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全てのクリエイターと、それを推すオタクはニコニコ動画を利用したほうがいいって話

👆先日このツイートが多くの人の目に入ったことで、ニコニコに対して様々な感情を持つ人がいました

そこで!ここでは具体的に今のニコニコはどうなのか、どんな意図であのツイートを投稿したのかを解説していきます

【定義】
「ニコ動で生配信!」等、混乱を招かない為にここでは
ニコニコ関連サービスの総称を「ニコニコ」
ニコニコ動画を「ニコ動」
ニコニコ生放送を「ニコ生」
と呼ぶことにします


0.コンチワ

私は一投稿者・視聴者としてニコニコに対して価値や魅力を感じていますが、(く)の発表会 でニコニコから離れた人や、噂だけ飲み込んでしまって現状を知らない人たちによって「オワコン」と揶揄されたりしています カナシイ

1.「50万の内訳教えて」

実は私はだいぶ特殊な例です
2020年秋ごろに動画投稿を開始、ちょくちょく生放送やイラストも投稿してきました ニコニ・コモンズに利用規約的なやつも上げています

・動画:158,364pt
・生放送:13,721pt
・イラスト:5,238pt
・子ども手当:22,553pt
・コラボレーター:1,214pt
・動画へのギフト:21,100pt(2021秋実装)
・はゆ茶さんで遊ぶ権利:4,591pt(今年に入って投稿したもの)
・残りがボカコレでランクインしたときの賞金

というわけでボカコレの賞金が過半数なのでした まぁそれを差し置いても片手間で作ったもので(言うてまぁまぁ頑張って作ってはいる)20万ちょっと得られるのってすごいんじゃないでしょうか

2.なぜこんなにニコニコを勧めるのか

大雑把にまとめると

  1. 収益化のハードルがめちゃくちゃ低い、というかもはやゼロ

  2. 駆け出し~中堅投稿者が埋もれづらい

  3. 推しの二次創作(ファンアートとか)をすると、推しに収益が入る

  4. 検索性能が極めて高く、界隈の様子を把握しやすい

  5. 広告が冒頭5秒のみ

  6. プレミアム会員費が安いのに特典がたくさん

  7. 運営代表が今度の超会議で女装する

3.収益化の条件

youtube

  • 過去1年間の総再生時間4,000時間以上

  • チャンネル登録者1,000人以上

申請が可能 申請が通ってから自分で広告を設定したり各種設定が開始できるようになる

ニコニコ
プレミアム会員である(月550円)
・もしくは本人確認済の一般会員である
・アカウント作成直後でもすぐに収益化申請が可能

4.動画の伸び方

  • YouTubeはオススメに掲載されないとなかなか見てもらえないが、ヒットすると強い

  • ニコニコは天井こそ低いものの、様々な方法で発掘されやすい

youtube
運よくAIに気に入られた人、初めから知名度が高い人、既に収益化を済ませ広告を設置した人がオススメ欄に掲載されて伸びていく

どんなに良い作品、時間を"賭"けた作品であってもAIの選別を経てオススメ欄に掲載されない限り再生してもらえません
再生数1桁台がずっと続いたりします カナシイ

ただ、既に知名度があったり1回でもバズるとオススメ欄や急上昇に掲載され始めていくようです 世界的で著名人が活動しているため再生数の天井が見えません スゴイ

ニコニコ
検索性能が抜群な「タグ」機能があります

タグ

タグをクリックすると、そのタグが付けられた動画が全て表示されます さらに、再生回数・投稿日時・リスナーからの評価などで並べ替えることができた、日付を指定して特定の期間の動画を検索することができます

画像の赤い百マークをクリックすると、ニコニコ大百科と呼ばれる「ニコニコのwiki」の単語記事に移動し、その用語の説明や解説を読むことができる

こんなにも並べ替え・絞り込みのパターンがある スゴイ

ニコニコ内にも様々な界隈があり、だいたいのジャンルでそのタグ全ての動画を巡回するヤバいオタクが一定数存在します

例えば「VOCALOIDタグ」では「全曲チェッカー」と呼ばれる者たち(数十人)が日夜 タグ巡回をしています つまり「VOCALOIDタグ」を付けておけば全曲チェッカーさんの数だけ動画が見てもらえることになります その中から「これは良い!」と思われた物は宣伝され、全国のボカロリスナーたちに届くことになります

さらに、ニコニコでは「ボカコレ」や「ネタ曲投稿祭」などの祭がしばしば開催されています 開催中は全曲チェッカーさんやライトリスナーが増える傾向にあります

ランキング」というシステムがあります youtubeには急上昇ランキングがありますね ニコ動のランキングはジャンルごとに約200種類ありそれぞれ毎時・24時間・週刊・月間・全期間ランキングがあり、最大1000位まで表示されます

適切なタグ付け(後述)が出来きて それなりに面白い・凄い・良いと思われる動画であれば、タグ巡回勢に拾われ、ランキングに載り、ランキングを見る人に気に入られればさらに上位に行き・・・というふうに、ニコ動では発掘してもらえる可能性が非常に高いのが特徴

ただ、国内規模であること、国内においてもyoutubeほどのシェアは無いことから相対的に再生数の天井は低めです

まとめると

それぞれのサイトは一長一短なので特殊な場合を除き同時投稿するのがオススメ ある日突然どっちかのサイトが使えなくなるようなことが起こらないとも限りません

動画を伸ばすポイントとして、そのプラットフォームで気に入られるかが大切です 誰に向けた動画か、どんな人に見てもらいたいのか、プラットフォームを使っている人は何を求めているのか、これらを考慮して創作活動を行っていかないと、どのサイトであっても、見てはもらえてもなかなか気に入られません

タグ検索・ランキングは視聴者目線で何が流行っているか、何を求められているかが可視化されやすいため、分析が楽なんじゃないかな~と思います

5.収益化(クリ奨)の仕組み

ニコニコでの収益化は「クリエイター奨励プログラム」としてシステム化されています 略して「クリ奨」(別に運営代表の栗田しげたか氏の名に因んでいるわけではない)

まず、収益化したい作品を投稿したら、それをクリ奨に登録します[登録方法]審査・集計を経て月末にスコアが確定、2ヵ月後の頭(1~3日くらい)に「クリエイター奨励スコア」として手元に来ます

「プレミアム会員費」「投げ銭の売り上げ」などが一旦"原資"として集約された後、クリ奨に登録された作品の強さ(閲覧・評価・子作品・投げ銭など)に応じて「スコア」(1ポイント=1円)が分配されます(日本の法律上、この構図はだいたいどこのサイトも一緒)

そのため、「どの程度伸びればいくら貰える」というのは明確ではなく、原資の量によって変動します この計算式?還元率?を公開するのは法律に引っかかるため無理らしい

(プレミアム会員が増えるほど"原資"は増えるので、参入を考えている方はぜひ視聴者も一緒に引き連れて来てね!)

コンテンツは1つ1つ手動で登録していく必要がありますが、全てが人の目を通して審査してもらえるため、いきなり全作品の収益が剥奪されるようなことはまず起きません

権利的にアウトなものが登録された場合は審査で弾かれ、スコア付与見送りのお知らせが来ます 作品単位で弾かれるため、他の綺麗な登録作品の収益には影響しません

何か盛大にやらかしたとき(法に触れるレベルのもの)はアカウントごとBANされますが(その場合でも事前に一旦警告が来るらしい 私はBANになったことないから分かりませんが)

現在は1円単位から収益化が可能で、現金の他、ニコニコ内で使える通貨やamazonポイント(しかも現金化より割増し!)にも交換できます 私はこれで「Clip studioの有料ライセンス(すっごいお絵描きソフト)」や「VOCALOID(ミクさんなどが歌ってくれるやつ)」などを手に入れました


コンテンツツリー

ニコニコに投稿された作品はしばしば「子作品」を生み出します これは自身の作品が二次利用、二次創作されたときなどに"産まれ"ます

二次創作を産んだ作品は「親作品」となり、親子関係の図を「コンテンツツリー」と呼びます

コンテンツツリー

自分が作ったものが誰かに影響を受けているとき、誰かの素材を使ったときなどに、その元となったコンテンツ(素材や別の作品)を 「親作品」に設定することが出来ます 「親作品」に設定されたコンテンツは、「子作品」の作品パワーに応じて「子ども手当」を受け取ることが出来ます

※子ども手当は「子作品」から作品パワーを奪うのではなく、新たに計算されるためお互いの投稿者の邪魔にはなりません

子作品が伸びた結果「子ども手当」が加算された例

例えば今のニコニコにはよくvtuberの切り抜き動画が投稿されています このとき、切り抜かれたvtuberがニコニコに「何かしらの投稿」をしていたとします。そこで切り抜き動画が本家の作品を親作品に登録するとvtuberに収益が入ります

ここでいう「何かしらの投稿」というのは本当に何でもよくて、動画だけでなく、ニコニ・コモンズにテキストとして利用規約を投稿しておくことも可能です 既に「Vtuberライセンス情報リンク」「二次創作ライセンス」といったタグが誕生・使用されています

というかマジで全vtuber、どころか自前のコンテンツを持つ全クリエイター(「うちの子」がいるなど)は今すぐ利用規約的なものを投稿しておくべきだと思います 二次創作をやる側としても非常にやりやすくなります

※本家の作品がクリ奨に登録されていない、つまり収益化しないという選択をしている場合は、スコアは分配されません

コンテンツツリーに似た機能として、YouTubeでは「コンテンツID」というシステムがあります。が、登録にはハードルがあり、利用はAIが勝手に行います これが原因で、誤ったアカウント一時停止や永久停止が起きることもあります

例:はゆ茶さんで遊ぶ権利(ニコニ・コモンズ)

コラボレーター

さらに、クリ奨には「コラボレーター」という機能があります。これは作品を複数人共同で制作した場合に、投稿者以外にも収益を分けることができる機能です スゴイ

私も絵師・動画師としてボカロMVを作るときに、その動画の収益をこの機能でおすそわけしてもらうことがあります

6.ニコニコで収益化できるもの

  • ニコニコ動画:動画

  • ニコニコ生放送:生放送

  • ニコニコ静画:イラスト・漫画

  • ゲームアツマール:自作のゲーム

  • ニコニ・コモンズ:音声/画像/映像素材・オフボーカル・ライセンス情報

  • ニコニ立体:画像・3Dモデル

などが投稿・収益化できます。また、これら全てがニコニコ上に存在するため、お互いにコンテンツツリーの登録も可能

例えば「Vtuberの切り抜き動画」を投稿した場合、「切り抜き元の生放送本編(ニコ生でも放送されていた場合に限る)」「Vtuverのライセンス情報」「使用した効果音などの素材」を同時に親作品に登録することができますファンアートなどでも同様です

うはー 創作の輪がひろがりんぐ

7.ゲームの投稿について

6.で並べた自作のゲームについて、イメージしづらい気がするので補足で説明します(私はゲーム制作は未経験なので、プレイヤー・視聴者目線の話になります)

ニコニコ関連サービスに「ゲームアツマール」というものがあります ここでは自作のゲームが投稿でき、また誰かが投稿したゲームで遊ぶことができます。ジャンルは幅広く、簡単なアクション・パズルゲームから、想定プレイ時間が約8時間の大作RPGまでいろんな作品が”アツマって”います 人気作品になると、数百万回プレイされたものも。(やば)

また、「ニコ生ゲーム 対応」に設定されたものは、ニコ生で放送者と視聴者がみんなで一緒に遊べます。生放送画面で自作のゲームをみんなで一緒に遊べます。運営による「生ゲームプレイ中」タグなどが助け「生ゲーム界隈」なるものが形成され、日夜ニコ生ゲームを極め続ける暇...仙人たちが多く存在します トークが苦手な人でもこの生ゲームで乗り切ることができます

マイクをONにすることなく、ニコ生ゲームだけで数百~数千人の来場者を迎える配信者も存在します

8.ニコ動の詳細

4.で触れた「タグ」「ランキング」についてもう少し詳しく

さっき「ランキングって約200種類あんねん」って言いました。実際にどんなものがあるのか?というとこんな感じ

ジャンル一覧

まず、大雑把な17個のジャンルが存在します。ジャンルランキングでは毎時・24時間・週間・月間・全期間でそれぞれ最大1000位まで表示されます

動画投稿時に「ジャンルの設定」から設定することができます。ジャンル設定をしなかった場合は、「ジャンル:未設定」となりどのランキングにも反映されなくなります 特別な事情がない限りは必ずジャンルを設定しましょう

2022年5月の 人気のタグ

さらに、ジャンルごとに、10~15のタグに細分化され、タグ毎にランキングが表示されます

ジャンルは17個あるので掛け合わせると最大255種類(全ジャンルや話題ランキングを合わせるとこれ以上) そしてこのランキングでは毎時・24時間でそれぞれ上位300位まで表示されます

この中には常駐しているものと1ヶ月ごとに入れ替わるものがあり、例えば、「バーチャル」や「MMD」、「描いてみた」などは歴史が古かったり、ジャンルの中で人気の高いタグの為、常に表示されています これら以外は入れ替わりがあり、前月に盛り上がったタグが選出されます

例えば、ユーザ主導の「ネタ曲投稿祭」では、1日に約300作品の投稿されたことで翌月に「タグ:ネタ曲投稿祭」ランキングが出来ました

ここに掲載されているタグを動画に「タグロック」することでタグランキングの集計対象になることができます

鍵マークが黄色いとロックされている

タグは視聴者も自由に編集することが出来ますが、タグロックされているタグは投稿者以外は削除することができません 私はジャンルの設定や素材、内容により4~8個を目安にタグロックしています

また、同じジャンル内であれば、複数のランキングに掲載されることがあります

上の画像の動画を例にすると「ジャンル:エンターテインメント」「タグ:描いてみた」「タグ:エンターテインメント」「タグ:VOICEROID劇場」のランキングに掲載されました やったぜ

ただし、他のジャンルを跨いでランキングに掲載されることはありません

2つ上の画像を例にすると「タグ:ずんだもん」のランキングは「ジャンル:音楽」「ジャンル:料理」「ジャンル:解説」「ジャンル:エンターテインメント」にそれぞれ存在しますが、動画投稿時にジャンルを「エンターテインメント」に設定していた場合、「ジャンル:エンターテインメント」の「タグ:ずんだもん」のランキングにのみ掲載され、他3ジャンルのタグランキングに掲載される事はありません

ジャンルを設定する際は、投稿する動画がどのジャンルでよく見てもらえるのかを考えてみるといいでしょう ランキングに掲載されている動画を観れば雰囲気が感じ取れるとは思います (が、正直私もどこが最適とは断言できません。結構迷います そんなときは適当に選べばいいのです)

また、ジャンル・タグ違いの動画は荒らし・嫌がらせ目的の投稿と受け取られ、批判されてしまう場合があります。本当にこのジャンルで良いのか、このタグをつけて良いのか(タグロックする場合のみ)を大百科記事などで確認すると良いでしょう

9.ニコ生の詳細

めちゃくちゃオススメできるわけではありませんが「まぁまぁオススメ」です すぐ収益化可能・生ゲーム楽しい

7.で挙げた「ニコ生ゲーム」を放送内でずっとやっていると、ニコ生ゲーム仙人が高確率で定着していきます だいたいどこのニコ生ゲーム枠に行っても名前を見かけるニコ生ゲーム仙人が来ます

ニコ生にしかない魅力が沢山ある一方で、アーカイブが1週間しか残らないという、人によっては割と致命的なデメリットがあります

また、一般会員だと1回の放送で30分までしか配信できません()ツイキャスみたいな感じです(プレミアム会員は6時間まで延長可)→ 一般会員でも条件付きで延長可になりました

ニコ生では基本的に同時視聴者数(同接)を確認することができませんが、「ニコ生ゲーム」として同接を確認することができるツールを作った猛者がいます(アクティブユーザー表示ツール)

動画引用

ニコ動に上がっている動画を引用し、視聴者といっしょに視聴できる機能があります 引用された動画には、ニコ生の来場者(同接)分だけ再生回数が加算されます

公式番組

ニコ生にはニコニコ運営が主導の公式番組があります 「超会議」「ボカコレ」などの祭のときに今日一日を振り返るもの、全国各地のバスツアーを中継するもの、いっしょに科学実験をするもの、野球プロ棋士の詰将棋カラオケ大会競馬、数時間ないし数日間ひたすら 大仏焚火プラナリア流氷ブラックホールなどを眺めるもの、オーストラリア鉄道を端から端まで中継するものなど、実に バカバカしい 個性的な番組が多々あります

二次会

上記の公式番組の中には、「二次会機能」に対応している番組があります。これは主に番組終了間際に発動され、視聴者が「公式番組」に対する「二次会番組」を開始することができる機能です

「二次会番組」が始まると「公式番組」の画面上に二次会番組の一覧が表示されるため、視聴者が流れてくる導線になり、ときに多くの視聴者を得ることが出来ます

二次会と言ってもありかたは人それぞれで、公式番組の振り返りをする人もいれば、全く関係ない話やニコ生ゲームをひたすらやる人もいます

アンジャッシュ渡部の謝罪会見の後に二次会機能が発動されたときは、それはもう湧き上がりました

まとめると

私は同時配信が最強だと思います 特定のサイトでしか観ない視聴者を取り込めるし、サイトごとの長所を良いとこ取りできるので

ちなみにvtuber向けにこんなnoteがあったりする↓


10.全てのクリエイターはニコニコを使え

長々と語ってきましたが、結論。ニコニコはコンテンツ同士の繋がりが非常に作りやすく、動画が埋もれにくい場所です 埋もれにくくて即日収益化可能、ということはスタートダッシュにもってこいです 投稿できるものも、動画・生放送・絵・ゲームなどなど様々 これらが全て1つのプラットフォーム内で完結するところって他にありますか?ありませんよね?

全てのオタクはニコニコを使え

推しがいたとします 推し活、たとえば推しのファンアートを描いたとします ここでもし推しがニコニコに何か投稿していたら、そしてあなたがファンアートを静画に投稿してコンテンツツリー登録したら、それが推しの収益に繋がるのです マジやばくね?オタクの血が騒ぎません?騒ぎますよね?私は騒ぐ

11.あとがき?

最後にちょろっと思想を出しますけど、私にはすっごくボンヤリとした愛国心があるので国産のサイトであるニコニコ動画が盛り上がればいいのになぁ~と思います

12.宣伝?

はゆ茶です

この記事を書いた人

↓こんな動画を作っています↓

https://www.nicovideo.jp/watch/sm41188307

おわり。


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