ゲーム開発の『効率化』について
サイバーコネクトツーの山岡です。
2025年2月よりサイバーコネクトツーは30期目がスタートします。来期はゲーム開発の『効率化』に向き合っていきます。
『効率化』という言葉を調べてみると、だいたい以下のような説明がなされています。
『効率化』について、今まで何もやっていなかった訳ではありません。議論も多く行われてきまし、日々効率化の対応も行っています。
しかし、開発規模が大きくなり、スタッフも増加し、働き方改革が進む今、更にゲーム開発の『効率化』に力を入れていく必要があると考えています。
今回はなぜ『効率化』なのか、について掘り下げたいと思います。
■なぜ『効率化』が必要なのか
『効率化』が必要な理由は3つ。
①努力と根性ではなんともならない開発規模だから
私自身20数年間は効率化とは真逆の働き方を行っていました。1日20時間、泥のように働いて、なんとかツジツマを合わせていました(遠い昔の前職での話です)
現在のゲーム開発では、リソースは増え、工程も複雑化し、分業化も行われています。問題やトラブルを最後にみんなで何とかすることも可能ですが、その場合、開発費やスケジュールに大きく跳ね返ってくることがほとんどです。
日々効率化を行い、時間を捻出し、問題解決やクォリティアップに向き合う時間をつね日頃から確保しないとすぐに利益損失に繋がってしまうのです。
②働き方が変わったから
世の中は少子化や多様化など、働き方を変えざる得ない(変えなければならない)状況です。
残業できる時間や仕事の仕方も法的に制約があり「時間を使ってなんとかする」ことが難しくなっています。また、世界的な物価の上昇により、所得を増やすことも必要な社会になっています。
働く時間が短くなって成果物も減るから給与も減る、なんてことはあってはいけません。その為には働く時間は減ったけど今まで通りの成果を出す必要があります。
つまり、働き方を変えるということは「今までより短い時間で同じ成果を出す工夫をする」ということでもあります。
③成長する会社でありたいから
正直『効率化』しなくてもゲームを完成させることは可能です。潤沢な予算でスケジュールを守ることも可能かもしれません。
しかし、我々が目指すのはお客様の感動を生む付加価値のあるゲーム開発です。その為には、決められたスケジュールや予算の中でトライ&エラーを繰り返すことやクォリティを突き詰めることが必要です。
それを予算やスケジュールであきらめてしまったら、我々の存在価値は薄れてしまい、企業としての成長は止まってしまいます。
『効率化』とは考えることだと思います。良い商品を作りきるための時間を捻出する方法を常に考え実行することが、成長に繋がると思っています。
■まとめ
以上、ゲーム開発の『効率化』についてでした。では、具体的に何をしたら良いの?何に気をつければよいの?については、別の機会に掘り下げていきたいと思います。
ゲーム開発で一番大事なのはクリエイティブです。クリエイティブはやればやるほど、時間を掛ければ掛けるほど良くなります。『効率化』はその時間を奪うものでは無く、その時間や予算を捻出するものであると思っています。
その為には、今行っている作業や業務の目的や意味を考え、無駄に気付くことが重要です。個人で出来ることから、チーム単位、会社単位でやれることはたくさんあると思います。
来期は『効率化』を促進するために、しっかり向き合っていきます!