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ハヤカワ新書「関数電卓がすごい」は計算で人生を変える本だった!

こんにちは、カシオ広報部のWナベです。

今回は、関数電卓が紹介されている面白い本を紹介します。
ハヤカワ新書の「関数電卓がすごい」です。

「刀剣乱舞」などの作品で知られる有名なゲームデザイナーの芝村裕吏(しばむら・ゆうり)さんが書かれた本です。

カシオの電卓が載っていると聞いて、買ってみました。

関数電卓の本だから、難しい数学が書いてあるのかな?と思ったら、大違い。普段の生活を、計算をしてみることでとらえ直して、よりよく変える方法が書いてあったのです。

実用的な計算はもちろん、生活に新たな視点を与えるユニークな計算が満載

お金の話はもちろんですが、スケジュールや締切、ダイエットなどの健康管理、転職などの実用的な計算から、人生設計、はては「野望の計算」など生活に新たな視点を与えてくれる計算が満載です。

たとえば買い物に役立つ「価値を評価する計算」。新しいモノを買うときに、ほんとうに買う価値があるかどうかを見極められる計算法です。使用頻度や重視する機能などを数値化して式に入れると、払うお金に見合っているかどうかを客観的に判断できます。

「人生の残り時間の計算」は、自分でやってみてハッとしました。
「人生を有効に過ごさないと!」と気が引き締まりました。

「締切計算」「スケジュール計算」は実用的でした。時間計算や定数記憶が簡単にできる関数電卓ならではの使い方です。かけ算を使ってあれこれとペース配分を変えてみて、締め切りに間に合うかどうかを計算できます。

技術系の人以外には無縁だと思われている三角関数にも、思わぬ応用方法があるとわかりました。三角関数が木の高さを図るといった測量に使えることは学校でも教わりましたが「仕事にメリハリをつけて計画を立てる」「頭打ちになる傾向の数値予測に使う」といった用途にもsinやcosが使えるんですね。目からウロコが落ちました!

社会について考えさせられる計算も

社会について考える良い機会になる計算も載っています。私が特に驚いたのが、昔の「戦に費やされたエネルギー」の計算です。戦争が削り取っていく資源とお金と労力が、どれだけとてつもなく大きいかが分かりました。数字を見るだけではピンとこなくても、計算をしてみると実感できるものなんですね。

関数電卓は人生の役に立つツールだった!

どの計算方法にも、関数電卓ならではの機能が活用されています。実機で計算しながら読むと、さらに楽しいです。私も自宅の関数電卓(fx-JP900)をひっぱり出してぽちぽちキーを叩きながら読みました。

この本の全体を通じてわかることは、身の周りのいろいろな事柄に対して「式をつくってみる」「値を変えながら計算してみる」ことで理解が深まり価値が見える、ということです。
関数電卓って、人生に役立つツールだったんですね!

文系でも楽しく読める本です

文系の私でも楽しみながら読めたので、興味を持たれた方は、ぜひ買ってみてください。(できれば関数電卓も一緒に!)いっそ、この本と関数電卓をセットで売ってほしいくらいです(笑)

本がとてもおもしろかったので、芝村裕吏さんに取材を申し込んでみました!
ご快諾をいただき、お会いしてみたら、超博識ですごい経歴をお持ちの方で、面白いお話をたくさん聞かせていただきました。

芝村裕吏さん

私が特に聞きたかったことは「なぜExcelでなく関数電卓なのか?」
その答は、ゲーム制作の現場にありました!続きはこちらをごらんください。

僕がExcelでなく関数電卓を手にする理由 ~「刀剣乱舞」のゲームデザイナー・芝村裕吏さんが語る

<参考リンク>

早川書房
「関数電卓がすごい」(ハヤカワ新書)

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