専門ライターとは? 受注側・発注側のメリット・デメリットを解説:Webライティング用語
AIの台頭によってWebライターの間で専門ライターになる重要性が叫ばれるようになりました。
ただ、専門家の文章を編集してSEO対策を行ってきた経験、専門ジャンルの記名記事を執筆してきた経験から、専門ライターにはメリットだけでなくデメリットもあるように感じています。
ちなみに私は、何でも書く汎用ライターでもあり、専門ライターでもあります。どちらも駆使した結果、生き残るのが難しいというクラウドソーシングサイトでプロ認定を長年維持し続け、前職の会社員時代を超える年収を達成しました。
そんな私の立場から今回は、専門ライターとは何かを考えるとともに、受注側が専門ライターになるメリット・デメリット、発注側が専門ライターに依頼するメリット・デメリットを考えてみることにしました。
専門ライターを目指そうとしている方、専門ライターに依頼を検討しているメディア担当の方はぜひ参考にしてみてください。
※本記事はnoteのお仕事依頼ページとしても活用しています。本記事の終盤に私のSEO専門ライターとしての強みをご提示いたしますので、SEO対策にお悩みのWebライター様やオウンドメディア担当者様、noteのクリエイター様は最後のまとめ部分もぜひお読みいただけると幸いです。
専門ライターとは?
専門ライターとは、特定の専門分野に対する知識・経験を活かして執筆をするライターです。
介護ライターやアウトドアライター、ITライター、金融ライターなど、さまざまな種類があります。理系分野に特化したライターは技術ライター、企業間取引に特化したライターはBtoBライターなどと呼ばれています。
専門ライターと一般的なライターの違いとして挙げられるのが資格の有無です。専門ライターは資格を取得していることが多く、資格保持者しか書けない執筆案件に応募できます。私もさまざまな専門資格を駆使して、継続案件や記名記事の仕事を勝ち取ってきました。
専門ライターになるためには、基本的には専門分野の資格を取得するのが近道です。たとえば、金融ライターであれば、個人的な相場感として最低でもファイナンシャルプランニング技能士2級以上の取得が求められているように感じます。
専門ライターを目指すのであれば案件の募集要項をチェックして、よく記載される資格の取得を検討してみるとよいでしょう。
介護ライターやアウトドアライター、ITライターに興味がある方は、下記の記事で求人案件の概要や執筆テーマ例などをご確認ください。
受注側が専門ライターを目指すメリット・デメリット
まずは、受注側が専門ライターを目指すメリット・デメリットを解説します。
メリット
受注側が専門ライターを目指すメリットは下記の通りです。
高単価案件に応募できるようになる
案件獲得の難易度が下がる
記名記事を書かせてもらえる
専門分野の記事を書ける方は見つかりにくいので、発注側も募集の際に単価を高めることが多いです。そのため、専門ライターになれば高単価案件に応募して収益アップを狙えます。
また、競合ライターも簡単には参入できないため、独り勝ちで案件を獲得できるケースも少なくありません。
そのほか、資格を出して記名記事を書かせてもらえるケースもあり、Web上で公開できる実績を作ることも可能です。私自身よくやっているのですが、Web面談でポートフォリオを求められたとき、名前を検索してもらうことで実績を確認してもらえるようになります。
デメリット
受注側が専門ライターを目指すデメリットは下記の通りです。
応募できる案件が少なくなる
市場が衰退したときに案件を失う
専門知識の習得に時間がかかる
専門ライターは専門分野に関する案件を受注するため、応募できる案件が限定されて少なくなります。たとえば、介護ライターの方がいきなり専門性の高いプログラミングに関する記事を書くのは難しいでしょう。
自分の執筆ジャンルの市場が衰退すると案件がなくなって収入が激減するリスクもあります。クラウドソーシングで案件を見ているとわかるのですが、昔流行っていたIT案件がいつの間にか見なくなることはよくあります。昔使われていたプログラミング言語が廃れてしまうような感覚です。
特定の専門知識を習得するために、資格を取得したり、会社で経験を積んだりしなければなりません。知識ゼロから専門ライターを目指す方であれば、Webライターとしてスタートするのが遅れてしまうでしょう。
発注側が専門ライターに依頼するメリット・デメリット
続いて、発注側が専門ライターに依頼するメリット・デメリットを解説します。
メリット
発注側が専門ライターに依頼するメリットは下記の通りです。
AIでは書けない有益な記事を世に公開できる
競合の少ない市場を切り開いて集客できる
オウンドメディアの信頼性を高められる
専門ライターは、世間ではあまり知られていない専門性の高いテーマを解説できるので、メディアとしてオリジナリティの高い有益な記事を世に公開できます。ライターから生成AIで表示される当たり前のような情報を執筆されるリスクが低いです。
競合他社が作成できない専門性の高いコンテンツも発信できるので、競合の少ないキーワードを狙って効率的にアクセス数を高めることも可能です。記事を公開するだけでほとんど上位表示されるようなケースもあります。
専門分野の知識に基づく正確な情報を発信できるのも安心です。推測で不確かな内容を執筆されたり、虚偽情報を執筆されたりするリスクが減るため、安心して記事を投稿できます。
デメリット
発注側が専門ライターに依頼するデメリットは下記の通りです。
外注コストが高い
SEOを理解していない恐れがある
文章力・表現力が低いリスクがある
専門ライターは、受注者の立場としては報酬が高い一方で、発注側の立場としてはコストが高いです。予算が限られたメディアであれば、長文の記事を投稿したり、記事の公開数を増やしたりするのが難しいでしょう。
専門ライターはSEOに詳しいとは限りません。私は編集の立場で専門家の記事をたくさん見てきましたが、見出しに検索KWを使わずに執筆されている記事や、読者が知りたくない無駄な情報が詰め込まれた記事などと頻繁に遭遇しました。確実に検索結果で上位表示を達成できないとわかる記事も多かったです。SEOに詳しくないメディア担当者がSEOに詳しくない専門ライターに外注すれば絶望的です。大きな損失を出してしまうでしょう。
専門知識があっても文章力や表現力が高いとは限りません。記事内で同じ内容を何度も繰り返したり、難しい言葉をたくさん使ったりするなど、読者が読むのに疲れて離脱するような文章を執筆される恐れもあります。
専門ライターに外注するときはSEOの知識と、最低限の文章力、表現力を見極めることが重要です。
まとめ
世間で専門ライターが重要だと言われているからといって、やみくもに専門ライターを目指したり、専門ライターに外注したりするのは望ましくないことがご理解いただけたのではないでしょうか。
とはいえ、世間で言われているように専門ライターが重要であることは確かです。簡単に書ける文章がAIに淘汰されるのは容易に想像できます。
個人的には今後、文章力が高くSEOやマーケティング、AIに詳しく、さらに自分の専門分野を持った専門ライターが最も市場価値が高くなると思っています。
このあたりの考えはまたいつか別の記事で深堀していければと思いますので、気になった方は今後の記事もぜひお読みいただけますと幸いです!
※追記
こちらの記事は「専門ライター」というKWで検索するライター様やオウンドメディア担当者様に向けて執筆したのですが、公開した翌日に「専門ライター」で検索すると検索結果1位に表示されました(上位を狙ってみました)。
私はSEO専門ライターとしても活動しておりますので、今回のように集客を意識した記事の執筆が得意であり、SEOの独自ノウハウも提案できます。もし集客にお悩みのライター様やオウンドメディア担当者様がいましたら、ぜひ一度、記事の執筆やSEO対策について、「クリエイターへのお問い合わせ」からご相談いただけますと幸いです。noteのクリエイター様からの相談も歓迎です。上位表示のコツもお教えいたします。
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