ノラ子猫あずかり日記 7 (それぞれの寝床)
茶トラと黒ブチの子猫は、ビニル温室に入る時以外は、2匹ピッタリくっついて走り周って遊んでいる。
我が家は、庭に小動物がよく入ってきて穴を掘っていたので、今は家の周囲を塀で囲って、さらに塀の上にはカラス避けも取り付けているため、子猫達にとっては安心な遊び場所になっていると思う。
仲が良い子猫達なので、寝る時は一緒に寝ていると思っていたが、オス同士なのでナワバリ意識があるかも知れない。
なんだか心配になり、ビニル温室の中に寝床をもう1個作ってやる事にした。
「寝床を追い出されても、2か所あれば安心だね。」
寝床の場所は、最初に作った発泡スチロール製猫小屋の上に重ね、2段積みする事に決めた。
例によって、発泡スチロールは、近所のスーパーに分けてもらう事にしました。
作り方は前回と同じく、発泡スチロールを2個重ねて、上側の発泡スチロールの底を抜いて貼り合わせる作り方で行う。
もらってきた発泡スチロールを、ビニル温室の中の猫小屋の上に仮置きしてみた。
すると、前回と同じ大きさで作ると、ビニル温室の丸くなった天井に当たり、2段積み出来ない事が分った。
「高さを下げて、ビニル温室に入る大きさにするしかないね。」
そこで、高さを低くするために、発泡スチロールの周囲にマスキングテープを巻いて、テープの上に切出し線をマーキング。
そしてカッターを使い、切出し線に沿って何回もなぞりながら切り離して、高さの低い発泡スチロールを作りました。
上下2つに合せた発泡スチロールを梱包テープで貼り合わせて本体が完成。
入り口は、例のうどん丼を使って丸い形で作りました。
内側には、段ボールで壁を作り、ここに防寒対策のアルミシートを貼り付けました。
これで 2個目の猫小屋が完成。
◇◇◇◇◇◇◇◇
出来上がった2個目の猫小屋を、ビニル温室の中にある猫小屋の上に重ねてみると、2段目の入り口前に、猫が入るための足場が無いことに気がつきました。
置き方をいろいろ試して、2段目の猫小屋を 90度回転させると、 1段目の天井が現れて、足場として使えることに気がつきました。
「2段目を90度回転させると、1段目からはみ出した部分が落ちてしまうねー。」
そこで 2段目の置き台を、物置きにあったラワン板と、ちょうど捨てようと思っていた額縁を使い、片方のみに脚がある形の置き台を作りました。
1段目の猫小屋の上に 90度交差させて置き台をおき、その上に2段目の猫小屋を乗せました。
「2匹が別々に寝れるねー。」
「なかなかいい感じだねー。」
2個目の寝床が完成です。
◇◇◇◇◇◇◇◇
新しい猫小屋を使ってくれるかどうか楽しみである。
___ つづく ___