諸行無常の四方山話
Yudaiです。
元々バラエティ番組ファン、お笑いファンであるが、先日の番組で明石家さんまさんがもうすぐ70歳とのことで驚いてしまった。
当然ながら、その若々しさに驚いたのだが、それよりも「小さい頃から見ていたさんまさん、70?!」という、事実への驚きの方が大きかった。
まだまだ若々しくお元気だが、いつまでもは「めっかっちゃった!!」は見られないと思うと切ない。
同じお笑いBig3のタモリさんは、3人の中でも1番年上の79歳。
今だにお昼といえば「笑っていいとも!」と思ってしまってる自分がいるのだが、既に放送が終了して10年が経っている。
今やレギュラー番組は「ミュージックステーション」だけになっており、寂しいなあと思っていたところ、先日「ブラタモリ」の3夜連続の復活放送が!
テーマは、「東海道五十七次」。
今は何の変哲もなさそうな一般道から、宿場の痕跡を探り歴史を覗くというものだった。
これこれ!!東海道歩きを3夜連続でやる気前の良さ、マニアックさ!!
NHKよ!ありがとう!!
ところが今か今かと楽しみにしていた放送も終わり、当然ながら次回も未定だ。
テーマソングも、井上陽水さんからオザケンに、ナレーターも、草彅剛さんからあいみょんさんに変わっていた。
そんなところにも時代の変化を余計に感じてしまったのだが、そもそも僕の歴史好きは、ブラタモリによってブーストされたかも知れない。
いいとも!放映中の当時は、タモリさんの都合上、ブラタモリの活動範囲は東京近郊だけであった。
東京近郊で江戸の痕跡を探す。
いいとも!終了後には全国に範囲が広がり、よりテーマにバラエティが生まれ嬉しい反面、少し寂しい気がしたのも覚えている。
狭い狭い範囲で、そして誰も気に留めぬような場所から歴史を掘り下げて、時代の流れを感じ、ノスタルジーにひたる。
そのスタンスを見て、「こういうふうに歴史を趣味にすればいいんだ!」と、思ったものであった。
例えば、京都の金閣寺こと鹿苑寺を散策することにする。
中学生の頃の修学旅行では、「すげー!きれー!」で終わったものだが、そこには足利義満とか、室町時代当時の背景がある。
「義満はどうだったのかなー」と思ってみたり、その代をピークに、戦国時代に向かって衰退していくのだと思うと、栄枯盛衰を感じでとても感慨深いものがある。
この栄枯盛衰に僕はめっぽう弱い。
筋骨隆々な強い人が弱くなって、若くて美しい人が歳をとる。
当たり前のことで避けられないことだけれども、そこに何とも言えないおかしさがあるんですよねえ。
我々kukatachiiの楽曲を作る際も、歌詞でいつも念頭に置いてるのが、「儚さ」である。
いわゆる所業無常。万物全ては変わっていく。
人間、特に日本人は古くからそこに感動するんじゃないかなって思っているんです。
日本人が桜を愛でるのも、すぐに散るからであり、祭り好きなのも終わったあと寂しくて、それが好きなはずだ。
なかなかどうしてコンプレックス的ではあるが、それが日本の奥ゆかしさに繋がるのではないか。
最近はちょっと気候が変になってしまっているが、一応四季があり、変わりゆくのも乙で、これが常夏の国であったら、同じ文化にはならなかっただろう。
これを外国の人に分かっていただくのは非常に難しいが、分かってくれると日本のファンになってくれるはず。
始まるものは必ず終わる。
そこに儚さがある!
ですからぜひ、アメリカの人気ドラマは視聴率が良かったら永遠に続くシステムをやめていただきたい!
何の話だこれ!