#562 越境学習による「若手社員の離職対応」妙高のイベントに至った背景
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
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11/29~30に妙高で開催する越境学習イベントについてお話しています
いま、11/29~30に妙高で行う越境学習のイベントについてお話をしています。
このイベントのテーマは「若手の離職防止と中堅・ベテラン社員のキャリア形成」ですが、今日はテーマの1つである「若手の離職防止」についてお話します。
若手の離職防止について、今回のイベントでは、妙高市にあります「国際自然環境アウトドア専門学校」(通称:i-nac)の田辺先生に一緒にご登壇いただくことになっています。
若手の離職防止とアウトドアの関係
若手の離職防止に対して「なぜ、アウトドアの専門学校なのか?」というところに、疑問を持たれる方も多いのではないかと思います。
まず、i-nacさんの位置づけについて、簡単にお話しします。i-nacさんは、新潟にあるNSGグループと呼ばれる、いろんな専門学校をカレッジリーグとして経営されている会社さんの中にあるアウトドアの専門学校です。
田辺さんにお話を伺ったら、以前は、学生の早期退学が課題の1つだったそうです。そういった課題に対して、i-nacさんでは、専門学校の皆さんに対して、同じクラスのみなさんの中でのチームビルディングをはじめとした人材教育を行っていらっしゃいます。
どういった内容なのかを簡単に紹介すると、おたがいの信頼関係を構築したり、クラスの中で「自分はいてもいいんだ」とようなマインドを醸成するとか、チーム作りに関する取り組みをしていらっしゃいます。
この話自体も興味を持ったんですけれども、さらに詳しく話を聞くと、i-nacさんで学生に対する人材教育を行うようになってから、早期退学が減っているそうなんですよね。
この話を聞いた時に、「これは、すごいことなんじゃないか」って思ったんです。なぜならば……
企業で起こっている「若手社員の離職」問題
僕の本業は、組織作りやコミュニケーションに関する企業研修や講演なんですよね。その時に、人事や研修担当の皆さんからよく聞く課題感の1つとして「若手社員の離職」があります。
なぜ、若手社員が離職していくのか? いくつかの要素はありますが、その1つに、周囲との関係構築があります。その現状に、多くの企業は何をすればいいのか? 具体的な対応策はないままです。「これ、結構課題だな」と思っていて。
こうした僕自身の体験もあって、i-nacさんの取り組みを伺って、すぐにピンときました。「これ、企業にとってもすごく有効なんじゃないか」って。おたがいの信頼関係を構築するメソッドとして、アウトドアをフィールドに、ビジネスで行われている手法も取り入れていらっしゃるそうです。その話を伺ったとき、「やっぱりな」って思いました。
また、i-nacさんとは、2020年にビジネスパーソンに対する越境学習の1つとして、自然環境を生かしたプログラムを一緒に企画させていただいたことがあります。そのときの経験からしても「若手社員のみなさんに向けた越境学習は、いいな」と思いました。そこで、ぜひ多くのみなさんに知っていただきたいと思い、今回のイベントになりました。
いま、企業の皆さんの中で若手の離職に課題感を持っていらっしゃるみなさんにとって、とても有効な情報が得られるんじゃないかなと思います。ぜひ 11/29~30の予定を抑えていただいて、一緒に学べるとうれしく思っています。
ということで、今日の話はこれで終わりにします。
追伸:
田辺先生とは、10/15に開催した「妙高ワーケーションおしゃべり会」でもお話しました。お人柄など、ぜひ動画をご覧になってください。