スプリングマットレスとは?種類や特徴を徹底解説

スプリングマットレスの種類と特徴

睡眠の質に大きく影響すると言われているマットレス。

マットレスには様々な種類のものがあり、ウレタンを使用した低反発・高反発マットレスのほか、スプリングマットレスなどが挙げられます。

今回は、マットレスの中からスプリングマットレスについて、種類とメリット・デメリットなどを詳しく解説します。

マットレス選びにお悩みの方は、是非チェックしてみてください!

目次

スプリングマットレスとは、マットレスの内部にスプリング(バネ)を使用しているものを指します。

ウレタンマットレスに比べて比較的高額なものが多く、その理由としては、

  • 通気性に優れている
  • 耐久性に優れている

ことが挙げられます。

定期的にメンテナンスすることで、ものによっては10年以上使用できるものもあるため、マットレスを長く使いたい方にはおすすめのマットレスと言えるでしょう。

スプリングマットレスには大きく分けて以下の3つの種類があります。

  • ポケットコイルマットレス
  • ボンネルコイルマットレス
  • 高密度スプリングマットレス

この3つの違いは、マットレスの中にあるスプリング(バネ)の種類や構造の違いです。

それぞれメリット・デメリットにも違いがありますので、詳しくみていきましょう。

ポケットコイルマットレス

ポケットコイルマットレスとは、コイルのひとつひとつが不織布の袋に入った状態で敷き詰められているマットレスのこと。

引用元:浜本工業

コイルそれぞれが独立しているので、横揺れやきしみが少ないのが特徴です。

メリット
デメリット
  • 体圧分散性に優れている
  • 横揺れしにくく一つのマットレスを共有しても快適に使用できる
  • きしみにくい
  • 価格が高め
  • 厚みがあり重いため持ち運ぶのが大変
  • 他のコイルマットレスに比べると通気性がやや劣る

高級ホテルなどで使用されているマットレスの多くは、このポケットコイルマットレスです。

ただし、20〜30kgくらいの重さがあるものが多く、持ち運びはかなり大変なのがデメリットと言えます。

ボンネルコイルマットレス

ボンネルコイルマットレスとは、敷き詰めたコイル同士をワイヤーで固定したマットレスのこと。

引用元:アイリスオーヤマ

ポケットコイルマットレスが『点』で体を支えるのに対し、ボンネルコイルマットレスは『面』で支えるため、体が沈み込みにくく硬めであることが特徴です。

メリット
デメリット
  • 通気性に優れている
  • 硬めの寝心地で寝返りが打ちやすい
  • 価格が安価な商品が多い
  • 他のコイルマットレスに比べると耐久性に劣る
  • 振動が伝わりやすい

ポケットコイルマットレスに比べて硬めなので、寝返りが打ちやすいメリットがある反面、人によっては肩や腰に負担がかかって痛みを感じる方もいるため注意が必要です。

高密度スプリングマットレス

高密度スプリングマットレスとは、隣り合ったコイル同士鋼硬線で繋ぎ合わせたマットレスのこと。

引用元:フランスベッド

他のコイルマットレスの約2.5倍以上の密度でコイルを配置し、しっかりと体を支えつつ、理想の寝姿勢を保ちます。

メリット
デメリット
  • 通気性に優れている
  • 耐久性に優れている
  • 理想の寝姿勢をキープしてくれる
  • 価格が高め
  • ポケットコイルに比べて振動が伝わりやすい

マットレスの硬さが柔らかすぎず硬すぎず、日本人の体型にフィットしやすいという特徴があります。

スプリングマットレスの耐久性や寿命は?

ウレタンマットレスよりも耐久性に優れており、寿命も長いとされるスプリングマットレス。

では、耐久性に優れているとは具体的にどのくらいの寿命を指すのでしょうか。

この章では、スプリングマットレスの耐久性と寿命についてみていきましょう。

寿命は長くても10年ほど

スプリングマットレスの寿命は7〜10年と言われています。

ウレタンマットレスが低反発のもので約3〜5年、高反発のもので約5〜7年が寿命であることから、スプリングマットレスの方が耐久性に優れていることがわかります。

<マットレスの寿命の目安>

  • ポケットコイル…約8~10年
  • ボンネルコイル…約7~9年
  • 高反発ウレタン…約6~7年
  • 低反発ウレタン…約3~5年
  • ファイバー…約6~8年
  • ラテックス…約6~9年

ただし、使用環境や使う人の体格、メンテナンスの頻度によって多少差が出るため、あくまでも目安として参考にしてください。

ボンネルコイルよりポケットコイルのほうが耐久性が高い

スプリングマットレスの中でも特に寿命が長いのがポケットコイルマットレス

先にも説明した通り、ポケットコイルマットレスはコイルがひとつひとつ独立しているのに対し、ボンネルコイルマットレスの場合は隣り同士のコイルが繋がれ、ひとつになった状態です。

そのため、ポケットコイルにかかった負荷は分散されますが、ボンネルコイルにかかった負荷はマットレス全体に広がり、ヘタリが生じやすくなってしまいます。

スプリングマットレスの通気性は?

スプリングマットレスはウレタンマットレスに比べて通気性に優れています。

特に高密度スプリングマットレスボンネルコイルマットレスは、コイルが袋に包まれずに露出した状態で配置されているため、マットレスの内部に湿気を溜め込みません。

スプリングマットレスは就寝中にかいた汗などによる湿気を自然に発散させるため、ムレを感じる事もなく快適な寝心地となっています。

ボンネルコイルとポケットコイルはどっちがいい?

ボンネルコイルとポケットコイルはどちらも共通して耐久性と通気性に優れています。

マットレスの種類を選ぶとき、それぞれの特徴からどちらが自分に合っているかを見極めて選ぶことが大切です。

ボンネルコイルがおすすめな人
ポケットコイルがおすすめな人
  • 長く使用できる耐久性が高いマットレスがほしい人
  • 通気性を重視したい人
  • コストパフォーマンスを重視したい人
  • 硬めのマットレスが好みの人
  • 大柄な人
  • きしみの少ないマットレスをお探しの方
  • できるだけ振動を感じずに眠りたい人
  • 一つのマットレスを共有して使いたい人
  • 柔らかめのマットレスが好きな人

ボンネルコイルは比較的価格が安い傾向にあるため、コスパの良い商品をお探しの方にはおすすめです。

また、硬めのマットレスが好きな人にはボンネルコイル、柔らかめのマットレスが好きな人にはポケットコイルがおすすめでしょう。

スプリングマットレスの劣化を防ぐ方法や注意点

スプリングマットレスも他のマットレス同様、正しいメンテナンスをすることで劣化を防ぐことができます。

スプリングマットレスは決して安い買い物ではなく、重さもあるため頻繁に交換できるものではありません。

マットレスを長持ちさせるためのメンテナンスや気をつけたい注意点もしっかりとチェックしておきましょう。

マットレスをローテーションさせる

強度があり通気性に優れているスプリングマットレスですが、そのまま長期間使用すると同じ部分に負荷がかかってしまい、劣化の原因となってしまいます。

そのため、マットレスの上下、裏表を定期的にローテーションさせ、同じところにだけ負荷がかかるのを防ぐことで劣化を防止するようにしましょう。

頻度としては3ヶ月に一度、シーズンごとにローテーションさせるのが理想的です。

脚付のスプリングマットレスや片面仕様のものは、裏表を交換することができません。

その場合は上下を交換するだけでも劣化を防ぐことにつながりますので、ぜひ定期的に行ってみてください。

マットレスの上で飛び跳ねるのはNG

マットレスの上で飛び跳ねるのは、マットレスを劣化させてしまう大きな原因に。

内部のスプリングの劣化や破損につながり、あっと言う間にマットレスに凹凸ができてしまいます。

そのほかにも、マットレスを長持ちさせるのに効果的なお手入れ方法として

  • マットレスにも掃除機をかける
  • シーツも定期的に洗濯する
  • マットレスを日干し・陰干しする
  • マットレスプロテクターを使う

などが挙げられます。

季節ごと、シーツや掛け布団を交換する際にメンテナンスをすることで、マットレスをより長く使うことができます。

スプリングマットレスのおすすめの処分方法

スプリングマットレスを購入したいと思った時に、

買い替えたくなったら処分が大変そう・・・

マットレスに寿命が来たらどうやって処分すればいいか分からない・・・

と悩む方も多いのではないでしょうか。

スプリングマットレスは持ち運ぶには大変な大きさと重さがあるため、その処分方法もしっかりと確認してから購入するようにしてください。

粗大ゴミとして処分する

スプリングマットレスをゴミに出す場合は、粗大ゴミとして処分することになります。

粗大ゴミとして処分するときは、地域のスーパーや郵便局、コンビニなどで販売されている『有料粗大ごみ処理券』を購入します。

引用元:豊島区公式ホームページ

そのごみ処理券をマットレスに貼り付け、自治体で指定されている場所に置いて回収してもらうという流れになります。

回収に必要な金額や回収券の購入先、回収場所などは自治体によって異なるため、事前にホームページ等で確認するようにしてください。

また、直接自治体のごみ処理センターへ持ち込んで処分する事もできます。

その場合は事前に予約が必要な場合もありますので注意してください。

解体して処分する

実は、スプリングマットレスでも解体すれば自治体の定期的なごみ回収に出す事もできます。

ただし、その場合は自治体で指定されているごみ回収袋に入る大きさまで分解する必要があります。

マットレスの生地の部分やクッション材はハサミやカッターで分解することができますが、スプリング(バネ)の部分はステンレス等でできているため、小さく分解するのに容易ではありません。

スプリング部分を分解するためには、専用の工具(ボルトカッターなど)が必要になります。

工具はホームセンターなどで購入できるほか、貸し出しを行っている店舗もありますのでチェックしてみてください。

分解後は生地の部分やクション部分は燃えるゴミ、スプリング部分は燃えないごみに分別して処分するようにしてください。

買い替えなら購入先で引き取ってもらう

新しいマットレスを購入する場合、購入先の店舗で要らなくなったマットレスを引き取ってもらえる場合があります

買い替えを検討する場合は、購入前に引き取りサービスや買取サービス等があるか確認してみましょう。

無料引取りサービスのほか、有料で引き取ってくれる場合や、新しいマットレスの搬入の際に交換で引き取ってもらえる場合など、条件はそれぞれ違うため注意が必要です。

不用品回収業者に依頼する

マットレスを運び出すのが大変な場合は、不用品回収業者に依頼するのもひとつの方法です。

分解する手間がなく、業者がマットレスを運んでくれるため労力もかかりません。

ただし、業者によってかかる費用も異なるため、先に見積もりを取って確認することをおすすめします。

出張買取サービスを利用するのもあり

また、リサイクルショップなどで行っている出張買取サービスを利用する方法も。

状態の良いマットレスや高級ブランドのマットレスであれば、値段がつく場合もあります。

ただし、マットレスなどの寝具類はリユース品に抵抗がある方も多いため、やぶれや汚れなどがある場合は買い取ってもらえないこともあるので注意してください。

スプリングマットレスのよくある質問・Q&A

マットレスのスプリングの有無はどうやって見分けますか?

マットレスにスプリングが入っているかどうかは、マットレスについている品質表示を確認してください。

材料にコイルスプリング等の記載がある場合は、スプリングが使用されているということになります。

品質表示が見当たらない場合は、メーカーに問い合わせをして確認してください。

スプリングマットレスは水洗いできますか?

残念ながら、スプリングマットレスを水洗いすることはできません。

取り外しできるカバーがついている場合は、カバーを洗濯するなどしてお手入れするようにしましょう。

また、専門の業者に依頼すればクリーニングできる場合もあるため、問い合わせをしてみるのもおすすめです。

スプリングマットレスとウレタンマットレスの違いはなんですか?

スプリングマットレスは、内部にスプリング(バネ)を使用したマットレスのこと。

通気性や耐久性に優れており、硬めの寝心地が特徴です。

それに対し、ウレタンマットレスはスポンジのような素材で構成されており、柔らかめの寝心地が特徴のマットレスです。

まとめ

今回は、日本人の体型にフィットしやすい、『スプリングマットレス』について詳しく解説しました。

マットレスとしては高めの価格帯ではあるものの、その耐久性からもコスパの良い商品であることがわかりました。

睡眠の質を高めたい方にはおすすめのマットレスですので、この記事を参考にぜひ購入を検討してみてください。

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この記事を書いた人

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