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水稲育苗マニュアル完全版! 失敗を防ぐ方法&最新の省力栽培技術
水稲栽培における育苗は、株の成長と収量を左右する重要な工程です。健苗を育てるには、1ヵ月で塩水選や消毒、浸種など多くの作業を適切に行う必要があります。本記事では、育苗の手順や病害を防ぐコツを解説し、省力化が期待できる育苗方法も紹介します。
水稲栽培は育苗が鍵! 健苗育成のために押さえておきたいポイント
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昔から「苗半作」といわれるように、育苗はわずか1ヵ月足らずで稲作の半分に相当するほど重要性が高く、その後の株の生育や収量に大きな影響を与えます。まずは健苗育成のポイントとなる播種時期と温度管理・水管理について解説します。
ただし、育苗は気候・気象条件や作期、土壌の特徴、品種によって適した方法が変わります。記事の内容は1つの目安と捉え、それぞれの地域特性や品種の特徴を加味してください。
播種時期は「育苗日数」と「田植えのタイミング」を考慮して決める
1つ目のポイントは、最適な葉齢で苗を定植できるように、播種のタイミングを見極めることです。葉齢が進んだ苗を定植すると、胚乳が十分に残っていないため活着が遅れ、品質の低下を招いてしまいます。
苗は葉齢によって、
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