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男と女について

いつのことだったか忘れてしまったが、取引先の男性と話していて、ふと考えさせられたことがあった。

基本的には取引先の人と異性関係の話はしないけれど、その人は同い年ということ、そしてたまたま、会った日がその人の誕生日で、皆で誕生会をしたことで、なぜか急に打ち解けたのだった。

具体的なことは書かないが、自分の男性遍歴の重要な部分を語ったことで、
帰り際の地下鉄の中で自身と男性との関りの全体像を振り返るきっかけになり、
「長く付き合って後から浮気されるのと、二股をかけられているのを関係を持った後程なくして知るのは、どちらがまだましか」
について、それらのエピソードから結構な時間が経った今、改めて考えさせられたのだった。

後者は完全に私のせいではないけれど、凄く腹立たしく、前者はお互いのコミュニケーション不足による心のすれ違いが深まり、浮気された可能性もゼロではないので、痛手としては後者よりもずっと大きいけれど、少しは私のせいでもあったのかもしれない、などと思い、家に着いた後も眼が冴えて眠れなくなってしまった。
 
一つはっきりしているのは、浮気癖のある男性に惹かれがちだった、そしていまだにそれは継続中だろう、ということだと思う。
それがわかってなお、
「誘われないっていうけれど、誘われたってどうせシマ子さんは出かけないんでしょう?」といわれ、
さてどう答えたものか、どうしたものか、と素早く頭の中で考えたが、
ただでさえ40代になってから腰に鉛の球を幾つもぶら下げているようなフットワークの重さ(特に異性に対して)になっているのに、今後もまた、誘われて惹かれるであろうは悪い男、そしてそのサイクルを復活させるのか、と思うと、やっぱり私は出かけない方がいいのか、それとも「いいえ、出かけますよ」と言って門戸を開くべきか、非常に悩ましいところだなぁ、という雨雲のような形のない塊を喉元に痞えさせながら、悶々とした週末を過ごすことになった。

せめて、「浮気はしません、別れる時はきちんと話し、その後に次へいきます」という誠意のある男性から誘われれば、私だって出かけるかもしれないけれど、きっと、そういう人には惹かれないのだろう。。。そして、そんな私もきっと、悪い女なのかもしれない。


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シマ子
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