オタクを殺した暴力がぼくを殺した~虚偽の「著作権侵害」無敵の口封じへの対処法
昨日の記事、多くの方が読んでくださりました。ありがとうございます......。今日はその続報、というか、捕捉です。ぼくにはTwitterがないので「ためになった」と思った方はTwitterで紹介していただけるととても嬉しいです。そこのCDBさん、あなたです!(何?)
結論から言うと、ぼくが今回された虚偽の「著作権侵害」による凍結は、多くの絵師さんや艦これ公式などが過去に、そして今でもしょっちゅう受けているのと同じ、既にかなりよく知られた手口だそうです。要するに一部オタクカルチャーでは「あー、あれか」って話らしい。ぼくは大発見みたいに言っちゃってましたけど。
というわけで、まずその話から。知ってる人には常識らしいので、そういう方は話飛ばして後半、対処法の部分だけ読んでください。これも結論から言うと「個人でならある程度対応できるんだけど、アーキテクチャ根本での解決は非常に難しい」です。
艦これ事件と絵師凍結
2018年に艦これ公式Twitterアカウントが突如凍結されました。俗に言う「艦これ事件」です。
相手のイラストを勝手に別のサイトにアップロードし、それが自分のイラストであると虚偽の主張を数件する。するとTwitterのようなプラットフォーマーはDMCAという法律上、余計な争いごとに巻き込まれたくないので「異議申し立てあれば解除するけど、あとはお前らで勝手に争って」「お前らが誰かとか本当に存在するのかとか知らん」「確認も面倒」って態度をとらざるを得ないという.....。
自分とまったく同じです。
この時点でネット、特にオタク界隈では「やべーぞこれ」という指摘がなされていたわけです。
同様にこの手口は、気に入らない絵師への嫌がらせとして、既にかなり頻繁にあちこちで行われているみたいですね。
自分も今回の凍結を何とかしようと最初いろいろ検索していたのですが、出てくる出てくる。絵を描いてる絵師さんたちが、自分のイラストを違法コピーされた上で「著作権を侵害している」と匿名から訴えられ、Twitterを凍結されるという事例が山ほど見つかりました。
オタクカルチャーを愛する人はますます怒っていい案件だと思います。
前回の記事でぼくは今回ぼくを凍結させたのは「ラブライバーに関するツイートが気に入らなかった人による報復ではないか」と書きました。
ぼくが言ってることが気に入らなかったというのは当たってるでしょうが、いわゆる「表現の自由戦士」とかではないと思ってます。いや、こんなことする人って、もうそういう「やってやった」みたいなことに快楽覚えてる、ただの快楽犯でしょう。違いますかね。
「著作権侵害」の虚偽報告手法が蔓延するのでは?
前回の記事を書いた後、「そんな風に手口を知らせたらますます使われてしまうじゃないか」と意見をくださった方がいました。
確かにこれは一理あります。が、この時点で既に相当認知度高い手法のようだったし、知らないでやられるより、知った上で対策を立てたほうがよいと思いました。
こんなまとめは2018年の時点で既に出ていたし、ぼくが検索したかぎりでも、かなりの過去事例が発見できたため、これは逆に「知らしめたほうがいい」と判断しました。
が、この記事のせいなのかどうかはわかりませんが、記事を公開した翌日には他のユーザーも何名か、まったく同じ手法で凍結させられていたそうです。ぼくのせいでしょうか......だとしたら、本当に申し訳ない。
(おそらく山口貴士さんとぼくとは、まったく考え方や価値観が異なると思いますが、功利的な理由からこのように呼びかける山口さんは、やはり一本、筋が通った方でしょう)
で、そうですね。具体的な対策です。
こちらも虚偽情報を送る
まず、Twitterに対して「異議申し立て通知」をしつこく何度も何度もすれば、時間はかかるそうですが、最短10日から長ければ「季節が変わりゆくころ」までには凍結を解除してくれるそうです。
が、このMDCAのクソは実はここでして、つまりどういうことかというと「異議申し立て通知」をこちらがする場合、報告者、つまり虚偽の著作権侵害通告者に「入力した個人情報をすべて通知する」&web上に個人情報を晒すことにこちらが同意したことにされてしまうんですね。ね? クソでしょ?
もし間違えてそこで本当の情報を書いて異議申し立てをしてしまったら、嫌がらせしている相手に個人情報すべて筒抜け。それだけはやっちゃダメだろうと。
そこで対策としてこちらも虚偽情報を送る、というのが基本の戦い方になります。
「あさひが丘3丁目」までいい加減でいけるのかどうか。この方自体いまだ凍結中とのことなので、どこまで効果あるかわかりませんが、虚偽情報を書いておけば相手に個人情報を抜かれる心配もなく凍結も解除してもらえそうです。
が、実はここにも問題がいくつかあって......
なぜか虚偽申請者だけが電話番号を書かなくてよい
これもこのMDCAのむちゃくちゃなところなんですけど、「著作権侵害」を訴える側だけはそもそも電話番号の入力が任意なんですよ。
ぼくが送られてきた著作権侵害の訴え(虚偽)にも、書いてあったのは名前、会社名(これも省略可)、住所、メールアドレスだけでした。電話番号はありません。
ところがこちらが「異議申し立て通知」をしようとすると、電話番号の記載が必須。え、何その非対称。
虚偽情報を書こうにも、ここでちょっと躊躇します。適当な番号書いて、それが他の人の番号だったら迷惑かけるし、実在する店舗や団体の番号でも事情は同じです。存在しない番号を書くのがいいのかもしれませんが、それだと相手に一瞬で虚偽だとバレてしまう。それでもいいのかもしれないけど......。
凍結解除してもまた凍結させられる
それよりもさらに問題なのは、なんとか凍結が解除できたとして、同じ手法でまた簡単に一瞬で凍結させられてしまうってことです。
Twitterはいかなる理由であれ、凍結されたら1カウント。確か3カウントで永久凍結です。んなアホな、って話なんですが、今回の凍結で森は1アウトだか、2アウト。凍結解除したところで下手したらその一瞬でアウトとられて.....ゲームセットです。
過去の自分の膨大な投稿の中から問題のある投稿をすべて削除するのが先か、相手が凍結完了するのが先か。結構シビアな戦いになってくるし、今後、イラストや動画の類は一切投稿できません。めっちゃ不自由です。
今回かぎりの対応でよければ、こちらも適当な虚偽情報で異議申し立てすれば何とかなりますが、問題の根本的な解決には一切なっていません。
Twitterのせいなのか
「Twitterクソだな」。そう思いますよね? ぼくも思いますけど、でも、このMDCAという法律上、プラットフォーマーが余計な訴訟リスク、賠償リスクを受けたくないですから、どうしてもこうした対応にならざるを得ないんじゃないでしょうか。
・明らかに虚偽な情報の場合は訴えを棄却する
・虚偽による凍結は凍結としてカウントしない
くらいはしてもらいたいですけど......。
逆に虚偽通報として訴える
となると、この時点でやっぱり取れる対策としては、虚偽情報してるやつを逆に訴える。これしかありません。
虚偽の情報を出してる時点で、こちらが訴えたら相手は即負けです。IPアドレスの開示も請求していくことになるでしょうから、普通であれば、相手の身元も割れます。
ただしこれもやろうと思ったら大変ですよ。確か裁判、弁護士費用等で30万とかそれ以上かかったと思います。
こちらが勝つのは間違いないけど、勝ったところで相手に支払い能力があるとは限りません。つーか、こんなことやってる時点でだいぶ相当ルサンチマンたまってるヤツである可能性が高く......要するに、ヘタするといわゆる「無敵の人」(好きな言葉ではないが)だったりしかねない。
裁判しても個人的にはおいしいことはない。リスクばっかりなんですよ(と思ってるから、虚偽申告をして笑ってるわけですね、報告者は)。
じゃあお前はどうするんだよ
で、グチグチ言いましたけど、じゃあ、結局、森はどうするんだ? それについて最後に書いておきます。
ぶっちゃけTwitterには戻れなくてもいいと思ってます。
これについてはまた別の話題として書いていこうと思うんですが、アカウントが凍結されたことにより、個人的にいろいろ発見がありました。凍結されなかったら気づけなかったことばかり。それは自分の人生にとって、とても大事な発見でした。
なので、これは皮肉でも負け惜しみでも何でもなく、凍結させられる運命となったことについては天に感謝しています。病気にならないと健康の大切さはわからない。あれと同じような話です。
ただ、他方でこれ、ぼく個人だけの問題じゃあないですよね? こんなことが自由にやりまくれるTwitterってヤバすぎだし、「なるほど、こういう方法があって、好きなだけ気に入らないやつをノーリスクで消せるのね」ってなったら無法の世界です。
そこはそれ、「いや、むしろ超リスキーだぞ」って世の中に示していくのはとても大事なことなんじゃないかと思います。
既にSimon_sinさんは逆訴訟も検討されているようですね。
というわけで、まず、ぼくと同じくDMCAで凍結された方。ひょっとしたら犯人同じかもしれないし、協力できることがあったら何でも協力します。
情報も共有できればと思います。と言っても、岐阜県揖斐川櫨原にあるモ●ノ株式会社の櫛田さんから侵害の訴えがあった、くらいしか情報ないですけど。
あと、今後しばらくはこんな形でnoteやmidiumなんかに記事を書いたりしていこうと考えていて。Twitterアカウントは当面作り直す予定はないので、「おもしろかったな」とか「がんばれ」って思った方は、Twitterに @moriteppei つけてシェアしていただければ、なんていうか、Twitterなくても困らないですし、すんごい助かります。
なのでTwitterのサブ垢はないし作らないけど、こちらのnoteを大宣伝してくださったら嬉しいです。聞いてますかー、CDBさーん!!
裁判についてもやったことないんでちょっと怖いし、面倒だなって思うし、お金かかるのイヤだなって思うんですけど、やったことないことはやったらいいよって偉い人はよく言うし、このまま放っておいて悪しき前例作っちゃうのもダメなんじゃないか......とも思うので、もし皆さんがバックアップしてくださるなら、がんばってみようかな......。逆に裁判なり何なりして、全経緯レポるくらいでちょうどいいのかもしれないなとか。そんなこと考えてます。
とかなんとか言ってたら、テレビ局から記事を取り上げていいかとの連絡がありました。どうなるかわかりませんが、こちらも続報あればnoteにてお伝えします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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