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自作キーボードはじめました

自作キーボードという新たな趣味を始めました。

ここ最近、モノを買っても以前のような高揚感を感じなくなり、ああ、年を取ってしまったんだなと実感します。もはや物欲を満たすことでストレスを解消するフェーズは終わったようで、なにか他にやることはないかとたどり着いたのが「ものづくり」、自作キーボードでした。

Xで、そうすけ(@soo_suke)さんという方が設計したiPad miniとぴったりサイズのキーボードを見かけて、一目惚れしたのがきっかけです。iPad mini用のまともなキーボードってどこを探しても売っていないのですが、「じゃあ作ればいいじゃん」というシンプルな解決策を地で行くスタイルに痺れました。キーボードってこんなに自由に作れるんだ。

これを機に自作キーボード界隈の情報やコミュニティを辿っていったところ、わかったんです。数あるガジェットの中でも、キーボードは自分で設計することでベストプロダクトに辿り着ける唯一のジャンルなんだと。構造が単純だし、コミュニティが活発で先人のノウハウが豊富に公開されている。ただパーツを選ぶだけでなく、設計やデザインからオリジナルで手がけられる点は自作PCよりも自由度が高いように見えます。

ということで、2024年の僕は自作キーボードに夢中です。すでに2つ設計しました。忙しくて週末の数時間しか費やすことはできませんが、パソコン上で設計している間はお金はかからないことを考えると、コストと時間に対しての楽しさのパフォーマンスは高いです。

ちなみにふつう自作キーボードにハマる人は、まずは他人が設計して頒布されている自作キーボードキットを購入し、パーツを揃えてはんだ付けに挑戦するところから始まります。しかし僕の場合はいきなり自分で設計するところから始めてしまったため、何の成功体験もないままオリジナルの回路設計や基板設計を手探りで行いました。そういった事情から、最初に設計した2つのキーボードは「とりあえず動くか確認できればいい」程度で作っています。基板の製造コストや最低ロットを考えると、もっとこだわって時間をかけて発注しないともったいないのですが...。

それでもこの2台は愛着があるし、ちゃんと毎日使っています。自分のためだけに時間をかけて作ったアイテムで仕事をする。これめっちゃ贅沢です。気が向いたらこの2台の詳細をブログにしようと思います。

白光(HAKKO) FX600A

Image: Amazon

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