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JP2000336140A - ポリウレタン用ポリカーボネートジオール - Google Patents

ポリウレタン用ポリカーボネートジオール

Info

Publication number
JP2000336140A
JP2000336140A JP11182189A JP18218999A JP2000336140A JP 2000336140 A JP2000336140 A JP 2000336140A JP 11182189 A JP11182189 A JP 11182189A JP 18218999 A JP18218999 A JP 18218999A JP 2000336140 A JP2000336140 A JP 2000336140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dialkyl
substituted
carbonate
diol
pentanediol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11182189A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Takei
光彦 竹居
Yoshiichi Asao
由一 浅尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lion Corp filed Critical Lion Corp
Priority to JP11182189A priority Critical patent/JP2000336140A/ja
Publication of JP2000336140A publication Critical patent/JP2000336140A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタン用として液性が良好なポリカー
ボネートジオールを提供する。 【解決手段】 2,2−ジアルキル置換−1,3−プロ
パンジオール、又は、2,4−ジアルキル置換−1,5
−ペンタンジオール、並びにこれらのアルキレンオキサ
イド誘導体から選ばれる1種以上とカーボネートを反応
してなるポリウレタン用ポリカーボネートジオール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリウレタン用の新
規なポリカーボネートジオールに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリカーボネート系のポリウレタンは力
学特性や耐熱性等に優れるため、各種用途に使用されて
いる。しかし、一般的なポリカーボネートジオールは、
1,6−ヘキサンジオールや1,9−ノナンジオールの
ような直鎖脂肪族ジオール残基をポリマーの基本骨格と
しているものが多い。このような脂肪族ジオール残基を
基本骨格とするポリカーボネートジオールは本質的に結
晶性が高いために、このようなポリカーボネートジオー
ルから得られるポリウレタンは、弾性を失いやすい。ま
た有機溶剤に対する溶解性が劣ることも知られている。
従来、結晶性を落とすために側鎖を持つジオール、例え
ば2−メチル−1,8−オクタンジオール等を添加し、
液性の改善が図られてきた。しかしこのようなジオール
を用いても、低温における液性は十分でなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリカーボ
ネートジオールの上記課題を解決しようとしたものであ
り、本発明の目的は、ポリウレタン用として液性が良好
な新規ポリカーボネートジオールを提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく検討した結果、2,2−ジアルキル置換−
1,3−プロパンジオール及び/または2,2−ジアル
キル置換−1,3−プロパンジオールのアルキレンオキ
サイドを付加した化合物を用い、これをカーボネートと
カーボネート化反応して得られたポリカーボネートジオ
ールが上記課題を解決できることを見いだし、本発明を
完成するに至った。また、2,4−ジアルキル置換−
1,5−ペンタンジオール及び/または2,4−ジアル
キル置換−1,5−ペンタンジオールのアルキレンオキ
サイドを付加した化合物を用い、これをカーボネートと
カーボネート化反応して得られたポリカーボネートジオ
ールが上記課題を解決できることを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明のポリカーボネート
ジオールに関して、詳しく説明する。本発明に用いる
2,2−ジアルキル置換−1,3−プロパンジオール
は、好ましくはそのジアルキル基が炭素数1〜6の同一
または異なるアルキル基であり、直鎖または分岐アルキ
ル基である。すなわち、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基またはヘキシル基から選ばれ
る。このうち、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジ
オール、2−ブチル、2−エチル、1,3−プロパンジ
オール、2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパ
ンジオール、2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プ
ロパンジオールが特に好ましい。これらのうちの1種以
上を任意に選択できる。
【0006】次に本発明に用いる2,4−ジアルキル置
換−1,5−ペンタンジオールは、そのジアルキル基が
好ましくは炭素数1〜6の同一または異なるアルキル基
であり、直鎖または分岐アルキル基である。すなわち、
メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル
基またはヘキシル基から選ばれる。このうち、2,4−
ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジプロ
ピル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジブチル−
1,5−ペンタンジオール等が特に好ましい。これらの
混合物でも良い。
【0007】次に本発明で用いられる2,2−ジアルキ
ル置換−1,3−プロパンジオールアルキレンオキサイ
ド誘導体及び2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタ
ンジオールアルキレンオキサイド誘導体は、2,2−ジ
アルキル置換−1,3−プロパンジオール及び/または
2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタンジオールに
アルキレンオキサイドを付加して得られる誘導体であ
り、例えば次のようにして製造される。すなわち2,2
−ジアルキル置換−1,3−プロパンジオール及び/ま
たは2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタンジオー
ルに対して、0.001〜5.0%の塩基性触媒を添加
し、不活性ガスで置換し、60〜200℃の範囲でアル
キレンオキサイドを付加反応する。さらに、塩基性触媒
を除くために、アルカリ吸着剤(例えば協和化学工業製
キョーワード600S)を添加し、80〜120℃の
範囲で吸着処理後、アルカリ吸着剤を濾過により除く。
アルカリ残存率の指標であるCPRは10以下、さらに
好ましくは5以下であることが望ましい。
【0008】本発明のアルキレンオキサイド誘導体にお
いて、アルキレンオキサイドは、エチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、
2,3−ブチレンオキサイド、その他炭素数3以上のア
ルキレンオキサイドから選ばれる化合物の1種以上を使
用できる。これらの中でも、エチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイドが好ましい。アルキレンオキサイドの
平均付加モル数は1〜10モルの範囲が好ましい。平均
付加モル数が1モル未満の場合は、ハンドリング性向上
等のアルキレンオキサイドを付加する効果がなく、10
モルを越えるとポリカーボネートジオール中のカーボネ
ート結合の割合が少なくなり、ポリカーボネートの効果
が減少するためである。
【0009】上記2,2−ジアルキル置換−1,3−プ
ロパンジオール、及び/または、そのアルキレンオキサ
イド誘導体、2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタ
ンジオール、及び/またはそのアルキレンオキサイド誘
導体のうち、好ましくは2,2−ジアルキル置換−1,
3−プロパンジオールアルキレンオキサイド誘導体と
2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタンジオールで
ある。
【0010】上記2,2−ジアルキル置換−1,3−プ
ロパンジオール、及び/または、そのアルキレンオキサ
イド誘導体、2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタ
ンジオール、及び/またはそのアルキレンオキサイド誘
導体と併用される炭素数2〜10の脂肪族ジオール及び
炭素数6〜10の脂環族ジオールは、特に限定されるも
のではない。例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタ
ンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペン
タンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5−ヘキ
サンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘ
プタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−
ノナンジオール、1,10−デカンジオール、2−メチ
ル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオ
ール等の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジオール、シ
クロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオール等を挙げ
ることができる。この中でも、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、シクロヘキサンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メ
チル−1,8−オクタンジオール、及びこれらの混合物
等が好ましい。さらに必要に応じて、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、グリセリン、1,2,
6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等の3
価以上の多価アルコールから誘導される単位を含んでい
てもよい。
【0011】2,2−ジアルキル置換−1,3−プロパ
ンジオール及び/またはそのアルキレンオキサイド誘導
体、2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタンジオー
ル、及び/またはそのアルキレンオキサイド誘導体から
選ばれる1種以上(A)と、炭素数2〜10の脂肪族ジ
オール及び炭素数6〜10の脂環族ジオールから選ばれ
る1種以上(B)との配合割合としては重量比で(A)
/(B)=100/0〜2/98の範囲が好ましく、
(A)/(B)=80/20〜5/95の範囲がより好
ましい。(A)成分の配合割合が2重量%未満の場合
は、液性の改善が不十分となるからである。なお、
(B)成分をジオールとして併用することで、ウレタン
化した際の力学特性を任意にコントロールすることがで
きる。
【0012】上記ジオール類をカーボネート化する際に
用いられる原料カーボネートは、特定されるものではな
く、通常ポリカーボネート化する際に用いられるものな
らば、いずれのカーボネートでも使用できる。例えば、
ジアルキルカーボネート、ジアリールカーボネート、ア
ルキレンカーボネート等であり、具体的にはジメチルカ
ーボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボ
ネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト等が挙げられる。これらの中でも、アルキレンカーボ
ネート、ジアリールカーボネート等が好ましく、特にエ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジフェ
ニルカーボネート等が好ましい。ポリカーボネートジオ
ールの合成法は、ジオール成分、カーボネート成分を公
知の製造法で縮重合することで得られる。縮重合反応
は、必要に応じてチタン系またはスズ系触媒の存在下に
行うことができる。
【0013】本発明で用いるチタン系触媒はポリカーボ
ネートジオール製造に使用されている公知の触媒が使用
でき、特に限定されないが、例えばテトライソプロピル
チタネート、テトラ−n−ブチルチタネート、テトラ−
2−エチルヘキシルチタネート、テトラステアリルチタ
ネート等のテトラアルコキシチタン化合物、ポリピドロ
キシチタンステアレート、ポリイソプロポキシチタンス
テアレート等のチタンアシレート化合物、チタンアセチ
ルアセテート、トリエタノールアミンチタネート、チタ
ンアンモニウムラクテート、チタンエチルラクレート、
チタンオクチルグルコキシレート等のチタンキレート化
合物を挙げることができる。チタン触媒の量は、特に特
定するものではないが、一般に反応成分の全重量に対
し、1〜5000ppm、より好ましくは10〜200
0ppmの範囲である。
【0014】本発明で用いるスズ触媒はポリカーボネー
トジオール製造に使用されている公知の触媒が使用で
き、特に限定されないが、例えばモノブチルスズトリク
ロライド、モノブチルスズオキサイド、ジ−n−ブチル
スズジラウレート、ジ−n−ブチルスズオキサイド、ジ
ブチルスズジアセテート等を挙げることができる。スズ
触媒の量は、特に特定するものではないが、一般に反応
成分の全重量に対し、1〜5000ppm、より好まし
くは10〜2000ppmの範囲である。
【0015】ポリカーボネートジオールの製造法は、
2,2−ジアルキル置換−1,3−プロパンジオール及
びその誘導体、2,4−ジアルキル置換−1,5−ペン
タンジオール、及び/またはその誘導体から選ばれる1
種以上に、必要に応じて併用するジオール、及び原料カ
ーボネート、さらに必要に応じて縮合触媒を所定の割合
で混合する。ジオール類及びカーボネート類の混合比率
は特定されるものではないが、ジオール類1モルに対
し、カーボネート類が約0.5〜5モル、より好ましく
は、0.8〜3モルの範囲である。反応は100〜35
0℃の範囲で行い反応の進行状況により常圧または任意
の減圧状態下で行うことができる。反応時間は触媒の有
無や使用量により変わるが、一般に5〜40時間であ
る。
【0016】チタン触媒を使用した場合は、反応終了後
に触媒を失活させておくことが望ましい。触媒の失活方
法としては、例えば反応終了時、加熱下で水と接触させ
て失活させる方法、リン酸、リン酸エステル、亜リン
酸、亜リン酸エステル等のリン化合物で処理する方法が
挙げられる。水と接触させてチタン系触媒を処理する場
合は、反応により得られたポリカーボネートジオール
に、水を1重量%以上添加し、70〜150℃、好まし
くは90〜130℃で1〜3時間加熱する。この処理は
常温でも加圧下でもよい。触媒を失活させた後に系を減
圧にすると、失活に使用した水分を除去できて好まし
い。
【0017】このようにして本発明の2,2−ジアルキ
ル置換−1,3−プロパンジオール及び/またはその誘
導体、2,4−ジアルキル置換−1,5−ペンタンジオ
ール及び/またはその誘導体からなるポリカーボネート
ジオールを得ることができる。このポリカーボネートジ
オールのJIS−K1557により測定された数平均分
子量は500〜10000であり、より好ましくは10
00〜7000である。分子量500未満では脆く機械
強度が小さいポリウレタンしか得られず、分子量100
00を越える場合、合成反応に長時間かかり、また一官
能不純物の発生が見られるなど、高分子量ポリウレタン
原料としては好ましくない。
【0018】本発明のポリカーボネートジオールは、ポ
リウレタンの製造原料として有用である。すなわち、高
分子ジオール、有機イソシアネート及び必要に応じて鎖
延長剤を反応させてポリウレタンを製造する際に、該高
分子ジオールの少なくとも一部に本発明ポリカーボネー
トジオールを使用することにより、該ポリカーボネート
ジオールからその末端に位置する水酸基中のそれぞれ1
個の水素原子を除いた形の構造単位を主鎖中に含むポリ
ウレタンが製造される。また、本発明のポリカーボネー
トジオールは高分子ジオールの20重量%以上、より好
ましくは40重量%以上であることが望ましい。
【0019】本発明のポリカーボネートジオールと併用
できる高分子ジオールとしては、通常のポリウレタンの
製造に使用できるものが使用できる。例えば、ポリテト
ラメチレンアジペートジオール、ポリエチレンアジペー
トジオール、ポリヘキサメチレンアジペートジオール、
ポリカプロラクタンジオール等の公知のポリエステルジ
オール、1,9−ノナンジオールまたは1,6−ヘキサ
ンジオールをアルキレングリコール成分とするポリアル
キレンカーボネートジオール等の公知のポリカーボネー
トジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール等の公知のポリエーテルジオール等が挙げら
れる。
【0020】ポリウレタンの製造に使用される有機イソ
シアネートとしては、ポリウレタン製造に使用される公
知の有機イソシアネートが使用できる。例えば、4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアネート、p−フェニ
レンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キ
シレンジイソシアネート等の芳香族イソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート等の脂環族ジイソシ
アネート等が挙げられる。
【0021】ポリウレタンの製造において必要により使
用される鎖延長剤としては、分子内に2個以上の活性水
素原子を有する分子量400以下の化合物が好ましく、
通常のポリウレタン製造に鎖延長剤として使用される化
合物等が用いられる。例えば、エチレングリコール、プ
ロパンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル
−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル等のジオール、4,4−ジアミノジフェニルメタン、
エチレンジアミン等のジアミン等が挙げられる。なお、
活性水素原子とは、イソシアネート基と反応しうる水素
原子を意味する。
【0022】ポリウレタンの製造におけるジオール化合
物とポリイソシアネートの使用割合は、ポリウレタンの
製造で一般に使用される割合でよい。すなわち、分子中
の活性水素とイソシアネート基との当量比に基づいて、
分子中の活性水素/イソシアネート基=1/0.5〜1
/2、好ましくは1/0.8〜1/1.2である。ポリ
ウレタンを製造するための反応条件としては、公知のポ
リウレタンの製造方法が適用される。例えば、本発明の
ポリカーボネートジオール、必要に応じてそれ以外の高
分子ジオール及び/または鎖延長剤を、約50〜230
℃で有機ジイソシアネートと反応させることによりポリ
ウレタンが得られる。なお、ウレタン化反応では、必要
に応じて通常のウレタン化触媒、例えば有機スズ化合
物、有機チタン化合物、三級アミン類等を使用してもよ
い。
【0023】
【実施例】以下、実施例、比較例を示すことにより本発
明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されな
い。 実施例1 2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール7
55gと水酸化カリウム2gを内容量4リットルの反応
器に入れた。反応器を乾燥窒素で置換後、常圧の状態か
ら120℃に昇温し、エチレンオキサイド1245gを
添加した。その後内圧の変化が認められなくなるまで、
4時間攪拌した。反応終了後、残存するエチレンオキサ
イドを減圧にして除去し、内温を50℃までに冷却し
た。その後、吸着剤(協和化学工業(株)製、キョーワ
ード600S)を用いて触媒を除去した。得られた反応
物(これをBEPEOと略する)は透明液体であり、水
酸基価は264mgKOH/g、CPRは4であった。
ついで、撹拌機、温度計、分留管及び窒素ガス導入管を
付けた2000ml4つ口フラスコに、BEPEO63
7g、エチレンカーボネート132g及び触媒としてテ
トライソプロピルチタネートを0.77g仕込んだ。常
圧下、フラスコ内に窒素ガスを導入しつつ、原料が溶解
後攪拌を行い180℃まで昇温した。徐々に減圧し、1
0時間で500Paまで到達後、さらに220℃まで昇
温し、2時間反応を続け生成するエチレングリコールを
完全に除去した。反応終了後、100℃まで冷却し、得
られた反応生成物に対して水を3重量%添加した。攪拌
しながら2時間加熱し、チタン系触媒を失活させた後、
減圧下で水を除去した。得られた製品は、常温で褐色の
粘稠液体であり、酸価は残存せず、水酸基価156mg
KOH/gであった。
【0024】実施例2 撹拌機、温度計、分留管及び窒素ガス導入管を付けた2
000ml4つ口フラスコに、BEPEO320g、
1,6−ヘキサンジオール320g、エチレンカーボネ
ート455g及び触媒としてテトライソプロピルチタネ
ートを0.94g仕込んだ。常圧下、フラスコ内に窒素
ガスを導入しつつ、原料が溶解後攪拌を行い180℃ま
で昇温した。徐々に減圧し、10時間で500Paまで
到達後、さらに220℃まで昇温し、2時間反応を続け
生成するエチレングリコールを完全に除去した。反応終
了後、100℃まで冷却し、得られた反応生成物に対し
て水を3重量%添加した。攪拌しながら2時間加熱し、
チタン系触媒を失活させた後、減圧下で水を除去した。
得られた製品は、常温で淡黄色の粘稠液体であり、酸価
は残存せず、水酸基価64.3mgKOH/gであっ
た。
【0025】実施例3 撹拌機、温度計、分留管及び窒素ガス導入管を付けた2
000ml4つ口フラスコに、2,4−ジエチル−1,
5−ペンタンジオール480g、エチレンカーボネート
264g及び触媒としてテトライソプロピルチタネート
を0.74g仕込んだ。常圧下、フラスコ内に窒素ガス
を導入しつつ、原料が溶解後攪拌を行い180℃まで昇
温した。徐々に減圧し、10時間で500Paまで到達
後、さらに220℃まで昇温し、2時間反応を続け生成
するエチレングリコールを完全に除去した。反応終了
後、100℃まで冷却し、得られた反応生成物に対して
水を3重量%添加した。攪拌しながら2時間加熱し、チ
タン系触媒を失活させた後、減圧下で水を除去した。得
られた製品は、常温で淡黄色の白濁液体であり、酸価は
残存せず、水酸基価70.0mgKOH/gであった。
【0026】比較例1 撹拌機、温度計、分留管及び窒素ガス導入管を付けた2
000ml4つ口フラスコに、1,6−ヘキサンジオー
ル473g、エチレンカーボネート352g及び触媒と
してテトライソプロピルチタネートを0.82g仕込ん
だ。常圧下、フラスコ内に窒素ガスを導入しつつ、原料
が溶解後攪拌を行い180℃まで昇温した。徐々に減圧
し、10時間で500Paまで到達後、さらに220℃
まで昇温し、2時間反応を続け生成するエチレングリコ
ールを完全に除去した。反応終了後、100℃に冷却
し、得られた反応生成物に対して水を3重量%添加し
た。攪拌しながら2時間加熱し、チタン系触媒を失活さ
せた後、減圧下で水を除去した。得られた製品は、常温
で白色固体であり、酸価は残存せず、水酸基価80.8
mgKOH/gであった。
【0027】
【発明の効果】本発明のポリカーボネートジオールは、
液性が良好であり、このジオールから得られるポリウレ
タンは弾性に優れる。従って本発明のポリカーボネート
ジオールは、塗料・接着剤及び成形体等として広い分野
で使用可能な高分子ポリウレタン樹脂用原料として有用
なものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J029 AA09 AB01 AC02 BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA08 BA10 BC05A BD06A BF24 HA01 HC04A HC05A JB131 JB171 JC751 JE182 JF321 JF371 4J034 CA04 CA15 CB03 CB07 CC03 CC12 CC61 CC67 DA01 DB04 DB07 DF01 DF02 DF04 DF12 DF16 DF20 DG03 DG04 HA01 HA07 HC03 HC12 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 QB15 RA07 RA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2,2−ジアルキル置換−1,3−プロ
    パンジオール及び/または2,2−ジアルキル置換−
    1,3−プロパンジオールのアルキレンオキサイド誘導
    体から選ばれる1種以上とカーボネートを反応してなる
    ポリウレタン用ポリカーボネートジオール。
  2. 【請求項2】 2,4−ジアルキル置換−1,5−ペン
    タンジオール及び/または2,4−ジアルキル置換−
    1,5−ペンタンジオールのアルキレンオキサイド誘導
    体から選ばれる1種以上とカーボネートを反応してなる
    ポリウレタン用ポリカーボネートジオール。
JP11182189A 1999-05-26 1999-05-26 ポリウレタン用ポリカーボネートジオール Pending JP2000336140A (ja)

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Cited By (16)

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