THE BIKERIDERS(ザ・バイクライダーズ)について | アメリカとは何か?
OUTLINE
1960年代のアメリカ・シカゴ。
バイクを愛した男たちの自由と破滅の軌跡。
ハリウッドの豪華スター陣が初共演を果たした話題作。
『テイク・シェルター』(11)のジェフ・ニコルズが監督・脚本を務める。
本作は、アメリカの写真家ダニー・ライオンが、60年代シカゴに実在したバイカ―集団”Outlaws Motorcycle Club (アウトローズ・モータサイクル・クラブ)” の日常を描写した1st写真集「The Bikeriders」(1968年初版)にインスパイアされている。劇中では架空のクラブ名 ”ヴァンダルズ” として、その創立から数年間の軌跡が事実を基に描かれる。
本作のストーリーテラーであるキャシーを演じたのは『最後の決闘裁判』(21)のジョディ・カマー。キャシーのパートナーであり、ヴァンダルズで異彩を放つ存在ベニーには『エルヴィス』(22)、『デューン 砂の惑星 PART2』(24)などのオースティン・バトラー。ヴァンダルズのカリスマ的リーダーのジョニーには『マッドマックス 怒りのデスロード』(15)、『ヴェノム』シリーズで知られるトム・ハーディ。そのほか、ヴァンダルズのメンバー・ジプコには『ブレット・トレイン』(22)で知られるマイケル・シャノン、ヴァンダルズを取材する写真家ダニーには『チャレンジャーズ』(24)、『ウエスト・サイド・ストーリー』(21)のマイク・フェイスト、放浪のバイカー・ソニーには「ウォーキング・デッド」シリーズのノーマン・リーダスなど個性派たちが顔を揃える。
バイクを愛するアウトサイダーたちの唯一の居場所(クラブ)が、誰も予想だにできない形へ変貌していく― 彼らを取り巻く状況の変化とともに、クラブはより邪悪な犯罪組織へと発展し、対立と憎悪を生み出すようになる。60 年代アメリカを舞台に、インタビュー形式で綴られる伝説的モーターサイクルクラブの栄枯盛衰。半世紀以上にわたって私たちの想像の中に生き続けてきた象徴的なアウトロー・バイカーと、彼らが辿った反抗的な文化が、生々しくも儚さを携えてスクリーンに蘇る。
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