男性不妊の原因には、造精機能障害(質の良い精子が十分につくれない)、精路通過障害(精子の通り道に障害があり、つくられた精子が精液の中に送れない)、性機能障害(勃起不全)などがあります。これらの不妊原因を調べるための基本の検査が精液検査です。
採取は1カ月以内に2回
精液検査でわかるのは、精液量、精子濃度、総精子数、総運動率、前進運動率、正常精子形態率、精子生存率などで、これらの値がWHOの基準の正常下限値を満たしていれば、自然妊娠が可能と判断されます。下限値を満たしていないと、自然に妊娠する可能性はかなり低いと判断され、妊娠のためには何かしらの治療が必要と考えられます。
2010年に発表された現在のWHOの正常下限値は、精液量1.5ml、精子濃度1500万/ml、総精子数3900万/1射精、総運動率40%、前進運動率32%、正常精子形態率4%、精子生存率58%です。※
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