”冤罪の年”2024年の刑事司法を振り返る
2024年は、今世紀最大に冤罪が問題視された年だったのではないかと思います。その2024年を振り返ってみたいと思います。
3月
警察の取調べ要領に被疑者のメモ取りは認めないと記載
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) March 15, 2024
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冤罪当事者「最低限、メモも取らせてもらえないのは変えてもらいたい」
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国会議員が衆議院で質問
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法務大臣が法的根拠はないことを認める
被疑者取り調べ中のメモ禁止「根拠なし」 衆議院法務委員会で明らかにhttps://t.co/0UAX6xfRJe
法務委員会で、取調べにおけるメモ取りを禁止する法的根拠はないということが明らかになりました。実際にこの国会答弁後、メモを取ることができたという報告を聞いています。そもそも取調べでメモを取ることができないこと自体おかしいのですが、国会議員が質問をすることで実務が動いたということで、国会における動きも重要だと改めて認識しました。取調べにおいては録音も禁止する法的根拠はないと考えており、この点についても国会答弁を期待しているところです。
4月
乳児の腕がぶらんとしていたため病院に搬送したところ骨折が発覚
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) April 11, 2024
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父親を逮捕、10カ月以上身体拘束
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医者「寝返りで亜脱臼した可能性」
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裁判所「経験の浅い研修医らが過度の整復作業をして骨折させた可能性があり無罪。研修医らが医療事故を隠している疑念がある。」https://t.co/cSaLn3rU53
生後5か月の長男を骨折させた傷害の罪に問われた男性について、無罪判決が確定しました。このような冤罪事件が単なる勘違いではなく、医師の保身のために生まれた可能性があるとして問題視されました。
【死刑の即日告知・即日執行違憲訴訟判決要旨】
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) April 15, 2024
・即日告知・即日執行を受けない地位の確認請求やその侵害に基づく国賠請求は刑事判決と矛盾抵触し得るため不適法
・当該運用を含む死刑執行を甘受すべき
・憲法や自由権規約から同地位は導けない
・異議申立権から告知当日に執行されない地位は導けない https://t.co/NWTtwTz0vH
死刑の即日告知・即日執行が違憲であると訴えた裁判で、大阪地裁が請求を棄却しました。残虐性については様々な考えがあると思いますが、少なくとも死刑を執行しやすくするためだけのためにこのような運用になっていて、その結果として執行停止などの法律上規定されている手段が現実的に取りえないようになっていることは不当だと思います。
目撃供述に基づき女性を窃盗容疑で現行犯逮捕
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) April 17, 2024
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女性「男性から購入済み商品をもらった」
男性「女性に商品をあげた」
店舗「盗まれていなかった」
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約82時間後に釈放
「いなりずし万引き」通報で74歳女性を誤認逮捕、釈放は3日後…そもそも盗まれてもいなかったhttps://t.co/Rc8zTpGPFx
窃盗事件の誤認逮捕で、そもそも盗まれてもいなかったことが判明し問題になりました。警察であったとしても間違えることは避けられませんが、そもそも300円の被害額と逮捕による身体拘束の不利益を考えると、逮捕をしなくとも在宅捜査を選択できたのではないかとも考えられます。このような誤認逮捕事例を参考に、誤認逮捕を減らしていってほしいですね。
5月
なぜかスーツ姿の人で満席となっている裁判を発見
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) May 22, 2024
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記者が傍聴人を尾行して市教委職員と確信
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出張記録の開示を拒否される
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市教委が4件の裁判で被害者情報の漏洩防止の為に傍聴席を埋めたことが判明
被害者秘匿等の制度を活用すべきで、このような動員は裁判の公開原則を行政が歪めるものです https://t.co/Bjb3UIMVHK
横浜市教育委員会が動員をかけて傍聴席を埋めていたことが判明し問題になりました。この問題については私もアベプラに出演してお話をしたので、下記動画を参照ください。
冤罪事件である湖東記念病院事件の国賠訴訟にて取調官が供述誘導を否定。取調官は再審公判でも同様の供述をしましたが、判決文では「捜査の適正さを強調するなどの目的で不当,不適切な手続を糊塗し,あるいは矮小化する供述をした具体的な可能性が認められる」として排斥され、無罪となりました。無罪… https://t.co/uIa7H4iZjv
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) May 23, 2024
再審無罪となった湖東記念病院事件の国家賠償請求訴訟において、取調官が供述誘導を否定する証言をしました。この証言は刑事裁判においても排斥されています。人間は認知的不協和などの心理作用によって、誤りに向き合うことができないと言われています。
6月
女児2名への殺人事件で被告人に死刑判決が宣告され、再審請求準備中に死刑執行
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) June 5, 2024
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第1次再審請求審でDNA型鑑定の信用性が揺らぐ
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第2次再審請求審で目撃証人2名が警察官に強引に誘導された、犯人らしき人物は別人だったなどと新証言
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しかし福岡地裁は再審認めず https://t.co/7A6THN7RWx
死刑が執行された再審請求事件である飯塚事件について、福岡地裁が再審請求を聞かyくしました。その後、即時抗告審が福岡高裁に係属しています。死刑が執行された後に再審請求されている代表的な事案であり、今後の審理に注目が集まっています。
鹿児島県警の元警察官による守秘義務違反事件で漏洩された文書に、未送致記録の廃棄を促す内部文書が含まれていたことが判明。真実発見のためには記録はなるべく送致のうえ保管しておくべきであって、組織の利益ために廃棄すべきではありません。 https://t.co/g8Ufi1tpSx
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) June 8, 2024
鹿児島県警の内部文書に、捜査書類の廃棄を促す文書が含まれていたことが判明しました。捜査書類を残しておいて再審で組織的にプラスになることはないと書かれていたようなのですが、残っていた捜査書類をもとに真実が明らかになることがプラスではないという考えが信じられません。組織の保身よりも、無実の人が救われることの方が重要だと思います。
角川歴彦さんを原告とする人質司法違憲訴訟を提訴しました。刑事裁判で無実を訴えるほど身体拘束される”人質司法”を終わらせるための裁判であり、傷つけられた人間の尊厳を示し、裁判官の人間性を問うものです。オンライン署名のご協力お願いします。#終わらせよう人質司法https://t.co/mwatce3Pnz
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) June 27, 2024
私も弁護団に参画している人質司法違憲訴訟が提訴されました。このような取り組みは日本で初めてです。詳しくは以下の記事をご参照ください。
7月
江口国賠について、東京地裁が違法を認定しました。もっとも、同判決は黙秘権侵害を認定しなかったという問題もあり、現在控訴審が進行しているところです。
【速報】
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) July 18, 2024
検察官が黙秘している被疑者の取調べで
「鬱陶しいだけなんだよ」
「お子ちゃま」
「ガキだよね」
「詐欺師的」
「イライラさせる、人をね」
などと発言した事件で違法が認められました。
日本の「黙秘権」を問う訴訟 〜56時間にわたる侮辱的な取調べは違法〜https://t.co/M1i0V0ydNM https://t.co/XLtwOnppcA
8月
【速報】プレサンス元社長冤罪事件で机を叩き長時間怒鳴り続ける取調べを行った検察官について、大阪高裁が付審判請求に基づき特別公務員暴行陵虐罪で刑事訴追しました。決定文には裁判所の補論が付されており、我々の思いが届いた刑事司法の歴史に残る決定だと思います。https://t.co/VFuDqVWzX5
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』発売中 (@YoshiyukiNishi_) August 8, 2024
私も弁護団の一員であるプレサンス元社長冤罪事件に関して、取調べ検察官が刑事裁判にかけられることになりました。検察官の取調べの行為について刑事裁判にかけられるのは日本で初めてということです。
9月
【袴田事件無罪判決】
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) September 26, 2024
「3つのねつ造」があると認められる
①捜査機関の連携のもと非人道的な取調べによって虚偽自白を獲得した
②5点の衣類は捜査機関によって血痕を付けるなどの加工がされて隠匿された
③5点の衣類のズボンの共布とされる端切れも捜査機関によってねつ造された
⇨いずれも証拠排除
袴田事件について再審無罪判決が宣告されました。日本における5件目の死刑再審無罪判決となります。無罪判決は確定したものの、検事総長が判決に対して不服を述べる談話を公表したことから問題となりました。
袴田事件の無罪判決確定に関して、畝本検事総長が謝罪のうえ審理の長期化について検証を行うと公表。控訴断念の結論は支持しますが、検察に非がないことが前提になっているのは良くないと思います。きちんと袴田さんに謝罪し、長期化だけでなく冤罪原因の検証を行うべきです。https://t.co/6usm6FHpDJ
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) October 8, 2024
このような捜査機関の姿勢が批判を招き、最終的に静岡県警と静岡地検が謝罪する事態に至っています。
きちんと原因検証と再発防止に努めるべき。
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) November 27, 2024
>「検察として無罪判決を控訴しないと決めたものを、犯人は袴田さんと申し上げるつもりはないし、犯人視するつもりはないと申し上げたい。あらためて申し訳ない」
再審無罪の袴田巖さんに静岡地検のトップが謝罪https://t.co/oWxvaLFAG6
その後、最高検察庁と静岡県警は袴田事件に関する検証を行いましたが、その内容は不十分なものだったと批判を浴びています。
最高検察庁が袴田事件の検証結果報告書を公表
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』発売中 (@YoshiyukiNishi_) December 26, 2024
・犯人を誤ったことの原因検証ではなく長期化原因の検証
・検察官抗告によっては不当に長期化していない
・証拠開示は他の検討もあり得たが問題とは認められない
・証拠のねつ造を認定した無罪判決は「客観的事実関係と矛盾」https://t.co/z9iHVoeEnI
10月
【速報】プレサンス元社長冤罪事件の”検察官が机を叩き大声で威迫した取調べの録音録画”について、最高裁判所が文書提出命令を発しました。逆転勝訴です。
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) October 17, 2024
【解説】私たち弁護団は刑事裁判においてこの録音録画の開示を受け、威圧的取調べを立証して無罪判決を得ました。…
前記のプレサンス元社長冤罪事件の取調べを記録した録音録画について、最高裁判所が国に文書提出命令を発しました。取調べの録音録画の文書提出命令について最高裁が判断したのは日本で初めてであり、重要な判例ができました。
もう二度とこのような冤罪事件を起こしてはならない。この国の刑事司法で何が起きてるのか、きちんと伝えないといけない。
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』発売中 (@YoshiyukiNishi_) December 20, 2024
無罪事件 大阪地検特捜部の取り調べ映像 法廷で再生【動画も】https://t.co/CIMMJ2xVlu
その後、この録音録画は法廷で取調べられました。
いたたまれない。自分と年齢も近く、何か違っていたら自分がこうなっていたかもしれない。こういうパワハラは本当に無くさないといけない。
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) October 18, 2024
広島地検検事の自殺巡り国提訴 遺族、過重労働とパワハラ訴え―東京地裁https://t.co/rnWGA6VEXy
また、広島地検検事が自殺したことについて、国家賠償請求訴訟が提起されました。私は、自分がその立場になっていたかもしれないと思うと全く他人事ではありませんでした。自身の人権が守られていない人が他人の人権を守れるはずがありません。パワハラ・セクハラについては法律業界においてもぜひ撲滅されてほしいと考えています。
「事件が起きた夜に、服に血が付いた前川さんを見た」という目撃証言が存在
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) October 23, 2024
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第一審は証言が度々変わっていて信用できないと無罪判決を宣告したが、控訴審は大筋は一致していて信用できるとして逆転有罪判決
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目撃者が警察から取引を持ちかけられて嘘をついたと新証言
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再審開始決定(二度目) https://t.co/1XKsEmBzx0
福井女子中学生殺害事件で再審開始決定が宣告され、確定しました。検察官の不誠実な訴訟遂行が決定文では批判されています。来年開かれる再審公判が注目を集めているところです。
11月
冤罪と判明した後に捜査の問題点を検証するアンケートが実施されたが、警察庁幹部がそれを叱責して回答を廃棄したとのこと。組織の保身が将来の冤罪予防よりも大事なのでしょうか。改めて検証すべきです。
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) November 12, 2024
大川原化工機事件 警察庁幹部「やるな」 消えた警視庁の検証アンケhttps://t.co/Bx1AHl2z0C
大川原化工機冤罪事件に関して、捜査の問題点を検証するアンケートを捜査員が実施したのに、それが組織的にもみ消されたというスクープがありました。正義感をもった捜査官を挫く、非常に大きな問題です。
法曹、国会議員、学者等から構成される懇話会が、死刑は数多くの問題を伴っており現状のまま存続させてはならないとして、公的な会議体の設置を提言。元検事総長や元警視庁長官も委員とのこと。死刑存廃の議論が一歩進みそう。
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) November 13, 2024
「日本の死刑制度について考える懇話会」報告書https://t.co/5fmOLsmJxg
元検事総長や元警視庁長官などをメンバーとする懇話会が、死刑に関する会議体の設置を提言しました。官房長官は会議体の設置を否定したものの、その後、石破主張は自民党内で死刑制度の在り方について議論を深めたいと発言しました。
IPJが支援している"今西事件"で逆転無罪判決!
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』12/6発売 (@YoshiyukiNishi_) November 28, 2024
交際相手の連れ子の容態が急変し死亡
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急変時に近くにいた今西さんが虐待したと疑われる
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捜査機関が3つの罪で起訴して虐待親のイメージ作り
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連れ子の心臓の病気が判明
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しかし大阪地裁は2つの罪で有罪判決
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大阪高裁が逆転無罪判決 https://t.co/woQ4kgn85i
今西事件という虐待冤罪事件について、大阪高裁で逆転無罪判決が宣告されました。検察官が上告し、最高裁の判断が待たれている状況です。揺さぶられっこ症候群に関する同種事犯で無罪判決が全国で10件以上相次いでいる状況であるところ、今回の高裁判決は他の同種事犯にも影響を及ぼし得る判示をしており、非常に重要な事件となっています。
12月
新書『冤罪 なぜ人は間違えるのか』がいよいよ本日発売となりました🎉冤罪のメカニズムや日常生活にも役立つ失敗の教訓を出来るだけ分かりやすく書きました🙂読まれた方はぜひご批判含め感想を教えてください!💡https://t.co/krJNLhSUB5
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』発売中 (@YoshiyukiNishi_) December 6, 2024
宣伝すいません。12月に新書「冤罪 なぜ人は間違えるのか」を出版しました。どうぞご参照ください。
紀州のドン・ファン事件で無罪判決。亡くなられた方の知人が「覚醒剤やってるで、へへへ」という電話を本人から受けた旨の証言をしたとの報道もあり、本人による過剰摂取という可能性が残ったのではないかと思います。検察側の証拠として検索履歴がありましたが、人は日常的に様々なワードで検索をする… https://t.co/qethnfp0RZ
— 弁護士西愛礼『冤罪 なぜ人は間違えるのか』発売中 (@YoshiyukiNishi_) December 12, 2024
紀州のドンファン事件が裁判員裁判で無罪判決となりました。検察が控訴をしており、今後の控訴審が注目されています。
以上のとおり、刑事司法に関しては激動の一年でした。特に、世界で最も長期間身体拘束を受けた袴田さんに対して無罪判決が宣言されたこと、死刑判決の前提とされた決定的な証拠がねつ造によって作られたものと判示されたことは非常に大きな出来事であり、日本だけでなく、世界的に議論されるべき問題だと思います。
2025年は、こういった一連の事態を受けて、再審法改正がどこまで進むのかが非常に注目されています。冤罪事件の教訓を生かす形で刑事司法システム自体を改善していくことが非常に重要です。より良い刑事司法になることを心から願っています。
プロフィール
西 愛礼(にし よしゆき)、弁護士・元裁判官
プレサンス元社長冤罪事件、スナック喧嘩犯人誤認事件などの冤罪事件の弁護を担当し、無罪判決を獲得。日本刑法学会、法と心理学会に所属し、刑事法学や心理学を踏まえた冤罪研究を行うとともに、冤罪救済団体イノセンス・プロジェクト・ジャパンの運営に従事。X(Twitter)等で刑事裁判や冤罪に関する情報を発信している(アカウントはこちら)。
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コメント
注目のコメント
「逆転無罪判決が気に入らないから裁判官を訴追しよう!(途中で「抗議」に変更しましたが)」って署名に10万人以上が賛同する社会ですよ(笑)
物証に基づき「疑わしきは被告人の利益に」なんてやったら、それこそ「無罪に抗議します」ってお気持ちで溢れかえるでしょうね。
「冤罪防止」と「それ以外」で全く違う事件を想定してる法曹関係者はもしかして「世論で判決基準を変えるべし」とか言う情治主義を目指しているのでしょうか(笑)