されてい
る前記折返しシート状部14を該横向きシート状部10
に対して直交する向きで、しかも、当該折返しシート状
部14における前記仮想線Scから先端側にある面部1
4”が該立上げシート状部13から、更に下方に垂下状
態に備えられる構成とし、また、前記横向きシート状部
10から垂下状態に折られる垂下げシート状部11に備
えられている縦向きシート状部12を、前記立上げシー
ト状部13の前面側に沿って垂設されている折返しシー
ト状部14の背面方向、即ち、前記立上げシート状部1
3の側において、該立上げシート状部13と同一の平面
内に位置付けられように、前記第2折り線Lbにおいて
該垂下げシート状部11から直交する向きに折るように
なす。
【0050】かかる下地用防水材Aにおける横向きシー
ト状部10は、この横向きシート状部10の添装される
袖壁31の天端面である上端面31aを、その添装対象
面Yとし、該添装対象面Yを、その幅側、即ち、側縁Y
a、Ya間側で辺10a、10b間に納める大きさとし
てあり、この添装対象面Yに添装される当該横向きシー
ト状部10が、その辺10a、10bを、該添装対象面
Yにおける幅側の側縁Ya、Yaに沿うようにして備え
られる構成としてある。
【0051】このように用意された下地用防水材Aは、
袖壁31の上端面31aと外壁21の外壁面21aとが
交わる縁Xに、この下地用防水材Aにおける前記横向き
シート状部10との間にある第3折り線Lcを沿わせ、
且つ、袖壁31の壁側面31bと外壁21の外壁面21
aとが交わる縁X’に、この下地用防水材Aにおける前
記垂下げシート状部11と縦向きシート状部12との間
にある第2折り線Lbを沿わせるようにして、該袖壁3
1の上端面31aである添装対象面Yに対して横向きシ
ート状部10を添装し、且つ、前記辺10a、10bに
沿った第1折り線Laを介して延設されている垂下げシ
ート状部11を該袖壁31の上端面31aから該袖壁3
1の前後にある壁側面31bに沿って下方に該壁側面3
1bに密着するように折り曲げ、しかも、外壁21の外
壁面21aに前記立上げシート状部13、縦向きシート
状部12及び折返しシート状部14が沿うように添装し
てあると共に、これをタッカーによる綴り針などによっ
て当該袖壁31、外壁21などの各壁下地材に止めつけ
て、当該部分にある袖壁31及び外壁21部分の防水下
地処理をなす。
【0052】かかる下地用防水材Aの具体的な適用にあ
っては、前記のように、この下地用防水材Aを外壁21
及び袖壁31における各壁下地面に添装用いるに先立っ
て、前記の形態に当該下地用防水材Aを構成する各横向
きシート状部10、垂下げシート状部11、縦向きシー
ト状部12、折返しシート状部14、補助シート状部1
5、立上げシート状部13を折り付けの状態とすること
なく、例えば、この下地用防水材Aを構成する各部を、
袖壁31を構成する各下地面、及び外壁21を構成する
各下地面に添装させながら順次に折り曲げ添装して用い
るようにしてもよい。
【0053】また、前記図示例にあっては、折返しシー
ト状部14に補助シート状部15を備えた構成とし、こ
の補助シート状部15を、折返しシート状部14におけ
る面部14’に重ね合わせの状態となるように処理線L
eにおいて折り、横向きシート状部10から起立される
立上げシート状部13の前面側に当該補助シート状部1
5によって補強された折返しシート状部14を重ね合わ
せの状態に折り下げるようにしてあるが、この補助シー
ト状部15を有しない下地用防水材A、即ち、この補助
シート状部15を備えずに構成される下地用防水材Aと
し、あるいは、前記処理線Leにおいて該補助シート状
部15を折返しシート状部14から切除した下地用防水
材Aとしてあってもよい。
【0054】また、前記図示例にあっては、横向きシー
ト状部10から第3折り線Lcにおいて起立して備えら
れる立上げシート状部13に対して、前記折返しシート
状部14を、該立上げシート状部13における前面側に
沿って垂下するように第4折り線Ldにおいて折り付け
た状態としているが、この折返しシート状部14を前記
立上げシート状部13の背面側、即ち、袖壁31の上端
面に添装される横向きシート状部10における下面側に
連続する面側に沿って垂下するように該折返しシート状
部14を第4折り線Ldにおいて折り付けの状態とし
て、この下方に向けて折り付けられる折返しシート状部
14における前記面部14”の背面側に前記縦向きシー
ト状部12を、その第2折り線において折り付け、この
面部14”の背面側に当該縦向きシート状部12が添装
状態に位置付けられるようにして用いてもよい。
【0055】かかる態様における折返しシート状部14
の垂下状態での折り付けにあっては、前記折返しシート
状部14に備えられている補助シート状部15を、当該
第4折り線Ldに沿った折り付けに先立って処理線Le
及び第3切り線Lhにおいて切断除去し、又は、この処
理線Leに沿って当該折返しシート状部14の下面側の
面、即ち、袖壁31の上端面に添装される横向きシート
状部10の下面側に連続した当該シート状防水材B’に
おける折返しシート状部14の面に重ね合わされるよう
に該処理線Leにおいて折り付けの状態とし、さらに、
この補助シート状部15を立上げシート状部13との間
で挟み込むように当該折返しシート状部14を該立上げ
シート状部13の背面側、即ち、袖壁31の上端面に添
装される横向きシート状部10の下面側に連続する面に
重ね合わされるように該折返しシート状部14を第4折
り線Ldにおいて折り付けの状態として、この折返しシ
ート状部14における面部14”が、前記垂下げシート
状部11から直角に第2折り線Lbにおいて折り付けら
れる縦向きシート状部12の前方に位置するように構成
して用いてもよい。
【0056】かかる構成からなる下地用防水材Aにあっ
ては、外壁21の垂直面としての外壁面21aから突き
出しの状態に備えられる袖壁31における上端面31a
である添装対象面Yが前記横向きシート状部10によっ
て都合よく覆われ、しかも、上端面31aである該添装
対象面Yにおける夫々の側縁Yaに沿って備えられる第
1折り線La、Laで、前記垂下げシート状部11が夫
々該袖壁31における壁側面31bに沿って折り付けら
れており、しかも、前記外壁21の外壁面21aに密着
して沿うように前記立上げシート状部13が起立状態と
され、しかも、前記縦向きシート状部12が該外壁21
の外壁面21aに密着して沿うように側方に直角に折り
付けられ、更に、この立上げシート状部13と縦向きシ
ート状部12とを覆うように前記折返しシート状部14
が当該立上げシート状部13及び縦向きシート状部12
の前面側に添装状態とされていることから、雨仕舞いの
良好な防水下地処理とされる。
【0057】かかる下地用防水材Aにおいては、前記立
上げシート状部13及び縦向きシート状部12の前面側
に重ね合わせの状態に折り返される折返しシート状部1
4が、その横向き辺14hを前記横向きシート状部10
の上面に接して折り返し状態とされると共に、該折返し
シート状部14における辺14fと辺14gとが夫々垂
下げシート状部11の外面、特に、縦向きシート状部1
2との間にある第2折り線Lbに沿った当該垂下げシー
ト状部11の外面に接した状態に当該下地用防水材Aを
備えつけ得ることから、当該規格化された下地用防水材
Aを用いた防水下地処理によって、容易に、しかも、格
別の技術並びに熟練を要することなく、良好な雨仕舞い
の防水下地処理をなすことができる。
【0058】かかる下地用防水材Aを用いた防水下地処
理と共に、この添装取りつけられる下地用防水材Aの水
上側に相当する部分に、順次、通常の手法によって他の
防水下地材を施し、また、前記横向きシート状部10と
折返しシート状部14とが接する部分、垂下げシート状
部11と縦向きシート状部12との屈曲部などに防水シ
ートを張り込むなどの必要とされる防水下地処理をな
す。
【0059】次いで、前記図2〜図6に示される下地用
防水材Aの他の適用例を図8において説明する。
【0060】この図8において示される当該下地用防水
材Aの適用例は、家屋などの躯体20における外壁21
の出隅部分の一方の外壁21面から突き出し状態に備え
られた袖壁31と、当該外壁21との間に亙って施され
る防水下地処理に用いられる適用例を示したものであ
る。即ち、この下地用防水材Aの適用される当該袖壁3
1は、躯体21における出隅部分における一方の外壁面
21aから縁Xで直角に屈曲して連続されている天端面
としての水平面である上端面31aと、この上端面31
aから該袖壁の前後において直角に下方に屈曲して延設
されると共に前記一方の外壁面21aと縁X’で直角に
連続される垂直面としての一方の壁側面31bと、外壁
21における他方の外壁面21a’に面一の状態で連続
される他方の壁側面31bとを備えた構成としてある。
【0061】この適用例において用いられる下地用防水
材Aは、前記図7において用いられた下地用防水材Aと
同一の構成からなる下地用防水材Aであって、前記図7
における適用例と基本的に同一の方法で、この図8に示
される外壁21並びに袖壁31に対応するように用いら
れる。従って、図8の適用例に係る下地用防水材Aにつ
いては、図7で示される適用例と異なる用い方について
のみ説明し、図7におけると同一の部分については同一
の番号を付して、その説明を省略する。
【0062】即ち、この図8に示される外壁21並びに
袖壁31に備えられる下地用防水材Aは、前記図7にお
ける下地用防水材Aと同一の構成からなり、しかも、前
記図7における下地用防水材Aと同一の構成の折り付
け、例えば、第1折り線Laにおいて横向きシート状部
10から垂下げシート状部11を下方に向けて折り込む
と共に、この横向きシート状部10から前記立上げシー
ト状部13を前記第3折り線Lcに沿って起立するよう
に折り、また、前記補助シート状部15を前記横向き辺
14hと前記接続折返し辺部14a’との間にある折返
しシート状部14の面部14’の上面側、即ち、袖壁3
1における上端面31aに添装される前記横向きシート
状部10の上面側に連続される当該折返しシート状部1
4の面側に添装するように折り、次いで、前記補助シー
ト状部15の重ね合わされた折返しシート状部14を、
当該補助シート状部15の重ね合わせ部分が前記立上げ
シート状部13の面、特に、この図示例にあっては、該
立上げシート状部13における前面側、即ち、前記袖壁
31の上端面31aに添装される前記横向きシート状部
10の上面に連続した面側に重ね合わせるように前記第
4折り線Ldにおいて折り、前記横向きシート状部10
に対して前記立上げシート状部13を直角に起立した状
態になすと共に、この立上げシート状部13に添装状態
に折り返されている前記折返しシート状部14を該横向
きシート状部10に対して直交する向きで、しかも、当
該折返しシート状部14における前記仮想線Scから先
端側にある面部14”が該立上げシート状部13から、
更に下方に垂下状態に備えられる構成とし、また、前記
横向きシート状部10から垂下状態に折られる垂下げシ
ート状部11に備えられている縦向きシート状部12
を、前記立上げシート状部13の前面側に沿って垂設さ
れている折返しシート状部14の背面方向、即ち、前記
立上げシート状部13の側において、該立上げシート状
部13と同一の平面内に位置付けられように、前記第2
折り線Lbにおいて該垂下げシート状部11から直交す
る向きに折るようになす。
【0063】このように用意された下地用防水材Aは、
袖壁31の上端面31aと外壁21の外壁面21aとが
交わる縁Xに、この下地用防水材Aにおける前記横向き
シート状部10との間にある第3折り線Lcを沿わせ、
且つ、袖壁31の壁側面31bと外壁21の外壁面21
aとが交わる縁X’に、この下地用防水材Aにおける前
記垂下げシート状部11と縦向きシート状部12との間
にある一方の第2折り線Lbを沿わせるようにし、しか
も、他方の第2折り線を前記外壁面21aと外壁面21
a’との間の稜に沿わせるようにして、該袖壁31の上
端面31aである添装対象面Yに対して前記図7におけ
ると同様の態様で横向きシート状部10を添装し、且
つ、前記辺10a、10bに沿った第1折り線Laを介
して延設されている垂下げシート状部11を該袖壁31
の上端面31aから該袖壁31の前後にある壁側面31
bに沿って下方に該壁側面31bに密着するように折り
曲げ、しかも、外壁21の前記一方の外壁面21aに前
記立上げシート状部13、縦向きシート状部12及び折
返しシート状部14が沿うように添装してあると共に、
他方の垂下げシート状部11を前記他方の外壁面21
a’に沿わせ且つ前記一方の外壁面21aから側方に突
き出される折返しシート状部14における辺14gと該
辺14gの延長線上にある折り線Liと延設折返し辺部
14a”及び辺14e並びに突出し辺14cとで囲まれ
た部分を、前記折り線Liにおいて前記外壁面21a’
に添装状態とされている前記垂下げシート状部11上に
添装させるように折り曲げ状態としてあり、これをタッ
カーによる綴り針などによって当該袖壁31、外壁21
などの各壁下地材に止めつけて、当該部分にある袖壁3
1及び外壁21部分の防水下地処理をなす。
【0064】この適用例においても、前記図7における
当該下地用防水材Aの適用例と同様に、当該下地用防水
材Aを前もって折り付けることなく、袖壁31及び外壁
21に横向きシート状部10、垂下げシート状部11、
縦向きシート状部12、立上げシート状部13、折返し
シート状部14を添装させながら折り付けて、当該下地
用防水材Aを用いた下地処理をなすようにしてもよい。
【0065】また、前記図7の適用例におけると同様に
補助シート状部15を有しない下地用防水材A、即ち、
この補助シート状部15を備えずに構成される下地用防
水材Aとし、あるいは、前記処理線Leにおいて該補助
シート状部15を折返しシート状部14から切除した下
地用防水材Aとしてあってもよい。
【0066】また、前記図7におけると同様に、この折
返しシート状部14を前記立上げシート状部13の背面
側、即ち、袖壁31の上端面に添装される横向きシート
状部10における下面側に連続する面側に沿って垂下す
るように該折返しシート状部14を第4折り線Ldにお
いて折り付けの状態として、この下方に向けて折り付け
られる折返しシート状部14における前記面部14”の
背面側に前記縦向きシート状部12を、その第2折り線
において折り付け、この面部14”の背面側に当該縦向
きシート状部12が添装状態に位置付けられるようにし
て用いてもよい。
【0067】かかる適用例においても、前記図7におけ
ると同様に、良好な雨仕舞い状態の防水下地処理をなす
ことができる。
【0068】次いで、前記図2〜図6に示される下地用
防水材Aの更に他の適用例を図9において説明する。
【0069】この図9において示される当該下地用防水
材Aの適用例は、前面壁32に前面低壁部32’を備え
たバルコニー30における防水下地処理に当該下地用防
水材Aを用いるものであって、この下地用防水材Aの適
用される前面壁32は、段差状に落ち込む前面低壁部3
2’を有し、該前面壁32の前後にある垂直面としての
壁側面32c、32cと、この壁側面32c間にあって
前記段差状に落ち込む垂直面としての側端面32aと、
前記壁側面32c間にあって該側端面32aから縁X”
で直角に屈曲して延設される前面低壁部32’の天端面
である上端面32bを横向きシート状部10の水平な添
装対象面Yとして備えた構成としてある。 また、この
下地用防水材Aの添装される側端面32a、上端面32
b及び壁側面32cは、いずれも、防水処理の施される
下地面としての側端面32a、防水処理の施される下地
面としての上端面32b、及び、防水処理の施される下
地面としての壁側面32cであって、例えば、下地合板
あるいは下地木摺材などにより構成されているものであ
り、以下、これらを単に「側端面32a]、「上端面3
2b」、「壁側面32c]と称して説明する。
【0070】この適用例において用いられる下地用防水
材Aは、前記図7において用いられた下地用防水材Aと
同一の構成からなる下地用防水材Aであって、前記図7
における適用例と基本的に同一の方法で、この図9に示
される前面壁32並びに前面低壁部32’に対応するよ
うに用いられる。従って、図9の適用例に係る下地用防
水材Aについては、図7で示される適用例と異なる用い
方についてのみ説明し、図7におけると同一の部分につ
いては同一の番号を付して、その説明を省略する。
【0071】即ち、この図9に示される前面壁32並び
に前面低壁部32’に備えられる下地用防水材Aは、前
記図7における下地用防水材Aと同一の構成からなり、
しかも、前記図7における下地用防水材Aと同一の構成
に折り付けてあり、例えば、第1折り線Laにおいて横
向きシート状部10から垂下げシート状部11を下方に
向けて折り込むと共に、この横向きシート状部10から
前記立上げシート状部13を前記第3折り線Lcに沿っ
て起立するように折り、また、前記補助シート状部15
を前記横向き辺14hと前記接続折返し辺部14a’と
の間にある折返しシート状部14の面部14’の上面
側、即ち、前面低壁部32’における上端面32bに添
装される前記横向きシート状部10の上面側に連続され
る当該折返しシート状部14の面側に添装するように折
り、次いで、前記補助シート状部15の重ね合わされた
折返しシート状部14を、当該補助シート状部15の重
ね合わせ部分が前記立上げシート状部13の面、特に、
この図示例にあっては、該立上げシート状部13におけ
る前面側、即ち、前記前面低壁部32’の上端面32b
に添装される前記横向きシート状部10の上面に連続し
た面側に重ね合わせるように前記第4折り線Ldにおい
て折り、前記横向きシート状部10に対して前記立上げ
シート状部13を直角に起立した状態になすと共に、こ
の立上げシート状部13に添装状態に折り返されている
前記折返しシート状部14を該横向きシート状部10に
対して直交する向きで、しかも、当該折返しシート状部
14における前記仮想線Scから先端側にある面部1
4”が該立上げシート状部13から、更に下方に垂下状
態に備えられる構成とし、また、前記横向きシート状部
10から垂下状態に折られる垂下げシート状部11に備
えられている縦向きシート状部12を、前記立上げシー
ト状部13の前面側に沿って垂設されている折返しシー
ト状部14の背面方向、即ち、前記立上げシート状部1
3の側において、該立上げシート状部13と同一の平面
内に位置付けられように、前記第2折り線Lbにおいて
該垂下げシート状部11から直交する向きに折るように
なす。
【0072】かかる下地用防水材Aを、前記横向きシー
ト状部10と立上げシート状部13との間にある第3折
り線Lcを前記縁X”に沿わせるようにして、該横向き
シート状部10部分を前面低壁部32’の上端面32b
である添装対象面Yに前記図7におけると同様の態様で
添装状態とし、また、この前面低壁部32’の前記上端
面32bに連続されている前面壁32の側端面32aに
前記立上げシート状部13と折返しシート状部14にお
ける該立上げシート状部13の前面側に添装状態とされ
ている部分を添装状態とし、また、縦向きシート状部1
2が前面壁32の壁側面32cの面に沿うように、前面
低壁部32’の上端面32bに添装されている横向きシ
ート状部10から、該上端面32bに直角に連続されて
いる当該前面低壁部32’の壁側面32c’に垂下げシ
ート状部11を添装状態に折りつけ、且つ、前記折返し
シート状部14における辺14f、14gと該辺14
f、14gの延長線上にある折り線Li、Liから外方
にある部分を該折り線Liにおいて前記前面壁32にお
ける前後の壁側面32cに添装状態とされている前記垂
下げシート状部11上に添装させるように折り曲げ、こ
れをタッカーによる綴り針などを用いて止め付けて防水
下地処理をなすようにしてある。
【0073】かかる適用例においても、前記図7におけ
ると同様に、良好な雨仕舞い状態の防水下地処理をなす
ことができる。
【0074】この適用例においても、前記図7における
当該下地用防水材Aの適用例と同様に、当該下地用防水
材Aを前もって折り付けることなく、前面低壁部32’
及び前面壁32に横向きシート状部10、垂下げシート
状部11、縦向きシート状部12、立上げシート状部1
3、折返しシート状部14を添装させながら折り付け
て、当該下地用防水材Aを用いた下地処理をなすように
してもよい。
【0075】また、前記図7の適用例におけると同様に
補助シート状部15を有しない下地用防水材A、即ち、
この補助シート状部15を備えずに構成される下地用防
水材Aとし、あるいは、前記処理線Leにおいて該補助
シート状部15を折返しシート状部14から切除した下
地用防水材Aとしてあってもよい。
【0076】また、前記図7におけると同様に、この折
返しシート状部14を前記立上げシート状部13の背面
側、即ち、前面低壁部32’の上端面32aに添装され
る横向きシート状部10における下面側に連続する面側
に沿って垂下するように該折返しシート状部14を第4
折り線Ldにおいて折り付けの状態として、この下方に
向けて折り付けられる折返しシート状部14における前
記面部14”の背面側に前記縦向きシート状部12が添
装状態に位置付けられるように該折返しシート状部14
を前記折り線Liにおいて折るようにして用いてもよ
い。
【0077】次いで図10に示される下地用防水材A
は、前記図2〜図9において示される下地用防水材Aに
おいて、前記補助シート状部15を取り除いたものであ
って、この下地用防水材Aは、前記図2〜図9に示され
る下地用防水材Aにおいて、当該下地用防水材Aの構成
に際して、前記処理線Leで当該補助シート状部15を
切断、除去して構成し、あるいは、前記処理線Leと各
切り線Lhによって囲まれた当該補助シート状部15に
相当する部分を当初から備えていない下地用防水材Aと
して構成される。
【0078】かかる構成からなる下地用防水材Aは、こ
の補助シート状部15を有しない以外の構成を前記図2
〜図9において示される下地用防水材Aと実質的に同一
の構成とされ、前記図2〜図9で示される下地用防水材
Aと同様の折り付けによって外壁21及び袖壁31の各
下地面、あるいは前面壁32及び前面低壁部32’に添
装して用いられる。
【0079】従って、この図10において示される下地
用防水材Aは、前記図2〜図9における下地用防水材A
における構成と実質的に同一の構成部分に同一の番号を
付して、その説明を省略する。
【0080】次いで図11及び図12に示される下地用
防水材Aについて説明する。
【0081】この図11及び図12に示される下地用防
水材Aは、前記図2〜図10において示される実施の形
態に係る下地用防水材Aの構成に対して、この下地用防
水材Aを構成するシート状防水材B’に、該シート状防
水材B’の夫々の第1側縁M、Mに沿い且つ該夫々の第
1側縁M、Mに平行な複数本一組の仮想線S’a、S”
aの夫々に沿って、互いに向き合い且つ等寸法の第1折
り線Laと、互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線L
fと、互いに向き合い且つ等寸法の第3切り線Lhとを
印刷用意し、一方の第1側縁Mに沿って備えられる複数
本一組の仮想線S’a、S”aの中で選択される一本の
仮想線に沿って印刷用意された第1折り線La、第1切
り線Lf、第3切り線Lhと、他方の第1側縁Mに沿っ
て備えられる複数本一組の仮想線S’a、S”aの中で
選択される一本の仮想線に沿って印刷用意された第1折
り線La、第1切り線Lf、第3切り線Lhとを選択
し、この選択された前記一対の仮想線に沿った第1折り
線Laにおいて折り、且つ、第1切り線Lf及び第3切
り線Lhにおいて切断する以外の構成を、前記図2〜図
10において示される下地用防水材Aの構成と実質的に
同一の構成としてある。
【0082】また、ここで構成される下地用防水材A
は、シート状防水材B’における一方の第1側縁Mに沿
って備えられる複数本一組の仮想線S’a、S”aの中
で選択される一本の仮想線に沿って印刷用意された第1
折り線La、第1切り線Lf、第3切り線Lhと、他方
の第1側縁Mに沿って備えられる複数本一組の仮想線
S’a、S”aの中で選択される一本の仮想線に沿って
印刷用意された第1折り線La、第1切り線Lf、第3
切り線Lhとを選択し、この選択された前記一対の仮想
線に沿った第1折り線Laにおいて折り、且つ、第1切
り線Lf及び第3切り線Lhにおいて切断する以外の具
体的な適用方法などを前記図2〜図10で示される下地
用防水材Aと同一としている。
【0083】従って、この図11及び図12で示される
下地用防水材Aは、前記図2〜図10で下地用防水材A
の構成と実質的に同一の構成部分について同一の番号を
付して説明を省略すると共に、その適用方法についても
説明を省略する。
【0084】図11において示される実施の形態に係る
下地用防水材Aを構成するシート状防水材B’は、前記
と同様に、防水性を備えた各種の素材、例えば、アスフ
ァルト防水紙、樹脂含浸防水紙、樹脂含浸防水布、ラミ
ネート防水紙などの任意の素材からなり、しかも、一枚
のシート状防水材B’として構成してあり、しかも、必
要とされる折り線La〜Ld、切り線Lf〜Lh、処理
線Leなどの印刷を施すことから、当該印刷可能な素材
であって、前記折り線La〜Ldに沿った折り付けと、
切り線Lf〜Lhに沿った切断と、処理線Leに沿った
切断または折り付けに適する素材のものが用いられる。
【0085】かかる実施の形態に係る下地用防水材Aと
なるシート状防水材B’は、向き合った一対の第1側縁
M、Mと、向き合った一対の第2側縁N、N’とを有す
る直角平行四辺形状をなすシート状防水材B’に対し
て、該シート状防水材B’における前記夫々の第1側縁
M、Mに沿い且つ該第1側縁M、Mに夫々平行な複数本
一組の仮想線S’a、S”aの夫々に沿って、該シート
状防水材B’における前記一方の第2側縁Nから前記他
方の第2側縁N’の側に向けて備えられる互いに向き合
い且つ等寸法の第1折り線La、Laと、この第1折り
線Laに連続して備えられる互いに向き合い且つ等寸法
の第1切り線Lfと、該第1切り線Lfから該第1切り
線Lfの長さ寸法と略同一の間隔又は該寸法より短い間
隔を離し、しかも、一端が前記他方の第2側縁N’に到
るように備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第3切
り線Lhと、前記夫々の第1折り線Laと第1切り線L
fとが接する点を通るように前記第1側縁M、Mに直交
する向きにある仮想線Sbに沿って、該夫々の第1側縁
M、Mから前記第1折り線Laと第1切り線Lfとが接
する点に到るように備えられる一対の第2折り線Lb、
Lbと、該仮想線Sbに沿ってこの各第2折り線Lb、
Lb間に備えられる第3折り線Lcと、前記夫々の第1
切り線Lfにおける前記第1折り線Laと接する側と反
対の側端から互いに離れる向きに直角に屈曲して前記シ
ート状防水材B’の前記夫々の第1側縁M、Mに到るよ
うに備えられ且つ前記第2折り線Lbに平行な一対の第
2切り線Lg、Lgと、この第2切り線Lgと前記第1
切り線Lfとの夫々の交点間を亙るように該第2切り線
Lg、Lgの延長線上に備えられ且つ前記第3折り線L
cに平行な第4折り線Ldと、前記夫々の第3切り線L
h、Lhにおける前記第2側縁N’と反対の側端間に亙
るように備えられ且つ前記第4折り線Ldに平行な処理
線Leとが夫々印刷して構成してある。
【0086】そして、前記印刷によって表示される前記
一方の第2側縁Nにおける前記第1折り線La、La間
にある側縁Naと前記第3折り線Lcと前記一対の第1
折り線La、Laとで囲まれた部分が横向きシート状部
10としてある。また、この横向きシート状部10の夫
々の側方における夫々の第1折り線La、Laと前記第
2側縁Nにおける前記第1折り線Laから外側にある第
1側縁Mに向けた側縁Nbと該側縁Nbから直角に連続
される前記第1側縁Mにおける前記第2折り線Lbに到
る間にある側縁Maと前記第2折り線Lbとで囲まれた
部分が一対の垂下げシート状部11としてある。また、
この夫々の第2折り線Lbと前記各第1切り線Lfと前
記第2切り線Lgと該第2折り線Lbから該第2切り線
Lgに到る間にある前記第1側縁Mの側縁Mbとで囲ま
れた部分が一対の縦向きシート状部12としてある。ま
た、前記第3折り線Lcと前記第1切り線Lf、Lfと
前記第4折り線Ldとで囲まれた部分が立上げシート状
部13としてある。また、この第4折り線Ldと前記各
第2切り線Lg、Lgと前記処理線Leと前記第3切り
線Lh、Lhと該第3切り線Lhから前記処理線Leと
反対の側にある前記第1側縁Mに到る間の前記第2側縁
N’の側縁N’c、N’cと前記第2切り線Lg、Lg
から前記縦向きシート状部12と反対の側にある前記第
2側縁N’に到る間の側縁Mc、Mcとで囲まれた部分
が折返しシート状部14として構成してある。
【0087】このように構成された略直角平行四辺形状
をなすシート状防水材B’を、その使用に際し、又は、
その使用に先立って、まず、前記の印刷用意された前記
一方の第1側縁Mに沿った複数一組の仮想線S’a、
S”aの中で選択される一本の仮想線に沿って備えられ
る第1折り線La、第1切り線Lf、第3切り線Lh
と、他方の第1側縁Mに沿った複数一組の仮想線S’
a、S”aの中で選択される一本の仮想線に沿って備え
られる第1折り線La、第1切り線Lf、第3切り線L
hとを選択すると共に、前記切り線Lf、Lg、Lhに
沿って切断し且つ前記折り線La、Lb、Lc、Ldに
沿って折り且つ前記処理線Leに沿って折り又は切断す
ることによって各種構造物の防水下地処理に用い得る下
地用防水材Aを構成することができる。
【0088】かかる下地用防水材Aとなるシート状防水
材B’は、更に、図12に示されるように、長尺状の防
水機能を備えたシート材、例えば、長尺状のアスファル
ト防水紙、長尺状の樹脂含浸防水紙、長尺状の樹脂含浸
防水布、長尺状のラミネート防水紙などをロール状に巻
いたシート材に、前記下地用防水材Aを各別に構成する
シート状防水材B’を連続して印刷、用意し、このシー
ト状材Bに印刷されている各切断線Kに沿って切断提供
し、あるいは該切断線K及び切り線Lf、Lg、Lhに
沿って切断すると共に必要に応じて処理線Leに沿って
切断して提供し、あるいは該切断線K及び切り線Lf、
Lg、Lhに沿って切断し且つ折り線La、Lb、L
c、Ldに沿って折り癖を付けると共に処理線Leに沿
って折り癖を付け又は切断して提供用いるように構成し
てもよい。
【0089】かかる実施の形態に係る下地用防水材A
は、図12に示されるように、長尺状の防水性を有する
シート状材Bに、このシート状材Bを、その長手方向に
おいて、この長手方向に直交する向きに順次に所定間隔
毎に切断して向き合った一対の第1側縁M、Mと向き合
った一対の第2側縁N、N’とを有する直角平行四辺形
状のシート状防水材B’とする切断線Kと、該シート状
防水材B’における前記夫々の第1側縁M、Mに沿い且
つ該第1側縁M、Mに夫々平行な複数本一組の仮想線
S’a、S”aの夫々に沿って、該シート状防水材B’
における前記一方の第2側縁Nから前記他方の第2側縁
N’の側に向けて備えられる互いに向き合い且つ等寸法
の第1折り線La、Laと、この第1折り線Laに連続
して備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線
Lf、Lfと、該第1切り線Lfから該第1切り線Lf
の長さ寸法と略同一の間隔又は該寸法より短い間隔を離
し、しかも、一端が前記他方の第2側縁N’に到るよう
に備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第3切り線L
h、Lhと、前記夫々の第1折り線Laと第1切り線L
fとが接する点を通るように前記第1側縁M、Mに直交
する向きにある仮想線Sbに沿って、該夫々の第1側縁
Mから前記第1折り線Laと第1切り線Lfとが接する
点に到るように備えられる一対の第2折り線Lb、Lb
と、該仮想線Sbに沿ってこの各第2折り線Lb、Lb
間に備えられる第3折り線Lcと、前記夫々の第1切り
線Lfにおける前記第1折り線Laと接する側と反対の
側端から互いに離れる向きに直角に屈曲して前記シート
状防水材B’の前記夫々の第1側縁M、Mに到るように
備えられ且つ前記第2折り線Lbに平行な一対の第2切
り線Lg、Lgと、この第2切り線Lgと前記第1切り
線Lfとの夫々の交点間を亙るように該第2切り線L
g、Lgの延長線上に備えられ且つ前記第3折り線Lc
に平行な第4折り線Ldと、前記夫々の第3切り線Lh
における前記第2側縁N’と反対の側端間に亙るように
備えられ且つ前記第4折り線Ldに平行な処理線Leと
が夫々印刷してあり、この印刷された切断線K、K間に
ある部分が一個の下地用防水材Aを構成する一枚のシー
ト状防水材B’をなすようにしてあり、該切断線K、K
間に備えられる前記第1折り線La、第2折り線Lb、
第3折り線Lc、第4折り線Ld、処理線Le、第1切
り線Lf、第2切り線Lg、第3切り線Lhとによって
一個の下地用防水材Aを構成し得るようにしてある。
【0090】かかるシート状材Bに印刷されている前記
切断線K、Kと前記第1折り線La、第2折り線Lb、
第3折り線Lc、第4折り線Ld、処理線Le、第1切
り線Lf、第2切り線Lg、第3切り線Lhとによっ
て、まず、前記一方の第2側縁Nにおける前記第1折り
線La間にある側縁Naと前記第3折り線Lcと前記一
対の第1折り線La、Laとで囲まれた部分が横向きシ
ート状部10としてある。また、この横向きシート状部
10の夫々の側方における夫々の第1折り線Laと前記
第2側縁Nにおける前記第1折り線Laから外側にある
第1側縁Mに向けた側縁Nbと該側縁Nbから直角に連
続される前記第1側縁Mにおける前記第2折り線Lbに
到る間にある側縁Maと前記第2折り線Lbとで囲まれ
た部分が一対の垂下げシート状部11としてある。ま
た、この夫々の第2折り線Lbと前記各第1切り線Lf
と前記第2切り線Lgと該第2折り線Lbから該第2切
り線Lgに到る間にある前記第1側縁Mの側縁Mbとで
囲まれた部分が一対の縦向きシート状部12としてあ
る。また、前記第3折り線Lcと前記第1切り線Lf、
Lfと前記第4折り線Ldとで囲まれた部分が立上げシ
ート状部13としてある。また、この第4折り線Ldと
前記各第2切り線Lg、Lgと前記処理線Leと前記第
3切り線Lh、Lhと該第3切り線Lhから前記処理線
Leと反対の側にある前記第1側縁Mに到る間の前記第
2側縁N’の側縁N’c、N’cと前記第2切り線Lg
から前記縦向きシート状部12と反対の側にある前記第
2側縁N’に到る間の側縁Mc、Mcとで囲まれた部分
が折返しシート状部14としてある。
【0091】このように構成されるシート状材Bを、前
記切断線Kにおいて切断して前記下地用防水材Aを構成
するシート状防水材B’として提供し、このシート状防
水材B’を、その使用に際し、又は、その使用に先立っ
て、まず、前記の印刷用意された前記一方の第1側縁M
に沿った複数一組の仮想線S’a、S”aの中で選択さ
れる一本の仮想線に沿って備えられる第1折り線La、
第1切り線Lf、第3切り線Lhと、他方の第1側縁M
に沿った複数一組の仮想線S’a、S”aの中で選択さ
れる一本の仮想線に沿って備えられる第1折り線La、
第1切り線Lf、第3切り線Lhとを選択すると共に、
前記切り線Lf、Lg、Lhに沿って切断し且つ前記折
り線La、Lb、Lc、Ldに沿って折り且つ前記処理
線Leに沿って折り又は切断することによって各種構造
物の防水下地処理に用い得る下地用防水材Aを構成する
ことができる。
【0092】また、このように構成されるシート状材B
を、前記切断線Kにおいて切断した後、その切り線L
f、Lg、Lhに沿って切断し且つ前記折り線La、L
b、Lc、Ldに沿って折り癖を設けると共に前記処理
線Leに沿って折り癖を付け又は切断して提供し、これ
を用いて下地処理をなすようにすることができる。ま
た、前記切断線Kにおける切断と同時に、その切り線L
f、Lg、Lhに沿って切断し且つ前記折り線La、L
b、Lc、Ldに沿って折り癖を設けると共に前記処理
線Leに沿って折り癖を付け又は切断して提供し、これ
を用いて下地処理をなすようにすることができる。
【0093】かかる構成の下地用防水材Aは、より具体
的には、前記図2〜図10に示される下地用防水材Aと
同様の構成、即ち、添装対象面Yを該添装対象面Yの幅
側、即ち、該添装対象面Yの側縁Ya、側縁Ya間側
で、互いに向き合う一対の辺10a、10b間に収める
大きさであり、しかも、該辺10a、10bと、他の平
行に向き合った辺10c及び辺10dとを備えた直角平
行四辺形状をなす横向きシート状部10とこの横向きシ
ート状部10における前記側縁に沿う互いに向き合った
前記一対の辺10a、10bの夫々から該辺10a、1
0bに沿った折り線Laを介して延設されている直角平
行四辺形状をなす垂下げシート状部11、より具体的に
は、平行に向き合った辺11a及び11bと、平行に向
き合った辺11c及び11dを備えた垂下げシート状部
11と、該垂下げシート状部11における前記折り線L
aに直角に連続されている一方の側の垂れ下げ辺11d
から該辺11dに沿った折り線Lbを介して該垂下げシ
ート状部11の突き出し幅の全幅に亙るように延設され
ている直角平行四辺形状をなす縦向きシート状部12、
より具体的には、平行に向き合った辺12a及び辺12
bと、平行に向き合った辺12c及び辺12dを備えた
縦向きシート状部12と、前記夫々の垂下げシート状部
11と該縦向きシート状部12との間にある夫々の折り
線Lb、Lb間にある前記横向きシート状部10の辺1
0dから該辺10dに沿った折り線Lcを介して該辺1
0dの全幅に亙り且つ前記縦向きシート状部12の突き
出し幅と同一又は該突き出し幅よりも大きい突き出し幅
を備えて延設されている直角平行四辺形状をなす立上げ
シート状部13、より具体的には、平行に向き合った辺
13a及び辺13bと、平行に向き合った辺13c及び
辺13dを備えた立上げシート状部13と、該立上げシ
ート状部13における前記横向きシート状部側10の辺
10dと向き合った接続折返し辺部14a’から該辺部
14a’に沿った折り線Ldを介して延設され、かつ、
該辺部14a’と該辺部14a’の側方に直線状に延び
る延設折返し辺部14a”とを備えた折返し辺14a
と、この折返し辺14aの両端から直角に屈曲して突き
出される突出し辺14b、14cと、この突出し辺14
b、14cの先端から互いに近付く向きに延び且つ前記
延設折返し辺部14a”に平行且つ等寸法の先端辺14
d、14e及び該先端辺14d、14eから直角に前記
折返し辺14aの側に屈曲し且つ該折返し辺14aとの
間に前記立上げシート状部13の突き出し幅と略同一又
は該幅よりも狭い間隔を離して備えられている戻り辺1
4f、14gと、該戻り辺14f、14g間に亙って備
えられる前記接続折返し辺部14a’に向き合った該辺
部14a’に平行且つ等寸法の横向き辺14hとに囲ま
れた折返しシート状部14とを有する構成とされ、前記
垂下げシート状部11を下方に向けて該垂下げシート状
部11と前記横向きシート状部10との間に備えられて
いる前記折り線Laに沿って折り、且つ、前記立上げシ
ート状部13を上方に向けて該立上げシート状部13と
前記横向きシート状部10との間にある前記折り線Lc
に沿って折り、しかも、前記折返しシート状部14を該
折返しシート状部14における前記横向き辺14hを通
る仮想線Scよりも先端側にある面部14”を前記下方
に折られる垂下げシート状部11の外側にある面に連続
している前記縦向きシート状部12の面側に重ね合わせ
るように該折返しシート状部14と前記立上げシート状
部13との間にある前記折り線Ldに沿って折るように
構成され、前記図2〜図10に示される下地用防水材A
と同一の各種態様で、各種の防水下地対象に用いること
ができる。
【0094】
【発明の効果】この発明に係る下地用防水材は、一枚の
シート状防水材からなり、添装対象面を該添装対象面の
幅側で互いに向き合う一対の辺間に収める大きさの直角
平行四辺形状をなす横向きシート状部と、この横向きシ
ート状部の前記一対の辺の夫々から該辺に沿った折り線
を介して延設されている直角平行四辺形状をなす垂下げ
シート状部と、該垂下げシート状部における前記折り線
に直角に連続されている一方の側の垂れ下げ辺から該辺
に沿った折り線を介して該垂下げシート状部の突き出し
幅の全幅に亙るように延設されている直角平行四辺形状
をなす縦向きシート状部と、前記夫々の垂下げシート状
部と該縦向きシート状部との間にある夫々の折り線間に
ある前記横向きシート状部の辺から該辺に沿った折り線
を介して該辺の全幅に亙り且つ前記縦向きシート状部の
突き出し幅と同一又は該突き出し幅よりも大きい突き出
し幅を備えて延設されている直角平行四辺形状をなす立
上げシート状部と、該立上げシート状部における前記横
向きシート状部側の辺と向き合った接続折返し辺部から
該辺部に沿った折り線を介して延設され、かつ、該辺部
と該辺部の側方に直線状に延びる延設折返し辺部とを備
えた折返し辺と、この折返し辺の両端から直角に屈曲し
て突き出される突出し辺と、この突出し辺の先端から互
いに近付く向きに延び且つ前記延設折返し辺部に平行且
つ等寸法の先端辺及び該先端辺から直角に前記折返し辺
の側に屈曲し且つ該折返し辺との間に前記立上げシート
状部の突き出し幅と略同一又は該幅よりも狭い間隔を離
して備えられている戻り辺と、該戻り辺間に亙って備え
られる前記接続折返し辺部に向き合った該辺部に平行且
つ等寸法の横向き辺とに囲まれた折返しシート状部とを
有し、前記垂下げシート状部を下方に向けて該垂下げシ
ート状部と前記横向きシート状部との間に備えられてい
る前記折り線に沿って折り、且つ、前記立上げシート状
部を上方に向けて該立上げシート状部と前記横向きシー
ト状部との間にある前記折り線に沿って折り、しかも、
前記折返しシート状部を該折返しシート状部における前
記横向き辺を通る仮想線よりも先端側にある面部を前記
下方に折られる垂下げシート状部の外側にある面に連続
している前記縦向きシート状部の面側に重ね合わせるよ
うに該折返しシート状部と前記立上げシート状部との間
にある前記折り線に沿って折るようにしてあることか
ら、用意された下地用防水材を、防水対象部分に添装状
態に備えつけると共に、これをタッカーによる綴り針な
どを用いて止めつけることのみで複数の面の交差部分に
おける防水下地処理を短い施工時間で、しかも、安全
に、且つ確実になすことができる特長を有している。ま
た、規格化された下地用防水材を用いることによって、
施工精度の高い施工を施工手順通りになすことができる
特長を有している。
【0095】また、前記構成に係る下地用防水材におい
て、向き合った一対の第1側縁と、向き合った一対の第
2側縁とを有する直角平行四辺形状をなすシート状防水
材に、該シート状防水材における前記夫々の第1側縁に
沿い且つ該第1側縁に夫々平行な仮想線に沿って、該シ
ート状防水材における前記一方の第2側縁から前記他方
の第2側縁の側に向けて備えられる互いに向き合い且つ
等寸法の第1折り線と、この第1折り線に連続して備え
られる互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線と、該第
1切り線から該第1切り線の長さ寸法と略同一の間隔又
は該寸法より短い間隔を離し、しかも、一端が前記他方
の第2側縁に到るように備えられる互いに向き合い且つ
等寸法の第3切り線と、前記夫々の第1折り線と第1切
り線とが接する点を通るように前記第1側縁に直交する
向きにある仮想線に沿って、該夫々の第1側縁から前記
第1折り線と第1切り線とが接する点に到るように備え
られる一対の第2折り線と、該仮想線に沿ってこの各第
2折り線間に備えられる第3折り線と、前記夫々の第1
切り線における前記第1折り線と接する側と反対の側端
から互いに離れる向きに直角に屈曲して前記シート状防
水材の前記夫々の第1側縁に到るように備えられ且つ前
記第2折り線に平行な一対の第2切り線と、この第2切
り線と前記第1切り線との夫々の交点間を亙るように該
第2切り線の延長線上に備えられ且つ前記第3折り線に
平行な第4折り線と、前記夫々の第3切り線における前
記第2側縁と反対の側端間に亙るように備えられ且つ前
記第4折り線に平行な処理線とが夫々印刷してあり、前
記一方の第2側縁における前記第1折り線間にある側縁
と前記第3折り線と前記一対の第1折り線とで囲まれた
部分が横向きシート状部としてあり、この横向きシート
状部の夫々の側方における夫々の第1折り線と前記第2
側縁における前記第1折り線から外側にある第1側縁に
向けた側縁と該側縁から直角に連続される前記第1側縁
における前記第2折り線に到る間にある側縁と前記第2
折り線とで囲まれた部分が一対の垂下げシート状部とし
てあり、この夫々の第2折り線と前記各第1切り線と前
記第2切り線と該第2折り線から該第2切り線に到る間
にある前記第1側縁の側縁とで囲まれた部分が一対の縦
向きシート状部としてあり、前記第3折り線と前記各第
1切り線と前記第4折り線とで囲まれた部分が立上げシ
ート状部としてあり、この第4折り線と前記各第2切り
線と前記処理線と前記各第3切り線と該第3切り線から
前記処理線と反対の側にある前記第1側縁に到る間の前
記第2側縁の各側縁と前記第2切り線から前記縦向きシ
ート状部と反対の側にある前記第2側縁に到る間の各側
縁とで囲まれた部分が折返しシート状部としてあり、前
記切り線に沿って切断し且つ前記折り線に沿って折ると
共に前記処理線に沿って折り又は切断して用いるように
したことから、印刷されたシート状防水材を用いて、容
易に、しかも、正確な規格品としての下地用防水材を提
供することができる特長を有している。
【0096】また、前記構成に係る下地用防水材におい
て、長尺状の防水性を有するシート状材に、このシート
状材を、その長手方向において、この長手方向に直交す
る向きに順次に所定間隔毎に切断して向き合った一対の
第1側縁と向き合った一対の第2側縁とを有する直角平
行四辺形状のシート状防水材とする切断線と、該シート
状防水材における前記夫々の第1側縁に沿い且つ該第1
側縁に夫々平行な仮想線に沿って、該シート状防水材に
おける前記一方の第2側縁から前記他方の第2側縁の側
に向けて備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第1折
り線と、この第1折り線に連続して備えられる互いに向
き合い且つ等寸法の第1切り線と、該第1切り線から該
第1切り線の長さ寸法と略同一の間隔又は該寸法より短
い間隔を離し、しかも、一端が前記他方の第2側縁に到
るように備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第3切
り線と、前記夫々の第1折り線と第1切り線とが接する
点を通るように前記第1側縁に直交する向きにある仮想
線に沿って、該夫々の第1側縁から前記第1折り線と第
1切り線とが接する点に到るように備えられる一対の第
2折り線と、該仮想線に沿ってこの各第2折り線間に備
えられる第3折り線と、前記夫々の第1切り線における
前記第1折り線と接する側と反対の側端から互いに離れ
る向きに直角に屈曲して前記シート状防水材の前記夫々
の第1側縁に到るように備えられ且つ前記第2折り線に
平行な一対の第2切り線と、この第2切り線と前記第1
切り線との夫々の交点間を亙るように該第2切り線の延
長線上に備えられ且つ前記第3折り線に平行な第4折り
線と、前記夫々の第3切り線における前記第2側縁と反
対の側端間に亙るように備えられ且つ前記第4折り線に
平行な処理線とが夫々印刷してあり、前記一方の第2側
縁における前記第1折り線間にある側縁と前記第3折り
線と前記一対の第1折り線とで囲まれた部分が横向きシ
ート状部としてあり、この横向きシート状部の夫々の側
方における夫々の第1折り線と前記第2側縁における前
記第1折り線から外側にある第1側縁に向けた側縁と該
側縁から直角に連続される前記第1側縁における前記第
2折り線に到る間にある側縁と前記第2折り線とで囲ま
れた部分が一対の垂下げシート状部としてあり、この夫
々の第2折り線と前記各第1切り線と前記第2切り線と
該第2折り線から該第2切り線に到る間にある前記第1
側縁の側縁とで囲まれた部分が一対の縦向きシート状部
としてあり、前記第3折り線と前記各第1切り線と前記
第4折り線とで囲まれた部分が立上げシート状部として
あり、この第4折り線と前記各第2切り線と前記処理線
と前記各第3切り線と該第3切り線から前記処理線と反
対の側にある前記第1側縁に到る間の前記第2側縁の各
側縁と前記第2切り線から前記縦向きシート状部と反対
の側にある前記第2側縁に到る間の各側縁とで囲まれた
部分が折返しシート状部としてあり、前記切断線及び前
記切り線に沿って切断し且つ前記折り線に沿って折ると
共に前記処理線に沿って折り又は切断して用いるように
したことによって、シート状材から、無駄なく、容易
に、しかも、正確な規格品としての下地用防水材を廉価
に提供することができる特長を有している。
【0097】また、前記構成に係る下地用防水材におい
て、シート状防水材における夫々の第1側縁に沿い且つ
該夫々の第1側縁に平行な複数本一組の仮想線の夫々に
沿って、互いに向き合い且つ等寸法の第1折り線と、互
いに向き合い且つ等寸法の第1切り線と、互いに向き合
い且つ等寸法の第3切り線とが印刷されている構成とし
たことから、横向きシート状部の添装される面幅の異な
る複数の下地施工対象物に対して、当該下地用防水材を
用いて効果的に下地処理を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下地用防水材の典型的な適用対象構造体を示す
要部斜視図
【図2】典型的な実施の形態に係る下地用防水材を展開
した状態の平面図
【図3】典型的な実施の形態に係る下地用防水材となる
シート状防水材の平面図
【図4】同下地用防水材となるシート状防水材として切
断する前のシート状材の要部平面図
【図5】同下地用防水材の折りつけの一過程を示す斜視
【図6】同他の折りつけの過程を示す斜視図
【図7】同折りつけて使用する状態を示す斜視図
【図8】同他の使用状態を示す斜視図
【図9】同更に他の使用状態を示す斜視図
【図10】同一部の構成を有しない下地用防水材の斜視
【図11】他の実施の形態に係る下地用防水材となるシ
ート状防水材の平面図
【図12】同下地用防水材となるシート状防水材として
切断する前のシート状材の要部平面図
【図13】従来の防水下地処理の第1段階を示す斜視図
【図14】同防水下地処理の第2段階を示す斜視図
【図15】従来の他の防水下地処理の第1段階を示す斜
視図
【図16】同防水下地処理の第2段階を示す斜視図
【符号の説明】
A 下地用防水材 B シート状材 B’ シート状防水材 10 横向きシート状部 11 垂下げシート状部 12 縦向きシート状部 13 立上げシート状部 14 折返しシート状部 La 第1折り線 Lb 第2折り線 Lc 第3折り線 Ld 第4折り線 Le 処理線 Lf 第1切り線 Lg 第2切り線 Lh 第3切り線 K 切断線 M 第1側縁 N 第2側縁 Sa 仮想線 Sb 仮想線 Sc 仮想線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 EA08 FA03 FA09 FA71 GA24 GA25 GA26 HD11 HE03 HF01 KA02 LA12 MA01 2E110 AA14 AA42 AA43 AB14 AB33 AB34 BB02 CA23 DA16 DB22 DC15 DD01 GB42W GB42X GB56W GB56X GB62Y GB63W GB63X

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一枚のシート状防水材からなり、 添装対象面を該添装対象面の幅側で互いに向き合う一対
    の辺間に収める大きさの直角平行四辺形状をなす横向き
    シート状部と、 この横向きシート状部の前記一対の辺の夫々から該辺に
    沿った折り線を介して延設されている直角平行四辺形状
    をなす垂下げシート状部と、 該垂下げシート状部における前記折り線に直角に連続さ
    れている一方の側の垂れ下げ辺から該辺に沿った折り線
    を介して該垂下げシート状部の突き出し幅の全幅に亙る
    ように延設されている直角平行四辺形状をなす縦向きシ
    ート状部と、 前記夫々の垂下げシート状部と該縦向きシート状部との
    間にある夫々の折り線間にある前記横向きシート状部の
    辺から該辺に沿った折り線を介して該辺の全幅に亙り且
    つ前記縦向きシート状部の突き出し幅と同一又は該突き
    出し幅よりも大きい突き出し幅を備えて延設されている
    直角平行四辺形状をなす立上げシート状部と、 該立上げシート状部における前記横向きシート状部側の
    辺と向き合った接続折返し辺部から該辺部に沿った折り
    線を介して延設され、かつ、該辺部と該辺部の側方に直
    線状に延びる延設折返し辺部とを備えた折返し辺と、こ
    の折返し辺の両端から直角に屈曲して突き出される突出
    し辺と、この突出し辺の先端から互いに近付く向きに延
    び且つ前記延設折返し辺部に平行且つ等寸法の先端辺及
    び該先端辺から直角に前記折返し辺の側に屈曲し且つ該
    折返し辺との間に前記立上げシート状部の突き出し幅と
    略同一又は該幅よりも狭い間隔を離して備えられている
    戻り辺と、該戻り辺間に亙って備えられる前記接続折返
    し辺部に向き合った該辺部に平行且つ等寸法の横向き辺
    とに囲まれた折返しシート状部とを有し、 前記垂下げシート状部を下方に向けて該垂下げシート状
    部と前記横向きシート状部との間に備えられている前記
    折り線に沿って折り、且つ、前記立上げシート状部を上
    方に向けて該立上げシート状部と前記横向きシート状部
    との間にある前記折り線に沿って折り、しかも、前記折
    返しシート状部を該折返しシート状部における前記横向
    き辺を通る仮想線よりも先端側にある面部を前記下方に
    折られる垂下げシート状部の外側にある面に連続してい
    る前記縦向きシート状部の面側に重ね合わせるように該
    折返しシート状部と前記立上げシート状部との間にある
    前記折り線に沿って折るようにしてあることを特徴とす
    る下地用防水材。
  2. 【請求項2】 向き合った一対の第1側縁と、向き合っ
    た一対の第2側縁とを有する直角平行四辺形状をなすシ
    ート状防水材に、該シート状防水材における前記夫々の
    第1側縁に沿い且つ該第1側縁に夫々平行な仮想線に沿
    って、該シート状防水材における前記一方の第2側縁か
    ら前記他方の第2側縁の側に向けて備えられる互いに向
    き合い且つ等寸法の第1折り線と、この第1折り線に連
    続して備えられる互いに向き合い且つ等寸法の第1切り
    線と、該第1切り線から該第1切り線の長さ寸法と略同
    一の間隔又は該寸法より短い間隔を離し、しかも、一端
    が前記他方の第2側縁に到るように備えられる互いに向
    き合い且つ等寸法の第3切り線と、 前記夫々の第1折り線と第1切り線とが接する点を通る
    ように前記第1側縁に直交する向きにある仮想線に沿っ
    て、該夫々の第1側縁から前記第1折り線と第1切り線
    とが接する点に到るように備えられる一対の第2折り線
    と、該仮想線に沿ってこの各第2折り線間に備えられる
    第3折り線と、 前記夫々の第1切り線における前記第1折り線と接する
    側と反対の側端から互いに離れる向きに直角に屈曲して
    前記シート状防水材の前記夫々の第1側縁に到るように
    備えられ且つ前記第2折り線に平行な一対の第2切り線
    と、 この第2切り線と前記第1切り線との夫々の交点間を亙
    るように該第2切り線の延長線上に備えられ且つ前記第
    3折り線に平行な第4折り線と、 前記夫々の第3切り線における前記第2側縁と反対の側
    端間に亙るように備えられ且つ前記第4折り線に平行な
    処理線とが夫々印刷してあり、 前記一方の第2側縁における前記第1折り線間にある側
    縁と前記第3折り線と前記一対の第1折り線とで囲まれ
    た部分が横向きシート状部としてあり、 この横向きシート状部の夫々の側方における夫々の第1
    折り線と前記第2側縁における前記第1折り線から外側
    にある第1側縁に向けた側縁と該側縁から直角に連続さ
    れる前記第1側縁における前記第2折り線に到る間にあ
    る側縁と前記第2折り線とで囲まれた部分が一対の垂下
    げシート状部としてあり、 この夫々の第2折り線と前記各第1切り線と前記第2切
    り線と該第2折り線から該第2切り線に到る間にある前
    記第1側縁の側縁とで囲まれた部分が一対の縦向きシー
    ト状部としてあり、 前記第3折り線と前記各第1切り線と前記第4折り線と
    で囲まれた部分が立上げシート状部としてあり、 この第4折り線と前記各第2切り線と前記処理線と前記
    各第3切り線と該第3切り線から前記処理線と反対の側
    にある前記第1側縁に到る間の前記第2側縁の各側縁と
    前記第2切り線から前記縦向きシート状部と反対の側に
    ある前記第2側縁に到る間の各側縁とで囲まれた部分が
    折返しシート状部としてあり、 前記切り線に沿って切断し且つ前記折り線に沿って折る
    と共に前記処理線に沿って折り又は切断して用いるよう
    にしてあることを特徴とする請求項1に記載の下地用防
    水材。
  3. 【請求項3】 長尺状の防水性を有するシート状材に、 このシート状材を、その長手方向において、この長手方
    向に直交する向きに順次に所定間隔毎に切断して向き合
    った一対の第1側縁と向き合った一対の第2側縁とを有
    する直角平行四辺形状のシート状防水材とする切断線
    と、 該シート状防水材における前記夫々の第1側縁に沿い且
    つ該第1側縁に夫々平行な仮想線に沿って、該シート状
    防水材における前記一方の第2側縁から前記他方の第2
    側縁の側に向けて備えられる互いに向き合い且つ等寸法
    の第1折り線と、この第1折り線に連続して備えられる
    互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線と、該第1切り
    線から該第1切り線の長さ寸法と略同一の間隔又は該寸
    法より短い間隔を離し、しかも、一端が前記他方の第2
    側縁に到るように備えられる互いに向き合い且つ等寸法
    の第3切り線と、 前記夫々の第1折り線と第1切り線とが接する点を通る
    ように前記第1側縁に直交する向きにある仮想線に沿っ
    て、該夫々の第1側縁から前記第1折り線と第1切り線
    とが接する点に到るように備えられる一対の第2折り線
    と、該仮想線に沿ってこの各第2折り線間に備えられる
    第3折り線と、 前記夫々の第1切り線における前記第1折り線と接する
    側と反対の側端から互いに離れる向きに直角に屈曲して
    前記シート状防水材の前記夫々の第1側縁に到るように
    備えられ且つ前記第2折り線に平行な一対の第2切り線
    と、 この第2切り線と前記第1切り線との夫々の交点間を亙
    るように該第2切り線の延長線上に備えられ且つ前記第
    3折り線に平行な第4折り線と、 前記夫々の第3切り線における前記第2側縁と反対の側
    端間に亙るように備えられ且つ前記第4折り線に平行な
    処理線とが夫々印刷してあり、 前記一方の第2側縁における前記第1折り線間にある側
    縁と前記第3折り線と前記一対の第1折り線とで囲まれ
    た部分が横向きシート状部としてあり、 この横向きシート状部の夫々の側方における夫々の第1
    折り線と前記第2側縁における前記第1折り線から外側
    にある第1側縁に向けた側縁と該側縁から直角に連続さ
    れる前記第1側縁における前記第2折り線に到る間にあ
    る側縁と前記第2折り線とで囲まれた部分が一対の垂下
    げシート状部としてあり、 この夫々の第2折り線と前記各第1切り線と前記第2切
    り線と該第2折り線から該第2切り線に到る間にある前
    記第1側縁の側縁とで囲まれた部分が一対の縦向きシー
    ト状部としてあり、 前記第3折り線と前記各第1切り線と前記第4折り線と
    で囲まれた部分が立上げシート状部としてあり、 この第4折り線と前記各第2切り線と前記処理線と前記
    各第3切り線と該第3切り線から前記処理線と反対の側
    にある前記第1側縁に到る間の前記第2側縁の各側縁と
    前記第2切り線から前記縦向きシート状部と反対の側に
    ある前記第2側縁に到る間の各側縁とで囲まれた部分が
    折返しシート状部としてあり、 前記切断線及び前記切り線に沿って切断し且つ前記折り
    線に沿って折ると共に前記処理線に沿って折り又は切断
    して用いるようにしてあることを特徴とする請求項2に
    記載の下地用防水材。
  4. 【請求項4】 シート状防水材における夫々の第1側縁
    に沿い且つ該夫々の第1側縁に平行な複数本一組の仮想
    線の夫々に沿って、互いに向き合い且つ等寸法の第1折
    り線と、互いに向き合い且つ等寸法の第1切り線と、互
    いに向き合い且つ等寸法の第3切り線とが印刷されてい
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の下地
    用防水材。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074164A (ja) * 2001-08-31 2003-03-12 Sumitomo Forestry Co Ltd 開口部廻りの防水構造及び防水用成形シート
JP2006509936A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 ヴィーケーアール・ホールディング・アー・エス 適応自在なコーナーセグメントを備えた雨押さえ部材
JP2007308983A (ja) * 2006-05-19 2007-11-29 Sekisui Chem Co Ltd 建築物防水方法及び建築物防水構造

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