iPad ProでUIスケッチできるアプリBluprint をリリースしました
This article is written by Japanese. English version is "Meet Bluprint, a UI Sketch app for iPad Pro"
昨日(2016年6月22日)に新作アプリ『Bluprint』をリリースしました。僕はデザイン・プログラミング・Webサイト制作・Twitter更新など大体全部担当しています。概要は以下のWebサイトを見ていただくとして、この記事では制作意図について書きたいと思います。
なぜ作ったか
4月くらいかな、個人的にiPad Proを購入して、これは今後デザイナーの必須ツールになると感じまして。買った一つのきっかけが以下の記事でした。
UXデザイナーのiPad Proレビュー記事で、UIのスケッチにいいと。僕自身もスケッチが大好きなので、ものすごく欲しくなって。この記事に挙げられているのが『純正メモ』と『Adobe Comp』なんですけれども、Compは機能が中途半端で、僕はこれを使うならSketchでいいんじゃないか?と感じたので、純正メモでスケッチをしてみました。カメラでいちいち撮影したり消しカスに悩まされることがなくなり、確かに圧倒的に紙より捗るものの、幾つか問題がありました。
- 毎回画面のスクウェアを描くのが面倒
- スクウェアは勘で描くので、サイズがiPhoneと同じにならない
- もちろん解像度もiPhoneと全く異なる
- アイコンなどを何回も描かなくてはならない
- Macに転送した場合、画像をトリミングしてからでないとInVisionなどのプロトタイピングサービスに配置できない
- 1画面に2〜3個しかスケッチできない
そんなわけでUI専用のスケッチアプリがあれば嬉しいんじゃないかと思ったのがきっかけでした。少なくとも僕は嬉しい。Bluprintには以下のような特徴があります。
- iPhone SE ほぼ実物大
- iPhone SE 実解像度エクスポート
- UXデザインのために厳選された筆記具とカラー
- 一般的なアイコンやUIコンポーネントを設置できるステンシル機能
- アートボードの複製
- プロジェクトの作成
- Apple Penci対応
- Split View対応
誰がなぜ嬉しいのか?
UXデザイナーやディレクター、デベロッパーなど、スマートフォン向けアプリの制作に携わってる人には是非使って欲しい思います。どこにでも持ち運べるUI専用のホワイトボードが手に入るようなものなので、一人でじっくりアイデアを練るのもいいですし、その場で相談しながらサクッとモックを作って、Airdropで共有という事もできますね。
頭であらゆる要素を考慮して一発で最適なUIを作ること、これは基本的には人間の処理能力を超えてしまっています。ですから泥臭くてもとにかく手を動かして、いろいろなパターンを試すべきです。その時に、初めの一歩として気軽にいろいろな可能性を探ることができるのがスケッチというわけです。スケッチとInVisionなどで大枠のアイデアを絞って、次にカンプ、次に実装というように段階を踏むことで大きな立ち戻りが発生する可能性を低くすることができます(ゼロにはできませんが)。その時にスケッチ用ツールとしてBluprintを選んでいただけると嬉しいですね。
今後の展望
まず、今直線が引けないという問題がありますので、これは早期に対応する予定です。その他にも、
- アンドゥ/リドゥ
- iCloud同期
- スクロールビュー
などをお約束は出来ませんが重要な機能として考えています。もっと長期になると、アイデアレベルですが例えばInVisionやPrott、Sketchなどとの同期など、他社さんのプロトタイピングツールと連携できる仕組みが作れたら便利だろうなと思っています。
2016.7.13追記:直線を引ける定規ツールと、アンドゥ/リドゥ機能は既に実装が完了しアップデート済みです!
最後に
Bluprintは現在の所、無料で提供しています(リリース時、少しの間有料になってしまっていました。すみません。)。今後収益化の必要があるので当然何らかのビジネスモデルは立てていきますが、まずは品質を最大化するために広く開放しています。ぜひ今のうちにお試しいただけると。
2016.7.25追記:有料化しました。詳しくは以下。
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