断線しにくい構造で長く使えると評判のType-C ライトニングケーブル、Anker 310 USB-C & ライトニング ケーブル 0.9m。「曲げに強く、端子部分も強化されている」と好評の口コミをみかけますが、なかには「ケーブルが硬くて取り回しづらい」という気になる声もみられ、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のType-C ライトニングケーブルとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、Type-C ライトニングケーブル選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験し、家電チームのマネージャーに就任。屈曲試験機を用いた充電ケーブルの耐久検証や、陸上競技場でのランニングウォッチの測定精度検証などに取り組んできた。「ユーザーにとってベストな選択体験を提供する」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
Anker 310 USB-C & ライトニング ケーブル 0.9mは、耐久性と手頃な価格を兼ね備えた商品。実際に屈曲試験機でケーブルを20,000回折り曲げても断線せず、1日10回程度曲げても5年以上は使い続けられる丈夫さでした。比較したなかには3,000〜4,000回時点で断線した商品もあったのに対し、外装がややへたったのみで動作に影響はなし。エンジニアやデザイナーなどケーブルを抜き挿しする機会が多い人や、これまですぐにケーブルを頻繁に買い替えていた人にもおすすめできます。
評判どおり、端子も頑丈です。屈曲試験機で負荷をかけると、20kgの重りをぶら下げたときと同じ200Nまで耐久。比較した多くの商品と同じく強度は十分で、簡単には折れにくいといえます。ケーブルを引っ張って抜くなど、ハードな使い方をしても故障しにくいでしょう。
ケーブルは硬めのつくりです。実際に触ったモニターからは「曲げにくさはない」という声がほとんどで取り回しやすいのがメリットですが、曲げた跡は残りやすく感じました。また、外皮がPVC(樹脂)素材でペタペタしており、絡まりやすいのも気になるところ。比較したシリコン素材のケーブルはサラッとしてスルスルほどけたのに対し、使うたびにまとめる人には向いていません。
束ねやすさも良好です。ケーブルには面ファスナーつきのバンドが付属し、コンパクトにまとめて保管・持ち歩きが可能。一方で、比較したシリコンバンドはバンドの穴にフックを固定するタイプで留めやすかったのに対し、長く使うと粘着力が弱く、緩みやすくなる点が気になりました。
公式オンラインショップでの販売価格は、執筆時点で税込1,490円。耐久性の高さは2,000円以上する上位商品にも劣らないのに手頃な価格で手に入り、2本目のケーブルとしてもおすすめです。自宅用として使い、束ねて持ち歩かない人なら十分満足できるでしょう。携帯したり、充電したまま使ったりするなら、絡まりにくさ・束ねやすさに優れたほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にAnker 310 USB-C & ライトニング ケーブル 0.9mと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイType-C ライトニングケーブルと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Anker 310 USB-C & ライトニング ケーブル 0.9mよりも曲げやすいケーブルを選びたい人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
Anker
ケーブルもバンドもすべてシリコン製。高耐久かつ束ねやすい
CIO
断線しにくく長く使える!シリコン製で取り回しも良好
MOTTERU
20,000回の屈曲に耐える高耐久。なめらかで絡まりにくい
オウルテック
コネクタ・端子部分は高耐久。ケーブルはシリコン素材で細め
iPhone 12〜14シリーズに付属するType-Cのライトニングケーブル。高速充電規格(USB PD)に対応しており、従来のType-Aのライトニングケーブルに比べて2倍以上の速度で充電できるというメリットがあります。
今回ご紹介するAnker 310 USB-C & ライトニング ケーブルは、日本でも人気の高い中国発のハードウェアメーカーであるAnkerの商品。耐久性にこだわって設計されており、10,000回以上の折り曲げにも耐えると謳っています。
USB PD対応の急速充電器と併用することで、iPhone14 Proなら約30分で50%まで充電可能。充電はもちろん、最大480Mbpsの速さでのデータ転送もサポートしています。
Appleの商品との互換性を保証する「MFi認証」も取得済み。iPhoneやiPadなど幅広いライトニング端子機器との互換性があり、正しく充電・データ転送が行えますよ。
カラーはブラック・ホワイトの2色。長さは0.9m・1.8m・3mの3種類から選べるので、使い方にあわせて選んでくださいね。
今回は、Anker 310 USB-C & ライトニング ケーブル 0.9mを含むType-C ライトニングケーブル全29商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、断線のしにくさの検証です。
屈曲試験機を使用してケーブルを折り曲げ、1,000回ごとにMacBookとiPhoneを接続して認識されるかどうか確認。1日10回以上の折り曲げ=年間で4,000回と想定し、20,000回(5年)まで耐えられるものほど高評価としました。
実際に折り曲げ続けた結果、断線のリスクは極めて少ないことがわかりました。比較したなかには3,000〜4,000回折り曲げた時点で断線した商品もありましたが、本商品は外装がややへたった程度。充電やデータの転送は問題なく行えました。
検証の結果、コネクタのつけ根部分を保護するSRが長いものほど強度が高い傾向に。本商品も10mmと十分な長さがあり、毎日10回以上折り曲げたとしても、5年以上は断線せずに使い続けられるでしょう。手頃な価格で長く使えるため、ケーブルの買い替え頻度の多さに悩んでいた人にもおすすめできます。
続いて、端子の頑丈さの検証です。
USBコネクタの耐久性を測定するコジリ試験機を用いて、端子部分に負荷をかけます。試験機で正確に測定できる負荷の最大200Nを上限とし、端子部分の強度をチェックしました。
実際に力を加えたところ、20kgの重りをぶら下げたときと同等の負荷である200Nまで耐えられました。比較したほとんどの商品は200Nの力を加えても折れず、どの商品も端子部分はかなり頑丈といえます。
「端子部分も強化されている」という口コミどおり、簡単に曲がったり折れたりする心配は少ないでしょう。つい乱暴にケーブルを抜いてしまう人やうっかりiPhoneごとケーブルを落としてしまったときでも安心ですよ。
最後は、絡まりにくさ・束ねやすさ・取り回しやすさの検証です。
各商品のケーブル部分の素材・構造から、適当にまとめても絡まらないかを調査。バンドの有無・バンドの素材や穴の形を確認し、束ねやすさも評価します。
また5人のモニターが実際に触ってみて、曲げやすさ・曲げ跡や曲げクセが気にならないかをチェックしました。
ケーブルの外皮はPVC(樹脂)素材で、ほどいたときに絡まりやすいのは気になるところ。カバンから出して、サッと使いたい人には不向きでしょう。
比較したなかでも絡まりにくかったのは、外皮がシリコン素材のもの。表面がサラッとしているため、束ねた状態からでもスルンとほどける傾向がありました。束ねて持ち歩く機会が多いのであれば、シリコン素材のケーブルをおすすめします。
ケーブルバンドが付属しており、すっきりと束ねて保管できました。カバンやポーチに入れたときに絡まる心配がありません。
バンドは面ファスナーでとめるタイプ。留めておく部分のテープの粘着力が弱く、バンドが外れやすい点は気になりました。
比較した結果より留めやすかったのは、ケーブルバンドがシリコン製かつ、留め穴が横長のもの。素早くしっかりと束ねられるうえ、さらっとした素材でゴミがつきにくいというメリットもあります。頻繁にケーブルを束ねる人は、別でシリコンバンドを購入するとよいでしょう。
取り回しやすさは良好です。口コミどおりケーブルはやや硬めですが、モニターからは「曲げにくさは感じない」との声がほとんど。比較したなかには曲げてもすぐに戻ってしまうほど反発力が強いものもあったなか、本商品は問題なく曲げられました。
<ケーブルを曲げやすいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、比較したシリコン素材のケーブルよりも曲げ跡はつきやすいといえます。ケーブルが曲がっていると、絡まる原因になったり、充電しながらスマホを見るときに丸まったりすることも。また、ケーブルがうねっているとデスク周りがごちゃついた印象に見えました。
軽く伸ばしただけではクセがとれないため、使用前には手でしっかりと伸ばすようにしましょう。
<ケーブルの曲げ跡・曲げクセが気にならないかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
データ通信機能 | |
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MFi認証 |
ラインナップ | 0.9m、1.8m、3.0m |
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ケーブル素材 | PVC |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | 面ファスナー |
カラー | ブラック、ホワイト |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 18か月+6か月(会員登録後) |
メーカー所在地 | 中国 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
販売中のショップが見つかりません
Anker 310 USB-C & ライトニング ケーブル 0.9mの取扱店舗は、公式サイトのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトです。なお、公式サイトで販売されている長さごとの値段は以下のとおりでした。
価格は執筆時点
同シリーズには、ケーブル素材に高耐久ナイロンを使用したタイプもあります。気になる人はあわせてチェックしてくださいね。
断線しにくい一方、クセがつきやすかった本商品。最後に、絡まりにくくクセがつきにくいType-C ライトニングケーブルをご紹介します。
持ち運ぶ機会が多い人には、AnkerのPowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブルがおすすめ。外皮はなめらかなシリコン素材で絡まりにくく、付属のシリコンバンドを使ってしっかり束ねられました。ケーブル・端子部分の耐久性も申し分なく、5年以上は断線せず使えるでしょう。
CIOのシリコンケーブル CtoLも、取り回しやすさで高評価を獲得。こちらも外皮はしなやかなシリコン素材で、軽い力で思った方向に曲げられました。曲げ跡や曲げクセもほとんど残らず、伸ばす手間もかかりません。ピンクやパープルなど、カラーバリエーションの豊富さも魅力ですよ。
データ通信機能 | |
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MFi認証 |
ラインナップ | 0.9m、1.8m |
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ケーブル素材 | シリコン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | シリコン |
カラー | ミッドナイトブラック、ミントグリーン、クラウドホワイト、コーラルピンク、ラベンダーグレー、アイスブルー、レモンイエロー、ライトパープル |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 18か月+6か月(会員登録後) |
メーカー所在地 | 中国 |
Anker PowerLine III Flow USB-C & ライトニング ケーブルをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
データ通信機能 | |
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MFi認証 |
ラインナップ | 0.5m、1.0m、2.0m |
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ケーブル素材 | シリコン系 |
ケーブルバンド付き | |
ケーブルバンドの種類 | シリコン |
カラー | パープル、ブラック、ホワイト、ピンク |
折り曲げに耐えた回数(実測値) | 20,000回 |
端子の耐久値 | 200N |
メーカー保証期間 | 12か月 |
メーカー所在地 | 日本 |
CIO シリコンケーブル CtoLをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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