Twitter、Threads、そしてBluesky、Mastodonの印象・7/6付け
2023/07/06、Metaの新SNSであるThreadsがローンチしました。この機会に4種類のSNSの感想を一言ずつ。順番は「7/6時点で自分が推す順番」です。
Bluesky
現状は要・招待状のベータ版。ユーザー数はまだ20万人台で、今のところエンジニア比率が高い。筋は悪くないと見ています。小さくてもいい、未来を感じさせるSNSに育って欲しい・・・
星暁雄のBluesky https://bsky.app/profile/akiohoshi.bsky.social
Mastodon
ユーザー数は数百万人台と思われる(統計により数字が異なるので)。久しぶりに使ってみると「あれ? Twitterよりリーチが良い場合もあるかも?」という感触。日本語圏のコミュニティもかなり育ってきている。操作法にややクセがあるが、個人的には悪くない選択肢だと思います。
(追記:ソフトウェアの名前であるMastodonではなく、「標準プロコトルActivityPubによる分散型ソーシャルWeb、あるいはFediverse」といった方がより正確かもしれませんが、通りがいいので「Mastodon」としました)
星暁雄のMastodon https://mstdn.jp/@AkioHoshi
圧倒的なユーザー数の多さと多様性、バズった時のリーチ、それに各ツイートがURIを持ち「インターネットの一部である」点が魅力だった(過去形)。ここ数年、エンゲージメント重視のアルゴリズムがチューンアップされた結果、炎上やハラスメントを誘発しがちなSNSとなってしまった。さらに2022年10月のイーロン・マスクによる買収の結果、大半の従業員が解雇されてしまい、場当たり的な施策が相次いだ。いまやTwitterは過去の信頼を失った。そして7/1の閲覧制限が決定的オウンゴールとなった感あり。
今後の予想は難しいが「ヘイトスピーチ規制などを遵守できずEUからは撤退。『5ちゃんねる』的に弱体化しつつ細々と続く」という未来が思い浮かぶ。今のうちに興味が持てるTwitterユーザーの行き先(避難先SNS)を追いかけてみるのがいいのでは。
星暁雄のTwitter https://twitter.com/AkioHoshi
Threads
7月6日、日本時間で午前8時前のローンチから7時間で1000万人を集め、しかもサクサク動いている。さすがビッグテックMetaのリーチとインフラ技術だ。
ただし、「スマートフォンアプリからユーザーのパーソナルデータを取得してマネタイズするためのサービス」という側面もあるだろう。しばらくすれば、タイムラインがパーソナライズ広告とリコメンドされたコンテンツで溢れる可能性も高いとみている。自分がメインで使いたいSNSにならない可能性もありそう。
現状のThreadsは、PCのWebでは個別ポストの閲覧ができるだけ。投稿や各種操作はiOS/Androidアプリを使う。自分の使い方だと、スマホでなければ書き込めない仕様はツライ。そしてフォローしていないアカウントのポスト(インフルエンサー風の薄着の女性の写真付きポストとか)がどんどん流れ込んでくる仕様もツライ(タイムラインのフォロー/フォロー外比率はどんどん変わるという報告もあるので、しばらくは様子見だ)。
そしてひとつの希望は「ThreadsをEUでローンチして、EUの規制(パーソナルデータ管理基準、ヘイトスピーチ規制、データ公開基準など)を遵守してくれないかな?」というもの。現状、MetaはEUの規制を警戒し、EU圏ではThreadsをローンチしていない。
星暁雄のThreads https://www.threads.net/@akiohoshi
追伸:ちなみに、Nostrのアカウントはこちらです
(一言でいうと、エンジニアとBitcoin愛好者が多いマニアックなSNS)
星暁雄 iris.to/akiohoshi