#196 閑話――鈍感要塞攻城戦、いかにして外堀どころか城壁もなくなったのか
クシェペルカ王国、王都デルヴァンクール。
かつて戦火に焼かれた都は今では往時の美しさを取り戻していた。
さらにジャロウデク王国という脅威が去ったこともあり、かつてを上回る繁栄の道を歩もうとしている。
クシェペルカ王国の空には、王都を囲むようにして飛空船群が配置されている。
世界で唯一空挺降下による強襲を受けたがゆえに、平時であろうとも備えを怠ることはない。
そんな警備の船が、接近してくる船影を見つけた。
近づきながら早々に灯された発光信号を読み取り、船橋に歓喜が広がってゆく。
「女王陛下にお伝えせよ。待ち人がお越しだ、とな」
早速王城にもたらされた報を聞いて、クシェペルカ王国の女王エレオノーラはすぐさまその日の公務を切り上げた。
その素早さには後見人である叔父も溜め息を漏らしたものの、小言のひとつも漏らしはしなかった。
女王がこの知らせをどれほど待ちわびたか、間近にいる彼が知らないはずがない。
そうしているうちに王城からも接近してくる船の姿がはっきりと捉えられた。
流麗な船体に日の光を浴びながら“銀の鯨”号が港へと降りてくる。
「女王陛下におかれましては、まことご機嫌麗しゅう」
いろいろな手続きをすっ飛ばし、異例の素早さで謁見の場が整えられた。
船から降り立った藍鷹騎士団の“ノーラ・フリュクバリ”がエレオノーラの前に跪く。
「我々は本隊に先駆けて帰還の報をお伝えにあがりました。エムリス殿下以下、これより数日以内にはお戻りになられる予定です」
「お役目ご苦労様です。皆ご無事なのですね」
「はっ。“黄金の鬣”号こそ失われたもののエムリス様、アーキッド様ともにご健在です」
話を聞いたエレオノーラが胸をなでおろす。
「つきましては女王陛下に、特にお伝えすることがございます。“あの方”の動向について……」
すっとエレオノーラが緊張を浮かべた。
姿勢を正し、軽く手を握るとノーラと向かい合う。
「……他国の人間であるあなたに、わざわざ報告を求めるのは恐縮ですが」
「お心遣いありがたく頂戴いたします。しかしそもそもの発端は我が国にあれば、御身に伝えることこそ誠意であると考えます。これは我らが陛下のご意向でもあります」
「感謝します。それで……どのように」
「まずは……どうか、お心を強く受け止めていただきたく」
若干身を乗り出し気味に聞いてくるエレオノーラに、ノーラは初めて報告以外の言葉を口にした。
それだけで意味を察したのだろう、女王の表情が強張る。
「……すぅ、はぁ。大丈夫です。いかなる真実も、受け止める覚悟はできております」
「それでは……“空飛ぶ大地におけるアーキッド・オルター様の行動について”、ご報告申し上げます」
――。
「ぶえぇばっしょぁい!!」
「なんだキッド。目の前まで戻ってきておいて風邪なんぞ持ち帰ってもつまらないぞ」
「いや……背中に急にひどい寒気が。なんでしょうね?」
――。
「“黄金の鬣”号が空飛ぶ大地についてすぐ、彼らは現地に住まう有翼種族ハルピュイアと接触いたしました。初期は敵対的な関係でしたが、アーキッド様は単身でとある集落へと身をよせたようです」
「そんな……怪我などされなかったのでしょうか」
「そのように聞いております。また接触後、群れの有力者との接触にも成功し。アーキッド様はその実力を持って彼らに認められております」
「さすがです。騎士として日頃より良く励んでおられた賜物ですね」
「それ以降、有力者の関係者であるハルピュイアの若い女性、二名と常に行動を共にされています」
「……ッ」
「その頃には空飛ぶ大地の全域において、入植を進める西方陣営との衝突が頻発していました。彼のいる集落も戦いに巻き込まれ、その際にアーキッド様は戦いの先頭に立たれたようです」
「なんと……危険ではなかったのでしょうか」
「はい。“黄金の鬣”号と合流した後、“孤独なる十一国”陣営を退けています。その戦いにおいて窮地に陥ったハルピュイアの女性を助けるため敵本陣船へと突入。単身で敵首領と対峙し、これを救い出したとのことです」
「とても……親身で……お優しい……の、ですね」
「それ以降、ハルピュイアとの関係は大きく改善しております。エムリス殿下が合流された時点で我が方との共同戦線が成立する立役者となりました」
「あの方は、誰かが一番困っているときに助けに来られる。そういう……方なのです。ずっとお変わりないのですね」
「それからは二名との接触の頻度がより上がり、私の知る限りは常にずっとべったり一緒にいた様子です」
「…………」
「少し遅れて我々が合流したのと時を同じくして、“パーヴェルツィーク王国”との交渉が始まりました」
「パーヴェルツィーク……。北の巨人がそこまで手を伸ばしていたのですか」
「彼の国は山地が多く、飛空船の可能性を大きく評価していた様子でした」
「飛空船……始まりはジャロウデク王国であったとはいえ、そこから広がった種は西方中で芽吹いているのですね」
「彼の国と我が勢力との交渉中、第三の勢力である“魔王軍”が現れました。これは西方人に追われたハルピュイアを中核としたもので、我々は会議の場を狙われ襲撃を受けました」
「ハルピュイア……。西方の国々との対立がそこまで……」
「そこでアーキッド様は魔獣の攻撃により追われていた、かの国の第一王女フリーデグント殿下を救出されています」
「え……まだ増え……。あ、いえなんでもありません……なんでも……」
「さらに空飛ぶ大地の内部より現れた巨大魔獣により空飛ぶ大地は落下の危機を迎えました。ことそこに至り各勢力が暫定の共同戦線を作り。最終的にエルネスティ様が決戦騎にて魔獣を大地に押し戻したことで事態は収まりました」
「それは……えっと、その。大変だったのですね」
「はい。それからは女王陛下にもご相談した通り、空飛ぶ大地は“魔王国”として独立を宣言。西方との交流を断つことでその安全を図っております。それに伴いパーヴェルツィーク王国軍は国元に帰還。ハルピュイアは大地に残るため、皆アーキッド様と別れを交わされていました」
「まぁ……それはさぞお辛かったことでしょう……」
「その際、アーキッド様はお気づきではありませんでしたが。部下からの報告によれば、先方は涙を見せていた様子でした」
「私は決意しました。これ以上の無益な涙を許すわけにはいきません……!」
エレオノーラが決然と立ち上がる。
「私は今、深く反省しております……。私が臆病であったばかりに、世に無用の傷を生み出してしまったのですね」
「すべてはアーキッド様のふるまいの結果であり、女王陛下に責はないと愚考いたします」
「いいえ、私は止められる場所にいたのです。今からでも遅くはありません……動くべき時は来ていたと、ようやく知れました」
「すべて御身の望むままに」
エレオノーラはそっと進み出ると、跪くノーラの前で屈みこんだ。
「ですが私の中にはまだ臆病が根を張っております。……どうか皆様にお力添えをいただけないでしょうか」
「御意。今回の事件、エムリス殿下をお止めできなかった責任は我が方にあります。いかなる支援も惜しまないと、陛下より言付かっております」
「よろしくお願いいたします。この身は女王としてはまだまだ未熟なものですから……攻め戦はまだ一度しか経験がございませんの」
「心得ております。委細お任せください」
「心強いですわ」
かくしてクシェペルカ王国において恐るべき陰謀()が動き始めたことに、帰途にある者たちはまだ気づかないでいる――。
その飛空船団は、西方諸国の空をのんびりと進んでいた。
飛翼母船イズモを中心とした大船団である。
飛空船の普及間もない国々が有効な防空網など備えているはずもなく。
自国の空を悠然と進む圧倒的な大船団の存在に騒然となっていたりしたが、余談である。
「ふぁあ。さすがにこうも何もないと退屈してくるな」
「何わがまま言ってるんですか。こっちの船だって設備は相当なもんですよ」
大あくびをかましたフレメヴィーラ王国第二王子“エムリス・イェイエル・フレメヴィーラ”を付き人であるキッドが睨んだ。
「まぁな。さすがは銀の長が作らせただけはある。安全快適ではあるが、退屈なのは仕方がない!」
「“銀の鯨”号はノーラさんたちがもってきましたからね。先触れにゆくならあの人以上の適任はいないですよ」
何を先触れしているのか知らないキッドがのほほんと答える。
「しかしつくづく“黄金の鬣”号を失ったのは手痛かったな」
エムリスは未だに己の船を失ったことを愚痴っていた。
そも“黄金の鬣”号であり“銀の鯨”号は、そんじょそこらの飛空船とは決定的に違っている。
銀鳳騎士団仕込みの最新技術を詰め込んだ試作船であり、いずれは次代の旗艦を担うための雛型。
まさしく格の違う船なのである。
格という意味ではこのイズモもまた別格の存在である。
しかしこちらは輸送船的な性質が強く、単体での速度・格闘性能では見劣りするのも仕方がないところだった。
「と言って、起こった騒動の規模を考えればよくぞアレだけで収まったと思いますけどね……」
「……まぁ、な」
それにはエムリスも異論がない。
何しろ空飛ぶ大地の中より現れた“魔法生物”の脅威は、かの大地のみならず西方諸国全体を危機に巻き込んだのだから。
わずかでも手順を違えただけで幾千、幾万の血が流れてもおかしくなかった。
「そこはさすが銀の長というべきか、やはり奴かというべきか……」
途方もない規模であり、誰もが絶望を覚えて然るべき事態だった。
だがしかし、窮地の中にこそ燦然と輝く者たちがいた。
そこには怪物と読んで差し支えない、稀代の技術者がいた。
彼はその手による最強の鋼の飛竜を従えていた。
そこには数多の魔を従えた魔の王がいた。
彼はその神秘による唯一無二の魔法を身に着けていた。
そしてそこには――フレメヴィーラ王国が誇る(?)史上最高の問題人物、銀鳳騎士団大団長“エルネスティ・エチェバルリア”がいた!
彼の愛する鬼神が、飛竜が、魔王が力を結集した時、人類史上最強の力となって事態の核心を打ち貫いたのである。
と、そこまで思い起こしたところで、エムリスはげっそりとした気分で席に沈み込んだ。
「そうだな、しばらく物騒な事態は……というか奴のかかわる事件は勘弁してほしいところだ」
「それについては同感ですね……」
幼馴染にして義兄弟という親しい位置にあったとしても、エルの起こす騒動についてゆくのは並大抵のことではない。
二人して乾いた笑いを漏らしていたのだった。
西方諸国を横断し、船団はクシェペルカ王国の領土へと差し掛かっていた。
彼らの故郷であるフレメヴィーラ王国まではあとオービニエ山地を越えるだけ。
しかしやむを得ない理由により、特にエムリスたちはクシェペルカ王国に立ち寄らざるを得ない。
「……着いて……しまったか」
エムリスとキッドは気が重かった。
最初はちょっとした冒険のつもりだった。
ひと月程度で戻れば、土産話と相殺して許されるだろうという甘い見込みもあった。
それがふたを開けてみれば世界の危機にまで膨れ上がり、あれよあれよという間に信じられないほどの長期に及んでしまった。
謝って許してもらえるのかすら定かではない。
着陸した飛空船の出口の前に立って、エムリスは気合を入れなおし。
「よし! キッド、まずはお前が先に謝りに行け!」
「ちょっ、わ゛っか旦那!? ズルいですよ、俺一人だけ死地に送り込むなんて!」
「ええい、お前が先に話すかどうかでエレオノーラの機嫌が大きく変わる! 一番槍は戦の誉れだろう!」
「場合によりますって! ここは身分順に逝くのが世の習いってもんでしょう!」
主従がやいのやいのなすりつけ合っていると、なぜかノーラが二人の元へと現れた。
「お待ちしておりました。殿下とアーキッド様はこちらへ。女王陛下が首を長くしてお待ちです」
「はい」
覚悟を決めて、逝くしかなかった。
クシェペルカ王城。
少なからず世話になった場所である、本来であれば懐かしさのひとつも湧いてよさそうなものだが、今日ばかりはそんな気分は一欠けらも起こらない。
しかもエルや各騎士団長といった重要人物をすっ飛ばして二人だけでの謁見である。
辿り着くまでの道のりが処刑台へのそれに見えてきた。
二人がいよいよ覚悟をキメたところで、しかし待ち受けていたのは朗らかな笑みを浮かべた女王の姿だった。
「エムリス様、アーキッド様。よくぞ無事におかえりくださいました」
「えっ……あ、はい」
「お、おう……」
拍子抜けのあまり二人して間抜けな返事をしてしまったほど。
むやみやたらとにこやかなエレオノーラがなおも言葉を続ける。
「お二人とも空飛ぶ大地では大活躍をされたとか。さらに西方諸国そのものに降りかかる大厄を退けたとも耳にしております。さぞご苦労をなされたことでしょう」
「そ、そうとも言うかもしれない、かな……」
「その結果としてクシェペルカ、フレメヴィーラ両国の名声がさらに高まったとも耳にしました。女王として、その働きに篤く感謝いたします」
先ほどからエムリスは眉間にしわを寄せて黙り込んでいた。
ずっと嫌な予感を覚えて仕方がない。
一歩でも間違えればばっさりと切り捨てられるという確信だけが付きまとって離れなかった。
「これからもフレメヴィーラ王国とは善き隣人、友邦として手を取り合ってゆきたいと思います」
「……そうだな。父に代わり、俺からもお願いしよう」
エレオノーラはついにうっとりと小首を傾げて。
瞬間、エムリスはそこに振り上げられた白刃を幻視した。
「時に、フレメヴィーラ王国とはこれまでも様々な縁を結んでまいりました。叔父様が叔母様を迎えられたように、婚姻も確かにそのひとつです」
「……! な……るほど」
エムリスは隣にいるキッドをちらと盗み見る。
「私はクシェペルカの女王として……この血を絶やさぬためにも、いずれは夫を迎える必要があります」
「えっ……。いや、すいま……せん。それは、当然のことですね」
言われて、キッドは思わずといった様子で声をあげていた。
考えなかったわけではない。しかしあえて目をそらしてきたことでもある。なぜならば――。
「そこでこれからの両国の関係を慮り、相手はフレメヴィーラ王国より迎え入れようかと考えているのです……」
呆然と聞いていたキッドは、そこではたと気付く。
その場にいるありとあらゆる人間の視線が自分へと集中しているということに。
瞬間、雷鳴のごとき閃きが彼を撃った。
「……うおれぇッ!? あっ、いやわたくし、でばづ!?」
「落ち着け。何を言っているのかわからん」
キッドはぱくぱくと打ち上げられた魚のように焦っていたが、いきなり一気に沈み込んだ。
「アーキッド様。お嫌……なのでしょうか?」
「まさか! そんなことない。もしもそうなれば、すごく嬉しいよ……。でも俺は一介の騎士だ。とてもじゃないが、女王である君に釣り合うことなんてない……」
キッドは絞り出すように告げて。
そこでふと違和感に襲われる。
そんな分かりきった不可能を告げるために話題に挙げるだろうか。
顔をあげてみれば彼女はまったく動揺を見せてはいない。
むしろ恥じらいを浮かべながら、囁くように告げる。
「アーキッド様のお心はとても嬉しく思います……。それに、そのような問題なんてありませんわ、“アーキッド・セラーティ”様」
「………………え゛ん?」
今何か。何か、とてつもなく恐ろしい言葉が聞こえたような気がする。
多分何かの間違いだろうと思いながら、しかし念のため聞き返してみた。
「いえ、あの、エレオノーラ様……聞き間違いしたかな~。名前が、ちょっと違うかな、と思う、ますです」
「まぁ。私、間違いましたでしょうか? ノーラさん」
「いいえ。陛下は何も間違っておられません」
「ノ゛ーラ゛サ゛ン!?」
キッドは凄まじい勢いで周囲を見回し、そこで無表情に立っているノーラの姿を見つけ出した。
同時に、これだけの根回しをしてしまえる人物の心当たりを得る。
「まさか……あんたの差し金なのか!?」
「私はただの伝令に過ぎません。ご決断なされたのは陛下です」
「べいっ!?」
フレメヴィーラ王国が誇る間者集団である、藍鷹騎士団がガチめに暗躍している。
キッドはこれまで経験したこともない戦場に立たされていた。
味方を求めて振り返ってみれば、エムリスがうんうんと頷いていた。
「ウム、ヨロコバシイコトダ」
「若旦那!? あんた忠臣を売る気だな!?」
「何を言う。王族として忠臣の働きには報いねばならん。うん、そう。そういうことだ、うん」
「それぜってー今考えた台詞ですよねぇっ!?」
「……アーキッド様」
彼の動揺を、女王が静かな、それでいて有無を言わさぬ口調で吹っ飛ばした。
「困惑されるのも無理はありません。フレメヴィーラ王国譜代の臣であるセラーティ侯爵家の人間ともなれば、本来はいかに友邦とはいえ隣国に婿入りするなど難しいことです。……しかし、たまたまご本家にはすでに後継がいらっしゃるとか」
ヤバい。
何がヤバいと言って、完璧に筋書きが決められていて口をはさむ隙間が蟻の巣ほどもない。
そしてこのまま流されるまま進んでしまうのは何かがまづい。
キッドはとてつもない焦りに駆られて反論の糸口を探す。
「ご身分に問題がなく、加えてアーキッド様は先の戦いで活躍された我が国の救国の英雄のおひとり。いったい誰が反対するというのでしょう」
「そ、それは、ちょっと、一度戻って陛下に相談しないと、すぐ頷くのはまずいかなって……」
「もちろん、リオタムス様には既にご許可をいただいております」
「陛下ァ!」
残念、そんなものはなかった。
「これからもフレメヴィーラ王国の皆様とは末永く、善い関係でいたいと思います」
「承知しております。それでは陛下にご報告せねばなりませぬゆえ、お先に失礼いたします」
「どうぞよしなに」
キッドが引き止める間も無くノーラの姿は掻き消えていた。
詰んでいる。すでに完璧に仕上がっている。さすがのキッドも悟らざるを得ない。
「あの、エレオノーラ様……?」
「アーキッド様、申し訳ございませんでした。私が頼りないばかりに、今までお待たせしてしまって……ですが」
エレオノーラが微笑んでいる。
西方いちの美姫と謳われたころより変わらぬままの、可憐な笑みで。
「最初から、こうしていればよかったのですね」
キッドはその時、エレオノーラのほっそりとした手に握られた首輪を、確かに幻視したという。
「あと少しだけお待ちくださいませ。必要な準備をすべて終わらせてから、改めてお話しいたしましょう」
女王は確かに強くなった。少しばかり強くなりすぎた。
それをキッドは、己が身をもって味わう羽目になったのだった。