父を超え、日本一をつかむ。春のセンバツ切符を手にした花巻東高2年の金野快投手(釜石・大平中)は聖地での快投を誓う。父悟さんは一関商工高(現一関学院高)の内野手として1987年の夏の甲子園に出場し、初戦を突破した。親子での甲子園勝利、さらなる高みへ。右腕は「日本一へチームを引っ張る」と闘志を燃やす。
花巻市松園町の花巻東高で24日、吉報を聞いたエースは「人生で一番うれしかった」と頬を緩め、仲間と喜びを分かち合った。
投手としての土台を築いたのは親子でのキャッチボールだ。悟さんは第69回全国選手権で初戦の宇和島東高(愛媛)戦に一関商工高の6番一塁手として先発出場した。七回に中安打で出塁し、貴重な追加点をもたらし、3-0の完封勝利に貢献した。当時のビデオを見て「かっこいいし、楽しそう」と思った。野球にのめり込むきっかけとなった。