アリスとミノタウロスという展示を鑑賞する
先日、「アリスとミノタウロス」という写真展を鑑賞した。
「アリス」は勿論、「不思議の国のアリス」で、ミノタウロスはかの有名なギリシア神話に登場する牛頭人身の怪物である。
「アリス」は大半の日本人女性なら好きだろうと思う(私もご多分に漏れず)し、なぜそれがミノタウロスと、ということにも興味があり、会場は自宅からも会社からも遠い、あまり治安のよいとは言えない場所にあったが、オープニングの日なら人通りもあるかと思い、とある会社帰りに訪れた。
「非日常的で幻惑的な空間」とか「迷宮のような小道」とか言われると、たまらなくなるシマ子😂説明文だけで満足してしまいそうになるが、迷宮とは言えないまでも、きちんと設定された裏道のような道を通ったりしながら、十分に作品を堪能したので、お気に入りのものを幾つか紹介しよう。
何となく、「子供の頃に読んだMichael Ende氏の『Momo』に出てくる灰色の男たちを思わせる作品だな、当時はこういう情景を頭に描いて読んでいたな」と懐かしくなった作品。と思いEnde氏の年表を見ていたら、「Momo」を書かれた頃にはイタリア在住だった様子。そういう小さなことからも、シマ子は何かしらの影響を受けていたのかもしれない、というささやかな発見をさせられた一点だった。
この写真に撮られた時計の部品を実際に見たくないですか?
横にある目覚まし時計は単なるイメージだと思うけれど、針が可愛いので、ズーム😆
その後の写真ではない作品はあまりタイプではなく、飛ばし、奥へ進んだシマ子。「迷宮のような小道」ではなく、メイン通りを歩いてみた。
どうやら、イタリア人の歌手の「マスカラ」という曲の歌詞をインスピレーションに撮った写真らしい。きっと、昔の彼女を想ってノスタルジックな気分に浸りながら、「そういえばあの花火の夜、彼女はこう言っていたっけ」とか「あの町で彼女と見たあの空は、今日の空の色に似ているなぁ」とか思いながら撮ったんじゃないかな、と想像したりする。
被写体も美女ながら、このぼかし方、モノクロの色調が絶妙で、「一度でいいからこんな風に撮ってもらえたら、一瞬でも人生が華やかになった気がするんじゃなかろうか」と思わされた。
文字や数字が壊れた作品群へ移ろう。
三月うさぎの台詞が付けられているが、小さくて読み取れないので割愛し😁、空間の雰囲気写真を幾つか載せよう。
さて、最後に一番好きなシリーズを一気に展開しよう。
好きなものは最後に食べるタイプなので、気に入ったものはできれば最後に紹介したいタイプ、ともいえる🤣
かなりエロスな雰囲気なので、ソフトからハードへ移るが、そういうムードで、そういう曲をかけながら見ていただければ、と思う。
会期が短い展示だったか、かなり気に入ったので、ニュースレターに登録してみた。次回のここでの展示を楽しみにしたいと思う。