菜食主義の経験
クリスマスなので(…ということでもないのですが、少し休息をと思い…) 夫と共に数日の休暇をとっています。夫はサウナとビールを楽しみ、私は積ん読の解消を。
ノーベル文学賞のハン・ガン氏の著作『菜食主義者』を読んでいます。本の内容についてはまた改めて書きたいのですが、
菜食主義、ベジタリアンやヴィーガン食の経験などを書きたくなりました。
私も30代後半の頃からわりと最近までゆるいベジタリアン生活を続けていました(まだ続ける気はあります)。
菜食=簡単に言うと動物性のタンパク質や脂質を植物性のものに置き換えるという食生活です。
ゆるいというのは、
・外食、会食時はやむなし
・卵や乳製品はやむなし(菓子類のいただきものが多く、原材料に含まれているのを厳密に除去するのは難しい)
・調味料はやむなし(家族の分と分けて調理する余裕はなかった)
…という感じです。
始めたきっかけは体質改善をしたかったというところです。アレルギー体質で喘息や皮膚疾患が出やすかったので。 → その後、体調&体質はかなり改善されました。が、食事のお陰だけだけではなく、医療の進歩(喘息予防の吸入薬が効いているのは確か)や、都内から秋田への転居のおかげもあると思います。
菜食主義ということはあまり他人には言いたくなくて、というのは少々面倒だからで、、、
菜食主義に関する著作を読んだり情報を調べたりしていると、動物愛護の観点だったり、ジェンダーギャップの歴史だったり、逆に肉食肯定派だったりの意見が、ちょっと過激になりがちだなあと思われます。詳細は省略しますが。
というわけで、面倒なので外で食べる時やいただきものの時などは黙って食していました。
さて菜食を始めた時、私はメリットが多いと感じました。家族は菜食主義では無いので小さなメリットではありますが。
・体調がよい(プラセボ効果もあるかもしれません)
・食費削減
・調理器具や食器の汚れ軽減
・環境への負荷を減らせるらしいという自己満足
一方でデメリットもあり、これは予想外というか不覚だったのですが、
・秋田に移住してから体重が激増した
ということがあります。
『菜食主義者』のヨンヘはどんどん痩せていくのに、こちとら痩せるどころか-ーー
なぜかというと、つい米を食べ過ぎてしまうからです。
例えばある日の菜食メニュー。ワカメと野菜と豆腐の味噌汁。シイタケのアヒージョ。肉抜きの筑前煮。納豆と大根サラダ。焼き海苔。漬物。秋田の食材を中心にヘルシーメニューです。動物性のものが無いので心置きなく食べます。
そして、米が美味しすぎてついつい食べすぎます。(止めろとは思う)
肉類であれば、たぶん胃腸にそれなりの負荷がかかるので、それがストッパーになるのだと思います。それに比べると白米はなかなか止まりません。秋田の米を秋田の水で炊くと異常に美味しい、主食と言うより中毒性のある嗜好品に近いものという気がします。
玄米ごはんも試してみましたが、あまり変わりません。むしろもっと美味しくて止めにくくなったりします(あくまで私の場合ですが)。
着られなくなった服、似合わなくなった服の多いこと多いこと。
痩せそうなのにむしろ太るのが菜食主義。以上が私の経験談です。
最近は肉も魚も食べることが増えてきました。理由は、子どもたちが家を出て夫婦二人の生活になって
・夫が食事の支度をする日が増えた
・夫と二人で外食の日が増えた
というところです。
とはいえ昔に比べるとベジタリアンメニューやレシピも一般的になってきたし、「ミートフリーマンデー」というムーブメントもあったりするし、
せっかくなので、これからもゆるベジ生活を継続していこうかと思っています。
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俳句修行
潟の名の多き秋田や冬の虹