仕事がはかどらないのは服装のせいかもしれない ーハーバード・ビジネス・レビュー記事よりー
こんにちは。紀藤です。2024年1月号のハーバード・ビジネス・レビューの記事に『仕事がはかどらないのは服装のせいかもしれない』というタイトルで、ある論文が紹介がされていました。
この研究では、「服装」が他者からの見た目の印象を左右するだけではなく、自分自身のセルフイメージにも影響を与え、それが仕事の成果にもつながると述べられています。
「仕事の服装がパフォーマンスにどう影響を与えるのか?」というテーマは非常に興味深いですね。それでは、記事の内容を見ていきましょう。
今回の論文
研究の内容
本研究は、アメリカと韓国で行われました。目的は、「従業員が自分の服装から連想する意味」と「自尊心のレベル」がどのように関連しているかを調べることです。
具体的な実験内容を以下にまとめます。
アメリカでの実験
アメリカでは以下の手順で実験を行いました:
被験者に様々な服装の写真を見せ、それぞれの服装が「ビジネスカジュアル」なオフィスでどのような印象を与えるかを回答してもらいました。
次に、被験者は一度ビジネスカジュアルな服装に着替えました。その後、ランダムに割り当てられた3つの特性(美しさ、適合性、ユニークさ)のいずれかに合致する新しい服装を選んでもらいました。対照群は、最初と同じような服装を選ぶよう指示を受けました。
被験者全員に、普段は服装が自由でビジネスカジュアルが多い職場で働いていると仮定し、「その服装で出勤した場合、自分がどう感じるか」「その服装が他者に何を伝えるか」「自尊心のレベル」について回答してもらいました。
<結果>
「美しい服装」は個人的な魅力を高める。
「環境に適した服装」は帰属意識を高める。
「ユニークな服装」は個性を強調する。
これら3つの特性がいずれも自尊心を高めることが明らかになりました。
韓国での実験
韓国では、実際の職場環境を対象にしたフィールド調査を行いました。
オンサイト勤務で服装が自由なホワイトカラー職の従業員84名を対象とし、10日間にわたり毎日アンケートを実施しました。
アンケート内容は、自分の服装、自尊心、同僚との交流、社会的回避、そして生産性についての質問でした。
<結果>
「美しい服装」と「ユニークな服装」は自尊心を高め、仕事の目標達成を促進し、社会的回避を減少させました。
「環境に適した服装」も同様の効果がありましたが、これは同僚と頻繁に交流する日に限られました。
まとめ:美しい服装は生産性を高める
本記事によると、「生産性への影響」として、以下のように述べます。
美しい服装をすることで、自尊心も高まり、そして生産性も高まる。
そう考えると、少し余分な時間を使って、おしゃれに気を遣って仕事にいくというのも、十二分に意味があることなんだな、と感じます。
感想
「性格の強み」でも、「審美眼」という、美しいものに惹かれ、感動できるという美徳(強み)があると定義されていますが、自分が美しくあるというセルフイメージを持つと、それが行動にも現れると考えると、ファッションとは侮れないんだな、と感じます。
私は、基本的に利便性を重視し、選ばなくてよいので楽なのため決まったブランドの白のTシャツと黒のパンツで統一をしています。そして、研修で人前に立つときはちゃんとした服装(美しいと思う服装)にするようにしていました。
ただ、もちろん、リモートワークで一人で働くときと、オンサイトで働くときはまた状況が違うでしょうが、「美しい服装をすることの価値」を、もっと楽しめるような気がしました。
ちょっとだけ上質な白ロンTを買おうかな、と思った次第です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!