[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

1日20時間3カ月連勤、実質時給120円、風呂も入れず 「ブラック企業エピソード大賞」に地獄のような話が集う

ヒェ……。

» 2018年07月05日 11時20分 公開
[コンタケねとらぼ]

 日本リーガルネットワークが、4月26日〜6月10日まで募集していた「ブラック企業エピソード大賞」を発表しました。1位に選ばれたエピソードは、「1日20時間・3カ月連勤、実質時給120円」という壮絶なエピソードを投稿した宮城県の20代男性「ポッチィニさん」(IT・情報通信業)に決定。おめでとうございます(?)。


ブラック企業 エピソード募集 募集時のイメージ

 「ポッチィニさん」のエピソードのダイジェストは、以下の通り。

基本給は正社員でありながら6万9千円。毎日8時から翌朝4時まで勤務でした。休みは、月一回土曜日の午前中のみで、時間外手当は1円もでません。なんと時給換算で、120円代です。一度出社すると、半監禁状態で3ヶ月帰れない事もあります。不動産会社と警察から孤独死を疑われて家に勝手に入られたりもしました。

ただ実際、過労で体調崩して搬送され、息を引き取る社員もいました。

また、「社内では、日本国の法律は適用されない」「社員は消耗品」など、経営陣の名言もありました

全文は公式サイトで

 読んでいるだけでも冷や汗が出そうなこのエピソード、選出コメントは「法律無視の経営者、超長時間労働、最低賃金以下の給料、退職希望者への脅迫、タイムカードの改ざん等のブラックなポイントがそろっている上、過労死という最悪の結果を引き起こしている非道さから、大賞に選定しました」とのこと。全くもってその通りですね。

 2位は大阪府の20代男性Y.Tさん(飲食業)。ダイジェストは以下の通り。

残業100時間以上は当たり前の世界で、最もキツい時期は2ヵ月続けて残業時間が200時間を超える日々が続きました。当然休みは1日も取れません。3時間寝たら、24時間働くみたいな状態で、結果的に2週間風呂に入れてないということになりました。ある日、担当店舗の1番遠いところに高速に乗って向かっていたらトンネルで単独事故を起こしてしまいました。自分は奇跡的に無傷でしたが、車は自走できない状態まで大破しました。それでも、車を見送った後、仕事しに行くことになり、もう笑うしかありませんでした。

全文はこちら

 1位以上に“死”が目の前に迫っており、実に緊張感あるエピソードとなっています。選出コメントは、「2週間も風呂に入れないほどの異常な超長時間労働が行われている。自動車が大破するほど深い居眠り運転で車が大破したにもかかわらず、無傷だったのは奇跡的。ということで2位に選定しました」とのこと。

 3位は大阪府の20代男性Atusi@ソラノカケラさん(製造業)。

溶接する時に作業効率が落ちるという理由で保護マスクをつけさせて貰えず、顔が溶接光による紫外線によって焼けただれ、何も無い所でチカチカするようになり、夜中に寝返りを打てば激痛で目を覚ましてまともに眠れない日々が続きました。 更にプレス機を扱う仕事で「納期が間に合わない」という理由で安全装置を外し、激痛で夜も眠れない状況なので立ったまま意識が飛ぶ環境で仕事を行い、私の先輩がプレス機に指を挟んで潰してしまいました。本来であれば業務停止になるはずが、労災を使わせずにその事実を隠蔽して営業を行っていました。

全文はこちらから

 あー痛い! 読んでるだけでこっちが痛くなってくる、物理的なダメージが大きなエピソードとなっています。選出コメントは「危険な作業を行う工場であるのに、作業効率優先で最低限の保護器具も使わせない。その結果、社員が重傷を負っても一切反省しない。職場の危険性と、社員の生命・安全より会社の利益を徹頭徹尾重視する態度を踏まえて、3位に選定しました」としています。

 読んで分かったことは、「真のブラック企業は風呂に入れない」ということでした。公式サイトでは第7位まで発表されており、4位以下もどれも強烈な話ばかりです。

 今回の募集は、ブラック企業の実態が分かる実際のエピソードを公表することで、長時間のサービス残業などの「ブラック企業問題」の解決につなげる目的で実施されました。全部で300件を超える応募があったそうで、第2回の募集も近日中に行う予定とのこと。


ブラック企業 エピソード募集 ブラック企業にご用心

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/29/news075.jpg 「スマホ入荷しました」 ハードオフ店舗がお知らせ→まさかの正体に大横転 「草しか生えない」
  2. /nl/articles/2412/29/news005.jpg 母「昔は数十人もの男性の誘いを断った」→娘は信じられなかったが…… 当時の“想像を超える姿”が2800万再生「これは驚いた」【海外】
  3. /nl/articles/2412/27/news185.jpg 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. /nl/articles/2412/28/news020.jpg 夫を亡くした67歳女性、200万で買った家を“100均”DIYしたら…… 勇気がもらえる感動の出来に「ビックリ」「尊敬します」
  5. /nl/articles/2412/29/news009.jpg ダイソーの割り箸に、ボンドでヘアピンを付けると…… まさかの完成品に「え…普通にすごい」「めっちゃいい」
  6. /nl/articles/2412/29/news101.jpg チェジュ航空社長、日本語で謝罪 犠牲者は170人以上との報道 公式サイトは通常のオレンジからブラックに
  7. /nl/articles/2412/29/news013.jpg 毛糸で“お花をぷくぷく”編んでいくと…… 思わず笑顔になるアイテム完成に「なんて美しい」「母に編んであげよう」
  8. /nl/articles/2412/29/news091.jpg peco、息子の近影公開に「えっりゅうちぇるかと思った」「ほんとにそこにりゅうちぇるが座ってるようで」と驚く声
  9. /nl/articles/2412/28/news096.jpg 「なにこれ」「凄まじい…」 帰省ラッシュで東京駅が“大混雑”…… 回避の方法は? 「混んでますなあ」
  10. /nl/articles/2412/29/news017.jpg ちょっとイライラしていたら、夫と愛犬がいなくなった! 和室をのぞくと……まさかの光景が100万表示「意気投合」「そういう時だけww」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  3. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  5. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  6. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  7. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  8. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  9. トイレットペーパーの芯を毛糸でぐるっと埋めていくと…… 冬に大活躍しそうなアイテムが完成「編んでるのかと思いきや」【海外】
  10. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」