『イライラするのは、金がないせい』
『イライラするのは、金がないせい』
㈠
お金など、あってもなくても、良い芸術が創造できれば、それで良いと思って居た。しかし、執筆中に、上手く文章が運ばなかったり、小説を一本書き終わって、何故か今回は失敗作だったような気がする、だとか、そういうイライラがない訳ではない。
㈡
勿論、日常的にイライラして居る訳ではない。日々の中で、時折、イライラという現象に遭遇するのだ。これを、今迄生きて来た過去を振り返って、敷衍してみれば、どうやら、金がない時に、イライラしている、という予測が立つのである。
㈢
つまり、イライラするのは、金がないせいだと、俺は今、自信をもって、言うことが出来る。お金の話は、なるべく避けたいものだが、大金を失うこともある。是非、覚えて置いて貰いたい、今、これを読んで居る方が、過去のイライラを振り返ってみれば、その時、金がなかった、ということを。