もしも「幽霊の存在を信じますか?」と聞かれたら、信じないと答える人は少なくないでしょう。真偽のほどは定かでありませんが世の中には霊感を持った人が存在し、実際に霊を目にしてしまうことがあるそうです。
漫画家の三月病さんが「ミステリーボニータ」(秋田書店)で連載していた『シックスセンスマイナスワン』は、霊が視える体質の主人公と霊が視えない除霊屋によるコメディ作品です。以前三月病さんのX(旧Twitter)に同作の第1話がポストされると、3000件以上の「いいね」が寄せられています。
霊が視える体質の「ヨシクニ」は、事故物件だった自室に現れる霊を取り払ってもらうため、除霊屋「ヤドミ」に依頼しました。
「誠心誠意 除霊させていただきます!」と意気込んでいたものの、ヨシクニとの会話の途中で「まったく視えない」と思わぬ発言をするヤドミ。
不安が募るなか、除霊を始めたヤドミは霊がいない空間に向かって「ヤァ」「セイ!」と何度も正拳を打ち、さらに無駄打ちによって壁や飾っていた壺を破壊してしまいます。
期待できないと判断したヨシクニは「帰って」「一般人の俺以下だろ」と見限るも、ヤドミは食い下がって「待ってください!」「どうか もう一度チャンスを!」と勢いよく土下座。すると、偶然にもヤドミの手の下には霊の姿があり…。
「霊が視えるけど触れない男」と「視えないけど触れる女」のエピソードに対し、読者からは「ツッコミ秀逸」「ふたりの掛け合いで笑った」「除霊方法がシンプルすぎる(笑)」など好評の声が。そこで作者である三月病さんに、同作を手がけたきっかけについて話を聞きました。
―同作を描いたきっかけを教えてください。
過去に掲載された読切をSNSに公開したら、たまたまいろんな人に見てもらえて、その読切を載せてもらってた「月刊ミステリーボニータ」の編集さんから「これを単行本に収録しませんか?」「でもこの読切だけだと、本のページ数に足りないから連載をしましょう」という形で連載の話が持ち上がり、ネームで紆余曲折を経た後に、前から持ってたアイデアを採用して『シックスセンスマイナスワン』になりました。
―第1話の中で、特に気に入っている場面がありましたら、ぜひ教えてください。
11ページ頭の「逆に!」「ちょっと怒ってる?」のくだりが好きです
―少し話は脱線しますが、三月病様は幽霊や妖のような存在を信じていますか?
あんまり信じてないですが、あったらいいな~とは思ってます。
―読者にメッセージをお願いいたします。
読んでくださってありがとうございます! これからも頑張ります!
<三月病さん関連情報>
▽X(旧Twitter)
https://x.com/3_byou_
▽『シックスセンスマイナスワン』(Amazon)
https://amzn.asia/d/3Bv07pb